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JP2021155158A - 記録装置 - Google Patents

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JP2021155158A
JP2021155158A JP2020055820A JP2020055820A JP2021155158A JP 2021155158 A JP2021155158 A JP 2021155158A JP 2020055820 A JP2020055820 A JP 2020055820A JP 2020055820 A JP2020055820 A JP 2020055820A JP 2021155158 A JP2021155158 A JP 2021155158A
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Application number
JP2020055820A
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English (en)
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勝行 近藤
Katsuyuki Kondo
勝行 近藤
良和 小池
Yoshikazu Koike
良和 小池
将範 中田
Masanori Nakada
将範 中田
祐登 鈴木
Suketaka Suzuki
祐登 鈴木
将太 坂上
Shota Sakagami
将太 坂上
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】記録品質の低下を抑制できる記録装置を提供する。【解決手段】記録媒体16に液滴を吐出して記録を行う記録部23と、記録媒体16を搬送する無端状の搬送ベルト29と、記録部23及び搬送ベルト29を相対変位させる変位機構35と、搬送ベルト29に対して振動を与える振動付与機構36と、を備え、変位機構35は、記録部23が搬送ベルト29により搬送される記録媒体16に対向して記録媒体16に記録する記録位置Aと、記録部23及び搬送ベルト29が記録位置より互いに離れる離間位置Bと、に記録部23及び搬送ベルト29を相対変位させ、振動付与機構36は、離間位置Bにある記録部23と搬送ベルト29のうち、搬送ベルト29に対して振動を与える。【選択図】図2

Description

本発明は、プリンターなどの記録装置に関する。
例えば特許文献1のように、記録媒体の一例である記録シートに画像を記録する記録装置の一例である画像形成装置がある。画像形成装置は、記録シートを搬送する搬送ベルトと、トナー像が形成される中間転写ベルトと、転写されずに中間転写ベルトに残ったトナーを除去するベルトクリーニング装置と、中間転写ベルトを振動させる超音波発振器と、を備える。クリーニング装置は、超音波発信器による振動で付着力が弱まったトナーを、中間転写ベルトから除去する。
特開2010−217653号公報
記録媒体のなかには、紙粉もしくは毛羽などの微塵を生じさせるものがある。微塵が搬送ベルトに付着すると、記録媒体を正常に搬送できず、記録品質に影響を与える虞がある。しかし、例えば超音波発振器で搬送ベルトを振動させると、振動が搬送ベルトの全体に伝わり、搬送ベルトに付着した微塵が周囲に飛散してしまう。特に、記録部から液滴を吐出して記録を行う記録装置では、微塵が記録部に付着すると液滴の吐出が妨げられてしまい、記録品質が低下してしまう虞がある。
上記課題を解決する記録装置は、記録媒体に液滴を吐出して記録を行う記録部と、前記記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、前記記録部及び前記搬送ベルトを相対変位させる変位機構と、前記搬送ベルトに対して振動を与える振動付与機構と、を備え、前記変位機構は、前記記録部が前記搬送ベルトにより搬送される前記記録媒体に対向して該記録媒体に記録する記録位置と、前記記録部及び前記搬送ベルトが前記記録位置より互いに離れる離間位置と、に前記記録部及び前記搬送ベルトを相対変位させ、前記振動付与機構は、前記離間位置にある前記記録部と前記搬送ベルトのうち、該搬送ベルトに対して振動を与える。
