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JP2021532783A - エアロゾル形成基体を作製する方法 - Google Patents

エアロゾル形成基体を作製する方法 Download PDF

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Abstract

本願に開示されるのは、エアロゾル形成基体を作製する方法である。このエアロゾル形成基体は、ニコチン及び/又はタバコ材料を含むエアロゾル形成材料を備える。この方法は、エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体をエレクトロスプレーすることを備える。【選択図】なし

Description

本発明は、エアロゾル形成基体を作製する方法に関する。
紙巻きタバコ、葉巻などの喫煙物品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を生成する。このような種類の物品に対する代替物は、燃焼させることなく加熱することによって基体材料から化合物を放出することにより、吸入可能なエアロゾル又は蒸気を放出する。これらは、非燃焼型の喫煙物品又はエアロゾル生成組立品と称されることがある。
このような製品の一例は、固体のエアロゾル化可能材料を加熱するが燃焼させないことによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体のエアロゾル化可能材料は、幾つかの例では、タバコ材料を含んでもよい。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱式(heat not burn)デバイス、タバコ加熱デバイス、又はタバコ加熱製品と呼ばれることがある。固体エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる構成が知られている。
別の例として、電子タバコハイブリッドデバイスとしても知られる、電子タバコ/タバコ加熱製品ハイブリッドデバイスがある。これらのハイブリッドデバイスは、加熱によって気化して吸入可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい)を含む。このデバイスは、固体のエアロゾル化可能材料(タバコ材料を含んでいても含んでいなくてもよい)を更に含み、この材料の成分は、吸入可能な蒸気又はエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
本発明の第1の態様は、エアロゾル形成基体を作製する方法であって、エアロゾル形成基体が、活性物質を備えるエアロゾル形成材料を備えるものを提供する。この方法は、前記エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体をエレクトロスプレーすることを備える。
一実施形態において、活性物質はニコチン及び/又はタバコ材料を含む。すなわち、ニコチン及び/又はタバコ材料を含むエアロゾル形成材料を備えるエアロゾル形成基体を作製する方法であって、前記エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体をエレクトロスプレーすることを備える方法が提供される。
本明細書に記載される方法によって得ることができるエアロゾル形成基体は、エアロゾルを生成するために、基体を燃焼させることなく加熱する組立品に使用されるよう構成されてもよい・
本発明はまた、この方法により得られたエアロゾル形成基体と、この方法により得られた基体を含むエアロゾル生成物品又は組立品を提供しうる。本発明はまた、吸入可能なエアロゾルの生成において前述したような基体、物品又は組立品の使用を提供しうる。
本発明者らは、エレクトロスプレーが、エアロゾル生成物品及び/又は組立品において使用されうるエアロゾル形成材料のフィルムを作製するための1つのプロセスとして使用されうることを見出した。
幾つかの例において、基体は、エアロゾル形成材料が設けられるキャリアを備えてもよく、その場合、本方法は、エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体をキャリア上にエレクトロスプレーすることを備える。本明細書全体を通して、材料がスプレーされる表面への言及は、キャリアを指すものとしてよい。「エアロゾル形成材料」は、便宜的に「エアロゾル生成材料」と称することもあり、これらの用語は互換的に使用されうる。
エレクトロスプレーは、粒子がスプレーされるときに粒子を帯電させる。単一のプルーム(噴霧)からの粒子は全て同じ電荷を有し、その結果、(結果として生じる静電力のために)均一に分散する。幾つかの例において、粒子がスプレーされる面は、スプレーされた粒子を引きつけるために反対に帯電されてもよい。
本発明者らは、その後の溶媒除去ステップが必要とされないか又は短縮されうるので、エレクトロスプレーが有利であることを見出した。溶媒は、少なくとも部分的には、液滴形態の材料の非常に大きな表面積のために、飛行中に失われる。この溶媒除去ステップの省略又は最短化は、材料を加熱する必要性を最小にし、製造効率を高める。更に、製造中にタバコ/ニコチン含有材料を加熱することは、材料の化学組成に影響を及ぼし、及び/又は、消費中に得られるエアロゾルの下流の感覚受容性特性に影響を及ぼしうる。
また、エレクトロスプレーは、スプレーされた成分の効率的な分散のために、均一な厚さの均質な材料をもたらす。
更に、エレクトロスプレーは、不均一なフィルムを容易に生成することもできる。例えば、フィルムの様々な領域は色々な香料を備えてもよく、又は様々な領域は色々な厚さを有してもよい(それによって、様々な領域が加熱されたときに、様々なエアロゾル生成を可能とする)。この選択的な様式でのエレクトロスプレーされた材料の適用は、例えば、スプレー期間にわたってスプレー方向又はスプレー速度を変更することによって達成することができる。別の例では、それは、材料がスプレーされる表面の領域を選択的に帯電させて、スプレーされた材料が、ある領域に選択的に付着し、他の領域には付着しないようにすることによって達成することができる(電子写真印刷に類似した方法)。別の例では、それは、エレクトロスプレー装置におけるノズルの、間隔をあけたアレイを使用して達成することができ、様々なノズルが色々な体積又は組成の材料をスプレーすることができる。
幾つかの例において、エレクトロスプレーされる材料は、エアロゾル形成材料のスラリー前駆体であり、スラリーは、エアロゾル形成材料の成分の全てを含む。
他の幾つかの例において、エレクトロスプレーされる材料は、エアロゾル形成材料の一部の成分を含んでもよいが、すべての成分を含まなくてもよい。例えば、第1の材料が、材料がスプレーされる表面上にコーティングされてもよく(又は、キャリアに含浸されてもよく)、この後、エアロゾル生成材料の残りの成分がエレクトロスプレーによって付け加えられてもよい。例えば、表面に第1の材料を予め付与し、次いで、結合剤をその材料上にエレクトロスプレーして結合を生じさせてもよい(例えば、ゲル化を引き起こしてもよい)。別の例では、表面に硬化剤(例えば、カルシウム源)を予め付与し、ゲル前駆体スラリー(結合剤としてのアルギン酸塩を含む、エアロゾル形成材料の他の全ての成分を含有する)を表面にスプレーしてもよい(この結果、カルシウムとアルギン酸塩との接触でゲル化をもたらす)。幾つかの例において、材料は、再構成タバコを備えるキャリアにスプレーされる。再構成タバコはカルシウムを含む。更に別の例では、表面にゲル前駆体スラリー(結合剤としてのアルギン酸塩を含む、凝結剤を除くエアロゾル形成材料の全ての成分を含有する)を予め付与し、次いで凝結剤を表面にスプレーしてもよい(この結果、カルシウムとアルギン酸塩との接触でゲル化をもたらす)。幾つかの例では、これはカルシウムを含有するタバコ抽出物のスプレーを含んでもよい。
