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JP2021064101A - 情報処理装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】採点を好適に自動化することが可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置は、各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する。そして、情報処理装置は、取得した複数のデータに基づき、各生徒のスコアを決定する。【選択図】図4

Description

本開示は、テストの自動採点に関する。
従来から、学校や民間教育機関におけるテストの自動採点を行うシステムが知られている。例えば、特許文献1には、電子ペンで記入した解答と、正解とを比較し、解答の正誤判定を行う技術が開示されている。
特開2009−3227号公報
特許文献1では、筆記型のテストにおける採点を自動化することで、採点者の負担を好適に低減することができる。一方、筆記型のテストではない実技テストにおける採点については、特許文献1には何ら開示されていない。
本発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、採点を好適に自動化することが可能な情報処理装置を提供することを主な目的とする。
本開示の1つの観点では、情報処理装置は、各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する取得手段と、取得した複数のデータに基づき、前記各生徒のスコアを決定する決定手段と、を有する。「スコア」は、実技に対する評価を示す値又は記号等を指し、得点であってもよく、段階的な評価を表すアルファベットであってもよい。例えば、情報処理装置は、テスト中の生徒を録画又は録音することで得られた画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する。そして、情報処理装置は、取得した複数のデータに基づき、各生徒に対するスコアを決定する。この態様によれば、情報処理装置は、生徒が行ったテストに対する採点の自動化を行うことが可能となる。
上記情報処理装置の一態様では、情報処理装置は、テストの種別毎に、前記複数のデータから前記スコアを決定するために必要なパラメータを記憶する記憶手段をさらに有し、前記決定手段は、前記生徒が行ったテストに対応する前記パラメータに基づき、前記複数のデータから前記スコアを決定する。この態様により、情報処理装置は、種々のテストに対する採点を好適に自動化することができる。
上記情報処理装置の他の一態様では、情報処理装置は、テストの結果を記録するデータベースに、前記生徒の識別情報と、前記テストの識別情報とを関連付けて前記スコアを記憶する関連付け手段をさらに有する。この態様により、情報処理装置は、複数のデータからスコアを算出したテストの結果を、テストの結果を記録するデータベースに含めて管理することができる。
上記情報処理装置の他の一態様では、前記データベースに基づき、複数の生徒の成績の一覧を表示する表示手段をさらに有する。ここでの「表示する」とは、情報処理装置が自ら表示する態様の他、情報処理装置以外の表示装置に所定の表示を実行させる態様も含む。後者の場合、例えば、情報処理装置は、上述の表示装置が所定の表示を行うのに必要な表示データを上述の表示装置に供給する。この態様により、情報処理装置は、複数のデータから算出したスコアも含めた各生徒の成績の一覧を、好適に表示することができる。
上記情報処理装置の他の一態様では、前記決定手段は、前記複数のデータに基づき、複数存在する評価項目の各々に対して前記スコアを決定する。この態様により、情報処理装置は、実施したテストについて、評価項目毎のスコアを好適に決定することができる。
上記情報処理装置の他の一態様では、前記取得手段は、前記生徒が使用する生徒端末、又は前記生徒を指導する教師が使用する教師端末から、前記複数のデータを受信する。この態様により、情報処理装置は、生徒又は教師が使用する端末から実技データを受信することで、実施された実技テストに対するスコアを好適に決定することができる。
