JP2021192560A - 通信装置、通信制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】下位互換性を担保しつつ、応答フレームを受信した通信装置が、当該応答フレームが自BSSの信号であるか否かを判定することを可能にする。【解決手段】IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信する受信部と、前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定する特定部と、前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部と、を備える、通信装置を提供する。【選択図】図9
Description
本開示は、通信装置、通信制御方法およびプログラムに関する。
近年、IEEE802.11のワーキンググループなどによって、新たな無線LANの規格化が検討されており、その中で、送信禁止期間(以降、便宜的に「NAV:Network Allocation Vector」と呼称する)の設定方法について検討されている。
特許文献1には、送信要求フレーム(以降、便宜的に「RTS:Request to Send」と呼称する)または受信準備完了フレーム(以降、便宜的に「CTS:Clear to Send」と呼称する)に基づくNAVの設定方法および解除方法が開示されている。
ここで、応答フレームに基づくNAVの設定については、例えば、ステーション装置(以降、便宜的に「STA(Station)」と呼称する)が、応答フレームが自BSSの信号であるか否かを判定し、その判定結果に応じてNAVを設定することが検討されている。
ここで、応答フレームのフレームフォーマットには、送信局アドレスフィールドが含まれない。したがって例えば、あるSTAが、アクセスポイント装置(以降、便宜的に「AP(Access Point)」と呼称する)によって他のSTA宛てに送信された応答フレームを受信した場合、送信局アドレスフィールドにAPのアドレス情報が設定されているか否かに基づいて応答フレームが自BSSの信号であるか否かを判定することはできない。
また、応答フレームのフレームフォーマットにBSS識別情報が含まれる新たなフィールドを設けるなどの対応では、下位互換性が担保されない。すなわち、下位バージョンに対応するSTAが、当該フレームフォーマットを有する応答フレームを適切に処理することができない。
そこで、本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、本開示は、下位互換性を担保しつつ、応答フレームを受信した通信装置が、当該応答フレームが自BSSの信号であるか否かを判定することが可能な、新規かつ改良された通信装置、通信制御方法およびプログラムを提供する。
本開示によれば、IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信する受信部と、前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定する特定部と、前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部と、を備える、通信装置が提供される。
また、本開示によれば、IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、を有する、コンピュータにより実行される通信制御方法が提供される。
また、本開示によれば、IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、下位互換性を担保しつつ、応答フレームを受信した通信装置が、当該応答フレームが自BSSの信号であるか否かを判定することが可能になる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.無線LANシステムの概要
2.装置の構成
3.STAの動作
4.第1の変形例
5.第2の変形例
6.応用例
7.その他
8.むすび
1.無線LANシステムの概要
2.装置の構成
3.STAの動作
4.第1の変形例
5.第2の変形例
6.応用例
7.その他
8.むすび
<1.無線LANシステムの概要>
本開示の一実施形態は、無線LANシステムに関する。まず、図1〜図7を参照し、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの概要について説明する。
本開示の一実施形態は、無線LANシステムに関する。まず、図1〜図7を参照し、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの概要について説明する。
(1−1.無線LANシステムの構成)
図1は、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの構成を示す図である。図1に示すように、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムは、AP200と、STA100と、を備える。そして、1台のAP200と、1台以上のSTA100と、によってBSS10が構成される。
図1は、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムの構成を示す図である。図1に示すように、本開示の一実施形態に係る無線LANシステムは、AP200と、STA100と、を備える。そして、1台のAP200と、1台以上のSTA100と、によってBSS10が構成される。
本開示の一実施形態に係る無線LANシステムは、任意の場所に設置され得る。例えば、本実施形態に係る無線LANシステムは、オフィスビル、住宅、商業施設または公共施設などに設置され得る。
また、本実施形態に係るBSS10のエリアは、他のBSS10のエリアと重複する場合があり、その場合、重複エリアに位置するSTA100から送信される信号は、他のBSS10から送信される信号と干渉する場合がある。図1の例を用いて説明すると、BSS10aのエリアは、BSS10bのエリアの一部と重複しており、重複エリアに位置するSTA100bから送信される信号は、BSS10bのAP200bから送信される信号と干渉する場合がある。
本実施形態に係るAP200は、外部ネットワークと接続され、STA100に、当該外部ネットワークとの間の通信を提供する通信装置である。例えば、AP200は、インターネットと接続され、STA100とインターネット上の装置またはインターネットを介して接続される装置との通信を提供する。
本実施形態に係るSTA100は、AP200と通信を行う通信装置である。STA100は、任意の通信装置でよい。例えば、STA100は表示機能を有するディスプレイ、記憶機能を有するメモリ、入力機能を有するキーボードおよびマウス、音出力機能を有するスピーカ、高度な計算処理を実行する機能を有するスマートフォンでもよい。
(1−2.無線通信の概要)
上記では、本実施形態に係る無線LANシステムの構成について説明した。続いて、本実施形態に係る無線通信の概要について説明する。本実施形態に係る無線LANシステムにおいては、AP200とSTA100が通信を行う。ここで、本明細書においては、AP200とSTA100が通信を行う前提で説明を記載するが、AP200同士または、STA100同士が適宜通信を行ってもよい。
上記では、本実施形態に係る無線LANシステムの構成について説明した。続いて、本実施形態に係る無線通信の概要について説明する。本実施形態に係る無線LANシステムにおいては、AP200とSTA100が通信を行う。ここで、本明細書においては、AP200とSTA100が通信を行う前提で説明を記載するが、AP200同士または、STA100同士が適宜通信を行ってもよい。
AP200とSTA100間で行われる通信の一例について説明すると、AP200がデータ送信を行う場合、AP200はデータ送信の前にRTS20をSTA100に対して送信する。そして、RTS20を受信したSTA100は、RTS20に対応する応答フレームとしてCTS30をAP200に対して送信する。
AP200とRTS20およびCTS30を通信しているSTA100以外のSTA100が、RTS20またはCTS30を受信した場合、STA100は、干渉が発生しないようにNAVを設定する。NAVを設定したSTA100は、その設定期間中、信号を送信することができない。
ここで、無線LANシステムにおいては、1種類のNAVが用いられる方法と、複数種類のNAVが用いられる方法が存在する。本実施形態に係る無線LANシステムにおいては、自BSSにおける通信のためのNAVであるIntra−BSS NAVと、他BSSにおける通信のためのNAVであるRegular NAVという2種類のNAVが用いられる。STA100は、受信したRTS20またはCTS30が自BSSの信号であると判定した場合にはIntra−BSS NAVを設定し、受信したRTS20またはCTS30が自BSSの信号でないと判定した場合には、Regular NAVを設定する。ここで、Intra−BSS NAVは、第1の送信抑制期間として機能し、Regular NAVは、第2の送信抑制期間として機能する。
