JP2022168102A - 容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】容器本体201に薬液を充填するための充填口211が形成された被充填部209と、容器本体201に充填された薬液を注出させるための注出部203と、注出部203に連接される摘み部206と、を有する容器であって、注出部203は、咥え部214と、咥え部214および容器本体201との間に位置する延伸部213と、咥え部214の内部および延伸部213の内部に亘る注出通路207と、を有し、咥え部214は、摘み部206に連接されると共に、摘み部206との間で破断することで咥え部214に注出口204が形成され、咥え部214は、注出通路207から外側面までの間の厚みが、延伸部213における注出通路207から外側面までの間の厚みよりも大きいことを特徴とする。
【選択図】図6
Description
<第1の実施形態>
図1は本実施形態に係る自動分注システムの外観構成を示す図である。自動分注システム10は、自動分注装置20、レセプトコンピュータ30を含んで構成されている。自動分注装置20は、レセプトコンピュータ30と通信可能に接続されている。なお、図1を含む各図では、必要に応じて自動分注装置20の前側をF、後側をB、右側をR、左側をLで示している。
自動分注装置20は、レセプトコンピュータ30から受信した処方内容の情報に基づいて、自動的に1つの容器ごとに1回の服用分の薬液を分注し、容器ごとに封止する。また、自動分注装置20は、必要な容器本数の分注が完了した後に、後述する薬液充填部140を自動的に洗浄する。
自動分注装置20は、全体がカバーによって覆われる。自動分注装置20の前側には、前面カバー21を有する。前面カバー21は、側面カバーに対してヒンジによって開閉可能であり、開放することでユーザが自動分注装置20の内部にアクセスできる。前面カバー21には、電源スイッチ22と、表示部23と、プリンタ24とが配置される。電源スイッチ22は自動分注装置20を起動するためのスイッチである。表示部23は、分注に関する各種情報を表示する。なお、表示部23は、タッチパネル機能を備えており、操作部としても機能する。プリンタ24は、分注した薬液の容量および容器本数等の情報を、レシートやラベル等に印刷する。前面カバー21の下側には、容器取出部25を有する。容器取出部25は、前側に引き出すことが可能であり、引き出すことで薬液が分注された容器を取り出すことができる。
また、自動分注装置20の上側には、後述する容器ホッパ121、薬液容器141が配置される。
図2は、自動分注装置20内の構成を示す斜視図である。自動分注装置20はフレーム101(筐体)によって骨格が構成される。
図3は、上側から見た自動分注装置20の概略構成を示す図である。自動分注装置20は、テーブル状の移送部110が鉛直軸を回転中心にして回転可能に配置されている。また、自動分注装置20は、移送部110における角度90度の間隔で容器供給部120、薬液充填部140、容器封止部160、容器排出部170が配置されている。また、薬液充填部140と同様の位置に洗浄部180が配置されている。
移送部110は、フレーム101によって支持され、薬液を充填する前の容器または充填した後の容器を移送する。図5に示すように、移送部110は、第1ターンテーブル109a、第2ターンテーブル109b、テーブル回転モータ115、支持板116、テーブル昇降モータ117を備えている。
第1ターンテーブル109aは円板状であって、周縁に近接した位置に上下方向に貫通する挿通孔111が90度間隔で形成される。また、第1ターンテーブル109a上には、挿通孔111に連通する孔112が形成された保持部113がそれぞれ90度間隔で配置される。挿通孔111および孔112には容器が挿通される。保持部113は、軸状の容器を孔112に挿通させ起立した状態で保持する。ここでは、保持部113により保持された容器は孔112の内面との間に隙間があり、軸回りに回転可能な状態である。
なお、第1ターンテーブル109aおよび第2ターンテーブル109bの保持部113はそれぞれ、孔112を広げることができるように構成される。保持部113の孔112を広げる構成については後述する。