他の幾つかの例では、2つ以上の材料を表面上に別々にエレクトロスプレーしてもよく、その組合せはエアロゾル形成材料の全ての成分を提供する。このような例では、成分の混合は、スプレープルーム中で、又は表面との接触後に生じうる。
例えば、一例において、第1のノズルは、ゲル化剤の水溶液をスプレーしてもよく、第2のノズルは、硬化剤、エアロゾル生成剤、並びにニコチン及び/又は香料を含む溶液をスプレーしてもよい。
例えば、噴霧に反対の電荷を与える2つのノズルを使用してもよい。その後、噴霧成分がスプレープルーム中で混合する。更に、混合の後、混合された液滴が無視できる電荷を有し、その後の電気作用の混合事象を妨げないようなレベルに、電荷を設定してもよい。その場合、混合を化学量論的限界で達成することができ、堆積材料の非常に均一な層が得られる。
幾つかの例において、2つのノズルは、同軸に配置された中央ノズル及び環状ノズルを備えてもよい。このような例では、エアロゾル生成剤及びゲル化剤を別々のノズルからスプレーすることができ、例えば、外側の環状ノズルは、ゲル化剤を含む水溶液をスプレーしてもよく、内側のノズルは、凝結剤、エアロゾル生成剤並びにニコチン及び/又は香料を含む溶液をスプレーしてもよい。
幾つかの例では、スプレーの分散を誘導し又は影響を与えるために、1つ以上の電極をエレクトロスプレーノズルと表面との間に配置してもよい。
幾つかの例では、複数のエレクトロスプレーノズルがあってもよい。幾つかの例では、各ノズルの開口は、0.1〜1.0mm、好適には0.5〜1.0mmの範囲内の寸法にしてもよい。本発明者らは、この適用分野におけるスプレーされた材料が、(材料の粘性のために)比較的大きな液滴を形成し、より小さいノズルサイズでは閉塞が生じる可能性があることを見出した。
幾つかの例において、材料がスプレーされる表面は、スプレー中に20℃〜90℃の温度、好適には約25℃〜60℃の温度に加熱されてもよい。幾つかの例では、ノズルは、スプレー中に20℃〜90℃の温度、好適には約25℃〜60℃の温度に加熱されてもよい。
エアロゾル形成材料は、活性物質と、任意的に香味料とを備える。例えば、エアロゾル形成材料は、ニコチン及び/又はタバコ材料及び/又は香味料を備えてもよい。幾つかの例では、エアロゾル形成材料は、エアロゾル生成剤及びゲル化剤のうちの1つ以上を更に備えてもよい。幾つかの例では、エアロゾル形成材料は非晶質固体であってもよい(以下でより詳細に説明する)。
幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、抵抗加熱要素又は誘導加熱要素などの埋込み加熱手段を備えてもよい。例えば、加熱手段を非晶質固体に埋め込んでもよい。幾つかの例では、埋込み加熱手段は、製造プロセス中に埋め込まれるように、材料がスプレーされる表面上に配置されてもよい。
本明細書で使用するとき、用語「タバコ材料」は、タバコ又はその派生物を備える任意の材料を指す。用語「タバコ材料」は、タバコ、タバコ派生物、膨化タバコ、再構成タバコ、又はタバコ代替物のうちの1つ以上を含んでもよい。タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ葉柄、再構成タバコ、及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ以上を備えてもよい。幾つかの例では、タバコは、ニコチン除去タバコであつてもよい。
タバコ材料を製造するために使用されるタバコは、バージニア及び/又はバーレー及び/又はオリエンタルを含む、単一グレード又はブレンド、刻みラグ又は全葉などの任意の適切なタバコであってもよい。それはまた、タバコ粒子の「微粉」又は粉塵、膨化タバコ、葉柄、膨化葉柄、及び他の加工葉柄材料(圧延刻み葉柄など)であってもよい。タバコ材料は、挽きタバコ又は再構成タバコ材料であってもよい。再構成タバコ材料は、タバコ繊維を備えてもよく、キャスティング、タバコ抽出物の背面付加を伴う長網抄紙型アプローチ、又は押出によって形成されてもよい。
本明細書で使用するとき、用語「ニコチン」は、ニコチン又はその塩を指す。その成分は、天然物(すなわち、タバコ植物から抽出されたもの)でも、合成物でもよい。
本明細書で使用される「エアロゾル生成剤」という用語は、エアロゾルの生成を促進する薬剤を指す。エアロゾル生成剤は、吸入可能な固体及び/又は液体のエアロゾルへの気体の初期的な揮発及び/又は凝縮を促進することによって、エアロゾルの生成を促進してもよい。
適切なエアロゾル生成剤には、これに限定されるものではないが、ポリオール、例えば、エリスリトール、ソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコールやトリエチレングリコールのようなグリコール、並びに、非ポリオール、例えば、一価アルコール、高沸点炭化水素、酸(乳酸など)、グリセロール誘導体、エステル(ジアセチン、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセテート、クエン酸トリエチル又はミリスチン酸塩(ミリスチン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルを含む))、及び脂肪族カルボン酸エステル(例えば、ステアリン酸メチル、ドデカン二酸ジメチル及びテトラデカン二酸ジメチル)が含まれる。エアロゾル生成剤は、好適には、メンソールを溶解しない組成物を有していてもよい。エアロゾル生成剤は、好適には、グリセロールを備えるか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなってもよい。
本明細書で使用される用語「結合剤」、「ゲル化剤」、「結合剤」などは、エアロゾル形成材料の他の成分を一緒に結合するのを助ける材料を指す。例えば、結合剤は、ゲル化剤であってもよく、及び/又は成分を一緒に結合するためにエアロゾル形成材料において架橋を形成してもよい。好適には、結合剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(及びその誘導体)、セルロース(及びその誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール及びそれらの組合せよりなる群から選択される1つ以上の化合物を備えてもよい。例えば、幾つかの実施形態において、結合剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンゴム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアゴム、アエロジル、PDMSS、ケイ酸ナトリウム、カオリン及びポリビニルアルコールのうちの1つ以上を備える。幾つかの例において、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び/又はペクチンを備え、非晶質固体の形成中に硬化剤(カルシウム源など)と結合させてもよい。幾つかの例において、非晶質固体は、カルシウム架橋アルギン酸塩及び/又はカルシウム架橋ペクチンを備えてもよい。