本開示の他の観点では、情報処理装置が実行する制御方法であって、情報処理装置が実行する制御方法であって、各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する取得工程と、取得した複数のデータに基づき、前記各生徒のスコアを決定する決定工程と、を有する。情報処理装置は、この制御方法を実行することで、各生徒に対するスコアを好適に決定することができる。
本開示のさらに別の観点では、コンピュータが実行するプログラムであって、各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する取得手段と、取得した複数のデータに基づき、前記各生徒のスコアを決定する決定手段としてコンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記の情報処理装置を実現することができる。
本開示によれば、情報処理装置は、各生徒のスコアを好適に決定することができる。
実施形態に係る教育支援システムの構成を示す。 生徒端末、管理サーバ及び講師端末の各構成を示すブロック図である。 テスト結果DBのデータ構造の一例である。 自動採点処理の手順を示すフローチャートの一例である。 テスト結果画面の表示処理に関するフローチャートの一例である。 テスト結果画面の第1表示例を示す。 テスト結果画面の第2表示例を示す。 テスト結果画面の第3表示例を示す。 変形例に係る教育支援システムの構成を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態における教育支援システム100の構成を示す。教育支援システム100は、生徒側に設けられるデジタルペン9及び生徒端末10と、管理サーバ20と、教師側に設けられる教師端末30とをネットワーク5を介して通信可能に構成したものである。
生徒側には、各生徒が使用するデジタルペン9と、生徒端末10と、接続デバイス18とが設けられる。生徒端末10は、タブレット10bとタッチペン10cの組み合わせ、又は、学習用端末10dである。生徒は、テストや演習を行う際、デジタルペン9を利用して専用用紙である答案用紙に解答を記入するか、タブレット10bに対してタッチペン10cで解答を記入する。以下の説明では、単に「記入デバイス」と言った場合は、デジタルペン9、及び、タブレット10bとタッチペン10cの組み合わせの両方を含むものとする。
学習用端末10dは、学校に設けられた端末、又は、各生徒が自宅学習用に使用する端末である。本実施形態では、学習用端末10dは、生徒が実技テストを実施したり、生徒がテスト結果を閲覧したりする際に用いられる。この場合の実技テストは、英語などの言語のスピーキングに関するテスト、その他、学習用端末10dが取得可能な、動画又は/及び音声により採点可能なテストである。実技テストに用いられる場合、学習用端末10dは、例えば、カメラ(撮影装置)又は/及び音声入力装置などを内蔵又はこれらと電気的に接続している。そして、学習用端末10dは、実技中にカメラが生成した画像データ、動画データ、音声入力装置が生成した音声データのいずれか複数のデータを、実技テストに対する実技データ「D2」として生成し、管理サーバ20へ送信する。
なお、図1では、便宜上、デジタルペン9と、タブレット10b及びタッチペン10cと、学習用端末10dとを1つずつしか図示していないが、実際には、生徒数に応じた数のデジタルペン9、タブレット10bとタッチペン10c又は学習用端末10dが使用される。
接続デバイス18は、デジタルペン9又はタブレット10bから受信したデータを外部へ送信するための通信用端末である。接続デバイス18は、例えば、PC、スマートフォン、無線親機などであり、デジタルペン9又はタブレット10bから記入データ「D1」を受信する。デジタルペン9又はタブレット10bと接続デバイス18との間の通信は、無線であっても有線であってもよい。記入データD1は、デジタルペン9、又は、タブレット10bとタッチペン10cの組み合わせを用いて生徒が入力した解答(答えを導くための計算式などの書込みも含む)を表す解答情報であり、例えば、解答を表す筆跡の時系列の位置を示す位置情報と、各位置での時刻を示す時刻情報とを含む。接続デバイス18は、受信した記入データD1を、ネットワーク5を通じて管理サーバ20へ送信する。なお、ネットワーク5を通じた接続デバイス18又は学習用端末10dと管理サーバ20との通信は有線であっても無線であってもよい。
