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JP2021069302A - 移植機 - Google Patents

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JP2021069302A
JP2021069302A JP2019197089A JP2019197089A JP2021069302A JP 2021069302 A JP2021069302 A JP 2021069302A JP 2019197089 A JP2019197089 A JP 2019197089A JP 2019197089 A JP2019197089 A JP 2019197089A JP 2021069302 A JP2021069302 A JP 2021069302A
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transplanter
ridge
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pendulum
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JP2019197089A
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敏郎 大坪
Toshiro Otsubo
敏郎 大坪
慈郎 小林
Jiro Kobayashi
慈郎 小林
福帥 林
Fu-Shuai Lin
福帥 林
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Minoru Industrial Co Ltd
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Minoru Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】畝の上面に対して植付部を、適切な姿勢に自動的に調整できる機構を備えた移植機を提供する。【解決手段】この移植機1は、左右一対の車輪10と、植付部30と、昇降機構40と、左右一対の鎮圧輪50と、姿勢調整機構60と、を備える。車輪10は、畝G1の間の溝部G2に接地しつつ回転する。鎮圧輪50は、畝G1の上面に接触しつつ回転する。植付部30は、畝G1の上面に苗を植え付ける。昇降機構40は、左右一対の車輪10に対する植付部30の高さを変更する。姿勢調整機構60は、左右一対の鎮圧輪50の高さに応じて、植付部30の左右の一端に対する他端の高さを変更する。これにより、植付部30を、畝G1の上面に対して適切な姿勢に、自動的に調整できる。【選択図】図1

Description

本発明は、畝に沿って移動しつつ、畝の上面に苗を植え付ける移植機に関する。
従来、圃場に形成された畝に沿って移動しつつ、野菜や稲などの苗を畝の上面に植え付ける移植機が知られている。従来の移植機については、例えば、特許文献1に記載されている。
この種の移植機では、走行のための車輪は、隣り合う畝の間の溝部に接地する。一方、植付部は、畝の上面に対して苗の植え付け動作を行う。このため、従来の移植機には、様々な畝の高さに対応できるように、車輪に対する植付部の相対的な高さを変更する昇降機構が設けられている。
特開2007−151518号公報
しかしながら、実際の圃場では、畝の上面が水平でなく、両脇の溝部に対して傾斜している場合もあり得る。このような場合には、車輪に対する植付部の高さ調節だけでは、畝の上面に対して植付部を適切な姿勢とすることができない。特に、畝の上面に苗を複数の列にわたって植え付ける場合、畝の上面が傾斜していると、左側の苗と右側の苗とで、植え付け深さが変わってしまう。
