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JP2021114397A - コネクタ - Google Patents

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JP2021114397A
JP2021114397A JP2020006205A JP2020006205A JP2021114397A JP 2021114397 A JP2021114397 A JP 2021114397A JP 2020006205 A JP2020006205 A JP 2020006205A JP 2020006205 A JP2020006205 A JP 2020006205A JP 2021114397 A JP2021114397 A JP 2021114397A
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Japan
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press
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housing
conductor
fit
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泰嗣 ▲高▼梨
泰嗣 ▲高▼梨
Taiji Takanashi
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】ハウジングに圧入されている導電体と相手側の導電体との電気的接続の信頼性を向上可能なコネクタを提供すること。【解決手段】コネクタ1は、導電体10と、導電体10が圧入される壁部22を有するハウジング20と、を備える。導電体10は、導電体10の圧入方向に延びる一端部11と、一端部11に対して圧入方向に交差する向きにオフセットするとともに圧入方向に延びる他端部12と、一端部11と他端部12とを繋ぐ中間部13と、を有する。ハウジング20は、壁部22の一方側表面から他方側表面に向けて一端部11が貫通するように圧入される圧入孔23と、一方側表面に設けられ、中間部13が圧入方向において接触可能な接触部24aと、他方側表面に設けられ、他端部12の軸線を他方側表面に向けて仮想的に延ばした際の軸線と他方側表面との交点の位置を指し示す標識部25と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、導電体と導電体が圧入される壁部を有するハウジングとを備えるコネクタに関する。
従来から、コネクタを構成するハウジングの壁部に棒状の端子などの導電体を圧入して固定したコネクタが提案されている。例えば、従来のコネクタの一つでは、回路基板のスルーホールとの接続に用いられる複数のプレスフィット端子が、ハウジングの壁部に設けられた複数の貫通孔に圧入されて固定されている。このコネクタは、回路基板のスルーホールとプレスフィット端子とを位置合わせした状態で、ハウジングを専用の治具で回路基板に向けて押し付けることにより、ハウジングに固定されている複数のプレスフィット端子を複数のスルーホールに一括して挿し込むようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−004642号公報
上述した従来のコネクタに用いられるプレスフィット端子は、スルーホールに挿入される接点部を一端に有する棒状の本体部と、その本体部の軸線から離れるように互いに逆向きに突出する一対の突起部(いわゆる端子の肩)と、を有している。これら突起部は、プレスフィット端子をハウジングに組み付ける(即ち、ハウジングの貫通孔に圧入する)際に外力を及ぼす箇所として用いられる。更に、これら突起部は、回路基板へコネクタを実装する際にハウジングを介して治具からの外力を及ぼす箇所としても用いられる。
ところが、突起部が本体部の軸線から離れる向きに突出しているため、回路基板への実装時にプレスフィット端子が受ける外力の作用点は、本体部の軸線から離れた突起部上にあり、本体部の軸線上には存在しない。換言すると、プレスフィット端子の接点部には、その本体部から軸ズレした複数の(2つの)作用点に及ぼされる外力の合力が及ぼされることになる。そのため、例えば、ハウジングやプレスフィット端子の製造上の公差(即ち、不可避的に生じ得る製造ばらつき)等に起因し、複数の突起部に均等な外力が適正に及ぼされなかった場合、接点部に及ぼされる外力の合力の向きが、本体部の軸線に対して傾く等の現象が生じる可能性がある。接点部に及ぼされる外力の合力の向きが過度に大きく傾いた場合、接点部をスルーホールに適正に挿し込むことが困難となる可能性がある。
