JP2022149700A - 飲料供給装置および飲料供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切な状態で抽出された飲料を適切な状態で供給する。【解決手段】湯タンク30が備える複数の湯吐出口の1つには、配管を介して蒸気用湯ポンプ81が接続されている。蒸気用湯ポンプ81の下流側には、配管を介してボイラ82が接続されている。ボイラ82の下流側には、配管を介して蒸気供給切替装置83が接続されている。蒸気供給切替装置83は三方弁でああり、蒸気の供給先を湯タンク30と飲料中継器60との間で切り替える。【選択図】図3
Description
本開示は、飲料供給装置および飲料供給方法に関する。
例えば特許文献1に開示されているように、誘導加熱コイルを備える飲料供給装置が従来知られている。この誘導加熱コイルは、飲料を一定の保温温度に予熱するために用いられる。
飲料を抽出するときの湯の温度として適切な温度と、需要者に提供する飲料の温度として適切な温度は、互いに異なる場合がある。この温度の違いを克服するために特許文献1に開示の誘導加熱コイルを採用すると、飲料が流れる経路が誘導加熱コイルによって加熱されるため、経路内に固形物が付着し、熱交換に悪影響を及ぼしたり、固形物が剥がれ落ちて飲料に混入したりするおそれがある。
本開示は、適切な状態で抽出された飲料を適切な状態で供給することを課題とする。
本開示にかかる飲料供給装置は、飲料を抽出する飲料抽出装置と、蒸気を供給するボイラと、前記飲料および蒸気が供給される飲料中継器と、を備える。
本開示にかかる飲料供給方法は、飲料抽出装置が飲料を抽出し、前記飲料にボイラが生成した蒸気を接触させ、前記飲料を容器に注ぐ、ことを含む。
本開示によれば、適切な状態で抽出された飲料を適切な状態で供給することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本開示の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る飲料供給装置1は、飲料として少なくともコーヒーを供給する装置である。また、本実施形態に係る飲料供給装置1は、抽出時に加圧する必要がない飲料、または抽出時に僅かに加圧する飲料(以下、便宜的に、単に「ドリップコーヒー」と記載する。)を供給する装置である。
以下、本開示の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る飲料供給装置1は、飲料として少なくともコーヒーを供給する装置である。また、本実施形態に係る飲料供給装置1は、抽出時に加圧する必要がない飲料、または抽出時に僅かに加圧する飲料(以下、便宜的に、単に「ドリップコーヒー」と記載する。)を供給する装置である。
図1は、飲料供給装置1の内部構造を示す正面図であり、図2は、飲料供給装置1の内部構造を示す左側面図である。つまり、図1および図2には、少なくとも筐体が取り外された状態の飲料供給装置1が示されている。なお、飲料供給装置1の前側とは、飲料供給装置1の使用者が対面する側であり、飲料供給装置1の後ろ側とは、その逆側である。また、飲料供給装置1の左側および右側とは、使用者から見て左側および右側である。また、飲料供給装置1の上側とは、飲料供給装置1が設置される面から遠い側であり、下側とはその逆側である。
飲料供給装置1は、図示されない筐体の前側に配置されている注文受付部101(図6)を備える。飲料供給装置1は、注文受付部101で受け付けた注文に応じて飲料を供給する。注文受付部101は、タッチパネルまたは物理的な押しボタンなどを備えることができる。
図1および図2に示されるように、飲料供給装置1の上側には、豆キャニスタ10が配置されている。豆キャニスタ10には、原料の豆が収納される。豆キャニスタ10の下側には、豆キャニスタ10から供給される豆を挽くミル20が配置されている。ミル20は、ミル20を駆動するミルモータ21を備えている。
飲料供給装置1の後ろ側には、湯タンク30が配置されている。湯タンク30には、湯が貯えられる。
ミル20の下側には、抽出シリンダ41が配置されている。抽出シリンダ41には、ミル20から挽き豆が供給され、湯タンク30から湯が供給される。抽出シリンダ41の内部で、コーヒーが抽出される。抽出シリンダ41の下側には、コーヒーが抽出された後に残る滓を収容する滓収容部42が配置されている。
飲料供給装置1の左側には、供給された湯で蒸気を生成するボイラ82が配置されている。ボイラ82の前側には、蒸気の供給先を切り替える蒸気供給切替装置83が配置されている。本実施形態においては、蒸気供給切替装置83は三方弁である。蒸気の供給先については後述する。
図3は、飲料供給装置1を構成する主な要素をブロックで示したブロック図であり、飲料供給装置1が取り扱う物の流れを示している。
豆キャニスタ10(図1、図2)に収納された豆がミル20(図1)に供給される。ミル20で豆は挽かれ、挽き豆となる。挽き豆は飲料抽出装置40に供給される。
湯タンク30(図2)は複数の湯吐出口を備えている。湯吐出口の1つには、配管を介して湯遮断弁31が接続されている。湯遮断弁31は電磁弁である。湯遮断弁31の下流側には、配管を介して飲料抽出装置40が接続されている。湯遮断弁31は、通常時は閉じている。湯遮断弁31が開くと、湯タンク30から飲料抽出装置40に湯が供給される。なお、このときの湯の供給圧は、湯タンク30と飲料抽出装置40の配置位置の高さの差によって生じる圧力である。つまり、湯は加圧されていない状態で自然流下して飲料抽出装置40に供給される。なお、例えば湯タンク30内の湯面の高さと飲料抽出装置40の配置高さとの関係次第では(例えば、湯面の方が低い場合には)、ポンプによって湯が湯タンク30からくみ上げられて飲料抽出装置40に供給されてもよいことは言うまでも無い。