記録装置の一実施形態の斜視図。 記録装置の内部構成を示す模式正面図。 変位機構の模式正面図。 離間位置に位置する搬送ベルトと振動付与機構の模式断面図。 離間位置に位置する搬送ベルトと振動付与機構の模式断面図。 記録装置が備える振動付与機構の変更例の模式図。
以下、記録装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。記録装置は、例えば、用紙などの記録媒体に液体の一例であるインクを吐出して記録するインクジェット式のプリンターである。
図面では、記録装置11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。
図1に示すように、記録装置11は、装置本体12と、原稿の画像を読み取る画像読取装置13と、画像読取装置13に原稿を送る自動給送装置14と、を備えてもよい。記録装置11は、記録装置11の各種の操作を行うための操作部15と、記録媒体16を収容可能な媒体収容部17と、排出される記録媒体16を受けるスタッカー18と、を備えてもよい。操作部15は、例えばタッチパネル、ボタン、タッチパッドであってもよいし、これらを組み合わせてもよい。媒体収容部17は、複数の記録媒体16を積層状態で収容可能である。記録装置11は、複数の媒体収容部17を備えてもよい。
図2に示すように、記録装置11は、上流の媒体収容部17と下流のスタッカー18とを結ぶ一点鎖線で示す搬送経路20と、媒体収容部17から記録媒体16を搬送経路20に送る給送部21と、を備えてもよい。記録装置11は、搬送経路20に沿って記録媒体16を搬送方向Dに搬送する搬送機構22と、搬送経路20沿いに設けられる記録部23と、を備える。記録部23は、搬送経路20を搬送される記録媒体16にノズル24から液滴を吐出して記録を行う。記録部23は、記録媒体16の幅方向に移動しながら液滴を吐出して記録するシリアルタイプでもよいし、記録媒体16の幅方向に亘って液滴を吐出可能なラインタイプでもよい。
給送部21は、媒体収容部17に収容される記録媒体16を給送する給送ローラー26と、記録媒体16を1枚ずつ分離する分離部27と、を備えてもよい。
搬送機構22は、記録媒体16を挟んで回転することで記録媒体16を搬送する搬送ローラー対28を備えてもよい。搬送機構22は、搬送経路20に沿って設けられる複数の搬送ローラー対28を備えてもよい。
搬送機構22は、記録媒体16を搬送する無端状の搬送ベルト29を備える。搬送機構22は、搬送ベルト29が巻き掛けられる駆動ローラー30及び従動ローラー31と、駆動ローラー30及び従動ローラー31をそれぞれ回転可能に支持する枠体32と、駆動ローラー30を回転駆動する搬送モーター33と、を備えてもよい。
駆動ローラー30は、搬送モーター33の駆動により回転することで、搬送ベルト29を周回方向Cに周回させる。従動ローラー31は、駆動ローラー30の軸線と平行な軸線を中心に回転自在に設けられ、周回する搬送ベルト29に対して従動回転する。搬送ベルト29は、記録媒体16を支持する外側の支持面29aと、支持面29aとは反対の内側の裏面29bと、を有する。搬送ベルト29は、支持面29aに記録媒体16を例えば静電吸着によって支持した状態で周回することにより、記録媒体16を搬送方向Dに搬送する。
記録装置11は、記録部23及び搬送ベルト29を相対変位させる変位機構35と、搬送ベルト29に対して振動を与える振動付与機構36と、を備える。本実施形態の変位機構35は、搬送ベルト29を図2に実線で示す記録位置Aと、図2に二点鎖線で示す離間位置Bと、に変位させることで、固定された記録部23に対して搬送ベルト29を変位させる。本実施形態の搬送ベルト29は、位置に関係なく周回可能である。
記録位置Aに位置する記録部23及び搬送ベルト29は、搬送経路20の一部を構成する支持面29aの一部とノズル24とが対向する。そのため、記録部23及び搬送ベルト29が記録位置Aに位置する場合、記録部23は、搬送ベルト29により搬送される記録媒体16に対向し、記録媒体16に記録可能である。離間位置Bは、記録部23及び搬送ベルト29が記録位置Aより互いに離れる位置である。
記録装置11は、記録装置11で実行される各種動作を制御する制御部37を備える。制御部37は、例えばコンピューター及びメモリーを含む処理回路等から構成され、メモリーに記憶されたプログラムに従って給送部21、搬送機構22、記録部23、変位機構35、及び振動付与機構36などを制御する。
次に、変位機構35の一実施形態について説明する。
