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JP2022108501A - 露光ヘッド、画像形成装置 - Google Patents

露光ヘッド、画像形成装置 Download PDF

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JP2022108501A JP2021003528A JP2021003528A JP2022108501A JP 2022108501 A JP2022108501 A JP 2022108501A JP 2021003528 A JP2021003528 A JP 2021003528A JP 2021003528 A JP2021003528 A JP 2021003528A JP 2022108501 A JP2022108501 A JP 2022108501A
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泰友 古田
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Abstract

【課題】発光サイリスタの発光タイミングを高速に切り替え制御する場合においても、光量の不足が生じる虞を低減する。【解決手段】発光サイリスタがオン状態である期間におけるドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動期間が終了した後、連続する次のオン状態である期間にシフトする前であって且つ、当該次のオン状態である期間においてドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動を開始させる前に、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動が開始される。具体的には、転送サイリスタのON状態が切り換わる前のタイミングT1で発光サイリスタの駆動が開始される。【選択図】図9

Description

本発明は、露光ヘッド、および当該露光ヘッドを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置であるプリンタにおいては、LED等の発光素子を用いた露光ヘッドを用いて感光体ドラムを露光し、潜像形成を行う方式が一般的に知られている。上記露光ヘッドは、感光体ドラムの長手方向に配列した発光素子列と、発光素子列の光を感光体ドラム上に結像するロッドレンズアレイとを備える。上記発光素子の構成として、発光面からの光の照射方向がロッドレンズアレイと同一方向となる面発光形状を有する構成が知られている。発光素子列の長さは感光体ドラム上における画像領域幅に応じて決まり、プリンタの解像度に応じて素子間隔が決まる。
例えば、1200dpiのプリンタの場合、画素の間隔はほぼ21.16μmであるため、素子間隔も21.16μmとなる。この素子間隔でA3サイズ(幅約300mm)を印字可能なプリンタの場合、14173個の発光素子が配列される。プリント基板上に多数の発光素子を実装する場合、実装コストが高くなる。そこで、従来、複数の発光素子列を1つの半導体チップ上に形成し、プリント基板上への実装個数を少なくする方式が用いられている。例えば、500個の発光素子を1つの半導体チップ上に形成した場合、プリント基板上には半導体チップを28個実装することで296mmの画像領域幅に対して画像形成が可能となる。このように複数の発光素子を1つの半導体チップ上に形成する構成をとることで、実装コストを下げることができる。このような、露光ヘッドを用いたプリンタでは、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式のプリンタと比較して、使用する部品数が少ないため、装置の小型化、低コスト化が容易である。
特許文献1には、シフト部を有する自己走査型発光素子アレイが記載されている。このアレイでは、半導体チップ内にシフト部(以降、転送回路と呼称する)を設けることで、チップとプリント基板との接続信号数を低減可能であり、信号を接続するためのワイヤボンディングの実装コストを低減可能となる。
特開2019-214153号公報
上記転送回路を有する自己走査型発光素子アレイでは、入力される転送クロック信号によって、発光サイリスタ(発光素子)に対応する転送サイリスタのON(オン)、OFF(オフ)状態の切り換え動作が行われる。ここで、転送サイリスタの切り換え動作を行うためには、転送サイリスタのゲートに接続している発光サイリスタをOFF状態にする必要がある。そのため、転送サイリスタの切り換え動作中(以降、転送期間と呼称する)は発光サイリスタをONにすることは難しい。
一方で、自己走査型発光素子アレイは、発光サイリスタの端子容量が比較的大きいという特性を持つ。例えば、1個あたりのアノード端子の寄生容量が1.0PFの発光サイリスタを200個接続してアレイ化した場合、アノード端子の寄生容量は合計200PFにもなる。すなわち、発光を開始させるためには、200PFの寄生容量を所定のしきい値以上まで充電しなければならず、駆動回路のドライブ能力によっては、発光の立ち上がりに時間がかかってしまう。発光の立ち上がりに時間がかかると、立ち上がり期間中は十分な光量が得られない。そのため、高速の画像形成動作が求められる画像形成装置においては、画像形成に必要とされるだけの発光時間、つまり光量を確保することが困難になる。
本発明は、発光サイリスタの発光タイミングを高速に切り替え制御する場合においても、光量の不足が生じる虞を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、入力されるクロック信号に基づいてオン状態が順次シフトする複数の転送サイリスタと、感光体を露光するために発光する複数の発光サイリスタであって前記複数の転送サイリスタの各々のゲート端子に接続された前記発光サイリスタと、を含み、前記転送サイリスタの状態に基づいて、発光する発光サイリスタが選択される自己走査型発光素子アレイ、を有する露光ヘッドであって、第1の駆動信号に基づいて前記発光サイリスタを閾値電圧よりも大きい電圧で駆動する第1の駆動手段と、第2の駆動信号に基づいて前記発光サイリスタを前記閾値電圧以下の電圧で駆動する第2の駆動手段と、前記第1の駆動信号に基づく前記第1の駆動手段および前記第2の駆動信号に基づく前記第2の駆動手段のそれぞれによる前記発光サイリスタを駆動するタイミングを制御する制御手段であって、前記発光サイリスタがオン状態である期間における前記第1の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動期間が終了した後、連続する次のオン状態である期間にシフトする前であって且つ当該次のオン状態である期間において前記第1の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を開始させる前に、前記第2の駆動手段に前記発光サイリスタの駆動を開始させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、発光サイリスタの発光タイミングを高速に切り替え制御する場合においても、光量の不足が生じる虞を低減することができる。
画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。 露光ヘッドと感光ドラムとの位置関係を説明する図、及び露光ヘッドの構成を説明する図である。 プリント基板、発光素子アレイチップを示す図である。 画像コントローラ部および露光ヘッドのブロック図である。 チップデータ変換部のブロック図である。 発光素子駆動部の内部回路を示す図である。 発光素子アレイの一部分を抜き出した等価回路である。 共通ゲートのゲート電位の分布を示す図である。 駆動信号等の波形を示すタイミングチャートである。 発光素子駆動部の内部回路を示す図である。 駆動信号等の波形を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る露光ヘッドが適用される画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。