管理サーバ20は、テスト情報データベース(以下、「データベース」を「DB」と記す。)26と、解答・実技DB27と、テスト結果DB28とに接続されている。管理サーバ20は、生徒側の接続デバイス18から各生徒の記入データD1を受信し、記入データD1から生徒が記入したストロークを抽出し、解答の筆跡を再現するためのストローク情報として解答・実技DB27に記憶する。また、管理サーバ20は、学習用端末10d又は教師端末30から、音声データ、画像データ、動画データのいずれか複数のデータにより構成される実技データD2を受信し、受信した実技データD2を解答・実技DB27に記憶する。さらに、管理サーバ20は、教師端末30から、生徒が解答を記入したテストの答案をスキャンしたスキャンデータ「D3」を受信し、受信したスキャンデータD3を解答・実技DB27に記憶する。
また、管理サーバ20は、後述するように、解答・実技DB27を参照し、実施されたテストに対して各生徒が行った解答又は実技に対する自動採点を行い、採点結果をテスト結果DB28に記憶する。また、管理サーバ20は、テスト結果DB28等を参照することで、教師端末30に送信すべき表示データ「D4」の生成処理を行う。ネットワーク5を通じた管理サーバ20と教師端末30との通信は有線であっても無線であってもよい。管理サーバ20は、本発明における「情報処理装置」の一例である。
教師側に設けられた教師端末30は、教師が使用する端末であって、例えばデスクトップPC、ラップトップPC、タブレットPCなどである。教師端末30は、例えば、生徒が実技テストを行った様子を録音又は録画した画像データ、動画データ、音声データのうちいずれか複数のデータを、実技データD2として管理サーバ20へ送信する。この場合、教師端末30は、例えば、これらの画像データ、動画データ、音声データのうちいずれか複数のデータを、実技テスト中に録音又は録画を行った装置又は当該装置に内蔵された記憶媒体と接続することで、取得する。また、教師端末30は、生徒が解答を記入したテストの答案をスキャンするためのスキャナ40と接続している。そして、教師端末30は、スキャナ40が生成したテストの答案のスキャンデータD3を、管理サーバ20へ供給する。また、教師端末30は、管理サーバ20から表示データD4を受信し、教師端末30の表示部に表示する。
なお、教師端末30がタブレットPCである場合には、生徒側に設けられる接続デバイス18の如き通信用端末を教師側に設けてもよい。この場合、接続デバイス18は、生徒側及び教師側の共用の通信用端末として機能してもよい。また、教師端末30は、教室内に設けられた図示しないプロジェクタや大型ディスプレイなどに接続し、表示データD4を上述のプロジェクタや大型ディスプレイに供給することで、クラスの生徒が視認できるように表示を行うことも可能である。なお、教師端末30は、学校内において先生が使用する端末装置である代わりに、民間教育機関の講師その他の指導者が使用する端末装置であってもよい。
[装置構成]
図2(A)は、生徒端末10の構成を示すブロック図である。図示のように、生徒端末10は、通信部11、記憶部12、入力部13、制御部14、及び出力部15を備える。これらの構成要素は、バス19により相互に接続されている。
通信部11は、制御部14の制御に基づき、管理サーバ20及び教師端末30等の外部装置と通信を行う。記憶部12は、RAM、ROMなどのメモリにより構成される。記憶部12には、制御部14により実行される様々な処理のプログラムが記憶される。また、記憶部12は、制御部14が様々な処理を実行する際の作業メモリとして機能する。なお、記憶部12は、生徒端末10に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置であってもよく、フラッシュメモリなどの記憶媒体であってもよい。
入力部13は、生徒端末10に入力される情報を生成する。入力部13は、例えば、マウス、ボタン、スイッチ、タッチパネルなどのユーザ操作に応じた信号を生成する入力デバイス、画像データ又は動画データを生成するカメラ、音声データを生成するマイク等であってもよく、これらのデバイスに接続するためのインターフェースであってもよい。
