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JP2022155347A - 電気かみそり - Google Patents

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JP2022155347A JP2021058792A JP2021058792A JP2022155347A JP 2022155347 A JP2022155347 A JP 2022155347A JP 2021058792 A JP2021058792 A JP 2021058792A JP 2021058792 A JP2021058792 A JP 2021058792A JP 2022155347 A JP2022155347 A JP 2022155347A
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Toshiharu Hashimoto
俊介 小森
Shunsuke Komori
康太郎 楊
Kotaro Yo
章貴 伊藤
Akitaka Ito
宏明 清水
Hiroaki Shimizu
大助 曽根
Daisuke Sone
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Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
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Abstract

【課題】ブロック化された外刃と内刃とを支持する支持枠を、スムーズに取り外すことができる電気かみそりを提供する。【解決手段】電気かみそり100は、ユーザにより把持される本体部10と、外刃(スリット刃311、メッシュ刃321)及び当該外刃の内方に配置され外刃に対して摺動する内刃312、322を備えた刃ブロック30を有するヘッド部20とを備えている。ヘッド部20は、基台27と、刃ブロック30を浮沈自在に支持する支持枠25と、支持枠に保持されるケース部21と、支持枠25またはケース部21を基台27に係止するフック部26と、支持枠25に対して、基台27から離れる方向に付勢する押上部材28と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、電気かみそりに関する。
従来、電気かみそりにおいては、ユーザにより把握される本体と、本体に対して着脱自在に取り付けられた外刃と、外刃の内方に配置され、当該外刃に対して摺動する内刃とが設けられている(例えば特許文献1参照)。内刃は、弾性体によって外刃に向けて付勢されており、摺動時に常に内刃が内刃に対して押し付けられた状態を維持するようになっている。この付勢力は、外刃を本体から取り外す際にも内刃から外刃に作用しているために、スムーズに外刃を取り外すことができるようになっている。
特開平7-299262号公報
近年では、外刃と内刃とがブロック化されて、ヘッド部内の支持枠で浮沈自在に支持された電気かみそりも知られている。このような電気かみそりの場合、一つのブロック内で内刃が外刃に対して付勢されている。このため、支持枠をヘッド部から取り外す際には、内刃に対する付勢力を支持枠に作用させることができず、支持枠をスムーズに取り外すことが困難であった。
そこで、本発明は、ブロック化された外刃と内刃とを支持する支持枠を、スムーズに取り外すことができる電気かみそりを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る電気かみそりは、ユーザにより把持される本体部と、外刃及び当該外刃の内側に配置され外刃に対して摺動する内刃を備えた刃ブロックを有するヘッド部と、を備え、ヘッド部は、基台と、刃ブロックを浮沈自在に支持する支持枠と、支持枠を覆うケース部と、支持枠またはケース部を基台に係止するフック部と、支持枠に対して、基台から離れる方向に付勢する押上部材と、を備える。
本発明に係る電気かみそりによれば、ブロック化された外刃と内刃とを支持する支持枠を、スムーズに取り外すことができる。
実施の形態に係る電気かみそりの概略構成を示す斜視図である。 実施の形態に係るヘッド部及びヘッド支持部の各フロート部を示す模式図である。 実施の形態に係るヘッド部の斜視図である。 実施の形態に係るヘッド部において、上部ケース部を取り外した状態を示す斜視図である。 実施の形態に係るヘッド部において、基台から支持枠を取り外した状態を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る一対の溝部と、一対の突起とを示す模式図である。