このような畝の傾斜に対応するためには、移植機に、植付部の姿勢を調整する機構を設けることが考えられる。ただし、畝の上面の状態は一定ではないため、移植機を走行させて植え付け作業を行いながら、畝の上面に合わせて植付部の姿勢を自動的に調整できる機構が求められる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、畝の上面に対して植付部を、適切な姿勢に自動的に調整できる機構を備えた移植機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、畝に沿って移動しつつ畝の上面に苗を植え付ける移植機であって、畝間の溝部に接地しつつ回転する少なくとも左右一対の車輪と、畝の上面に接触する少なくとも左右一対の畝高さ検出部と、畝の上面に苗を植え付ける植付部と、前記左右一対の車輪に対する前記植付部の高さを変更する昇降機構と、前記左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、前記植付部の左右の一端に対する他端の高さを変更する姿勢調整機構と、を備える。
本願の第2発明は、第1発明の移植機であって、前記昇降機構は、前記左右一対の車輪に対する前記植付部の高さを変更する第1油圧シリンダを有し、前記姿勢調整機構は、前記植付部の左右の一端に対する他端の高さを変更する第2油圧シリンダと、前記第2油圧シリンダへ供給される油圧を調整する油圧バルブと、前記左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、前記油圧バルブを制御する制御機構と、を有する。
本願の第3発明は、第2発明の移植機であって、前記制御機構は、前記左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、所定の軸を中心として回転する振り子と、前記振り子の回転角度に応じて、前記油圧バルブの開閉状態を変更する開閉ロッドと、を有し、前記振り子は、前記左右一対の畝高さ検出部の一方にワイヤーを介して接続される第1アームと、前記左右一対の畝高さ検出部の他方にワイヤーを介して接続される第2アームと、を有する。
本願の第4発明は、第3発明の移植機であって、前記制御機構は、前記振り子を、上方へ向けて付勢する第1弾性部材をさらに有し、前記振り子は、上下方向に沿って延び、前記開閉ロッドに係合する長孔を有し、前記長孔は、上下方向に沿って延びる幅狭部と、前記幅狭部よりも下方に位置し、前記幅狭部よりも幅が広い幅広部と、を有し、前記畝高さ検出部が畝の上面に接地したときに、前記ワイヤーにより、前記振り子が下方へ引かれて、前記開閉ロッドが前記幅狭部に係合する。
本願の第5発明は、第3発明または第4発明の移植機であって、前記開閉ロッドを手動で操作するレバーをさらに備える。
本願の第6発明は、第5発明の移植機であって、前記レバーによる操作が有効な状態と、無効な状態とを、切り替え可能である。
本願の第7発明は、第3発明から第6発明までのいずれか1発明の移植機であって、前記開閉ロッドが一方向へ移動した状態で、前記昇降機構により前記植付部を過度に上昇させた場合に、前記開閉ロッドを逆方向へ移動させる矯正機構をさらに有する。
本願の第1発明から第7発明によれば、姿勢調整機構が、左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、植付部の姿勢を調整する。これにより、植付部を、畝の上面に対して適切な姿勢に、自動的に調整できる。
特に、本願の第4発明によれば、畝高さ検出部が畝の上面に接地したときにのみ、振り子による植付部の姿勢調整を機能させることができる。
特に、本願の第7発明によれば、植付部を傾斜させた状態で、昇降機構により植付部を上昇させた場合でも、機体バランスが過度に崩れることを防止できる。したがって、移植機の旋回移動時などに、移植機が倒れてしまうことを防止できる。
特に、本願の第8発明によれば、鎮圧輪が、畝高さ検出部の役割を果たす。したがって、鎮圧輪とは別に、畝高さ検出部を設ける必要がない。これにより、移植機の大型化および重量化を抑制できる。
移植機の側面図である。 昇降機構の構成を概念的に示した図である。 鎮圧輪および姿勢調整機構の構成を、概念的に示した図である。 第1変形例に係る姿勢調整機構の一部分を示した図である。 第2変形例に係る姿勢調整機構の一部分を示した図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明においては、車輪10により移植機1が移動する方向を「前後方向」とし、前後方向に対して垂直かつ水平な方向を「左右方向」として、各部の位置関係を説明する。
