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JP2021108357A - レーザ装置 - Google Patents

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JP2021108357A JP2020108246A JP2020108246A JP2021108357A JP 2021108357 A JP2021108357 A JP 2021108357A JP 2020108246 A JP2020108246 A JP 2020108246A JP 2020108246 A JP2020108246 A JP 2020108246A JP 2021108357 A JP2021108357 A JP 2021108357A
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Abstract

【課題】均質なLD励起光を提供する【解決手段】複数のLDバーとコリメートレンズがスタック状に1列に配列されたLDモジュールと、LDモジュールからの複数のLD光に対し、各LD光のfast方向ビーム幅の間隔にて、1列並んで傾いて反射する複数の反射ミラーの反射角度調整により、均質なLD励起光を得る手段を設けている。

Description

本発明はYAG等のパルスレーザに関する。特にサブナノ秒から数ナノ秒にて、数mJ〜数100mJ(数100MW)級のジャイアントパルスレーザー装置に関する。
端面励起方式のLD励起レーザは、励起光のビーム品質の影響を大きく受ける。
よって、均質なビーム品質のレーザ発振をさせるには、例えば図9(a)〜(d)に示す特許文献1の様に、図9(b)に示す従来例のカライド光学系5と呼ばれる透明直方体からなる導光部材を通過させることにより、直方体の多重反射を繰り返すことで、図9(c)に示す縞状の大きなムラを有するLD励起光を図9(d)に示す様に均質にして励起することで、均質なビーム品質を得ることができる。
特開2018−3086号公報
しかしながら、カライド光学系5を透過させると、損失も大変大きく、出口の拡がり角が大きくなる為、効率の良い端面励起に不可欠な平行励起光を得るのが困難であった。
また、均質なビーム品質を得ることを犠牲にして、図9(b)なるムラを有するLD励起光を、μCHIPレーザ10と呼ばれる、両端平行研磨された過飽和吸収体と励起媒体のコンポジィット構成により、励起光を照射するだけでパルス発振可能なμCHIPレーザ10を端面励起するために、カライド光学系5を介してビームを均質化する方法が考えられる。
しかし、μCHIPレーザ10の特性として、ムラの大きな励起光では、ムラの強い輝度の部分から、励起体積全体で十分励起エネルギーを蓄積する前にバラバラで低エネルギーなるパルス発振をフライング的にして励起エネルギーが抜けてしまうので、大きなパルスエネルギーを得ることができない問題もあった。
本発明はこれらの課題を全て解決すべく、均質な平行励起光を効率良く得て、均質なビーム強度を有するレーザ発振光を得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明であるレーザ装置は、複数のLDバーとコリメートレンズがスタック状に1列に配列したLDモジュールと、LDモジュールからの複数の平行LD光に対し、各LD光のfast方向ビーム幅の間隔にて、1列並んで傾いて反射する複数の反射ミラーを設けている。
そして複数の反射ミラーの反射角度調整により、均質なLD励起光を得る手段を設けている。
また、オシレーターとして、μCHIPレーザに対し、1列並んで傾いて反射する複数の反射ミラーから構成される積層反射ミラーにより、fast方向のライン状LD光束間の隙間を減らし均質性と光密度を増加させた積層励起光を照射する手段を設けている。
また、第2の発明であるレーザ装置は、μCHIPレーザから発振したレーザ光を、内部で多重反射させる多面反射レーザ媒体も同様な積層励起光で励起して増幅している。
または、前記多面反射レーザ媒体からの出射レーザ光に対し、垂直反射する部分反射鏡を配置して外部共振させる手段を設けている。
また、第3の発明であるレーザ装置は、線状レーザ光の発光体に対し、方形光ファイバーを1列に整列して線状レーザ光を入光する手段を設け、方形光ファイバーからの出射口は、方形光ファイバーを左右上下対称に整列して出射後、レーザ発振媒体に照射してレーザ発振させる手段を設けている。