容器200は、略透明であって、軟質な合成樹脂、例えば軟質ポリエチレンで一体的に形成され、容器本体201、摘み部206および被充填部209等を有している。容器本体201は、略筒状に形成され、内部に薬液を収容する収容空間202が形成される。容器本体201は、指で押圧することで変形し、押圧を解除することで元の形状に戻る程度の柔軟性を有している。また、容器本体201は、その下側に注出部203が形成されている。
ここで、容器本体201、延伸部213、咥え部214をそれぞれ水平方向に切断した場合、各円の直径(最大幅)は容器本体201、咥え部214、延伸部213の順に小さくなる。なお、容器本体201、延伸部213、咥え部214は、水平方向に切断したときに略真円状である場合に限られず、楕円状や長円状であってもよい。
ここで、注出部203の注出通路207は、容器本体201から咥え部214に向かうにしたがって徐々に通路面積が狭くなるようにテーパが形成される。また、延伸部213における注出通路207から外側面までの間の厚みをt1とし、咥え部214における注出通路207から外側面までの間の厚みをt2とすると、t1<t2の関係である。また、容器本体201における収容空間202から外側面までの間の厚みをt3とすると、t3とt1とは略等しい関係である。すなわち、咥え部214は厚みがあることから、延伸部213や容器本体201に比べて強度を有している。また、摘み部206は、内部が埋められており中実である。
なお、容器200は、複数のサイズを有している。本実施形態の容器200は、小、中、大の3つのサイズがある。容器200は、小から大になるにしたがって容器本体201の全長が長く形成され、その他の部分は何れのサイズも同一形状である。なお、各図に示す容器200は、中サイズの容器を示している。
<容器供給部>
容器供給部120では、容器ホッパ121に収容されている空の容器200を一つずつ移送部110に供給する。具体的には、容器200をターンテーブル109の保持部113の孔112に挿通させて、支持板116で容器200の下端を支持する。この処理は、ターンテーブル109の回転が停止しているときに行われる。
図7は、容器供給部120の概略構成を示す図であり、容器供給部120の一部の構成を切断して右側から見た図である。
容器ホッパ121は薬液を充填する前の空の容器200を複数収容し、容器200を一つずつ供給ホルダ126に供給する。容器ホッパ121は、自動分注装置20の上側に位置し、着脱可能である。また、容器ホッパ121は、内部に同一サイズの容器200が同じ向きで収容されている。容器ホッパ121は、内部に仕切り部105を有する。ユーザは、容器200の小、中、大のサイズに応じて仕切り部105の位置を変更することで、容器200を容器ホッパ121内で安定した状態で収容できる。ユーザは適切なサイズの容器200を容器ホッパ121に投入する。
このように、容器ホルダ回転モータ128が供給ホルダ126を回転させると共に、容器ホッパ121の揺動板123bを回転させることで、アクチュエータを共通化でき、製造コストを削減することができる。
搬送路134は前側の側板135F、後側の側板135B、左側の側板135L、右側の側板135Rによって構成される(図7では右側板135R、左側板135Lを省略して図示している)。前側の側板135Fは上下方向(鉛直方向)に対して傾斜している。後側の側板135Bは略上下方向に延出している。すなわち、一対の側板135F、側板135Bは、互いに延出する角度が異なっている。搬送路134の上側には供給ホルダ126に近接して上側開口136aが形成され、搬送路134の下側には第1ターンテーブル109aに近接させて下側開口136bが形成される。なお、搬送路134を上側開口136aから下側開口136bまで水平方向に切断した場合、通路断面積が徐々に小さくなる。
容器供給部120により供給された容器200は、ターンテーブル109の保持部113の孔112に挿通され、摘み部206が支持板116に支持され、充填口211が上側に開口した状態で保持される。
また、後述する図8に示すように、容器供給部120は、容器センサ139aと、容器向きセンサ139bとを有する。容器センサ139aは、供給ホルダ126の右側に配置され、供給ホルダ126に容器200が保持されているか否かを検出する。容器向きセンサ139bは、供給ホルダ126の前側に配置され、供給ホルダ126内に保持されている容器200が正しい向きであるか否かを検出する。各種センサが検出した信号は、後述するコントローラ191に出力される。