プレスフィット端子と回路基板との電気的接続の信頼性を向上する観点から、上述した外力の合力の傾きは、出来る限り抑制されることが望ましい。なお、上記説明から理解されるように、プレスフィット端子が用いられる場合に限らず、他の種類の端子を含む種々の導電体が用いられる場合においても、上述したような外力の傾きを抑制し、ハウジングに圧入されている導電体と相手側の導電体とが適正に接続されることが望ましい。
本発明の目的の一つは、ハウジングに圧入されている導電体と相手側の導電体との電気的接続の信頼性を向上可能なコネクタ、の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]〜[4]を特徴としている。
[1]
導電体と、前記導電体が圧入される壁部を有するハウジングと、を備えるコネクタであって、
前記導電体は、
前記ハウジングへの当該導電体の圧入方向に延びる一端部と、
前記一端部に対して前記圧入方向に交差する向きにオフセットするとともに前記圧入方向に延びる他端部と、
前記一端部と前記他端部とを繋ぐ中間部と、を有し、
前記ハウジングは、
前記壁部の一方側表面から他方側表面に向けて前記一端部が貫通するように圧入される圧入孔と、
前記一方側表面に設けられ、前記中間部が前記圧入方向において接触可能な接触部と、
前記他方側表面に設けられ、前記他端部の軸線を前記他方側表面に向けて仮想的に延ばした際の前記軸線と前記他方側表面との交点の位置を指し示す標識部と、を有する、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタであって、
前記ハウジングは、
前記一方側表面に設けられ、前記中間部の全体が収容される窪み部を、更に有する、
コネクタであること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記標識部は、
前記他方側表面から突出する形状を有する、
コネクタであること。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載のコネクタにおいて、
前記導電体は、
前記他端部の前記軸線に交差する方向に弾性的に拡縮可能な接点部を有するプレスフィット端子である、
コネクタであること。
上記[1]の構成のコネクタによれば、導電体は、ハウジングへの圧入方向に延びる一端部および他端部と、それらを繋ぐ中間部と、を有する。一端部と他端部とが圧入方向に交差する方向にオフセットしていることから、導電体は、全体として圧入方向に延びながら中間部において屈曲するような形状(例えば、クランク型の形状)を有する。導電体をハウジングの壁部に設けられた圧入孔に圧入するとき、壁部の一方側表面(例えば、図3に示す壁部の下面)に設けられた接触部に中間部を押し当てることで、圧入方向における導電体の位置決めを行うことができる。更に、導電体の他端部と相手側の導電体(例えば、回路基板)との接続の際、壁部の他方側表面(例えば、図3に示す壁部の上面)に設けられた標識部に外力を及ぼせば、その外力の向きは他端部の軸線に一致することになる。その結果、双方の導電体を適正に接続できる。したがって、本構成のコネクタは、ハウジングに圧入されている導電体と相手側の導電体との電気的接続の信頼性を向上できる。
なお、導電体の中間部は、導電体をハウジングに圧入するときに外力を及ぼす箇所として用いることも可能である。よって、従来のコネクタのプレスフィット端子のような突起部(いわゆる端子の肩)を要さないため、複数の導電体をハウジングの壁部に高密度に配置できる。したがって、コネクタ自身の小型化を図り得る。
上記[2]の構成のコネクタによれば、壁部の一方側表面(例えば、図3に示す壁部の下面)に、中間部を収容する窪み部が設けられる。これにより、中間部が壁部に収容される分だけ、壁部の厚さ方向においてコネクタを小型化できる。
上記[3]の構成のコネクタによれば、壁部に設けられる標識部が凸形状を有する。この場合、例えば、導電体と相手側の導電体(例えば、回路基板)との接続の際、標識部に外力を及ぼすための治具を標識部の先端部に突き当てるように配置するだけで、治具が適正に位置決めされることになる。よって、治具を標識部に位置決めする際、過度な治具の位置精度が求められない。なお、この標識部との比較として、標識部が凹形状を有する場合、治具を他方側表面に突き当てることに加え、治具を他方側表面に沿って移動させながら標識部に嵌め込む等の作業が求められる可能性がある。このように、本構成のコネクタは、導電体と相手側の導電体との電気的接続の信頼性を向上しながら、実際の使用時の作業性にも優れる。