STA100からCTS30を受信したAP200は、STA100が信号を受信できる状態であると判断し、STA100に対してデータ送信を行う。STA100が正しくデータを受領できた場合、STA100は、ACKをAP200に対して送信する。ACKを受信したAP200は、非競合期間の終了を通知するためのフレーム(以降、便宜的に「CF−End:Contention Free−End」と呼称する。図中には「CFE」と記載する)を送信する。NAVを設定しているSTA100は、CF−Endを受信した場合、NAVを解除する。なお、複数NAVが採用されている方式では、STA100は、CF−Endが自BSSの信号であると判定した場合にはIntra−BSS NAVを解除し、自BSSの信号でないと判定した場合には、Regular NAVを解除する。
以上が、AP200とSTA100との通信における一連の処理概要である。上記は、AP200がSTA100へデータ送信を行う場合の処理概要であり、STA100がAP200へデータ送信を行う場合においては、送信側の装置と受信側の装置が逆転する。
次いで、図2および図3を参照して、AP200とSTA100によって通信されるRTS20およびCTS30のフレームフォーマットについて説明する。図2は、RTS20のフレームフォーマットについて示す図である。図2に示すように、RTS20は、フレーム制御21と、デュレ―ション22と、受信局アドレス23と、送信局アドレス24と、FCS(Frame Check Sequence)25と、に関する情報を含む。
RTS20を受信した装置は、受信局アドレス23に基づいて自装置がRTS20の送信先装置であるか否かを判断し、送信局アドレス24に基づいてRTS20の送信元装置を特定する。ここで、STA100は、自BSSにおけるAP200のアドレス情報を把握しており、自BSSにおける自装置以外のSTA100のアドレス情報を把握していない前提とする。したがって、STA100は、RTS20を受信した場合、RTS20の受信局アドレス23または送信局アドレス24のいずれか一方にAP200のアドレスが設定されていることに基づいて、RTS20が、自BSSの信号であると判断する。
また、図示していないが、CF−EndもRTS20と類似のフレームフォーマットを有している。より具体的に説明すると、CF−EndもRTS20と同様に、フレーム制御と、デュレ―ションと、受信局アドレスと、送信局アドレスと、FCSと、に関する情報を含む。CF−EndとRTS20との相違点としては、CF−Endのデュレ―ションに関する情報は0であり、受信局アドレスはブロードキャストアドレス(FF:FF:FF:FF:FF:FF)である点が挙げられる。CF−Endを受信した装置は、送信局アドレスに基づいてCF−Endの送信元装置を特定する。STA100は、AP200からCF−Endを受信した場合、CF−Endの送信局アドレスにAP200のアドレスが設定されていることに基づいて、CF−Endが、自BSSの信号であると判断する。
図3は、CTS30のフレームフォーマットについて示す図である。図3に示すように、CTS30は、フレーム制御31と、デュレ―ション32と、受信局アドレス33と、FCS(Frame Check Sequence)34と、に関する情報を含むが、RTS20と異なり、送信局アドレスに関する情報を含まない。また、図示していないが、ACKも、CTS30と同様のフレームフォーマットを有している。
(1−3.背景)
上記では、本実施形態に係る無線通信の概要について説明した。続いて、本開示の背景について説明する。
上記では、本実施形態に係る無線通信の概要について説明した。続いて、本開示の背景について説明する。
上記のとおり、STA100は、RTS20またはCTS30の受信に基づいてNAVを設定する。より具体的に説明すると、STA100は、RTS20またはCTS30が自BSSの信号であると判定した場合にはIntra−BSS NAVを設定し、RTS20またはCTS30が自BSSの信号でないと判定した場合には、Regular NAVを設定する。
ここで、上記のとおり、CTS30は、送信局アドレスに関する情報を含まない。したがって、STA100が、CTS30が自BSSの信号であるか否かを判定しNAVを設定するためには、STA100は、送信局アドレス以外の情報に基づいて、CTS30が自BSSの信号であるか否かを判定することが求められる。仮に、STA100が、CTS30が自BSSの信号であるか否かを判定できない場合は、Regular NAVを設定または更新することになり、無駄な待ち時間が発生したり、干渉が発生したりする可能性がある。
続いて、図4を参照して、1種類のNAVが用いられる場合のAPとSTAとの通信について説明し、その後、図5〜図7を参照して、2種類のNAVが用いられる場合において、無駄な待ち時間が発生したり、干渉が発生したりするケースについて説明する。
図4は、1種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。図4に示すように、BSS1のエリアがBSS2のエリアの一部と重複しており、BSS1に所属するSTA1bが、その重複エリアに位置している場合を考える。すなわち、STA1bは、AP1およびAP2のいずれからも信号を受信する。
図4のステップS1000にて、AP1からRTSを受信したSTA1bは、RTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてNAVを設定する。ステップS1004にて、STA2aからRTSを受信したAP2が、CTSを送信する。この場合、STA2aだけでなくSTA1bも、当該CTSを受信し、STA1bはNAVを更新する。
AP1とSTA1aとの通信が完了した後、AP1がCF−Endを送信する。ステップS1008にて、AP1からCF−Endを受信したSTA1bは、NAVを解除する。ステップS1012では、STA1bがNAV解除後にデータ送信を行うために送信したRTSと、STA2aが送信したデータフレームによる干渉が発生する可能性があった。
図4に示した、1種類のNAVを用いる通信制御以外にも、図5に示すように、2種類のNAVを用いる通信制御が考えられている。図5は、2種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。図5のSTAは、本実施形態のように、Intra−BSS NAVとRegular NAVを設定することができる。
まず、図5のステップS1100にて、AP1からRTSを受信したSTA1bは、RTSが自BSSの信号であることを確認し、RTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてIntra−BSS NAVを設定する。ステップS1104にて、STA2aからRTSを受信したAP2がCTSを送信し、STA2aだけでなくSTA1bも当該CTSを受信する。ここで上記のとおり、STA1bは、CTSが自BSSの信号であるか否か判断できない為、Regular NAVを設定する。そして、ステップS1108にて、AP1からCF−Endを受信したSTA1bは、CF−Endが自BSSの信号であることを確認し、Intra−BSS NAVを解除する。そして、図示していないが、例えばAP2が、BSS2におけるCF−Endを送信し、当該CF−Endを受信したSTA1bは、当該CF−Endが自BSSの信号でないことを確認し、Regular NAVを解除する。
次いで、図6および図7を参照して、2種類のNAVを用いた通信制御の課題について具体的に説明する。図6は、2種類のNAVを用いた通信制御の課題を示す図である。
まず、ステップS1200にて、STA1aからRTSを受信したSTA1bは、RTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてIntra−BSS NAVを設定する。ステップS1204にて、STA1aからRTSを受信したAP1が、CTSを送信する。そして、AP1からCTSを受信したSTA1bは、CTSがBSS1から送信された信号であることを把握できないため、Intra−BSS NAVを更新するのではなく、CTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてRegular NAVを設定してしまう。その後、ステップS1208にてAP1からCF−Endを受信したSTA1bは、Intra−BSS NAVを解除する。ここで、Regular NAVは、CTSに含まれるデュレ―ション情報によって指定された期間が終了するまで設定されたままの状態となり、その間、STA1bは信号を送信することができない。このように、2種類のNAVを用いた方法においては、STAが、CTSが自BSSの信号であるか否かを正しく判定できないことで、無駄な待ち時間が発生する可能性があった。