以下、本発明に係る電気かみそりの実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するために一例を挙示するものであり、本発明を限定する主旨ではない。例えば、以下の実施の形態において示される形状、構造、材料、構成要素、相対的位置関係、接続状態、数値、数式、方法における各段階の内容、各段階の順序などは、一例であり、以下に記載されていない内容を含む場合がある。また、平行、直交などの幾何学的な表現を用いる場合があるが、これらの表現は、数学的な厳密さを示すものではなく、実質的に許容される誤差、ずれなどが含まれる。また、同時、同一などの表現も、実質的に許容される範囲を含んでいる。また、図面は、本発明を説明するために適宜強調、省略、または比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状、位置関係及び比率とは異なる。
また、以下では複数の発明を一つの実施の形態として包括的に説明する場合がある。また、以下に記載する内容の一部は、本発明に関する任意の構成要素として説明している。
(電気かみそりの構成)
図1は、電気かみそりを示す斜視図である。なお、電気かみそり100は、エッジはアール面取りがなされ、滑り止め用の凹凸などが設けられる部分が存在するが、これらの図示は省略している。
図1に示すように、電気かみそり1は、電気かみそり1を構成する複数の要素を備える本体部10と、毛を剃る機能を備えるヘッド部20と、本体部10とヘッド部20とを繋げるヘッド支持部50とを備えている。本体部10は、ユーザにより把握されるグリップ11と、本体部10の電源のオン及びオフを切り替える電源スイッチ12と、ヘッド部20に内蔵された駆動源(図示省略)に電力を供給する電力供給部(図示省略)を備えている。
図2は、実施の形態に係るヘッド部20及びヘッド支持部50の各フロート部を示す模式図である。図2に示すように、ヘッド支持部50は、本体部10に対してヘッド部20を浮沈自在に支持するため、ヘッドフロート部51を有している。ヘッドフロート部51は、ヘッド部20に対して本体部10から浮く方向(離れる方向)へ付勢力を付与する、例えばバネまたはゴムなどの弾性体52を有している。ヘッドフロート部51は、ヘッド部20が外力を受けていない場合にはヘッド部20を本体部10から最も浮かせた状態で維持している。ヘッド部20が外力を受けると、ヘッドフロート部51では弾性体52が収縮するので、ヘッド部20が本体部10に向けて沈降することになる。
ヘッド部20は、外観を構成するケース部21と、複数の刃ブロック30と、刃フロート部40と、駆動源とを備えている。駆動源は、例えばリニアモータであり、伝達機構60(図5参照)を介して各刃ブロック30に連結されている。これにより、駆動源からの動力が伝達機構60を介して各刃ブロック30に伝達され、各刃ブロック30が動作するようになっている。
ケース部21は、刃フロート部40と、駆動源とを収容するとともに、複数の刃ブロック30を支持する部位である。ケース部21は、刃フロート部40及び複数の刃ブロック30が配置される上部ケース部21Aと、駆動源を収容する下部ケース部21Bとを備える。上部ケース部21Aの上面からは、各刃ブロック30の上端部が突出している。上部ケース部21A及び下部ケース部21Bが結合されることによりケース部21が構成されている。
複数の刃ブロック30は、それぞれの延在方向がY軸方向に平行になるよう配置されている。複数の刃ブロック30は、スリット刃ブロック31と、メッシュ刃ブロック32とを含んでいる。本実施の形態では、複数の刃ブロック30は、2つのスリット刃ブロック31と、4つのメッシュ刃ブロック32とを含んでいる。本実施の形態では、2つのスリット刃ブロック31は、X軸方向に所定の間隔をあけて配置されている。本実施の形態では、各スリット刃ブロック31においてX軸方向の両側方に一つずつメッシュ刃ブロック32が配置されている。言い換えると、複数の刃ブロック30は、X軸方向に沿って、メッシュ刃ブロック32、スリット刃ブロック31、メッシュ刃ブロック32、メッシュ刃ブロック32、スリット刃ブロック31、メッシュ刃ブロック32の順に配置されている。
スリット刃ブロック31は、メッシュ刃ブロック32で剃りにくい長く伸びた毛を切断するための部位である。スリット刃ブロック31は、外刃としてスリット刃311と、内刃312とを有している。スリット刃311は、Y軸方向に長尺状、かつ、Y軸方向視で逆U字状の部材である。図1に示すように、スリット刃311の上面においてX軸方向の両端部には、X軸方向に延設された複数のスリット313が形成されている。複数のスリット313は、Y軸方向に沿って並んでおり、スリット313同士の間の部位が刃として機能する。スリット刃311において上部開口部の高さ方向の大きさは、後述するメッシュ刃321よりも大きく形成されているので、メッシュ刃ブロック32が導入する毛よりも長い毛を導入し、切断できるようになっている。