幾つかの実施形態において、ゲル化剤はアルギン酸塩を備え、このアルギン酸塩は、非晶質固体の10〜30重量%(乾重量基準で計算)の量で非晶質固体中に存在する。幾つかの実施形態において、アルギン酸塩は、非晶質固体中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態では、ゲル化剤は、アルギン酸塩と、少なくとも1つの更なるゲル化剤、例えばペクチンを備える。
幾つかの実施形態において、非晶質固体は、カラギーナンを備えるゲル化剤を含んでもよい。
結合剤は、任意の適切な量及び濃度でエアロゾル形成材料に備えてもよい。材料中に含まれる結合剤の量及び濃度は、材料の組成及びエアロゾル形成材料が組み込まれるデバイスの所望の特性に依存して変化してもよい。
本明細書で使用される活性物質は、生理活性材料、すなわち、生理反応を達成又は増強するための材料である。活性物質は、例えば、機能性食品、向知性物質、及び精神作用物質から選択してもよい。活性物質は、天然に存在するものでもよいし、合成により得られるものでもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン(B6、B12、Cなど)、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの成分、誘導体、若しくは組み合わせを備えてもよい。活性物質は、タバコ、大麻又は他の植物性材料の成分、誘導体又は抽出物を1つ以上備えてもよい。
幾つかの実施形態において、活性物質はニコチンを備える。
幾つかの実施形態において、活性物質はカフェイン、メラトニン又はビタミンB12を備える。
本明細書に記載されるように、活性物質は、大麻の1つ以上の成分、誘導体又は抽出物、例えば1つ以上のカンナビノイド又はテルペン、を備えてもよい。
カンナビノイドは、脳内の神経伝達物質放出を抑制する細胞内のカンナビノイド受容体(すなわち、CB1及びCB2)に作用する天然又は合成化合物の一分類である。カンナビノイドは、大麻などの植物から天然に見つかるもの(フィトカンナビノイド)でもよいし、動物からのもの(内因性カンナビノイド)でもよいし、人工的に製造されたもの(合成カンナビノイド)でもよい。大麻種は、少なくとも85の異なるフィトカンナビノイドを表し、複数の下位分類に分けられる。これらの下位分類には、カンナビゲロール、カンナビクロメン、カンナビジオール、テトラヒドロカンナビノール、カンナビノール及びカンナビノジオール、及び他のカンナビノイドが含まれる。大麻中に見つかるカンナビノイドには、これらに限定されるものではないが、カンナビゲロール(CBG)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビジオール(CBD)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビノール(CBN)、カンナビノジオール(CBDL)、カンナビシクロール(CBL)、カンナビバリン(CBV)、テトラヒドロカンナビバリン(THCV)、カンナビジバリン(CBDV)、カンナビクロムバリン(CBCV)、カンナビゲロバリン(CBGV)、カンナビゲロールモノメチルエーテル(CBGM)、カンナビネロール酸、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビノールプロピル変異体(CBNV)、カンナビトリオール(CBO)、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、及びテトラヒドロカンナビバリン酸(THCV A)が含まれる。
本明細書に記載されるように、活性物質は、1つ以上の植物性材料又はその成分、誘導体、若しくは抽出物を備えるか、又はそれらに由来してもよい。本明細書中で使用される場合、用語「植物性材料」は、植物に由来する任意の材料を含み、これらに限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、皮などを含む。あるいは、この材料は、植物性材料中に天然に存在し、又は合成により得られる活性化合物を備えてもよい。この材料は、液体、気体、固体、粉末、粉塵、破砕粒子、顆粒、ペレット、断片、細片、シートなどの形態であってもよい。植物性材料の例は、タバコ、ユーカリノキ、スターアニス、麻、カカオ、大麻、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ葉エキス、ハシバミ、ハイビスカス、ローリエ、甘草、抹茶、マテ、オレンジピール、パパイヤ、バラ、セージ、茶(緑茶、紅茶など)、タイム、クローヴ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、ウコン、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組み合わせである。ミントは、以下のミント品種、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha arvensis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cordifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)から選択してもよい。
幾つかの実施形態において、植物性材料は、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、及び麻から選択される。
幾つかの実施形態において、植物性材料は、ルイボス及びウイキョウから選択される。
本明細書で使用するとき、用語「香料」及び「香味料」は、現地の規制が許す場合に成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用できる材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性材料、植物性材料の抽出物、合成により得られる材料、又はそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、甘草、アジサイ、ユージノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローヴ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニスの実(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンティン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ(Drambuie)、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カット(khat)、ナスワール(naswar)、キンマ(betel)、シーシャ(shisha)、パイン、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ミント属の任意の品種から得られるミント油、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶(緑茶、紅茶など)、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤、若しくは刺激剤、糖類及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加剤、例えば、木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性材料、又は呼気清涼化剤を含んでもよい。それらは、模造成分、合成成分、若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、液体(油など)、固体(粉末など)、又は気体とすることができる。