上記[4]の構成のコネクタによれば、導電体としてプレスフィット端子が用いられる。この場合、ハウジングの壁部に設けられた標識部に対して所定の治具などを用いて外力を及ぼせば、プレスフィット端子の接点部を回路基板のスルーホールに適正に挿入できる。その結果、プレスフィット端子の接点部とスルーホールとの電気的接続の信頼性を向上できる。
本発明によれば、ハウジングに圧入されている導電体と相手側の導電体との電気的接続の信頼性を向上可能なコネクタ、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタと、相手側コネクタと、回路基板と、を示す斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタに収容されたプレスフィット端子を示し、図2(a)は、その斜視図であり、図2(b)は、その側面図である。 図3は、図1のA−A断面図である。 図4は、プレスフィット端子の接点部が回路基板のスルーホールに挿し込まれた状態を示す、図3に相当する図である。 図5は、図4のB部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。
図1に示すコネクタ1のハウジング20は、図1に示す相手側コネクタ2の相手側ハウジング30と嵌合可能となっている。相手側ハウジング30には、複数の電線40の端末にそれぞれ固定された複数の相手側端子(メス端子、図示省略)が収容されている。ハウジング20と相手側ハウジング30とが嵌合することで、ハウジング20に収容された複数のプレスフィット端子10の一端部11(オス端子、図1参照)と、相手側ハウジング30に収容された複数の相手側端子(即ち、複数の電線40)と、が電気的に接続されるようになっている。
ハウジング20に収容された複数のプレスフィット端子10の他端部12に設けられた接点部15(図1参照)が、回路基板50の複数のスルーホール51にそれぞれ圧入可能となっている(図4も参照)。回路基板50の各スルーホール51の孔内面及び孔縁部には導電性の薄膜状の回路体52が設けられている(図4も参照)。回路体52は、回路基板50の表面に設けられた導電性の薄膜状の回路パターン53(図1参照)を介して、回路基板50の表面に搭載されている複数の電子部品(図示省略)等と電気的に接続されている。したがって、複数のプレスフィット端子10の接点部15が回路基板50の複数のスルーホール51にそれぞれ圧入されることで、複数のプレスフィット端子10の他端部12と、回路基板50に搭載されている複数の電子部品等と、が電気的に接続されるようになっている。
以下、説明の便宜上、図1に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「上」、及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。上下方向は、コネクタ1と相手側コネクタ2との嵌合方向、並びに、プレスフィット端子10の接点部15の回路基板50のスルーホール51への圧入方向、と一致している。
コネクタ1は、図1に示すように、複数のプレスフィット端子10と、複数のプレスフィット端子10を収容するハウジング20と、を備える。以下、コネクタ1を構成する各部品について順に説明する。
先ず、プレスフィット端子10について説明する。プレスフィット端子10は、金属板に対してプレス加工を施すことで、図2に示すクランク形状を有する細長い角棒状に形成されている。具体的には、プレスフィット端子10は、上側に位置し且つ上下方向に延びる一端部11と、下側に位置し且つ上下方向に延びる他端部12と、一端部11の下端部と他端部12の上端部とを連結し且つ前後方向に延びる中間部13と、からなる。即ち、一端部11と他端部12とは、前後方向にオフセットした状態で互いに平行に上下方向に延びている。
一端部11は、その上側領域が、相手側ハウジング30に収容されている相手側端子(メス端子)に挿入されるオス端子として機能すると共に、その下側領域が、ハウジング20の後述する底壁部22の圧入孔23に圧入される部位として機能する(図3参照)。一端部11を相手側端子に挿入し易くするため、一端部11の上端部(先端部)は、先細り形状となっている。一端部11の下側領域(圧入孔23に圧入される領域)には、幅方向両側に突出する一対の圧入部14が設けられている。圧入部14は、一端部11を圧入孔23に挿入する際に圧入孔23に圧入される部位(圧入孔23の孔内面から押圧力を受ける部位)として機能する。