<1.移植機の全体構成>
図1は、移植機1の側面図である。この移植機1は、苗箱において育成された野菜のポット苗を、苗箱から取り出して圃場Gへ移植する装置である。移植機1は、圃場Gに形成された畝G1に沿って移動しながら、畝G1の上面に複数のポット苗を順次に植え付ける。本実施形態の移植機1は、いわゆる歩行型の移植機である。移植機1は、エンジン21の動力により自走するが、作業者も、移植機1の後部に設けられたハンドル71を把持しながら、移植機1に追従して歩行する。
図1に示すように、本実施形態の移植機1は、複数の車輪10、動力発生部20、植付部30、昇降機構40、複数の鎮圧輪50、および姿勢調整機構60を備えている。
複数の車輪10は、移植機1の左右の端部に設けられている。複数の車輪10は、左右一対の前輪11と、左右一対の後輪12とを含む。一対の後輪12は、一対の前輪11よりも後方に位置する。また、一対の後輪12は、一対の前輪11よりも大きい。一対の後輪12は、それぞれ、後輪支持フレーム13の下端部に、回転可能に支持されている。移植機1の使用時には、一対の前輪11および一対の後輪12が、隣り合う畝G1の間の溝部G2に接地しつつ回転する。
動力発生部20は、移植機1の各部を動作させるための動力を発生させる部位である。動力発生部20は、エンジン21を有する。上述した一対の後輪12は、エンジン21から出力される動力により回転する。これにより、移植機1は、圃場Gを畝G1に沿って走行する。一対の前輪11は、移植機1の走行に伴って従動的に回転する。
植付部30は、苗箱からポット苗を取り出すとともに、取り出されたポット苗を畝G1の上面に植え付ける装置である。植付部30は、移植機1の本体フレーム70の後部に支持されている。植付部30は、苗箱からポット苗を取り出す取出機構、取り出されたポット苗を搬送する搬送機構、ポット苗を起立させる起立機構、およびポット苗を適切なタイミングで畝G1の上面へ落下させるリリース機構、等を有する。これらの各機構は、上述したエンジン21からPTO軸を介して供給される動力により、動作する。また、これらの各機構は、後輪12の回転と同期して動作する。
昇降機構40は、一対の後輪12に対する植付部30の高さを、変更するための機構である。図2は、昇降機構40の構成を概念的に示した図である。図2に示すように、昇降機構40は、第1油圧シリンダ41を有する。第1油圧シリンダ41は、移植機1の本体フレーム70に対して、一対の後輪支持フレーム13を押圧するとともに、その押圧量を変化させることができる。これにより、本体フレーム70に対する後輪支持フレーム13の傾斜角度を変更させる。その結果、本体フレーム70に支持された植付部30の後輪12に対する高さが変化する。
複数の鎮圧輪50は、本体フレーム70の後部に接続されている。図3は、鎮圧輪50および後述する姿勢調整機構60の構成を、概念的に示した図である。図3に示すように、本実施形態では、8つの鎮圧輪50が、左右方向に配列されている。各鎮圧輪50は、畝G1の上面に接触しつつ回転する。これにより、鎮圧輪50は、植付部30によりポット苗が植え付けられる直前の畝G1の上面を平坦化する。なお、鎮圧輪50は、植付部30によりポット苗が植え付けられた後に、両脇の土をポット苗の根元に寄せるためのものであってもよい。
左側の4つの鎮圧輪50は、共通の左側鎮圧輪フレーム51に支持されている。右側の4つの鎮圧輪50は、共通の右側鎮圧輪フレーム52に支持されている。左側鎮圧輪フレーム51および右側鎮圧輪フレーム52は、それぞれ、本体フレーム70に対して昇降自在に接続されている。したがって、左側の4つの鎮圧輪50と、右側の4つの鎮圧輪50とは、それぞれ、畝G1の上面の高さに応じて昇降する。図1では、鎮圧輪50を最も上昇させた状態を示しているが、実際の使用時には、鎮圧輪50は、常に畝G1の上面に接触しつつ回転する。
<2.姿勢調整機構について>
姿勢調整機構60は、畝G1の上面に合わせて植付部30の姿勢を調整するための機構である。姿勢調整機構60は、左側の4つの鎮圧輪50の高さと、右側の4つの鎮圧輪50の高さと、の高低差に応じて、植付部30の左右の一端に対する他端の高さを変更する。図3に示すように、本実施形態の姿勢調整機構60は、第2油圧シリンダ61、油圧バルブ62、および制御機構63を有する。
