JP2021124689A - 印刷制御装置とその制御方法及び印刷システムとプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】調整項目の値により、どのような改善、或いは不具合が発生するのかが分からなければ、試行錯誤しながらの調整となり調整に時間がかかってしまう。また調整パラメータを変更して別の不具合が発生した場合、ユーザは、調整パラメータの変更ミスなのか、他にも不良となる原因が潜んでいるのか判別できない。【解決手段】画像形成装置による画像形成を制御する印刷制御装置であって、前記画像形成装置で発生する可能性のある画像不良に対応するサンプル画像を選択可能に表示し、その表示されたサンプル画像の選択を受け付けると、当該選択されたサンプル画像に対応する画像不良を解消するための調整画面を表示する。そして、その調整画面を介して前記画像不良を解消するための調整値の変更を受け付け、その受け付けた調整値を前記画像形成装置に設定する。ここで調整画面において、前記調整値の変更に応じて画像不良がどのように変わるかを表示する。【選択図】 図12
Description
本発明は、印刷制御装置とその制御方法及び印刷システムとプログラムに関する。
プロダクション印刷の市場においては、多種多様な用紙が使用されている。このような用紙は、用紙ごとに特性が異なるため、所望の成果物を得るために、使用する用紙に合わせて印刷、用紙搬送などの様々なパラメータを調整することは一般的である。この調整に際しては、何度か試行錯誤をして調整を行う場合があり、その調整回数に応じた無駄紙が発生することになる。その点に鑑みて、特許文献1には、具合事象を表す事象特定情報と、当該不具合事象による画像形成装置の形成画像への影響をシミュレーションするシミュレーション画像を表示することが記載されている。
画像形成装置の機能が増えることにより調整項目が増える場合がある。その調整項目の全てを理解し、使いこなすためには長い経験が必要になる。また調整項目によっては、適切な値よりプラス方向に大きく値を設定した場合と、マイナス方向に大きく値を設定した場合で異なる症状が出る場合がある。例えば、用紙の搬送を駆動する搬送モータの速度が速すぎると画像が伸びたように印刷され、搬送モータの速度が遅すぎると用紙のしわが発生したり、ジャムになったりする。
ある調整項目の値により、どのような改善、或いは不具合が発生するのかが分からなければ、試行錯誤しながらの調整となり、調整に時間がかかってしまう。また調整パラメータを変更して別の不具合が発生した場合、ユーザは、調整パラメータの変更ミスなのか、他にも不良となる原因が潜んでいるのか判別できないという課題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、調整値を変更すると、どのような症状が改善、または発生する可能性があるかを表示することにより、調整値が適切に設定できたのかをユーザに分かり易くできる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷制御装置は以下のような構成を備える。即ち、
画像形成装置による画像形成を制御する印刷制御装置であって、
前記画像形成装置で発生する可能性のある画像不良に対応するサンプル画像を選択可能に表示する表示手段と、
前記表示手段により表示されたサンプル画像の選択を受け付けると、当該選択されたサンプル画像に対応する画像不良を解消するための調整画面を表示する画面表示手段と、
前記調整画面を介して前記画像不良を解消するための調整値の変更を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段によって受け付けた調整値を前記画像形成装置に設定する設定手段と、を有し、
前記画面表示手段は、前記調整画面において、前記調整値の変更に応じて画像不良がどのように変わるかを表示することを特徴とする。
画像形成装置による画像形成を制御する印刷制御装置であって、
前記画像形成装置で発生する可能性のある画像不良に対応するサンプル画像を選択可能に表示する表示手段と、
前記表示手段により表示されたサンプル画像の選択を受け付けると、当該選択されたサンプル画像に対応する画像不良を解消するための調整画面を表示する画面表示手段と、
前記調整画面を介して前記画像不良を解消するための調整値の変更を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段によって受け付けた調整値を前記画像形成装置に設定する設定手段と、を有し、
前記画面表示手段は、前記調整画面において、前記調整値の変更に応じて画像不良がどのように変わるかを表示することを特徴とする。
本発明によれば、調整値を変更すると、どのような症状が改善、または発生する可能性があるかを表示することにより、調整値が適切に設定できたのかをユーザが容易に判別できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。尚、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係る印刷システムの全体構成を説明するブロック図。
実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を説明するブロック図。
実施形態に係る印刷制御装置のハードウェア構成を説明するブロック図(A)と、印刷制御装置のソフトウェア構成を説明するブロック図(B)。
実施形態に係る印刷制御装置で実行される用紙管理アプリケーションのトップ画面の一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置で用紙管理アプリケーションが起動したときにトップ画面を作成する処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る画像形成装置の初期化処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る印刷制御装置が有する用紙設定管理テーブルの一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置において、トップ画面の給紙段ボタンのいずれかが押下されることにより表示装置に表示される給紙段画面の一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置において、図8の給紙段画面の「出力がこんなときは」ボタンが押下されたときに表示装置に表示される画像不良の一覧画面の一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置において、図9の画像不良サンプルボタンが押下されることにより表示される調整画面の一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置において、選択された画像不良サンプルから調整画面を生成する際に参照される調整画面管理テーブルの一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置が、図8の画面で「出力がこんなときは」ボタンが押下されてから調整画面を生成して表示するまでの処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る印刷制御装置が、図9の画像不良サンプルボタンが押下されることにより表示する調整画面の他の一例を示す図。