続いて、図7について説明する。図7は、2種類のNAVを用いた通信制御の課題を示す図である。まず、ステップS1300にて、STA2aからRTSを受信したAP2が、CTSを送信する。AP2からCTSを受信したSTA1bは、CTSに含まれるデュレ―ション情報に基づいてRegular NAVを設定する。ステップS1304では、STA1aからRTSを受信したAP1が、CTSを送信する。そして、AP1からCTSを受信したSTA1bは、CTSが自BSSから送信された信号であることを把握できないため、Intra−BSS NAVを設定するのではなく、Regular NAVを更新してしまう。ステップS1308では、AP2からCF−Endを受信したSTA1bは、Regular NAVを解除する。その後、ステップS1312では、STA1bがRegular NAV解除後にデータ送信を行うために送信したRTSと、STA1aが送信したデータフレームによる干渉が発生する。このように、2種類のNAVを用いた方法においては、STAが、CTSが自BSSの信号であるか否かを正しく判定できないことで、干渉が発生する可能性があった。
そこで、本件の開示者は、上記事情に着眼して本開示を創作するに至った。本開示の一実施形態に係る無線LANシステムは、応答フレームが自BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。ここで、本明細書では、応答フレームの一種であるCTS30を中心に説明するが、他の応答フレームであるACKにも本開示を適用することができる。ACKに本開示を適用するケースについては、「7.その他」にて詳細に説明する。なお、本開示は下位互換性を担保している。すなわち、本実施形態に係るSTA100およびAP200は、下位バージョンに対応するSTAおよびAPとの互換性を有する。
<2.装置の構成>
上記では、本開示の背景について説明した。続いて、図8を参照して、本実施形態に係る装置の構成について説明する。図8は、本開示の一実施形態に係るSTA100およびAP200の構成を示す図である。
上記では、本開示の背景について説明した。続いて、図8を参照して、本実施形態に係る装置の構成について説明する。図8は、本開示の一実施形態に係るSTA100およびAP200の構成を示す図である。
(2−1.AP200の構成)
まず、AP200の構成について説明する。AP200は、図8に示すように、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を備える。通信部210は、送信部または受信部として機能し、制御部220は、生成部、特定部、バージョン特定部または送信抑制期間設定部として機能する。
まず、AP200の構成について説明する。AP200は、図8に示すように、通信部210と、制御部220と、記憶部230と、を備える。通信部210は、送信部または受信部として機能し、制御部220は、生成部、特定部、バージョン特定部または送信抑制期間設定部として機能する。
(通信部210)
通信部210は、信号の送受信処理を行う。送信処理についてより具体的に説明すると、通信部210は、制御部220による制御に基づいて、送信信号を生成する。例えば、通信部210は、制御部220からフレームを提供され、コーディングおよび変調方式などを指定されることによって、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりベースバンドの送信信号を生成する。また、通信部210は、前段の処理によって得られるベースバンドの送信信号にアップコンバージョンを施し、アンテナを介して当該信号を送信する。
通信部210は、信号の送受信処理を行う。送信処理についてより具体的に説明すると、通信部210は、制御部220による制御に基づいて、送信信号を生成する。例えば、通信部210は、制御部220からフレームを提供され、コーディングおよび変調方式などを指定されることによって、エンコード、インタリーブおよび変調を行うことによりベースバンドの送信信号を生成する。また、通信部210は、前段の処理によって得られるベースバンドの送信信号にアップコンバージョンを施し、アンテナを介して当該信号を送信する。
受信処理についてより具体的に説明すると、通信部210は、アンテナを介して信号を受信し、当該信号について、アナログ処理およびダウンコンバージョンを施すことにより、ベースバンドの受信信号を出力する。そして、通信部210は、1または2以上の信号パターンと受信信号との相関を、演算の対象とする受信信号を時間軸上でシフトさせながら算出し、相関のピークの出現に基づいてプリアンブルを検出する。これにより、通信部210は、RTS20、CTS30、データフレーム、ACKまたはCF−Endなどを検出することができる。また、通信部210は、ベースバンドの受信信号について復調およびデコードなどを行うことによりフレームを取得し、当該フレームを制御部220に提供する。
(制御部220)
制御部220は、フレームの生成処理および送受信処理を制御する。より具体的に説明すると、制御部220は、データを送信する場合には、RTS20を生成し通信部210に当該RTS20を送信させる。そして、通信部210がCTS30を受信した場合、制御部220は、送信データが含まれるフレームを生成し、通信部210に当該フレームを送信させる。その後、通信部210が、フレームが正常に受領されたことを示すACKを受信した場合、制御部120は、CF−Endを生成し、通信部210に当該CF−Endを送信させる。
制御部220は、フレームの生成処理および送受信処理を制御する。より具体的に説明すると、制御部220は、データを送信する場合には、RTS20を生成し通信部210に当該RTS20を送信させる。そして、通信部210がCTS30を受信した場合、制御部220は、送信データが含まれるフレームを生成し、通信部210に当該フレームを送信させる。その後、通信部210が、フレームが正常に受領されたことを示すACKを受信した場合、制御部120は、CF−Endを生成し、通信部210に当該CF−Endを送信させる。
また、制御部220は、データを受信する場合には、通信部210がRTS20を受信すると、制御部220はCTS30を生成し、通信部210に当該CTS30を送信させる。そして、通信部210がデータフレームを正常に受領した場合、通信部210は、ACKを生成し、通信部110に当該ACKを送信させる。その後、制御部120は、CF−Endを生成し、通信部110に当該CF−Endを送信させる。
ここで、本実施形態に係る制御部220は、CTS30を生成する際、CTS30に含まれる受信局アドレス33に自装置が所属するBSSに応じた値を設定する。より具体的に説明すると、制御部220は、受信局アドレス33に、宛先であるSTA100のMACアドレスの一部が欠落した情報と、欠落したデータ量相当の、自装置が所属するBSSのBSS識別情報を設定する。
ここで、図9を参照して、受信局アドレス33に設定される情報の一例について説明する。図9は、受信局アドレス33に設定される情報の一例を示す図である。例えば、制御部220は、図9に示すように、宛先であるSTA100のMACアドレスの下位4ビットを欠落させ、欠落させた位置に4ビットを有するBSS識別情報(図9の例では、「0101」というビット列)を設定する。
図9に示した情報はあくまで一例であり、BSS識別情報のビット数は任意である。例えば、BSS識別情報のビット数は、自BSSに隣接する他BSSの数に基づいて設定されてもよい。より具体的に説明すると、自BSSに隣接する他BSSの数が少ない場合(例えば所定の数よりも少ない場合)には、制御部220は、BSS識別情報のビット数を、自BSSと他BSSを識別できるだけのビット数まで減らしてもよい。例えば、自BSSに隣接する他BSSの数が3である場合、制御部220は、BSS識別情報のビット数を、自BSSを含む4個のBSSを識別できるだけのビット数(すなわち、2ビット)まで減らしてもよい。これにより、制御部220は、欠落させるMACアドレスのビット数を減らすことができるため、より多くのSTA100を識別することができる。
また、受信局アドレス33においてBSS識別情報が設定される位置は任意である。例えば、BSS識別情報が設定される位置は、受信局アドレス33の下位でなく、上位または中位でもよい。さらに、BSS識別情報はBSSカラーという情報でもよい。
上記のように、制御部220が受信局アドレス33にBSS識別情報を含めることによって、CTS30を受信したSTA100は、当該CTS30が自BSSの信号であるか否かを判定することができる。また、制御部220は、CTS30のフレーム制御31、デュレ―ション32またはFCS34ではなく、受信局アドレス33へBSS識別情報を含めることで、CTS30を受信したSTA100が誤作動を起こす可能性を低減させることができる。より具体的に説明すると、受信局アドレス33には、通常、宛先となるSTA100のMACアドレスが設定される。ここで、AP200が通信可能な範囲に存在する複数のSTA100のMACアドレスが互いに類似している可能性は高くないため、AP200が、宛先となるSTA100のMACアドレスの一部を欠落させた情報を受信局アドレス33に設定した場合でも、欠落したMACアドレスによって宛先となるSTA100が特定される可能性が高い。一方で例えば、AP200が、BSS識別情報を含めるためにフレーム制御31の一部の情報を欠落させた場合、CTS30を受信したSTA100が誤作動を起こす可能性がある。以上から、制御部220は、CTS30を受信したSTA100が誤作動を起こす可能性を低減させることができる。STA100の判定処理の詳細については後述する。