香料は、好適には、1種類以上のミント香料、好適にはミント属の任意の品種から得られるミント油を備えてもよい。香料は、好適には、メンソールを備えるか、メンソールから本質的になるか、又はメンソールからなってもよい。
幾つかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを備える。
幾つかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類果実、及び/又はレッドベリーの香味成分を備える。
幾つかの実施形態において、香料はオイゲノールを備える。
幾つかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を備える。
幾つかの実施形態において、香料は、大麻から抽出された香味成分を備える。
幾つかの実施形態において、香料は、嗅神経又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第5の脳神経(三叉神経)を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成することを目的とした感覚剤を備えてもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、ひりつき効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、これに限定されるものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、これに限定されるものではないが、ユーカリプトールやWS−3であってもよい。
幾つかの例において、エアロゾル形成材料は、本明細書では「非晶質固体」、「モノリシック固体」(すなわち、非繊維状)とも呼ばれる乾燥ゲルを備え、又は、乾燥ゲルから本質的になり、又は乾燥ゲルからなるものとしてよい。非晶質固体は、固体材料であり、その中に液体などの流体を保持することができる。幾つかの例では、エアロゾル形成材料は、約50重量%、60重量%又は70重量%から約90重量%、95重量%又は100重量%までの非晶質固体を備えてもよい。
幾つかの例では、非晶質固体は、約0.015mm〜約1.0mmの厚さを有してもよい。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm又は0.15mmから約0.5mm又は0.3mmまでの範囲内としてもよい。本発明者らは、0.2mmの厚さを有する材料が特に適していることを見出した。非晶質固体は、2つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の合計の厚さを指す。
本発明者らは、エアロゾル形成非晶質固体が厚すぎると、加熱効率が低下することを見出した。これは、使用時の消費電力に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾルを形成する非晶質固体が薄すぎる場合、製造及び取扱いが困難となり、非常に薄い材料は脆弱であり、使用時のエアロゾル形成を損なうおそれがある。
本発明者らは、本明細書で規定する非晶質固体の厚さが、これらの相反する考慮事項を鑑みて材料特性を最適化することを見出した。
ここでいう厚さとは、材料の平均厚さである。幾つかの例では、非晶質固体の厚さは、25%、20%、15%、10%、5%又は1%未満の範囲で変化してもよい。
幾つかの例において、非晶質固体は、1〜60重量%のゲル化剤を備えてもよく、ここで、これらの重量は乾重量基準で計算される。
好適には、非晶質固体は、約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から約60重量%、50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、30重量%、又は27重量%までのゲル化剤(全て乾重量基準で計算)を備えてもよい。例えば、非晶質固体は、1〜50重量%、5〜40重量%、10〜30重量%、又は15〜27重量%のゲル化剤を備えてもよい。
幾つかの実施形態において、ゲル化剤は親水コロイドを備える。幾つかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール、及びこれらの組み合わせを含む群から選択される1つ以上の化合物を備える。例えば、幾つかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ以上を備える。幾つかの例では、ゲル化剤は、カルシウム架橋アルギン酸塩を備える。
幾つかの態様において、ゲル化剤はアルギン酸塩を含み、アルギン酸塩は、非晶質固体中に、非晶質固体の10〜30重量%(乾燥重量基準で計算)の量で存在する。幾つかの実施形態において、アルギン酸塩は、非晶質固体中に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び少なくとも1つの更なるゲル化剤(例えばペクチン)を備える。
好適には、非晶質固体は、約5重量%、10重量%、15重量%、又は20重量%から約80重量%、70重量%、60重量%、55重量%、50重量%、45重量%、40重量%、又は35重量%までのエアロゾル生成剤(全て乾重量基準で計算)を備えてもよい。エアロゾル生成剤は、可塑剤として作用してもよい。例えば、非晶質固体は、5〜60重量%、10〜50重量%又は20〜40重量%のエアロゾル生成剤を備えてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成剤は、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ソルビトール及びキシリトールから選択される1つ以上の化合物を備える。幾つかの例において、エアロゾル生成剤は、グリセロールを備えるか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなる。本発明者らは、可塑剤の含有量が高すぎると、非晶質固体が水を吸収し、その結果、使用時に適切な消費体験を生み出さない材料が得られる可能性があることを見出した。本発明者らは、可塑剤の含有量が低すぎると、非晶質固体が脆くなり、容易に壊れる可能性があることを見出した。本明細書で特定される可塑剤含有量は、非晶質固体シートをボビンに巻き取ることを可能にする非晶質固体可撓性をもたらし、これはエアロゾル生成物品の製造に有用である。
幾つかの例において、非晶質固体は香料を備えてもよい。好適には、非晶質固体は、約60重量%、50重量%、40重量%、30重量%、20重量%、10重量%、又は5重量%までの香料を備えてもよい。幾つかの例において、非晶質固体は、少なくとも約0.1重量%、0.5重量%、1重量%、2重量%、5重量%、10重量%、20重量%、又は30重量%の香料を備えてもよい(全て乾重量基準で計算)。例えば、非晶質固体は、0.1〜60重量%、1〜60重量%、5〜60重量%、10〜60重量%、20〜50重量%、又は30〜40重量%の香料を備えてもよい。幾つかの例において、香料(もし存在すれば)は、メンソールを備えるか、メンソールから本質的になるか、又はメンソールからなる。幾つかの例において、非晶質固体は香料を備えない。