実施形態に係る印刷制御装置が表示装置に表示する画像不良の一覧画面の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システム100の全体構成を説明するブロック図である。
この印刷システム100は、画像形成装置103と印刷制御装置102とを備えている。そして、この印刷システム100は、クライアントコンピュータ101と通信可能に接続されている。クライアントコンピュータ101と印刷制御装置102とは、イーサネットケーブル109を使用してLocal Area Network(LAN)110を介して通信可能に接続されている。また印刷制御装置102と画像形成装置103とは、画像ビデオケーブル107及び制御ケーブル108を介して接続されている。実施形態では、画像形成装置103は、LAN110に直接接続されていない。画像形成装置103とクライアントコンピュータ101とは、印刷制御装置102を介して通信する。尚、画像形成装置103はLAN110に接続されても良い。つまり画像形成装置103は、直接、クライアントコンピュータ101と通信可能に接続されていても良い。クライアントコンピュータ101は、アプリケーションを起動させて印刷システム100に印刷指示などを行う。印刷制御装置102は、画像形成装置103と連携して画像処理を行う。
画像形成装置103は色々な機能を有する複合機であり、クライアントコンピュータ101や印刷制御装置102から受信した画像データに対する画像処理だけでなく、スキャナ部104より読み込んだデータをコピーしたり、共有フォルダに送信したりすることが可能である。スキャナ部104で画像を走査する際には、操作パネル105の各種キーを介して、ユーザから各種指示を受け付ける。また操作パネル105は、スキャン状態などの各種情報を表示する。排紙部106は、画像が形成された用紙を受け取って排紙する。
印刷制御装置102は、そのコントローラ部300と表示部111を有し、表示部111には、印刷制御装置102における情報が表示される。ユーザは、印刷制御装置102のハードウェアの操作ボタン部112を操作し、表示部111に表示されている情報の操作を行う。表示部111に表示される情報は、印刷制御装置102を操作する上で、最低限必要となる情報(電源操作やIPアドレスの確認)を表示する目的で使用される。更に、印刷制御装置102の表示装置113、キーボード114、ポインティングデバイス115を接続している。実施形態では、印刷制御装置102と画像形成装置103とをそれぞれ別システムとして印刷システム100を説明するが、印刷制御装置102の処理を画像形成装置103の内部に包含し、印刷制御装置102を物理的に配置しなくてもよい。また外部表示装置113がタッチパッドのような位置入力装置機能を持ち、ポインティングデバイス115の機能を兼ねている構成でも良い。
画像形成装置103に接続された給紙部116−1〜116−8(全てをまとめて給紙部116と呼ぶ)は、印刷に使用する用紙を格納する装置であり、印刷指示を受けると、一つの給紙段が選択され、選択された給紙段より用紙が給紙される。尚、画像形成装置103に接続するオプション構成により、給紙部116の数は増減する。
図2は、実施形態に係る画像形成装置103のハードウェア構成を説明するブロック図である。
コントローラ200はCPU201を有し、CPU201は、ROM203或いは外部記憶装置211に記憶された制御プログラムをRAM202に展開し、その展開したプログラムを実行して、システムバス204に接続される各種のデバイスを総括的に制御する。またCPU201は、印刷インタフェース207を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)210に出力情報としての画像信号を出力したり、読取インタフェース212を介して接続されるスキャナ104から入力される画像信号を受け取る。またCPU201は、印刷インタフェース207を介して、プリンタエンジン210に接続されている給紙部116を制御したり、給紙部116の状態を取得したりする。更にCPU201は、LANコントローラ206と制御ケーブル108を介して印刷制御装置102との通信処理が可能である。RAM202は、主としてCPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ハードディスク(HDD)、ICカード等の外部記憶装置211は、ディスクコントローラ(DKC)208によりアクセスが制御される。外部記憶装置211は、アプリケーションプログラム、フォントデータ、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールし、スプールされたジョブを外部から制御するためのジョブ格納領域として使用される。また更に、スキャナ104から入力した画像データやプリントジョブの画像データをBOXデータとして保持し、ネットワークから参照したり、印刷を行うBOXデータの格納領域としても使用される。実施形態では、外部記憶装置211としてはHDDを使用するものとし、ジョブログ、画像ログ等の各種ログを保持する。操作パネル105は、操作パネルインタフェース(I/F)205を介してコントローラ200に接続されており、ユーザがソフトウェアキー又はハードウェアキーから各種情報を入力することが可能である。不揮発性メモリ209は、操作パネル105やLAN110を介して端末から設定される各種設定情報を記憶している。ビデオインターフェース214は、印刷制御装置102から画像データを受信する。
図3(A)は、実施形態に係る印刷制御装置102のハードウェア構成を説明するブロック図である。