また、制御部220は、STA100のMACアドレスの一部が欠落した情報だけでは所望のSTA100を指定できない場合、更なる識別情報を付加してもよい。より具体的に説明すると、MACアドレスの一部が欠落した情報によって特定されるSTA100が複数存在する場合、制御部220は、MACアドレスの一部を更に欠落させ、当該欠落させたデータ量相当の、当該複数のSTA100を識別するための識別情報を追加してもよい。
例えば、図9において、MACアドレスの一部が欠落した情報(すなわち、BSS識別情報以外の情報)によって特定されるSTA100が2台存在する場合、制御部220は、MACアドレスの一部を更に1ビット欠落させ、2台のSTA100を識別するために1ビット分の識別情報を追加してもよい。この場合、AP200は、当該識別情報のビット数、設定位置および各STA100に割り振る識別情報を各STA100へ通知する。これにより、制御部220は、MACアドレスの一部が欠落した情報によって特定されるSTA100が複数存在する場合であっても、所望のSTA100を宛先として指定することができる。
(記憶部230)
記憶部230は、各種情報を記憶する。より具体的に説明すると、記憶部230は、送受信処理に用いられる各種パラメータ、受信データまたは送信用データ等を記憶する。また、記憶部230は、BSS識別情報、自装置および各STA100の識別情報(MACアドレス等)を記憶する。
記憶部230は、各種情報を記憶する。より具体的に説明すると、記憶部230は、送受信処理に用いられる各種パラメータ、受信データまたは送信用データ等を記憶する。また、記憶部230は、BSS識別情報、自装置および各STA100の識別情報(MACアドレス等)を記憶する。
(2−2.STA100の構成)
続いて、STA100の構成について説明する。STA100は、図8に示すように、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、を備える。通信部110は、送信部または受信部として機能し、制御部120は、生成部、特定部、バージョン特定部または送信抑制期間設定部として機能する。
続いて、STA100の構成について説明する。STA100は、図8に示すように、通信部110と、制御部120と、記憶部130と、を備える。通信部110は、送信部または受信部として機能し、制御部120は、生成部、特定部、バージョン特定部または送信抑制期間設定部として機能する。
(通信部110)
通信部110の機能は、AP200の通信部210と同様であるため、説明を省略する。
通信部110の機能は、AP200の通信部210と同様であるため、説明を省略する。
(制御部120)
制御部120は、フレームの生成処理および送受信処理を制御する。ここで、これらの処理については、AP200の制御部220と同様であるため、説明を省略する。
制御部120は、フレームの生成処理および送受信処理を制御する。ここで、これらの処理については、AP200の制御部220と同様であるため、説明を省略する。
また、制御部120は、NAVの設定処理および解除処理を制御する。NAVの設定処理についてより具体的に説明すると、制御部120は、RTS20またはCTS30を受信した場合、当該フレームが自BSSの信号であるか否かを判定する。そして、制御部120は、当該フレームが自BSSの信号であると判定し場合にはIntra−BSS NAVを設定し、当該受信フレームが自BSSの信号ではないと判定した場合にはRegular NAVを設定する。
続いて、RTS20およびCTS30が自BSSの信号であるか否かの判定方法について説明する。まず、RTS20が自BSSの信号であるか否かの判定方法について説明する。上記のとおり、RTS20は、受信局アドレス23および送信局アドレス24をフレーム中に含む。そして、RTS20を受信したSTA100の制御部120は、受信局アドレス23または送信局アドレス24のいずれか一方に、AP200のアドレス情報が含まれるか否かに基づいて、RTS20が自BSSの信号であるか否かを判定する。
次いで、CTS30が自BSSの信号であるか否かの判定方法について説明する。上記のとおり、AP200は、CTS30の受信局アドレス33に、宛先であるSTA100のMACアドレスの一部が欠落した情報と、欠落したデータ量相当のBSS識別情報を設定する。そして、CTS30を受信したSTA100の制御部120は、受信局アドレス33に設定されたBSS識別情報に基づいて、CTS30が自BSSの信号であるか否かを判定することができる。
より具体的に説明すると、制御部120は、自BSSのBSS識別情報を把握しており、当該BSS識別情報と受信局アドレス33に含まれるBSS識別情報を比較する。そして、両BSS識別情報が同一である、または等価である場合、制御部120は、CTS30が自BSSの信号であると判定することができ、両BSS識別情報が同一でない、または等価でない場合、制御部120は、CTS30が自BSSの信号でないと判定することができる。また、制御部120は、CTS30の受信局アドレス33に、自BSSのAP200のMACアドレスが設定されている場合には、CTS30が自BSSの信号であると判定する。
ここで、図10を参照して、本実施形態に係る制御部120によるNAVの設定処理および解除処理について説明する。図10は、本開示の一実施形態における、2種類のNAVを用いた通信制御を示す図である。
ステップS1500にて、AP200aからCTS30を受信したSTA100bは、上記の方法でCTS30が自BSSの信号であると判定することができ、CTS30に含まれるデュレ―ション32に基づいてIntra−BSS NAVを設定する。ステップS1504にて、AP200bからCTS30を受信したSTA100bは、上記の方法でCTS30が自BSSの信号でないと判定することができ、CTS30に含まれるデュレ―ション32に基づいてRegular NAVを設定する。
ステップS1508では、AP200aからCF−Endを受信したSTA100bは、CF−Endが自BSSの信号であることを確認し、Intra−BSS NAVを解除する。ステップS1512では、AP200bからCF−Endを受信したSTA100bは、当該CF−Endが自BSSの信号でないことを確認し、Regular NAVを解除する。
このように、本実施形態に係る制御部120は、CTS30の受信局アドレス33に含まれるBSS識別情報に基づいてCTS30が自BSSの信号であるか否かを判定することができる。また、BSS識別情報が受信局アドレス33に含められるにあたり、CTS30のフレームフォーマットが下位バージョンのフレームフォーマットから変更されないため、下位バージョンに対応する装置も当該CTS30を適切に処理することができる。すなわち、本開示は下位互換性を担保することができる。
(記憶部130)
記憶部130の機能は、AP200の記憶部230と同様であるため、説明を省略する。
記憶部130の機能は、AP200の記憶部230と同様であるため、説明を省略する。
<3.STA100の動作>
上記では、本実施形態に係る装置の構成について説明した。続いて、図11を参照して、本実施形態に係るSTA100の動作について説明する。図11は、本開示の一実施形態に係るSTA100が応答フレームを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
上記では、本実施形態に係る装置の構成について説明した。続いて、図11を参照して、本実施形態に係るSTA100の動作について説明する。図11は、本開示の一実施形態に係るSTA100が応答フレームを受信した場合の動作を示すフローチャートである。
ステップS1400では、STA100の通信部110が応答フレームであるCTS30を受信する。ステップS1404では、制御部120が、受信局アドレス33に自BSSのAP200のMACアドレスが設定されているか否かを確認する。受信局アドレス33に自BSSのAP200のMACアドレスが設定されている場合(ステップS1404/Yes)、ステップS1408にて、制御部120は、CTS30が自BSSの信号であると判定し、CTS30のデュレ―ション32に基づいてIntra−BSS NAVを設定し、受信処理が終了する。ステップS1404にて、受信局アドレス33に自BSSのAP200のMACアドレスが設定されていない場合(ステップS1404/No)、ステップS1412にて、制御部120は、受信局アドレス33に自BSSのBSS識別情報が含まれるか否かを確認する。