第2油圧シリンダ61は、左右一対の後輪支持フレーム13のいずれか一方のみを押圧するシリンダである。油圧バルブ62は、第2油圧シリンダ61へ供給される油圧を調整するバルブである。第2油圧シリンダ61へ供給される油圧が変化すると、第2油圧シリンダ61のシリンダロッドの突出量が変化する。これにより、左右一対の後輪支持フレーム13のうち、上述した一方の後輪支持フレーム13の傾斜角度のみが変化する。したがって、植付部30の左右の一端に対する他端の高さを変化させて、植付部30の姿勢(前後方向に延びる軸を中心とするローリング角度)を調整することができる。
制御機構63は、左側の4つの鎮圧輪50の高さと、右側の4つの鎮圧輪50の高さと、の高低差に応じて、油圧バルブ62を機械的に制御する機構である。図3に示すように、制御機構63は、左側リンク機構81、右側リンク機構82、左側ワイヤー83、右側ワイヤー84、振り子85、第1弾性部材86、および開閉ロッド87を有する。
左側リンク機構81は、左側鎮圧輪フレーム51から左側ワイヤー83へ、変位を伝達する機構である。畝G1の上面の高さに応じて、左側の4つの鎮圧輪50および左側鎮圧輪フレーム51の高さが変化すると、その変位が、左側リンク機構81を介して、左側ワイヤー83へ伝達される。具体的には、左側の4つの鎮圧輪50の高さが低くなると、左側リンク機構81により、左側ワイヤー83が上昇する。また、左側の4つの鎮圧輪50の高さが高くなると、左側リンク機構81により、左側ワイヤー83が下方へ引かれる。
右側リンク機構82は、右側鎮圧輪フレーム52から右側ワイヤー84へ、変位を伝達する機構である。畝G1の上面の高さに応じて、右側の4つの鎮圧輪50および右側鎮圧輪フレーム52の高さが変化すると、その変位が、右側リンク機構82を介して、右側ワイヤー84へ伝達される。具体的には、右側の4つの鎮圧輪50の高さが低くなると、右側リンク機構82により、右側ワイヤー84が上昇する。また、右側の4つの鎮圧輪50の高さが高くなると、右側リンク機構82により、右側ワイヤー84が下方へ引かれる。
振り子85は、左側ワイヤー83の張力と、右側ワイヤー84の張力と、に応じて回転する部材である。図3に示すように、振り子85は、振り子ホルダ88に支持され、振り子ホルダ88に設けられた水平な回転軸Aを中心として、回転可能となっている。振り子85は、第1アーム851、第2アーム852、およびヘッド部853を有する。第1アーム851および第2アーム852は、それぞれ、回転軸Aから互いに反対側へ向けて、略水平に延びている。ヘッド部853は、回転軸Aから上方へ向けて延びている。ヘッド部853には、上下方向に沿って延びる長孔89が設けられている。
第1アーム851の先端には、左側ワイヤー83が接続されている。すなわち、第1アーム851は、左側ワイヤー83、左側リンク機構81、および左側鎮圧輪フレーム51を介して、左側の4つの鎮圧輪50に接続されている。また、第2アーム852の先端には、右側ワイヤー84が接続されている。すなわち、第2アーム852は、右側ワイヤー84、右側リンク機構82、および右側鎮圧輪フレーム52を介して、右側の4つの鎮圧輪50に接続されている。
第1弾性部材86は、振り子85を上方へ向けて付勢するための部材である。第1弾性部材86には、例えば、コイルばねが用いられる。第1弾性部材86は、本体フレーム70と振り子ホルダ88との間に、上下方向に伸縮可能な状態で配置される。振り子85は、左側ワイヤー83および右側ワイヤー84からの張力を受けていない状態では、第1弾性部材86の弾性反発力により、比較的高い位置に配置される。一方、振り子85が、左側ワイヤー83および右側ワイヤー84からの張力を受けると、第1弾性部材86が収縮して、振り子85の位置が低くなる。
開閉ロッド87は、油圧バルブ62の開閉状態を変更するための操作部材である。開閉ロッド87の振り子85側の端部には、係合シャフト871が設けられている。係合シャフト871は、振り子85の長孔89に係合する。したがって、振り子85が回転軸Aを中心として回転すると、その回転角度に応じて、係合シャフト871および開閉ロッド87が、ヘッド部853とともに水平方向に移動する。これにより、油圧バルブ62の開度が変更される。