図2に示すように、内刃312は、スリット刃311の内方に配置されており、スリット刃311の内面に対して摺動することにより、各スリット313に入り込んだ毛を各スリット313同士の間の部位との間で切断する部材である。内刃312の形状や動作態様は、スリット刃311との関係で定められるものであり特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、内刃312の形状は、スリット刃311の内面形状に合致したブレードを複数枚、スリット刃311の延在方向(図中Y軸方向)に並べて配置された形状である。内刃312には、伝達機構60を介して駆動源の動力が伝達されるようになっている。内刃312は、伝達機構60を介して伝達された駆動源からの動力によって、スリット刃311の延在方向に沿って往復動するものである。これにより、各スリット313に入り込んだ毛をスリット313同士の間の部位と内刃312のブレードとの間で挟んで切断する。
メッシュ刃ブロック32は、スリット刃311よりも短く毛を切断するための部位である。メッシュ刃ブロック32は、外刃としてメッシュ刃321と、内刃322とを有している。メッシュ刃321は、Y軸方向に長尺状、かつ、Y軸方向視で逆U字状の部材であり、Y方向断面にてその上面が凸状に湾曲するように形成されている。メッシュ刃321は、スリット刃311の上面の肉厚よりも厚みの薄い部材である。メッシュ刃321は、多数の孔が設けられた薄板を湾曲させたネット刃であり、短い毛を根元から剃る深剃りの機能を担っている。
内刃322は、メッシュ刃321の内方に配置されており、メッシュ刃321の内面に対して摺動することにより、メッシュ刃321の各孔に入り込んだ毛を各孔との間で切断する部材である。内刃322の形状や動作態様は、メッシュ刃321との関係で定められるものであり特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、内刃322の形状は、メッシュ刃321の内面形状に合致したブレードを複数枚、メッシュ刃321の延在方向(図中Y軸方向)に並べて配置された形状である。内刃322には、伝達機構60を介して駆動源の動力が伝達されるようになっている。内刃322は、伝達機構60を介して伝達された駆動源からの動力によって、メッシュ刃321の延在方向に沿って往復動するものである。これにより、メッシュ刃321の各孔に入り込んだ毛を各孔と内刃312のブレードとの間で挟んで切断する。
刃フロート部40は、各刃ブロック30をケース部21に対して浮沈自在とする部位である。刃フロート部40は、各刃ブロック30に対して個別にケース部21から浮く方向(離れる方向)へ付勢力を付与する、例えばバネまたはゴムなどの複数の弾性体42を有している。具体的には、弾性体42は、各刃ブロック30に対して設けられているので、各刃ブロック30を個別に付勢できるようになっている。各弾性体42は、各刃ブロック30の内刃312、322の動作を制限せずに、各刃ブロック30を付勢する構造であればよい。刃フロート部40は、各刃ブロック30が外力を受けていない場合には、各刃ブロック30をケース部21から最も浮かせた状態で維持している。各刃ブロック30がケース部21に沈む方向(近づく方向)に外力を受けると、刃フロート部40では各弾性体42が収縮するので、各刃ブロック30がケース部21に向けて沈降することになる。
(ヘッド部の具体的構成)
次に、ヘッド部20の具体的構成について詳細に説明する。図3は、実施の形態に係るヘッド部20の斜視図である。図4は、実施の形態に係るヘッド部20において、上部ケース部21Aを取り外した状態を示す斜視図である。図5は、実施の形態に係るヘッド部20において、基台27から支持枠25を取り外した状態を示す分解斜視図である。
図3~図5に示すように、ヘッド部20において下部ケース部21Bには、Y軸方向の両端面にボタン211が設けられている。各ボタン211は、ユーザにより押されることで、後述するフック部26を動作させる部位である。各ボタン211は、下部ケース部21Bの外方に向けて付勢された状態で、当該下部ケース部21Bの内方に向けて沈むようになっている。
図5に示すように、下部ケース部21Bには、支持枠25を着脱自在に保持する基台27が設けられている。基台27は、平面視(Z軸方向視)で矩形状に形成されていて、下部ケース部21Bに収容されている。基台27の中央部には、X軸方向に並んだ一対の開口271が形成されている。各開口271からは伝達機構60の一部である伝達部材61が突出している。各伝達部材61には、3つのピン状の連結部材62、63、64がX軸方向に沿って配列されており、各ピン状の連結部材62、63、64がZ軸方向に沿って延在し、基台27から突出している。つまり、各ピン状の連結部材62、63、64は、内刃312、322の摺動方向(Y軸方向)に交差する方向に延在している。