幾つかの例において、非晶質固体は、タバコ材料及び/又はニコチンなどの活性物質を備える。例えば、非晶質固体は、粉末タバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を更に備えてもよい。幾つかの例において、非晶質固体は、約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から約70重量%、60重量%、50重量%、45重量%、又は40重量%(乾重量基準で計算)までの活性物質を備えてもよい。幾つかの例において、非晶質固体は、約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から約70重量%、60重量%、50重量%、45重量%、又は40重量%(乾重量基準で計算)までのタバコ材料及び/又はニコチンを備えてもよい。
幾つかの例において、非晶質固体はタバコ抽出物を備える。幾つかの例において、非晶質固体は、5〜60重量%(乾重量基準で計算)のタバコ抽出物を備えてもよい。幾つかの例において、非晶質固体は、約5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%から約55重量%、50重量%、45重量%、又は40重量%(乾重量基準で計算)までのタバコ抽出物を備えてもよい。例えば、非晶質固体は、5〜60重量%、10〜55重量%、又は25〜55重量%のタバコ抽出物を備えてもよい。タバコ抽出物は、非晶質固体が1重量%、1.5重量%、2重量%、又は2.5重量%〜約6重量%、5重量%、4.5重量%、又は4重量%(乾重量基準で計算)のニコチンを備えるような濃度でニコチンを含有してもよい。幾つかの例では、タバコ抽出物から得られるもの以外のニコチンが非晶質固体中に存在しなくてもよい。
幾つかの実施形態において、非晶質固体は、タバコ材料を備えないが、ニコチンを備える。そのような例の幾つかでは、非晶質固体は、約1重量%、2重量%、3重量%、又は4重量%から約20重量%、15重量%、10重量%、又は5重量%(乾重量基準で計算)までのニコチンを備えてもよい。例えば、非晶質固体は、1〜20重量%又は2〜5重量%のニコチンを備えてもよい。
幾つかの例において、活性物質及び香料の総含有量は、少なくとも約0.1重量%、1重量%、5重量%、10重量%、20重量%、25重量%、又は30重量%であってもよい。幾つかの例において、活性物質及び香料の総含有量は、約80重量%、70重量%、60重量%、50重量%、又は40重量%未満であってもよい(全て乾重量基準で計算)。
幾つかの例において、タバコ材料、ニコチン及び香料の総含有量は、少なくとも約1重量%、5重量%、10重量%、20重量%、25重量%、又は30重量%であってもよい。幾つかの例において、タバコ材料、ニコチン及び香料の総含有量は、約80重量%、70重量%、60重量%、50重量%、又は40重量%(全て乾重量基準で計算)未満であってもよい。
幾つかの例では、非晶質固体は、ヒドロゲルであり、湿重量基準(WWB)で計算して、約20重量%未満の水を備える。幾つかの例において、ヒドロゲルは、湿重量基準(WWB)で計算して約15重量%、12重量%又は10重量%未満の水を備えてもよい。幾つかの例では、ヒドロゲルは、(WWBで)少なくとも少なくとも約1重量%、2重量%、又は少なくとも5重量%の水を備えてもよい。
幾つかの実施形態において、非晶質固体は、湿重量基準で計算して、約1重量%〜約15重量%の水、又は約5重量%〜約15重量%の水を備える。好適には、非晶質固体の含水量は、(WWBで)約5重量%、7重量%、又は9重量%から約15重量%、13重量%、又は11重量%までであってもよく、最も好適には約10重量%であってもよい。
幾つかの実施形態において、非晶質固体は、60重量%未満の充填剤、例えば、1重量%〜60重量%、又は5重量%〜50重量%、又は5重量%〜30重量%、又は10重量%〜20重量%の充填剤を備える。
他の実施形態では、非晶質固体は、20重量%未満、好適には10重量%未満又は5重量%未満の充填剤を備える。幾つかの例において、非晶質固体は、1重量%未満の充填剤を備え、幾つかの例においては、充填剤を備えない。
充填剤が存在する場合、充填剤は、1つ以上の無機充填材料、例えば炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び適切な無機吸着剤(モレキュラーシーブなど)を備えてもよい。充填剤は、1つ以上の有機充填材料、例えば木材パルプ、セルロース及びセルロース誘導体を備えてもよい。特定の例において、非晶質固体は、チョークなどの炭酸カルシウムを備えない。
充填剤を含む特定の実施形態では、充填剤は繊維質である。例えば、充填剤は、繊維質有機充填剤材料、例えば木材パルプ、麻繊維、セルロース又はセルロース誘導体であってもよい。理論に束縛されることを望むものではないが、非晶質固体中に繊維質充填剤を含むことで、材料の引張強度を増加させうると考えられる。これは、非晶質固体がシートとして提供される例、例えば、非晶質固体シートがエアロゾル化可能材料のロッドを取り囲むとき、において特に有利となりうる。
幾つかの実施形態において、非晶質固体はタバコ繊維を備えない。特定の実施形態では、非晶質固体は繊維質材料を備えない。
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を備えない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は、繊維質材料を備えない。
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成基体は、タバコ繊維を備えない。特定の実施形態において、エアロゾル生成基体は、繊維質材料を備えない。
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成物品は、タバコ繊維を備えない。特定の実施形態において、エアロゾル生成物品は、繊維質材料を備えない。
幾つかの例において、非晶質固体は、ゲル化剤、硬化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、水、及び任意で香料から本質的になるか、又はそれらからなっていてもよい。
幾つかの例において、非晶質固体は、ゲル化剤、硬化剤、エアロゾル生成剤、タバコ材料及び/又はニコチン源、水、並びに任意で香料から本質的になるか、又はそれらからなっていてもよい。
幾つかの例において、シート形態の非晶質固体は、約200N/m〜約900N/mの引張り強度を有してもよい。非晶質固体が充填剤を備えない例など、幾つかの例において、非晶質固体は、200N/m〜400N/m、又は200N/m〜300N/m、又は約250N/mの引張り強度を有してもよい。このような引張強度は、エアロゾル生成材料が、エアロゾル生成物品に組み込まれる細断シートである実施形態に特に好適となりうる。非晶質固体が充填剤を備える例など、幾つかの例において、非晶質固体は、600N/m〜900N/m、又は700N/m〜900N/m、又は約800N/mの引張り強度を有してもよい。このような引張り強度は、エアロゾル生成材料が、巻かれたシートとして、好適には管の形態で、エアロゾル生成物品/組立品に含まれる実施形態に特に好適となりうる。