受信局アドレス33に自BSSのBSS識別情報が含まれる場合(ステップS1412/Yes)、ステップS1416にて、制御部120は、受信局アドレス33に自装置のMACアドレスの一部が欠落した情報が含まれるか否かを確認する。受信局アドレス33に自装置のMACアドレスの一部が欠落した情報が含まれる場合(ステップS1416/Yes)、ステップS1420にて、制御部120は、CTS30が自装置宛てのCTS30であると判定して各種処理を行い、受信処理が終了する。ステップS1416にて、受信局アドレス33に自装置のMACアドレスの一部が欠落した情報が含まれない場合(ステップS1416/No)、ステップS1408にて、制御部120は、CTS30が自BSSの信号であると判定し、CTS30のデュレ―ション32に基づいてIntra−BSS NAVを設定し、受信処理が終了する。
ステップS1412にて、受信局アドレス33に自BSSのBSS識別情報が含まれない場合(ステップS1412/No)、ステップS1424にて、制御部120は、CTS30が自BSSの信号でないと判定し、CTS30のデュレ―ション32に基づいてRegular NAVを設定し、受信処理が終了する。
<4.第1の変形例>
上記では、本実施形態に係るSTA100の動作について説明した。続いて、図12を参照して、本開示の第1の変形例について説明する。本開示の第1の変形例は、AP200がCTS30の受信局アドレス33に、STA100毎に割り振ったアドレス(以降、便宜的に「割振アドレス」と呼称する)とBSS識別情報を設定するケースである。ここで、割振アドレスとは、AP200が各STA100を一意に特定するためにSTA100毎に割り振ったアドレスであり、AP200は、MACアドレスの代りに当該割振アドレスを用いて各STA100を識別することができる。割振アドレスは、STA100がAP200に接続する時(アソシエーション時)に、AP200から各STA100へ他のパラメータと共に通知される。
上記では、本実施形態に係るSTA100の動作について説明した。続いて、図12を参照して、本開示の第1の変形例について説明する。本開示の第1の変形例は、AP200がCTS30の受信局アドレス33に、STA100毎に割り振ったアドレス(以降、便宜的に「割振アドレス」と呼称する)とBSS識別情報を設定するケースである。ここで、割振アドレスとは、AP200が各STA100を一意に特定するためにSTA100毎に割り振ったアドレスであり、AP200は、MACアドレスの代りに当該割振アドレスを用いて各STA100を識別することができる。割振アドレスは、STA100がAP200に接続する時(アソシエーション時)に、AP200から各STA100へ他のパラメータと共に通知される。
図12は、本開示の第1の変形例において、応答フレームの受信局アドレスに設定される情報の一例を示す図である。図12に示すように、第1の変形例において、AP200は、CTS30の受信局アドレス33に、割振アドレスとBSS識別情報を含める。ここで、図12に示した情報はあくまで一例であり、上記の実施形態と同様に、BSS識別情報のビット数、および受信局アドレス33においてBSS識別情報が設定される位置は任意である。また、図12には、受信局アドレス33に欠落していない割振アドレスが設定される例を示したが、割振アドレスの一部が欠落した情報が設定されてもよい。例えば、AP200は、MACアドレスと同一のビット長を有する割振アドレスをSTA100毎に割り振る。そして、AP200は、受信局アドレス33に、宛先であるSTA100の割振アドレスの一部が欠落した情報と、欠落したデータ量相当のBSS識別情報を設定してもよい。
ここで、上記の実施形態においては、MACアドレスの一部が欠落した情報によって特定されるSTA100が複数存在する場合、AP200は、MACアドレスの一部を更に欠落させ、当該欠落させたデータ量相当の、当該複数のSTA100を識別するための識別情報を追加した。一方、本開示の第1の変形例においては、AP200はこのような処理を省略することができる。より具体的に説明すると、AP200は、互いに重複しない割振アドレスを各STA100へ割り振ることによって、割振アドレスによって特定されるSTA100が複数存在するような状況が発生しないようにすることができる。
<5.第2の変形例>
上記では、本開示の第1の変形例について説明した。続いて、図13および図14を参照して、本開示の第2の変形例について説明する。本開示の第2の変形例は、AP200がCTS30の受信局アドレス33に、無線LANのバージョン識別情報とBSS識別情報を設定するケースである。より具体的に説明すると、AP200は、受信局アドレス33に、宛先であるSTA100のMACアドレスの一部が欠落した情報と、欠落したデータ量相当の、無線LANのバージョン識別情報およびBSS識別情報を設定する。ここで、無線LANのバージョン識別情報とは、CTS30が本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応している信号であるか否かを示す情報である。
上記では、本開示の第1の変形例について説明した。続いて、図13および図14を参照して、本開示の第2の変形例について説明する。本開示の第2の変形例は、AP200がCTS30の受信局アドレス33に、無線LANのバージョン識別情報とBSS識別情報を設定するケースである。より具体的に説明すると、AP200は、受信局アドレス33に、宛先であるSTA100のMACアドレスの一部が欠落した情報と、欠落したデータ量相当の、無線LANのバージョン識別情報およびBSS識別情報を設定する。ここで、無線LANのバージョン識別情報とは、CTS30が本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応している信号であるか否かを示す情報である。
ここで、図13を参照して、本開示の第2の変形例におけるCTS30の受信局アドレス33に設定される情報について説明する。図13は、本開示の第2の変形例において、応答フレームの受信局アドレス33に設定される情報の一例を示す図である。図13に示す例では、無線LANのバージョン識別情報は、受信局アドレス33の下位4ビットに設定される。例えば、CTS30を受信したSTA100は、無線LANのバージョン識別情報が「1111」というビット列である場合、当該CTS30が本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応している信号であると判定する。そして、無線LANのバージョン識別情報が「1111」というビット列でない場合、STA100は、当該CTS30が本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応している信号ではないと判定する。
なお、無線LANのバージョン識別情報は、CTS30が対応する無線LANのバージョンを示してもよい。例えば、無線LANのバージョン識別情報は、IEEE802.11の各バージョン(IEEE802.11ac、IEEE802.11ad、IEEE802.11ax等)を示すビット列であってもよい。なお、本明細書では、本実施形態に係る無線LANのバージョンはIEEE802.11axであるとし、下位バージョンをIEEE802.11axよりも前に策定されたバージョンであるとするが、これに限定されない。
第2の変形例は、BSS10内に様々なバージョンの無線LANに対応する装置が混在するケースにおいて特に有効である。例えば、本実施形態に係る無線LANのバージョンよりも下位バージョンに対応するSTA(以降、便宜的に「レガシーSTA」と呼称する)が、本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応するSTA100と同一のBSS10に所属する場合を考える。
レガシーSTAは、CTSの受信局アドレスに設定される情報を宛先装置のMACアドレスとして認識する。したがって、AP200は、レガシーSTA宛てのCTSの受信局アドレスにはBSS識別情報を含めず、レガシーSTAのMACアドレスを欠落させずに設定する。これにより、レガシーSTAは、CTSを適切に処理することができる。すなわち、BSS10内に本実施形態に係るSTA100とレガシーSTAが混在する場合、受信局アドレス33にBSS識別情報が含まれるCTS30およびBSS識別情報が含まれないCTSがAP200から送信されることになる。
ここで、受信局アドレス33に無線LANのバージョン識別情報が含まれることによって、本実施形態に係るSTA100は、受信した信号が本実施形態に係るCTS30であるか否かを判定することができる。STA100は、無線LANのバージョン識別情報に基づいて、受信した信号が本実施形態に係るCTS30であると判定した場合には、BSS識別情報の読み取り、欠落したMACアドレスの読み取りなどの処理を行うことができる。そして、STA100は、BSS識別情報に基づいてCTS30が自BSSの信号であると判定した場合、Intra−BSS NAVを設定し、CTS30が自BSSの信号でないと判定した場合、Regular NAVを設定する。
