JP2021004067A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
図1および図2を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
図2に示すように、ブランク5は、一対の第1側壁10Aと、一対の第2側壁10Bと、一対の上内フラップ11と、一対の上外フラップ12と、一対の下内フラップ13(内フラップ)と、一対の下外フラップ14(外フラップ)と、を含んでいる。
一対の第1側壁10Aと一対の第2側壁10Bとは、第1折曲線L1を介して流れ方向の一方から他方に向かって交互に連設されている。第1側壁10Aと第2側壁10Bとは、略長方形状に形成されている。詳細には、第2側壁10Bは、第1側壁10Aよりも流れ方向に長い略長方形状に形成されている。第2側壁10Bの流れ方向の他方の端部には、第1罫線L1を介して継代片15が連設されている。
一対の上内フラップ11は、第2折曲線L2を介して一対の第1側壁10Aの段方向の一端部(上端部)に連設されている。上内フラップ11は略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は第1側壁10Aの流れ方向の寸法の略半分に設定されている。一対の上外フラップ12は、第2折曲線L2を介して一対の第2側壁10Bの段方向の一端部(上端部)に連設されている。上外フラップ12は略長方形状に形成され、その段方向の寸法(延出寸法)は上内フラップ11の延出寸法と略同一である。
一対の下内フラップ13は、第3折曲線L3を介して一対の第1側壁10Aの段方向の他端部(下端部)に連設されている。詳細は後述するが、各々の下内フラップ13は、被包装物90の角部91を保護するための緩衝構造18を形成する2つの緩衝部17を有している。下内フラップ13の概形は、上内フラップ11と略同一形状に形成されている。下内フラップ13の流れ方向の中央部には、先端(自由端)から基端に向かって略M字状の切欠き(凹み)が凹設されている。一対の下外フラップ14は、第3折曲線L3を介して一対の第2側壁10Bの段方向の他端部(下端部)に連設されている。下外フラップ14は、上外フラップ12と略同一形状に形成されている。
接続面部16は、第3折曲線L3(第1側壁10Aとの境界)から下内フラップ13の先端に向かって突き出すように形成されている。接続面部16は、下内フラップ13の流れ方向の略中央部にて略半円形状に形成されている。
一対の緩衝部17は、下内フラップ13の先端(自由端)から接続面部16(の頂点)まで延びた切断線20に沿って下内フラップ13を分割することで形成されている。切断線20は、複数の切目と複数の継目とを交互に並設した線である。なお、一対の緩衝部17は切断線20を対称軸として線対称となる形状であるため、以下、1つの緩衝部17について説明する。
第1平面部21は、下内フラップ13の基端側、且つ流れ方向の外側に形成されている。第1平面部21は、第3折曲線L3と下内フラップ13の流れ方向の外縁(組立状態において第2側壁10Bに沿った下内フラップ13の一辺)とが直角を成す略直角三角形に形成されている。第1平面部21の段方向の基端は第3折曲線L3を介して第1側壁10Aに連設され、第1平面部21の流れ方向の内端は接続面部16に連設されている。
第2平面部22は、第1平面部21と共通の斜辺に正折線25を介して連設されている。また、第2平面部22は、正折線25を軸として第1平面部21と線対称となる直角三角形に形成されている。第2平面部22の段方向の基端は、湾曲した切目20Aを介して接続面部16に隣接している。
第1側面部23Aは、第2平面部22の流れ方向の端部(第2平面部22の直角を成す一方の辺)に逆折線26を介して連設されている。第1側面部23Aは、逆折線26と切断線20との間にて切断線20を斜辺とする直角三角形に形成されている。第1側面部23Aの段方向の基端は、湾曲した切目20Aを介して接続面部16に隣接している。また、第1側面部23Aの切断線20側の領域(逆折線26の反対側となる自由端側の領域)には、段ボールシートを厚み方向に潰した段潰し部27が形成されている(図3の斜線部分参照)。
