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JP2021101346A - ユーザ認証の容易化を可能とするシステム、サーバ装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ユーザ認証の容易化を可能とするシステム、サーバ装置、方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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JP2021101346A
JP2021101346A JP2021031303A JP2021031303A JP2021101346A JP 2021101346 A JP2021101346 A JP 2021101346A JP 2021031303 A JP2021031303 A JP 2021031303A JP 2021031303 A JP2021031303 A JP 2021031303A JP 2021101346 A JP2021101346 A JP 2021101346A
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弘和 村木
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Abstract

【課題】ネットワークを介したサービス提供に伴うユーザ認証を簡易化する手段を提供する。【解決手段】ポイント獲得システムにおいて、端末装置11は媒体13からアイテム属性情報を取得し、予めサーバ装置12から割り振られ記憶手段に記憶している自機の端末識別情報と媒体から取得したアイテム属性情報とをサーバ装置12に送信する。サーバ装置12は端末装置11から受信した端末識別情報とアイテム属性情報とを記憶するとともに、一の装置に対し、端末装置11から受信した端末識別情報およびアイテム属性情報に基づき生成される情報を送信する。サーバ装置12は、端末識別情報に基づき端末装置11の使用者の本人認証を行う。この端末識別情報はサーバ装置12が割り当てたものであるため、電話番号等の個人情報が本人認証に用いられる場合と異なり、個人情報の漏洩の危険性が伴わない。【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介したサービス提供に伴うユーザ認証を容易化する技術に関する。
インターネットや携帯電話通信の普及に伴い、音楽データ配信やECサイトを介しての商品購入に代表されるネットワークを介したサービスの授受が広く利用されている。ネットワークを介したサービスの提供者(以下、「サービス提供者」と呼ぶ)がサービスの利用者(以下、「サービス利用者」と呼ぶ)を特定する必要がある場合、サービス利用者は何らかの方法でサービス提供者による本人認証を受ける必要がある。
サービス利用者が本人認証を受ける最も一般的な方法は、サービス提供者からサービス利用者にのみ通知されるユーザIDおよびパスワードの組み合わせをサービス利用者が端末装置を用いてサービス提供者のサーバ装置に送信する方法である。その場合、サービス提供者のサーバ装置において、端末装置から受信したユーザIDおよびパスワードの組み合わせと予め登録されているそれらの組み合わせとの照合が行われる。その照合が成功した場合、サービス提供者のサーバ装置は、端末装置を利用しているサービス利用者がユーザIDで識別されるユーザ利用者本人であると判断する。
上記のようにサービス利用者の識別が行われた後、例えば音楽データ配信サービスにおいてはサービス提供者のサーバ装置からサービス利用者の端末装置に音楽データの配信が開始される。また、ECサイトを介した商品購入においてはサービス提供者からサービス利用者の住所宛への商品の配送手配が行われる。
上述した従来技術による場合、サービス利用者はサービスを受けるに際し、ユーザIDとパスワードを端末装置に入力する必要があり、面倒である。
そこで、本発明では、ネットワークを介したサービス提供に伴うユーザ認証を簡易化する手段を提供することを目的とする。
本発明は、
アイテムの属性を示し少なくとも当該アイテムの識別情報を含むアイテム属性情報を保持する媒体と、
サーバ装置から自機を識別する端末識別情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された端末識別情報を記憶する記憶手段と、前記媒体から前記媒体に保持されているアイテム属性情報を取得する取得手段と、自機の記憶手段に記憶されている端末識別情報と自機の取得手段により取得されたアイテム属性情報とを前記サーバ装置に送信する送信手段とを備える端末装置と、
前記端末装置から送信される端末識別情報とアイテム属性情報とを受信する受信手段と、自機の受信手段により受信された端末識別情報とアイテム属性情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記端末装置を識別する端末識別情報を前記端末装置に送信し、自機の受信手段により受信された端末識別情報およびアイテム属性情報の少なくとも一部、もしくは自機の受信手段により受信された端末識別情報およびアイテム属性情報の少なくとも一部に基づき生成される情報を一の装置に送信する送信手段とを備える前記サーバ装置と
を備えるシステム
を提供する(第1の実施態様)。
第1の実施態様によれば、例えば一の装置がECサイトである場合、サービス利用者が媒体から端末装置にアイテム属性情報の取得を行わせる操作を行うと、サーバ装置において端末装置の端末識別情報に基づくサービス利用者の本人認証が行われた後、サーバ装置からECサイトにサービス利用者に対する商品の発送指示が送信される、といった仕組みが実現可能となる。その際、本人認証に用いられる端末識別情報は予めサーバ装置により割り振られサーバ装置から端末装置に送信されたものであるため、例えば端末装置が製造された時点で割り振られた識別情報や、端末装置が携帯電話機能を有する場合の電話番号等の情報が本システムにおいて利用されることはない。そのため、電話番号等の個人情報が何らかの事故で漏洩する等の危険性を伴わない。
上記第1の実施態様において、
前記サーバ装置の受信手段は、自機の送信手段による前記一の装置に対する情報の送信に応じて前記一の装置から送信されてくる応答情報を受信し、
前記サーバ装置の送信手段は、自機の受信手段により受信された応答情報に応じた所定の情報を前記一の装置とは異なる他の装置に送信する
構成としてもよい(第2の実施態様)。
第2の実施態様によれば、例えば一の装置が決済サーバ装置であり、他の装置がコンテンツ配信サーバである場合、サーバ装置において端末識別情報に基づく本人認証が行われたサービス利用者に関する決済処理が決済サーバ装置で行われ、決済処理完了を示す応答情報に従い、サーバ装置からコンテンツ配信サーバに対しサービス利用者の利用する装置に対するコンテンツ配信の開始指示が送信される、といった仕組みが実現可能となる。
上記第1または第2の実施態様において、
前記媒体は前記サーバ装置から情報を受信する受信手段を備える装置であり、
前記一の装置は前記媒体である
構成としてもよい(第3の実施態様)。
第3の実施態様によれば、例えばサーバ装置がコンテンツ配信サーバ装置の機能を有し、一の装置がサービス利用者が利用するPC(Personal Computer)であってディスプレイにアイテム属性情報の表示を行う媒体である場合、サーバ装置において端末識別情報に基づく本人認証が行われた後、サーバ装置からPCに対しコンテンツ配信が行われる、といった仕組みが実現可能となる。
上記第2の実施態様において、
前記媒体は前記サーバ装置から情報を受信する受信手段を備える装置であり、
前記他の装置は前記媒体である
構成としてもよい(第4の実施態様)。
第4の実施態様によれば、例えばサーバ装置がコンテンツ配信サーバ装置の機能を有し、一の装置が決済サーバ装置であり、他の装置がサービス利用者が利用するPCであってディスプレイにアイテム属性情報の表示を行う媒体である場合、サーバ装置において端末識別情報に基づく本人認証が行われた後、決済サーバ装置における決済処理が行われ、決済処理の完了に応じてサーバ装置からPCに対しコンテンツ配信が行われる、といった仕組みが実現可能となる。
上記第1または第2の実施態様において、
前記アイテム属性情報は前記一の装置を識別する装置識別情報を含み、
前記サーバ装置の送信手段は、前記アイテム属性情報に含まれる装置識別情報により識別される前記一の装置に対し情報を送信する
構成としてもよい(第5の実施態様)。
第5の実施態様によれば、予め媒体に保持されるアイテム属性情報に含まれる装置識別情報により情報の送信先の一の装置がサーバ装置において特定可能となるため、例えばサービス利用者が端末装置に一の装置の識別情報を入力しサーバ装置に送信する等の操作が不要となる。
上記第2の実施態様において、
前記アイテム属性情報は前記他の装置を識別する装置識別情報を含み、
前記サーバ装置の送信手段は、前記アイテム属性情報に含まれる装置識別情報により識別される前記他の装置に対し情報を送信する
構成としてもよい(第6の実施態様)。
第6の実施態様によれば、予め媒体に保持されるアイテム属性情報に含まれる装置識別情報により情報の送信先の他の装置がサーバ装置において特定可能となるため、例えばサービス利用者が端末装置に他の装置の識別情報を入力しサーバ装置に送信する等の操作が不要となる。
上記第1または第2の実施態様において、
前記一の装置は前記端末装置である
構成としてもよい(第7の実施態様)。
また、上記第2の実施態様において、
前記他の装置は前記端末装置である
構成としてもよい(第8の実施態様)。
第7もしくは第8の実施態様によれば、例えば媒体が広告情報が印刷された紙媒体であり、その広告情報を見た人に商品価格を割り引くクーポン券を配布したい場合、広告情報とともに紙媒体に画像コードとして印刷されているアイテム属性情報をサービス利用者が端末装置に内蔵されたカメラにより撮影することにより、サーバ装置において端末識別情報に基づく本人認証が行われた後、端末装置にクーポン券を示す画像データが送信され、端末装置のディスプレイ上にクーポン券が表示される、という仕組みが実現可能となる。
上記第1乃至第8のいずれかの実施態様において、
前記サーバ装置の記憶手段は、自機の受信手段により受信され得る端末識別情報の各々に対応付けてポイント数を記憶し、