飲料抽出装置40は、本実施形態においては、抽出シリンダ41(図1)を備えている。ミル20から供給された挽き豆は、抽出シリンダ41の内部に供給される。湯遮断弁31を経由して湯タンク30から供給された湯は、抽出シリンダ41の内部に供給される。抽出シリンダ41の内部で、飲料が抽出される。
飲料供給切替装置50は、抽出ポンプおよび飲料遮断弁を備える。飲料遮断弁は電磁弁である。
抽出ポンプは、抽出シリンダ41の下部から飲料を吸引するとともに吸引した飲料を抽出シリンダ41の上部に返送する。以下、この時の飲料の循環を「正循環」と記載する。また、抽出ポンプは、抽出シリンダ41の上部から空気を吸引するとともに吸引した空気と管路中に残っていた飲料を抽出シリンダ41の下部に返送する。以下、このときの飲料および空気の循環を「逆循環」と記載する。正循環および逆循環を行うか否か、および、行う場合の継続時間を調整することで、抽出度合い(例えば、抽出される飲料の濃度および風味)を調整することができる。
抽出ポンプが正循環および逆循環を行うべく作動しているとき、飲料遮断弁は閉じられている。飲料が抽出されると、飲料遮断弁が開く。飲料遮断弁が開き、抽出ポンプが作動すると、抽出シリンダ41から飲料中継器60に飲料が吐出される。抽出シリンダ41にて抽出された飲料は、飲料中継器60を経由して、カップ2に供給される。カップ2は、飲料の提供を受ける者つまり需要者が飲料を飲む際に使用する容器の一例である。飲料中継器60については後述する。
なお、抽出シリンダ41と飲料中継器60との間には、飲料と滓とを分離するフィルターである紙が配置されている。飲料から分離された滓は、滓収容部42(図1)に排出される。
また、抽出シリンダ41の内部が空であるときに、湯遮断弁31と、飲料供給切替装置50とを作動させることで、湯タンク30内の湯をそのまま飲料中継器60に、つまり、カップ2に供給することができる。この湯は、飲料の濃度、温度および量の少なくとも1つを調整するための湯、つまり飲料調整用の湯として使用することができる。
また、湯タンク30が備える複数の湯吐出口の1つには、配管を介して蒸気用湯ポンプ81が接続されている。蒸気用湯ポンプ81の下流側には、配管を介してボイラ82(図2)が接続されている。ボイラ82の下流側には、配管を介して蒸気供給切替装置83(図2)が接続されている。前述のとおり、本実施形態において、蒸気供給切替装置83は三方弁である。蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30と飲料中継器60との間で切り替える。具体的には、蒸気供給切替装置83は、通常時に、蒸気を湯タンク30に供給し、必要なときに、蒸気を飲料中継器60に供給する。
本実施形態においては、蒸気用湯ポンプ81は、蒸気が必要になったときに作動する。蒸気供給切替装置83は、待機時には、蒸気の供給先が湯タンク30になるように開閉状態が設定されている。そして、蒸気が必要となる直前に、蒸気用湯ポンプ81が作動を開始し、湯および蒸気が、湯タンク30、蒸気用湯ポンプ81、ボイラ82および蒸気供給切替装置83によって形成される循環路を循環する。この状態で、蒸気供給切替装置83が蒸気供給先を切り替えることにより、速やかに蒸気を飲料中継器60に供給することができる。
なお、図3には、ミルク供給装置90,空気供給装置91およびミルクフォーマ92が破線で示されているが、本実施形態に係る飲料供給装置1は、これらの要素を備えていない。これらの要素は、変形例にて後述する。
図4は、飲料中継器60の斜視図である。飲料中継器60は、カップ部61、導入部62、排出部63およびキャップ部64を備えている。
カップ部61は、略円筒状の有底の中空部材である。カップ部61の底部には穴が形成されている。
導入部62は、カップ部61の側部に接続する配管状の部材である。導入部62の下流端は、カップ部61に接続されている。導入部62の上流端は、蒸気供給配管L1に接続されている。蒸気供給配管L1は、蒸気供給切替装置83に接続されている。また、導入部62は、カップ部61と導入部62が接続される部分に配置された分岐管62Aを備えている。分岐管62Aには、飲料供給配管L2が接続されている。飲料供給配管L2は、飲料供給切替装置50に接続されている。
導入部62の下流端は、カップ部61の略円筒状の側面の接線に平行となるように、カップ部61に接続されている。よって、導入部62を介してカップ部61に蒸気が供給されると、カップ部61の内部で、カップ部61に供給された流体の旋回流が生じる。
分岐管62Aは、上流側ほど導入部62から離れるように斜めに導入部62に接続している。
排出部63は、カップ部61よりも内径が小さく、上下端が開口した略円筒状の中空部材である。排出部63はカップ部61と同心となるように配置されている。排出部63の上端は、カップ部61の底部に接続されている。カップ部61の内部で旋回した後、ある程度旋回の勢いを失った飲料等の液体は、カップ部61の底部の穴を通過して排出部63に入り、排出部63の下端から吐出される。
キャップ部64は板状の部材である。キャップ部64は、カップ部61の上端に取り付けられている。キャップ部64を取り外すことで、カップ部61の内部を洗浄することができる。
また、飲料中継器60には、固定用のブラケット65が取り付けられている。