または、方形光ファイバー出口を球面研磨して、レーザ発振媒体との結合効率を増加させる手段を設けている。
以上のように、本発明のレーザ装置によれば、積層反射ミラーにより、fast方向のライン状LD光束間の隙間を減らせるのでより均質な励起が可能となり、トップハットに近い良好かで高エネルギレーザパルスを得ることができる。
更に、μCHIPレーザから発振したレーザ光を、内部で多重反射させることにより励起数を増やしてエネルギーを更に増加させたり、反射鏡を配置して外部共振させることでパルス幅を任意に拡大することも可能となる。
また、第2の発明であるレーザ装置によれば、複数の方形光ファイバーをライン状から左右上下対称に整列して出射してμCHIPに照射することで均質なトップハット状の出射レーザ光を得ることができる。
更に、励起強度にムラが小さいと、互いに干渉して同時に誘導放出する特性も有するので、1パルスだけで空中でのブレークダウンを起こすほどのMW級を超えるピークを有する非常に大きなピークエネルギーを得ることも可能となる。
は本発明の実施の形態1に係るレーザ装置の構成図である。(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
は実施の形態2に係るレーザ装置の側面図である。
(a)は増幅用レーザ媒体に対し、2つの励起光束(b)は3つの励起光束、(c)は計5つの励起光束により増幅された光束である。
(a)は実施の形態3にかかるレーザ装置の上面図(b)は側面図である。
(a)はLDバーからの線状光束を入光する為に、4本の方形ファイバーを1列に並べた図、(b)は方形バンドルファイバーの出口を方形に並べた図である。
本発明の実施の形態1〜3に係るレーザ媒体に於ける、ライン状の均質励起例である。(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
本発明の実施の形態1〜3に係るレーザ媒体に於ける、長方形状の均質励起例である。(a)は上面図であり、(b)は側面図である。(c)は側面図に於いて、中央部LD光束の励起光路、(d)は下側LD光束の励起光路である。
本発明の実施の形態1〜3に係るレーザ媒体に於ける、ライン状の均質励起例である。(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
(a)は従来のレーザ装置の励起光発生装置 (b)はカライド光学系 (c)はLDスタックから得られる複数のコリメート光の強度分布 (d)は均質化された励起用レーザ光の強度分布である。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係るレーザ装置の全体構成図である。
列に配列されたLDバー1の発光部2からのLDレーザ光3は、コリメートレンズ4にてコリメート後に、3つの反射ミラー25からなる積層反射ミラー23にて、反射した光束が互いに積層する位置関係に反射して、3層光束6を得ている。
3層光束6は、過飽和吸収体であるCr:YAG7と端面が発振波長にて反射し励起波長を透過する膜8(以後HRAR膜と略す)を有するレーザ励起媒体であるNd:YAG9とのコンポジットからなるμCHIPレーザ10に入射されている。
増幅用のスラブ状Nd:YAG12は両面が反射防止膜コート(以下ARと略す)されていて、Cr:YAG7の端面11とは、オプチカルコンタクトによりほぼ透過損失無く結合されている。
よって、μCHIPレーザ10にて発振した1064nmのパルスレーザ光13は、このオプチカルコンタクトされたCr:YAGの端面11を介して、スラブ状Nd:YAG12に入射される。
μCHIPレーザ10の反対側のスラブ状Nd:YAG12の端面22は、発振波長に対し全反射(以下HRと略す)するHRミラー15が透明接着剤で部分的に接合されていて、μCHIPレーザ10から入射したパルスレーザ光13が反射して、レーザ光14になる。
μCHIPレーザ10と接合している面16に於いて、μCHIPレーザ10と接合していない部分17には、HRARミラー18が透明接着剤にて接着されていて、レーザ光14はHRARミラー18で再度反射され、レーザ光19となる。
このHRARミラー18には、1列に配列されたLDバー1の発光部2からのLDレーザ光3は、コリメートレンズ4にてコリメート後に、もう一つの3つ反射ミラー20からなる積層反射ミラー23にて、反射した光束が互いに積層する位置関係にて約45度反射して、同じく3層光束24を得ている。3層光束24は、レーザ光14とレーザ光19を同時に励起(所謂ダブルパス励起)するので、レーザエネルギーが効率良く増加する。