前記サーバ装置は、自機の受信手段により前記端末装置から端末識別情報とアイテム属性情報とが受信された場合に、当該端末識別情報に対応付けて自機の記憶手段に記憶されているポイント数を当該アイテム属性情報に応じた数だけ増加もしくは減少させるポイント数変更手段を備える
構成としてもよい(第9の実施態様)。
第9の実施態様によれば、例えば会員店舗で商品等を購入した金額に応じて次回以降の会員店舗における商品等の購入において値引きを可能とするポイントの登録および利用を行うに際し、店舗のレジスタによりレシートに画像コードとして印刷されるアイテム属性情報をサービス利用者が端末装置に内蔵されたカメラにより撮影することにより、サーバ装置において端末識別情報に基づく本人認証が行われた後、サーバ装置においてポイントの加算および減算が行われる、という仕組みが実現可能となる。
上記第1乃至第9のいずれかの実施態様において、
前記サーバ装置の記憶手段は、アイテム属性情報に関する条件を示す条件情報を記憶し、
前記サーバ装置は、自機の受信手段により前記端末装置から端末識別情報とアイテム属性情報とが受信された場合に、当該アイテム属性情報が自機の記憶手段に記憶されている条件情報により示される条件を満たすか否かを判定する判定手段を備え、
前記サーバ装置の送信手段は、自機の判定手段により条件を満たすと判定された場合に限り、前記一の装置に対する情報の送信を行う
構成としてもよい(第10の実施態様)。
第10の実施態様によれば、例えばある映画のDVDを購入したサービス利用者に、その映画に関連する映像コンテンツの配信を所定期間に限り行いたい場合に、サービス利用者は購入した商品のパッケージに画像コードとして印刷されているアイテム属性情報をサービス利用者が端末装置に内蔵されたカメラにより撮影することにより、サーバ装置において端末識別情報に基づく本人認証が行われた後、当該アイテム属性情報およびその時点の時刻情報が映像コンテンツの配信を許可する条件を満たすか否かの判定が行われ、条件を満たす場合にはサーバ装置から一の装置であるコンテンツ配信サーバに対し、例えばサービス利用者のPCに対するコンテンツデータの配信指示が行われる、といった仕組みが実現可能となる。
上記第10の実施態様において、
前記サーバ装置の記憶手段は、自機の受信手段により過去に受信され記憶しているアイテム属性情報に関する条件を示す前記条件情報を記憶する
構成としてもよい(第11の実施態様)。
第11の実施態様によれば、例えば関連する2つの商品を両方購入したサービス利用者にクーポン券を配布したい場合、サービス利用者はそれらの商品を各々、別々のタイミングで購入しそれらの商品のパッケージに画像コードとして印刷されているアイテム属性情報を端末装置に内蔵されたカメラにより各々撮影したとしても、先に購入した商品に関しサーバ装置に記憶されているアイテム属性情報に基づき新たに購入した商品の画像コードの撮影が行われたタイミングでサーバ装置から端末装置に対しクーポン券の画像データを送信する、といった仕組みが実現可能となる。
上記第1乃至第11のいずれかの実施態様において、
前記媒体はアイテム属性情報を示す画像を表示し、
前記端末装置の取得手段は、前記媒体により表示される画像を光学的に読み取ることによりアイテム属性情報を取得する
構成としてもよい(第12の実施態様)。
第12の実施態様によれば、ディスプレイを備え画像の表示が可能な装置や、表面に画像の形成が可能な紙などの媒体を用いて、上述した仕組みが実現可能となる。
上記第1乃至第11のいずれかの実施態様において、
前記媒体はアイテム属性情報を示す音信号、電波信号、電気信号、光信号および磁気信号のうちのいずれかを発し、
前記端末装置の取得手段は、前記媒体により発せられる音信号、電波信号、電気信号、光信号または磁気信号を他の装置を介することなく受信することによりアイテム属性情報を取得する
構成としてもよい(第13の実施態様)。
第13の実施態様によれば、音信号等の信号を発信可能な装置を用いて、上述した仕組みが実現可能となる。
上記第1乃至第13のいずれかの実施態様において、
前記サーバ装置は、アイテム属性情報を画像もしくは信号により示すコードを生成するコード生成手段を備え、
前記媒体は、前記サーバ装置のコード生成手段により生成されたコードをアイテム属性情報として保持する
構成としてもよい(第14の実施態様)。
第14の実施態様によれば、コードが個々の装置において生成される場合と比較し、サーバ装置におけるアイテム属性情報の管理が容易となる。
上記第14の実施態様において、
前記サーバ装置の受信手段は、前記一の装置からコード要求を受信し、
前記サーバ装置のコード生成手段は、自機の受信手段により受信されるコード要求に応じてコードを生成し、
前記サーバ装置の送信手段は、自機のコード生成手段により生成されたコードを前記一の装置に送信し、
前記媒体は、前記一の装置からコードを受信するコード受信手段を備える装置である
構成としてもよい(第15の実施態様)。
第15の実施態様によれば、例えば一の装置がECサイトであり、媒体がECサイトにアクセスしているサービス利用者のPCである場合、サービス利用者によりPCに対し行われた商品の選択操作に応じてECサイトからサーバ装置に対しサービス利用者により選択された商品を識別する商品識別情報を含んだコード要求が送信され、サーバ装置から商品識別情報を含んだアイテム属性情報を示す画像コードがECサイトに送信され、ECサイトからPCに対し送信される画像コードがPCのディスプレイに表示される、といった仕組みが実現可能である。
上記第14の実施態様において、
前記媒体は、前記サーバ装置からコードを受信するコード受信手段を備える装置であり、
前記サーバ装置の送信手段は、自機のコード生成手段により生成されたコードを前記媒体に送信する
構成としてもよい(第16の実施態様)。
第16の実施態様によれば、例えばサーバ装置がECサイトの機能を備え、媒体がECサイトにアクセスしサービス利用者が購入する商品を選択するために用いるPCである場合、ECサイトであるサーバ装置においてサービス利用者により選択された商品を識別する商品識別情報を含んだアイテム属性情報を示す画像コードが生成され、その画像コードがサーバ装置からPCに送信され、PCのディスプレイに画像コードの表示が行われる、といった仕組みが実現可能である。
上記第1乃至第16のいずれかの実施態様において、
前記サーバ装置の記憶手段は、自機の受信手段により受信され得る端末識別情報の各々に対応付けて当該端末識別情報により識別される端末装置のユーザを認証するための認証情報を記憶し、
前記サーバ装置の受信手段は、任意の装置から当該装置のユーザが認証を受けるための認証情報を受信し、
前記サーバ装置は、自機の記憶手段に記憶されている認証情報と自機の受信手段により受信された認証情報とが一致した場合に、当該一致した認証情報に対応付けて自機の記憶手段に記憶されている第1の端末識別情報に対し当該端末識別情報とは異なる第2の端末識別情報を割り当て、自機の記憶手段に対し、前記第1の端末識別情報に対応付けて記憶している情報を前記第2の端末識別情報に対応付けて記憶するように指示する端末識別情報変更手段を備え、
前記サーバ装置の送信手段は、自機の端末識別情報変更手段により前記指示が行われた場合に、前記第2の端末識別情報を前記認証を受けるための認証情報の送信元の装置に送信する
構成としてもよい(第17の実施態様)。
第17の実施態様によれば、例えば端末装置の機種変更を行ったサービス利用者は、予め例えばサーバ装置から端末装置を介して通知を受けた認証情報を新しい端末装置に入力しサーバ装置に送信することにより、古い端末装置に関しサーバ装置に登録されている情報を新しい端末装置に関する情報として登録し直すことが可能となる。
なお、上述したいずれのシステムにおいても、アイテム属性情報の取得を行った端末装置の端末識別情報とそのアイテム属性情報とがログ情報としてサーバ装置に記録され、例えばECサイトやコンテンツ配信サーバの管理者、広告の配布を行う広告主等のサービス提供者はサーバ装置に記録されているログ情報を指定した装置に送信させることにより、マーケティング等の目的でその情報を利用することができる。
また本発明は、上記システムが行う方法、上記システムを構成するサーバ装置、当該サーバ装置が行う処理をコンピュータに行わせるプログラム、および当該プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録する記録媒体を提供する。
本発明により、サービス利用者は端末装置を操作して媒体に保持されているアイテム属性情報の取得を行わせるだけで、ネットワークを介した本人認証を伴う各種サービスを受けることが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるポイント獲得システムの全体構成を示した図である。 図2は、本発明の第1実施形態にかかる管理サーバ装置の記憶手段に記憶されている情報の構成を示した図である。 図3は、本発明の第1実施形態にかかるポイント獲得システムの携帯電話の登録時の動作を示したフロー図である。 図4は、本発明の第1実施形態にかかるポイント獲得システムのポイント獲得時の動作を示したフロー図である。 図5は、本発明の第1実施形態にかかるポイント獲得システムのポイント利用時の動作を示したフロー図である。 図6は、本発明の第1実施形態にかかるポイント獲得システムのログ閲覧時の動作を示したフロー図である。 図7は、本発明の第1実施形態にかかるポイント獲得システムの携帯電話の変更に伴う動作を示したフロー図である。 図8は、本発明の第2実施形態にかかる決済システム2の全体構成を示した図である。 図9は、本発明の第2実施形態にかかる決済システム2の決済事業者に関する携帯電話の登録時の動作を示したフロー図である。 図10は、本発明の第2実施形態にかかる決済システム2の決済時の動作を示したフロー図である。 図11は、本発明の一変形例にかかる権利DBの構成を示した図である。
1 ポイント獲得システム
2 決済システム
11 携帯電話
12 管理サーバ装置
13 広告チラシ
14 レジスタ
15 コードシート
16 端末装置
17 携帯電話
21 端末装置
22 決済サーバ装置
23 ECサイトサーバ装置
[1.第1実施形態]
[1.1.構成]
本発明にかかるシステムの一使用例としてのポイント獲得システム1を、第1実施形態として説明する。ポイント獲得システム1は、サービス利用者が街頭等で配布される広告チラシに印刷されている二次元コードを携帯電話のカメラにより撮影することで、会員店舗における商品・サービスの購入時にお金に代えて利用できるポイントを獲得することを可能とするシステムである。
