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JP2022142516A - 通信用電線、端子付き電線及びワイヤハーネス - Google Patents

通信用電線、端子付き電線及びワイヤハーネス Download PDF

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JP2022142516A
JP2022142516A JP2021042712A JP2021042712A JP2022142516A JP 2022142516 A JP2022142516 A JP 2022142516A JP 2021042712 A JP2021042712 A JP 2021042712A JP 2021042712 A JP2021042712 A JP 2021042712A JP 2022142516 A JP2022142516 A JP 2022142516A
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wire
communication
conductor
electric wire
twisting
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JP2021042712A
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English (en)
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甫 笠原
Hajime Kasahara
雅浩 吉丸
Masahiro YOSHIMARU
徹也 平岩
Tetsuya Hiraiwa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
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Abstract

【課題】自動車に配索に適した強度とイーサネットの通信に対応した伝送特性を有する通信用電線、端子付き電線、及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】通信用電線1Aは、絶縁電線11A、11Bを対撚りした対撚り線2と、対撚り線2外周を覆うポリオレフィン系樹脂で形成されたシース12Aと、を有する。絶縁電線11A、11Bは、素線1111を撚った撚線で構成され、引張強さが750MPa以上であり、断面積が0.35mm2以下である導体111と、導体111の外周を被覆するポリオレフィン系樹脂で形成された絶縁被覆112と、を有する。通信用電線1Aは、導体111における素線1111の撚り方向と絶縁電線11Aと絶縁電線11Bの撚り方向とが逆であり、特性インピーダンスが100Ω±10Ωの範囲内となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、通信用電線、端子付き電線及びワイヤハーネスに関する。
自動車内のイーサネット(登録商標)の通信に用いられる電線の発明として、例えば、特許文献1に開示された電線がある。特許文献1に開示された通信用電線は、引張強さが400MPa以上であって破断伸びが7%以上の導体と、当該導体を被覆する絶縁被覆とを備える電線を撚り合わせたものとなっている。
特開2017-188431号公報
一般的に電線への端子の圧着を考える場合、導体の圧着後の引張強さは、圧着前の引張強さより下がることが知られている。これは端子に圧着される際、電線が圧縮され、導体の断面積が減り、伸び、変形が行われ、引っ張りに対する強度が劣化する為である。自動車用電線においては、端子が圧着された導体は、公益社団法人 自動車技術会の規格であるJASO D 616(2011年発行)ページ3の表2に示された端子圧着部の最小引張強度に記載の通り、50Nの力に耐えられる事が望ましい。よって端子が圧着される前の電線は、JASO D 616に準じた設計となる場合、圧着後に50Nの力に耐えられる引張強さとなるように製造されることが望まれる。
しかしながら、特許文献1に開示された通信用電線は、端子圧着部の最小引張強度を満たさない懸念がある。そこで、最小引張強度を満たすために、導体の引張強さを大きくする必要がある。
ところで、最小引張強度を満たすために導体の引張強さを強くした場合、導体が硬くなるため、電線の撚りの乱れや撚り癖が生じてしまう懸念が生じる。このような撚りの乱れや撚り癖によって導体の撚りが開いた場合、特性インピーダンスが変化してしまい、イーサネットの規格で規定される伝送特性に悪影響が及んでしまうため、伝送特性を悪化させないような対応が求められる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自動車に配索に適した強度とイーサネットの通信に対応した伝送特性を有する通信用電線、端子付き電線、及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る通信用電線は、複数の絶縁電線を対撚りした対撚り線と、前記対撚り線の外周を覆うシースと、を有し、前記絶縁電線のそれぞれは、素線を撚って形成されて引張強さが750MPa以上であり、断面積が0.35mm以下である導体と、前記導体の外周を被覆する絶縁被覆と、を有し、前記素線の撚り方向と前記絶縁電線の撚り方向とが逆であり、特性インピーダンスが100Ω±10Ωの範囲内である通信用電線である。