コントローラ300はCPU301を有し、CPU301は、ROM303又は外部記憶装置309に記憶された制御プログラムをRAM302に展開し、その展開したプログラムを実行することにより、システムバス304に接続される各種のデバイスを総括的に制御する。またCPU301は、LANコントローラ306と制御ケーブル108を介して画像形成装置103との通信が可能である。またCPU301は、LANコントローラ307とLAN110を介してネットワーク上のクライアントコンピュータ101や画像形成装置103との通信処理が可能となる。RAM302は、主としてCPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ハードディスク(HDD)、ICカード等の外部記憶装置309は、ディスクコントローラ(DKC)308によりアクセスが制御される。外部記憶装置309は、アプリケーションプログラム、フォントデータ、フォームデータ等を記憶したり、プリントジョブを一時的にスプールする。更に、スプールされたジョブをRIP(Raster Image Processor)処理し、再度保存するためのジョブ格納領域として使用される。操作部インタフェース(I/F)305は、ユーザが各種情報を入力する操作ボタン部112、及び、ユーザに情報を提示する表示部111とコントローラ300都のインタフェースを制御する。ビデオインターフェース310は、画像形成装置103へRIP処理した画像データを送信する。キーボードコントローラ(KBC)311は、キーボード114、ポインティングデバイス115からの情報などの入力に係る処理を行う。表示制御部312は、内部にビデオメモリを有し、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力する。
図3(B)は、実施形態に係る印刷制御装置102のソフトウェア構成を説明するブロック図である。尚、図3(B)に示す各部の機能は、CPU301がRAM302に展開したプログラムを実行することにより達成される。
印刷制御装置102を制御するシステムソフトウェアは、UI制御ユニット352、用紙管理ユニット353、給紙段管理ユニット354、ネットワーク制御ユニット355、ジョブ管理ユニット356、設定管理ユニット357を含んでいる。UI制御ユニット352は、印刷システムにおける画面表示を制御する。UI制御ユニット352は、システムの設定に従い、画面に表示する文言や用紙サイズの表示単位系の表示を切り替えるように制御することが可能である。用紙管理ユニット353は、画像形成装置103と通信を行い、取得した用紙情報を、図7の用紙設定管理テーブル700で管理する。
ネットワーク制御ユニット355は、LANコントローラ306を介して画像形成装置103と、またLANコントローラ307を介してネットワーク110上のクライアントコンピュータ101との通信を制御する。ジョブ管理ユニット356は、印刷処理シーケンスやジョブの順番を管理する。ジョブ管理ユニット356は、印刷制御装置102が受信したジョブを管理し、LANコントローラ306或いはビデオインターフェース310を介して画像形成装置103に受信ジョブを印刷させるためのデータ転送を制御する。設定管理ユニット357は、用紙管理に関するシステム設定を管理する。システム設定とは、例えば、後述する図9の設定画面900のように、用紙管理の画面に表示する文言の言語設定や、用紙サイズの表示単位系(ミリ又はインチ)設定などを含む。
図4は、実施形態に係る印刷制御装置102で実行される用紙管理アプリケーションのトップ画面400の一例を示す図である。
このトップ画面400は、印刷制御装置102に接続されている画像形成装置103の給紙段情報を表示した状態の画面例を示している。トップ画面400は、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画すると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力され、表示される。
用紙管理アプリケーションは起動すると、画像形成装置103の機器構成情報を取得し、その機器構成情報に従って、画像形成装置103が備えている給紙部などを示す画像を表示する。図4では、8つの給紙段が接続されている状態を表している。410〜417は、各給紙段に対応する給紙段ボタンである。給紙部オープンボタン420〜427は、その給紙段をオープンするように指示するボタンである。即ち、給紙段がクローズしているときに給紙部オープンボタンが押下されるとその給紙段をオープンする。用紙管理アプリケーションは、起動した時に取得した画像形成装置103の給紙段情報を基に、これら給紙段ボタンを作成して表示する。給紙段ボタンは、例えば給紙段に設定されている用紙名称や用紙残量などの情報を表示する領域を備えている。コントローラ300は、画像形成装置103で給紙段の状態が変更されて、画像形成装置103から給紙段状態の変更イベントを受信すると、給紙段情報を取得し直す。そしてコントローラ300は、再度、その取得した給紙段情報に従って給紙段ボタンの表示領域を再描画する。
用紙リストボタン401は、用紙リスト画面430を表示するための指示を行うボタンである。実施形態では、用紙リストボタン401が押下されると、コントローラ300は用紙リスト画面430を最前面に表示する。
設定ボタン402は、用紙管理アプリケーションのシステム設定を変更するための画面を表示するように指示するボタンである。コントローラ300は、設定ボタン402が押下されると、外部記憶装置309に保存されたシステム設定に従い、現在のシステム設定を表示する。
図5は、実施形態に係る印刷制御装置102で用紙管理アプリケーションが起動したときにトップ画面400を作成する処理を説明するフローチャートである。尚、実施形態に係る用紙管理アプリケーションは印刷制御装置102で動作するとしているが、これに限定されず、例えば、クライアントコンピュータ101でも同様に動作可能である。ここでは印刷制御装置102が実行する例で説明する。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU301が、前述のRAM302に展開した用紙管理アプリケーションを実行することにより達成される。
この処理は印刷制御装置102が起動することにより開始され、まずS501でCPU301は、用紙管理の対象となる、接続されている画像形成装置103の機種を判別する。ここでCPU301は、画像形成装置103の機種を判別し、トップ画面400の機器構成画面を作成する際や、機種ごとの仕様差を吸収する際にこの判別結果を使用する。このときCPU301は画像形成装置103と通信を行い、後述する図6のS607で画像形成装置103から送信される情報から機種情報を取得する。更にCPU301は、予め保持している機種判別情報を基に画像形成装置103の機種を判別する。こうして、接続されている画像形成装置103の機種を判別するとS502へ処理を進める。S502でCPU301は、画像形成装置103と通信し、図6のS609で送信される情報から、画像形成装置103の機器構成の情報を取得する。そして、その画像形成装置103に接続されている機器構成を判別する。更にCPU301は、トップ画面400の機器構成画面を作成する際、また給紙段情報を特定する際、更には機種ごとの仕様差を吸収する際にこの判別結果を使用する。