3つの連結部材62、63、64のうち、X軸方向の両端部に位置する連結部材62、64には、メッシュ刃ブロック32の内刃322が装着される。また、3つの連結部材62、63、64のうち、Y軸方向の中央部に位置する連結部材63には、スリット刃ブロック31の内刃312が装着される。具体的には、各内刃312、322の底面には、Z軸方向に延設された取り付け穴(図示省略)が形成されている。各内刃312、322の取り付け穴に対して、各ピン状の連結部材62、63、64をZ軸マイナス方向から挿入することで、各ピン状の連結部材62、63、64に各内刃312、322が装着される。
また、基台27においてY軸方向の両端部には、フック部26が配置されている。フック部26は、下部ケース部21Bに備わるボタン211と一体的に設けられており、その上端部には外方に向けて突出した爪部261が形成されている。図3~図5においては、Y軸マイナス方向のフック部26のみが図示されており、このフック部26の爪部261は、Y軸マイナス方向(外方)に向けて突出している。他方、図示はしていないが、Y軸プラス方向のフック部26は、爪部261がY軸プラス方向(外方)に向けて突出している。各フック部26の爪部261は、上部ケース部21Aに備わる被係止部(図示省略)を係止することで、当該上部ケース部21Aとそれに保持された支持枠25を基台27に固定している。また、フック部26は、ボタン211がユーザにより押されると下部ケース部21Bの内方に向けて移動する。これにより、フック部26の爪部261が、上部ケース部21Aに備わる被係止部から退避して、当該上部ケース部21Aとそれに保持された支持枠25に対する係止を解除する。この解除によって、上部ケース部21Aとそれに保持された支持枠25は、基台27から取外し可能な状態となる。一方、ユーザがボタン211に対する押圧をやめると、ボタン211が付勢力により元の位置へ戻るため、フック部26も元の位置へ戻る。
また、基台27のY軸方向の両端部であって各フック部26よりもY軸方向の内方には、上方(Z軸プラス方向)に向けて突出した一対のガイド凸部274が設けられている。各ガイド凸部274は、支持枠25におけるZ軸方向の移動を案内する部位である。各ガイド凸部274は、先細りの形状に形成されている。具体的には、各ガイド凸部274は、Z軸プラス方向に進むにつれて、Y軸方向及びX軸方向のそれぞれの幅が狭くなる形状となっている。また、各ガイド凸部274のX軸方向の中央部には、Z軸プラス方向の端部が開放されてY軸方向に沿う切欠275が形成されている。切欠275においてY軸方向の延長線上には、各フック部26の爪部261が配置されている。
各ガイド凸部274においてY軸方向で内方の面276は、XZ平面に平行な平面に形成されている。この面276には、Z軸方向に沿って延在する一対の突起277が切欠275を挟むように形成されている。なお、図5においては、Y軸マイナス方向のガイド凸部274の面276が図示されていないが、この面276においても一対の突起277が形成されている。この一対の突起277は支持枠25におけるZ軸方向の移動をガイドする部位である。
また、基台27において、平面視(Z軸方向視)した場合における各角部には、Z軸プラス方向に突出した押上部材28が設けられている。各押上部材28は、円柱状の部材であり、基台27の上面からZ軸方向に出没自在に設けられている。各押上部材28は、基台27の内方に設けられたバネ部材(図示省略)によってZ軸プラス方向に向けた付勢力が常に付与された状態となっている。この付勢力によって各押上部材28は支持枠25を基台27から離れる方向に付勢している。
図4及び図5に示すように、支持枠25は、刃フロート部40及び複数の刃ブロック30を一体的に保持した状態で基台27に着脱される部材である。具体的には、支持枠25は、枠本体251と、一対の突出部255とを有している。
枠本体251は、刃フロート部40を保持するとともに、各刃ブロック30を浮沈方向に移動自在に保持する部位である。枠本体251は、平面視(Z軸方向視)で矩形状に形成されている。支持枠25が基台27に取り付けられると、当該枠本体251における各角部が、基台27の各押上部材28に当接し、各押上部材28を押し下げることになる。つまり、支持枠25が基台27に取り付けられた状態では、枠本体251の各角部は各押上部材28からの付勢力を受け続けることになる。図4では、各押上部材28が枠本体251の各角部からはみ出している形態を例示しているが、各押上部材28はZ軸方向視で枠本体251内に収められていてもよい。