図3に示すように、変位機構35は、変位モーター39と、変位モーター39の駆動により回転する回転軸40と、回転軸40に一端が固定される第1リンク板41と、第1リンク板41の他端に回転自在に取り付けられる第2リンク板42と、を備えてもよい。第2リンク板42は、一端が第1リンク板41に取り付けられ、他端にはピン43が設けられている。ピン43は、枠体32が有する係合部44に係合する。係合部44は、溝状に形成されてもよいし、長穴状に形成されてもよい。
変位機構35は、駆動ローラー30を中心に駆動ローラー30及び従動ローラー31を支持する枠体32を回転させて搬送ベルト29を記録位置Aと離間位置Bとに移動させてもよい。枠体32は、駆動ローラー30を中心に回転するとき、駆動ローラー30に支持されてもよい。変位機構35は、回転軸40が図3において反時計回り方向に回転することにより、搬送ベルト29を記録位置Aから離間位置Bに移動させる。変位機構35は、回転軸40が図3において時計回り方向に回転することにより、搬送ベルト29を離間位置Bから記録位置Aに移動させる。
搬送ベルト29は、駆動ローラー30に接する駆動部分46と、従動ローラー31に接する従動部分47と、駆動部分46と従動部分47との間の一対の中間部分48と、を有する。記録位置Aに位置する搬送ベルト29は、一対の中間部分48のうち、第1中間部分48aが、搬送経路20の一部を構成し、第2中間部分48bが第1中間部分48aの下方に位置する。
図4に示すように、記録装置11は、搬送ベルト29に接触する接触部材50と、搬送ベルト29を洗浄液で洗浄する洗浄部51と、搬送ベルト29に付着した洗浄液を拭き取る拭取部52と、を備えてもよい。
本実施形態の接触部材50は、板状の弾性変形可能な部材である。接触部材50は、搬送ベルト29の幅方向に亘って支持面29aに接触し、支持面29aに付着した微塵をかき取ってもよい。接触部材50は、洗浄部51の洗浄により支持面29aに付着した洗浄液をかき取ってもよい。接触部材50は、搬送ベルト29と共に変位可能に設けてもよいし、離間位置Bに位置する搬送ベルト29が接触する位置に設けてもよい。
洗浄部51は、洗浄液を貯留する貯留部54と、貯留部54を図4に示す退避位置と、図5に示す洗浄位置と、に移動させる移動部55と、を備えてもよい。洗浄位置は、貯留部54に貯留される洗浄液の液面が搬送ベルト29の一部より上方に位置し、搬送ベルト29に洗浄液を付着させる位置である。本実施形態では、洗浄位置に位置する洗浄部51が、搬送ベルト29の従動部分47を洗浄する。退避位置は、搬送ベルト29に洗浄液が付着しない位置である。すなわち、貯留部54が退避位置に位置する状態では、貯留部54に貯留される洗浄液の液面が、搬送ベルト29より下方に位置する。
拭取部52は、ロール状に巻かれた帯状部材57を繰り出す繰出軸58と、繰出軸58から繰り出された帯状部材57をロール状に巻き取る巻取軸59と、を備えてもよい。拭取部52は、帯状部材57を案内する上流ガイドローラー60と、帯状部材57を搬送ベルト29に押し付ける押付ローラー61と、帯状部材57に張力を付与するテンションローラー62と、帯状部材57を案内する下流ガイドローラー63と、を備えてもよい。拭取部52は、離間位置Bに位置する搬送ベルト29を払拭する。
記録装置11は、枠体32に設けられる媒体支持部65、接触支持部66、及び拭取支持部67を備えてもよい。媒体支持部65、接触支持部66、及び拭取支持部67は、搬送ベルト29の内側に設けられ、搬送ベルト29の裏面29bに接触して搬送ベルト29を支持する。
媒体支持部65は、第1中間部分48aを支持する。すなわち、媒体支持部65は、搬送ベルト29を介して記録媒体16を支持する。記録装置11は、媒体支持部65を備えることにより、記録媒体16を安定して搬送することができる。
接触支持部66は、第2中間部分48bのうち、接触部材50が接触する部分を裏面29bから支持する。拭取支持部67は、第2中間部分48bのうち、拭取部52が接触する部分を裏面29bから支持する。記録装置11は、接触支持部66及び拭取支持部67を備えることにより、第2中間部分48bを平面状に保ちやすくでき、接触部材50及び拭取部52を支持面29aに容易に沿わせることができる。
次に、振動付与機構36の一実施形態について説明する。