この画像形成装置は、一例として、スキャナ機能とプリンタ機能を備える電子写真方式の複合機(MFP)であり、スキャナ部100、作像部103、定着部104、給紙/搬送部105、及びこれらを制御するプリンタ制御部を有する。スキャナ部100は、原稿台に置かれた原稿に照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、読み取った画像を電気信号に変換して画像データを生成する。
作像部103は、無端の転写ベルト111と、4連の画像形成ステーションとを備える。転写ベルト111は図1の反時計回り方向に回転する。4連の画像形成ステーションは、転写ベルト111に沿って、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられる。4つの画像形成ステーションは同じ構成を有する。各画像形成ステーションは、図1の時計回り方向に回転する感光体である感光ドラム102のほか、露光ヘッド106a、106b、106c、106d、帯電器107、現像器108を備えている。なお、露光部である露光ヘッド106a、106b、106c、106dは、それぞれ画像形成ステーションのブラック(K)イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)に対応する。各画像形成ステーションでの動作は共通するので、以降、代表して露光ヘッド106aおよびこれに対応する構成要素の動作を説明する。
作像部103では、感光ドラム102が回転駆動され、帯電器107が感光ドラム102を帯電させる。露光ヘッド106aは、配列された自己走査型発光素子(Self-Scanning LED:SLED)アレイ(以降、発光素子アレイと呼称する)のチップ面で発光した光をロッドレンズアレイにより感光ドラム102に集光し、静電潜像を形成する。現像器108は、感光ドラム102に形成された静電潜像をトナーで現像する。そして、現像されたトナー像は、転写ベルト111上の記録紙に転写される。このような一連の電子写真プロセスが各画像形成ステーションで実行される。なお、画像形成時には、シアン(C)の画像形成ステーションでの画像形成が開始されて所定時間が経過した後に、順次、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各画像形成ステーションで、画像形成動作が実行される。
給紙/搬送部105は、記録紙を給紙する給紙ユニットとして、本体内給紙ユニット109a、109b、大容量の給紙ユニットである外部給紙ユニット109c、及び手差し給紙ユニット109dを備えている。画像形成時には、このうち、予め指示された給紙ユニットから記録紙が給紙され、給紙された記録紙はレジストレーションローラ110まで搬送される。レジストレーションローラ110は、上述した作像部103において形成されたトナー像が記録紙に転写されるタイミングで、転写ベルト111に記録紙を搬送する。転写ベルト111により搬送される記録紙には、各画像形成ステーションの感光ドラム102上に形成されたトナー像が順次転写される。未定着のトナー像が転写された記録紙は、定着部104へと搬送される。定着部104は、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、記録紙上のトナー像を、2つのローラにより加熱・加圧することによって記録紙に定着させる。定着部104によりトナー像が定着された記録紙は、排出ローラ112により画像形成装置の外部に排出される。
転写ベルト111の対向位置には、光学センサ113が配置されている。各ステーション間の色ずれ量を導出するため、光学センサ113は、転写ベルト111上に印字されたテストチャートの位置検出を行う。ここで導出された色ずれ量は、画像コントローラ部415(図4)に通知され、各色の画像位置が補正される。この制御によって、紙上に色ずれのないフルカラートナー像が転写される。
プリンタ制御部は、画像形成装置全体を制御するMFP(マルチファンクションプリンタ)制御部と通信して、その指示に応じて制御を実行する。それと共に、プリンタ制御部は、前述のスキャナ、作像、定着、給紙/搬送の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
[露光ヘッドの構成]
次に、感光ドラム102に露光を行う露光ヘッド106aについて、図2を参照して説明する。図2(a)は、露光ヘッド106aと感光ドラム102との位置関係を示す斜視図である。図2(b)は、露光ヘッド106aの内部構成と、露光ヘッド106aからの光束がロッドレンズアレイ203により感光ドラム102に集光される様子を説明する図である。図2(a)に示すように、露光ヘッド106aは、感光ドラム102に対向する位置に、取付け部材(不図示)によって画像形成装置に取り付けられている(図1)。
図2(b)に示すように、露光ヘッド106aは、プリント基板202と、プリント基板202に実装された発光素子アレイ素子群201と、ロッドレンズアレイ203と、ハウジング204を有する。ハウジング204には、ロッドレンズアレイ203およびプリント基板202が取り付けられる。ロッドレンズアレイ203は、発光素子アレイ素子群201からの光束を感光ドラム102上に集光させる。露光ヘッド106aを製造する工場では、露光ヘッド106a単体で組立て調整作業が行われ、各スポットのピント調整、光量調整が行われる。ここで、感光ドラム102とロッドレンズアレイ203との間の距離、およびロッドレンズアレイ203と発光素子アレイ素子群201との間の距離が、所定の間隔となるように組立てられる。これにより、発光素子アレイ素子群201からの光が感光ドラム102上に結像される。そのため、工場でのピント調整時においては、ロッドレンズアレイ203と発光素子アレイ素子群201との距離が所定の値となるように、ロッドレンズアレイ203の取付け位置の調整が行われる。
また、工場での光量調整時においては、発光素子アレイ素子群201の各発光素子を順次DC点灯させた時のピーク光量が計測される。そして、ロッドレンズアレイ203を介して集光させた光が所定のターゲット光量となるように各発光素子の駆動電流のDC電流設定データが決定される。次に、発光素子をパルス点灯させた時の積算光量から、発光の立ち上がり調整データが決定される。例えば、パルス周期を画像形成時と同じ点灯周期にして、パルスdutyを50%とした条件で発光させた時の積算光量を計測し、DC点灯時の光量の50%に対する差分を算出することで、立ち上がり遅延により低下した光量を算出可能である。
立ち上がり遅延による光量低下に対して、発光開始時の立ち上がり時間を補正するプリチャージ制御部1002(図6で後述)の補正量を調整することで、所望の光量に調整された時の調整データが、立ち上がり調整データとして決定される。また、発光の立ち上がり時間は、発光素子アレイ素子群201の発光素子毎(チップ毎)の特性差と駆動回路の特性差とによって個体バラツキを持つ。そのため、発光素子毎に上記調整データが決定される。DC電流設定データおよび立ち上がり調整データは、露光ヘッド106aに内蔵された記憶部であるメモリ420(図4)に記憶される。
画像形成装置においては、画像形成時にメモリ420から立ち上がり調整データが読み出され、露光ヘッド106a内の発光素子駆動部414(図4、図6参照)に設定される。発光素子駆動部414については後で詳述する。