次にS503に進みCPU301は、画像形成装置103から、その画像形成装置103の給紙段情報を取得する。この給紙段情報は、給紙段、手差しトレイ、長尺用紙トレイなどの給紙段の構成と、各給紙段に設定されている用紙の情報とを含むものとする。更にCPU301は、用紙管理の対象となる画像形成装置103に接続されている給紙段の判別を行い、接続されている給紙段の数を特定する。そしてS504に進みCPU301は、画像形成装置103と通信を行い、図6のS611で返信される情報から、それぞれの給紙段に設定されている用紙情報と給紙段オープンボタン420〜427の押下で、対応する給紙段を自動引き出し可能か否かの情報を取得する。そしてS505に進みCPU301は、トップ画面400に表示する給紙段ボタン410〜417の情報を作成する。ボタンの情報を作成する際、給紙段オープンボタンの押下で給紙段を自動引き出し可能な給紙段の場合は、給紙段ボタン410〜417上に給紙段オープンボタン420〜427を作成して表示する。
次にS506に進みCPU301は、画像形成装置103と通信を行い、図6のS613で画像形成装置103から返信される用紙リスト情報を取得する。次にS507に進みCPU301は、トップ画面400に表示する用紙リスト画面430の情報を作成する。この用紙リスト画面430の各用紙情報は、画像形成装置103の各給紙段への用紙の設定の可否情報も含んでいる。次にS508に進みCPU301は、用紙リスト画面430の調整値情報の表示で使用する為に、画像形成装置103と通信を行い、図6のS615で返信される情報から各調整の調整値を取得する。そしてS509に進みCPU301は、S508で取得した調整値に基づいて、用紙情報に表示する文字列を作成する。ここで、調整値がデフォルト値から変更されている場合は「調整なし」を表示し、調整値がデフォルト値から変更されている場合には「調整あり」を表示する。そしてS510に進みCPU301は、S501,S502で取得した画像形成装置103の機種機器構成情報、S505で作成した給紙段ボタン情報、S507で作成した用紙リスト情報、S509で作成した調整値情報に基づいて、トップ画面400を作成する。次にS511に進みCPU301は、その画像形成装置103に対して、画像形成装置103の給紙段情報、用紙情報が変更されたときに通知する変更通知イベント処理の送付先を、印刷制御装置102に登録する。こうして登録が成功した場合、変更通知イベントの待ち受け処理を行う。変更通知イベントの待ち受け処理を実施すると、起動処理終了となる。
尚、図5の処理は、用紙管理アプリケーション起動時の動作として説明した。しかし、画像形成装置103の給紙段情報、用紙リスト情報、調整値などは、用紙管理アプリケーション使用中に随時変更される可能性がある。従って、用紙管理アプリケーション、画像形成装置103との通信、それに伴う各情報の更新も、その動作が用紙管理アプリケーション、画像形成装置103のいずれで行われたかに関わらず、必要に応じて実行され、用紙管理アプリケーションと画像形成装置103間で情報は同期されるものとする。即ち、この用紙管理アプリケーションで設定された調整値は画像形成装置に103に送られ、その調整値に基づいて画像形成装置103における画像形成が制御されることになる。
図6は、実施形態に係る画像形成装置103の初期化処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU201が前述のRAM202に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずS601でCPU201は、画像形成装置103の機種情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。そしてS602に進みCPU102は、画像形成装置103に接続されている機器構成情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。次にS603に進みCPU201は、画像形成装置103の給紙段情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。次にS604に進みCPU201は、画像形成装置103の用紙リスト情報を外部記憶装置211より取得し返信可能なデータとして作成する。次にS605に進みCPU201は、画像形成装置103の調整値情報を外部記憶装置211より取得し、返信可能なデータとして作成する。この調整値情報の取得は、画像形成装置103で調整可能な項目の全てに対して実施する。
次にS606に進みCPU201は、印刷制御装置102より機種情報の問合せを受信したかどうか判定し、図5のS501による機種情報の問合せを受信していた場合はS607に進み、S601で作成した機種情報を印刷制御装置102に返信してS608に進む。尚、S606で機種情報の問合せを受信していない場合もS608に遷移する。
S608でCPU201は、印刷制御装置102より機器構成情報の問合せを受信したか判定し、図5のS502による機器構成情報の問合せを受信していた場合はS609に進む。S609でCPU201は、S602で作成した機器構成情報を印刷制御装置102に返信してS610に進む。一方、S608で機器構成情報の問合せを受信していない場合もS610に進む。
S610でCPU201は、印刷制御装置102より給紙段情報の問合せを受信したか否か判定する。ここで図5のS503、S504による給紙段情報の問合せを受信していた場合はS611に進み、S603で作成した給紙段情報を印刷制御装置102に返信してS612に遷移する。尚、S610で給紙段情報の問合せを受信していない場合もS612に進む。
S612でCPU201は、印刷制御装置102より用紙リスト情報の問合せを受信したか判定し、図5のS506、S507による用紙リスト情報の問合せを受信していた場合はS613に進む。S613でCPU201は、S604で作成した用紙リスト情報を印刷制御装置102に返信してS614に進む。また、S612で用紙リスト情報の問合せを受信していない場合もS614に進む。
S614でCPU201は、印刷制御装置102より調整値情報の問合せを受信したかどうか判定し、図5のS508による調整値情報の問合せを受信していた場合はS615に進み、調整値情報を印刷制御装置102に返信してS616に進む。またS614で給紙段情報の問合せを受信していない場合もS616に進む。S616でCPU201は、印刷制御装置102より画像形成装置103の状態の変更時に、イベントを送信する際の送信先情報の登録依頼を受信したかどうか判定する。そうであればS617に進みCPU201は、イベントの送信先に印刷制御装置102を追加してS618に遷移する。一方、S616で、イベント送信先の登録依頼を受信していない場合もS618に遷移する。S618でCPU201は、S606,S608,S610,S612,S614,S616の処理がすべて成功していた場合は初期化処理を終了して、この処理を終了する。一方、すべて成功していなかった場合は、S606に遷移する。