図4に示すように、本実施形態の振動付与機構36は、搬送ベルト29の内側に設けられ、裏面29bに接触して搬送ベルト29に振動を付与する。振動付与機構36は、枠体32に設けられる支持軸69と、支持軸69を中心に揺動可能なアーム70と、を備えてもよい。振動付与機構36は、アーム70の先端に回転可能に設けられるローラー状の打当部71と、アーム70に設けられるカム72と、周面に窪み73を有する駆動軸74と、アーム70を押す付勢部材75と、を備えてもよい。
駆動軸74は、第2中間部分48bとアーム70との間に位置する。付勢部材75は、第1中間部分48aとアーム70との間に位置する。付勢部材75は、アーム70を押すことで、カム72を駆動軸74に押し当てる。
図5に示すように、振動付与機構36は、駆動軸74が回転してカム72が窪み73に係合すると、打当部71が搬送ベルト29に当たる。図4に示すように、駆動軸74が回転してカム72が窪み73から外れると、打当部71は搬送ベルト29から離れる。したがって、振動付与機構36は、駆動軸74が回転して打当部71を第2中間部分48bに周期的に当てることで、搬送ベルト29を振動させる。換言すると、振動付与機構36は、搬送ベルト29において、駆動ローラー30に接する駆動部分46と、従動ローラー31に接する従動部分47と、の間の一対の中間部分48のうち、記録部23から離れた第2中間部分48bに振動を与える。
本実施形態の作用について説明する。
図5に示すように、振動付与機構36は、離間位置Bにある記録部23と搬送ベルト29のうち、搬送ベルト29に対して振動を与える。振動付与機構36は、支持面29aに接触部材50が接触し、且つ周回する搬送ベルト29に対して振動を与えてもよい。このとき、洗浄部51は、振動付与機構36により振動が付与され、且つ周回する搬送ベルト29を洗浄してもよい。
記録媒体16は、紙粉や毛羽などの微塵が生じさせることがある。記録媒体16から生じた微塵が搬送ベルト29に付着すると、搬送ベルト29に記録媒体16を吸着する吸着力が低下し、記録媒体16の搬送に影響を及ぼす虞がある。
振動付与機構36は、搬送ベルト29に対して振動を与え、搬送ベルト29に付着した微塵を搬送ベルト29から振り落とす。振動だけでは除去できなかった微塵は、周回方向Cに周回する搬送ベルト29と共に移動する。微塵は、拭取部52及び接触部材50を通過することで、拭取部52及び接触部材50にかき取られる。微塵がかき取られずに残った場合でも、微塵が付着する搬送ベルト29は、洗浄部51により洗浄され、搬送ベルト29から除去される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)記録位置Aにある記録部23と搬送ベルト29は、搬送ベルト29が記録媒体16を搬送して記録部23に対向させ、記録部23が液滴を吐出して対向する位置にある記録媒体16に記録を行う。振動付与機構36は、記録部23及び搬送ベルト29が記録位置Aより互いに離れる離間位置Bにおいて、搬送ベルト29に対して振動を与える。そのため、振動付与機構36が記録位置Aにある搬送ベルト29に対して振動を与える場合に比べ、搬送ベルト29から飛散した微塵は、記録部23に付着しにくい。したがって、記録品質の低下を抑制できる。
(2)例えば、微塵が搬送ベルト29に強固に付着している場合、搬送ベルト29を振動させるだけでは微塵を除去できないことがある。その点、振動付与機構36は、支持面29aに接触部材50が接触し、且つ周回する搬送ベルト29に振動を与える。そのため、振動により搬送ベルト29から離れやすくなった微塵は、接触部材50によりかき取られる。したがって、搬送ベルト29に付着する微塵を低減できる。
(3)異物は、記録媒体16を支持する支持面29aに付着しやすい。そのため、例えば振動付与機構36が支持面29aに接触して搬送ベルト29に振動を付与すると、微塵が支持面29aに押し付けられ、除去しにくくなってしまう虞がある。その点、振動付与機構36は、支持面29aとは反対の裏面29bに接触して搬送ベルト29に振動を付与する。したがって、搬送ベルト29に付着する微塵を効率よく除去することができる。
(4)搬送ベルト29は、駆動ローラー30と従動ローラー31とに巻き掛けられている。変位機構35は、駆動ローラー30を中心に、駆動ローラー30と従動ローラー31とを支持する枠体32を回転させて搬送ベルト29を移動させる。したがって、例えば搬送ベルト29を駆動ローラー30及び従動ローラー31ごと移動させる場合に比べ、搬送ベルト29を速やかに移動させることができる。