また、STA100は、受信した信号が本実施形態に係るCTS30でない(すなわちレガシーSTA宛てのCTSである)と判定した場合には、BSS識別情報の読み取り、欠落したMACアドレスの読み取りなどの処理を行ってしまうことを防ぐことができる。すなわち、STA100が、CTSの受信局アドレスに自BSSのBSS識別情報が含まれていないことに基づいて、CTSを自BSSの信号ではないと判断してしまうことを防ぐことができる。STA100は、受信した信号が本実施形態に係るCTS30でないと判定した場合には、受信したCTSが全て自BSSの信号であると判定するか、全て自BSSの信号ではないと判定する。STA100は、受信したCTSが全て自BSSの信号であると判定する場合、Intra−BSS NAVを設定し、受信したCTSが全て自BSSの信号でないと判定する場合、Regular NAVを設定する。
例えば、BSS10に所属するレガシーSTAが少ない場合(例えば所定の台数よりも
少ない場合)、STA100は、受信したCTSを全て自BSSの信号でないと判定し、Regular NAVを設定してもよい。また、BSS10に所属するレガシーSTAが多い場合(例えば所定の台数よりも多い場合)または自BSSに干渉している他BSSが存在しない場合、STA100は、受信したCTSを全て自BSSの信号であると判定し、Intra−BSS NAVを設定してもよい。
少ない場合)、STA100は、受信したCTSを全て自BSSの信号でないと判定し、Regular NAVを設定してもよい。また、BSS10に所属するレガシーSTAが多い場合(例えば所定の台数よりも多い場合)または自BSSに干渉している他BSSが存在しない場合、STA100は、受信したCTSを全て自BSSの信号であると判定し、Intra−BSS NAVを設定してもよい。
ここで、図13に示した情報はあくまで一例であり、バージョン識別情報およびBSS識別情報それぞれのビット数、および受信局アドレス33において設定される位置は任意である。また、図13には、欠落したMACアドレスが設定される例を示したが、第2の変形例に第1の変形例を適用することによって、受信局アドレス33には、割振アドレスまたは欠落した割振アドレスが設定されてもよい。これによって、欠落したMACアドレスによって特定されるSTA100が複数存在するような状況が発生しないようにすることができる。
図14は、本開示の第2の変形例に係るSTA100が応答フレームを受信した場合の動作を示すフローチャートである。図14には、STA100が、受信した信号が本実施形態の無線LANのバージョンに係るCTS30でないと判定した場合、当該信号を全て自BSSの信号であると判定し、Intra−BSS NAVを設定するケースについて記載している。図11に示したフローチャートとの相違点は、ステップS1612にて、STA100の制御部120が、受信局アドレスに本実施形態に係る無線LANのバージョン識別情報が含まれるか否かを確認する点である。受信局アドレスに本実施形態に係る無線LANのバージョン識別情報が含まれる場合(ステップS1612/Yes)、ステップS1616にて、制御部120は、受信局アドレス33に自BSSのBSS識別情報が含まれるか否かを確認する。以降の処理は図11と同様であるため、説明を省略する。受信局アドレスに本実施形態に係る無線LANのバージョン識別情報が含まれない場合(ステップS1612/No)、ステップS1608にて、制御部120がCTSのデュレ―ションに基づいてIntra−BSS NAVを設定し、受信処理が終了する。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA100は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、STA100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、STA100は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、STA100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
一方、例えば、AP200は、ルータ機能を有し又はルータ機能を有しない無線LANアクセスポイント(無線基地局ともいう)として実現されてもよい。また、AP200は、モバイル無線LANルータとして実現されてもよい。さらに、AP200は、これら装置に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
(6−1.第1の応用例)
図15は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
図15は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac、11ad及び11axなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモード又はWi−Fi Direct(登録商標)等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。なお、Wi−Fi Directでは、アドホックモードとは異なり2つの端末の一方がアクセスポイントとして動作するが、通信はそれら端末間で直接的に行われる。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図15の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図15に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
(6−2.第2の応用例)
図16は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
図16は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac、11ad及び11axなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモード又はWi−Fi Direct等のダイレクト通信モードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図16の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図16に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
また、無線通信インタフェース933は、上述したAP200として動作し、車両に乗るユーザが有する端末に無線接続を提供してもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
(6−3.第3の応用例)
図17は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
図17は、本開示に係る技術が適用され得る無線アクセスポイント950の概略的な構成の一例を示すブロック図である。無線アクセスポイント950は、コントローラ951、メモリ952、入力デバイス954、表示デバイス955、ネットワークインタフェース957、無線通信インタフェース963、アンテナスイッチ964及びアンテナ965を備える。
コントローラ951は、例えばCPU又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、無線アクセスポイント950のIP(Internet Protocol)レイヤ及びより上位のレイヤの様々な機能(例えば、アクセス制限、ルーティング、暗号化、ファイアウォール及びログ管理など)を動作させる。メモリ952は、RAM及びROMを含み、コントローラ951により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、ルーティングテーブル、暗号鍵、セキュリティ設定及びログなど)を記憶する。
入力デバイス954は、例えば、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作を受け付ける。表示デバイス955は、LEDランプなどを含み、無線アクセスポイント950の動作ステータスを表示する。
ネットワークインタフェース957は、無線アクセスポイント950が有線通信ネットワーク958に接続するための有線通信インタフェースである。ネットワークインタフェース957は、複数の接続端子を有してもよい。有線通信ネットワーク958は、イーサネット(登録商標)などのLANであってもよく、又はWAN(Wide Area Network)であってもよい。