尚、実施形態における給紙段116は給紙段の一例であり、インサータや手差しトレイなど、その他の機構の給紙段であっても良く、その形態を限定しない。
説明を図4に戻す。いま、例えば給紙段1の給紙段ボタン410をポインティングデバイス115等で指示すると、給紙段1の用紙設定画面が表示され、給紙段1への用紙の設定や、設定されている用紙の設定値を変更できるようになる。給紙段ボタン411〜417の場合も、この給紙段ボタン410の場合と同じであるため、その説明を省略する。また実施形態では詳細に説明しないが、給紙段にはインサータや手差しトレイなどの給紙段をすべて含むことはいうまでもない。また、以降の説明では、ボタン押下時等のアプリケーションの操作時にポインティングデバイス115等を使用するといった説明は省略するが、このような入力デバイスを使用して操作することはいうまでもない。また表示装置113がタッチパネル機能を有している場合は、給紙段ボタンの指示は画面へのタッチ操作で行われるが、このような操作も含まれる。
図7は、実施形態に係る印刷制御装置102が有する用紙設定管理テーブル700の一例を示す図である。
この用紙設定管理テーブル700では、用紙を特定する用紙IDに対応づけて、用紙の名称、坪量、サイズ、幅、高さなどのサイズ情報、表面性、複数の調整項目の設定値が登録されている。調整項目の設定値としては、例えば、第一定着部の用紙搬送、第二定着部の用紙搬送、転写電圧、画像位置調整などがある。
図3の用紙管理ユニット353は、この用紙設定管理テーブル700に対して、用紙情報の編集、追加、削除、検索を行うことが可能である。用紙設定管理テーブル700は、用紙情報を用紙IDで管理するための管理テーブルであり、不揮発領域である外部記憶装置309に記憶される。尚、外部記憶装置309に記憶されているとしたが、これを画像形成装置103の外部記憶装置211に記憶し、印刷制御装置102は画像形成装置103から用紙設定管理テーブル700を取得し、プログラム実行中はRAM302に格納しておくようにしてもよい。給紙段管理ユニット354は、画像形成装置103と通信を行い、取得した給紙段情報を管理する。
図8は、実施形態に係る印刷制御装置102において、トップ画面400の給紙段ボタン410〜417のいずれかが押下されることにより表示装置113に表示される給紙段画面の一例を示す図である。
給紙段画面800は、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画されると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力して表示される。給紙段画面800には、用紙リスト表示領域801と、用紙情報表示領域802、図9の画像不良の一覧画面を表示させるボタン803、ここに表示していない他の用紙情報の設定画面を表示させるボタン804、OKボタン805、キャンセルボタン806が含まれている。更に、用紙リストの表示方法を選択するプルダウンメニュー807、用紙の検索入力エリア808が含まれている。
用紙リスト表示領域801は、用紙リストを表示する領域である。ここでは列方向に用紙の種類が、行方向に用紙の属性などの用紙情報が表示されている。ここで選択中の用紙は、選択されていることが分かるように反転表示されている。給紙段画面800の表示時は、給紙段に設定されている用紙が用紙リスト表示領域801で選択状態になっている。用紙リスト表示領域801から用紙を選択すると、その選択された用紙の情報が用紙情報表示領域802に表示される。ここで、用紙リスト表示領域801で別の用紙を選択してOKボタン805を押下すると、コントローラ300は、画像形成装置103に対して用紙設定を行う。また用紙リスト表示領域801で別の用紙を選択し、キャンセルボタン806を押下すると、コントローラ300は、画像形成装置103に対して用紙設定を行わずに用紙設定画面800を閉じる。
次に、用紙情報表示領域802の各項目について説明する。ユーザの利便性向上のために、実施形態では一例として、ユーザが頻繁に利用する用紙情報のみを表示している。具体的には、用紙の名称と、各種調整項目(画像位置調整809、二次転写電圧の調整810、カール補正量811、光沢性/黒品位の調整812、後端部白抜け補正813、中綴じ設定814、用紙ファンの風量調整815)である。用紙情報表示領域802では、現在選択されている用紙名称と、各種調整値が、画像形成装置103の初期値から変更されているか否かを表示している。初期値から変更されていない場合は「調整なし」と表示し、変更されている場合は「調整あり」と表示する。そして印刷制御装置102から調整可能な項目については、調整ボタン816を表示し、対応する調整画面を表示できるようにしている。図8では、画像位置調整809に対応する調整ボタンに参照番号816を付与しているが、他の調整項目に対しても、対応する調整ボタン816が存在している。
「出力がこんなときは」ボタン803は、後述する画像不良の一覧画面900を表示させるためのボタンである。ユーザ環境において画像の不具合が発生し、その対処方法が分からない場合に、ユーザによって、このボタン803が押下される。
詳細調整ボタン804は、用紙情報表示領域802に表示されていない情報を確認、設定変更する際に押下される。
用紙リストの表示方法を選択するプルダウンメニュー807には、用紙リスト表示領域801に表示される用紙をフィルタリングして表示するための選択肢が表示される。用紙の検索入力エリア808は、オペレータが用紙リスト表示領域801の用紙から所望の用紙を検索するためのキーワードを入力するためのエリアである。検索入力エリア808は、インクリメンタルサーチが可能であり、文字を入力する都度、自動的に検索が行われる。
図9は、実施形態に係る印刷制御装置102において、図8の給紙段画面800の「出力がこんなときは」ボタン803が押下されたときに表示装置113に表示される画像不良の一覧画面の一例を示す図である。
画像不良の一覧画面900は、CPU301からの指示に従ってそのビデオメモリに描画されると共に、ビデオメモリに描画されたイメージデータをビデオ信号として表示装置113に出力して表示される。画像不良の一覧画面900には、画像不良の一覧表示領域901と、スライダーバー902、閉じるボタン903が含まれている。
画像不良一覧表示領域901には、画像形成装置103で発生し得る画像不良のサンプルと、その説明が表示される。画像不良のサンプルとその説明文が表示されている領域(例えば、904,905)は、それぞれの領域がボタンになっている。例えば、画像不良サンプルボタン904が押下されると、その症状を改善するための調整画面が表示される。ここで画像不良サンプルボタン904は、「後端側にスジ状の凹んだような跡が出て印刷される」という画像不良に対応している。また画像不良サンプルボタン905は、「後端側に軽く折ったような跡が出て印刷される」という画像不良に対応している。これら画像不良サンプルボタンを押下することにより表示される調整画面については図10を参照して後述する。尚、画像不良一覧表示領域901の表示可能領域は限られているため、スライダーバー902を操作することで画面をスクロールして、他の画像不良を閲覧することが可能である。