[発光素子アレイ素子群の構成]
図3(a)、(b)は、発光素子アレイ素子群201を配列したプリント基板202を示す図である。図3(a)は、プリント基板202における発光素子アレイ素子群201が実装された面(第1面)とは反対側の面(第2面)の構成を示す模式図である。図3(b)は、プリント基板202における発光素子アレイ素子群201が実装された面の構成を示す模式図である。
発光素子アレイ素子群201は、29個の発光素子アレイチップ1~29が、プリント基板202の長手方向に沿って、千鳥状に2列に配置された構成を有している。なお、図3(a)において、図の上下方向は副走査方向(感光ドラム102の回転方向)を示し、水平方向は主走査方向を示す。各々の発光素子アレイチップの内部には、計516個の発光点を有する発光素子が、発光素子アレイチップの長手方向に所定の解像度ピッチで配列されている。本例では、発光素子アレイチップの各発光素子のピッチは、第1の解像度である1200dpiの解像度のピッチである略21.16μm(≒2.54cm/1200ドット)となっている。その結果、1つの発光素子アレイチップ内における516個の発光点の端から端までの間隔は、約10.9mm(≒21.16μm×516)である。上述のように、発光素子アレイ素子群201は、29個の発光素子アレイチップから構成されている。従って、発光素子アレイ素子群201における露光可能な発光素子数は14,964素子(=516素子×29チップ)となり、約316mm(≒約10.9mm×29チップ)の主走査方向の画像幅に対応した画像形成が可能となる。
図3(c)は、プリント基板202の長手方向における発光素子アレイチップ間の境界部の様子を示す図である。図3(c)に示すように、発光素子アレイチップの端部には、制御信号が入力されるワイヤボンディングパッドが配置されており、ワイヤボンディングパッドから入力された信号により、転送部及び発光素子が駆動される。また、発光素子アレイチップは、複数の発光素子を有している。発光素子アレイチップ間の境界部においても、発光素子の長手方向のピッチ(2つの発光素子の中心点と中心点との間隔)は、1200dpiの解像度のピッチである略21.16μmとなっている。また、第1列の発光素子アレイチップと第2列の発光素子アレイチップの発光点同士の間隔Sが約84μm(1200dpiで4画素分、2400dpiで8画素分の各解像度の整数倍の距離)となっている。
また、図3(a)に示すように、発光素子アレイ素子群201が実装された面とは反対側のプリント基板202の面には、駆動部303a、303b、及びコネクタ305が実装されている。コネクタ305の両側に配置された駆動部303a、303bは、それぞれ発光素子アレイチップ1~15、発光素子アレイチップ16~29を駆動するドライバICである。駆動部303a、303bは、それぞれ制御信号線304a、304bを介して、コネクタ305と接続されている。コネクタ305には、後述する画像コントローラ部415(図4参照)から駆動部303a、303bを制御する信号線、電源電圧、グランドが接続されており、コネクタ305は駆動部303a、303bと接続される。また、駆動部303a、303bからは、それぞれ発光素子アレイ素子群201を駆動するための配線がプリント基板202の内層を通り、各配線が発光素子アレイチップ1~15、発光素子アレイチップ16~29に接続されている。
[制御ブロック]
図4は、画像コントローラ部415および露光ヘッド106aのブロック図である。図4では、代表して発光素子アレイチップ1~15および駆動部303aについて説明するが、発光素子アレイチップ16~29および駆動部303bについても構成・動作は同様である。また、説明を簡易化するために単色の処理について説明するが、単色の処理と同様の処理が4色に関し並列処理されるものとする。
画像コントローラ部415は、露光ヘッド106aを制御する信号を送信するためのコネクタ416を有している。この信号は、画像データ、Line同期信号、CPU400からの制御信号を含む。コネクタ416から、露光ヘッド106aのコネクタ305に接続されたケーブル417、418、419を介して、それぞれ画像データ、Line同期信号、制御信号が送信され、各信号が露光ヘッド106aのコネクタ305に入力される。
画像コントローラ部415では、CPU400により、画像データの処理と印刷タイミングの処理が行われる。画像コントローラ部415は、画像データ生成部401、全面データシフト部402、チップデータ変換部403、チップデータシフト部404、データ送信部405、同期信号生成部406の各機能ブロックを有する。
画像データ生成部401は、スキャナ部100、あるいは画像形成装置に接続された外部装置から受信した入力画像データに対して、CPU400から指示された解像度でディザリング処理を行い、プリント出力のための画像データを生成する。CPU400は、光学センサ113により検出した色ずれ量から、主走査方向(露光ヘッド106の長手方向)、副走査方向(紙の搬送方向)の画像シフト量を各々決定し、全面データシフト部402にシフト量を指示する。全面データシフト部402は、CPU400から指示されたシフト量を基に、ページ内の画像領域全域に対して、画像データ生成部401から入力された画像データをシフト処理する。
同期信号生成部406は、感光ドラム102の回転速度に同期した信号で、感光ドラム102の回転方向の1ライン分の周期信号(以下、Line同期信号という)を生成する。CPU400は、事前に定められた感光ドラム102の回転速度に対して、指示した解像度に基づく画素サイズの分だけ、感光ドラム102表面が回転方向に移動する周期を1ライン周期として、同期信号生成部406に信号周期の時間間隔を指示する。副走査方向の速度については、印字速度を検知する機能(例えば、感光ドラムの回転軸に設置したエンコーダ)を有する場合は、リアルタイムに検知した結果を用いてCPU400が算出する。印字速度を検知する機能を有さない場合は、感光ドラムの速度制御に設定する印字速度の設定値(固定値)を用いてCPU400が副走査方向の速度を算出する。
図5は、チップデータ変換部403のブロック図である。チップデータ変換部403は、Line同期信号に同期して、全面データシフト部402から、感光ドラム102の副走査方向の1ライン分ずつ、ラインデータの読み出しを行う。そして、チップデータ変換部403は、ラインメモリ500にデータを格納した後、各発光素子アレイチップ1~29に対応したメモリ501~529に、データを格納する。
図5に示すREAD制御部531は、カウンタ530のカウント値に応じてラインメモリ500に対してデータの読み出しを指示する。WR制御部532は、カウンタ530のカウント値に応じて、ラインメモリ500から読み出された1ライン分のデータを各メモリ501~529に分割して書き込む。この動作によって、1ライン分のデータが、各発光素子アレイチップ1~29に対応したメモリ501~529に格納される。なお、後段のチップデータシフト部404によるチップ単位での副走査方向へのデータシフトに対応するために、10ライン分の画像データが格納されるものとする。
チップデータシフト部404は、CPU400から予め指示された発光素子アレイチップ毎の副走査方向の画像シフト情報を基に、メモリ501~529からのデータ読み出しタイミングを制御することで、副走査方向の画像シフトを行う。前述したように、メモリ501~529には、10ライン分の画像データが格納されており、データの読み出しタイミングを早めることで、紙先端方向に画像データをシフトさせることができる。例えば、Line同期信号1周期分だけ読み出しタイミングを早めることで、1ライン分だけ画像データがシフトする。