本発明の一態様に係る通信用電線は、前記導体の破断伸びが1%以上4%未満である構成であってもよい。
本発明の一態様に係る通信用電線においては、前記素線は、錫を含む銅合金であり、錫の濃度が、0.6質量%以上、且つ0.8%以下である構成であってもよい。
本発明の一態様に係る端子付き電線は、端子と、前記端子に接合された上記のいずれか一つの通信用電線と、を備える端子付き電線である。
本発明の一態様に係るワイヤハーネスは、上記の端子付き電線を含み、自動車に配索されるワイヤハーネスである。
本発明によれば、自動車に配索に適した強度とイーサネットの通信に対応した伝送特性を有する通信用電線、端子付き電線、及びワイヤハーネスを提供することができる。
図1は、実施例に係る通信用電線の断面図である。 図2は、充実型のシースを備える通信用電線の断面図である。 図3は、対撚り線の撚り方を示す図である。 図4は、通信用電線の伝送特性の測定結果を示す図である。 図5は、変形例に係る通信用電線の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。さらに、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係などは、現実のものとは異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信用電線1Aの断面図である。通信用電線1Aは、100Ω±10Ωの範囲の特性インピーダンスを有している。通信用電線1Aは、例えば自動車に配索され、配索された自動車においてイーサネット(登録商標)の規格に従った通信に用いられる。
通信用電線1Aは、絶縁電線11A、絶縁電線11B、及びシース12Aで構成されている。絶縁電線11Aと絶縁電線11Bは、対撚りされて対撚り線2を構成し、対撚り線2は、シース12Aで被覆されている。
(絶縁電線)
絶縁電線11Aは、導体111と絶縁被覆112で構成されている。導体111は、例えばS撚りされた7本の素線1111を圧縮して形成された圧縮導体を焼鈍したものである。導体111は、撚線の一例である。なお、導体111は、S撚りではなくZ撚りであってもよい。この圧縮導体に対して行う焼鈍については、圧縮導体の引張り強さが600MPa~1200MPaの範囲内であり、破断伸びが1%以上、且つ7%以下となるように、加熱の温度、加熱時間、加熱後の温度保持時間、冷却時間を設定する。なお、圧縮導体の引張り強さは、750MPa以上であるのが好ましい。また、導体111の径方向の断面積は、0.05mm(0.05sq)以上且つ0.35mm(0.35sq)以下とする。なお、自動車に配索したときの軽量化や細径化の観点から、導体111の径方向の断面積を0.22mm(0.22sq)未満とするのが好ましく、0.13mm(0.13sq)とするのがより好ましい。なお、撚線である導体111を構成する素線1111の本数は、7本に限定されるものではなく、他の本数であってもよい。
素線1111は、錫を含む銅合金で形成されている。素線1111における錫の濃度は、0.4質量%以上、且つ0.8%以下が望ましく、より好ましくは、0.6質量%以上、且つ0.8質量%以下であるのが望ましい。また、素線1111は、銀の濃度が1質量%以上、且つ4質量%以下の銅合金であってもよい。なお、絶縁電線11Bは、絶縁電線11Aと同じ構成であるため、その説明を省略する。
絶縁被覆112は、誘電率が低い樹脂であるのが好ましく、例えば、PE(ポリエチレン)、EVA(エチレン酢酸ビニル)又はPP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂をベース材とした樹脂で形成されている。本実施例では、絶縁被覆112は、PPをベースとし、難燃剤や酸化防止材を添加したハロゲンフリー材で形成されている。絶縁被覆112の厚さは、通信用電線1Aの特性インピーダンスが100Ω±10Ωとなるように形成される。絶縁被覆112の硬さについては、通信用電線1A、1Bが自動車に配索されて温度が上昇したときに塑性変形を起こさない程度の硬さであるのが好ましく、例えば、パイプ型のシース12Aを備える通信用電線1Aにおいては、絶縁被覆112の硬さは、シース12Aと同等であるのが好ましい。
(シース)
シース12Aは、対撚り線2の保護や対撚り線2の対撚りの安定化、対撚り線2と周囲環境との距離の確保に寄与するものである。シース12Aは、中空のパイプ型の形状に形成されている。シース12Aは、ポリオレフィン系樹脂をベース材とした樹脂で形成されているのが好ましい。本実施例では、シース12Aは、ポリオレフィン系樹脂をベースとし、難燃剤や酸化防止材を添加したハロゲンフリー材で形成されている。また、中空のシース12Aの内面より内側においては、通信用電線1Aの径方向に沿った断面において、シース12Aの内面より内側の面積に対して絶縁電線11A、11Bを除く空間が占める割合を空隙率と称し、空隙率を8%以上且つ30%以下とするのが好ましい。