(5)振動付与機構36は、一対の中間部分48のうち、記録部23から離れた第2中間部分48bに振動を与える。したがって、記録部23に近い第1中間部分48aに振動を与える場合に比べ、搬送ベルト29から飛散した微塵が記録部23に付着する虞を低減できる。
(6)搬送ベルト29を洗浄液で洗浄する洗浄部51を備える。したがって、振動により搬送ベルト29から離れやすくなった微塵は、洗浄部51により洗浄される。したがって、搬送ベルト29に付着する微塵を低減できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図6に示すように、記録装置11は、従動ローラー31を振動させることにより搬送ベルト29に振動を付与する振動付与機構36Aを備えてもよい。記録装置11は、従動ローラー31を振動させた状態で搬送モーター33を駆動して駆動ローラー30を回転させてもよい。例えば、搬送機構22は、従動ローラー31を駆動ローラー30から離れる方向に押して搬送ベルト29に張力を付与する張力付与部77を備えてもよい。振動付与機構36Aは、図6に実線で示す位置から図6に二点鎖線で示す位置に移動することにより、張力付与部77が従動ローラー31を押し下げる力に抗して、従動ローラー31を押し上げる。振動付与機構36Aが、図6に二点鎖線で示す位置から図6に実線で示す位置に移動すると、従動ローラー31は、張力付与部77に押されて図6に実線で示す位置に戻る。張力付与部77は、例えば、従動ローラー31を駆動ローラー30から離す方向に押すばねである。振動付与機構36Aは、従動ローラー31を駆動ローラー30に近づける方向に押すことと、従動ローラー31から離れることと、を交互に行うことで、従動ローラー31を振動させてもよい。搬送ベルト29が巻き掛けられる駆動ローラー30と従動ローラー31は、搬送ベルト29の裏面29bに接触する。そのため、振動付与機構36Aは、従動ローラー31を振動させることで、搬送ベルト29を裏面29bから容易に振動させることができる。
・記録装置11は、搬送ベルト29から除去された微塵を回収する回収部を備えてもよい。回収部は、自重により落下した微塵を受け止める容器でもよいし、微塵を含む空気を吸引するファンでもよいし、帯電体により微塵を電気的に吸着してもよい。拭取部52が接触部材50の下方に位置する場合、接触部材50が搬送ベルト29からかき取った微塵を拭取部52に回収させてもよい。この場合、拭取部52は、回収部としても機能する。
・振動付与機構36は、自身が振動する振動子であってもよい。例えば振動子は、超音波振動子であってもよいし、振動モーターであってもよい。振動付与機構36は、搬送ベルト29に接触することで、搬送ベルト29を振動させてもよい。振動付与機構36は、駆動ローラー30、従動ローラー31、及び枠体32のうち少なくとも一つを振動させることで、搬送ベルト29を振動させてもよい。振動付与機構36は、媒体支持部65を振動させることで、搬送ベルト29を振動させてもよい。すなわち、振動付与機構36は、第1中間部分48aを振動させてもよい。振動付与機構36は、接触支持部66、拭取支持部67、接触部材50、及び押付ローラー61のうち少なくとも1つを振動させることにより、第2中間部分48bを振動させてもよい。振動付与機構36は、支持面29aに接触して搬送ベルト29に振動を付与してもよい。振動付与機構36は、貯留部54を振動させ、洗浄液を介して搬送ベルト29を振動させてもよい。
・記録装置11は、離間位置Bに位置する搬送ベルト29を位置決めする位置決め部材を備えてもよい。位置決め部材は、例えば、従動ローラー31に係合することで、搬送ベルト29の移動を制限してもよい。振動付与機構36は、位置決め部材を振動させることで、従動ローラー31及び搬送ベルト29を振動させてもよい。
・接触支持部66は、移動可能に設けてもよい。例えば振動付与機構36が接触部材50を振動させる場合には、接触支持部66を搬送ベルト29に接触しない位置に移動させることで、搬送ベルト29を効率よく振動させることができる。
・拭取支持部67は、移動可能に設けてもよい。例えば振動付与機構36が拭取部52を振動させる場合には、拭取支持部67を搬送ベルト29に接触しない位置に移動させることで、搬送ベルト29を効率よく振動させることができる。
・接触部材50は、第1中間部分48a、駆動部分46、及び従動部分47のうち、何れかに接触するように設けてもよい。
・拭取部52は、第1中間部分48a、駆動部分46、及び従動部分47のうち、何れかに接触するように設けてもよい。