非晶質固体を備えるエアロゾル生成材料は、任意の適切な面密度、例えば30g/m〜120g/mを有してもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、約30〜70g/m、又は約40〜60g/mの面密度を有してもよい。幾つかの実施形態において、非晶質固体は、約80〜120g/m、又は約70〜110g/m、又は特に約90〜110g/mの面密度を有してもよい。このような面密度は、エアロゾル生成材料がエアロゾル生成物品/組立品にシート形態で、又は細断シートとして含まれる場合(以下で更に説明する)に特に好適となりうる。
他の幾つかの例において、ゲル前駆体スラリーがまず表面に付与されてもよい。これは、エレクトロスプレー又は他の任意の周知技術によって付与されうる。次いで、硬化剤がエレクトロスプレーによって付与されてもよい。あるいは、最初に硬化剤が、任意的にエレクトロスプレーによって、表面上に又は表面内に与えられてもよく、次いでゲル前駆体スラリーがエレクトロスプレーによって付与されてもよい。例えば、硬化剤(例えば、カルシウム源)を予め付与し、ゲル前駆体スラリー(結合剤としてのアルギン酸塩を含む、エアロゾル形成材料の他の全ての成分を含有する)を表面にスプレーしてもよい(その結果、カルシウムとアルギン酸塩/ペクチンとの接触でゲル化をもたらす)。幾つかの例において、材料は、カルシウムを含む再構成タバコを備えるキャリアにスプレーされる。
更に別の例においては、エレクトロスプレーノズルと表面との間でゲル化が開始されるように、エアロゲル形成材料の個々別々の成分がエレクトロスプレープルーム中で混合されてもよい。
幾つかの例において、スラリーは、46.5℃において約10〜約20Pa・sの粘度、例えば、46.5℃において約14〜約16Pa・sの粘度を有する。
例えば、スラリーは、ゲル前駆体として、アルギン酸ナトリウム、カリウム又はアンモニウムを備えてもよい。硬化剤は、カルシウム源(塩化カルシウムなど)を備えてもよい。カルシウム源のような硬化剤の総量は、0.5〜5重量%(乾重量基準で計算)であってもよい。本発明者らは、硬化剤の添加量が少なすぎると、ゲル成分を安定化させずに、これらの成分がゲルから脱落することを招くようなゲルが得られる可能性があることを見出した。本発明者らは、硬化剤の添加量が多すぎると、非常に粘着性で、結果として取扱い性に乏しいゲルが得られることを見出した。
アルギン酸塩はアルギン酸の誘導体であり、典型的には高分子量重合体(10〜600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)−グリコシド結合で連結されて多糖類を形成するβ−D−マンヌロン酸(M)及びα−L−グルロン酸(G)ユニット(ブロック)の共重合体である。カルシウムカチオンが添加されると、アルギン酸塩は架橋してゲルを形成する。本発明者らは、高いG単量体含有量を有するアルギン酸塩が、カルシウム源の添加時に、より容易にゲルを形成すると判断した。したがって、幾つかの例において、ゲル前駆体は、アルギン酸塩共重合体中の単量体ユニットの少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、又は70%がα−L−グルロン酸(G)ユニットであるアルギン酸塩を備えてもよい。
幾つかの例において、エアロゾル形成基体のキャリアは実質的に又は完全に不透過性であってもよい。これは、エアロゾル又は気体がキャリアを通過することを防止し、それによって使用時にエアロゾルの流れを制御し、使用者への送達を確実にする。これはまた、使用時に気体/エアロゾルが、例えばエアロゾル生成組立品内に設けられた加熱器の表面上で、凝縮又は他の堆積を生じることを防止するために利用することもできる。このようにして、幾つかの例において、消費効率及び衛生状態を高めることができる。
キャリアは、エアロゲル形成材料を支持するために使用することの可能な任意の適切な材料であってもよい。幾つかの例において、キャリアは、金属箔、紙、カーボン紙、耐油紙、セラミック、炭素同素体(例えばグラファイト及びグラフェン)、プラスチック、厚紙、木材、又はこれらの組み合わせから選択される材料から形成されてもよい。幾つかの例では、キャリアは、タバコ材料(再構成タバコのシートなど)を備えてもよいし、又はタバコ材料からなってもよい。幾つかの例において、キャリアは、金属箔、紙、厚紙、木材、又はそれらの組み合わせから選択される材料から形成されてもよい。例えば、キャリアは、前述のリストから選択される複数の材料の層を備える積層体から形成されてもよい。例えば、キャリアは、紙で裏打ちされた箔であってもよい。箔は、気体/エアロゾルに対して実質的に不透過であってもよく、これにより、流路の制御を可能とし、また、エアロゲル形成材料に対して熱を伝えうる。
好適には、キャリア層の厚さは、約10μm、15μm、17μm、20μm、23μm、25μm、50μm、75μm又は0.1mmから約2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.0mm又は0.5mmまでの範囲内であってもよい。キャリアは、複数の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の厚さの合計をいう。
幾つかの例において、エアロゲル形成材料に当接するキャリアは、紙層を備え又は紙層からなる。本発明者らは、エアロゲル形成材料(ゲルなど)が紙に対して良好に結合することを見出した。理論によって限定されるものではないが、エアロゾル形成材料(例えば、ゲル)を形成するスラリーは、材料が固化/硬化するときに、紙が材料に部分的に結合されるように、紙に部分的に含浸されると考えられる。これは、材料と紙との間の強い結合をもたらす。紙は、0〜300コレスタユニット(Coresta Unit:CU)、好適には5〜100CU又は25〜75CUのポロシティ(間隙率)を有してもよい。
これに加えて、表面粗さが、非晶質材料及びキャリア間の結合の強度に寄与しうる。本発明者らは、(キャリアに当接する表面の)紙の粗さが、好適には50〜1000ベック(Bekk)秒の範囲であって、好適には50〜150ベック秒、好適には100ベック秒(50.66〜48.00kPaの空気圧区間にわたって測定)でありうることを見出した(ベック平滑度試験機は、紙表面の平滑度を測定するために使用される機器である。この試験機では、平滑なガラス表面と紙試料との間に特定圧力の空気が侵入させられる。これらの表面の間に、ある固定体積の空気が浸透する時間(秒)が「ベック平滑度」である)。
逆に、キャリアのうち非晶質固体に対向しない表面は、加熱器に接触させて配置されてもよく、また、より滑らかな表面は、より効率的な熱移動を提供しうる。したがって、幾つかの例において、キャリアは、非晶質材料に当接する、より粗い面と、非晶質材料に対向しない、より滑らかな面とを有するように配置される。
1つの特定の例では、キャリアは、紙で裏打ちされた箔であってもよく、ここで、紙層は非晶質固体層に当接し、これまでの段落で論じた特性がこの当接によってもたらされる。箔裏打ちは実質的に不透過であり、エアロゾル流路の制御をもたらす。金属箔裏打ちは、非晶質固体に熱を伝える作用も果たしうる。
別の例では、紙裏打ち箔の箔層が非晶質固体に当接する。箔は実質的に不透過であり、非晶質固体中に与えられる水分が紙に吸収される(これは、紙の構造的一体性を弱めかねない)ことを防止する。