他端部12の下端部近傍には、幅方向両側に膨出する接点部15が形成されている。接点部15には、接点部15に対応した位置にて、前後方向に貫通し且つ上下方向に延びる空洞部16が形成されている。空洞部16の形成により、接点部15は、幅方向に弾性的に拡縮可能となっている。なお、接点部15は、幅方向には膨出しているが、前後方向には膨出していない。他端部12の接点部15が、回路基板50のスルーホール51に挿し込まれて圧入される部位として機能する。
次いで、ハウジング20について説明する。樹脂成型品であるハウジング20は、本例では、上下方向に延びる矩形筒状の側壁部21(図1参照)と、側壁部21の下端開口を塞ぐように側壁部21の下端近傍に設けられた矩形平板状の底壁部22(図3参照)と、を備え、上方に開口した矩形箱状の形状を有している。
底壁部22には、図1及び図3から理解できるように、上下方向に貫通する複数(本例では、8つ)の圧入孔23が、幅方向及び前後方向にマトリクス状に並ぶように形成されている。
底壁部22の下端面(幅方向及び前後方向に延びる平面)には、図3に示すように、各圧入孔23にそれぞれ連通するように、プレスフィット端子10の中間部13の全体を収容するための複数の窪み部24が形成されている。各窪み部24は、対応する圧入孔23に連通する位置(圧入孔23の真下の位置)から前後方向の一方側に延びる窪みである。本例では、窪み部24は、プレスフィット端子10の中間部13の全体に対応する形状を有している。
底壁部22の上端面(幅方向及び前後方向に延びる平面)には、図3に示すように、各圧入孔23にそれぞれ対応して、複数の標識部25が形成されている。各標識部25は、本例では、底壁部22から上方に突出する凸形状を有する。各標識部25は、対応する圧入孔23にプレスフィット端子10の一端部11が圧入された状態においてプレスフィット端子10の他端部12の真上に位置している。
換言すれば、各標識部25は、対応する圧入孔23から、一端部11と他端部12とのオフセット分だけ前後方向の上記一方側にオフセットした位置にある。したがって、標識部25は、他端部12の軸線を底壁部22の上端面に向けて仮想的に延ばした際の当該軸線と当該上端面との交点の位置を指し示す部分として機能する。以上、コネクタ1を構成する各部品について説明した。
次いで、プレスフィット端子10をハウジング20の対応する圧入孔23に圧入する際の手順について説明する。プレスフィット端子10をハウジング20の対応する圧入孔23に圧入するには、まず、プレスフィット端子10の一端部11が圧入孔23の下方に位置するように、底壁部22の下方にプレスフィット端子10を配置する。次いで、プレスフィット端子10の中間部13の下端面13b(図3参照)を専用の治具(図示省略)で上方に押し付けながら、プレスフィット端子10の一端部11を圧入孔23に下方から貫通するように挿入(圧入)していく。
専用の治具による中間部13の下端面13bの押し付けは、中間部13の上端面13a(図3参照)が窪み部24の底面24a(図3参照)に当接するまで行われる。中間部13の上端面13aが窪み部24の底面24aに当接すると、中間部13の全体が窪み部24に収容された状態となり、プレスフィット端子10の圧入孔23への圧入が完了する(図3参照)。このように、窪み部24の底面24aに中間部13の上端面13aを押し当てることで、上下方向(圧入方向)におけるプレスフィット端子10のハウジング20(底壁部22)に対する位置決めを行うことができる。
このようなプレスフィット端子10の圧入孔23への圧入作業は、1本のみのプレスフィット端子10の中間部13の下端面13bを押し付け可能な形状を有する治具を用いて、複数のプレスフィット端子10に対して1本ずつ順に行われてもよいし、複数のプレスフィット端子10の中間部13の下端面13bを同時に押し付け可能な形状を有する治具を用いて、複数のプレスフィット端子10に対して同時に行われてもよい。
次いで、複数のプレスフィット端子10の接点部15を回路基板50のスルーホール51に圧入する際の手順について説明する。複数のプレスフィット端子10を回路基板50のスルーホール51に圧入するには、まず、複数のプレスフィット端子10の他端部12が回路基板50の複数のスルーホール51の上方にそれぞれ位置するように、回路基板50の上方にハウジング20を配置する。次いで、図4及び図5に示すように、ハウジング20の複数の標識部25を同時に押し付け可能な複数の押圧部を一体に有する専用の治具60(図3参照)を用いて、ハウジング20の複数の標識部25(図3参照)を同時に下方に押し付けながら、複数のプレスフィット端子10の接点部15を、回路基板50の複数のスルーホール51に上方から同時に挿入(圧入)していく。