図5は、飲料中継器60およびカバー70の分解斜視図である。カバー70は、飲料中継器60の全体を覆う部材である。なお、カバー70は、飲料中継器60から吐出された飲料を受け止めてから排出することができる構造を有していてもよい。例えば、カバー70は、穴が空いた容器状の部分を備え、容器状の部分で一旦飲料を受け止めた後に、穴から容器を排出する構造を有していてもよい。カバー70の上側には、切り欠き71が形成されている。切り欠き71を通過するように、上側から、飲料中継器60をカバー70の中に挿入することができる。ブラケット65によって、飲料中継器60がカバー70に固定される。
カバー70の後端には、取付部72が形成されている。取付部72によって、カバー70が飲料供給装置1の筐体または他の構成要素に固定される。
飲料中継器60は例えば次の(1)から(3)のように機能させることができる。
(1)飲料供給管L2から飲料が供給される前に、蒸気供給管L1から供給された蒸気を吐出することで、カップ2を予め加温しておく。よって、カップ2に吐出される飲料が、比較的低温のカップ2に接触することで冷めることを防止することができる。また、この際、飲料中継器60も予め加温される。加温されている飲料中継器60に接触させることによって、飲料を加温することができる。
(2)飲料供給管L2から飲料が供給されているときに、蒸気供給管L1から蒸気を供給することで、蒸気と飲料を直接接触させて飲料を加温することができる。なお、この際、カップ部61の内部では、蒸気の流れによる旋回流が生じている。この旋回流の中に飲料が巻き込まれて蒸気と飲料が接触する。よって、効率よく飲料を加温することができる。カバー70が、飲料中継器60から吐出された飲料を受け止めてから排出することができる構造を有している場合、飲料中継器60から吐出された飲料は、一旦カバー70で受け止められてからカバー70から吐出される。つまり、カバー70によって、飲料の流れが平均化され、整えられる。よって、飲料をほぼ均等な供給速度で安定的にカップ2に注ぐことができる。
また、分岐管62Aの内部は、導入部62およびカップ部61の内部を流れる蒸気の流れによって負圧になる。よって、飲料供給管L2内の飲料は、カップ部61の内部に引き込まれるように流れる。つまり、飲料および蒸気が飲料供給管L2内を逆流することを防止することができる。分岐管62Aが導入部62に対して斜めになっているので、逆流の発生を一層防止することができる。
(3)飲料供給管L2から飲料が供給された後つまり飲料の供給が完了した後、かつ、蒸気供給管L1から蒸気が供給されているときに、飲料供給管L2から湯を供給することで、湯を加温することができる。加温された湯をカップ2に供給することによって、カップ2内の飲料の濃度、温度および量の少なくとも1つを調整することができる。
なお、飲料供給管L2から飲料が供給された後つまり飲料の供給が完了した後、飲料供給管L2から湯を供給せずに、蒸気供給管L1から蒸気を供給してもよい。このようにすることによって、飲料中継器60の内部を蒸気で洗浄することができる。このとき蒸気が冷えることで発生する水分は、飲料中継器60を経由してカップ2に吐出されてもよいし、カップ2が載置される受け皿(ドリップトレイ)(不図示)に排出されてもよいし、飲料供給装置1が備える排水管を介して外部に排出されてもよい。
図6は、飲料供給装置1の制御系統のブロック図である。飲料供給装置1は、制御部100を備えている。制御部100は、プロセッサおよびメモリを備える。メモリには、制御部100が各種動作を行うために必要なプログラムが記憶されている。プロセッサは、メモリに記憶されているプログラムを読み出して実行し、予め定められたシーケンスに従って、図6に示される各要素を制御する。
制御部100は、豆キャニスタ10が備える豆オーガ11の動作を制御する。豆オーガ11が作動することにより、豆キャニスタ10からミル20に豆が供給される。
制御部100は、ミル20が備えるミルモータ21の動作を制御する。ミルモータ21が作動することにより、ミル20にて豆が挽かれ、飲料抽出装置40に挽き豆が供給される。
制御部100は、湯遮断弁31の動作を制御する。湯遮断弁31が開状態となることにより、湯タンク30から飲料抽出装置40に湯が供給される。湯遮断弁31が閉状態となることにより、湯タンク30から飲料抽出装置40への湯の供給が遮断される。
制御部100は、飲料抽出装置40が備える抽出シリンダ昇降モータ43および紙送りモータ44の動作を制御する。飲料抽出後に、抽出シリンダ昇降モータ43が作動すると抽出シリンダ41が上昇し、フィルターである紙から遠ざかる。この状態で紙送りモータを作動させると、紙がロールに巻き取られ、紙の上に残っていた滓が、紙の上から滓収容部42に落下する。その後、抽出シリンダ昇降モータ43が作動すると、抽出シリンダ41が下降し、元の状態に戻る。
制御部100は、飲料供給切替装置50の動作を制御する。前述のとおり、飲料供給装置1がドリップコーヒーを供給する装置である場合、飲料供給切替装置50は、循環ポンプおよび飲料遮断弁を備える。制御部100は、これらのポンプおよび弁の動作を制御することで、飲料抽出装置40で抽出された飲料の供給先を飲料抽出装置40と飲料中継器60との間で切り替えることができる。
制御部100は、蒸気用湯ポンプ81の動作を制御する。本実施形態においては、蒸気用湯ポンプ81は、前述のとおり蒸気が必要になるときに作動する。蒸気用湯ポンプ81は、常時作動していてもよい。
制御部100は、蒸気供給切替装置83の動作を制御する。前述のとおり、本実施形態においては蒸気供給切替装置83は三方弁である。制御部100は、必要となる直前までは、蒸気を湯タンク30に供給し、必要なときに、蒸気を飲料中継器60に供給するように蒸気供給切替装置83を制御する。