本実施の形態では、CPU400により指示された発光素子アレイチップ毎の位置補正情報を基に、発光素子アレイチップ単位で画像データシフトが行われる。CPU400から指示される位置補正情報は、千鳥配置(2列)による副走査方向の間隔(8画素分)、および、事前に計測された各発光素子アレイチップの実装位置ずれを加算して算出される。ここで、実装位置ずれとは、プリント基板202への実装ばらつきに起因して発生する設計称呼の位置からの位置ずれを指す。露光ヘッド106の検査工程で各発光素子アレイチップの実装位置を計測し、この計測値に基づきチップ毎の位置補正情報をメモリ420に保持しておくことで、位置補正情報の算出が可能となる。データ送信部405は、露光ヘッド106aに対して、前述した一連の画像データ処理後の画像データを送信する。
次に、駆動部303a内での処理について説明する。駆動部303aは、データ受信部407、フィルタ処理部408、LUT410、PWM信号生成部411、タイミング制御部412、制御信号生成部413、メモリ420および発光素子駆動部414の各機能ブロックを有する。
CPU400は、コネクタ305および通信ライン421を介して駆動部303aの各部との通信を行う。データ受信部407は、データ送信部405から送信された信号を受信する。ここで、データ受信部407、データ送信部405は、Line同期信号に同期してライン単位で画像データを送受信する。前述したように、チップデータ変換部403は29個の発光素子アレイチップ毎にデータの配列を行い、以降の処理ブロックは各画像データを並列処理する構成となっている。駆動部303aは、発光素子アレイチップ1~15に対応した画像データを受信し、発光素子アレイチップ毎に並列に処理可能な回路を有するものとする。
PWM信号生成部411は、データ受信部407から入力された画素毎のデータ値に応じて発光素子アレイチップが1画素区間内で発光する発光時間に対応したパルス幅信号(以下、PWM信号という)を生成する。PWM信号を出力するタイミングは、タイミング制御部412により制御される。タイミング制御部412は、同期信号生成部406で生成されたLine同期信号から、各画素の画素区間に対応した同期信号を生成し、信号ライン422を介してPWM信号生成部411、制御信号生成部413、発光素子駆動部414に送信する。これにより、PWM信号生成部411、制御信号生成部413、発光素子駆動部414を、同期して制御することが可能となる。PWM信号生成部411は、信号ライン423を介して発光素子駆動部414にPWM信号を伝送する。
各発光素子アレイチップは、同時に4つの発光素子を独立して駆動できる構成になっている。発光素子駆動部414は発光素子アレイチップ毎に駆動信号4ライン(合計15チップ×4=60ライン)を供給する。各発光素子アレイチップに供給される駆動信号を点灯信号ΦW1~ΦW4とする(図7参照)。一方、後述する転送サイリスタ(図7参照)の動作により、順次、発光素子アレイチップが駆動される。制御信号生成部413は、タイミング制御部412で生成された画素区間に対応する同期信号から、画素毎に転送サイリスタを転送するための制御信号Φs、Φ1、Φ2(図7、図9参照)を生成する。
図6は、発光素子駆動部414における、1ch(チャンネル)分に対応する等価回路図である。この回路には、前述した通信ライン421、信号ライン423、信号ライン422から各信号が入力される。出力端子OUTは、発光素子アレイ素子群201の発光素子(発光サイリスタL4n-3~L4n+4等)(図7参照)の点灯信号ライン(ΦW1~ΦW4)のいずれか1ラインに接続される。CPU400は、出力電流(以下、ドライブ電流Ioutと呼ぶ)を制御することで、発光素子の発光量を制御することができる。
発光素子駆動部414は、大きく分けてドライブ信号生成部1009、ドライブ電流生成部1000、ドライブ電流制御部1001、プリチャージ制御部1002の4つのブロックを有する。ドライブ電流制御部1001は、発光素子がON(オン)状態に遷移した後のドライブ電流Ioutを発光素子に供給する。第2の駆動手段としてのプリチャージ制御部1002は、第1の駆動手段としてのドライブ電流制御部1001による発光素子の駆動開始前に、当該発光素子の駆動を開始する。具体的には、プリチャージ制御部1002は、発光立ち上がり期間中におけるドライブ電流Ioutを、発光素子に供給する(これをプリチャージ動作と呼ぶ)。以下、詳細を説明する。
CPU400は、メモリ420から、DC電流設定データと立ち上がり調整データとを読み出し、ドライブ信号生成部1009内のレジスタにこれらのデータを設定する。ドライブ信号生成部1009は、DAC(DAコンバータ)を内蔵しており、設定されたデータに基づいてアナログ電圧Vinを出力する。DC電流設定データに基づき生成されたアナログ電圧Vinは、信号ライン1012を介してドライブ電流生成部1000に入力される。立ち上がり調整データを基にドライブ信号生成部1009内のDACで生成されたアナログのVcharge電圧(閾値電圧)は、Vcharge信号として信号ライン1011を介してプリチャージ制御部1002に入力される。
PWM信号生成部411から出力されたPWM信号は、ドライブ信号生成部1009で、ドライブ電流制御部1001の回路を駆動可能な電圧(5V)に昇圧され、信号ライン1013を介してP_dirve信号としてドライブ電流制御部1001に入力される。ドライブ信号生成部1009は、タイミング制御部412から出力された画素毎の同期信号から、プリチャージ制御部1002の動作タイミングを制御するためのP_precharge信号を生成する。生成されたP_precharge信号は、信号ライン1010を介してプリチャージ制御部1002に入力される。
ここで、P_drive信号は、ドライブ電流制御部1001からの出力電流をONするタイミングを指示する信号である。P_precharge信号は、プリチャージ制御部1002からの出力電流をONする信号である。信号ライン1014を介して伝送されるP_discharge信号は、P_drive信号とP_precharge信号との排他条件でHiとなる信号である。P_discharge信号がHiの条件で、出力端子OUTとGNDとの間のスイッチ1003がONされ、発光素子を消灯するためのOFF(オフ)動作が行われる。
ドライブ電流生成部1000は、入力された電圧Vinに応じて抵抗R1で決まる電流I1=Vin/R1を生成する。ドライブ電流生成部1000は、電流I1から、第1のカレントミラー回路1005を介して電流I2を生成する。ドライブ電流生成部1000とドライブ電流制御部1001とは、第2のカレントミラー回路1006を構成する。第2のカレントミラー回路1006により、電流I2が電流I3としてドライブ電流制御部1001に供給される。ドライブ電流制御部1001は、更に、第3のカレントミラー回路1007を有しており、電流I3からドライブ電流Ioutを生成する。
以上から、ドライブ電流生成部1000で生成された電流I1は、第1、第2および第3のカレントミラー回路により、それぞれのミラー比に応じた比率で増倍され、ドライブ電流制御部1001からドライブ電流Ioutとして出力される。
プリチャージ制御部1002において、出力端子OUTと電源との間に、スイッチ1004と、スイッチ1004を制御する制御部1008とが配置される。スイッチ1004は、制御部1008を通して、P_precharge信号により制御される。P_precharge信号がLowとなる期間においては、スイッチ1004のゲート電位はGNDレベルとなり、OFFになっている。P_precharge信号がHighとなる期間においては、スイッチ1004のゲート電位はVcharge電圧となり、プリチャージ動作が有効となる。
図7は、発光素子アレイの一部分を抜き出した等価回路である。本実施の形態における発光素子アレイの発光素子は、発光部がサイリスタで構成される発光サイリスタである。