図1は、ポイント獲得システム1の全体構成を模式的に示した図である。ポイント獲得システム1は、サービス利用者が携帯する携帯電話11と、ポイント獲得システム1の各種管理を行う管理サーバ装置12と、広告および二次元コードの印刷された紙媒体である広告チラシ13と、会員店舗に配置されたレジスタ14と、サービス利用者がポイントを利用する際に用いる二次元コードの印刷されたコードシート15と、携帯電話11の広告チラシ13を配布する会員企業の職員(サービス提供者)が使用するPCである端末装置16と、会員企業の職員が携帯する携帯電話17を備えている。なお、図1において携帯電話11、広告チラシ13、レジスタ14、コードシート15、端末装置16および携帯電話17は1つずつしか示されていないが、実際にはポイント獲得システム1はそれらを各々多数含んでいる。
携帯電話11および携帯電話17にはカメラが内蔵されており、そのカメラにより二次元コードを撮影可能である。また、携帯電話11および携帯電話17は無線通信網およびインターネットを介して管理サーバ装置12との間で通信可能である。また、携帯電話11および携帯電話17には各種アプリケーションプログラムのインストールが可能である。
携帯電話11および携帯電話17はサービス利用者もしくはサービス提供者がポイント獲得システム1を利用するためのアプリケーションプログラム(以下、「携帯アプリ」と呼ぶ)に従った処理を実行することにより、少なくとも以下の機能構成を備える装置となる。
記憶手段:管理サーバ装置12から割り振られた端末識別情報を記憶する。
取得手段:二次元コードを撮影し、デコードを行って各種アイテムを識別するアイテム識別情報を含むアイテム属性情報を取得する。
送信手段:記憶手段に記憶されている端末識別情報と取得手段により取得されたアイテム属性情報とを管理サーバ装置12に送信する。
管理サーバ装置12はインターネットおよび無線通信網を介して携帯電話11、レジスタ14、端末装置16および携帯電話17と通信可能なサーバ装置である。管理サーバ装置12はポイント獲得システム1を管理するためのアプリケーションプログラム(以下、「サーバアプリ」と呼ぶ)に従った処理を実行することにより、少なくとも以下の機能構成を備える装置となる。
受信手段:携帯電話11および携帯電話17から端末識別情報とアイテム属性情報とを受信する。携帯電話11よび携帯電話17からその携帯電話を使用しているサービス利用者もしくはサービス提供者(以下、それらを併せて単に「ユーザ」と呼ぶ)が本人認証を受けるための認証情報(レスキューコード)を受信する。
記憶手段:受信手段により受信された端末識別情報とアイテム属性情報とを互いに対応付け、ログデータとして記憶する。全てのユーザの携帯電話に関し、端末識別情報に対応付けて、ユーザの本人認証を行うための認証情報を記憶する。全てのユーザの携帯電話に関し、端末識別情報に対応付けて、ユーザに現在付与されているポイント数を記憶する。
送信手段:記憶手段に記憶されているログデータのうち、端末装置16から送信される抽出条件情報により示される抽出条件を満たすものを端末装置16に送信する。受信手段による認証情報の受信に応じて端末識別情報の変更が行われた際、新しい端末識別情報を認証情報の送信元の携帯電話に送信する。
ポイント数変更手段:受信手段によりポイント数の増減を示す属性情報を含むアイテム属性情報が受信された場合、その属性情報に従って、そのアイテム属性情報とともに受信された端末識別情報に対応付けて記憶されているポイント数を変更し記憶するように記憶手段に指示する。
コード生成手段:二次元コードを生成する。
端末識別情報変更手段:受信手段により認証情報が受信された場合、受信された認証情報と一致する認証情報を記憶手段に記憶されている認証情報から検索し、検索した認証情報に対応付けて記憶されている端末識別情報に対し新しい端末識別情報を割り当て、記憶手段に記憶されている古い端末識別情報を新しい端末識別情報で書き換えるように記憶手段に指示する。
図2は、管理サーバ装置12の記憶手段に記憶されている情報の構成を模式的に示した図である。図2(a)はポイント獲得システム1を利用するユーザが携帯する携帯電話11および携帯電話17の全てに関し、それらの携帯電話に関するデータを格納するユーザDB(Database)を示している。なお、ポイント獲得システム1においてはユーザの識別はそのユーザが携帯する携帯電話の端末識別情報により行われるため、携帯電話に関するデータとはすなわち、その携帯電話を携帯するユーザに関するデータである。
ユーザDBは、個々の携帯電話に関するユーザデータの集まりである。個々のユーザデータは以下のフィールドを有する。
端末識別情報:携帯電話に割り当てられた識別情報を示す。
企業ID:ユーザがサービス提供者の職員である場合において、そのユーザが所属する企業の識別情報を示す。なお、ユーザがサービス利用者である場合は空データである。
認証情報:ユーザが古い携帯電話から新しい携帯電話にポイント残高等を移行する際にユーザを認証するために用いられるパスワードを示す。この認証情報を以下「レスキューコード」と呼ぶ。
ポイント残高:ユーザに現在付与されているポイント残高を示す。
決済ID1〜3:ユーザが代金の決済を行う際に用いる決済事業者(銀行、クレジットカード会社等)を識別する決済事業者IDと、管理サーバ装置12および決済事業者のサーバ装置においてユーザを識別するユーザIDとの組み合わせを示す。例えば、決済ID「0014−01024510」は、決済事業者ID「0014」で示される決済事業者において、このユーザがユーザID「01024510」で識別されることを示す。
図2(b)は携帯電話11および携帯電話17から管理サーバ装置12に対し送信されてくる端末識別情報とアイテム属性情報との組をログデータとして記憶するログDBを示している。
ログDBに格納される個々のログデータは以下のフィールドを有する。
受信時刻:情報の受信時刻を示す。
端末識別情報:受信した端末識別情報を示す。
アイテム属性情報:受信したアイテム属性情報を示す。
アイテム属性情報は、以下のサブフィールドを有している。
アイテム識別情報:個々のアイテムを識別する識別情報を示す。「アイテム」とは、例えば個々の広告、個々の取引において発生する代金支払い等である。
パラメータ1〜4:アイテムの属性を示す。例えば、支払い代金に応じた数のポイントを付与するというアイテムにおける付与されるポイント数など。
アイテム識別情報は、さらに以下のサブフィールドを有している。
企業ID:サービスを提供する企業の識別情報を示す。
サービスID:提供されるサービスの識別情報を示す。
シーケンスID:同じ種類のサービスを個々に識別するための識別情報を示す。
図2(c)は管理サーバ装置12が携帯電話11および携帯電話17から端末識別情報とアイテム属性情報との組を受信した場合に、それらの情報に応じて実行すべき処理を示すアクションデータの集まりであるアクションDBを示している。
アクションDBに格納される個々のアクションデータは以下のフィールドを有する。
企業ID:サービスを提供する企業の識別情報を示す。
サービスID:提供されるサービスの識別情報を示す。
サービス名称:サービスの内容を示す。
アクション:企業IDおよびサービスIDで特定されるサービスに関するアイテム属性情報が携帯電話から受信された場合に実行されるべきアクションを示す。
例えば、図2(b)の第1行に例示のアクションデータは、企業ID「0125」およびサービスID「002537」のアイテム属性情報が受信された場合、それとともに受信された端末識別情報で識別されるユーザに対し25ポイントを付与するが、既に同じ理由で過去にポイント付与が行われているか、アクション属性情報の受信の時点で2008年11月30日を過ぎている場合にはそのポイントの付与は行わない、という処理の実行を指示している。
アクションDBに登録されているアクションデータの内容は、サービス提供者からの依頼に従い管理サーバ装置12の管理者が設定したものである。
図1に戻り、ポイント獲得システム1全体の説明を続ける。広告チラシ13には広告に加え、その広告チラシ13に応じたアイテム属性情報が画像化された二次元コードが印刷されている。広告チラシ13に印刷される二次元コードは、サービス提供者、すなわち広告チラシ13の広告主からの依頼に応じた管理者による操作に従い、管理サーバ装置12が生成し出力したものである。
以下、広告チラシ13に印刷される二次元コードは下記のアイテム属性情報を示すものとする。(ただし、下記に示さないフィールドは空データであるものとする。以下同様。)
企業ID「0125」
サービスID「002537」
レジスタ14はインターネットを介して管理サーバ装置12と通信可能なレジスタである。レジスタ14は、通常のレジスタ14に加え、少なくとも以下の構成要素を備えている。
送信手段:管理サーバ装置12に対し企業IDおよびサービスIDを含むコード要求を送信する。
受信手段:管理サーバ装置12から利用ポイント数および二次元コードの画像データを受信する。
コードシート15はポイント利用時に利用される二次元コードが印刷されたシートであり、通常はサービス利用者による撮影に便利なレジスタ14付近に配置されている。以下、コードシート15に印刷されている二次元コードは下記のアイテム属性情報を示すものとする。
企業ID「0125」
サービスID「100075」
コードシート15に印刷されている二次元コードは、予めサービス提供者が管理サーバ装置12の管理者に依頼し管理サーバ装置12により生成・出力してもらったものである。その依頼を受けた際、アクションDB(図2(c))には管理者の管理サーバ装置12に対する操作により、下記のアクションデータが登録されている。
企業ID「0125」
サービスID「100075」
サービス名称「新宿店における全ポイント残高の利用」
アクション「ポイント利用(全ポイント残高)」
上記のアクションデータは、企業ID「0125」およびサービスID「100075」のアイテム属性情報が受信された場合、それとともに受信された端末識別情報で識別されるユーザの全ポイント残高を利用する、という処理の実行を指示している。なお、ポイントの利用の処理とは、具体的には、管理サーバ装置12からサービス提供者側の装置に対し利用ポイント数を通知するとともに、ユーザDB(図2(a)参照)のポイント残高から利用されたポイント数を減算する処理である。