飲料供給装置1から供給される飲料の量、温度および濃さが、注文受付部101で注文された飲料に対して予め定められている量、温度および濃さとなるように、制御部100は、各要素を作動させる。具体的には、制御部100は、豆オーガ11,ミルモータ21、湯遮断弁31、飲料用湯ポンプ32、飲料供給切替装置50、蒸気用湯ポンプおよび蒸気供給切替装置83を制御する。
例えば、注文された飲料を提供する際に、抽出された飲料を加温する必要がある場合、飲料抽出装置40で抽出された飲料が、飲料中継器60において蒸気に接触することで加温されるように、制御部100は各要素を作動させる。このような加温は、例えば、注文された飲料が、カップ2に供給されるときの飲料の温度よりも低い温度の湯で抽出すべき飲料である場合、時間をかけて抽出する間に、抽出された飲料が冷めてしまう場合、抽出された飲料がカップ2に向かう経路の途中で冷めてしまう場合に行うことができる。
また、蒸気と直接接触することで飲料の濃度は薄くなる。注文された飲料が、飲料抽出装置40で抽出されたときの濃度のままで提供されるべき飲料であり、かつ、加温する必要がある飲料である場合、制御部100は次のように各要素を作動させる。すなわち、飲料抽出装置40で抽出された飲料が飲料中継器60に吐出される前に、蒸気によって予めカップ2および飲料中継器60を加温しておき、加温された状態となっているカップ2および飲料中継器60に接触することによって飲料を加温するように、制御部100は各要素を作動させる。
逆に、注文された飲料が、飲料抽出装置40で抽出されたときの濃度よりも薄い濃度で提供されるべき飲料である場合、制御部100は、飲料をカップ2に供給した後に、飲料調整用の湯をカップ2に供給するように各要素を作動させる。また、注文された飲料が、飲料抽出装置40で抽出されたときの濃度よりも薄い濃度で提供されるべき飲料であり、かつ、加温する必要がある飲料である場合、制御部100は次のように各要素を作動させる。すなわち、飲料中継器60において、蒸気によって飲料調整用の湯を加温してから、湯をカップ2に供給するように、制御部100は各要素を作動させる。または、飲料中継器60にて加温された飲料をカップ2に供給し、かつ、飲料中継器60にて加温された湯をカップ2に供給するように、制御部100は各要素を作動させる。
また、蒸気によって飲料を加温する際、蒸気由来の水分が追加されるため、飲料の濃度が薄くなるとともに、カップ2に提供される飲料の量が多くなることがある。そこで、制御部100は、飲料抽出装置40で抽出される飲料の濃度を、提供される飲料の濃度よりも濃くしておき、カップ2に供給される飲料の濃度が、本来提供される飲料の濃度となるように、各要素を作動させる。また、制御部100は、飲料抽出装置40で抽出される飲料の量を、提供される飲料の量よりも少なくしておき、カップ2に供給される飲料の量が、本来提供される飲料の量となるように、各要素を作動させる。
また、供給する飲料が、カップ2に供給されるときの飲料の温度よりも低い温度の湯で抽出すべき飲料であり、かつ、それらの温度差が大きい場合、抽出された飲料に多量の蒸気を接触させることで、カップ2に供給される飲料の温度を適切な温度にすることができる。しかしながら、この温度差が大きくなるほど、使用される蒸気量が多くなるので、使用される豆の量に対して、提供される飲料の濃度が薄くなる。そこで、制御部100は、この温度差が大きくなるほど、使用される豆の量に対して、飲料抽出装置40で抽出される飲料の濃度が濃くなるように、各要素を作動させることができる。具体的には、抽出される飲料の量に対して供給される豆の量が多くなるように、豆オーガ11を作動させることができる。また、挽き豆の粒度が細かくなるように、ミル20の設定を変更することができる。また、蒸らし工程の時間が長くなるように、飲料供給切替装置50を作動させることができる。また、正循環および逆循環の少なくとも一方が行われる時間が長くなるように、飲料供給切替装置50を作動させることができる。また、挽き豆との接触時間が長くなるように、飲料供給切替装置50が備える抽出ポンプの吐出速度を小さくすることができる。
上に説明した作動例を様々に組み合わせることが可能であることは言うまでもない。また、注文受付部101は、需要者の好みに応じて濃度、温度および量の変更を受け付けることができるように構成されていてもよい。この場合、制御部100は、注文受付部101が受け付けた変更に基づいて、飲料抽出装置40、蒸気供給切替装置83、飲料供給切替装置50、および、湯遮断弁31の少なくとも1つの作動条件を変更することができるように構成されている。
なお、蒸気は、飲料中継器60で直接的にまたは間接的に飲料または飲料調整用の湯を加温するだけではなく、飲料または湯が通過する経路を加温することで、この経路を通過する飲料または湯を間接的に加温することもできる。また、蒸気は、飲料または湯を加温するとともに、各経路(パイプおよびノズル)を通過することでこの経路を除菌することができる。
制御部100は、外部のコンピュータネットワーク3と通信可能に接続されていてもよい。コンピュータネットワーク3内のサーバまたは仮想的なサーバから指示を受けることで、飲料供給装置1は外部から制御されてもよい。また、制御部100は、コンピュータネットワーク3から、飲料を抽出するときのレシピ(すなわちシーケンスを規定するプログラム)を入手し、入手したレシピに従って、上述の各要素を作動させてもよい。この場合、飲料供給装置1に機能を後から追加することで、新たなメニューを提供することができる。また、制御部100は、飲料の供給数、販売額等のデータをコンピュータネットワーク3に送信してもよい。