この増幅されたレーザ光19は、スラブ型Nd:YAG12のAR面26から抜け出し、レーザ光27となる。レーザ光27は更に外部部分反射ミラー28(以後PRミラーと略す)にて一部が正反射して、元の光路を戻り、μCHIP10のHRAR膜8まで戻り再度反射して、スラブ型Nd:YAG12内をジグザグに2度反射し、PRミラー28を部分透過した出力レーザ光30となる。
なお、励起光は均質なビーム強度なる方形なので、出力されたレーザ光30も均質なビーム強度を有する方形となる。
外部にPR出力ミラー28を配置することで、コンパクトで有りながら、ジグザグに反射することで共振器長を長くできるので、例えば50mm長程度のスラブNd:YAGでは10〜20nsの長いパルス幅を得ることができる。
図2は実施の形態2に係るレーザ装置の側面図である。
図1との第1の相違点は、励起光50が、8つになり更に8つの励起光50の内、積層した5つの積層励起光51と3つの積層励起光52に分かれ、5つの反射ミラー53と3つの反射ミラー54にて、隙間55を補間する位置に、励起光51,52を配置して、インターレース増幅して均質なTOPハット状レーザ出力光56を得ている点である。
第2の相違点は内部を4回反射して増幅用励起を2回している点である。なお、図2ではPRミラー28を省略しているが、図1と同様に正反射する位置にPR28ミラーを配置しても良いのは自明である。
但し、PRミラー28が無い状態において、μCHIP10のCr:YAG端面21に50〜30%透過する部分反射コートすることで、μCHIP10の発振パルス幅を大きく変化させることなく増幅することができる。
例えば、500psでμCHIPレーザを発振させると、スラブ型Nd:YAGからなる増幅用レーザ媒体57を透過後は400〜600psになることが実験的に確認されている。
図3(c)は図3(a)に示す2つの励起光束58と図3(b)に示す3つの励起光束59が加算された計5つの励起光束56を示す。
この励起光束は均質な強度分布であるため、増幅用レーザ媒体57を均質に励起し、均質な強度分布を有するレーザ出力光56を得ることができる。
実施の形態2
図4(a)は実施の形態2に係るレーザ装置の上面図、(b)は側面図である。
また、図5(a)はLDバー100からの線状光束を入光する為に、4本の方形ファイバーを1列に並べた図、(b)は方形バンドルファイバーの出口を方形に並べた図である。
1列に配列されたLDバー100の発光部101からはコリメートされたLDレーザ光102が出射されている。
コリメートされたLDレーザ光102は2つのシリンドリカルレンズ103、104にて各々SLOW方向にライン状に集光され、1列に並んだ方形ファイバー105、106に入射されている。
図5(a)に示す様に1例に並んだバンドルファイバー107は図5(b)に示す様に方形に並び替えられた後、バンドルファイバー出口108、109の端面を球面加工された方形状バンドルファイバー110、111からコリメートされ出射された方形励起光112によりμCHIPレーザ10を端面励起し、一方、もう一つの方形励起光113によりスラブYAGからなる増幅用のスラブ状Nd:YAG12を励起して増幅している。
ジグザグ状の増幅動作は実施の形態1と同じなので省略する。
なお、方形バンドルファイバー110、111はLDバー100から集光したが、ファイバー出力型のLDで励起しても良いし、ファイバー端面114を球面研磨せずに、凸レンズを介して励起しても良いのは自明である。
また、上記に於いて、増幅用の励起媒体としては、両端ARコートされた直方体スラブ型のYAGで説明したが、YAGロッドでも良く、また、ジグザグ状に反射させるためにHRミラー貼り付けたが、HRミラーを貼り付ける代わりに、HRコートしても良いのは自明である。
また、μCHIPレーザ10と増幅用のスラブ状Nd:YAG12との接合面は、オプチカルコンタクトとしたが、対向する両面にARコートしていれば、レーザ光が透過するので敢えて接合しなくても良いのは自明である。
更にまた、対向する両面を敢えてARコートせず、UV接着剤で接合しても、界面反射を小さくできるので透過損失を小さくした接合としても良い。
また、μCHIPレーザを平行コリメート光で端面励起させるために、ファイバー端面114を球面研磨したが、ファイバー端面114を球面研磨せずに、コリメートレンズを介して、μCHIPレーザ10をコリメート励起しても良いのは自明である。
実施の形態3
図6(a)は実施の形態3に係るレーザ装置の上面図、(b)は側面図である。