ここで、上述したように、複数の標識部25はそれぞれ、対応するプレスフィット端子10の他端部12の真上に位置している。このため、治具60を用いて標識部25を下方に押し付けることによりプレスフィット端子10の他端部12が受ける外力の向きは、他端部12の軸線に一致することになる。更に、本例では、標識部25が凸形状を有しているので、治具60を標識部25の先端部(上端面)に突き当てるように配置するだけで、治具60が適正に位置決めされることになる。よって、治具60の位置決めにあたって過度な位置精度が求められることはない。
接点部15がスルーホール51に挿入される際、接点部15は、スルーホール51の孔内面からの押圧を受けて幅方向内側に弾性変形した状態で下方に進む。そして、接点部15がスルーホール51内の所定位置に到達した時点で、プレスフィット端子10(接点部15)のスルーホール51への圧入が完了する(図4参照)。これにより、複数のプレスフィット端子10と、回路基板50に搭載されている複数の電子部品等と、が電気的に接続された状態になる。
この状態から、更に、ハウジング20と相手側ハウジング30とが嵌合することで、相手側ハウジング30に収容された複数の相手側端子(即ち、複数の電線40)と、回路基板50に搭載されている複数の電子部品等と、が複数のプレスフィット端子10を介して電気的に接続された状態となる。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、プレスフィット端子10は、ハウジング20への圧入方向(上下方向)に延びる一端部11および他端部12と、それらを繋ぐ中間部13と、を有する。一端部11と他端部12とが圧入方向に交差する前後方向にオフセットしていることから、プレスフィット端子10は、全体として圧入方向に延びながら中間部13において屈曲するようなクランク型の形状を有する。プレスフィット端子10をハウジング20の底壁部22に設けられた圧入孔23に圧入するとき、底壁部22の下端面に設けられた窪み部24の底面24aに中間部13を押し当てることで、圧入方向におけるプレスフィット端子10の位置決めを行うことができる。更に、プレスフィット端子10の他端部12と回路基板50のスルーホール51との接続の際、底壁部22の上端面に設けられた標識部25に外力を及ぼせば、その外力の向きは他端部12の軸線に一致することになるため、プレスフィット端子10の他端部12と回路基板50のスルーホール51とを適正に接続できる。したがって、本実施形態に係るコネクタ1は、ハウジング20に圧入されているプレスフィット端子10と回路基板50のスルーホール51との電気的接続の信頼性を向上できる。
更に、プレスフィット端子10の中間部13は、プレスフィット端子10をハウジング20に圧入するときに外力を及ぼす箇所として用いることも可能である。よって、従来のコネクタのプレスフィット端子のような突起部(肩)を要さないため、複数のプレスフィット端子10をハウジング20の底壁部22に高密度に配置できるとともに、コネクタ1自身の小型化も図り得る。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、底壁部22の下端面に、中間部13を収容する窪み部24が設けられている。これにより、中間部13が底壁部22に収容される分だけ、底壁部22の厚さ方向においてコネクタ1を小型化できる。
更に、本実施形態に係るコネクタ1によれば、底壁部22に設けられる標識部25が凸形状を有する。したがって、プレスフィット端子10とスルーホール51との接続の際、凸形状の標識部25の先端部を治具60で押さえるように外力を及ぼすにあたり(図4参照)、治具60を標識部25の先端部に突き当てるように配置するだけで、治具60が適正に位置決めされることになる。よって、治具60を標識部25に位置決めする際、過度な治具60の位置精度が求められない。その結果、本実施形態に係るコネクタ1は、プレスフィット端子10と回路基板50のスルーホール51との電気的接続の信頼性を向上しながら、実際にプレスフィット端子10をスルーホール51に圧入する際の作業性にも優れる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、プレスフィット端子10において、中間部13が前後方向に直線的に延びている。これに対し、一端部11と他端部12とが前後方向にオフセットした状態で互いに平行に上下方向に延びている限りにおいて、中間部13は、前後方向に屈曲しながら延びていてもよい。