図7は、制御部100が実行するシーケンスの一例のタイムチャートである。本例は、注文受付部101でドリップコーヒーの注文を受けた場合の例であり、蒸らし工程、抽出工程、滓排出工程および調整湯供給工程を経ることで飲料が供給される。なお、飲料の供給が完了した後は待機状態となる。
注文を受けると、最初に、注文に応じた所定量の豆を豆キャニスタ10から供給するように、豆オーガ11が作動する。同時に、ミルモータ21が作動を開始する。豆キャニスタ10から供給された豆がミル20によって完全に挽かれるまで、ミルモータ21が作動する。
ミル20から抽出シリンダ41への挽き豆の供給が始まると、湯遮断弁31は閉状態から開状態に変わる。すると、湯タンク30から抽出シリンダ41へ蒸らし用の湯である蒸らし湯が供給される。開状態が予め定められた所定時間継続し、予め定められた量の蒸らし湯の供給が完了すると、湯遮断弁31は再び閉状態となる。その後、予め定められた所定時間、抽出シリンダ41内で挽き豆が蒸らされる。
挽き豆が蒸らされている途中で、蒸気用湯ポンプ81が作動を開始し、ボイラ82に湯を供給する。続いて、蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30から飲料中継器60に切り替える。つまり、飲料抽出装置40が飲料を抽出する前に、ボイラ82が生成した蒸気を抽出された飲料が接触する部位に接触させることが行われる。これにより、カップ2、飲料中継器60および蒸気が流れる経路を構成する部材は予熱される。これらの要素を予熱することによって、提供される飲料の温度が低下することを防止することができる。また、これらの要素を洗浄および除菌することができる。蒸気を飲料中継器60に予め定められた所定時間供給した後、蒸気の供給先は湯タンク30に切り替えられる。
抽出シリンダ41内での挽き豆の蒸らしが完了すると、飲料供給切替装置50が備える飲料遮断弁が閉状態から開状態に切り替わる。これによって、抽出シリンダ41から蒸らし湯が吐出される。蒸らし湯は、飲料中継器60を経由してカップ2に吐出されてもよいし、カップ2が載置される受け皿(ドリップトレイ)(不図示)に排出されてもよいし、飲料供給装置1が備える排水管を介して外部に排出されてもよい。以上で蒸らし工程が完了する。
続いて、抽出工程が行われる。本例の抽出工程では、飲料の抽出が3回行われる。
まず、湯遮断弁31が予め定められた所定時間開き、湯タンク30から抽出シリンダ41に、予め定められた量の湯が、1回目の抽出用の湯として供給される。このとき、飲料供給切替装置50が備える抽出ポンプが作動し、正循環および逆循環が行われる。その後、飲料遮断弁が開き、抽出された飲料が飲料中継器60に向けて吐出される。
飲料遮断弁が開くのと同時に、蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30から飲料中継器60に切り替える。つまり、飲料中継器60には、飲料および蒸気が供給される。また、蒸気供給切替装置83が蒸気の供給先を切り替えるに先立って、蒸気用湯ポンプ81が作動を開始し、ボイラ82が蒸気の生成を開始している。すなわち、飲料抽出装置40が飲料を抽出している間に、ボイラ82が蒸気の生成を開始する。よって、飲料中継器60において、飲料が蒸気に接触し加温される。加温された飲料が、カバー70を経てカップ2に注がれる。つまり、飲料抽出装置40が抽出した飲料にボイラ82が生成した蒸気を接触させている間に、抽出された飲料をカップ2に注ぐことが行われる。
予め定められた所定時間経過後、飲料遮断弁は閉状態となり、蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30に切り替える。
同時に、2回目の抽出が開始される。つまり、湯遮断弁31が予め定められた所定時間開き、湯タンク30から抽出シリンダ41に、予め定められた量の湯が、2回目の抽出用の湯として供給される。このとき、飲料供給切替装置50が備える抽出ポンプが作動し、正循環および逆循環が行われる。その後、飲料遮断弁が開き、抽出された飲料が飲料中継器60に向けて吐出される。吐出された飲料は、飲料中継器60およびカバー70を経てカップ2に注がれる。
2回目の抽出で抽出された飲料は蒸気によって加温されない。よって、2回目の抽出が行われている間、蒸気用湯ポンプ81は作動しない。
2回目の抽出が完了し、飲料遮断弁が閉状態となると、3回目の抽出が開始される。つまり、湯遮断弁31が予め定められた所定時間開き、湯タンク30から抽出シリンダ41に、予め定められた量の湯が、3回目の抽出用の湯として供給される。このとき、飲料供給切替装置50が備える抽出ポンプが作動し、正循環および逆循環が行われる。その後、飲料遮断弁が開き、抽出された飲料が飲料中継器60に向けて吐出される。
飲料遮断弁が開くのと同時に、蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30から飲料中継器60に切り替える。また、蒸気供給切替装置83が蒸気の供給先を切り替えるのに先立って、蒸気用湯ポンプ81が作動を開始し、ボイラ82が蒸気の生成を開始している。つまり、飲料中継器60には、飲料および蒸気が供給される。よって、飲料中継器60において、飲料が蒸気に接触し加温される。加温された飲料が、カバー70を経てカップ2に注がれる。
予め定められた所定時間経過後、蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30に切り替える。以上で抽出工程が完了する。