また、枠本体251においてY軸方向の両端面252には、Z軸方向に沿って延在する一対の溝部253が形成されている。なお、図5においては、Y軸プラス方向の端面252が図示されていないが、この端面252においても一対の溝部253が形成されている。この一対の溝部253は、支持枠25の一対の突起277が挿入されて、これらの突起277によりガイドされる部位である。
図6は、実施の形態に係る一対の溝部253と、一対の突起277とを示す模式図である。図6に示すように、各溝部253は、Z軸マイナス方向の端部が開放されている。この各溝部253の開放端部は、Z軸マイナス方向に進むにつれて幅が広くなる形状となっている。より具体的には、各溝部253の開放端部は、X軸方向の内方の縁辺がZ軸方向に沿って形成されており、X軸方向の外方の縁辺がZ軸方向に対し傾斜状に形成されている。各溝部253がこのような形状であるので、各突起277を各溝部253に対してスムーズに挿入することができる。また、各溝部253の開放端部ではX軸方向の内方の縁辺がZ軸方向に沿っているので、着脱時にガイドする距離をできるだけ長くすることも可能である。
図4及び図5に示すように、一対の突出部255は、枠本体251のY軸方向両端部から外方に向けて突出した部位である。なお、図5においては、枠本体251のY軸プラス方向の端部が図示されていないが、この端部においても突出部255が設けられている。各突出部255は、枠状部256と、補強部257と、被係止部258とを備えている。
枠状部256は、X軸方向に長尺な開口部259を形成するように、枠本体251のY軸方向の端部から延びた枠体である。また、補強部257は、枠状部256におけるX軸方向の中央部と、枠本体251のY軸方向の端部とを連結する部位である。この補強部257によって、枠状部256が補強されている。また、枠状部256により形成された開口部259内には、基台27のガイド凸部274が挿入される。前述したようにガイド凸部274が先細り形状であるので、当該ガイド凸部274を容易に開口部259内に挿入することが可能である。また、開口部259がガイド凸部274の基端部に向かう際には、当該開口部259がガイド凸部274に嵌りこむこととなり、X軸方向及びY軸方向のそれぞれで支持枠25が位置合わせされる。また、ガイド凸部274の切欠275には、補強部257が収容される(図4参照)。
被係止部258は、枠状部256においてX軸方向の中央部から外方に向けて突出した部位である。被係止部258は平面視U字状に形成されており、その開口の両側方には、上部ケース部21Aが係止される一対のフック258aが形成されている。爪部261が被係止部258の開口を介して上部ケース部21Aを係止すると、一対のフック258aに上部ケース部21Aが係止された状態で支持枠25が基台27に固定される。このように爪部261が上部ケース部21Aを係止しているので、枠本体251の各角部が各押上部材28からの付勢力を受けているとしても、支持枠25が基台27に固定された状態を維持することができる。
(支持枠の着脱動作)
次に、支持枠25の着脱動作について説明する。最初に、図5に示すように、支持枠25が基台27から取り外された状態から基台27に取り付ける際の各部の動作について説明する。まず、ユーザは支持枠25が保持された上部ケース部21Aを掴み、基台27に近づける。このとき、ユーザは各枠状部256の開口部259内に各ガイド凸部274を挿入する。これにより、開口部259がガイド凸部274の基端部に向かい、補強部257もガイド凸部274の切欠275に収容される。この移動時においては、開口部259がガイド凸部274に徐々に嵌りこむこととなり、支持枠25がX軸方向及びY軸方向のそれぞれで位置合わせされる。このため、枠本体251の各溝部253と、ガイド凸部274の各突起277とが位置合わせされたり、各刃ブロック30と各連結部材62、63、64とが位置合わせされたり、上部ケース部21Aの被係止部と爪部261とが位置合わせされたりする。
さらに、ユーザにより支持枠25が基台27に押し付けられると、各溝部253が支持枠25の各突起277にガイドされながら、支持枠25が基台27に近づく。これに伴い、枠本体251の各角部が各押上部材28を押し下げるとともに、上部ケース部21Aの被係止部がフック部26の爪部261を乗り越え、当該爪部261により係止される。これにより、上部ケース部21Aとそれに保持された支持枠25が基台27に固定される。前述したように固定時においては、枠本体251の各角部が各押上部材28からの付勢力を常に受けている。ここで、フック部26の爪部261が上部ケース部21Aの被係止部を係止していない場合においては、支持枠25は各押上部材28の付勢力によって基台27から浮き上がったままとなる。このため、ユーザは一見して支持枠25が正規に取り付けられていないことを把握することができる。