1列に配列されたLDバー1の発光部2からのLDレーザ光3は、コリメートレンズ4にてコリメート光束200にされた後に、3つの反射ミラー25により、反射したLD光束201が、レーザ発振または、レーザ増幅を行うレーザ媒体202の内部にて集光された励起領域203にてビームウエストを形成している。
しかしながら、レーザ発振またはレーザ増幅させるには、100W/mmもの高輝度な励起が必要であり、ライン状の発振をさせるのは難しかったが、3つの反射ミラー25の角度調整により、励起領域にて3つの光束を多重加算することで発振に必要な輝度を得ることができる。
また、LD光束201のSLOW軸方向に曲面を有する凸面シリンドリカルレンズ204を挿入することで、更に励起密度を上げられるので、発振効率を大きくすることもできる。
次にLD励起動作について説明する。
LD光束201と直交する方向に平行研磨されたNd:YAG等のスラブ状またはロッド状のレーザ媒体202を配置し、LD光束の入射側206に1064nm全反射+808nm透過コートを施しておく。
出射側207には、1064nmの反射率を30〜90%の部分反射コートにすると容易にレーザ発振を起こし、平行ライン状発振レーザ光208を容易に得ることができる。
または、レーザ媒体の出射側207に、1064nmの全透過コートにすると、出射側207から入射して来た1064nmのレーザ光を増幅して、出射側207に増幅された平行ライン状発振レーザ光208を容易に得ることができる。
しかしながら、3つ以上のコリメート光205が互いに平行になる様に調整するにはミクロン精度の光軸調整が必要であり、極めて難しいといった問題があった。
本発明では、3つのコリメート光200の角度がばらついていても、3つの反射ミラー25の相対角α1、α2を精密に調整することが容易にできるので、精度良くライン状に励起光を集光させることができる。
なお、説明簡素化の為、コリメート光束200は3本で説明したが、3本以上でも同様に調整できるのは自明である。、また、コリメート光束200がコリメートされておらず、集光または、拡大していても、2つ以上の反射ミラー25の傾き調整により容易に重畳できるのは自明である。
実施の形態4
図7(a)は実施の形態4にかかるレーザ装置の上面図、(b)は側面図である。
1列に配列されたLDバー1の発光部2からのLDレーザ光3は、コリメートレンズ4にてコリメート光束200にされた後に、3つの反射ミラー25により、反射したLD光束201のfast軸方向に対し、凹の曲率を有する凹面シリンドリカルレンズ209が設置されている。凹面シリンドリカルレンズ209により拡大された励起レーザ光束210は、レーザ発振またはレーザ増幅を行うレーザ媒体202の内部にて、平行ないし拡大する台形状直方体なる励起領域211を形成している。
この励起領域211により、実施の形態3同様に、直方体状の発振レーザ光212または、増幅されたレーザ光213を容易に得ることができる。
図7(c)は同側面図おいて、LDバー1の中央部のLDバー214から得られたコリメート光束215のみ抽出して、その光路説明をした図である。凹面シリンドリカルレンズ209により、拡大されるレーザ光216は、励起光軸217と同じ光軸上を拡大しながら進行し、レーザ発振またはレーザ増幅を行うレーザ媒体202の内部にて、平行ないし拡大する台形状直方体なる励起領域211を形成している。ここで拡大されるレーザ光216は、レーザ媒体202に入射されると、大気とレーザ媒体202との屈折率差により、拡大角α3が小さくなり、平行に近い拡大角α4になる。LD励起効率は平行光束の場合が、損失が最も低くなるので、高効率な発振または増幅ができる。
図7(d)は同側面図おいて、LDバー1の最後方にあるLDバー218から得られたコリメート光束219のみ抽出して、その光路説明をした図である。凹面シリンドリカルレンズ209により、拡大されるレーザ光220は、励起光軸217に対し、ある角度α5を有して進行し、レーザ発振またはレーザ増幅を行うレーザ媒体202の内部にて、拡大する非対称台形状直方体なる励起領域221を形成している。
ここで拡大されるレーザ光220は、図7(c)と同様に、レーザ媒体202に入射されると、大気とレーザ媒体202との屈折率差により、拡大角α5が小さくなり、平行に近い拡大角α6になるので高効率な発振または増幅ができる。
この様に増幅媒体にも均質で平行に近い励起光で端面励起することにより、均質なビーム状態で増幅できるばかりでなく、ダブルパス効果により大きな増幅率を有するレーザ装置を提供することができる。