無線通信インタフェース963は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac、11ad及び11axなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、近傍の端末へアクセスポイントとして無線接続を提供する。無線通信インタフェース963は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース963は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。アンテナスイッチ964は、無線通信インタフェース963に含まれる複数の回路の間でアンテナ965の接続先を切り替える。アンテナ965は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース963による無線信号の送信及び受信のために使用される。
<7.その他>
上記では、主として、応答フレームの一種であるCTS30へ本開示を適用したケースについて説明した。ここで、本開示は、CTS30だけでなく、応答フレームの一種であるACKへ適用することもできる。より具体的に説明すると、AP200は、上記の実施形態のように、ACKの受信局アドレスに、BSS識別情報、一部が欠落したMACアドレス、割振アドレス、無線LANのバージョン識別情報等を設定することができる。
上記では、主として、応答フレームの一種であるCTS30へ本開示を適用したケースについて説明した。ここで、本開示は、CTS30だけでなく、応答フレームの一種であるACKへ適用することもできる。より具体的に説明すると、AP200は、上記の実施形態のように、ACKの受信局アドレスに、BSS識別情報、一部が欠落したMACアドレス、割振アドレス、無線LANのバージョン識別情報等を設定することができる。
本開示をACKへ適用する実施形態は、ACKによってNAVが設定されるケースにおいて特に有効である。例えば、STA100は、何らかの原因によりRTS20およびCTS30を受信することができず、それらの後に送信されるACKを受信した場合、ACKの受信局アドレスに含まれるBSS識別情報に基づいて、ACKが自BSSの信号であるか否かを判定することができる。そして、STA100は、ACKが自BSSの信号であると判定した場合、Intra−BSS NAVを設定し、ACKが自BSSの信号でないと判定した場合、Regular NAVを設定する。なお、この場合、ACKに含まれるデュレ―ションは、0以外の値が設定されることになる。これによって、STA100は、RTS20およびCTS30は受信できないが、ACKは受信できるような不安定な通信環境においても、干渉が発生する可能性を低減させることができる。
また、本開示をACKへ適用する実施形態は、RTS20とCTS30によってデータ送受信の準備が行われるケースではなく、小さいデータとACKでデータ送受信の準備が行われるケースにおいても特に有効である。より具体的に説明すると、STA100がデータを送信する場合、STA100は、当該データを送信する前に、RTS20ではなく小さいデータをAP200宛てに送信する。小さいデータを受信したAP200は、ACKをSTA100宛てに送信し、当該ACKを受信したSTA100は、データの送信が許可されたと判断し、AP200宛てにデータを送信する。
この時、データを送信するSTA100以外のSTA100がACKを受信した場合、当該STA100は、ACKの受信局アドレスに含まれるBSS識別情報に基づいて、ACKが自BSSの信号であるか否かを判定することができる。そして、STA100は、ACKが自BSSの信号であると判定した場合、Intra−BSS NAVを設定し、ACKが自BSSの信号でないと判定した場合、Regular NAVを設定する。なお、この場合においても、ACKに含まれるデュレ―ションは、0以外の値が設定されることになる。これによって、STA100は、小さいデータとACKでデータ送受信の準備が行われるケースにおいても、干渉が発生する可能性を低減させることができる。
<8.むすび>
以上説明したように、本開示の一実施形態に係るAP200は、応答フレームの受信局アドレスにBSS識別情報を設定することができるため、応答フレームを受信したSTA100は、BSS識別情報に基づいて応答フレームが自BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。また、第1の変形例に係るAP200は、受信局アドレスに、BSS識別情報だけでなく割振アドレスも設定することができるため、欠落したMACアドレスによって特定されるSTA100が複数存在するような状況が発生しないようにすることができる。また、第2の変形例に係るAP200は、受信局アドレスにBSS識別情報だけでなく無線LANのバージョン識別情報も設定することができるため、応答フレームを受信したSTA100は、応答フレームが本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応する信号であるか否かを判定することができる。
以上説明したように、本開示の一実施形態に係るAP200は、応答フレームの受信局アドレスにBSS識別情報を設定することができるため、応答フレームを受信したSTA100は、BSS識別情報に基づいて応答フレームが自BSSから送信された信号であるか否かを判定することができる。また、第1の変形例に係るAP200は、受信局アドレスに、BSS識別情報だけでなく割振アドレスも設定することができるため、欠落したMACアドレスによって特定されるSTA100が複数存在するような状況が発生しないようにすることができる。また、第2の変形例に係るAP200は、受信局アドレスにBSS識別情報だけでなく無線LANのバージョン識別情報も設定することができるため、応答フレームを受信したSTA100は、応答フレームが本実施形態に係る無線LANのバージョンに対応する信号であるか否かを判定することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本実施形態に係るSTA100の動作における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。すなわち、STA100の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。例えば、図11のステップS1404、ステップS1412およびステップS1416は、異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、STA100の構成の一部は、適宜STA100外に設けられ得る。同様に、AP200の構成の一部は、適宜AP200外に設けられ得る。
また、STA100の機能の一部が、制御部120よって具現されてもよい。例えば、制御部120が通信部110の機能の一部を具現してもよい。同様に、AP200の機能の一部が、制御部220によって具現されてもよい。例えば、制御部220が通信部210の機能の一部を具現してもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
IEEE802.11で規定される第1のフレームの受信局アドレスフィールドに、自装置が所属するBSSに応じた値を設定して前記第1のフレームを生成する生成部と、
前記第1のフレームを送信する送信部と、を備える、
通信装置。
(2)
前記値は、受信局のアドレス情報およびBSS識別情報に基づいて設定される値である、
前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記アドレス情報は、前記受信局のMACアドレスまたは前記受信局毎に割り振られたアドレスである、
前記(2)に記載の通信装置。
(4)
前記値は、前記アドレス情報の一部が欠落した情報と、前記欠落したデータ量以下の前記BSS識別情報を含む、
前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記値は、前記欠落したデータ量以下の無線LANのバージョン識別情報を含む、
前記(4)に記載の通信装置。
(6)
前記第1のフレームは、CTSフレームまたはACKフレームである、
前記(1)から(5)のいずれか1つに記載の通信装置。
(7)
IEEE802.11で規定される第1のフレームの受信局アドレスフィールドに、自装置が所属するBSSに応じた値を設定して前記第1のフレームを生成することと、
前記第1のフレームを送信することと、を有する、
コンピュータにより実行される通信制御方法。
(8)
IEEE802.11で規定される第1のフレームの受信局アドレスフィールドに、自装置が所属するBSSに応じた値を設定して前記第1のフレームを生成することと、
前記第1のフレームを送信することと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(9)
IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信する受信部と、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定する特定部と、
前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部と、を備える、
通信装置。
(10)