・搬送モーター33は、正転駆動することで搬送ベルト29を周回方向Cに周回させ、逆転駆動することで搬送ベルト29を周回方向Cとは反対の方向に周回させてもよい。搬送モーター33は、正転駆動と逆転駆動とを交互に繰り返し実行してもよい。これにより搬送ベルト29は、周回方向Cと、周回方向Cとは反対の方向に交互に周回して振動する。この場合、搬送モーター33は、振動付与機構の一例として機能する。
・振動付与機構36が振動を付与するときに搬送ベルト29が周回する方向は、周回方向Cに限らず、周回方向Cとは反対の方向であってもよい。
・記録部23と搬送ベルト29は、搬送ベルト29に対して記録部23が移動することで、相対変位してもよい。振動付与機構36は、記録部23が搬送ベルト29から離れて、記録部23と搬送ベルト29が離間位置にある状態で、搬送ベルト29に対して振動を与えてもよい。記録部23と搬送ベルト29は、双方を移動可能に設けてもよい。
・変位機構35は、駆動ローラー30及び従動ローラー31の双方を移動させることで、搬送ベルト29を記録部23に対して変位させてもよい。例えば、変位機構35は、搬送ベルト29を鉛直方向に移動させてもよいし、搬送ベルト29の幅方向に移動させてもよい。
・拭取部52は、離間位置Bに位置する搬送ベルト29に接触する接触位置と、離間位置Bに位置する搬送ベルト29に接触しない非接触位置と、に移動可能に設けてもよい。洗浄部51は、拭取部52が非接触位置に位置する状態で、周回する搬送ベルト29を洗浄してもよい。拭取部52は、洗浄部51が搬送ベルト29を洗浄した後、接触位置に移動して搬送ベルト29に付着する洗浄液を払拭してもよい。
・洗浄部51は、記録位置Aと離間位置Bとの間の洗浄位置に位置する搬送ベルト29を洗浄してもよい。拭取部52は、洗浄位置において洗浄されたあと、離間位置Bに移動した搬送ベルト29を払拭してもよい。
・洗浄部51は、洗浄液を噴射する噴射部を備え、搬送ベルト29に対して洗浄液を噴射して搬送ベルト29を洗浄してもよい。
・制御部37は、搬送ベルト29の状態、及び記録装置11の状態などに応じて、洗浄部51による洗浄を行うか否かを判断してもよい。例えば、記録部23が記録媒体16に記録を行う間は、洗浄部51による洗浄は行わず、振動付与機構36による搬送ベルト29の振動のみを行ってもよい。例えば、洗浄部51は、記録装置11の電源投入時、記録前、記録後、及び電源切断時などに、搬送ベルト29を洗浄してもよい。洗浄部51による洗浄、及び振動付与機構36による振動の付与は、ユーザーの操作により実行してもよい。
・振動付与機構36は、停止した状態の搬送ベルト29に振動を付与してもよい。
・記録装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりして記録を行う液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する装置がある。液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する装置であってもよい。液体噴射装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)記録装置は、記録媒体に液滴を吐出して記録を行う記録部と、前記記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、前記記録部及び前記搬送ベルトを相対変位させる変位機構と、前記搬送ベルトに対して振動を与える振動付与機構と、を備え、前記変位機構は、前記記録部が前記搬送ベルトにより搬送される前記記録媒体に対向して該記録媒体に記録する記録位置と、前記記録部及び前記搬送ベルトが前記記録位置より互いに離れる離間位置と、に前記記録部及び前記搬送ベルトを相対変位させ、前記振動付与機構は、前記離間位置にある前記記録部と前記搬送ベルトのうち、該搬送ベルトに対して振動を与える。
この構成によれば、記録位置にある記録部と搬送ベルトは、搬送ベルトが記録媒体を搬送して記録部に対向させ、記録部が液滴を吐出して対向する位置にある記録媒体に記録を行う。振動付与機構は、記録部及び搬送ベルトが記録位置より互いに離れる離間位置において、搬送ベルトに対して振動を与える。そのため、振動付与機構が記録位置にある搬送ベルトに対して振動を与える場合に比べ、搬送ベルトから飛散した微塵は、記録部に付着しにくい。したがって、記録品質の低下を抑制できる。