このように、容器供給部120では、容器200を所定の姿勢に変位させた状態で一つずつ移送部110に供給することができる。
薬液充填部140は、移送部110によって移送された容器200内に薬液を充填する。この処理は、ターンテーブル109の回転が停止し、支持板116の上昇に応じて容器200が上昇しているときに行われる。
図8は、薬液充填部140の周辺の構成を示す斜視図である。図9は、薬液充填部140の周辺の概略構成を示す図である。図10は、図9に示すI-I線に沿って切断して矢印方向から見た断面図である。
このように、薬液充填部140では、1回の服用分の薬液を容器200に充填することができる。
容器封止部160は、薬液が充填された容器200を封止する。この処理は、ターンテーブル109の回転が停止し、支持板116の上昇に応じて容器200が上昇しているときに行われる。
図11A、図11Bは、容器封止部160の周辺の構成を示す斜視図である。なお、図11Aは容器200を封止する前の状態を示し、図11Bは容器200を封止している状態を示している。
封止機161は、ホーン161bが容器封止部160に位置する容器200の充填口211に指向する状態で、ターンテーブル109の上方に配置されている。
容器排出部170は、薬液が充填された容器200を収容部172に排出する。この処理は、ターンテーブル109が回転し、保持部113が容器200の保持を解除することで行われる。
図12は、容器排出部170の周辺の構成を示す図である。なお、図12(a)は平面図を示し、図12(b)は図12(a)に示すII-II線に沿って切断して矢印方向から見た断面図を示している。
保持部113は、可動部材106と、規制部材107とを有する。可動部材106と規制部材107によって略リング状に構成され、可動部材106と規制部材107とによって囲まれる孔112によって容器200が保持される。
規制部材107はターンテーブル109に固定される。具体的に、規制部材107は略C字状に形成され、付勢部材によって付勢された可動部材106と当接することで孔112が所定の大きさよりも小さくならないように可動部材106の位置を規制する。
ここで、図12を参照して、容器排出部170において、保持部113が容器200の保持を解除する動作について説明する。なお、第1ターンテーブル109aおよび第2ターンテーブル109bの動作は同一であるために、ここでは第1ターンテーブル109aの動作について説明する。
本実施形態では、図12(a)に示すように、保持部113が二点鎖線で示す位置からが実線で示す位置まで移動するときに、保持部113の可動部材106のうちターンテーブル109から突出している部位(先端)が解除部171に接する。したがって、可動部材106は軸支ピン108を中心に回動して孔112が拡開される。
図12(b)に示すように、ターンテーブル109aおよびターンテーブル109bの何れの保持部113でも、孔112が容器200の被充填部209の幅D2よりも大きく拡開される。したがって、保持部113による容器200の保持が解除され、容器200は落下して収容部172内に排出される。
なお、保持部113が容器200の保持を解除された後ではターンテーブル109が更に回転することで、可動部材106と解除部171とが接した状態から離れるために可動部材106が元の位置に戻る。
<洗浄部>
洗浄部180では、分注が終了し薬液充填部140内に残留した薬液を洗浄水で洗浄する。この処理は、支持板116を上昇させている状態で行われる。
図9は、洗浄部180の概略構成を示している。
洗浄部180は、洗浄水ポンプ181、洗浄ノズル182、排水ソレノイド183、排水受184、排水タンク185を備えている。
洗浄ノズル182は、薬液容器141の蓋142の下面に取り付けられている。洗浄ノズル182は、洗浄水ポンプ181により揚水された洗浄水を薬液容器141内に噴射する。洗浄ノズル182は、先端が薬液容器141の下方ではなく、内面に向かって指向しており、鉛直軸V回りに回転可能である。洗浄水が噴射するときの遠心力によって洗浄ノズル182自体が鉛直軸V回りに回転することで、薬液容器141の内面に洗浄水が満遍なく行きわたり、内面に付着した薬液を洗浄することができる。
以上が、自動分注装置20の容器供給部120、薬液充填部140、容器封止部160、容器排出部170、洗浄部180の構成である。
図13は、自動分注装置20のメインボード190の構成を示す図である。