このように、画像形成装置103で発生する可能性のある画像不良のサンプルを可視化して選択可能に表示することで、ユーザ環境で発生している画像不良と同等のサンプル画像を選択でき、その症状を改善するための調整画面に容易に辿り着くことができる。
尚、画像形成装置103の種類によって画像不良の症状が変わるため、用紙管理アプリケーションに接続されている画像形成装置の機種によって、画像不良一覧で表示する画像サンプルを切り替え可能に構成すべきなのは言うまでもない。
図10は、実施形態に係る印刷制御装置102において、図9の画像不良サンプルボタンが押下されることにより表示される調整画面の一例を示す図である。ここでは、画像不良サンプルボタン904が押下されると図10(A)の第一定着部の用紙搬送調整画面1000が表示される。また不良画像サンプルボタン905が押下されると図10(B)の第一定着部の用紙搬送調整画面1001が表示される。図9の画像不良一覧表示領域901にある他のボタンが押下された場合は、押下されたボタンに応じた画面が表示されるものとする。
まず、図10の調整画面のUI構成を説明する。
図10(A)の種調整画面1000は、説明文の表示領域1010、テストページ出力機能1020、不良サンプル画像1030,1031、OKボタン1040、キャンセルボタン1041、適用ボタン1042、調整スライドバー1050を含んでいる。
説明文の表示領域1010は、各調整の調整方法を説明する領域である。ユーザはこの説明文を読みながら各種調整を行う。テストページ出力機能1020は、用紙を給紙する給紙部を表示する1021と、テスト印刷を指示するための「適用してプリント」ボタン1022を有している。「適用してプリント」ボタン1022が指示されると、コントローラ300は、用紙設定管理テーブル700へ現在の設定値を書き込んだ上で、調整スライドバー1050で指示された調整値に基づいてテストチャートを印刷する。尚、このテストチャートは画像形成装置103のコントローラ200で生成してもよいし、印刷制御装置102のコントローラ300で生成してもよい。
不良サンプル画像1030,1031は、同じ調整項目で対となる不良サンプル画像である。不良サンプル画像1030は、調整値をマイナス方向に振りすぎた場合に発生し得る不良画像のサンプルを示す。また不良サンプル画像1031は、調整値をプラス方向に振りすぎた場合に発生し得る不良画像のサンプルである。ここでは一例として、用紙の搬送調整が、適切な値よりプラス/マイナスそれぞれに振りすぎた場合に異なる不良画像が発生するものとする。また用紙の搬送に限らず、画像形成装置103に関わる他の調整項目も同様に、プラス/マイナスで異なる不具合が発生する場合は同様の表示を行っても良い。また、ジャムなど、文字で表現した方がわかり易い場合などでは、画像ではなく文字を表示しても良い。
調整値を変更するための調整スライドバー1050は、用紙の搬送に係る調整項目の調整値を変更するコントロールであり、スライドされることで調整値を増減させるバー(指示具)を有する。バーを左にスライドすると現在の値よりマイナス方向に調整され、バーを右にスライドすると、現在の値よりプラス方向に調整される。また調整値を変更することが可能であれば、テキストボックスやプラス/マイナスボタンなどを用いても良い。
OKボタン1040又は適用ボタン1042が指示されると、コントローラ300は、その時点での調整スライドバー1050の値に従って、用紙設定管理テーブル700へ現在の調整値を書き込む。そして、コントローラ300は、画像形成装置103に対して選択中の用紙に対応する用紙設定管理テーブル700の情報を給紙段へ登録するための用紙設定指示を送信する。一方、キャンセルボタン1041が指示された場合、コントローラ300は、調整画面1000を表示した時に設定されていた調整値を変更せずに、このダイアログを閉じる。適用ボタン1042は、調整値が変更されるまでは、ユーザが指示できないようにグレーアウトされてもよい。実施形態では、給紙段画面800から図10の調整画面を表示しているため、調整対象の給紙段は一意に決定される。そのため、1021に「用紙カセット1」を表示する例を示したが、これに限定される必要はなく、例えば、用紙リスト画面430から用紙を選択して、この調整画面を開いた場合は、該当用紙が給紙されている給紙段を一覧表示し、ユーザに調整対象の給紙段を選択させてもよい。
次に、本実施形態における各調整画面の特徴について説明する。
図10(A)と図10(B)は、どちらも第二定着部の用紙搬送調整を行うための調整画面であるが、どの画像不良サンプルボタンを押下されたかによって、調整ダイアログの表示項目やボタン押下時の制御が変わる。以下にその一例を説明する。
まず、説明文の表示領域1010に表示するメッセージについての違いについて説明する。
画像不良サンプルボタン904が押下されて表示される調整画面1000では、説明文1011で示すように、調整値をマイナスに変更すると症状が改善することがある旨のメッセージを表示する。一方、画像不良サンプルボタン905が押下されて表示される調整画面1001では、説明文1012で示すように、調整値をプラスに変更すると症状が改善することがある旨のメッセージを表示する。
次に調整画面1000の不良サンプル画像1031は、不良サンプルボタン904の画像と同じものを表示する。画像不良サンプルボタン904の画像に対しては、マイナス方向に調整することで症状が改善するため、言い換えると現在の調整値がプラス方向に振られすぎているためにこの症状が発生している。そのため、プラス側に不良サンプル画像1031を表示する。不良サンプル画像1030は、同じ調整値をマイナス方向に振りすぎた場合の不良サンプル画像である。この対になる不良サンプル画像の決定方法は後述する。
また調整画面1001の不良サンプル画像1032は、画像不良サンプルボタン905の画像と同じものを表示する。不良サンプル画像1033は、不良サンプル画像1032の対になるものである。図10(A)と図10(B)は、どちらも第二定着部の用紙搬送調整を行うための調整画面であるため、不良サンプル画像1030と1032が同じ画像、1031と1033が同じ画像となる。またこれら調整画面1000,1001は、どちらも第二定着部の用紙搬送調整を行うための調整画面であるが、どの画像不良サンプルボタンを押下されたかによって、調整ダイアログの表示項目やボタン押下時の制御が変わる。