図7において、Ra、Rgはそれぞれアノード抵抗、ゲート抵抗であり、Tn等は転送サイリスタ、Dn等は転送ダイオード、Ln等は発光サイリスタを示す。Gn等は、対応する転送サイリスタTn、及び転送サイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲート(ゲート端子)を表している。ここで、nは2以上の整数とする。Φ1が付されたラインは奇数番目の転送サイリスタの転送ライン、Φ2が付されたラインは偶数番目の転送サイリスタの転送ラインである。ΦW1~ΦW4が付されたラインは発光サイリスタの点灯信号ラインである。VGKはゲートラインであり、Φsが付されたラインはスタートパルスラインである。図7に示すように、1個の転送サイリスタTnに対し、発光サイリスタはL4n-3~L4nまでの4個が接続されており、同時に4個の発光サイリスタL4n-3~L4nが点灯可能な構成となっている。
次に、図7に示す回路の動作について説明する。なお、図7の回路図において、ゲートラインVGKには5Vが印加されているものとし、Φ1転送ライン、Φ2転送ライン、及びΦW1~ΦW4点灯信号ラインに入力される電圧も、同じく5Vとする。転送サイリスタTnがON状態(オン状態)にあるとき、転送サイリスタTn、及び転送サイリスタTnに接続されている発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位は約0.2Vまで引き下げられる。発光サイリスタLnの共通ゲートGnと発光サイリスタLn+1の共通ゲートGn+1との間は、結合ダイオードDnで接続されているため、両者間には結合ダイオードDnの拡散電位に略等しい電位差が発生する。本例では、結合ダイオードDnの拡散電位は約1.5Vである。従って、発光サイリスタLn+1の共通ゲートGn+1の電位は、発光サイリスタLnの共通ゲートGnの電位の0.2Vに、拡散電位の1.5Vを加えた1.7V(=0.2V+1.5V)となる。
以下、同様に、発光サイリスタLn+2の共通ゲートGn+2の電位は3.2V(=1.7V+1.5V)、発光サイリスタLn+3(不図示)の共通ゲートGn+3(不図示)の電位は4.7V(=3.2V+1.5V)となる。ただし、発光サイリスタLn+4の共通ゲートGn+4(不図示)以降の電位は、ゲートラインVGKの電圧が5Vであり、これ以上の高い電圧にはならないので、5Vとなる。また、発光サイリスタLnの共通ゲートGnより前(図7の共通ゲートGnよりも左側)の共通ゲートGn-1の電位については、結合ダイオードDn-1が逆バイアス状態になっているため、ゲートラインVGKの電圧がそのまま印加され、5Vとなっている。
図8(a)は、転送サイリスタTnがON状態のときの各発光サイリスタLnの共通ゲートGnのゲート電位の分布を示す図である。共通ゲートGn-1、Gn、Gn+1・・・は、図7中の発光サイリスタの共通ゲートを指している。また、図8(a)の縦軸はゲート電位を示す。
各転送サイリスタがONするために必要な電圧(以下、しきい値電圧と表記)は、各々の発光サイリスタの共通ゲートのゲート電位に拡散電位(1.5V)を加えたものと、略同じである。例えば、転送サイリスタがONしているとき、同じ転送サイリスタTnのΦ2転送ラインに接続されている転送サイリスタの中で、共通ゲートのゲート電位が最も低いのは転送サイリスタTn+2である。転送サイリスタTn+2に接続されている発光サイリスタLn+2の共通ゲートGn+2の電位は、先に説明したように3.2V(=1.7V+1.5V))である。従って、転送サイリスタTn+2のしきい値電圧は4.7V(=3.2V+1.5V)となる。しかしながら、転送サイリスタTnがONしているため、Φ2転送ラインの電位は約1.5V(拡散電位)に引き込まれており、1.5Vは転送サイリスタTn+2のしきい値電圧より低いために、転送サイリスタTn+2はONすることができない。同じ転送ラインΦ2に接続されている他の転送サイリスタのしきい値電圧は、転送サイリスタTn+2のしきい値電圧よりも高いため、同様にONすることができず、転送サイリスタTnのみがON状態を保つことができる。
また、Φ1転送ラインに接続されている転送サイリスタについては、しきい値電圧が最も低い状態である転送サイリスタTn+1のしきい値電圧は3.2V(=1.7V+1.5V)である。そして、次にしきい値電圧の低い転送サイリスタTn+3(図7では不図示)は6.2V(=4.7V+1.5V)である。この状態で、転送ラインΦ1に5Vが入力されると、転送サイリスタTn+1のみがON状態に遷移できる。この状態では、転送サイリスタTnと転送サイリスタTn+1とが同時にONした状態である。そのため、図7において、転送サイリスタTn+1よりも右側に設けられた転送サイリスタTn+2、Tn+3等のゲート電位は、各々、拡散電位(1.5V)分、引き下げられる。ただし、ゲートラインVGKの電圧が5Vであり、発光サイリスタの共通ゲートの電圧はゲートラインVGKの電圧で制限されるため、転送サイリスタTn+5よりも右側のゲート電位は5Vとなる。図8(b)は、このときの各共通ゲートGn-1~Gn+4のゲート電圧分布を示す図であり、縦軸はゲート電位を示す。
この状態で、転送ラインΦ2の電位を0Vに下げると、転送サイリスタTnがOFFし、転送サイリスタTnの共通ゲートGnの電位がVGK電位まで上昇する。転送サイリスタTn+1はONのままである。図8(c)は、このときのゲート電圧分布を示す図であり、縦軸はゲート電位を示す。こうして、転送サイリスタTnから転送サイリスタTn+1へのON状態の転送が完了する。
次に、発光サイリスタの発光動作に関して説明する。発光サイリスタL4n-3~L4nの4個の発光サイリスタのゲートは転送サイリスタTnの共通ゲートGnに共通に接続されている。そのため、転送サイリスタTnのみがONしているとき、発光サイリスタL4n-3~L4nのゲート電位は、共通ゲートGnと同じ0.2Vである。従って、各々の発光サイリスタのしきい値は1.7V(=0.2V+1.5V)であるので、発光サイリスタのΦW1~ΦW4点灯信号ラインから、1.7V以上の電圧が入力されれば、発光サイリスタL4n-3~L4nは点灯可能である。このことから、転送サイリスタTnがONしているときに、ΦW1~ΦW4点灯信号ラインに駆動信号である点灯信号を入力することにより、発光サイリスタL4n-3~L4nまでの4個の発光サイリスタを選択的に発光させることが可能である。
このとき、転送サイリスタTnの隣の転送サイリスタTn+1の共通ゲートGn+1の電位は1.7Vであり、共通ゲートGn+1にゲート接続している発光サイリスタL4n+1~4n+4のしきい値電圧は3.2V(=1.7V+1.5V)となる。ΦW1~ΦW4点灯信号ラインから入力される点灯信号は5Vであるので、一見すると、発光サイリスタL4n-3~4nの点灯パターンと同じ点灯パターンで、発光サイリスタL4n+1~L4n+4も点灯しそうである。ところが、発光サイリスタL4n-3~L4nまでの方が、しきい値電圧が低い。そのため、ΦW1~ΦW4点灯信号ラインから点灯信号が入力された場合には、発光サイリスタL4n-3~L4nは、発光サイリスタL4n+1~L4n+4よりも早くONする。
一旦、発光サイリスタL4n-3~L4nがONすると、接続されているΦW1~ΦW4点灯信号ラインが約1.5V(拡散電位)に引き下げられる。そのため、ΦW1~ΦW4点灯信号ラインの電位が、発光サイリスタL4n+1~L4n+4のしきい値電圧よりも低くなるため、発光サイリスタL4n+1~L4n+4はONすることができない。このように、1個の転送サイリスタに複数の発光サイリスタを接続することで、複数個の発光サイリスタを同時点灯させることができる。