しかしながら、コリメートレンズ4によりコリメートされるとしたが、コリメート光束200を正確なコリメート光に調整するのは、ミクロン精度の焦点位置調整が必要必為、極めて難しいといった問題点があった。
よって、コリメート光束200は、実際にはコリメート光ではなく、集光光束または拡散光束となっている場合が多い。特に集光ビームになっている場合は、輝度ばらつき差が大きくなるので縞状の励起となり、均質励起ができない問題点があった。
本発明では、コリメート光束200が実際には集光光束になっていても、凹面シリンドリカルレンズ209の曲率または位置を調整することで所定の拡大量を規定でき、更に3つ以上の反射したLD光束201の光軸を3つ以上の反射鏡25の相対角度α1、α2を調整することにより、同じ励起位置222に重畳調整することができる。
よって、凹面シリンドリカルレンズ209により拡大された励起レーザ光束210は、レーザ媒体202に対し高輝度かつ均質な励起を作用するので、高輝度で均質なレーザ発振、またはレーザ増幅を行うことができる。
実施の形態5
図8(a)は実施の形態5に係るレーザ装置の上面図、(b)は側面図である。
図7にて得られた励起レーザ光束210は、SLOW方向に凸の曲率を有する凸面シリンドリカルレンズ230により集光され、レーザ媒体202内にて正方形断面を有する励起領域231を形成する様に、凸面シリンドリカルレンズ230の曲率と配置位置が調整されている。
この正方形断面を有する励起領域211により、SLOW方向幅d1とfast方向幅d2が同じである均質な輝度を有するレーザ発振光またはレーザ増幅光が得られている。
なお、d1=d2となるように、凸面シリンドリカルレンズ230の曲率と配置位置が調整するのはなく、fast方向に凹面の曲率を有する凹面シリンドリカルレンズ209の曲率を更に大きくしてfast方向に大きく拡大し後、球面平凸レンズで集光してd1=d2としても良い。
また、上記反射ミラー25は3枚で説明したが、3枚でなくても良い。
更に、均質ビームをLD励起に使用していた例であるが、均質ビームは均質加工や均質熱源や均質光源として活用できるのは自明である。
なお、μCHIPレーザ10の出力面であるCr:YAG端面21は、通常波長1064nmに対し30〜80%反射率を有する部分反射コートされているが、1064nmの部分反射コートに加え、800〜990nm励起光の波長を全反射する特性を有するダイクロイックコートを設ける。
このことにより、励起光を反射させ、Nd:YAG等のレーザ媒体部を再励起してダブルパス励起し、励起効率を向上させても良い。
1・・・LDバー、2・・・発光部、3・・・LDレーザ光、
4・・・コリメートレンズ、5・・・カライド光学系、
6・・・3層光束、7・・・Cr:YAG(過飽和吸収体)、
8・・・HRAR膜、9・・・Nd:YAG、10・・・μCHIPレーザ、
11・・・Cr:YAGの端面、12・・・増幅用のスラブ状Nd:YAG、
13・・・パルスレーザ光、14・・・レーザ光、15・・・HRミラー、
16・・・μCHIPレーザと接合している面、
17・・・μCHIPレーザと接合していない部分、
18・・・HRARミラー、19・・・レーザ光、
20・・・3つの反射ミラー、21・・・μCHIPのCr:YAG端面
22・・・μCHIPレーザの反対側のスラブ状Nd:YAGの端面
23・・・積層反射ミラー、24・・・3層光束、25・・・3つの反射ミラー、
26・・・スラブ型Nd:YAGのAR面、27・・・レーザ光
28・・・外部部分反射ミラー(PRミラー)
30・・・出力レーザ光、 50・・・8の励起光、
51・・・5つの積層励起光 、52・・・3つの積層励起光
53・・・5つの反射ミラー 、54・・・3つの反射ミラー、55・・・隙間
56・・・均質なTOPハット状レーザ出力光、57・・・増幅用レーザ媒体、
58・・・2つの励起光束、59・・・3つの励起光束、
100・・・LDバー、101・・・発光部、
102・・・コリメートされたLDレーザ光、
103、104・・・シリンドリカルレンズ
105、106・・・1列に並んだ方形ファイバー
107・・・1例に並んだバンドルファイバー、
108、109・・・バンドルファイバー出口、
110、111・・・方形状バンドルファイバー、112・・・方形励起光、
113・・・もう一つの方形励起光、114・・・ファイバー端面、
200・・・コリメート光束、201・・・LD光束、
202・・・レーザ媒体、203・・・励起領域、
204・・・凸面シリンドリカルレンズ、205・・・コリメート光、
206・・・LD光束の入射側、207・・・出射側、
208・・・平行ライン状発振レーザ光、