メインボード190は、コントローラ191、入力インタフェース192、出力インタフェース193を有している。コントローラ191は、自動分注装置20全体を制御する制御部として機能する。コントローラ191は、入力インタフェース192を介して、電源スイッチ22、表示部(操作部)23、レセプトコンピュータ30、各種センサ194等から入力される信号を受信する。各種センサ194には、供給センサ102、容器センサ139a、容器向きセンサ139b等が含まれる。また、コントローラ191は、受信した信号に基づいて出力インタフェース193を介して信号を送信し、表示部23、上述した各種モータ、第1電磁弁150a、第2電磁弁150b、封止機161、洗浄水ポンプ181、排水ソレノイド183、ブザー195、プリンタ24等を制御する。
ブザー195は、ユーザに対して洗浄部180による洗浄が終了したことを報知する。
S11では、コントローラ191はレセプトコンピュータ30に入力された患者名および処方内容の情報を受信する。
S12では、コントローラ191は受信した患者名および処方内容の情報に基づいて表示部23に患者候補リストを表示部23に表示する。
図15(a)は、表示部23に表示される画面300の一例を示す図である。
画面300には、患者候補リスト選択部301、第1の手動選択部302、第2の手動選択部303、患者除外リスト選択部304が表示される。また、画面300には、設定ボタン305、排水ボタン306、洗浄ボタン307が表示される。
患者候補リスト選択部301は、薬液を分注する患者の候補を一覧にした患者候補リストを確認したい場合に選択する。第1の手動選択部302および第2の手動選択部303は、分注する薬液の容量を手動で入力する場合に選択する。患者除外リスト選択部304は、薬液を分注しない患者を一覧にした患者除外リストを確認したい場合に選択する。なお、患者除外リストには、既に分注を終えた患者も含まれる。
1回の服用分の容量311には、1本の容器に分注する全薬液の容量が表示される。例えば、コントローラ191は処方内容から「薬液ごとの1回の服用分の容量」を全ての薬液分、加算することで1本の容器に分注する全薬液の容量を算出する。なお、薬液が1種類のみである場合には、処方内容リスト309の1回量が1本の容器に分注する全薬液の容量となる。
調整量313には、1本の容器に分注する全薬液の容量に対して増量または減量する量が表示される。ユーザは薬液充填部140において実際に充填される薬液の量が多かったり少なかったりする場合に、設定ボタン305を選択して図示しない設定画面に移行することで調整量を選択することができる。
スタートボタン315は、ユーザが分注を開始するときに押下するボタンである。
患者除外リスト移行ボタン316は、患者が分注を希望しないために分注させる必要がない患者を患者候補リストから削除して、患者除外リストに追加する場合に押下するボタンである。ユーザは患者候補リスト308に表示された患者を選択した状態で、患者除外リスト移行ボタン316を押下することで選択した患者を患者除外リストに移すことができる。
更に、ユーザは自動的に選択された容器サイズあるいは自ら選択した容器サイズの容器200を容器ホッパ121に投入する。
S13では、ユーザは患者候補リストから分注したい患者を選択した状態で分注の開始を指示する。具体的には、ユーザは表示部23に表示されたスタートボタン315をタッチする。このとき、コントローラ191は容器サイズ選択部314で選択されている容器サイズの情報を取得する。
S14では、コントローラ191は排水受184を待機位置から吐出部149の直下に移動させる。
S15では、コントローラ191は第1電磁弁150aにより薬液容器141とシリンジ143との間の第1流路部145aを開放させる一方、第2電磁弁150bによりシリンジ143と吐出部149との間の第2流路部145bを閉塞させて、シリンジ143の内筒143bを上昇させる。したがって、薬液容器141とシリンジ143との間の空気または残留している洗浄水をシリンジ143の外筒143a内に吸引することができる。続いて、コントローラ191は第1流路部145aを閉塞させる一方、第2流路部145bを開放させて、シリンジ143の内筒143bを下降させる。したがって、空気あるいは残留した洗浄水は吐出部149から吐出され、排水受184を介して排水される。このような処理により、薬液容器141内の薬液をシリンジ143に至る位置まで到達させることができ、後述するS20において、シリンジ143の内筒143bを上昇させた直後から薬液をシリンジ143内に吸引させることができる。