すなわち、この移植機1では、左側の4つの鎮圧輪50と、右側の4つの鎮圧輪50との間に高低差が生じると、左側ワイヤー83と右側ワイヤー84との間に、張力の差が発生する。これにより、振り子85が回転軸Aを中心として回転する。そうすると、振り子85の回転に伴って開閉ロッド87が移動し、油圧バルブ62の開度が変化する。その結果、第2油圧シリンダ61により、一対の後輪支持フレーム13の一方の傾斜角度が変化することによって、植付部30の左右の一端に対する他端の高さが変化する。したがって、植付部30の姿勢を、畝G1の上面に対して適切な姿勢に、自動的に調整できる。
特に、この移植機1では、複数の鎮圧輪50を利用して、畝G1の高さを検知している。すなわち、複数の鎮圧輪50が、畝G1の上面を平坦化する役割と、畝G1の上面の高さを検知する畝高さ検出機部の役割と、を兼ね備えている。したがって、鎮圧輪50とは別に、畝G1の上面の高さを検知するための部材を設ける必要がない。これにより、移植機1の大型化および重量化が抑制されている。
ただし、複数の鎮圧輪50とは別に、畝G1の上面の高さを検知するための少なくとも左右一対の感知ローラ等を、畝高さ検出部として設けてもよい。そして、姿勢調整機構60は、左右一対の感知ローラ等の畝高さ検出部の高低差に応じて、植付部30の姿勢を調整するものであってもよい。
また、図3に示すように、振り子85に設けられた長孔89は、幅狭部891と幅広部892とを有する。幅狭部891は、ヘッド部853の上端付近から下方へ向けて、直線状に延びる。幅広部892は、幅狭部891よりも下方に位置する。幅広部892の開口幅は、幅狭部891の開口幅よりも広い。
複数の鎮圧輪50が接地していないときには、第1弾性部材86の反発力によって、振り子85が比較的高い位置に配置される。このとき、開閉ロッド87の係合シャフト871は、長孔89の幅広部892に位置する。この場合、振り子85と係合シャフト871との間に間隙(あそび)が生じるので、仮に、振動等により振り子85が回転したとしても、開閉ロッド87は移動しない。すなわち、振り子85による植付部30の姿勢調整は機能しない。
一方、複数の鎮圧輪50が畝G1の上面に接地すると、左側ワイヤー83および右側ワイヤー84が振り子85を下方へ引くことによって、第1弾性部材86が収縮し、振り子85の位置が下降する。そうすると、開閉ロッド87の係合シャフト871は、長孔89の幅狭部891に係合する。このため、鎮圧輪50の高低差により振り子85が回転すると、振り子85に係合シャフト871が押されて、開閉ロッド87が移動する。すなわち、振り子85による植付部30の姿勢調整が機能する。
このように、この移植機1の姿勢調整機構60では、振り子85の長孔89に幅狭部891と幅広部892とを設けたことにより、鎮圧輪50が畝G1の上面に接触しているときにのみ、植付部30の姿勢調整を機能させることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。以下では、種々の変形例について、上記実施形態との相違点を中心に説明する。
<3−1.第1変形例>
図4は、第1変形例に係る姿勢調整機構60の一部分を示した図である。図4の姿勢調整機構60は、開閉ロッド87を手動で操作するためのレバー64と、第2弾性部材65とを、有している。レバー64は、開閉ロッド87に対して固定および解除が可能となっている。第2弾性部材65には、例えば、コイルばねが用いられる。第2弾性部材65は、レバー64と本体フレーム70との間に、伸縮可能な状態で接続されている。
開閉ロッド87にレバー64を固定していない状態では、レバー64による操作を行うことはできず、上記実施形態のように、振り子85による開閉ロッド87の操作が有効となる。一方、開閉ロッド87にレバー64を固定すると、第2弾性部材65の収縮力により、レバー64および開閉ロッド87が、下方へ引かれる。このため、開閉ロッド87の係合シャフト871は、長孔89の幅広部892内に配置される。この状態では、振り子85の回転による植付部30の姿勢調整は機能せず、作業者によるレバー64の操作が優先的に機能する。したがって、作業者は、レバー64を手動で操作して、油圧バルブ62の開閉状態を変更し、植付部30の姿勢を調整することが可能となる。