(B)記録装置は、前記搬送ベルトに接触する接触部材をさらに備え、前記搬送ベルトは、前記記録媒体を支持する支持面を有し、前記振動付与機構は、前記支持面に前記接触部材が接触し、且つ周回する前記搬送ベルトに対して振動を与えてもよい。
例えば、微塵が搬送ベルトに強固に付着している場合、搬送ベルトを振動させるだけでは微塵を除去できないことがある。その点、この構成によれば、振動付与機構は、支持面に接触部材が接触し、且つ周回する搬送ベルトに振動を与える。そのため、振動により搬送ベルトから離れやすくなった微塵は、接触部材によりかき取られる。したがって、搬送ベルトに付着する微塵を低減できる。
(C)記録装置において、前記搬送ベルトは、前記記録媒体を支持する支持面と、該支持面とは反対の裏面と、を有し、前記振動付与機構は、前記裏面に接触して前記搬送ベルトに振動を付与してもよい。
異物は、記録媒体を支持する支持面に付着しやすい。そのため、例えば振動付与機構が支持面に接触して搬送ベルトに振動を付与すると、微塵が支持面に押し付けられ、除去しにくくなってしまう虞がある。その点、この構成によれば、振動付与機構は、支持面とは反対の裏面に接触して搬送ベルトに振動を付与する。したがって、搬送ベルトに付着する微塵を効率よく除去することができる。
(D)記録装置は、前記搬送ベルトを周回させる駆動ローラーと、周回する前記搬送ベルトに対して従動回転する従動ローラーと、前記駆動ローラーと前記従動ローラーを支持する枠体と、を備え、前記搬送ベルトは、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとに巻き掛けられ、前記変位機構は、前記駆動ローラーを中心に前記駆動ローラー及び前記従動ローラーを支持する前記枠体を回転させて前記搬送ベルトを前記記録位置と前記離間位置とに移動させ、前記振動付与機構は、回転して前記離間位置に移動した前記搬送ベルトに振動を与えてもよい。
この構成によれば、搬送ベルトは、駆動ローラーと従動ローラーとに巻き掛けられている。変位機構は、駆動ローラーを中心に、駆動ローラーと従動ローラーとを支持する枠体を回転させて搬送ベルトを移動させる。したがって、例えば搬送ベルトを駆動ローラー及び従動ローラーごと移動させる場合に比べ、搬送ベルトを速やかに移動させることができる。
(E)記録装置において、前記振動付与機構は、前記搬送ベルトにおいて、前記駆動ローラーに接する駆動部分と、前記従動ローラーに接する従動部分と、の間の一対の中間部分のうち、前記記録部から離れた前記中間部分に振動を与えてもよい。
この構成によれば、振動付与機構は、一対の中間部分のうち、記録部から離れた中間部分に振動を与える。したがって、記録部に近い中間部分に振動を与える場合に比べ、搬送ベルトから飛散した微塵が記録部に付着する虞を低減できる。
(F)記録装置は、前記搬送ベルトを洗浄液で洗浄する洗浄部と、前記搬送ベルトに付着した前記洗浄液を拭き取る拭取部と、をさらに備え、前記洗浄部は、前記振動付与機構により振動が付与され、且つ周回する前記搬送ベルトを洗浄してもよい。
この構成によれば、搬送ベルトを洗浄液で洗浄する洗浄部を備える。したがって、振動により搬送ベルトから離れやすくなった微塵は、洗浄部により洗浄される。したがって、搬送ベルトに付着する微塵を低減できる。
(G)記録装置は、前記搬送ベルトを周回させる駆動ローラーと、周回する前記搬送ベルトに対して従動回転する従動ローラーと、を備え、前記搬送ベルトは、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとに巻き掛けられ、前記振動付与機構は、前記従動ローラーを振動させることにより前記搬送ベルトに振動を付与してもよい。
この構成によれば、搬送ベルトが巻き掛けられる駆動ローラーと従動ローラーは、搬送ベルトの裏面に接触する。そのため、振動付与機構は、従動ローラーを振動させることで、搬送ベルトを裏面から容易に振動させることができる。