S16では、コントローラ191は排水受184を待機位置に戻す。
S17では、コントローラ191は容器供給部120において供給ホルダ126を容器ホッパ121から容器200が落下するのを受け止めることができる位置に回転し、供給ホルダ126に容器200を保持する。このとき、コントローラ191は容器センサ139a、容器向きセンサ139bからの信号に基づいて供給ホルダ126内に正しい向きで保持されているかを判定する。
このとき、コントローラ191は選択された容器サイズの情報に基づいて、支持板116を昇降させて、第1ターンテーブル109aと第2ターンテーブル109bとの間の距離を、容器200のサイズに合わせた距離に設定する。したがって、容器200は第1ターンテーブル109aと第2ターンテーブル109bとの間から抜け出てしまうことなく、保持部113の孔112内で起立した状態が維持される。なお、このときの支持板116および第2ターンテーブル109bの上下方向の位置を、以下では設定位置という。
なお、コントローラ191は供給センサ102からの信号に基づいて実際に容器200がターンテーブル109に供給されているかを判定する。容器200がターンテーブル109に供給されていない場合に供給ホルダ126から落下した容器200が搬送路134と接した状態で引っ掛かり、落下していない可能性がある。したがって、コントローラ191は振動モータ137を駆動して搬送路134を振動させ、容器200をターンテーブル109に落下させる。
また、振動モータ137を駆動しても容器200がターンテーブル109に供給されない場合には、コントローラ191は処理を停止して表示部23にエラーメッセージを表示し、分注処理を一時的に停止する。なお、容器200がターンテーブル109に供給されない場合には、容器サイズよりも小さい容器サイズの容器200が供給されている可能性があるために分注処理を停止して、ユーザに原因を確認させる。
S22では、コントローラ191は封止機161と加圧受台162とを近づけて、容器200の被充填部209をホーン161bと加圧受台162とによって挟圧させながら、溶融させることで充填口211が封止される。その後、コントローラ191は支持板116を設定位置まで下降させる。
ここで、患者除外リストについて図15(b)を参照して説明する。
図15(b)は、表示部23に表示される画面320の一例を示す図である。なお、図15(a)と同様の表示形態については、同一符号を付している。
図15(b)の画面320は、患者除外リスト選択部304が選択された状態であり、分注済ボタン321、患者除外ボタン322、採用薬品以外ボタン323、患者除外リスト324、患者候補リスト戻すボタン325が表示される。分注済ボタン321、患者除外ボタン322および採用薬品以外ボタン323は、患者除外リスト324に表示させる患者を絞り込むためのボタンである。
患者除外ボタン322は、分注させる必要がない患者を表示させたい場合に押下するボタンである。患者除外ボタン322によって表示される患者は、図15(a)の患者除外リスト移行ボタン316によって患者候補リストから削除された患者である。
採用薬品以外ボタン323は、処方内容に薬液を含まない患者を表示させたい場合に押下するボタンである。
患者除外リスト324には、上述した分注済ボタン321、患者除外ボタン322および採用薬品以外ボタン323のうち押下されたボタンに対応する患者が表示される。ここでは、分注済ボタン321が押下されていることから、分注済の患者が表示される。また、患者除外リスト324には、患者名以外に、分注した日時、分注した容器本数、薬名等の情報が表示される。ユーザは患者除外リスト324に表示された患者名等をタッチすることで選択することができる。
ユーザは、患者除外リスト選択部304が選択された状態であり、分注済ボタン321を選択して患者除外リスト324を表示させることで、既に分注が終了した患者を確認することができる。
図18(a)、(b)は、プリンタ24により印刷される印刷物の一例を示す図である。図18(a)は、処方内容が表示されたレシート400の一例である。レシート400には、患者名、処方内容、日時、医療機関、医師名、診療科、薬剤師名等の情報が表示される。図18(b)は、患者名が表示されたラベル410である。ラベル410には、患者名、処方内容(服用法)、調剤日等の情報が表示される。