出力部15は、制御部14の制御に基づき、所定の表示及び音出力を行う。出力部15は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、スピーカ、ヘッドホン等であってもよく、これらのデバイスに接続するためのインタ−フェースであってもよい。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサ(コンピュータ)により構成され、生徒端末10の各構成要素を制御する。制御部14は、記憶部12に記憶されるプログラムに基づき、所定の処理を行う。
図2(B)は、管理サーバ20の構成を示すブロック図である。図示のように、管理サーバ20は、通信部21、記憶部22、及び制御部24を備える。なお、これらの構成要素と、テスト情報DB26と、解答・実技DB27とは、例えば、バス29を介して相互に接続されている。
通信部21は、制御部24の制御に基づき、生徒端末10及び教師端末30等の外部装置と通信を行う。記憶部22は、RAM、ROMなどのメモリにより構成される。記憶部22には、制御部24により実行される様々な処理のプログラムが記憶される。また、記憶部22は、制御部24が様々な処理を実行する際の作業メモリとしても機能する。記憶部22は、管理サーバ20に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置であってもよく、フラッシュメモリなどの記憶媒体であってもよい。
また、記憶部22は、自動採点情報23を記憶している。自動採点情報23は、実技データD2に対する自動採点処理に必要な情報であって、実技データD2が生成される実技テストの種別毎に設けられる。
例えば、自動採点情報23は、実技データD2が入力された場合に採点結果に相当するスコア(得点その他の評価)を出力するように構成されたスコア出力器を機能させるために必要なパラメータを含む。この場合、上述のスコア出力器は、例えば、機械学習に用いられる学習モデルであり、学習用のサンプルデータとなる複数の実技データと当該実技データに対する正解のスコアの情報(正解データ)との組み合わせにより学習が行われる。学習モデルは、サポートベクターマシーンに基づくモデルであってもよく、ニューラルネットワークに基づくモデルであってもよい。スコア出力器が畳み込みニューラルネットワークなどのニューラルネットワークにより構成される場合、自動採点情報23は、例えば、層構造、各層のニューロン構造、各層におけるフィルタ数及びフィルタサイズ、並びに各フィルタの各要素の重みなどを特定する各パラメータを含む。他の例では、自動採点処理において用いられるスコア出力器は、学習モデルに基づかないものであってもよい。この場合、自動採点情報23は、実技データD2から特徴量を抽出するためのパラメータ、及び、抽出した特徴量と予め用意された正解の特徴量とに基づきスコアを算出するためのパラメータなどを含む。
制御部24は、CPU、GPUなどのプロセッサ(コンピュータ)により構成され、管理サーバ20の各構成要素を制御する。制御部24は、記憶部22に記憶されるプログラムに基づき、所定の処理を行う。制御部24は、本発明における「取得手段」、「決定手段」、「関連付け手段」、「表示手段」、及びプログラムを実行するコンピュータの一例である。
テスト情報DB26は、生徒に実施させるテストに関する情報であるテスト情報を記憶している。テストが筆記テストである場合には、テスト情報には、対象のテストの正解を示す情報、及び、対象のテストの未記入の答案を表示するための表示データ(例えば、問題文の表示データ及び解答欄の表示データ等)が含まれている。
解答・実技DB27は、筆記テストに対する生徒の解答に関する記入データD1、スキャンデータD3、及び、実技テストに対する生徒の実技に関する実技データD2を、各テストを実施した生徒の識別情報と、各テストの識別情報等と関連付けて記憶する。
テスト結果DB28は、実施されたテストに対する各生徒の成績を記憶したデータベースである。制御部24は、自動採点処理により算出したスコアを、対応する生徒の識別情報と、対応するテストの識別情報等とに関連付けてテスト結果DB28に記憶する。テスト結果DB28の詳細については、図3を参照して詳しく説明する。