209・・・凹面シリンドリカルレンズ、210・・・励起レーザ光束、
211・・・励起領域、
212・・・直方体状の発振レーザ光、213・・・増幅されたレーザ光、
214・・・LDバー1の中央部のLDバー、215・・・コリメート光束、
216・・・拡大されるレーザ光、217・・・励起光軸、
218・・・LDバー1の最後方にあるLDバー、219・・・コリメート光束、
220・・・拡大されるレーザ光、
221・・・励起領域、222・・・励起位置、
230・・・凸面シリンドリカルレンズ、
231・・・正方形断面を有する励起領域、

Claims (10)

  1. 複数のLDバーのfast軸方向に1列に配列されたLDバーとコリメートレンズからなるLDモジュールから出射された複数の平行コリメートLD光に対し、複数の反射手段と設ける。前記複数の反射手段により反射した複数のコリメートLD光が、相互に平行に隙間無く積層し、積層コリメートLD光が得られるように、前記複数のコリメートLD光反射位置と角度調整する。得られた前記積層コリメートLD光にて、レーザ発振媒体を端面励起したことを特徴とするレーザ装置。
  2. 前記レーザ発振媒体から発振したレーザ光を増幅用レーザ媒体に入射させ、前記増幅用レーザ媒体の内部で多重反射させる。前記増幅用レーザ媒体に対しても、前記と積層コリメートLD光を、前記多重反射する反射端面に照射して増幅することを特徴とした請求項1記載のレーザ装置。
  3. 前記増幅用レーザ媒体内で多重反射する内部反射端面位置に於いて、2回目の内部反射位置にて照射励起する前記複数のコリメートLD光の隙間に対し、4回目の内部反射位置にて前記の隙間を補間する位置に別の複数のコリメートLD光を照射励起して2段増幅することを特徴とした請求項1記載のレーザ装置。
  4. 前記増幅用レーザ媒体から出射されるレーザ光に対し、垂直反射する部分反射鏡を配置して外部共振させることを特徴とした請求項1〜3記載のレーザ装置。
  5. 複数のLDバーのfast軸方向に1列に配列されたLDバーとコリメートレンズからなるLDモジュールから出射された複数の平行コリメートLD光の各々に対し、複数の方形光ファイバーを1列に直線状に整列して入光する手段と、前記1列に整列した方形光ファイバーからの出射口は、前記方形光ファイバーの各々を左右上下対称になるように再整列して出射させる。前記再整列された方形光ファイバーからの出射光にて、レーザ発振媒体を端面励起したことを特徴とするレーザ装置。
  6. 前記複数の方形光ファイバー出口の各々を球面研磨して、各出射光をコリメートしてバンドルファイバー化し、前記レーザ発振媒体へ照射して、励起効率良くレーザ発振させることを特徴とした請求項5記載のレーザ装置。
  7. 複数のLDバーのfast軸方向に1列に配列されたLDバーとコリメートレンズからなるLDモジュールと、前記LDモジュールのコリメートレンズから出射された複数のLD光に対し、前記fast軸方向に1列に配列された複数の反射手段と、前記複数の反射手段により反射した複数のLD光がレーザ媒体の内部にて重畳するように、前記複数の反射手段における反射角度調整手段を備えた特徴としたレーザ装置。
  8. 前記複数の反射手段により反射した複数のLD光がfast軸方向に拡大する手段と、前記拡大手段により拡大された複数のレーザ光束が、レーザ媒体の内部にて重畳する様に、前記複数の反射手段の角度調整手段と、前記拡大手段の拡大率調整手段からなることを特徴とした請求項7記載のレーザ装置。
  9. 前記複数の反射手段により反射した複数のLD光がSLOW方向に縮小する手段と、前記縮小手段により、レーザ媒体内にて重畳されて、正方形断面を有する励起領域を形成する様に、前記縮小手段の縮小率調整手段からなることを特徴とした請求項7、8記載のレーザ装置。
  10. 請求項7,8,9にて得られた前記レーザ媒体内部にて重畳されるLD励起光を適用したことを特徴とした請求項1〜4記載のレーザ装置。
    【産業上の利用可能性】
    以上説明したように、本発明の請求項1〜請求項10に記載された発明は、皮膚への熱影響を小さくするために必要な短パルス・高エネルギーが必要とされるシミ取りや痣取りといった医療・美容用途のみならず、自然界の全ての固体を加工できる程の強烈なMW〜GW級ピークパワーが得られるため、産業用の難加工や、強力なブレークダウン光源として点火、計測等にもまた、長距離レーザ空間情報伝送や遠距離照明等にも幅広く利用することができる。
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