コントローラ191は患者名や処方内容をS11で受信した情報に基づいて印刷する。また、コントローラ191は医療機関、医師名および診療科の情報をレセプトコンピュータ30から受信し、日時および薬剤師名を自らが記憶している情報に基づいて印刷する。なお、ラベル410は、薬液が分注された容器200ごとに貼り付けることができる。すなわち、コントローラ191は容器本数と同じ数のラベル410を印刷する。ユーザはラベル410を一枚ずつ分注済みの容器200に貼り付けて患者に受け渡す。
S27では、コントローラ191は排水受184を待機位置から吐出部149の直下に移動させた後、排水受184を上昇させる。
S28では、コントローラ191は洗浄水ポンプ181により洗浄水を揚水し、洗浄ノズル182を介して洗浄水を薬液容器141内に噴射させる。
S29では、コントローラ191は、第2流路部145bを閉塞させた状態で、シリンジ143の内筒143bを上昇させる。続いて、コントローラ191は第1流路部145aを閉塞させる一方、第2流路部145bを開放させた後、シリンジ143の内筒143bを下降させる。したがって、薬液容器141に残留している薬液および洗浄水が、吐出部149から吐出され、排水受184を介して排水タンク185に排水される。コントローラ191は薬液容器141に残留している薬液および洗浄水がなくなるまで、シリンジ143の内筒143bの上昇と下降とを繰り返し行う。なお、排水タンク185に貯留された薬液および洗浄水は、排水ホース186に接続された排水ポンプによって排水される。
以上の処理により、自動分注装置20による一連の処理が終了する。次の異なる薬液を分注させたい場合には、同様に上述したS11~S30までの処理あるいはS13~S30までの処理を繰り返し行う。
図16(a)は、表示部23に表示される画面340の一例を示す図である。なお、図15(a)と同様の表示形態については、同一符号を付している。
図16(a)の画面340は、第1の手動選択部302が選択された状態であり、患者入力欄341、服用法入力欄342、日数入力欄343、薬液ごとの容量入力欄344、キーボード(テンキー)345等が表示される。ユーザは処方箋の処方内容を確認しながら、キーボード345を用いて各入力欄に入力する。コントローラ191は、入力された情報に基づいて、容器本数310、1回の服用分の容量311および総容量312を算出して表示する。この場合でも、コントローラ191は算出した1本の容器に分注する全薬液の容量に基づいて、容器サイズ選択部314において容器サイズを選択する。
ユーザがスタートボタン315をタッチすることで、算出された1回の服用分の容量311および容器本数310に基づいて上述した図14のフローチャートのS14からの処理を行う。
図16(b)の画面340は、第2の手動選択部303が選択された状態であり、1回の服用分の容量入力欄361、容器本数入力欄362、総容量312、キーボード(テンキー)363等が表示される。ユーザは処方箋の処方内容を確認しながら、キーボード363を用いて各入力欄に入力する。コントローラ191は、入力された情報に基づいて総容量312を算出して表示する。コントローラ191は算出した1本の容器に分注する全薬液の容量に基づいて、容器サイズ選択部314において容器サイズを選択する。
ユーザがスタートボタン315をタッチすることで、1回の服用分の容量入力欄361および容器本数入力欄362にそれぞれ入力された1回の服用分の容量および容器本数に基づいてコントローラ191は上述した図14のフローチャートのS14からの処理を行う。
このように、レセプトコンピュータ30から処方内容の情報を取得できない場合であっても、処方内容の情報を手動で入力することでも対応することができる。
図17(a)は、履歴画面370の一例を示す図である。
履歴画面370には、自動分注装置20を起動してから現時点までの処理を日時と共に一覧で表示する。コントローラ191は処理した内容やユーザからの指示を、日時や担当者の情報と関連付けて記憶する。したがって、コントローラ191は記憶した情報に基づいて、履歴画面370を表示する。