なお、対撚り線2を保護するシースは、図1に示すパイプ型のシース12Aに替えて、中空ではない充実型のシースとしてもよい。図2は、充実型のシース12Bを備える通信用電線1Bの断面図である。また、対撚り線2とシース12A、12Bとの間にテープ等の介在があってもよい。
(対撚り線)
図3は、対撚り線2の撚り方を示す図である。対撚り線2は、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bをダブルツイストバンチャー型の撚線機で対撚りした撚線である。本実施形態においては、対撚り線2は、絶縁電線11Aと絶縁電線11BがZ撚りで撚られており、撚り方向がS撚りである導体111とは撚り方向が逆となっている。対撚り線2は、ピッチが12mm~35mmであるのが好ましく、ピッチが16mm~30mmであるのがより好ましい。なお、導体111がZ撚りである場合、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bが導体111の撚り方向とは逆のS撚りで撚られる。
ところで、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bとを撚り合わせる場合、単に撚り合わせると絶縁電線11Aと絶縁電線11Bのそれぞれが捻じれた状態で撚り合わされてしまい、この捻じれが撚りを解く力が働くため、対撚り線2がばらけやすくなる。
したがって本実施例では、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bとを撚り合わせながら、その撚り合わせの回転方向とは逆の回転方向(すなわち、撚り合わせによる絶縁電線11Aの捻じれと絶縁電線11Bの捻じれを緩和する回転方向)に、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bのそれぞれをひねって回転させるという、いわゆる撚り返しを施して、捻じれを防止している。
ここで、撚り合わせの回転角Xと撚り返しの回転角Yとの比Y/Xを、撚り返し率と称する。すなわち絶縁電線11Aと絶縁電線11Bに撚り返しが全く施されておらず、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bが捩じれたままの状態では、撚り返し率の値は0%であり、撚り返しが施され、絶縁電線11A自体の捻じれと絶縁電線11B自体の捩じれが全くない状態では撚り返し率の値は100%である。本実施例では、対撚り線2の撚り返し率は、100%としている。撚り返し率を100%とすることにより、絶縁電線11Aと絶縁電線11Bがばらけにくくなっている。なお、撚り返し率の値は100%に限定されるものではなく、100%±10%の範囲であればよい。
(評価)
前述した通信用電線1Aについて、導体111の径方向の断面積、対撚り線2のピッチ、対撚り線2の撚り方向を変えて評価用の通信用電線1Aを作成して伝送特性を評価した。なお、評価用に作成した全ての通信用電線1Aは、シース12Aをパイプ型で直径を3.2mmとし、素線1111を純度が99.9%以上の電気銅に0.7質量%の濃度で錫を入れた銅合金で形成し、焼鈍を行って破断伸びを2.5%とし、引張強さを800MPaとした。また、評価用の通信用電線1Aは、導体111の撚りについて15mmのピッチでS撚りとし、導体111の径方向の断面積を0.13sq、0.22sq及び0.08sqの三種類とした。
導体111の径方向の断面積が0.13sqである通信用電線1Aは、導体111の直径を0.45mmとし、導体111の径方向の断面積が0.22sqである通信用電線1Aは、導体111の直径を0.55mmとし、導体111の径方向の断面積が0.08sqである通信用電線1Aは、直径が0.12mmの素線1111を撚り合わせ、導体111の直径を0.36mmとした。
評価用の通信用電線1Aにおける絶縁被覆112の厚さは、シース12Aの厚さと合わせて特性インピーダンスが100Ω±10Ωの範囲内となるように調整し、導体111の径方向の断面積が0.13sqである通信用電線1Aについては、0.2mmとし、導体111の径方向の断面積が0.22sqである通信用電線1Aについては、0.24mmとし、導体111の径方向の断面積が0.08sqである通信用電線1Aについては、0.17mmとした。なお、導体111の径方向の断面積が0.13sqである通信用電線1Aについては、シース12Aの厚さを0.75mmとした。
伝送特性の評価については、評価用の通信用電線1Aのそれぞれを10m採取し、キーサイト・テクノロジー株式会社のE5071C ENAベクトル・ネットワーク・アナライザを用いてSパラメータを測定した。測定したSパラメータのうち、Sdc11及びSdc22は反射モード変換と呼ばれ、Sdc12及びSdc21は透過モード変換と呼ばれている。図4(a)は、反射モード変換の測定結果の一例を示す図であり、図4(b)は、透過モード変換の測定結果の一例を示す図である。図4(a)に示されている線L1と、図4(b)に示されている線L2は、イーサネットの100BASE-T1で規定される評価基準(クライテリア)である。通信用電線1Aの評価においては、(クライテリア)-(波形)の最小値をマージンとみなし、マージンが10dB以上の場合には「◎」と評価し、マージンが10dB未満5dB以上の場合には「○」と評価し、マージンが5dB未満0dB以上の場合には「×」と評価し、マージンがマイナスの場合には「NG」と評価した。また、〇は◎より評価結果が悪く、×は○より評価結果が悪く、NGが×より評価結果が悪いものとし、反射モード変換の評価結果と透過モード変換の評価結果のうち、悪いほうの評価結果を最終の評価結果とした。