このように、図4の構造では、レバー64による開閉ロッド87の操作が無効な状態と、有効な状態とを、容易に切り替えることができる。
また、図4の構造では、畝G1の上面の形状が急激に変化して、左側ワイヤー83または右側ワイヤー84が強く引かれた場合には、第2弾性部材65の収縮量の限界を超えて、振り子85が下降する。そうすると、開閉ロッド87の係合シャフト871は、長孔89の幅狭部891に係合する。したがって、振り子85の回転による開閉ロッド87の操作が有効となり、植付部30の姿勢が自動的に調整される。
このように、この第1変形例では、植付部30の姿勢を振り子85により自動調整する自動モードと、レバー64により手動で操作する手動モードとを、状況に応じて切り替えることができる。また、手動モードにおいても、畝G1の上面の形状が急激に変化した場合には、振り子85によって植付部30の姿勢が自動的に調整されるため、安全面において優れている。
<3−2.第2変形例>
図5は、第2変形例に係る姿勢調整機構60の一部分を示した図である。図5の姿勢調整機構60は、植付部30を傾斜させた状態で、昇降機構40により植付部30を過度に上昇させた場合に、植付部30の傾斜角度を緩めるための矯正機構66を有する。図5に示すように、矯正機構66は、矯正用振り子91と、一対の矯正用ワイヤー92と、を有する。
矯正用振り子91は、振り子85に隣接した位置に配置される。矯正用振り子91は、振り子85とは別の振り子ホルダ(図示省略)に支持され、当該振り子ホルダに設けられた水平な回転軸を中心として、回転可能となっている。また、矯正用振り子91も、振り子85と同様に、弾性部材(図示省略)により、上方へ向けて付勢されている。矯正用振り子91の一対のアーム911,912には、それぞれ、矯正用ワイヤー92が接続されている。矯正用ワイヤー92の他端は、昇降機構40の一部の部材に接続されている。
また、矯正用振り子91には、上下方向に沿って延びる長孔93が設けられている。開閉ロッド87の係合シャフト871は、振り子85の長孔89と、矯正用振り子91の長孔93と、の両方に係合している。
矯正用振り子91は、通常時には、振り子85の回転に追従して回転する。したがって、振り子85による開閉ロッド87の移動を妨げない。しかしながら、昇降機構40により植付部30を過度に上昇させると、昇降機構40の一部の部材が、一対の矯正用ワイヤー92を引くことによって、矯正用振り子91が下方へ強く引かれる。そうすると、矯正用振り子91の位置が下がり、矯正用振り子91に係合する係合シャフト871が、逆方向へ移動する。これにより、開閉ロッド87を、植付部30の傾斜を戻す方向に、移動させることができる。
このようにすれば、植付部30を傾斜させた状態で、昇降機構40により植付部30を上昇させた場合でも、機体バランスが過度に崩れることを防止できる。したがって、移植機1の旋回移動時などに、移植機1が倒れてしまうことを防止できる。
<3−3.他の変形例>
上記の実施形態の移植機1は、8つの鎮圧輪50を有していた。しかしながら、鎮圧輪50の数は、上記の例には限定されない。移植機1は、少なくとも左右一対の鎮圧輪50を有していればよい。また、鎮圧輪50とは別に、感知ローラ等の畝高さ検出部を設ける場合でも、移植機1は、少なくとも左右一対の畝高さ検出部を有していればよい。
また、上記の実施形態では、開閉ロッド87が、単一の部材により構成されていた。しかしながら、開閉ロッド87は、振り子85から複数の部材を介して変位を伝達して、油圧バルブ62の開閉状態を変更するものであってもよい。
また、上記の実施形態の移植機1は歩行型であったが、本発明の移植機は、歩行型には限られない。本発明の移植機は、作業者を乗せて走行するものであってもよい。また、本発明の移植機は、トラクターによって牽引されるものであってもよい。その場合、トラクターのエンジンからPTO軸を介して移植機の各部に、動力を供給してもよい。
また、移植機の細部の構成については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 移植機
10 車輪
11 前輪
12 後輪