端末装置16はインターネットを介して管理サーバ装置12との間で通信可能なPCである。端末装置16はサービス提供者が管理サーバ装置12に記憶されているログデータを閲覧するためのアプリケーションプログラム(以下、「PCアプリ」と呼ぶ)に従った処理を実行することにより、少なくとも以下の機能構成を備える装置となる。
送信手段:管理サーバ装置12にログデータ要求を送信する。
受信手段:管理サーバ装置12からログデータを受信する。
なお、管理サーバ装置12と、携帯電話11、レジスタ14、端末装置16および携帯電話17との間の通信は、各々、例えばSSL(Secure Socket Layer)等の暗号化技術により改ざん、盗聴、なりすましの危険から保護されている。
[1.2.動作]
ポイント獲得システム1の利用を希望するユーザは、予め自分が携帯する携帯電話を管理サーバ装置12に登録する必要がある。図3は携帯電話11が管理サーバ装置12に登録される際のポイント獲得システム1の動作を示したフロー図である。なお、サービス提供者が携帯する携帯電話17の登録は、ユーザデータが有するフィールド「企業ID」を別途、管理サーバ装置12の管理者に登録してもらう必要がある点を除き、携帯電話11の登録と同様である。
サービス利用者は、管理サーバ装置12のURL(Uniform Resource Locator)を携帯電話11に入力する等の操作を行い、管理サーバ装置12から携帯電話11への携帯アプリのダウンロードを行う(ステップS101およびステップS102)。続いて、サービス利用者は携帯電話11を操作して、携帯アプリのインストールを行い(ステップS103)、インストールした携帯アプリを携帯電話11において起動する(ステップS104)。携帯アプリの初回起動に伴い、携帯電話11は管理サーバ装置12に対し端末識別情報の要求を送信する(ステップS105)。
ステップS105の要求に応じて、管理サーバ装置12はユーザDB(図2(a)参照)にユーザデータを新規作成した後、いずれのユーザにも未割り当ての新しい端末識別情報を生成し、新規作成したユーザデータのフィールド「端末識別情報」に格納する。また、管理サーバ装置12は新規作成したユーザデータのフィールド「ポイント数」に「0」を格納する(ステップS106)。
続いて、管理サーバ装置12は新たに割り当てた端末識別情報を携帯電話11に送信する(ステップS107)。携帯電話11は管理サーバ装置12から受信した端末識別情報を記憶手段に記憶する(ステップS108)。以上により、携帯電話11の管理サーバ装置12における登録が完了する。
次に、サービス利用者が広告チラシ13を見てポイントを獲得する際のポイント獲得システム1の動作を、図4のフロー図を用いて説明する。サービス利用者は、広告の印刷されている広告チラシ13を閲覧した後、携帯電話11において携帯アプリを起動した状態で、その広告チラシ13上に印刷されている二次元コードを携帯電話11のカメラにより撮影する(ステップS201)。
携帯電話11はステップS201の撮影により生成された画像データが示す二次元コードをデコードし、コード化されていないアイテム属性情報を生成する(ステップS202)。携帯電話11はデコードにより得られたアイテム属性情報を、記憶手段に記憶されている端末識別情報とともに管理サーバ装置12に送信する(ステップS203)。
管理サーバ装置12は携帯電話11から端末識別情報とアイテム属性情報とを受信すると、ログDB(図2(b)参照)にログデータを新規作成し、新規作成したログデータに受信した情報を格納する。また、管理サーバ装置12は新規作成したログデータのフィールド「受信時刻」にその時点の時刻を示す時刻情報を格納する(ステップS204)。
続いて、管理サーバ装置12はアクションDB(図2(c)参照)から、携帯電話11から受信したアイテム属性情報に含まれる企業IDおよびサービスIDを含むアクションデータを検索する(ステップS205)。
管理サーバ装置12は検索したアクションデータのフィールド「アクション」の指示に従い、この場合、携帯電話11のユーザにポイント付与の処理を行う(ステップS206)。
具体的には、管理サーバ装置12はまず、現在時刻が2008年11月30日までの期間内であるかを判定する。現在時刻が2008年11月30日までの期間内である場合、管理サーバ装置12はログDBに端末識別情報、企業IDおよびサービスIDが携帯電話11から受信した情報に含まれるものと同じログデータがないかを確認する。ログDBに該当するログデータがない場合、管理サーバ装置12はユーザDB(図2(a)参照)から、携帯電話11から受信した端末識別情報を含むユーザデータを検索し、検索したユーザデータのポイント残高に25ポイントを加算する。
一方、現在時刻が有効期限を超えていた場合や、過去に同じユーザによる同じサービスの利用を示すログデータがあった場合、ポイントの付加は行われない。
続いて、管理サーバ装置12はアクションの結果、すなわちポイント付与の結果を示す通知を携帯電話11に送信する(ステップS207)。ポイントの付与が行われた場合、携帯電話11には例えば「25ポイントが付与されました。現在のポイント残高は2150ポイントです。」といった通知が送信される。一方、ポイントの付与が行われなかった場合、携帯電話11には例えば「ポイントの付与は行われませんでした。既にポイントの付与が行われています。」といった通知が送信される。
携帯電話11は管理サーバ装置12から受信した通知の内容をディスプレイに表示する(ステップS208)。以上が広告チラシ13の閲覧によるポイント獲得に伴うポイント獲得システム1の動作である。
次に、サービス利用者がポイント獲得システム1の会員店舗においてポイントを利用する際の動作を、図5のフロー図を用いて説明する。
サービス利用者は、レジスタ14付近に配置されているコードシート15上の二次元コードを撮影する(ステップS301)。その後、図4におけるステップS202〜ステップS206と同様の処理が行われる(ステップS302〜ステップS306)。
ただし、この場合、ステップS306におけるアクションとは、ポイント利用の処理(この場合、全ポイント残高の利用)である。具体的には、まず管理サーバ装置12は、ユーザDB(図2(a))から、携帯電話11から受信した端末識別情報を含むユーザデータを検索する。
管理サーバ装置12は検索したユーザデータのポイント残高(例として、「2150」であるものとする)を一時的にワークエリアに記憶した後、ユーザデータのポイント残高を「0」にする。続いて、管理サーバ装置12はステップS304において新規作成し携帯電話11から受信した端末識別情報およびアイテム属性情報を格納したログデータのシーケンスIDに、同じ企業ID・サービスIDに対し割り当てられていない新しいシーケンスIDを格納する。さらに、管理サーバ装置12はそのログデータのパラメータ1に、「ポイント利用(−2150)」を格納する。これにより、管理サーバ装置12側におけるポイント利用の処理が完了する。
続いて、管理サーバ装置12はアクションに伴う通知を行うが、この場合、その通知先は携帯電話11ではなくレジスタ14である。具体的には、管理サーバ装置12はワークエリアに一時的に記憶しているポイント残高を、ログデータに格納したシーケンスIDとともにレジスタ14に送信する(ステップS307)。
レジスタ14は管理サーバ装置12からポイント残高およびシーケンスIDの通知を受けると、通知されたポイント残高を請求額から差し引いた金額をポイント利用後の請求額として算出し、さらにその金額の10%(端数は切り捨て)を付与ポイント数として算出する。続いて、レジスタ14は以下の情報を含む二次元コードの要求を管理サーバ装置12に送信する(ステップS308)。ただし、パラメータ1は現在時刻を示し、パラメータ2は算出した付与ポイント数を示す。
企業ID「0125」
サービスID「000007」
パラメータ1「2008年12月24日20:35」
パラメータ2「+308」
管理サーバ装置12はレジスタ14からの要求に応じて上記の情報を示す二次元コードを生成し、レジスタ14に送信する(ステップS309)。
レジスタ14は、ステップS308およびステップS309の処理と並行して、ポイント利用後の請求額をサービス利用者に提示する。その提示に応じてサービス利用者が店員にお金を渡し、店員が受け取ったお金の金額をレジスタ14に入力すると、レジスタ14は請求額、請求額内訳、利用ポイント数、ポイント利用後請求額、受け取り金額、お釣り金額等の情報に加え、ステップS309において受信した二次元コードをレシート用紙に印刷する(ステップS310)。
なお、ステップS307において、レジスタ14が管理サーバ装置12から受信したシーケンスIDはレジスタ14に記憶され、例えば店員が管理サーバ装置12から取得したログデータに記録されている利用ポイント数とレジスタ14に記録されている利用ポイント数とを照合する場合等に利用される。以上がポイント利用に伴うポイント獲得システム1の動作である。
ところで、レシート上に印刷された二次元コードによるポイント獲得を可能とするために、管理サーバ装置12のアクションDBには予め下記のアクションデータが登録されている。
企業ID「0125」
サービスID「000007」
サービス名称「新宿店におけるポイント付与(支払金額の10%)」
アクション「重複登録不可(「既にポイントが付与されています。」); 有効期間<=パラメータ1+30日; ポイント付与(パラメータ2)」
上記のアクションは、企業ID「0125」およびサービスID「000007」のアイテム属性情報が受信された場合、重複登録がなく、現在時刻がアイテム属性情報に含まれるパラメータ1の時刻から30日後までの期間内であれば、アイテム属性情報に含まれるパラメータ2のポイントを付与する、という処理を指示している。
サービス利用者がステップS310においてレシート上に印刷された二次元コードを携帯電話11で撮影すると、二次元コードに示されるアイテム属性情報が携帯電話11の端末識別情報とともに管理サーバ装置12に送信され、上記のアクションデータに従い、そのユーザにポイントの付与が行われる。
なお、レシート上に印刷された二次元コードはいずれのサービス利用者の携帯電話11により撮影されてもよい。すなわち、ポイント獲得に興味がないサービス利用者は、未撮影のレシートを知人等に渡し、その人の携帯電話11で二次元コードを撮影してもらうことで、ポイントを知人等に渡すことができる。