評価用の通信用電線1Aのうち、導体111の径方向の断面積が0.13sqである通信用電線1Aの評価結果を表1に示し、導体111の径方向の断面積が0.22sqである通信用電線1Aの評価結果を表2に示し、導体111の径方向の断面積が0.08sqである通信用電線1Aの評価結果を表3に示す。
Figure 2022142516000002
Figure 2022142516000003
Figure 2022142516000004
表1、表2及び表3に示されているように、対撚り線2の撚り方向が導体111の撚り方向と同じである場合、評価結果は×又はNGとなっている。一方、対撚り線2の撚り方向が導体111の撚り方向と逆である場合、クライテリアとのマージンが大きく◎や○の評価結果が得られ、対撚り線2の撚り方向が導体111の撚り方向と同じである場合と比較して、伝送特性がよいものとなっている。
また、通信用電線1Aについては、対撚り線2の撚り癖の強さを評価した。撚り癖の評価においては、導体111の径方向の断面積、対撚り線2のピッチ、対撚り線2の撚り方向を変えてシース12Aを備えていない状態で評価を行った。評価用の対撚り線2は、前述の評価用の通信用電線1Aが備える対撚り線2と同じ構成である。
撚り癖の評価については、対撚り線2を2m採取し、採取した対撚り線2に張力をかけて両端を把持した状態から両端を次第に近接させて評価を行った。対撚り線2に撚り癖がある場合、両端を近接させていくと対撚り線2が両端の近接に伴って撚られていく。この際に対撚り線2が撚られて回転する回数をカウントし、回転の回数が6回転以下の場合には「○」と評価し、回転の回数が6回転を超えて9回転以下の場合には「△」と評価し、回転の回数が9回転を超える場合には「×」と評価した。
評価用の対撚り線2のうち、導体111の径方向の断面積が0.13sqである対撚り線2の評価結果を表4に示し、導体111の径方向の断面積が0.22sqである対撚り線2の評価結果を表5に示し、導体111の径方向の断面積が0.08sqである対撚り線2の評価結果を表6に示す。
Figure 2022142516000005
Figure 2022142516000006
Figure 2022142516000007
表4から表6の評価結果によれば、導体111の直径が太くなるに従って剛性が高くなるため、撚り癖が表れやすくなるが、ピッチを大きくすることにより撚り癖を抑えることができる。
(ワイヤハーネス)
本実施形態では、圧着端子を絶縁電線11Aの導体111と、絶縁電線11Bの導体111のそれぞれに接合させることにより端子付き電線が形成される。また、端子付き電線の圧着端子が図示しないコネクタハウジングに挿入されてコネクタ付き電線が形成されることもある。また、圧着端子と通信用電線1Aとを備える端子付き電線を他の電線と束ねてコネクタに挿入することにより、ワイヤハーネスが形成される。このワイヤハーネスは、例えば自動車に配索される。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
図6は通信用電線の変形例を示す図である。図5に示す通信用電線1Bは、通信用電線1Aと比較すると、絶縁被覆112に替えて絶縁被覆112Aを備えている点で相違している。絶縁被覆112Aは、ポリオレフィン系樹脂をベース材とした樹脂で形成されている。絶縁被覆112Aは、絶縁被覆112がパイプ型であるのに対して充実型である点で相違している。
1A、1B 通信用電線
2 対撚り線
11A、11B 絶縁電線
12A シース
111 導体
112 絶縁被覆
1111 素線

Claims (5)

  1. 複数の絶縁電線を対撚りした対撚り線と、
    前記対撚り線の外周を覆うポリオレフィン系樹脂で形成されたシースと、
    を有し、
    前記絶縁電線のそれぞれは、
    素線を撚って形成されて引張強さが750MPa以上であり、断面積が0.35mm以下である導体と、前記導体の外周を被覆するポリオレフィン系樹脂で形成された絶縁被覆と、
    を有し、
    前記素線の撚り方向と前記絶縁電線の撚り方向とが逆であり、
    特性インピーダンスが100Ω±10Ωの範囲内である
    通信用電線。
  2. 前記導体の破断伸びが1%以上4%未満である
    請求項1に記載の通信用電線。
  3. 前記素線は、錫を含む銅合金であり、錫の濃度が、0.6質量%以上、且つ0.8%以下である
    請求項1又は請求項2に記載の通信用電線。
  4. 端子と、
    前記端子に接合された請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の通信用電線と、
    を備える端子付き電線。
  5. 請求項4に記載の端子付き電線を含み、自動車に配索されるワイヤハーネス。
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