11…記録装置、12…装置本体、13…画像読取装置、14…自動給送装置、15…操作部、16…記録媒体、17…媒体収容部、18…スタッカー、20…搬送経路、21…給送部、22…搬送機構、23…記録部、24…ノズル、26…給送ローラー、27…分離部、28…搬送ローラー対、29…搬送ベルト、29a…支持面、29b…裏面、30…駆動ローラー、31…従動ローラー、32…枠体、33…搬送モーター、35…変位機構、36…振動付与機構、36A…振動付与機構、37…制御部、39…変位モーター、40…回転軸、41…第1リンク板、42…第2リンク板、43…ピン、44…係合部、46…駆動部分、47…従動部分、48…中間部分、48a…第1中間部分、48b…第2中間部分、50…接触部材、51…洗浄部、52…拭取部、54…貯留部、55…移動部、57…帯状部材、58…繰出軸、59…巻取軸、60…上流ガイドローラー、61…押付ローラー、62…テンションローラー、63…下流ガイドローラー、65…媒体支持部、66…接触支持部、67…拭取支持部、69…支持軸、70…アーム、71…打当部、72…カム、73…窪み、74…駆動軸、75…付勢部材、77…張力付与部、A…記録位置、B…離間位置、C…周回方向、D…搬送方向。

Claims (7)

  1. 記録媒体に液滴を吐出して記録を行う記録部と、
    前記記録媒体を搬送する無端状の搬送ベルトと、
    前記記録部及び前記搬送ベルトを相対変位させる変位機構と、
    前記搬送ベルトに対して振動を与える振動付与機構と、
    を備え、
    前記変位機構は、前記記録部が前記搬送ベルトにより搬送される前記記録媒体に対向して該記録媒体に記録する記録位置と、前記記録部及び前記搬送ベルトが前記記録位置より互いに離れる離間位置と、に前記記録部及び前記搬送ベルトを相対変位させ、
    前記振動付与機構は、前記離間位置にある前記記録部と前記搬送ベルトのうち、該搬送ベルトに対して振動を与えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記搬送ベルトに接触する接触部材をさらに備え、
    前記搬送ベルトは、前記記録媒体を支持する支持面を有し、
    前記振動付与機構は、前記支持面に前記接触部材が接触し、且つ周回する前記搬送ベルトに対して振動を与えることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記搬送ベルトは、前記記録媒体を支持する支持面と、該支持面とは反対の裏面と、を有し、
    前記振動付与機構は、前記裏面に接触して前記搬送ベルトに振動を付与することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記搬送ベルトを周回させる駆動ローラーと、
    周回する前記搬送ベルトに対して従動回転する従動ローラーと、
    前記駆動ローラーと前記従動ローラーを支持する枠体と、
    を備え、
    前記搬送ベルトは、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとに巻き掛けられ、
    前記変位機構は、前記駆動ローラーを中心に前記駆動ローラー及び前記従動ローラーを支持する前記枠体を回転させて前記搬送ベルトを前記記録位置と前記離間位置とに移動させ、
    前記振動付与機構は、回転して前記離間位置に移動した前記搬送ベルトに振動を与えることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の記録装置。
  5. 前記振動付与機構は、前記搬送ベルトにおいて、前記駆動ローラーに接する駆動部分と、前記従動ローラーに接する従動部分と、の間の一対の中間部分のうち、前記記録部から離れた前記中間部分に振動を与えることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記搬送ベルトを洗浄液で洗浄する洗浄部と、
    前記搬送ベルトに付着した前記洗浄液を拭き取る拭取部と、
    をさらに備え、
    前記洗浄部は、前記振動付与機構により振動が付与され、且つ周回する前記搬送ベルトを洗浄することを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の記録装置。
  7. 前記搬送ベルトを周回させる駆動ローラーと、
    周回する前記搬送ベルトに対して従動回転する従動ローラーと、
    を備え、
    前記搬送ベルトは、前記駆動ローラーと前記従動ローラーとに巻き掛けられ、
    前記振動付与機構は、前記従動ローラーを振動させることにより前記搬送ベルトに振動を付与することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
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