続いて、滓排出工程が行われる。滓排出工程においては、まず、湯遮断弁31が予め定められた所定時間開き、湯タンク30から抽出シリンダ41に、予め定められた量の湯が、洗浄用の湯として供給される。洗浄用の湯によって、抽出シリンダ41の内部が洗浄される。洗浄に用いられた湯は、フィルターである紙の上に残っている滓によって吸収される。
その後、紙送りモータ44が予め定められた所定時間作動し、紙の上に残っている滓が吸収した正常用の湯と共に滓収容部42に排出される。抽出シリンダ41の中は空になる。以上で滓排出工程が完了する。
続いて、調整湯供給工程が行われる。湯遮断弁31が予め定められた所定時間開き、湯タンク30から抽出シリンダ41に、予め定められた量の湯が、飲料調整用の湯として供給される。
湯遮断弁31が閉状態となると、飲料供給切替装置50の飲料遮断弁が予め定められた所定時間開き、飲料調整用の湯が飲料中継器60に向けて吐出される。
飲料遮断弁が開くのと同時に、蒸気供給切替装置83は、蒸気の供給先を湯タンク30から飲料中継器60に切り替える。また、蒸気供給切替装置83が蒸気の供給先を切り替えるのに先立って、蒸気用湯ポンプ81が作動を開始し、ボイラ82が蒸気の生成を開始している。つまり、飲料中継器60には、湯および蒸気が供給される。よって、飲料中継器60において、飲料調整用の湯が蒸気に接触し加温される。加温された湯がカップ2に注がれる。よって、カップ2内の飲料の濃度、温度および量が調整される。以上で調整湯供給工程が完了する。
なお、蒸気が通過する部位(蒸気供給管L1の内部、飲料中継器60等)の内圧は、蒸気を供給した後に冷えることで低下する。このとき、蒸気吐出口の周辺に飲料または湯が付着していると、この飲料または湯を吸い込んでしまい、吐出口が詰まってしまう可能性がある。そこで、調整湯供給工程において、制御部100は、飲料遮断弁が閉じた後つまり調整用湯の供給が終わった後も、所定時間の間、蒸気の供給先が飲料中継器60のままとなるように、蒸気供給切替装置83を制御する。換言すれば、制御部100は、容器に供給される湯の供給を停止した後に、ボイラ82が生成した蒸気の供給を停止する。これにより、蒸気吐出口周辺に付着している飲料または湯を確実に除去し、蒸気吐出口が詰まることを確実に防止することができる。
以上の各工程を経ることによって、飲料供給装置1は、注文受付部101で注文を受けたドリップコーヒーを需要者に提供することができる。この際、抽出工程で用いる湯の量および温度を、使用する豆に適した、または、注文された風味に適した量および温度にしつつ、最終的に需要者に提供されるコーヒーの濃度、温度および量を、注文に応じ、かつ、提供に適した濃度、温度および量にすることができる。
(第2の実施の形態)
続いて、本開示の第2の実施の形態について、図8を参照しながら説明する。第1の実施の形態と共通する事項は説明を省略する。本実施形態に係る飲料供給装置1は、飲料として少なくともコーヒーを供給する装置である。また、本実施形態に係る飲料供給装置1は、抽出時に加圧する必要がある飲料(以下、便宜的に、単に「エスプレッソコーヒー」と記載する。)を供給する装置である。
続いて、本開示の第2の実施の形態について、図8を参照しながら説明する。第1の実施の形態と共通する事項は説明を省略する。本実施形態に係る飲料供給装置1は、飲料として少なくともコーヒーを供給する装置である。また、本実施形態に係る飲料供給装置1は、抽出時に加圧する必要がある飲料(以下、便宜的に、単に「エスプレッソコーヒー」と記載する。)を供給する装置である。
湯タンク30が備える複数の湯吐出口の1つには、配管を介して飲料用湯ポンプ32が接続されている。飲料用湯ポンプ32が作動すると、湯が加圧された状態で飲料抽出装置40に供給される。飲料用湯ポンプ32は、制御部100によって制御される。
飲料供給切替装置50は、飲料遮断弁を備える。飲料遮断弁は、飲料用湯ポンプ32から抽出シリンダ41に加圧された状態で湯が供給され、抽出シリンダ41の内部で飲料が抽出される間、開いている。これにより、飲料用湯ポンプ32により加圧された湯が、押し固められた原料内を通過する。本実施の形態では、飲料遮断弁が開いた状態で、飲料用湯ポンプ32の湯が抽出シリンダ41に送り込まれる。
なお、飲料用湯ポンプが動作するか否かで、飲料を飲料中継器60に供給するか否かを切り替える場合、飲料用湯ポンプ32は飲料供給切替装置50であると言うことができる。
本実施形態に係る飲料供給装置1は、飲料の種類としてエスプレッソコーヒーを抽出する点以外は、先に説明したドリップコーヒーを抽出する飲料供給装置1と同様に作動することができる。
本実施形態において、制御部100は、以下のように各部を動作させることによって、カップ2に供給される飲料の温度を、蒸気との接触によって適切な温度にしつつ、濃度と量もそれぞれ適切なものとすることができる。すなわち、制御部100は、使用される豆の量に対して抽出される飲料の濃度が濃くなるように、抽出シリンダ41内の飲料抽出時の圧力を高くする。具体的には、挽き豆のタンピング力(挽き豆を圧縮する力)が強くなるように、飲料抽出装置40を作動させることができる。または、制御部100は、挽き豆と湯の接触時間が長くなるように、つまり、抽出された飲料の飲料抽出装置40からの吐出速度が小さくなるように飲料抽出装置40を作動させることができる。
なお、飲料供給装置1は、湯遮断弁31および飲料用湯ポンプ32の両方を備え、ドリップコーヒーとエスプレッソコーヒーの両方を抽出できるように構成されていてもよい。
(変形例)
本開示に係る飲料供給装置は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が加えられたものも含まれることは言うまでもない。