第2側面部23Bは、第2平面部22の段方向の先端部(第2平面部22の直角を成す他方の辺)に逆折線26を介して連設されている。第2側面部23Bは、逆折線26を斜辺とする直角三角形(正確には四角形)に形成されている。第2側面部23Bの逆折線26の反対側となる自由端は、下外フラップ14の先端と揃っている。また、第2側面部23Bの逆折線26の反対側となる自由端側の領域には、段潰し部27が形成されている(図3の斜線部分参照)。
次に、図1、図4ないし図8を参照して、包装箱1の組立手順(封緘手順)について説明する。図4は緩衝部17を示す斜視図である。図5は緩衝構造18を形成する過程を説明する斜視図である。図6は緩衝構造18を示す斜視図である。図7は包装箱1に被包装物90を収容する過程を説明する斜視図である。図8は緩衝構造18と被包装物90の角部91との関係を説明する断面図である。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。なお、包装箱1の組み立て前の初期状態として、ブランク5の流れ方向の両外側に位置する第1側壁10Aと第2側壁10Bとが第1折曲線L1で折り曲げられ、継代片15が第1側壁10Aの内面に接着され、包装箱1は二重に折り畳まれていることとする。
1W 周壁
10 側壁
10A 第1側壁
10B 第2側壁
13 下内フラップ(内フラップ)
14 下外フラップ(外フラップ)
16 接続面部
17 緩衝部
18 緩衝構造
20 切断線
21 第1平面部
22 第2平面部
23 側面部
23A 第1側面部
23B 第2側面部
25 正折線
26 逆折線
27 段潰し部
90 被包装物
91 角部
L3 第3折曲線(境界)
Claims (4)
- 一対の第1側壁(10A)と一対の第2側壁(10B)とを交互に連ねて筒状に形成された周壁(1W)と、
一対の前記第1側壁の端部に連設され、内向きに折曲可能な一対の内フラップ(13)と、
一対の前記第2側壁の端部に連設され、内向きに折り曲げられて前記内フラップに重なり前記周壁の開口面の一部または全部を塞ぐ一対の外フラップ(14)と、を備え、
前記内フラップは、被包装物(90)の角部(91)を保護するための緩衝構造(18)を形成する少なくとも1つの緩衝部(17)を有し、
前記緩衝部は、
前記第1側壁との境界(L3)と前記第2側壁に沿った前記内フラップの一辺とが直角を成す直角三角形に形成された第1平面部(21)と、
前記第1平面部と共通の斜辺に正折線(25)を介して連設され、前記正折線を軸として前記第1平面部と線対称となる直角三角形を成す第2平面部(22)と、
前記第2平面部の直角を成す2辺のうち少なくとも何れか1辺に逆折線(26)を介して連設された側面部(23)と、を含み、
前記第2平面部が前記正折線に沿って折り返されて前記第1平面部に積層される過程において、前記側面部は、前記第1側壁と前記第2側壁のうち少なくとも一方の裏面に摺接しながら前記逆折線に沿って折れ曲がり、前記第1側壁と前記第2側壁のうち少なくとも一方の裏面に圧力をもって重ねられた圧接状態になることで、前記第2平面部を前記第1平面部に積層した積層状態に保持し、
積層状態となった前記第2平面部および圧接状態となった前記側面部は、前記被包装物の角部に接触することで前記被包装物の角部を保護することを特徴とする包装箱。 - 前記内フラップには、前記第1側壁との境界から前記内フラップの先端に向かって突出した接続面部(16)が形成され、
前記緩衝部は、前記内フラップの先端から前記接続面部まで延びた切断線(20)に沿って前記内フラップを分割することで形成され、
前記第1平面部は、前記第1側壁と前記接続面部とに連設されたことを特徴とする請求項1に記載の包装箱。 - 前記側面部は、
前記第2平面部の直角を成す一方の辺に前記逆折線を介して連設され、前記第1側壁の裏面に重なる第1側面部(23A)と、
前記第2平面部の直角を成す他方の辺に前記逆折線を介して連設され、前記第2側壁の裏面に重なる第2側面部(23B)と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。 - 前記周壁、前記内フラップおよび前記外フラップは、段ボールシートで構成され、
前記側面部の前記逆折線の反対側となる自由端側の領域には、前記段ボールシートを厚み方向に潰した段潰し部(27)が形成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の包装箱。
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