図11は、実施形態に係る印刷制御装置102において、選択された画像不良サンプルから調整画面を生成する際に参照される調整画面管理テーブル1100の一例を示す図である。
図3(B)のUI制御ユニット352は、調整画面管理テーブル1100の参照が可能である。この調整画面管理テーブル1100は、調整画面を生成する際に必要な情報を画像不良サンプルボタン毎に管理するテーブルであり、不揮発領域である外部記憶装置309に記憶される。尚、外部記憶装置309に記憶されているとしたが、画像形成装置103の外部記憶装置211に記憶し、印刷制御装置102は画像形成装置103から用紙設定管理テーブル700を取得し、プログラム実行中はRAM302に格納しておくようにしてもよい。
この調整画面管理テーブル1100は、例えば、画像ID1101、調整項目1102、メッセージID1103、チャート種類1104、出力枚数1105、調整方向1106の情報を互いに関連付けて記憶している。画像ID1101は、画像不良サンプルボタン毎に割り当てられるIDである。このIDにより、どの画像不良サンプルボタンが押下されたかを特定できる。調整項目1102は、画像IDに紐づく画像不良が発生している場合に、その症状を解消するために必要な調整項目である。例えば、図10の調整画面で説明したように、「第二定着部の用紙搬送調整」などの項目が該当する。メッセージID1103は、例えば、図10の説明文の表示領域1010に表示するメッセージのIDである。チャート種類1104は、テストページ出力機能1020の「適用してプリント」ボタン1022が押下されたときに、チャートを生成して出力する際のチャートの種類を表している。例えば、画像IDが「Img1」の画像不良では、シアン255、マゼンタ255の混色で全面ベタ画像、画像IDが「Img2」の画像不良では、ブラック128の単色で全面ベタ画像といったものである。出力枚数1105は、チャートの出力枚数であり、症状に応じて出力するチャートの枚数を変更するのに利用される。例えば、ある画像不良の症状が、1枚目の印刷では出にくいが2枚目で出やすい場合は、出力枚数1105を「2」に設定する。調整方向1106は、調整項目1102をプラス/マイナスどちらの方向に調整すると症状が解消するかを示している。調整方向1106は、例えば図10(A)の説明文の表示領域1010に表示するメッセージの表記だけでなく、図10の不良サンプル画像1030〜1033の表示画像を決定するためにも使用される。不良サンプル画像を決定するロジックに関しては後述する。
尚、この調整画面管理テーブル1100に保持する項目はこれらに限る必要はなく、例えば、症状に応じて片面印刷、両目印刷を切り替えたいときなどは、このテーブル1100に、対応する項目を追加するなどして対応可能である。
図12は、実施形態に係る印刷制御装置102が、図8の画面で「出力がこんなときは」ボタン803が押下されてから調整画面を生成して表示するまでの処理を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行させる用紙管理アプリケーションは、印刷制御装置102で動作するとしているが、これに限定されず、例えば、クライアントコンピュータ101でも同様に動作可能である。ここでは印刷制御装置102が実行する例で説明する。尚、このフローチャートで示す処理は、CPU301が、前述のRAM302に展開した用紙管理アプリケーションを実行することにより達成される。
まずS1201でCPU301は、図5の用紙管理アプリケーションの起動処理のS501で判別された機種情報を利用し、接続されている画像形成装置103の機種に応じた画像不良の一覧画面900を表示する。この画像不良の一覧画面900は、S1202において「閉じる」ボタン903が押下されるか、或いは、S1203で画像不良サンプルの何れかが選択されるまで表示され続ける。S1202でCPU301が、「閉じる」ボタン903が押下されたと判定した場合はS1208へ進みCPU301は、この不良画像一覧画面900を閉じて、この処理を終了する。
一方、S1203でCPU301が、画像不良サンプルの何れかが選択されたと判定した場合はS1204へ進む。CPU301は、画像不良の一覧表示領域901に表示される各画像不良サンプルボタンに画像ID1101を割り当てておくことで、どの画像不良サンプルボタンが押下されたかを特定できる。こうして、どの画像不良サンプルボタンが押下されたか特定するとS1205に進む。
S1205でCPU301は、図11の調整画面管理テーブル1100を参照し、特定された画像ID1101の調整項目1102と同じ調整項目を有する別の画像IDを特定する。具体的には、例えば、画像ID1101が「Img1」の不良サンプルボタンが押下された場合は、その調整項目1102が「第一定着部の用紙搬送」で調整方向1106が「プラス」である。このため、調整項目1102が同じ「第一定着部の用紙搬送」で、調整方向1106が逆の「マイナス」である画像ID「Img2」が特定される。
次にS1206に進みCPU301は、調整画面管理テーブル1100を参照し、S1205で特定された画像IDから、その調整項目1102、メッセージID1103、チャート種類1104、出力枚数1105の情報、及びS1205で特定した画像IDの画像情報を取得する。このようにS1206でCPU301は、S1204,S1205で取得した情報を利用し、押下された画像不良サンプルに対応した、例えば図10に示すような調整画面を生成する。そしてS1207に進みCPU301は、こうして生成した調整画面を表示装置113に表示して、この処理を終了する。
例えば、図10、図11を参照して具体的に説明すると、画像ID1101が「Img1」の不良サンプルボタンが押下された場合は、その調整項目1102が「第一定着部の用紙搬送」で、それと同じ調整項目の画像ID「Img2」が特定される。そして図10(A)の状態は、用紙の搬送速度の調整値が理想値よりもプラス方向であるため、その調整値をマイナス方向に変更するよう、メッセージが表示されている。そして不良サンプル画像1030は、マイナス方向に振りすぎると後端側に軽く折ったような跡が出て印刷されるため、画像IDが「Img1」の不良サンプル画像に対応する。不良サンプル画像1031は、プラス方向に振りすぎると後端側にスジ状の凹んだ跡が出て印刷されるため、画像IDが「Img2」の不良サンプル画像に対応する。
以上説明したように実施形態によれば、不良画像の調整画面において、調整値を大きく変更しすぎた場合など、調整値が適切でない場合に、どのような不良画像が発生するかをユーザに提示することができる。これによりユーザは、現在の調整画面での調整値が適切であるか否かの判断がし易くなる。
また実施形態において、調整値によって複数の画像不良が発生する可能性がある場合は、例えば図13の不良サンプル画像のように、新たに不良サンプル画像1301を加えても良い。