なお、テスト情報DB26、解答・実技DB27及びテスト結果DB28は、記憶部22に記憶されてもよい。また、テスト情報DB26、解答・実技DB27及びテスト結果DB28は、管理サーバ20とは別のサーバ装置により記憶されてもよい。この場合、制御部24は、通信部21を介して、テスト情報DB26、解答・実技DB27及びテスト結果DB28から処理に必要な情報を取得する。なお、上述のサーバ装置は、複数の装置から構成されてもよい。
図2(C)は、教師端末30の構成を示すブロック図である。図示のように、教師端末30は、通信部31、記憶部32、入力部33、制御部34、及び出力部35を備える。これらの構成要素は、バス39により相互に接続されている。
通信部31は、制御部34の制御に基づき、生徒端末10及び管理サーバ20等の外部装置と通信を行う。記憶部32は、RAM、ROMなどのメモリにより構成される。記憶部32には、制御部34により実行される様々な処理のプログラムが記憶される。また、記憶部32は、制御部34が様々な処理を実行する際の作業メモリとしても機能する。なお、記憶部32は、教師端末30に接続又は内蔵されたハードディスクなどの外部記憶装置であってもよく、フラッシュメモリなどの記憶媒体であってもよい。
入力部33は、教師端末30に入力される情報を生成する。入力部33は、例えば、マウス、ボタン、スイッチ、タッチパネルなどのユーザ操作に応じた信号を生成する入力デバイス、画像データ又は動画データを生成するカメラ、音声データを生成するマイク等であってもよく、これらのデバイスに接続するためのインターフェースであってもよい。
出力部35は、制御部34の制御に基づき、所定の表示及び音出力を行う。出力部35は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、スピーカ、ヘッドホン等であってもよく、これらのデバイスに接続するためのインターフェースであってもよい。
制御部34は、CPU、GPUなどのプロセッサ(コンピュータ)により構成され、教師端末30の各構成要素を制御する。制御部34は、記憶部32に記憶されるプログラムに基づき、所定の処理を行う。
[テスト結果DB]
図3は、テスト結果DB28のデータ構造の一例である。テスト結果DB28は、生徒毎に生成されたレコードから構成されるデータベースであって、主に、「生徒ID」及び「氏名」などの生徒の識別に関する項目と、「一学期体育」、「一学期英語 小テスト」などのテスト結果に関する項目とを含む。
「生徒ID」は、生徒毎に割り当てられる固有の識別番号を示す。ここでは、生徒IDは、一例として、学年(1桁の数字)とクラス(1桁の英字)とクラス内の生徒番号(2桁の数字)とを組み合わせた4桁の英数字が用いられている。「氏名」は、対象の生徒の氏名を示す。
テスト結果に関する項目は、実施されたテストに対する各生徒の解答又は実技に対する採点結果(成績)を示す。テスト結果に関する項目は、分野(種類)又は評価項目等に応じた複数のサブ項目を有してもよい。例えば、「一学期体育」の項目は、一学期において実施された実技の種類毎の採点結果を示す「実技1」、「実技2」、「実技3」の各サブ項目と、これらの実技の総合評価を示す「総合評価」のサブ項目とを有する。また、「一学期英語 小テスト」の項目は、分野毎の小テストの採点結果を示す「ライティング」、「スピーキング」、「リスニング」の各サブ項目と、これらの小テストの総合評価を示す「総合評価」のサブ項目とを有する。なお、図3の例では、一例として、英語に関するテスト結果は100点満点の評価により表わされ、体育に関するテスト結果は1〜5の5段階評価により表わされ、各テストの総合評価はA〜Cの3段階評価により表わされている。
ここで、管理サーバ20は、解答・実技DB27に記憶された各生徒の解答又は実技を示すデータに基づき、テストの自動採点を行うことで、上述のテスト結果に関する項目に記録すべき各生徒の点数(スコア)を決定する。
例えば、管理サーバ20は、一学期英語のライティングの小テストの場合には、当該小テストに対する解答を示す記入データD1又は当該小テストの答案を示すスキャンデータD3から公知の文字認識(画像認識)技術等に基づき設問毎の解答内容を認識する。そして、管理サーバ20は、認識した解答内容と、テスト情報DB26に記録された当該小テストの正解とを比較することで自動採点を行い、採点結果をテスト結果DB28に記憶する。このように、管理サーバ20は、筆記テスト(択一テストも含む)の場合には、記入デバイスが生成した記入データD1又は解答が書き込まれた答案をスキャンしたスキャンデータD3に基づき、解答内容を認識することで、自動採点を行う。