次に、サービス提供者が端末装置16を用いて自社サービスに関するログデータを閲覧する際のポイント獲得システム1の動作を、図6を用いて説明する。
サービス提供者は、例えば端末装置16においてブラウザを起動し、ブラウザにて管理サーバ装置12が提供するログ検索サイトのURLを入力し、送信操作を行う。その操作に応じて、端末装置16は管理サーバ装置12に対しWebページを表示するためのページデータの要求を送信する(ステップS401)。
管理サーバ装置12はその要求に応じて、二次元コードを表示するログイン画面のページデータを生成し、生成したページデータを端末装置16に送信する(ステップS402)。ログイン画面に含まれる二次元コードは、例えば以下のアイテム属性情報を示す。
企業ID「0000」
サービスID「00000005」
シーケンスID「04120315」
上記の企業ID「0000」は管理サーバ装置12の管理者を示す特殊な企業IDである。サービスID「00000005」は「ログ検索サイトへのログイン」というサービスを示す。シーケンスID「04120315」はステップS401において端末装置16と管理サーバ装置12との間に確立された通信セッションを識別するためのIDである。
端末装置16は管理サーバ装置12から受信したページデータに従い、二次元コードの表示を含むログイン画面をディスプレイ上に表示する(ステップS403)。サービス提供者は携帯電話17のカメラを用いて端末装置16のディスプレイ上に表示された二次元コードを撮影する(ステップS404)。携帯電話17は二次元コードをデコードしアイテム属性情報を取得する(ステップS405)。
携帯電話17はステップS405において取得したアイテム属性情報を、記憶手段に記憶している端末識別情報とともに管理サーバ装置12に送信する(ステップS406)。管理サーバ装置12は受信した端末識別情報を含むユーザデータをユーザDB(図2(a)参照)から検索し、検索したユーザデータのフィールド「企業ID」に企業IDが格納されているか否かを判定する(ステップS407)。
ステップS407の判定においてフィールド「企業ID」に企業IDが格納されている場合(ステップS407;Yes)、管理サーバ装置12はログ検索画面のページデータを端末装置16に送信する(ステップS408)。端末装置16は受信したページデータに従いログ検索画面を表示する(ステップS409)。
ログ検索画面においてサービス提供者がログデータの検索条件を入力し所定の操作を行うと、端末装置16はサービス提供者により入力された検索条件を示す検索条件情報を含むログデータ要求を管理サーバ装置12に送信する(ステップS410)。
管理サーバ装置12はログDB(図2(b)参照)からログデータ要求に含まれる検索条件情報に示される検索条件を満たすログデータを検索する(ステップS411)。ただし、ステップS411において検索対象となるログデータは、ステップS407において検索したユーザデータに含まれる企業IDを含むものに限られる。
管理サーバ装置12は検索したログデータを表示する検索結果ページのページデータを生成し、生成したページデータを端末装置16に送信する(ステップS412)。端末装置16は受信したページデータに従い検索結果ページを表示する(ステップS413)。その結果、サービス提供者は例えば配布した広告チラシ13の効果等を知ることができる。
ステップS407の判定において、フィールド「企業ID」に空データが格納されている場合、それは携帯電話のユーザがサービス提供者ではないことを示す。その場合(ステップS407;No)、管理サーバ装置12はログイン失敗を通知するページデータを生成し、生成したページデータを端末装置16に送信する(ステップS414)。その後、管理サーバ装置12はステップS401において確立された通信セッション、すなわち携帯電話17から受信したアイテム属性情報に含まれるシーケンスIDにより識別される通信セッションを切断する(ステップS415)。
端末装置16はステップS414において管理サーバ装置12からページデータを受信すると、そのページデータに従いログイン失敗のメッセージを表示する(ステップS416)。以上がサービス提供者によるログ閲覧に伴うポイント獲得システム1の動作の説明である。
次に、ユーザがそれまで使っていた携帯電話の使用を停止し、新しい携帯電話の使用を開始する場合に、管理サーバ装置12のユーザDB(図2(a)参照)に登録されているポイント残高等を新しい携帯電話に移行する際のポイント獲得システム1の動作を、図7を用いて説明する。なお、図7において、古い携帯電話11を携帯電話11a、新しい携帯電話11を携帯電話11bとしている。また、サービス提供者が携帯する携帯電話17に関しても、携帯電話11の場合と全く同様にユーザデータの移行を行うことができる。
サービス利用者はまず携帯電話11aにおいて携帯アプリを起動し、表示されるメニューから「レスキューコードの表示」を選択する。その選択操作に応じて、携帯電話11aは管理サーバ装置12に対しレスキューコードの送信要求を行う(ステップS501)。この送信要求には、携帯電話11aの端末識別情報が含まれている。
管理サーバ装置12はレスキューコードの送信要求に応じて、ユーザDB(図2(a)参照)から送信要求に含まれる端末識別情報を含むユーザデータを検索する。続いて、管理サーバ装置12はいずれのユーザデータにおいても使用されていない新たなレスキューコードを生成し、生成したレスキューコードを検索したユーザデータのフィールド「認証情報」に格納する(ステップS502)。なお、既にフィールド「認証情報」にレスキューコードが格納されている場合、そのレスキューコードは新しいレスキューコードにより上書きされる。
管理サーバ装置12はステップS502において生成したレスキューコードを携帯電話11aに送信する(ステップS503)。携帯電話11aは、管理サーバ装置12から受信したレスキューコードをディスプレイに表示する(ステップS504)。サービス利用者は、表示されたレスキューコードをメモ用紙に書きとめる。その後、サービス利用者は携帯電話11aを破棄等してもよい。
ここで、携帯電話11bの管理サーバ装置12に対する登録は既に完了しているものとする。サービス利用者は、携帯電話11bに表示されるメニューから「古い情報の移行」を選択する。その選択操作に応じて、携帯電話11bはレスキューコードの入力画面を表示する。その入力画面において、サービス利用者はステップS504において携帯電話11aに表示されたレスキューコードを携帯電話11bに入力し、所定の操作を行う。その操作に応じて、新しい携帯電話11はサービス利用者に入力されたレスキューコードを自機の記憶手段に記憶されている端末識別情報とともに管理サーバ装置12に送信する(ステップS601)。
管理サーバ装置12は携帯電話11bからレスキューコードおよび端末識別情報を受信すると、ユーザDB(図2(a)参照)から、携帯電話11bから受信したレスキューコードを含むユーザデータを検索し、検索したユーザデータの端末識別情報を移行元の携帯電話11の端末識別情報として特定する(ステップS602)。
続いて、管理サーバ装置12はいずれのユーザデータにも使用されていない新たな端末識別情報を生成し、ステップS602において検索したユーザデータの端末識別情報を新たに生成した端末識別情報で上書きする。また、管理サーバ装置12はユーザDB(図2(a)参照)から、携帯電話11bから受信した端末識別情報を含むユーザデータを検索し、検索したユーザデータを削除する(ステップS603)。
管理サーバ装置12はステップS603においてユーザDBの更新処理を完了すると、ステップS603において新たに生成した端末識別情報を携帯電話11bに送信する(ステップS604)。携帯電話11bは、管理サーバ装置12から受信した新しい端末識別情報で記憶手段に記憶している古い端末識別情報を上書きする(ステップS605)。以上により、携帯電話11aに関するユーザデータが、携帯電話11bに関するものとして登録し直される。
上述したレスキューコードによるユーザデータの移行は、携帯電話の故障や紛失において特に有効である。すなわち、ユーザは予めステップS501〜ステップS504の動作によりレスキューコードを取得しメモに書きとめておけば、その携帯電話が使用不可能となった場合であっても、新しい携帯電話に書きとめておいたレスキューコードを入力することで、古い携帯電話に関して登録されているポイント残高等の情報を新しい携帯電話において利用することができる。
以上が古い携帯電話11に関するユーザデータを新しい携帯電話11に対し登録し直す際のポイント獲得システム1の動作の説明である。
[1.3.第1実施形態の変形例]
[1.3.1.変形例1]
上述したポイント獲得システム1を変形し、会員店舗において商品等の購入をする際に代金の割引を受けられるクーポン券をサービス利用者の携帯電話11に対し発行するクーポン券発行システムとすることもできる。
クーポン券発行システムにおいては、サービス利用者が広告チラシ13の二次元コードを撮影すると、携帯電話11から端末識別情報およびアイテム属性情報を受信した管理サーバ装置12は、サービス利用者のユーザデータにおけるポイント残高が増加される代わりに、アクションデータに示される指示に従って、携帯電話11に対しクーポン券の画像データを送信する。
サービス利用者は、会員店舗において商品等の購入代金を支払う際に、携帯電話11のディスプレイにクーポン券を表示させ店員に見せることで、購入代金の割引を受けることができる。
サービス提供者(会員店舗の職員)がクーポン券の利用状況を知りたいと思う場合、サービス提供者は予め端末装置16を用いてクーポン券の使用記録用の二次元コードを管理サーバ装置12から受信し、シートに印刷してレジスタ14付近に置いておく。なお、この二次元コードは単にクーポン券の使用を記録する目的のものであるため、アクションDBにはこの二次元コードに対応するアクションデータの登録は不要である。
会員店舗の店員はクーポン券の提示による購入代金の割引を行う際に、サービス利用者に携帯電話11を用いてシートに印刷された二次元コードの撮影をしてもらう。その結果、クーポン券の使用時刻や使用店舗等を示すサービスIDもしくはパラメータがログデータとしてログDBに記録され、サービス提供者はそれらのログデータを閲覧することによりクーポン券の使用状況を知ることができる。
[1.3.2.変形例2]