幾つかの例においては、キャリアは、アルミニウム箔などの金属箔から形成されるか、又は金属箔を備える。金属キャリアは、非晶質固体への熱エネルギーのより良好な伝導を可能にし得る。加えて又は代替的に、金属箔は、誘導加熱システムにおいてサセプタとして機能することができる。特定の実施形態では、キャリアは、金属箔層と、厚紙などの支持層とを備える。これらの実施形態では、金属箔層は、20μm未満、例えば約1μm〜約10μm、好適には約5μmの厚さを有してもよい。
本明細書に記載された方法により得られるエアロゾル形成基体は、この基体を燃焼させることなく加熱してエアロゾルを生成する組立品に用いられるように構成されてもよい。例えば、非晶質固体は、シートの形態でエアロゲル生成物品又は組立品に組み込まれ形成されてもよい。幾つかの例では、エアロゾル生成材料は、平坦なシートとして、ひだ若しくはギャザーをつけたシートとして、波形のシートとして、又は巻かれたシートとして(すなわち、管の形態で)含まれてもよい。そのような例の幾つかにおいて、これらの実施形態の非晶質固体は、シートとして、例えばエアロゾル化可能材料(タバコなど)のロッドを取り囲むシートとして、エアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。幾つかの別の例では、エアロゾル生成材料は、シートとして形成され、次いで細断された後、物品に組み込まれてもよい。幾つかの例では、細断シートが刻みラグタバコと混合され、物品に組み込まれてもよい。
エアロゲル形成基体は、使用時にエアロゲル生成組立品がエアロゾル化可能材料を燃焼させることなく120℃〜350℃に加熱することができるように構成されてもよい。幾つかの例において、加熱器は、使用時に、エアロゾル化可能材料を燃焼させることなく140℃〜250℃に加熱してもよい。幾つかの例において、使用時に、非晶質固体の実質的に全体が、加熱器から約4mm、3mm、2mm、又は1mm未満にある。幾つかの例において、この固体は、加熱器から約0.010mm〜2.0mm、好適には約0.02mm〜1.0mm、好適には約0.1mm〜0.5mmに配置される。これらの最小距離は、幾つかの例において、非晶質固体を支持するキャリアの厚さを反映してもよい。幾つかの例において、非晶質固体の表面は、加熱器に直接当接してもよい。
非晶質固体の例示的実施形態
幾つかの実施形態において、非晶質固体はメンソールを備える。
メンソール含有非晶質固体を備える特定の実施形態は、エアロゾル生成物品/組立品に細断シートとして含めるのに特に適しうる。これらの実施形態では、非晶質固体は、以下の組成(DWB)を有してもよく、すなわち、(DWBで)約20重量%〜約40重量%、又は約25重量%〜35重量%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を備え、より好ましくはアルギン酸塩とペクチンの組み合わせを備える)、約35重量%〜約60重量%、又は約40重量%〜55重量%の量のメンソール、及び約10重量%〜約30重量%、又は約15重量%〜約25重量%の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを備える)という組成を有してもよい。
一実施形態では、非晶質固体は、(DWBで)約32〜33重量%のアルギン酸塩/ペクチンゲル化剤ブレンド、約47〜48重量%のメンソール香味料、及び約19〜20重量%のグリセロールエアロゾル生成剤を備える。
上述のように、これらの実施形態の非晶質固体は、細断シートとしてエアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。この細断シートは、刻みタバコとブレンドされて物品/組立品に提供されてもよい。あるいは、非晶質固体は、非細断シートとして提供されてもよい。好適には、細断又は非細断シートは、約0.015mm〜約1mm、好ましくは約0.02mm〜約0.07mmの厚さを有する。
メンソール含有非晶質固体の特定の実施形態は、シート、例えばエアロゾル化可能材料(タバコなど)のロッドを取り囲むシート、としてエアロゾル生成物品/組立品に含めるのに特に適しうる。これらの実施形態では、非晶質固体は、以下の組成(DWB)を有してもよく、すなわち、(DWBで)約5重量%〜約40重量%、又は約10重量%〜30重量%の量のゲル化剤(好ましくは、アルギン酸塩を備え、より好ましくは、アルギン酸塩とペクチンの組み合わせを備える)、約10重量%〜約50重量%、又は約15重量%〜40重量%の量のメンソール、約5重量%〜約40重量%、又は約10重量%〜約35重量%の量のエアロゾル生成剤(好ましくは、グリセロールを備える)、及び任意で60重量%までの量(例えば、5重量%〜20重量%、又は40重量%〜60重量%の量)の充填剤という組成を有してもよい。
これらの実施形態の1つでは、非晶質固体は、(DWBで)約11重量%のアルギン酸塩/ペクチンゲル化剤ブレンド、約56重量%の木材パルプ充填剤、約18%のメンソール香味料、及び約15重量%のグリセロールを備える。
これらの実施形態の別の1つでは、非晶質固体は、(DWBで)約22重量%のアルギン酸塩/ペクチンゲル化剤ブレンド、約12重量%の木材パルプ充填剤、約36%のメンソール香味料、及び約30重量%のグリセロールを備える。
上記のように、これらの実施形態の非晶質固体は、シートとして含まれてもよい。一実施形態では、このシートは、紙を備えるキャリア上に設置される。一実施形態では、このシートは、金属箔、好適にはアルミニウム金属箔、を備えるキャリア上に設置される。この実施形態では、非晶質固体は金属箔に当接してもよい。
一実施形態では、このシートは、シートの上面及び底面に取り付けられた層(好ましくは紙を備える)とともに積層材料の一部を形成する。好適には、非晶質固体のシートは、約0.015mm〜約1mmの厚さを有する。
幾つかの実施形態において、非晶質固体は、メンソールを備えない香味料を備える。これらの実施形態では、非晶質固体は、以下の組成(DWB)を有してもよく、すなわち、(DWBで)約5〜約40重量%、又は約10重量%〜約35重量%、又は約20重量%〜約35重量%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を備える)、約0.1重量%〜約40重量%、約1重量%〜約30重量%、約1重量%〜約20重量%、又は約5重量%〜約20重量%の量の香味料、15重量%〜75重量%、約30重量%〜約70重量%、又は約50重量%〜約65重量%の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを備える)、及び任意で約60重量%、約20重量%、約10重量%、又は約5重量%未満の量の充填剤(好適には木材パルプ)という組成を有してもよい(好ましくは、非晶質固体は充填剤を備えない)。
これらの実施形態の1つでは、非晶質固体は、(DWBで)約27重量%のアルギン酸塩ゲル化剤、約14重量%の香味料、及び約57重量%のグリセロールエアロゾル生成剤を備える。
これらの実施形態の別の1つでは、非晶質固体は、(DWBで)約29重量%のアルギン酸塩ゲル化剤、約9重量%の香味料、及び約60重量%のグリセロールを備える。
これらの実施形態の非晶質固体は、細断シートとして、任意で刻みタバコとブレンドされて、エアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。あるいは、これらの実施形態の非晶質固体は、シート、例えばエアロゾル化可能材料(タバコなど)のロッドを取り囲むシート、としてエアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。あるいは、これらの実施形態の非晶質固体は、キャリア上に配置された層部分としてエアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。