一方、管理サーバ20は、一学期英語のスピーキングの小テストの場合には、当該小テストの生徒による実技の様子を録音又は録画することで生成された実技データD2に基づき、自動採点を行う。この場合、管理サーバ20は、まず、対象の小テストに対応する自動採点情報23を参照することで、自動採点において用いるパラメータを取得する。そして、管理サーバ20は、取得したパラメータを適用したスコア出力器に実技データD2を入力することで、採点結果を示すスコア(得点)を取得する。そして、管理サーバ20は、スコア出力器が出力したスコアをテスト結果DB28に記憶する。
このように、管理サーバ20は、実技テストの場合には、実技データD2を解析することで、自動採点を行う。これにより、管理サーバ20は、実技テストを教師が採点する手間を好適に省くと共に、客観的で公正な採点結果を好適に出力することができる。
なお、管理サーバ20は、サブ項目「総合評価」を、同一項目内の他のサブ項目の採点結果に基づき決定する。例えば、管理サーバ20は、同一項目内の他のサブ項目の採点結果の平均値(重み付け平均値も含む)を、所定のアルゴリズム(例えば閾値による比較)に基づき、総合評価で用いる指標の値(図3の例ではA、B、Cのいずれか)に変換する。他の例では、管理サーバ20は、上述の平均値に基づき偏差値又はクラス内(又は学年内)順位を算出し、算出した偏差値又は順位に基づき総合評価を決定してもよい。
[処理フロー]
図4は、管理サーバ20が実行する実技データD2に基づく自動採点処理の手順を示すフローチャートの一例である。
まず、学習用端末10d又は教師端末30は、対象の生徒が実施した実技テストに対する当該生徒の実技を録画又は録音した実技データD2を生成又は取得する(ステップS11)。この場合、学習用端末10dは、例えば、内蔵又は接続するカメラ又はマイクにより、生徒が実技を行っている様子を録音又は録画することで実技データD2を生成する。他の例では、学習用端末10d又は管理サーバ20は、生成済みの実技データD2を予め記憶したフラッシュメモリなどの記憶媒体から、実技データD2を取得する。
そして、学習用端末10d又は教師端末30は、生成又は取得した実技データD2を管理サーバ20に送信する(ステップS12)。この場合、学習用端末10d又は教師端末30は、実施された実技テスト及び実技を行った生徒を識別する情報を、実技データD2に付加して管理サーバ20に送信する。
管理サーバ20は、学習用端末10d又は管理サーバ20から送信された実技データD2を受信する(ステップS21)。そして、管理サーバ20は、実施された実技テストに対応する自動採点情報23に基づき、実技データD2に対する自動採点を行う(ステップS22)。この場合、管理サーバ20は、例えば、実施された実技テストに対応する自動採点情報23が示すパラメータを適用したスコア出力器を構成し、当該スコア出力器に実技データD2を入力することで、採点結果を示すスコアを取得する。そして、管理サーバ20は、採点結果をテスト結果DB28に記憶する(ステップS23)。
図5は、テスト結果を表示する画面(「テスト結果画面」とも呼ぶ。)の表示処理に関するフローチャートの一例である。
まず、教師端末30は、テスト結果画面に関する表示要求を管理サーバ20に送信する(ステップS41)。上述の表示要求には、例えば、テスト結果の表示対象となるテスト及び生徒(又はクラス)を指定する情報が含まれる。そして、管理サーバ20は、教師端末30が送信したテスト結果画面に関する表示要求を受信する(ステップS31)。そして、管理サーバ20は、テスト結果DB28を参照し、上述の表示要求において指定されたテスト及び生徒(又はクラス)に対するテスト結果を示したテスト結果画面の表示データD4を生成する(ステップS32)。そして、管理サーバ20は、生成した表示データD4を教師端末30に送信する(ステップS33)。この場合、教師端末30は、管理サーバ20が送信した表示データD4を受信する(ステップS42)。そして、教師端末30は、受信した表示データD4に基づき、テスト結果画面を表示する(ステップS43)。
[表示例]
次に、テスト結果画面の表示例(第1表示例〜第3表示例)について説明する。
