JP2022103702A - 石英ガラスルツボ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、石英粉の粒度で気泡の大きさを制御しているため、気泡の大きさが粒のばらつきに影響され、ルツボによって同じ品質を保つことができないという課題があった。
尚、前記外層において、前記第二外層の厚さは、前記第一外層の厚さと同じ、もしくは、より大きいことが望ましい。
また、前記外層において、前記第一外層に内在する気泡の平均径は、16~56μmであり、前記第二外層に内在する気泡の平均径は、21~100μmであることが望ましい。
また、前記外層において、前記第一外層の嵩密度は、1.96g/cm3以上2.08g/cm3以下であり、前記第二外層の嵩密度は、1.74g/cm3以上1.88g/cm3以下であることが望ましい。
図1は本発明に係る石英ガラスルツボ1の断面図である。図2は、図1の石英ガラスルツボの一部拡大断面図である。
この石英ガラスルツボ1は、例えば単結晶引上装置(図示せず)において用いられ、装置内でカーボンサセプタ(図示せず)によって抱持された状態で使用される。
即ち、単結晶引上装置では、石英ガラスルツボ1内に原料シリコンが溶融され、溶融液からシリコン単結晶が引上げられる。
図1に示すように、ルツボ1において外側には、外層2が形成され、内側には内層4が形成されている。外層2は、天然原料石英ガラスからなる不透明層(気泡を含むことにより不透明となる層)であり、さらに外層2は、外側に形成された第一外層2Aと、第一外層2Aの内側に形成された第二外層2Bとで構成されている。また、前記第二外層2Bより内側には、シリコン単結晶引上げ時に溶融シリコンと接する高純度の合成原料石英ガラス(または天然原料石英ガラス)からなる透明内層4が形成されている。
これにより第二外層2Bにあっては、高温時での気泡膨張により肉厚膨張率が高くなりカーボンサセプタへの密着性が向上するため、ルツボ1が内側に倒れ込み難くなる。また、第一外層2Aにあっては、高温時において粘性が高くなるため、第二外層2Bが厚さ方向に膨張しても外側への沈み込み変形を防止することができる。
また、外層2を構成する第一外層2Aの厚さet2は、第二外層2Bの厚さet3より薄く形成され、第二外層2Bの厚さet3に対する厚さの比率が、例えば4:6の厚さに形成される。
これらルツボ底部コーナー8、及びルツボ底部9においても外層2における第一外層2Aの厚さct2、bt2の第二外層2Bの厚さct3、bt3に対する比率は、同様に4:6~5:5の厚さに形成されている。
透明内層4において、ルツボ直胴部7における厚さ寸法it1と、ルツボ底部コーナー8における厚さ寸法it2と、ルツボ底部9における厚さ寸法it3とは共に、3mm以上の厚さに形成されている。
これは、透明内層4の厚さが3mmより小さいとシリコン溶融と接する透明内層4の内表面の結晶化促進剤濃度を十分に低く、例えば1ppm以下にすることができ難いためである。
その後、引上げの開始から完了までの間に亘り、高温加熱により外層2の結晶化(クリストバライト化)が進行することになる。
図3に示すような石英ガラスルツボ製造装置10を用いて石英ガラスルツボ1を製造する。石英ガラスルツボ製造装置10のルツボ成形用型は、例えば複数の貫通孔が穿設された金型、もしくは高純化処理した多孔質カーボン型などのガス透過性部材で構成された内側部材12と、その外周に通気部13を設けて、前記内側部材12を保持する保持体14とから構成されている。
内側部材12に対向する上部にはアーク放電用のアーク電極19と、天然石英粉供給ノズル22と、高純度合成石英粉供給ノズル23が設けられている。
次いで、ルツボ成形用型11内に天然石英粉供給ノズル22から天然石英粉を供給する。供給された天然石英粉は、遠心力によって内側部材12の内面側に押圧され、外層2の成形体として形成される(図4のステップS1)。
供給された高純度合成石英粉は、遠心力によって不透明中間層3及び不透明外層5の内面側に押圧されて、透明内層4の成形体として成形される(図4のステップS2)。
さらに、減圧機構18の作動により内側部材(金型)12内を減圧し、アーク電極19に通電してルツボ成形体の内側から加熱し、ルツボ成形体の透明内層4、外層2を順番に溶融する。
ここで、減圧機構18の減圧出力を調整し、溶融中における内側部材12内の圧力を調整する(変化させる)。
具体的には、透明内層4の溶融時には内側部材12内の圧力を例えば2.0~8.0kPaとして加熱溶融する(図4のステップS3)。