13 後輪支持フレーム
20 動力発生部
21 エンジン
30 植付部
40 昇降機構
41 第1油圧シリンダ
50 鎮圧輪
51 左側鎮圧輪フレーム
52 右側鎮圧輪フレーム
60 姿勢調整機構
61 第2油圧シリンダ
62 油圧バルブ
63 制御機構
64 レバー
65 第2弾性部材
66 矯正機構
70 本体フレーム
71 ハンドル
81 左側リンク機構
82 右側リンク機構
83 左側ワイヤー
84 右側ワイヤー
85 振り子
86 第1弾性部材
87 開閉ロッド
88 振り子ホルダ
89 長孔
91 矯正用振り子
92 矯正用ワイヤー
93 長孔
851 第1アーム
852 第2アーム
853 ヘッド部
871 係合シャフト
891 幅狭部
892 幅広部
911 アーム
912 アーム
G 圃場
G1 畝
G2 溝部

Claims (8)

  1. 畝に沿って移動しつつ畝の上面に苗を植え付ける移植機であって、
    畝間の溝部に接地しつつ回転する少なくとも左右一対の車輪と、
    畝の上面に接触する少なくとも左右一対の畝高さ検出部と、
    畝の上面に苗を植え付ける植付部と、
    前記左右一対の車輪に対する前記植付部の高さを変更する昇降機構と、
    前記左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、前記植付部の左右の一端に対する他端の高さを変更する姿勢調整機構と、
    を備える、移植機。
  2. 請求項1に記載の移植機であって、
    前記昇降機構は、
    前記左右一対の車輪に対する前記植付部の高さを変更する第1油圧シリンダ
    を有し、
    前記姿勢調整機構は、
    前記植付部の左右の一端に対する他端の高さを変更する第2油圧シリンダと、
    前記第2油圧シリンダへ供給される油圧を調整する油圧バルブと、
    前記左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、前記油圧バルブを制御する制御機構と、
    を有する、移植機。
  3. 請求項2に記載の移植機であって、
    前記制御機構は、
    前記左右一対の畝高さ検出部の高さに応じて、所定の軸を中心として回転する振り子と、
    前記振り子の回転角度に応じて、前記油圧バルブの開閉状態を変更する開閉ロッドと、
    を有し、
    前記振り子は、
    前記左右一対の畝高さ検出部の一方にワイヤーを介して接続される第1アームと、
    前記左右一対の畝高さ検出部の他方にワイヤーを介して接続される第2アームと、
    を有する、移植機。
  4. 請求項3に記載の移植機であって、
    前記制御機構は、
    前記振り子を、上方へ向けて付勢する第1弾性部材
    をさらに有し、
    前記振り子は、
    上下方向に沿って延び、前記開閉ロッドに係合する長孔
    を有し、
    前記長孔は、
    上下方向に沿って延びる幅狭部と、
    前記幅狭部よりも下方に位置し、前記幅狭部よりも幅が広い幅広部と、
    を有し、
    前記畝高さ検出部が畝の上面に接地したときに、前記ワイヤーにより、前記振り子が下方へ引かれて、前記開閉ロッドが前記幅狭部に係合する、移植機。
  5. 請求項3または請求項4に記載の移植機であって、
    前記開閉ロッドを手動で操作するレバー
    をさらに備える、移植機。
  6. 請求項5に記載の移植機であって、
    前記レバーによる操作が有効な状態と、無効な状態とを、切り替え可能である、移植機。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の移植機であって、
    前記開閉ロッドが一方向へ移動した状態で、前記昇降機構により前記植付部を過度に上昇させた場合に、前記開閉ロッドを逆方向へ移動させる矯正機構
    をさらに有する、移植機。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の移植機であって、
    前記畝高さ検出部は鎮圧輪である、移植機。
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