ここで、前述した動作のように、転送サイリスタのゲート電位を制御するには、選択順における次の転送サイリスタがONするタイミングにおいて、対応する発光サイリスタがOFF状態(オフ状態)である必要がある。これは、発光サイリスタは、ON状態となると、転送サイリスタの制御によりゲート電位を切り換えようとしてもゲート電圧を0.2Vに引き込むように動作するため、転送サイリスタによるゲート電位の制御が効かなくなるからである。
本実施の形態では、後に詳細に説明するように、ある発光サイリスタの立ち上がり時間を短縮するために、上記ある発光サイリスタに電圧を印加するタイミングを工夫する。すなわち、CPU400は、選択順における1つ前の発光サイリスタがOFFであり且つ、1つ前の発光サイリスタに対応する転送サイリスタがONとなっている状態において、上記ある発光サイリスタに電圧を印加するプリチャージ動作を開始する。このときCPU400は、上記ある発光サイリスタの端子電圧が1.7V以下となるレベルで上記ある発光サイリスタに電圧を印加する。このような動作により、転送サイリスタの転送動作に影響を与えることなく、発光サイリスタの発光の立ち上がり時間の短縮が可能となる。
図9は、図7に示す回路の駆動信号等の波形を示すタイミングチャートである。図9では、上から順に、ゲートラインVGK、スタートパルスラインΦs、奇数番目、偶数番目の転送サイリスタの転送ラインΦ1、Φ2、P_driveライン、P_prechargeライン、点灯信号ラインΦW1における信号波形を表している。また、図9の横軸は時間を示す。
ゲートラインVGKには常に5Vが供給される。奇数番目の転送サイリスタ用のクロック信号である制御信号Φ1、偶数番目の転送サイリスタ用のクロック信号である制御信号Φ2が同じ周期Tcにて印加される。スタートパルスラインΦsには5Vが供給されているが、転送ラインΦ1が最初に5Vになる少し前にゲートラインに電位差をつけるために、スタートパルスラインΦsは0Vに落とされる。これにより、最初の転送サイリスタのゲートが5Vから1.7Vに引き込まれ、しきい値が3.2Vになって、制御信号Φ1でONできる状態になる。転送ラインΦ1に5Vが印加され、最初の転送サイリスタTn-1がON状態に遷移してから少し遅れて、スタートパルスラインΦsに5Vが供給され、以降、スタートパルスラインΦsには5Vが供給され続ける。
転送ラインΦ1と転送ラインΦ2とは互いのON状態(ここでは5V)が重なる時間Tovを持ち、略相補的な関係になるように構成される。発光サイリスタの点灯信号ΦW1は、制御信号Φ1、Φ2の周期Tcの半分の周期で送信される。期間a~eの各々の長さは、周期Tcの半分の周期と同じであり、制御信号Φ1、Φ2のいずれかがONからOFFへ切り替わるタイミングに各期間の境界がある。点灯信号ΦW2~ΦW4についても、点灯信号ΦW1と同様のタイミングで制御される。P_drive信号がHiのタイミングでドライブ電流制御部1001の出力がONされる。つまり、ドライブ電流制御部1001が発光サイリスタの駆動を開始したタイミングと言うのは、図9で言うところのP_drive信号がLowからHiに変化した瞬間である。なお、信号の波形は理想的には、図9のような方形波になるが、実際に測定した場合、波形の立ち上がり部分は若干なまってしまうことがある。したがって、電圧の最大値(本実施例では5V)の8割程度の値を超えた瞬間をドライブ電流制御部1001が発光サイリスタの駆動を開始したタイミングと考えても良い。一方、ドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動期間が終了したタイミングと言うのは、図9で言うところのP_drive信号がHiからLowに変化した瞬間である。なお、信号の波形は理想的には、図9のような方形波になるが、実際に波形を測定した場合、波形の立ち下がり部分が若干なまってしまうことがある。したがって、電圧の最大値(本実施例では5V)の2割程度の値を下回った瞬間をドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動期間が終了したタイミングと考えても良い。
また、P_precharge信号がHiのタイミングでプリチャージ制御部1002の出力がONされる。つまり、プリチャージ制御部1002が発光サイリスタの駆動を開始したタイミングと言うのは、図9で言うところのP_precharge信号がLowからHiに変化した瞬間である。なお、信号の波形は理想的には、図9のような方形波になるが、実際に波形を測定した場合、波形の立ち上がり部分は若干なまってしまうことがある。したがって、電圧の最大値(本実施例では5V)の8割程度の値を超えた瞬間をプリチャージ制御部1002が発光サイリスタの駆動を開始したタイミングと考えても良い。一方、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動期間が終了したタイミングと言うのは、図9で言うところのP_precharge信号がHiからLowに変化した瞬間である。なお、信号の波形は理想的には、図9のような方形波になるが、実際に波形を測定した場合、波形の立ち下がり部分が若干なまってしまうことがある。したがって、電圧の最大値(本実施例では5V)の2割程度の値を下回った瞬間をプリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動期間が終了したタイミングと考えても良い。
この自己走査型発光素子アレイにおいては、複数の転送サイリスタは、入力信号である制御信号Φ1、Φ2に応じてON状態が順次シフトする。そして、転送サイリスタのON状態に応じて、発光する発光サイリスタ(発光素子)が選択される。転送サイリスタの選択順は、Tn-1→Tn→Tn+1→Tn+2・・・の順である。発光サイリスタは、・・・L4n-3~L4n+4→L4n+1~L4n+4・・・の順で発光する。
タイミングT1では、期間aにおける発光動作が既に終了し、ΦW1点灯信号ラインはOFF状態となっている。タイミングT1の後に転送ラインΦ1がLowに遷移することで転送動作が行われる。すなわち、転送ラインΦ1がLowに遷移するタイミングTyで、転送サイリスタのON状態が切り替わる。言い換えると、選択順における1つ前の発光サイリスタに対応する転送サイリスタがON状態からOFF状態へ切り替わり、次の転送サイリスタへのON状態の転送が完了する。
タイミングTxは、期間b内にONとなる発光サイリスタの1つ前の発光サイリスタ(期間a内にONとなるもの)の駆動が終了する(発光完了する)時刻である。タイミングTxは、転送ラインΦ2がONとなる時刻でもある。従って、タイミングTxからタイミングTyまでの期間は、ONとなる転送サイリスタの切り替え動作が行われている「転送期間」である。なお、転送ラインΦ2がONとなる時刻は、1つ前の発光サイリスタの駆動が終了する時刻より後でもよい。そのようにした場合は、転送ラインΦ2がONとなる時刻からタイミングTyまでの期間が転送期間となる。
タイミングTx~Tyの間のタイミングT1でP_precharge信号がHiになり、プリチャージ制御部1002がONし、事前に設定されたVcharge電圧(1.7V以下)となるように発光サイリスタに電圧が印加される。ここで、Vcharge電圧が1.7V以下を維持することで、転送動作を正常に動作させることが可能となる。転送終了後におけるタイミングT2で、P_precharge信号がLowになってプリチャージ動作が終了すると共に、P_drive信号がHiになってドライブ電流制御部1001の出力がONになる。タイミングT3でP_drive信号がOFFになって、期間bにおける発光動作が終了する。T2~T3の期間でプリチャージ動作がOFFになっていることで、発光期間内にプリチャージ動作による余剰な電流が印加されることが回避される。