これにより第二外層2Bにあっては、高温時での気泡膨張により肉厚膨張率が高くなりカーボンサセプタへの密着性が向上するため、ルツボ1が内側に倒れ込み難くなる。また、第一外層2Aにあっては、高温時において粘性が高くなるため、第二外層2Bが厚さ方向に膨張しても外側への沈み込み変形を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、外層2の形成において、同じ粒径の石英粉を使用して成形体を形成し、成形体を溶融する際の金型内圧力を変えて、内在する気泡径が異なる第一外層2Aと第二外層2Bとを形成する。そのため、気泡径の制御が容易であり、ルツボによって同じ品質を保つことができないという課題を解決することができる。
本実施例では、前記実施の形態に示した構成の石英ガラスルツボの製造を行い、熱処理を行うことにより、その効果を検証した。
実施例1では、図3に示した石英ガラスルツボ製造装置を用い、図1に示した層構造の石英ガラスルツボを製造した。このとき、外層の成形体を溶融する際の内側部材(金型)内の圧力を2段階に設定し、気泡サイズと嵩密度とを制御した。
前記外層の成形体を溶融する際の金型内の圧力は、外層を構成する内側の第二外層形成時が98kPaに設定し、最も外側の第一外層形成時が85kPaに設定した。これらの設定圧力の継続時間は、第一外層形成時と第二外層形成時とで同じ時間に設定し、おおよそ同じ厚さに形成されるようにした。
製造した石英ガラスルツボにおいて、外層を構成する第一外層と第二外層における気泡の径、及び嵩密度は表1に示す通りである。
即ち、第一外層において気泡径は16~56μmであり、嵩密度は2.03g/cm3であった。また、第二外層において気泡径は21~100μmであり、嵩密度は1.81g/cm3であった。
表2に高温加熱後の石英ガラスルツボの外層における気泡数、平均気泡径、最大気泡径、最小気泡径、嵩密度を示す。
比較例1として、外層の成形体を溶融する際の金型の圧力を一貫して98kPaに設定し、石英ガラスルツボを製造した。その他の条件は実施例1と同様である。
次に、この石英ガラスルツボを用いて炉内で高温加熱し、シリコン単結晶の引き上げを実施した。その結果、ルツボの内側への倒れ込みは発生しなかったが、外側への沈み込み変形が発生した。
比較例2として、外層の成形体を溶融する際の金型の圧力を一貫して85kPaに設定し、石英ガラスルツボを製造した。その他の条件は実施例1と同様である。
次に、この石英ガラスルツボを用いて炉内で高温加熱し、シリコン単結晶の引き上げを実施した。その結果、ルツボの内側への倒れ込みが発生した。
2 外層
2A 第一外層
2B 第二外層
4 透明内層
7 直胴部
8 底部コーナー
9 底部
10 石英ガラスルツボ製造装置
Claims (5)
- チョクラルスキー法によって単結晶を引上げるための石英ガラスルツボにおいて、
透明内層と、前記透明内層よりも外側に配置され、気泡を含むことにより不透明に形成された外層とを備え、
前記外層は、第一外層と、前記第一外層よりも内側に配置された第二外層とを有し、
前記第一外層に内在する気泡の平均径は、前記第二外層に内在する気泡の径より小さく、
且つ、前記第一外層の嵩密度は前記第二外層の嵩密度より大きいことを特徴とする石英ガラスルツボ。 - 前記外層において、前記第二外層の厚さは、前記第一外層の厚さと同じ、もしくは、より大きいことを特徴とする請求項1に記載された石英ガラスルツボ。
- 前記外層において、前記第一外層に内在する気泡の平均径は、16~56μmであり、前記第二外層に内在する気泡の平均径は、21~100μmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された石英ガラスルツボ。
- 前記外層において、前記第一外層の嵩密度は、1.96g/cm3以上2.08g/cm3以下であり、前記第二外層の嵩密度は、1.74g/cm3以上1.88g/cm3以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された石英ガラスルツボ。
- 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された石英ガラスルツボの製造方法であって、
ルツボ成形用型の内側部材を軸周りに回転させるとともに、前記内側部材の内側にガラス原料粉末を供給し、外層を形成するステップと、
前記外層の内側にガラス原料粉末を供給し、内層を形成してルツボ成形体を形成するステップと、
前記ルツボ成形体の内側から加熱溶融し、石英ガラスルツボを形成するステップとを備え、
前記外層の加熱溶融の際、前記内側部材内の圧力を二段階に変化させ、内在する気泡の平均径が異なる第一外層と第二外層とを形成することを特徴とする石英ガラスルツボの製造方法。
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