上述したポイント獲得システム1において、過去に特定の二次元データの撮影を行ったサービス利用者にのみポイントを付与することを指示するアクションデータをアクションDBに登録することにより、例えば全2巻の書籍の第1巻と第2巻の両方を購入したサービス利用者にのみポイントを付与する、といったことが可能となる。
その場合、第1巻の書籍の裏表紙等に印刷される二次元コードに対応するアクションデータには、「サービスID=001002のログがあった場合、ポイント付与(50)」のようなアクションを登録し、第2巻の書籍の裏表紙等に印刷される二次元コードに対応するアクションデータには、「サービスID=001001のログがあった場合、ポイント付与(50)」のようなアクションを登録すればよい。ここで、サービスID「001001」および「001002」は各々、その書籍の第1巻および第2巻を識別するIDである。
上記の変形はポイント付与のみでなく、変形例1に示したクーポン券の発行や、コンテンツ配信等においても採用可能である。例えば、映画をストリーミング配信するコンテンツ配信サイトにおいて、所定の映画のDVDのパッケージに印刷されていた二次元コードを撮影したサービス利用者にのみその映画の特典映像をストリーミング配信する、といったことが可能である。その場合、コンテンツ配信サイトのページに表示される二次元コードに対応するアクションデータには、例えば「サービスID=000030のログがあった場合、配信許可」のようなアクションを登録すればよい。ここで、サービスID「000030」は所定の映画のDVDを識別するIDである。
[1.3.3.変形例3]
上述した変形例2をさらに変形し、直接会ったことのある人にのみ自分のサイトへのアクセスを許可したり、ネットワーク上の仮想空間内において自分の部屋への入室を許可したりするアクセス管理システムを実現することもできる。
そのようなアクセス管理システムにおいては、例えば人物Aが人物Bのサイトへのアクセスを行うためには、人物Aは人物Bの携帯電話のディスプレイに表示される二次元コードを自分の携帯電話で撮影する必要がある。
人物Bが自分のサイトへのアクセスを人物Aに許可する場合、人物Bはまず自分の携帯電話を操作して、管理サーバ装置12に対し、例えばサービスID「00002000」を含むアイテム属性情報を示す二次元コードの要求を行う。ここで、サービスID「00002000」は人物Bのサイトへのアクセス許可を示すIDである。
人物Bの携帯電話は要求に応じて管理サーバ装置12から送信されてきた二次元コードを表示する。人物Aは自分の携帯電話を用いて、人物Bの携帯電話に表示されている二次元コードを撮影する。その結果、人物Aのログデータとして、サービスID「00002000」を含むログデータがログDBに記録される。
その一方で、人物Bは管理サーバ装置12の管理者に依頼し、自分のサイトのログイン画面に表示される二次元コードに対応するアクションデータに、「サービスID=00002000のログがあった場合、アクセス許可」というアクションを登録しておく。その結果、人物Aが人物Bのサイトのログイン画面に表示される二次元コードを自分の携帯電話で撮影すれば、ログインに成功することになる。一方、人物Bと直接会ったことのない人に関しては、サービスID「00002000」を含むログデータがログDBに記録されることはないので、人物Bのサイトのログイン画面においてログインを成功させることはできない。
[1.3.4.変形例4]
上述したポイント獲得システム1において説明した本発明にかかるシステムのログデータの閲覧機能を利用すると、例えば授業の出席をチェックする出席管理システムを実現できる。出席管理システムを利用する教員は、例えば授業の最初、中頃、最後の3回、端末装置を用いて管理サーバ装置12に各々異なるサービスIDの二次元コードの要求を行い、その要求に応じて管理サーバ装置12から送信されてくる二次元コードを教室内のスクリーンにプロジェクタにより映し出す。生徒は各自の携帯電話11でスクリーンに映し出された二次元コードを撮影する。
主席管理システムにおいては、ユーザDB(図2(a)参照)にユーザの氏名を格納するフィールドを設けておき、予め氏名の登録を行っておく。また、管理サーバ装置12は教員が操作する端末装置からのログデータ要求に応じて検索結果を要求元の端末装置に送信する際、ログデータに含まれる端末識別情報をユーザデータに従い氏名に変換したものを端末装置に送信する。
上記のような構成にすれば、教員はある授業の出席者を知りたい場合、その授業中にスクリーンに映し出した二次元コードの要求時に指定したサービスIDの各々を含むログデータを全て有するユーザを抽出する、という検索条件をログ検索画面にて指定することで、その授業の出席者の氏名リストを得ることができる。
[2.第2実施形態]
本発明にかかるシステムの一使用例としての決済システム2を、第2実施形態として説明する。決済システム2は、サービス利用者である物品・サービスの購入者が、その代金をサービス提供者である銀行口座からの引き落としやクレジットカード決済により決済する際に、サービス利用者が簡単な操作により本人認証を行うことを可能とするシステムである。
決済システム2はポイント獲得システム1と共通する点が多いため、以下の説明においては決済システム2がポイント獲得システム1と異なる点を中心に説明する。また、ポイント獲得システム1と決済システム2とで共通もしくは対応する装置等に関しては、以下の説明においてポイント獲得システム1で用いたものと同じ符号を用いる。
図8は決済システム2の全体構成を模式的に示した図である。決済システム2は、サービス利用者が携帯する携帯電話11と、決済システム2の管理を行う管理サーバ装置12に加え、サービス利用者が使用するPCである端末装置21と、サービス提供者、すなわち決済事業者が管理するサーバ装置である決済サーバ装置22と、インターネットを介した商品・サービスの販売サービスを提供するECサイトサーバ装置23とを備えている。管理サーバ装置12、端末装置21、決済サーバ装置22およびECサイトサーバ装置23は各々互いにインターネットを介した通信が可能である。
決済システム2における管理サーバ装置12は、サーバアプリに従った処理を実行することにより、ポイント獲得システム1における管理サーバ装置12が備える機能構成に加え、少なくとも以下の機能構成を備える装置となる。
受信手段:送信手段により送信された決済要求に応じて決済サーバ装置22から送信されてくる応答情報としての決済完了通知を受信する。ECサイトサーバ装置23から二次元コードの要求を受信する。
送信手段:受信手段により受信された応答情報としての決済完了通知に応じてECサイトサーバ装置23に決済完了通知を送信する。ECサイトサーバ装置23に対し二次元コードを送信する。
記憶手段:アイテム属性情報に関する条件を示す条件情報を含むアクションデータを記憶する。
判定手段:受信手段により受信されたアイテム属性情報が記憶手段に記憶されているアクションデータに含まれる条件情報により示される条件を満たすか否かを判定する。
また、決済システム2においてアイテム属性情報を示す二次元コードを表示する端末装置21は、サービス提供者が決済システム2を利用するためのアプリケーションプログラムに従った処理を実行することにより、少なくとも以下の機能構成を備える装置となる。
コード受信手段:ECサイトサーバ装置23もしくは管理サーバ装置12から二次元コードを受信する。
続いて、以下に決済システム2の動作を説明する。まず、携帯電話11は図3を用いて説明した登録手続を既に終えている。その登録処理に加えて、決済システム2において決済サービスを利用したいサービス利用者は、予め利用したい決済事業者ごとに携帯電話11の登録手続を行っておく必要がある。図9は、サービス利用者が、決済システム2において利用する決済事業者として、決済サーバ装置22によりネットバンキングサイトを運営しているABC銀行を選択し、携帯電話11を決済システム2に登録する際の決済システム2の動作を示すフロー図である。
サービス利用者は端末装置21を操作して、ABC銀行のネットバンキングサイトへアクセスする。その際、サービス利用者は通常のユーザID、パスワード等を用いた認証手続を経て、ネットバンキングサイトへログインする(ステップS701)。
サービス利用者は端末装置21を操作して、ネットバンキングサイト内のページに表示される「携帯電話の登録」というメニューを選択する。その選択動作に応じて、決済システム2は下記の情報を含む二次元コードの要求を管理サーバ装置12に送信する(ステップS702)。
企業ID「0103」
サービスID「00000001」
パラメータ1「78237698」
パラメータ2「43526587」
企業IDはABC銀行の決済事業者IDである。サービスIDは携帯電話の登録サービスを示すIDである。パラメータ1は端末装置21と決済サーバ装置22との間に確立されている通信セッションを識別するIDである。パラメータ2はABC銀行が個々のサービス利用者を識別するためのユーザIDであり、決済サーバ装置22において生成される。なお、企業IDとユーザIDは組み合わせられて決済IDとなる。
管理サーバ装置12は決済サーバ装置22からの要求に応じて、上記の情報と、管理サーバ装置12において生成したシーケンスIDとを含むアイテム属性情報を示す二次元コードを生成し、決済サーバ装置22に送信する(ステップS703)。ここで、シーケンスIDは決済サーバ装置22と管理サーバ装置12との間に確立されている通信セッションを識別するIDである。
決済サーバ装置22は管理サーバ装置12から受信した二次元コードを表示するためのページデータを生成し、端末装置21に送信する(ステップS704)。端末装置21は決済サーバ装置22から受信したページデータに従い、二次元コードを表示する(ステップS705)。
サービス利用者は携帯電話11を用いて端末装置21に表示された二次元コードを撮影する(ステップS706)。携帯電話11は二次元コードをデコードしアイテム属性情報を取得する(ステップS707)。端末装置21は自機の端末識別情報と、ステップS707において取得したアイテム属性情報とを管理サーバ装置12に送信する(ステップS708)。
管理サーバ装置12はユーザDB(図2(a)参照)から端末識別情報とアイテム属性情報とを受信すると、受信したアイテム属性情報のサービスIDに従い、携帯電話11の決済事業者に関する登録処理を行う。具体的には、管理サーバ装置12は受信した端末識別情報を含むユーザデータを検索し、検索したユーザデータの決済ID1〜3のうち空データが格納されているいずれかに、受信したアイテム属性情報に含まれる企業IDとパラメータ2(ユーザID)とを組み合わせて生成される決済ID「0103−43526587」を格納する(ステップS709)。