このような動作により、転送期間中において発光サイリスタがONしない範囲で予め電圧を印加しておくことで、転送動作不良を発生させることなく発光期間中(T2~T3)における立ち上がり時間を短くすることができる。従って、露光ヘッド106aの十分な発光時間幅を確保することが可能となる。ここで、CPU400は、プリチャージ制御部1002の出力レベルが時間経過によってVcharge電圧に収束するように制御する。すなわち、CPU400は、プリチャージ制御部1002を、所定の印加時間(所定時間)が経過すると、予め設定したVcharge電圧に出力端子OUTの電圧が収束するように動作させる。従って、P_precharge信号の時間幅を厳密に制御しなくても安定したプリチャージ動作が可能となる。
本実施の形態によれば、制御手段としてのCPU400が、プリチャージ制御部1002に発光サイリスタの駆動を開始させるのは次のタイミングである。まず、発光サイリスタがオン状態である期間におけるドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動期間が終了した後、連続する次のオン状態である期間にシフトする前である。なおかつ、当該次のオン状態である期間においてドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動を開始させる前である。つまり、タイミングTx~T2の期間にプリチャージ制御部1002が発光サイリスタの駆動を開始する。これにより、発光サイリスタの発光タイミングを高速に切り替え制御する場合においても、光量の不足が生じる虞を低減することができる。特に、転送サイリスタのON(オン)状態が切り換わる前のタイミング(タイミングTyより前のタイミングT1)で、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタ(発光素子)の駆動が開始される。具体的には、CPU400は、Tx~Tyの期間内に、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動を開始させる。Tx~Tyの期間は、1つ前の発光サイリスタのドライブ電流制御部1001による駆動終了から、上記1つ前の発光サイリスタに対応する転送サイリスタがON状態からOFF状態へ切り替わるまでの間の期間である。これにより、転送サイリスタの転送動作不良を生じさせることなく発光サイリスタの高速発光を可能にすることができる。
また、プリチャージ制御部1002の出力レベルは、所定の印加時間(所定時間)が経過すると予め設定したVcharge電圧に収束する。CPU400は、発光サイリスタの駆動(プリチャージ動作)を開始させた後、少なくとも転送サイリスタのON状態が切り換わるまでの間(Tx~Ty)、発光サイリスタの端子電圧がVcharge電圧以下(閾値電圧以下)となるように制御する。ここで、Vcharge電圧は発光サイリスタの発光に必要な電圧である。言い換えれば、発光サイリスタの端子電圧がVcharge電圧以下であれば、発光サイリスタは非発光の状態である。ただし、ここで言う「非発光」とは、厳密な意味で一切発光していない状態のみを言うわけではない。感光ドラムが露光された後、トナーによってトナー像が現像され、用紙に画像として出力された場合に、人の目によって画像と認識できない程度であれば、例え発光サイリスタが微小に発光していたとしても、「非発光」であると定義する。従って、P_precharge信号の時間幅を厳密に制御する必要がなく、発光サイリスタを発光させない範囲で安定したプリチャージ動作を行うことができる。
また、転送サイリスタのON状態が切り換わった以降(タイミングTy以降のタイミングT2)に、ドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動が開始される。これにより、発光サイリスタの光量を高精度に制御することが可能となる。なお、発光サイリスタの光量を高精度に制御する観点からは、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動を停止させるタイミングは、ドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動開始と同時に限定されない。すなわち、ドライブ電流制御部1001による発光サイリスタの駆動開始と同時かまたは駆動開始後に、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動を停止させてもよい。
なお、Vcharge電圧は、予めメモリ420に記憶された立ち上がり調整データに基づき、全ての発光サイリスタに共通の値として決定された。しかし、発光サイリスタの各々の発光立ち上がり時間を調整するための立ち上がり調整データを、発光サイリスタごとにメモリ420に記憶しておいてもよい。そしてCPU400は、この調整データに基づいてプリチャージ制御部1002の出力レベルを発光サイリスタごとに制御してもよい。すなわちCPU400は、調整データに基づいて、Vcharge電圧を発光サイリスタごとに決定してもよい。これにより、発光サイリスタに個体バラツキがあっても、各発光サイリスタの立ち上がり時間が均一になるように制御可能となる。
なお、画像形成の濃度を調整するために露光ヘッド106aの光量を大きく切り替える場合がある。そこで、CPU400は、ドライブ電流制御部1001の出力レベルに応じて、プリチャージ制御部1002の出力レベルを制御してもよい。これにより、例えば、露光ヘッド106aで必要とされる光量に応じて、プリチャージ動作時の印加電圧量を、立ち上がり時間が揃うように調整することで、均質な画像形成が可能となる。
(第2の実施の形態)
図10は、本発明の第2の実施の形態における発光素子駆動部414の内部回路を示す図である。図11は、図10に示す回路の駆動信号等の波形を示すタイミングチャートである。以下、第1の実施の形態と異なる部分を主に説明する。本実施の形態でも、転送サイリスタの転送動作中に発光サイリスタに電圧を印加することで、発光の立ち上がり時間を短縮化する。
図10に示すように、スイッチ1004のゲートには、Hi状態で5VとなるP_precharge信号が印加され、VDD(5V)から出力端子OUTに電流が印加されることで、プリチャージ動作が行われる。信号ライン1011は廃止されている。第1の実施の形態では、所定の印加時間が経過すると、予め設定したVcharge電圧に出力端子OUTの電圧が収束した。これに対し本実施の形態では、P_precharge信号のHi時間に応じて出力端子OUTの電圧が決定される。
図11に示すように、プリチャージ動作が行われる期間(P_precharge信号がHiの期間)において、発光サイリスタの端子電圧(点灯信号ΦW1)が立ち上がる。CPU400は、P_prechargeのHi時間を調整することで、転送期間における発光サイリスタの端子電圧を、発光サイリスタがONしない電圧(1.7V以下)に制御する。
タイミングT1においてプリチャージ動作が開始され、タイミングT2でドライブ電流制御部1001の出力電流が印加される。本実施の形態では、タイミングT2以降のタイミングで、ドライブ電流制御部1001とプリチャージ制御部1002とが一時的に同時に出力するように制御される。すなわち、CPU400は、P_drive信号とP_precharge信号とを一定時間、同時にHi状態となるように、両信号をオーバーラップさせる。タイミングT2~Tzの期間がオーバーラップ期間である。このオーバーラップ期間において、ドライブ電流制御部1001とプリチャージ制御部1002とが同時に発光サイリスタを駆動することで、ドライブ能力が増し、より急速に発光サイリスタの発光を立ち上げることが可能となる。