更に、上記実施形態では、ハウジング20の底壁部22の下端面に中間部13の全体を収容するための窪み部24が形成されている。これに対し、このような窪み部24が形成されていなくてもよい。この場合、中間部13の上端面13aが底壁部22の下端面に当接するように(即ち、中間部13が底壁部22の下端面から下方に突出するように)、プレスフィット端子10が圧入孔23に圧入されることになる。
更に、上記実施形態では、標識部25が、底壁部22の上端面から上方に突出する凸形状を有している。これに対し、標識部25が、底壁部22の上端面から下方に窪んだ凹形状を有していてもよいし、標識部25が、底壁部22の上端面に描かれたマークであってもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
導電体(10)と、前記導電体(10)が圧入される壁部(22)を有するハウジング(20)と、を備えるコネクタ(1)であって、
前記導電体(10)は、
前記ハウジング(20)への当該導電体(10)の圧入方向に延びる一端部(11)と、
前記一端部(11)に対して前記圧入方向に交差する向きにオフセットするとともに前記圧入方向に延びる他端部(12)と、
前記一端部(11)と前記他端部(12)とを繋ぐ中間部(13)と、を有し、
前記ハウジング(20)は、
前記壁部(22)の一方側表面から他方側表面に向けて前記一端部(11)が貫通するように圧入される圧入孔(23)と、
前記一方側表面に設けられ、前記中間部(13)が前記圧入方向において接触可能な接触部(24a)と、
前記他方側表面に設けられ、前記他端部(12)の軸線を前記他方側表面に向けて仮想的に延ばした際の前記軸線と前記他方側表面との交点の位置を指し示す標識部(25)と、を有する、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)であって、
前記ハウジング(20)は、
前記一方側表面に設けられ、前記中間部(13)の全体が収容される窪み部(24)を、更に有する、
コネクタ(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記標識部(25)は、
前記他方側表面から突出する形状を有する、
コネクタ(1)。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載のコネクタ(1)において、
前記導電体(10)は、
前記他端部(12)の前記軸線に交差する方向に弾性的に拡縮可能な接点部(15)を有するプレスフィット端子である、
コネクタ(1)。
1 コネクタ
10 プレスフィット端子(導電体)
11 一端部
12 他端部
13 中間部
15 接点部
20 ハウジング
22 底壁部(壁部)
23 圧入孔
24 窪み部
24a 底面(接触部)
25 標識部

Claims (4)

  1. 導電体と、前記導電体が圧入される壁部を有するハウジングと、を備えるコネクタであって、
    前記導電体は、
    前記ハウジングへの当該導電体の圧入方向に延びる一端部と、
    前記一端部に対して前記圧入方向に交差する向きにオフセットするとともに前記圧入方向に延びる他端部と、
    前記一端部と前記他端部とを繋ぐ中間部と、を有し、
    前記ハウジングは、
    前記壁部の一方側表面から他方側表面に向けて前記一端部が貫通するように圧入される圧入孔と、
    前記一方側表面に設けられ、前記中間部が前記圧入方向において接触可能な接触部と、
    前記他方側表面に設けられ、前記他端部の軸線を前記他方側表面に向けて仮想的に延ばした際の前記軸線と前記他方側表面との交点の位置を指し示す標識部と、を有する、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記ハウジングは、
    前記一方側表面に設けられ、前記中間部の全体が収容される窪み部を、更に有する、
    コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記標識部は、
    前記他方側表面から突出する形状を有する、
    コネクタ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のコネクタにおいて、
    前記導電体は、
    前記他端部の前記軸線に交差する方向に弾性的に拡縮可能な接点部を有するプレスフィット端子である、
    コネクタ。
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