前記値は、受信局のアドレス情報およびBSS識別情報に基づいて設定される値である、
前記(9)に記載の通信装置。
(11)
前記アドレス情報は、前記受信局のMACアドレスまたは前記受信局毎に割り振られたアドレスである、
前記(10)に記載の通信装置。
(12)
前記値は、前記アドレス情報の一部が欠落した情報と、前記欠落したデータ量以下の前記BSS識別情報を含む、
前記(11)に記載の通信装置。
(13)
前記値は、前記欠落したデータ量以下の無線LANのバージョン識別情報を含み、
前記バージョン識別情報に基づいて前記第1のフレームのバージョンを特定するバージョン特定部をさらに備える、
前記(12)に記載の通信装置。
(14)
前記バージョン特定部が、前記第1のフレームのバージョンをIEEE802.11axより下位のバージョンであると特定した場合、
前記特定部は、前記第1のフレームを、全て自BSSの信号であると特定するか、全て自BSSの信号ではないと特定する、
前記(13)に記載の通信装置。
(15)
前記第1のフレームは、CTSフレームまたはACKフレームである、
前記(9)から(14)のいずれか1つに記載の通信装置。
(16)
前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部をさらに備える、
前記(9)から(15)のいずれか1つに記載の通信装置。
(17)
IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、
前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、を有する、
コンピュータにより実行される通信制御方法。
(18)
IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、
前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(1)
IEEE802.11で規定される第1のフレームの受信局アドレスフィールドに、自装置が所属するBSSに応じた値を設定して前記第1のフレームを生成する生成部と、
前記第1のフレームを送信する送信部と、を備える、
通信装置。
(2)
前記値は、受信局のアドレス情報およびBSS識別情報に基づいて設定される値である、
前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記アドレス情報は、前記受信局のMACアドレスまたは前記受信局毎に割り振られたアドレスである、
前記(2)に記載の通信装置。
(4)
前記値は、前記アドレス情報の一部が欠落した情報と、前記欠落したデータ量以下の前記BSS識別情報を含む、
前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記値は、前記欠落したデータ量以下の無線LANのバージョン識別情報を含む、
前記(4)に記載の通信装置。
(6)
前記第1のフレームは、CTSフレームまたはACKフレームである、
前記(1)から(5)のいずれか1つに記載の通信装置。
(7)
IEEE802.11で規定される第1のフレームの受信局アドレスフィールドに、自装置が所属するBSSに応じた値を設定して前記第1のフレームを生成することと、
前記第1のフレームを送信することと、を有する、
コンピュータにより実行される通信制御方法。
(8)
IEEE802.11で規定される第1のフレームの受信局アドレスフィールドに、自装置が所属するBSSに応じた値を設定して前記第1のフレームを生成することと、
前記第1のフレームを送信することと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
(9)
IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信する受信部と、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定する特定部と、
前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部と、を備える、
通信装置。
(10)
前記値は、受信局のアドレス情報およびBSS識別情報に基づいて設定される値である、
前記(9)に記載の通信装置。
(11)
前記アドレス情報は、前記受信局のMACアドレスまたは前記受信局毎に割り振られたアドレスである、
前記(10)に記載の通信装置。
(12)
前記値は、前記アドレス情報の一部が欠落した情報と、前記欠落したデータ量以下の前記BSS識別情報を含む、
前記(11)に記載の通信装置。
(13)
前記値は、前記欠落したデータ量以下の無線LANのバージョン識別情報を含み、
前記バージョン識別情報に基づいて前記第1のフレームのバージョンを特定するバージョン特定部をさらに備える、
前記(12)に記載の通信装置。
(14)
前記バージョン特定部が、前記第1のフレームのバージョンをIEEE802.11axより下位のバージョンであると特定した場合、
前記特定部は、前記第1のフレームを、全て自BSSの信号であると特定するか、全て自BSSの信号ではないと特定する、
前記(13)に記載の通信装置。
(15)
前記第1のフレームは、CTSフレームまたはACKフレームである、
前記(9)から(14)のいずれか1つに記載の通信装置。
(16)
前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部をさらに備える、
前記(9)から(15)のいずれか1つに記載の通信装置。
(17)
IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、
前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、を有する、
コンピュータにより実行される通信制御方法。
(18)
IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、
前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
100 STA
110 通信部
120 制御部
130 記憶部
200 AP
210 通信部
220 制御部
230 記憶部
110 通信部
120 制御部
130 記憶部
200 AP
210 通信部
220 制御部
230 記憶部
Claims (9)
- IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信する受信部と、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定する特定部と、
前記特定部が、前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定する送信抑制期間設定部と、を備える、
通信装置。 - 前記値は、受信局のアドレス情報およびBSS識別情報に基づいて設定される値である、
請求項1に記載の通信装置。 - 前記アドレス情報は、前記受信局のMACアドレスまたは前記受信局毎に割り振られたアドレスである、
請求項2に記載の通信装置。 - 前記値は、前記アドレス情報の一部が欠落した情報と、前記欠落したデータ量以下の前記BSS識別情報を含む、
請求項3に記載の通信装置。 - 前記値は、前記欠落したデータ量以下の無線LANのバージョン識別情報を含み、
前記バージョン識別情報に基づいて前記第1のフレームのバージョンを特定するバージョン特定部をさらに備える、
請求項4に記載の通信装置。 - 前記バージョン特定部が、前記第1のフレームのバージョンをIEEE802.11axより下位のバージョンであると特定した場合、
前記特定部は、前記第1のフレームを、全て自BSSの信号であると特定するか、全て自BSSの信号ではないと特定する、
請求項5に記載の通信装置。 - 前記第1のフレームは、CTSフレームまたはACKフレームである、
請求項1に記載の通信装置。 - IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、
前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、を有する、
コンピュータにより実行される通信制御方法。 - IEEE802.11で規定される、所定のフレームに対する応答として送信される第1のフレームであり、受信局に関するフィールドにBSSに応じた値が含まれる前記第1のフレームを受信することと、
前記値に基づいて、前記第1のフレームが自BSSの信号であるか否かを特定することと、
前記第1のフレームが自BSSの信号であることを特定した場合に、第1の送信抑制期間を設定し、前記第1のフレームが自BSSの信号でないことを特定した場合に、第2の送信抑制期間を設定することと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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