本実施の形態によれば、転送サイリスタのON(オン)状態が切り換わる前のタイミングT1で、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動が開始される。従って、発光サイリスタの発光タイミングを高速に切り替え制御する場合においても、光量の不足が生じる虞を低減することことに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。また、転送サイリスタの転送動作不良を生じさせることなく発光サイリスタの高速発光を可能にすることに関しても、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、CPU400は、少なくとも転送サイリスタのON状態が切り換わるまでの間、プリチャージ制御部1002による発光サイリスタの駆動開始からの駆動時間を制御する。その際CPU400は、発光サイリスタの端子電圧が、発光サイリスタの発光に必要なVcharge電圧(閾値電圧)以下となるように上記駆動時間を制御する。これにより、発光サイリスタを発光させない範囲で安定したプリチャージ動作を行うことができる。
また、第1の実施の形態と比べて、プリチャージ時の印加電圧(Vcharge)を設定するためのDACをドライブ信号生成部1009が備える必要がなくなるので、より簡素な回路で同様の効果を得ることが可能となる。
なお、発光サイリスタの各々の発光立ち上がり時間を調整するための立ち上がり調整データを、発光サイリスタごとにメモリ420に記憶しておき、CPU400は、この調整データに基づいて上記駆動時間を発光サイリスタごとに制御してもよい。これにより、発光サイリスタに個体バラツキがあっても、各発光サイリスタの立ち上がり時間が均一になるように制御可能となる。
なお、上記各実施の形態において、転送期間中に発光サイリスタに電圧を印加する際、発光サイリスタがONしない電圧として1.7V以下を例示したが、この値は、発光サイリスタの特性によって定めればよく、1.7Vに限定されない。
なお、上記各実施の形態において、1個の転送サイリスタに4個の発光サイリスタを接続することで、4個の発光サイリスタを同時点灯させることができた。しかし、同時点灯可能な数は4個に限定されず、また、同時点灯が可能であることは必須でない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
400 CPU
1001 ドライブ電流制御部
1002 プリチャージ制御部
Tn 転送サイリスタ
Ln 発光サイリスタ
Φ1、Φ2 制御信号

Claims (12)

  1. 入力されるクロック信号に基づいてオン状態が順次シフトする複数の転送サイリスタと、感光体を露光するために発光する複数の発光サイリスタであって前記複数の転送サイリスタの各々のゲート端子に接続された前記発光サイリスタと、を含み、前記転送サイリスタの状態に基づいて、発光する発光サイリスタが選択される自己走査型発光素子アレイ、を有する露光ヘッドであって、
    第1の駆動信号に基づいて前記発光サイリスタを閾値電圧よりも大きい電圧で駆動する第1の駆動手段と、
    第2の駆動信号に基づいて前記発光サイリスタを前記閾値電圧以下の電圧で駆動する第2の駆動手段と、
    前記第1の駆動信号に基づく前記第1の駆動手段および前記第2の駆動信号に基づく前記第2の駆動手段のそれぞれによる前記発光サイリスタを駆動するタイミングを制御する制御手段であって、前記発光サイリスタがオン状態である期間における前記第1の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動期間が終了した後、連続する次のオン状態である期間にシフトする前であって且つ当該次のオン状態である期間において前記第1の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を開始させる前に、前記第2の駆動手段に前記発光サイリスタの駆動を開始させる制御手段と、を備えることを特徴とする露光ヘッド。
  2. 前記制御手段は、前記転送サイリスタのオン状態が切り換わる前のタイミングで、前記第2の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を開始させるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  3. 前記制御手段は、選択順における前記発光サイリスタの1つ前の発光サイリスタの前記第1の駆動手段による駆動が終了してから、前記1つ前の発光サイリスタに対応する転送サイリスタがオン状態からオフ状態へ切り替わるまでの間に、前記第2の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を開始させるよう制御することを特徴とする請求項1または2に記載の露光ヘッド。
  4. 前記閾値電圧は、前記発光サイリスタの発光に必要な電圧であり、
    前記制御手段は、前記第2の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を開始させた後、少なくとも前記転送サイリスタのオン状態が切り換わるまでの間、前記発光サイリスタの端子電圧が、前記閾値電圧以下となるように前記第2の駆動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  5. 前記制御手段は、前記第2の駆動手段の出力レベルが時間経過によって前記閾値電圧に収束するように制御することを特徴とする請求項4に記載の露光ヘッド。
  6. 前記制御手段は、少なくとも前記転送サイリスタのオン状態が切り換わるまでの間、前記第2の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動開始からの駆動時間を制御することで、前記発光サイリスタの端子電圧が前記閾値電圧以下となるように制御することを特徴とする請求項4に記載の露光ヘッド。
  7. 前記制御手段は、前記転送サイリスタのオン状態が切り換わった以降に、前記第1の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を開始させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  8. 前記制御手段は、前記第1の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動開始と同時かまたは駆動開始後に、前記第2の駆動手段による前記発光サイリスタの駆動を停止させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  9. 前記発光サイリスタの各々の発光立ち上がり時間を調整するための調整データを記憶する記憶部を有し、
    前記制御手段は、前記記憶部に記憶された前記調整データに基づいて前記第2の駆動手段の出力レベルを前記発光サイリスタごとに決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の露光ヘッド。
  10. 前記制御手段は、前記第1の駆動手段の出力レベルに応じて、前記第2の駆動手段の出力レベルを調整することを特徴とする請求項1に記載の露光ヘッド。
  11. 前記発光サイリスタの各々の発光立ち上がり時間を調整するための調整データを記憶する記憶部を有し、
    前記制御手段は、前記記憶部に記憶された前記調整データに基づいて前記駆動時間を前記発光サイリスタごとに制御することを特徴とする請求項6に記載の露光ヘッド。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の露光ヘッドと、
    前記感光体と、を有することを特徴とする画像形成装置。

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