次に、支持枠25を基台27から取り外す際の各部の動作について説明する。ユーザは、各ボタン211を押すことでフック部26を動作させて、爪部261による上部ケース部21Aの被係止部への係止を解除する。これにより、支持枠25全体の規制が解除されるので、各押上部材28からの付勢力を受けて上部ケース部21Aとそれに保持された支持枠25が上昇し基台27から離れる方向(Z軸プラス方向)に移動する。この移動時においても、各溝部253が、支持枠25の各突起277にガイドされているので、各刃ブロック30と各ピン状の連結部材62、63、64とが位置合わせされた状態を維持しながら支持枠25が上昇する。このため、取り外し時において各ピン状の連結部材62、63、64が受ける負荷が抑制されている。その後、支持枠25が基台27から浮いたままとなっているので、ユーザは上部ケース部21Aを掴んで、基台27から取り外す。
(効果など)
以上のように、本実施の形態に係る電気かみそり100は、ユーザにより把持される本体部10と、外刃(スリット刃311、メッシュ刃321)及び当該外刃の内方に配置され外刃に対して摺動する内刃312、322を備えた刃ブロック30を有するヘッド部20とを備えている。ヘッド部20は、基台27と、刃ブロック30を浮沈自在に支持する支持枠25と、支持枠25に保持される上部ケース部21Aと、支持枠25を基台27に係止するフック部26と、支持枠25に対して、基台27から離れる方向に付勢する押上部材28と、を備えている。
これによれば、刃ブロック30を浮沈自在に支持する支持枠25が、押上部材28によって基台27から離れる方向に付勢されているので、フック部26による係止が解除されれば、押上部材28から受ける付勢力により支持枠25が基台27から離れる。したがって、刃ブロック30を支持する支持枠25と、支持枠25に保持された上部ケース部25とを、スムーズに取り外すことができる。
一方、支持枠25の取り付け時においては、フック部26の爪部261が、上部ケース部21Aの被係止部を正確に係止しないことも想定される。この場合、支持枠25は各押上部材28の付勢力によって基台27から浮き上がったままとなるので、支持枠25及び上部ケース部21Aが正規に取り付けられていないことをユーザに把握させることができる。
また、ヘッド部20には、モータからの動力を内刃312、322に伝達するため、当該内刃312、322に連結される連結部材62、63、64が、内刃312、322における摺動方向に交差する方向に沿って延在し、基台27から突出して設けられている。
これによれば、基台27から突出した状態で内刃312、322に連結される連結部材62、63、64を有する電気かみそり100においても、支持枠25をスムーズに取り外すことができる。
また、押上部材28は、連結部材62、63、64の延在方向に沿う付勢力を支持枠25に付与する。
これによれば、連結部材62、63、64の延在方向に沿う付勢力を押上部材28が支持枠25に付勢しているので、当該付勢力によって支持枠25が基台27から離れる際に、支持枠25が連結部材62、63、64に沿ってスムーズに移動することになる。したがって、連結部材62、63、64が受ける負荷を抑制することができる。
また、支持枠25は、刃ブロック30を保持する平面視矩形状の枠本体251を有している。押上部材28は、平面視における枠本体251の各角部に対応する位置に設けられている。
これによれば、枠本体251の各角部に対応する位置に各押上部材28が設けられているので、各押上部材28が支持枠25をバランスよく付勢することができる。したがって、支持枠25を安定して基台27から離れる方向に移動させることができる。
また、支持枠25には、押上部材28による付勢方向に沿って延設された溝部253が形成されており、基台27には、溝部253により案内される突起277が形成されている。
これによれば、支持枠25を基台27に着脱する際においては、溝部253が突起277にガイドされるので、支持枠25をスムーズに移動させることができる。したがって、着脱時における支持枠25の負荷を抑制することができる。
(その他)
以上、本発明に係る電気かみそりについて、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では、各連結部材62、63、64はピン状である場合を例示した。しかしながら各連結部材62、63、64は角柱状であってもよい。また各連結部材62、63、64は伝達部材61に対し一体で形成されてもよいし、各連結部材62、63、64を個別に形成して伝達部材61に固定することで形成されてもよい。
また、上記の実施形態では、各ガイド凸部274のY軸方向で内方の面276にZ軸方向に沿って延在して設けられた突起277の数が一対である場合を例示した。しかしながら突起277の数は、一対以外に1個以上のいずれの個数であってもよい。