幾つかの実施形態において、非晶質固体はタバコ抽出物を備える。これらの実施形態では、非晶質固体は、以下の組成(DWB)を有してもよく、すなわち、(DWBで)約5重量%〜約40重量%、約10重量%〜30重量%、又は約15重量%〜約25重量%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸塩を備える)、約30重量%〜約60重量%、約40重量%〜55重量%、又は約45重量%〜約50重量%の量のタバコ抽出物、約10重量%〜約50重量%、約20重量%〜約40重量%、又は約25重量%〜約35重量%の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを備える)という組成を有してもよい。
一実施形態では、非晶質固体は、(DWBで)約20重量%のアルギン酸塩ゲル化剤、約48重量%のバージニアタバコ抽出物、及び約32重量%のグリセロールを備える。
これらの実施形態の非晶質固体は、任意の適切な含水量を有してもよい。例えば、非晶質固体は、約5重量%〜約15重量%、又は約7重量%〜約13重量%、又は約10重量%の含水量を有してもよい。
これらの実施形態の非晶質固体は、細断シートとして、任意で刻みタバコとブレンドされて、エアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。あるいは、これらの実施形態の非晶質固体は、シート、例えばエアロゾル化可能材料(タバコなど)のロッドを取り囲むシート、としてエアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。あるいは、これらの実施形態の非晶質固体は、キャリア上に配置された層部分としてエアロゾル生成物品/組立品に含まれてもよい。好適には、これらの実施形態のいずれにおいても、非晶質固体は、約50μm〜約200μm、又は約50μm〜約100μm、又は約60μm〜約90μm、好適には約77μmの厚さを有する。
この非晶質固体を形成するためのスラリーも本発明の一部を形成しうる。幾つかの例において、スラリーは、約5〜1200Paの弾性率(貯蔵弾性率とも呼ばれる)を有してもよく、幾つかの例において、スラリーは、約5〜600Paの粘性率(損失弾性率とも呼ばれる)を有してもよい。
別の例では、紙裏打ち箔の箔層が非晶質固体に当接する。箔は実質的に不透過であり、非晶質固体中に与えられる水分が紙に吸収される(これは、紙の構造的一体性を弱めかねない)ことを防止する。
幾つかの例においては、キャリアは、アルミニウム箔などの金属箔から形成されるか、又は金属箔を備える。金属キャリアは、非晶質固体への熱エネルギーのより良好な伝導を可能にし得る。加えて又は代替的に、金属箔は、誘導加熱システムにおいてサセプタとして機能することができる。特定の実施形態では、キャリアは、金属箔層と、厚紙などの支持層とを備える。これらの実施形態では、金属箔層は、20μm未満、例えば約1μm〜約10μm、好適には約5μmの厚さを有してもよい。
本明細書に記載される全ての重量百分率(重量%と示される)は、特に明記しない限り、乾重量基準で計算される。全ての重量比も乾重量基準で計算される。乾重量基準で示される重量は、水以外の抽出物、スラリー又は材料の全体を指しており、室温及び室圧のもとでそれ自体で液体である成分、例えばグリセロールを含んでもよい。逆に、湿重量基準で示される重量百分率は、水を含む全ての成分を指す。
誤解を避けるために述べると、本明細書において用語「備える」が本発明又は本発明の特徴を定義する際に使用される場合、「備える」の代わりに「から本質的になる」又は「からなる」という用語を使用して発明や特徴を定義することができる実施形態も開示されている。特定の特徴を「備える」材料への言及は、それらの特徴がその材料に含まれる、材料に含有される、又は材料内に保持されることを意味する。
上記の実施形態は、本発明の例示として理解されるべきである。任意の1つの実施形態に関連して説明される任意の特徴は、単独で、又は説明される他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、また、任意の他の実施形態、又は任意の他の実施形態の任意の組み合わせの1つ以上の特徴と組み合わせて使用されてもよいことを理解されたい。更に、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱することなく、上記で説明されていない均等物及び変更形態も使用することができる。

Claims (12)

  1. エアロゾル形成基体を作製する方法であって、
    前記エアロゾル形成基体が、活性物質を備えるエアロゾル形成材料を備え、
    当該方法は、前記エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体をエレクトロスプレーすることを備える、方法。
  2. 前記エアロゾル形成基体は、前記エアロゾル形成材料が設けられるキャリアを備えており、
    当該方法は、前記エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体を前記キャリアにエレクトロスプレーするステップを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記エアロゾル形成材料が、エアロゾル生成剤、結合剤及び香味料のうちの1つ以上を更に備える、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記エアロゾル形成材料が、ポリオール、グリセロール誘導体、一価アルコール、高沸点炭化水素、酸及びエステルのうちから選択されるエアロゾル生成剤を備える、請求項3に記載の方法。
  5. 前記エアロゾル形成材料が、アルギン酸塩、多糖類及びガムのうちから選択される結合剤を備える、請求項3に記載の方法。
  6. 前記エアロゾル形成材料が香味料を備え、前記香味料が、1種類以上のミント香料、好適にはミント属の任意の品種から得られるミント油を備える、請求項3に記載の方法。
  7. 前記エアロゾル形成材料が非晶質固体を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体がエレクトロスプレーされる表面が、エレクトロスプレープロセス中に静電的に帯電される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記エアロゾル形成材料、その成分又はその前駆体がエレクトロスプレーされる表面が、エレクトロスプレープロセス中に加熱される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記キャリアが、気体及び/又はエアロゾルに対して実質的に不透過性を有する、請求項2に記載の方法。
  11. 前記キャリアが紙を備え、前記エアロゾル形成材料又はその前駆体が前記紙にスプレーされる、請求項2に記載の方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法により得ることができるエアロゾル形成基体。
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