本開示に係る飲料供給装置は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が加えられたものも含まれることは言うまでもない。
例えば、蒸気供給切替装置83は、1つの三方弁に代えて、2つの遮断弁と1つの三つ叉管によって構成されていてもよい。
また、ボイラは蒸気を高圧で貯える圧力容器であってもよい。この場合、蒸気供給切替装置は、1つの蒸気遮断弁(電磁弁)で構成されていてもよい。圧力容器内に高圧の蒸気を貯えておき、蒸気遮断弁を閉状態から開状態に変えることで、蒸気が飲料中継器60に供給されていない状態から供給されている状態に切り替えることができる。
また、飲料供給切替装置50が飲料遮断弁を備える場合、飲料遮断弁が開状態となって抽出された飲料が飲料抽出装置40から吐出されてカップ2に注がれる前に、ボイラ82が生成した蒸気が飲料中継器60に向かうように蒸気供給切替装置83が作動してもよい。このように作動することによって、抽出された飲料がカップ2に注がれる前に、抽出された飲料が接触する部位に蒸気を接触させることができる。よって、各部を予熱することによって、提供される飲料の温度が低下することを防止することができる。また、各部を洗浄および除菌することができる。また、蒸気吐出口周辺の付着物を予め除去しておくことができる。
また、飲料供給装置1は、図3に点線で示されるミルク供給装置90、空気供給装置91およびミルクフォーマ92を備え、ミルクフォーマ92に蒸気供給切替装置83から蒸気が供給されるように構成されていてもよい。ミルクフォーマ92は、飲料に添加される泡立てられたミルクをカップ2に供給することができる。
また、飲料供給装置1は、ミルクフォーマ92を備えずに、ミルク供給装置90および空気供給装置91を備えてもよい。この場合、ミルクおよび加圧された空気が飲料中継器60に供給される。飲料中継器60は、ミルク供給管に接続される分岐管と空気供給管に接続される分岐管を備えることができる。または、飲料供給管L2の途中にミルク供給管が接続され、分岐管62Aを介してミルクが飲料中継器60に供給されてもよい。飲料中継器60に、蒸気に加えてミルクおよび加圧空気が供給されることによって、ミルクフォーマ92を備える場合と同様に、飲料中継器60において泡立てられたミルクを生成し、これをカップ2に供給することができる。
また、飲料供給装置1は、ミルク供給装置90を備えるか否かに関わらず、空気供給装置91を備え、加圧された空気が飲料中継器60に供給されるようにしてもよい。飲料中継器60は、空気供給管に接続される分岐管を備えることができる。この場合、飲料中継器60に、蒸気を供給せずに、飲料と加圧空気を供給することができる。注文された飲料が、カップ2に供給されるときの飲料の温度よりも高い温度の湯で抽出すべき飲料である場合、飲料抽出装置40で抽出された飲料が、飲料中継器60において加圧空気に接触することで冷却されるように、制御部100は各要素を作動させることができる。
本開示に係る飲料供給装置は、コーヒー以外の飲料を供給する装置であってもよく、例えば、日本茶または紅茶等の茶系飲料を供給する茶供給装置であってもよい。
本開示は、原料から成分を抽出することで生成される飲料を供給する飲料供給装置に利用することができる。
1 飲料供給装置
10 豆キャニスタ
11 豆オーガ
20 ミル
21 ミルモータ
30 湯タンク
31 湯遮断弁
32 飲料用湯ポンプ
40 飲料抽出装置
41 抽出シリンダ
42 滓収容部
43 抽出シリンダ昇降モータ
44 紙送りモータ
50 飲料供給切替装置
60 飲料中継器
61 カップ部
62 導入部
62A 分岐管
63 排出部
64 キャップ部
65 ブラケット
70 カバー
71 切り欠き
72 取付部
81 蒸気用湯ポンプ
82 ボイラ
83 蒸気供給切替装置
90 ミルク供給装置
91 空気供給装置
92 ミルクフォーマ
100 制御部
101 注文受付部
L1 蒸気供給管
L2 飲料供給管
2 カップ
3 コンピュータネットワーク
10 豆キャニスタ
11 豆オーガ
20 ミル
21 ミルモータ
30 湯タンク
31 湯遮断弁
32 飲料用湯ポンプ
40 飲料抽出装置
41 抽出シリンダ
42 滓収容部
43 抽出シリンダ昇降モータ
44 紙送りモータ
50 飲料供給切替装置
60 飲料中継器
61 カップ部
62 導入部
62A 分岐管
63 排出部
64 キャップ部
65 ブラケット
70 カバー
71 切り欠き
72 取付部
81 蒸気用湯ポンプ
82 ボイラ
83 蒸気供給切替装置
90 ミルク供給装置
91 空気供給装置
92 ミルクフォーマ
100 制御部
101 注文受付部
L1 蒸気供給管
L2 飲料供給管
2 カップ
3 コンピュータネットワーク
Claims (18)
- 飲料を抽出する飲料抽出装置と、
蒸気を供給するボイラと、
前記飲料および蒸気が供給される飲料中継器と、を備える
飲料供給装置。 - 前記飲料抽出装置および前記ボイラに供給される湯を貯える湯タンクと、
前記ボイラの下流側に配置され、蒸気を前記飲料中継器に供給するか否かを切り替える蒸気供給切替装置と、をさらに備える、
請求項1に記載の飲料供給装置。 - 前記蒸気供給切替装置は、蒸気の供給先を前記湯タンクと前記飲料中継器との間で切り替える三方弁を備える、
請求項2に記載の飲料供給装置。 - 前記蒸気供給切替装置は、蒸気を前記飲料中継器に供給する状態と供給しない状態との間で切り替える蒸気遮断弁を備える、
請求項2に記載の飲料供給装置。 - 予め定められたシーケンスに従って前記蒸気供給切替装置を制御する制御部をさらに備える、