図6は、テスト結果画面の第1表示例を示す。この場合、管理サーバ20は、教師端末30から受信した表示要求に基づき表示データD4を生成し、当該表示データD4を教師端末30に送信する。これにより、管理サーバ20は、教師端末30を使用する教師が担当するクラス(五年生のクラスC)の各生徒の成績を示すテスト結果画面を、教師端末30に表示させる。管理サーバ20は、テスト結果画面上において、主に、表示テスト選択欄71と、成績一覧表72とを表示させている。
表示テスト選択欄71は、成績一覧表72において成績を表示する対象となるテストを指定する選択欄である。一例として、表示テスト選択欄71は、プルダウンメニュー形式の選択欄となっており、表示すべきテストの指定を受け付ける。図6の例では、「1学期英語 小テスト」が表示テスト選択欄71において選択されている。
成績一覧表72は、表示テスト選択欄71において指定されたテストに関し、対象となるクラス(ここでは小5クラスC)に属する各生徒の成績を示す一覧表である。管理サーバ20は、テスト結果DB28を参照することで、表示テスト選択欄71において指定されたテストに対する対象となるクラスの各生徒の成績を取得し、生徒毎に成績を並べて表示する。ここでは、管理サーバ20は、図3に示すテスト結果DB28の項目「1学期英語 小テスト」における各サブ項目「ライティングテスト」、「スピーキングテスト」、「リスニングテスト」及び「総合評価」を参照することで、成績一覧表72を生成している。
ここで、サブ項目「スピーキングテスト」に記録された成績は、実技データD2に基づく自動採点処理により決定されている。この実技データD2は、学習用端末10dから供給されたものであってもよく、教師端末30から供給されたものであってもよい。前者の場合、例えば、学習用端末10dは、生徒が実技を行っている様子を録画又は録音することで実技データD2を生成し、管理サーバ20に生成した実技データD2を供給する。後者の場合、例えば、生徒が実技を行っている様子をカメラなどで録画又は録音後、教師端末30は、この録画又は録音されたデータを上述のカメラ等から取得し、実技データD2として管理サーバ20に供給する。
このように、第1表示例によれば、管理サーバ20は、実技データD2に基づく自動採点処理による採点結果を含めたテスト結果を、テスト結果画面上に好適に表示することができる。
図7は、テスト結果画面の第2表示例を示す。第2表示例では、管理サーバ20は、図6に示す第1表示例の表示テスト選択欄71において「1学期 体育」が選択されたことを検知し、1学期体育に関する各生徒の成績を示す成績一覧表72を、テスト結果画面上に表示している。
この場合、管理サーバ20は、テスト結果DB28を参照することで、表示テスト選択欄71において指定された1学期体育に対する対象となるクラスの各生徒の成績を取得し、生徒毎に成績を並べて表示する。ここでは、管理サーバ20は、図3に示すテスト結果DB28の項目「1学期体育」における各サブ項目「実技1」、「実技2」、「実技3」及び「総合評価」を参照することで、成績一覧表72を生成している。
ここで、「実技1」、「実技2」及び「実技3」の成績は、実技データD2に基づく自動採点処理により決定されている。例えば、教師は、実技テスト中において、実技1、実技2、実技3を夫々実行中の各生徒をカメラで録画した後、当該カメラに記録されたデータを教師端末30に移行する。その後、教師端末30は、当該データを実技データD2として管理サーバ20に送信する。この場合、管理サーバ20は、実技の種類及び生徒毎に生成された実技データD2に対して自動採点処理を実行することで、実技の種類及び生徒毎にスコアを算出し、当該スコアをテスト結果DB28に記憶する。
このように、第2表示例によれば、管理サーバ20は、実技データD2に基づく自動採点処理により採点された体育の成績を、テスト結果画面上に好適に表示することができる。
図8は、テスト結果画面の第3表示例を示す。第3表示例では、管理サーバ20は、表示テスト選択欄71において「2学期英語 スピーキングテスト」が選択されたことを検知し、2学期英語のスピーキングテストに関する各生徒の成績を示す成績一覧表72をテスト結果画面上に表示している。この場合、管理サーバ20は、テスト結果DB28を参照することで、表示テスト選択欄71において指定された2学期英語スピーキングテストに対する対象となるクラスの各生徒の成績を取得し、生徒毎に成績を並べて表示する。