管理サーバ装置12はステップS709における決済IDの登録を終えると、携帯電話11から受信したアイテム属性情報に含まれるシーケンスIDで識別される通信セッションの相手である決済サーバ装置22に対し、登録完了通知を送信する(ステップS710)。登録完了通知には、管理サーバ装置12が携帯電話11から受信したアイテム属性情報に含まれるパラメータ1、すなわち端末装置21と決済サーバ装置22との間に確立されている通信セッションを示すIDが含まれている。
決済サーバ装置22は管理サーバ装置12から受信した登録完了通知に含まれる通信セッションを示すIDに基づき、その通信セッションの相手である端末装置21に関する管理サーバ装置12における決済IDの登録が完了したことを知ることができる。従って、決済サーバ装置22はステップS702において管理サーバ装置12に送信したパラメータ2、すなわちユーザIDを、既に決済サーバ装置22においてサービス利用者に関し登録されている口座番号に対応付けて記憶する(ステップS711)。
以上が決済サービスを利用可能とするために、携帯電話11を決済システム2に登録する際の決済システム2の動作の説明である。
続いて、サービス利用者がEC−BESTというECサイトにおいて商品を購入し、決済システム2を利用して決済を行う際の決済システム2の動作を、図10を用いて説明する。サービス利用者は、端末装置21を用いてECサイトサーバ装置23が提供するEC−BESTのサイトにアクセスし、サイト内で購入商品を選択し、決済方法として「携帯電話を用いてABC銀行で決済」を選択する(ステップS801)。
サービス利用者の選択操作に応じて、ECサイトサーバ装置23は以下の情報を含む二次元コードの要求を管理サーバ装置12に送信する(ステップS802)。
企業ID「0083」
サービスID「00000500」
パラメータ1「36479827」
パラメータ2「0103」
パラメータ3「25000円」
パラメータ4「001 372698 EC−BEST」
企業IDはEC−BESTの企業IDである。サービスIDは決済の要求を示すIDである。パラメータ1は端末装置21とECサイトサーバ装置23との間に確立されている通信セッションを識別するIDである。パラメータ2は決済事業者IDであり、この場合、ABC銀行のIDを示す。パラメータ3は商品の購入代金を示す。パラメータ4は購入代金の振り込み先の口座情報を示す。
続いて、携帯電話11、端末装置21、ECサイトサーバ装置23および管理サーバ装置12において、図9におけるステップS703〜ステップS708と同様の処理が行われる(ステップS803〜ステップS808)。ただし、ステップS803〜ステップS808の処理においては、ステップS703〜ステップS708における決済サーバ装置22の役割を果たすのはECサイトサーバ装置23である。
管理サーバ装置12は携帯電話11から端末識別情報およびアイテム属性情報を受信すると(ステップS808)、受信した端末識別情報を含むユーザデータをユーザDB(図2(a)参照)から検索し、検索したユーザデータの決済ID1〜3の中から受信したアイテム属性情報のパラメータ2に示される決済事業者IDを含む決済IDを検索する。この場合、決済ID「0103−43526587」が検索される。
管理サーバ装置12は決済事業者ID「0103」で識別されるABC銀行の決済サーバ装置22に対し決済要求を送信する(ステップS809)。この決済要求には、検索した決済IDに含まれるユーザID「43526587」と、携帯電話11から受信したアイテム属性情報に含まれるパラメータ3「25000円」およびパラメータ4「001 372698 EC−BEST」が含まれている。
決済サーバ装置22は決済要求を受信すると、決済要求に含まれるユーザIDにより識別されるユーザの預金口座からパラメータ4「001 372698 EC−BEST」により示される預金口座に対し、パラメータ3「25000円」により示される金額を振り込む処理を行う(ステップS810)。決済サーバ装置22は振り込み処理を完了すると、管理サーバ装置12に決済完了通知を送信する(ステップS811)。
管理サーバ装置12は決済完了通知を受信すると、ECサイトサーバ装置23に対し決済完了通知を送信する(ステップS812)。この決済完了通知には、管理サーバ装置12が携帯電話11から受信したアイテム属性情報に含まれるパラメータ1、すなわち端末装置21とECサイトサーバ装置23との間に確立されている通信セッションを示すIDが含まれている。
ECサイトサーバ装置23は管理サーバ装置12から受信した決済完了通知に含まれる通信セッションを示すIDに基づき、その通信セッションの相手である端末装置21に関する購入代金の決済が完了したことを知ることができる。従って、ECサイトサーバ装置23は端末装置21に対し決済完了通知を送信する(ステップS813)。端末装置21はECサイトサーバ装置23から受信した決済完了通知をサービス利用者に対し表示する(ステップS814)。
なお、ECサイトサーバ装置23はステップS804において二次元コードを表示するページデータを端末装置21に送信した後、所定時間内にステップS812における管理サーバ装置12からの決済完了通知を受信できない場合、決済処理が失敗したと判断してその旨の通知を端末装置21に対し行った後、端末装置21との間の通信セッションを切断する。以上が決済システム2を用いた商品等の購入代金の決済に伴う決済システム2の動作の説明である。
[2.1.第2実施形態の変形例]
[2.1.1.変形例1]
上述した決済システム2は商品・サービスの購入を支援するシステムであるが、これを変形し、本人認証や決済処理を容易に行うことができるコンテンツ配信システムとすることも可能である。その場合、決済システム2におけるECサイトサーバ装置23の役割はコンテンツ配信サーバ装置が担うことになる。サービス利用者はコンテンツ配信システムにおいては、ECサイトにおいて商品を購入する代わりに、コンテンツ配信サイトにおいて動画や音楽等のコンテンツを購入することになる。
コンテンツの購入および決済指示が行われた後、携帯電話11、端末装置21、コンテンツ配信サーバ装置および管理サーバ装置12は、図10のステップS802〜ステップS812と同様の処理を行う。その間、コンテンツ配信サーバ装置はサービス利用者に選択された動画や音楽等のストリーミング配信を保留し、管理サーバ装置12からの決済完了通知を待つ。その後、所定時間内に管理サーバ装置12から決済完了通知を受信した場合、コンテンツ配信サーバ装置は保留していたストリーミング配信を開始する。一方、所定時間内に決済完了通知を受信できなかった場合、コンテンツ配信サーバ装置はその旨を端末装置21に通知した後、コンテンツの配信を開始することなく端末装置21との間の通信セッションを切断する。
[2.1.2.変形例2]
上述した決済システム2においては、商品・サービスが決済と同時にサービス利用者に引き渡される。例えば、決済システム2において取引される対象が商品であれば、決済と同時に商品の配送手続きが開示され、決済システム2において取引される対象がコンテンツであれば、決済と同時にコンテンツ配信が行われる。ただし、決済システム2を発展させて、コンテンツ配信を受ける権利、映画・演劇・スポーツ・音楽の公演等を視聴する権利等を、コンテンツ配信を受ける時点より前、もしくは映画等の視聴が行われる時点より前に購入することを可能とする前売り券販売システムとしてもよい。
例えば前売り券販売システムにおいては、コンテンツ配信や映画等の視聴の権利を有しているか否かを管理サーバ装置12において速やかに判断可能とするために、管理サーバ装置12の記憶手段には、図11に例示のような権利DBが記憶されている。権利DBは、いずれのサービス利用者がいずれのコンテンツ等の視聴を行える権利を有しているかを示す権利データの集まりである。
権利データは、フィールド「端末識別情報」、「企業ID」、「サービスID」、「コンテンツ名称」、「有効期間」を有している。「端末識別情報」はコンテンツ等の視聴を行う権利を有しているサービス利用者を識別する端末識別情報を示す。「企業ID」および「サービスID」の組み合わせにより、配信対象のコンテンツや、視聴対象の映画等が識別される。「コンテンツ対象」は配信対象のコンテンツや視聴対象の映画等の名称を示す。「有効期間」はコンテンツ配信や視聴等の可能な期間を示す。
前売り券販売システムによれば、サービス利用者は、例えば10日後から1ヶ月間のコンテンツ配信を受ける権利を購入する、といったことが可能である。その場合、サービス利用者は例えば端末装置21を用いてコンテンツ配信サーバ装置にアクセスし、コンテンツ、配信期間、決済方法を選択する。その選択に応じて、コンテンツ配信サーバ装置は管理サーバ装置12から配信対象のコンテンツを示す企業IDおよびサービスID、コンテンツの名称を示す情報、コンテンツ配信を受ける期間を示す期間情報、代金を示す金額情報、決算手段を示す情報(ポイント決済を示す情報、もしくは決済ID)等を示す二次元コードの発行要求を行い、管理サーバ管理装置12から取得した二次元コードを端末装置21に送信する。その結果、端末装置21のディスプレイ上に二次元コードが表示される。
サービス利用者はその二次元コードを携帯電話11で撮影する。その結果、携帯電話11から管理サーバ装置12に端末識別情報およびアイテム属性情報が送信され、管理サーバ装置12において決済処理が行われる。その後、管理サーバ装置12は携帯電話11から受信した情報に従い、権利DBに新しい権利データを登録する。
その後、コンテンツ配信の有効期間中にサービス利用者が例えば端末装置21(権利の購入時に用いた端末装置と異なってもよい)を用いてコンテンツ配信サーバ装置にアクセスし、購入済みのコンテンツを選択すると、その選択操作に応じて、コンテンツ配信サーバ装置は管理サーバ装置12から二次元コードを取得し、端末装置21に表示させる。サービス利用者が携帯電話11によりその二次元コードを撮影すると、管理サーバ装置12に端末識別情報およびアイテム属性情報が送信される。管理サーバ装置12は、受信した端末識別情報と、受信したアイテム属性情報に含まれる企業IDおよびサービスIDとを含む権利データを権利DBから検索し、その時点が検索した権利データの「有効期間」により示される期間中であれば、決済処理を行うことなくコンテンツ配信サーバ装置に対しコンテンツ配信開始の指示を送信する。