図13は、実施形態に係る印刷制御装置102が、図9の画像不良サンプルボタンが押下されることにより表示する調整画面の他の一例を示す図である。ここでは図10(A)と共通する箇所は同じ参照番号で示している。
図13では、調整値によって複数の画像不良が発生する可能性があるため、図10(A)に示す不良サンプル画像1030,1031に加えて、調整値をプラス方向に振りすぎると発生する可能性がある画像不良に対応する不良サンプル画像1301が追加されて複数表示されている。
これによりユーザは、「第二定着部の用紙搬送調整」において、調整値によっては、別の画像不良が発生することを認識できる。
また上述の実施形態において、画像不良の一覧画面900の不良画像サンプルボタンが多くなるに連れ、どの調整をしたかを覚えておくのはユーザにとって負担になる。そのため、図10のOKボタン1040、又は、適用ボタン1042を押下した後に調整画面1000を抜けた場合は、例えば図14に示すような画像不良の一覧画面を表示する。
図14は、実施形態に係る印刷制御装置102が表示装置113に表示する画像不良の一覧画面の一例を示す図である。
図14において、画像不良サンプルボタン1401,1402は、図10の調整画面1000を抜けて、その調整が完了した画像不良に対応している。このように調整したものはグレーアウトするなどして、元の表示と識別可能に表示しても良い。これによりユーザは、画像不良に関する調整済の項目を容易に把握できる。尚、図14のリセットボタン1403は、グレーアウトのリセットボタンで、グレーアウトした画像不良サンプルボタン1401,1402を元の表示に戻すように指示するボタンである。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
102…印刷制御装置、103…画像形成装置、111…表示部、112…操作ボタン部、410〜417…給紙段ボタン、700…用紙設定管理テーブル、900…画像不良の一覧画面、904,905…画像不良サンプルボタン
Claims (11)
- 画像形成装置による画像形成を制御する印刷制御装置であって、
前記画像形成装置で発生する可能性のある画像不良に対応するサンプル画像を選択可能に表示する表示手段と、
前記表示手段により表示されたサンプル画像の選択を受け付けると、当該選択されたサンプル画像に対応する画像不良を解消するための調整画面を表示する画面表示手段と、
前記調整画面を介して前記画像不良を解消するための調整値の変更を受け付ける受け付け手段と、
前記受け付け手段によって受け付けた調整値を前記画像形成装置に設定する設定手段と、を有し、
前記画面表示手段は、前記調整画面において、前記調整値の変更に応じて画像不良がどのように変わるかを表示することを特徴とする印刷制御装置。 - 前記画面表示手段は、前記調整画面において、前記調整値をプラス方向に変更し過ぎたときの画像不良に対応する第1サンプル画像と、前記調整値をマイナス方向に変更し過ぎたときの画像不良に対応する第2サンプル画像と、前記調整値を変更するための指示具とを少なくとも表示することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
- 前記調整画面は更に、前記指示具により変更された調整値でのテスト印刷を指示するボタンを有することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
- 前記画面表示手段は更に、前記調整画面において、前記調整値をプラス方向に変更し過ぎた、或いは前記調整値をマイナス方向に変更し過ぎたときに複数の画像不良が発生する可能性がある場合、当該変更し過ぎたときの画像不良に対応するサンプル画像を複数表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷制御装置。
- 前記調整画面に表示される画像不良に対応する第1画像と、前記第1画像に対応して調整される調整項目とを関連付けて記憶する記憶手段を、更に有し、
前記画面表示手段は、前記記憶手段において、前記第1画像と、前記第1画像に関連付けられた前記調整項目と同じ調整項目に関連付けられた画像不良に対応する第2画像とを使用して調整画面を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の印刷制御装置。 - 前記表示手段は、表示されるサンプル画像のうち、前記受け付け手段が画像不良を解消するための調整値の変更を受け付けた当該画像不良に対応するサンプル画像を、他のサンプル画像と識別可能に表示することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
- 前記表示手段は、調整値の変更を受け付けた画像不良に対応するサンプル画像をグレーアウトして識別可能に表示することを特徴とする請求項6に記載の印刷制御装置。
- 前記識別可能に表示されたサンプル画像の表示を元の状態に戻すように指示する指示手段を、更に有することを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷制御装置。
- 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷制御装置と、前記印刷制御装置により制御される画像形成装置とを有する印刷システムであって、
前記画像形成装置は、前記画像形成装置の機種情報、給紙段情報、及び調整値に関する情報を前記印刷制御装置に送信し、
前記設定手段により設定された前記調整値に従って画像形成を行うことを特徴とする印刷システム。 - 画像形成装置による画像形成を制御する印刷制御装置を制御する制御方法であって、
前記画像形成装置で発生する可能性のある画像不良に対応するサンプル画像を選択可能に表示する表示工程と、
前記表示工程で表示されたサンプル画像の選択を受け付けると、当該選択されたサンプル画像に対応する画像不良を解消するための調整画面を表示する画面表示工程と、
前記調整画面を介して前記画像不良を解消するための調整値の変更を受け付ける受け付け工程と、
前記受け付け工程で受け付けた調整値を前記画像形成装置に設定する設定工程と、を有し、
前記画面表示工程は、前記調整画面において、前記調整値の変更に応じて画像不良がどのように変わるかを表示することを特徴とする制御方法。 - コンピュータに、請求項10に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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JP2020020072A JP2021124689A (ja) | 2020-02-07 | 2020-02-07 | 印刷制御装置とその制御方法及び印刷システムとプログラム |
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