請求項2から4のいずれか一項に記載の飲料供給装置。 - 前記飲料抽出装置の下流側、かつ、前記飲料中継器の上流側に配置され、前記飲料を前記飲料中継器に供給するか否かを切り替える飲料供給切替装置をさらに備え、
前記制御部は、前記シーケンスに従って、前記飲料供給切替装置を制御する、
請求項5に記載の飲料供給装置。 - 前記制御部は、前記飲料が前記飲料中継器に供給される前に、蒸気が前記飲料中継器に供給されるように、前記蒸気供給切替装置および前記飲料供給切替装置を制御する、
請求項6に記載の飲料供給装置。 - 前記制御部は、前記飲料が前記飲料中継器に供給されているときに、蒸気が前記飲料中継器に供給されるように、前記蒸気供給切替装置および前記飲料供給切替装置を制御する、
請求項6または7に記載の飲料供給装置。 - 前記制御部は、前記飲料の前記飲料中継器へ供給が完了した後に、蒸気が前記飲料中継器に供給されるように、前記蒸気供給切替装置および前記飲料供給切替装置を制御する、
請求項6から8のいずれか一項に記載の飲料供給装置。 - 前記湯タンクの下流側、かつ、前記飲料中継器の上流側に配置された湯遮断弁をさらに備え、
前記制御部は、前記飲料の前記飲料中継器へ供給が完了した後、かつ、蒸気が前記飲料中継器に供給されているときに、湯が前記飲料中継器に供給されるように、前記蒸気供給切替装置、前記飲料供給切替装置および前記湯遮断弁を制御する、
請求項9に記載の飲料供給装置。 - 注文を受け付ける注文受付部をさらに備え、
前記制御部は、前記飲料供給装置から供給される飲料の量、温度および濃さが、前記注文受付部で注文された飲料に対して予め定められている量、温度および濃さとなるように、前記飲料抽出装置、前記蒸気供給切替装置、前記飲料供給切替装置、および、前記湯遮断弁を制御する、
請求項10に記載の飲料供給装置。 - 前記飲料中継器から流出した前記飲料を受け止めてから排出する飲料整流器をさらに備える、
請求項1から11のいずれか一項に記載の飲料供給装置。 - 飲料抽出装置が飲料を抽出し、
前記飲料にボイラが生成した蒸気を接触させ、
前記飲料を容器に注ぐ、
ことを含む、飲料供給方法。 - 前記飲料に前記ボイラが生成した蒸気を接触させている間に、前記飲料を前記容器に注ぐことが行われる、
請求項13に記載の飲料供給方法。 - 前記飲料抽出装置が前記飲料を抽出する前に、前記ボイラが生成した蒸気を、前記飲料が接触する部位に接触させる、
ことを更に含む、請求項13または14に記載の飲料供給方法。 - 前記容器に注がれる湯に前記ボイラが生成した蒸気を接触させ、
前記湯の供給を停止した後に、前記ボイラが生成した蒸気の供給を停止する、
ことを更に含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の飲料供給方法。 - 前記飲料抽出装置が前記飲料を抽出している間に、前記ボイラが蒸気の生成を開始する、
ことを更に含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の飲料供給方法。 - 前記飲料を前記容器に注ぐ前に、前記ボイラが生成した蒸気を、前記飲料が接触する部位に接触させる、
ことを更に含む、請求項13から17のいずれか一項に記載の飲料供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021051966A JP2022149700A (ja) | 2021-03-25 | 2021-03-25 | 飲料供給装置および飲料供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021051966A JP2022149700A (ja) | 2021-03-25 | 2021-03-25 | 飲料供給装置および飲料供給方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022149700A true JP2022149700A (ja) | 2022-10-07 |
Family
ID=83465008
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JP2021051966A Pending JP2022149700A (ja) | 2021-03-25 | 2021-03-25 | 飲料供給装置および飲料供給方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022149700A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7509325B1 (ja) | 2023-02-03 | 2024-07-02 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
WO2024161693A1 (ja) * | 2023-02-03 | 2024-08-08 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
-
2021
- 2021-03-25 JP JP2021051966A patent/JP2022149700A/ja active Pending
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WO2024161693A1 (ja) * | 2023-02-03 | 2024-08-08 | 富士電機株式会社 | 飲料供給装置 |
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