前売り券販売システムにおいては、あるサービス利用者が購入した権利を、他のサービス利用者に譲ることも可能である。例えば、携帯電話11aを使用しているサービス利用者Aが前売り券販売システムにおいて映画の視聴権を予め購入していたとする。サービス利用者Aが何らかの事情でその映画の視聴権を知人のサービス利用者B(携帯電話11bを使用)に譲りたい場合、サービス利用者Aは携帯電話11aを用いて管理サーバ装置12にアクセスし、購入済みの映画の名称リストの送信要求を行う。その要求に応じて、管理サーバ装置12は権利DBから携帯電話11aの端末識別情報を含む権利データを検索し、検索した権利データの「コンテンツ名称」をリスト化して携帯電話11aに送信する。
サービス利用者Aは携帯電話11aに表示される購入済み(未視聴)の映画の名称リストから譲渡したい映画の名称を選択する。その選択操作に応じて、携帯電話11aから管理サーバ装置12に対し権利譲渡用の二次元コードの発行要求が送信される。その要求に応じて、管理サーバ装置12は携帯電話11aに権利譲渡用の二次元コードを送信する。携帯電話11aはその二次元コードをディスプレイに表示する。この二次元コードが示すアイテム属性情報は、譲渡対象の映画を示す企業IDおよびサービスIDと、携帯電話11aの端末識別情報を含んでいる。
サービス利用者Aはサービス利用者Bに携帯電話11aに表示される二次元コードを携帯電話11bにより撮影してもらう。携帯電話11bはその撮影に応じて、端末識別情報とアイテム属性情報を管理サーバ装置12に送信する。管理サーバ装置12は、受信したアイテム属性情報に含まれる携帯電話11aの端末識別情報と企業IDおよびサービスIDを含む権利データを権利DBから検索し、検索した権利データの「端末識別情報」の内容を、携帯電話11bからアイテム属性情報とともに受信した端末識別情報、すなわち携帯電話11bの端末識別情報に書き換える。これにより、その映画の視聴権がサービス利用者Bに譲渡されたことになる。
その後、映画の上映期間中(権利の有効期間中)にサービス利用者Bが映画館に行き、入場口にてその映画を示す企業IDおよびサービスIDを示す二次元コードを携帯電話bにて撮影すると、管理サーバ装置12において権利DBに基づき携帯電話bの使用者にその映画の視聴権があるか否かの確認が行われた後、例えば入場口のゲートが開く。
なお、権利DBに格納されている権利データは、有効期間を過ぎた時点で、もしくは例えば映画のように1回の視聴のみが許可されるものに関しては視聴が行われた時点で、権利DBから削除される。
上述した権利DBの構成は例示であって、例えばユーザDB(図2(a)参照)に視聴権を示すフィールドを複数追加することにより権利DBの役割を持たせてもよい。また、有効期間を過ぎた権利データを権利DBから削除する代わりに、権利DB(図11参照)に有効/無効を示すフラグを格納するフィールドを持たせ、無効となった権利データには無効フラグを立てることで権利の有効/無効を管理するようにしてもよい。
[2.1.3.変形例3]
上述した決済システム2においては、商品等の購入代金を決済事業者を通じて決済するものとしたが、サービス利用者は予め獲得もしくは購入しているポイントにより商品、サービス、コンテンツ等の購入代金の決済を行うこともできる。
サービス利用者は、第1実施形態において説明したように、広告チラシ13の閲覧や会員店舗における代金支払等に伴いポイントを獲得できる。ただし、それだけでは商品等の購入に十分なポイントが得られない場合が多い。そのような場合、サービス利用者は端末装置21を操作して管理サーバ装置12が提供するポイント購入ページにアクセスし、そのページでポイントを購入することができる。
その場合のシステムの動作フローはちょうど、図10におけるECサイトサーバ装置23の役割を管理サーバ装置12が兼ねる形となる。すなわち、サービス利用者はECサイトで商品等を購入するのと同様に、管理サーバ装置12が提供するポイント購入ページで購入したいポイント数と決済手段を選択する。その選択操作に応じて、管理サーバ装置12は二次元コードを生成し、生成した二次元コードを表示するページデータを端末装置21に送信し表示させる。
サービス利用者は端末装置21に表示される二次元コードを携帯電話11で撮影することにより、管理サーバ装置12に対するポイント購入を指示することができる。管理サーバ装置12は決済サーバ装置22より決済完了通知を受信すると、サービス利用者のユーザデータに含まれるポイント残高を購入されたポイント数だけ増加させる。
サービス利用者がECサイトにおいて商品等を購入し、その代金をポイントにより決済する場合のシステムの動作フローはちょうど、図10における決済サーバ装置22の役割を管理サーバ装置12が兼ねる形となる。すなわち、サービス利用者がECサイトにおいて決済方法として「携帯電話を用いてポイントで決済」を選択した場合、管理サーバ装置12は携帯電話11から端末識別情報およびアイテム属性情報を受信した後、決済サーバ装置22に決済要求を送信する代わりに、購入代金に応じたポイント数をサービス利用者のユーザデータのポイント残高から減じる。その後、管理サーバ装置12は決済完了通知をECサイトサーバ装置23に送信する。
[3.変形例]
上述した実施形態およびそれらの変形例は、本発明の技術的思想の範囲内でさらに様々に変形することができる。以下にそれらの例を示す。
上述した実施形態においては、携帯電話において撮影された二次元コードは携帯電話においてデコードされるものとした。これに代えて、携帯電話は二次元コードのデコードは行わず、管理サーバ装置12に対しデコードされていない二次元コードの画像データを端末識別情報とともに送信し、管理サーバ装置12が携帯電話から受信した二次元コードのデコードを行う構成としてもよい。
上述した実施形態においては、携帯電話において撮影された二次元コードは携帯アプリに従いデコードされるものとした。携帯電話が二次元コードをデコードする機能を予め有している場合、携帯電話が携帯アプリに従いデコードを行う代わりに、携帯電話が予め有する機能により二次元コードのデコードを行う構成としてもよい。
上述した実施形態においては、アイテム属性情報は二次元コードとして紙やディスプレイ等の媒体に保持されるものとしたが、二次元コード以外の画像によりアイテム属性情報が媒体に保持されてもよい。また、アイテム属性情報が媒体に保持される形式は画像に限られない。例えば、スピーカを有した端末装置が音波形情報の形式でアイテム属性情報を保持し、スピーカから音信号によりアイテム属性情報を発信し、携帯電話のマイクがその音信号を拾音することによりアイテム属性情報を取得する構成としてもよい。
また、磁気カードに磁気信号としてアイテム属性情報を保持させ、ユーザが携帯電話等に接続した磁気カードリーダにより磁気カードに保持されているアイテム属性情報を読み取る構成としてもよい。その他、電波信号、電気信号、光信号など、いかなる形式の信号であっても、媒体からユーザの端末装置に対し他の装置を介することなくアイテム属性情報の伝達が可能な形式であれば、本発明において採用可能である。
上述した実施形態においては、ユーザは二次元コードの読み取りを携帯電話により行うものとしたが、これは例示であって、媒体からアイテム属性情報を取得可能であり、ネットワークを介して管理サーバ装置12との間で通信可能な装置であれば、その形式はいずれのものであってもよい。
上述した管理サーバ装置12が備える機能の一部を、決済サーバ装置22、ECサイトサーバ装置23、第2実施形態の変形例におけるコンテンツ配信サーバ等が備える構成とすることもできる。例えば、ログデータを管理サーバ装置12において管理する代わりに、ECサイトサーバ装置23やコンテンツ配信サーバにおいて個別に管理させるようにしてもよい。
また、決済サーバ装置22、ECサイトサーバ装置23、第2実施形態の変形例におけるコンテンツ配信サーバ等が備える機能の一部もしくは全部を、管理サーバ装置12が備える構成としてもよい。例えば、コンテンツ配信サーバの機能のうち、コンテンツ配信機能以外の部分、例えばサービス利用者がコンテンツの購入および決済を行うサイトの提供機能を管理サーバ装置12が備え、決済完了後に管理サーバ装置12がコンテンツ配信サーバに対しコンテンツ配信の指示を行う構成としてもよい。
上述した実施形態においては、携帯電話、端末装置、サーバ装置はいずれも汎用的な装置に本発明にかかるアプリケーションプログラムを実行させることにより実現させるものとして説明したが、それらの装置を、それらの装置が備える機能を個々に実現するハードウェアの組み合わせにより実現してもよい。
上述した実施形態において示した数値等のデータ、データベースの構成等は説明のための例示であって、本発明はそれらの例示的な情報によって限定されるものではない。例えば本発明にかかるシステムにおいて、上述したものとは異なる構造により同等の情報を格納したデータベースが用いられてもよい。
本発明にかかるシステムが備える各装置は、物理的に1つの装置により実現されてもよいし、複数の装置が連携動作することにより実現されてもよい。

Claims (1)

  1. アイテムの属性を示すアイテム属性情報を保持する媒体と、
    自機を識別する端末識別情報を記憶する記憶手段と、前記媒体から前記媒体に保持されているアイテム属性情報を取得する取得手段と、前記記憶手段に記憶されている端末識別情報と前記取得手段により取得されたアイテム属性情報とを前記サーバ装置に送信する送信手段とを備える端末装置と、
    アイテムの属性を示すアイテム属性情報に基づきポイントの付与の可否を判定するための条件を示す条件情報を記憶するとともに前記端末装置を識別する端末識別情報に対応付けてポイント数を記憶する記憶手段と、前記端末装置から前記端末装置を識別する端末識別情報とアイテムの属性を示すアイテム属性情報とを受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたアイテム属性情報が前記条件情報により示される条件を満たす場合、当該アイテム属性情報とともに前記受信手段により受信された端末識別情報に対応付けて自機の前記記憶手段に記憶されているポイント数を当該アイテム属性情報に応じた数だけ増減させるポイント数変更手段とを備える前記サーバ装置と
    を備えるシステム。
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