統計画面380には、分注した回数および使用した容器数を、選択された期間に応じて表示する。選択できる期間として例えば、本日、今週、今月、今年、全期間がある。コントローラ191は分注した回数を、日時の情報と関連付けて記憶する。このとき、コントローラ191は分注した内訳も分類して記憶する。ユーザが図15(a)に示す患者候補リスト308から患者を選択して分注を開始した場合には内訳を「自動」としてカウントする。また、ユーザが図16(a)に示すキーボード345から入力した後に分注を開始した場合には内訳を「手動1」としてカウントする。また、ユーザが図16(b)に示すキーボード363から入力した後に分注を開始した場合には内訳を「手動2」としてカウントする。更に、コントローラ191は容器数を小サイズ、中サイズ、大サイズの容器サイズごとにカウントする。したがって、コントローラ191は記憶した情報に基づいて統計画面380を表示する。
第1の実施形態では、供給ホルダ126内に容器200が正しい向きで保持されていない場合には、コントローラ191がターンテーブル109を逆方向に回転させ、容器200を容器排出部170に移送して、空の容器200を排出する場合について説明した。本実施形態では、供給ホルダ126内に容器200が正しい向きで保持されていない場合、落下する容器200に対して姿勢を変更させる姿勢変更部500を有する。
図19は、姿勢変更部500の構成を示す図である。なお、図7と同様の構成は、同一符号を付している。
変更部材501は、搬送路134の後側の側板135B側から前側の側板135Fに向かって進出可能に配置される。変更部材501は、搬送路134内を落下する容器200に対して接触させやすいように、左右方向に広がる略板状に形成される。
変更モータ502は、変更駆動部の一例であって、後側の側板135Bの後側に配置される。変更モータ502は、ラック503とピニオン504を用いて、変更部材501を搬送路134内に進出させたり搬送路134から退出させたりする。
なお、コントローラ191は、変更モータ502を制御して、容器サイズに応じて変更部材501を進出させる距離を変更することができる。例えば、容器サイズが小サイズであれば変更部材501の進出させる距離を大きくし、容器サイズが大サイズであれば変更部材501の進出させる距離を小さくするように変更する。このように、容器サイズに応じて変更部材501を進出させる距離を変更することで、変更部材501を確実に容器200の被充填部209側と接触させることができる。
また、上述した実施形態では、保持部113が容器200を保持した状態では、孔112の内面との間に隙間があり、軸回りに回転可能な状態である場合について説明したが、この場合に限られず、保持部113が容器200を挟み込むようにすることで保持してもよい。
また、上述した実施形態では、S14~S16までの準備処理を実行する場合について説明したが、この場合に限られず、必要に応じて省略してもよい。
Claims (4)
- 容器本体に薬液を充填するための充填口が形成された被充填部と、
前記容器本体に充填された薬液を注出させるための注出部と、
前記注出部に連接される摘み部と、を有する自動分注装置用の容器であって、
前記注出部は、咥え部と、前記咥え部および前記容器本体との間に位置する延伸部と、前記咥え部の内部および前記延伸部の内部に亘る注出通路と、を有し、
前記咥え部は、前記摘み部に連接されると共に、前記摘み部との間で破断することで前記咥え部に注出口が形成され、
前記咥え部は、前記注出通路から外側面までの間の厚みが、前記延伸部における前記注出通路から外側面までの間の厚みよりも大きいことを特徴とする自動分注装置用の容器。 - 前記咥え部は、前記注出通路から外側面までの間の厚みが、前記容器本体における収容空間から外側面までの間の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の自動分注装置用の容器。
- 前記注出通路は、前記容器本体から前記注出口に向かって通路面積が狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動分注装置用の容器。
- 前記摘み部は、内部が埋められていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の自動分注装置用の容器。
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