また、上記の実施形態では、各押上部材28は円柱状の部材である場合を示した。しかしながら各押上部材28は円柱以外の角柱状、円錐台、角錐台等の形状であってもよい。また、各押上部材28は、それぞれ個別に異なる形状であってもよい。いずれの形状の押上部材28であっても、枠本体251を押し上げることが可能となる形状であるとよい。
また、上記実施の形態では、枠本体251が平面視矩形状である場合を例示した。しかしながら枠本体251は、矩形以外の多角形状であってもよい。いずれの多角形状の枠本体251であっても、枠本体251の各角部に対応した位置に押上部材28が設けられているとよい。
また、押上部材28の位置は、矩形状の枠本体251の直線部分を押し上げる位置であってもよい。
また、上記実施の形態では、押上部材28による付勢方向に沿って延設された溝部253が支持枠25に形成され、溝部253により案内される突起277が基台27に形成されている場合を例示した。しかしながら、押上部材28による付勢方向に沿って延設された溝部253が基台27に形成され、溝部253により案内される突起277が支持枠25に形成されていてもよい。
また、上記の実施の形態では、溝部253により案内される突起277の数が一対である場合を例示した。しかしながら突起277の数は、1個以上のいずれの個数であってもよい。また押上部材28による付勢方向に沿って延設された溝部253の数も同様に一対ではなく、突起277と同数の1個以上のいずれの個数であってもよい。
上記実施の形態では、枠本体251の形状に合わせて、4つの角部にそれぞれ1つずつ合計4つ設けたものを例示した。しかしながら、押上部材の個数は各角部1つに限らず、ひとつの角部に複数の押上部材を設けてもよい。
また、上記実施の形態では、フック部26が上部ケース部21Aに備わる被係止部を係止する場合を例示した。しかしながら、フック部は、支持枠を係止してもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
本発明は、髭を剃毛するいわゆる電気シェーバーなど、人を含む動物の体毛を剃毛することができる電気かみそりに適用できる。
10 本体部
11 グリップ
12 電源スイッチ
20 ヘッド部
21 ケース部
21A 上部ケース部
21B 下部ケース部
25 支持枠
26 フック部
27 基台
28 押上部材
30 刃ブロック
31 スリット刃ブロック
32 メッシュ刃ブロック
40 刃フロート部
42、52 弾性体
50 ヘッド支持部
51 ヘッドフロート部
60 伝達機構
61 伝達部材
62、63、64 連結部材
211 ボタン
251 枠本体
252 端面
253 溝部
255 突出部
256 枠状部
257 補強部
258 被係止部
258a フック
259 開口部
261 爪部
271 開口
274 ガイド凸部
275 切欠
276 面
277 突起
311 スリット刃
312 内刃
313 スリット
321 メッシュ刃
322 内刃

Claims (5)

  1. ユーザにより把持される本体部と、
    外刃及び当該外刃の内側に配置され前記外刃に対して摺動する内刃を備えた刃ブロックを有するヘッド部と、を備え、
    前記ヘッド部は、
    基台と、
    前記刃ブロックを浮沈自在に支持する支持枠と、
    前記支持枠に保持されるケース部と、
    前記支持枠または前記ケース部を前記基台に係止するフック部と、
    前記支持枠に対して、前記基台から離れる方向に付勢する押上部材と、を備える
    電気かみそり。
  2. 前記ヘッド部には、モータからの動力を前記内刃に伝達するため、当該内刃に連結される連結部材が、前記内刃における摺動方向に交差する方向に沿って延在し、前記基台から突出して設けられている
    請求項1に記載の電気かみそり。
  3. 前記押上部材は、前記連結部材の延在方向に沿う付勢力を前記支持枠に付与する
    請求項2に記載の電気かみそり。
  4. 前記支持枠は、
    前記刃ブロックを保持する平面視矩形状の枠本体を有し、
    前記押上部材は、平面視における前記枠本体の各角部に対応する位置に設けられている
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電気かみそり。
  5. 前記基台及び前記支持枠の一方には、前記押上部材による付勢方向に沿って延設された溝部が形成されており、
    前記基台及び前記支持枠の他方には、前記溝部により案内される突起が形成されている
    請求項1~4のいずれか一項に記載の電気かみそり。
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