ここでは、管理サーバ20は、成績一覧表72に、2学期英語のスピーキングテストとして、総合点に加えて、正確性、流暢性、発音、態度の各評価項目におけるスコアを表示している。これらのスコアは、管理サーバ20による自動採点処理により生成され、テスト結果DB28に記憶されている。
ここで、第3表示例において表示される評価項目毎のスコアの生成方法について補足説明する。この場合、まず、管理サーバ20は、各生徒のスピーキングテストの様子を録画した実技データD2を学習用端末10d又は教師端末30から受信する。そして、管理サーバ20は、自動採点情報23として記憶された学習済みのパラメータを用いることで、総合点を示すスコア及び上述の評価項目毎のスコアを出力するように構成されたスコア出力器を構成する。そして、管理サーバ20は、構成したスコア出力器に、受信した実技データD2を入力することで、総合点を示すスコア及び上述の評価項目毎のスコアを取得し、当該スコアをテスト結果DB28に記憶する。
このように、第3表示例によれば、管理サーバ20は、1つのテストに対する実技データD2から決定された複数の評価項目に対するスコアを、テスト結果画面上において提示することができる。
[変形例]
次に、本実施形態に好適な変形例について説明する。以下に示す変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
(変形例1)
教師端末30がテスト結果画面を表示する代わりに、学習用端末10dがテスト結果画面を表示してもよい。
この場合、学習用端末10dは、学習用端末10dを操作する生徒の生徒IDを指定したテスト結果画面の表示要求を管理サーバ20に送信し、その応答として管理サーバ20から受信する表示データD4に基づき、自身が受けたテストの成績を示すテスト結果画面を表示する。これにより、生徒は、自身が受けたテストの成績をテスト結果画面上で好適に確認することができる。
また、管理サーバ20が採点するテストは、クラス毎又は学年毎に一斉に行われるテストに限らず、生徒が自主的に行う自習用のテストであってもよい。例えば、自身が英語のスピーキング等の実技を行っている様子を録画した実技データD2を生徒が学習用端末10dを用いて生成後、当該実技データD2を学習用端末10dが管理サーバ20に送信する。この場合、管理サーバ20は、受信した実技データD2に対して自動採点を行うことで採点を行い、当該採点の結果を示すテスト結果画面を表示するための表示データD4を、学習用端末10dに送信する。この態様では、生徒は、自主的に行った実技に関する採点結果を、学習用端末10dが表示するテスト結果画面により即時に確認することができる。
(変形例2)
管理サーバ20が行う処理を、教師端末30が代わりに実行してもよい。
図9は、変形例2に係る教育支援システム100Aの構成を示す。教育支援システム100Aは、生徒側に設けられるデジタルペン9及び生徒端末10と、教師側に設けられる教師端末30Aとをネットワーク5を介して通信可能に構成したものである。
教師端末30Aは、テスト情報DB26、解答・実技DB27、及びテスト結果DB28に接続されており、自動採点処理及び表示データD4の生成処理などの処理を実行する。また、教師端末30Aは、図2に示す教師端末30のハードウェア構成と同一のハードウェア構成を有する。この場合、教師端末30Aの記憶部32は、自動採点情報23を予め記憶している。そして、教師端末30Aの制御部34は、自動採点情報23を参照し、記入データD1、実技データD2、又はスキャンデータD3に基づき夫々特定される各生徒の解答又は実技に対して自動採点を行い、採点結果をテスト結果DB28に記憶する。また、教師端末30Aは、表示データD4の生成処理を行い、生成した表示データD4に基づき、テスト結果画面などの表示を行う。
このように、本変形例によっても、教育支援システム100Aは、上述した実施形態と同様の自動採点及びテスト結果の表示等を行うことができる。なお、本変形例では、教師端末30Aは、本発明における「情報処理装置」の一例であり、教師端末30Aの制御部34は、本発明における「取得手段」、「決定手段」、「関連付け手段」、「表示手段」、及びプログラムを実行するコンピュータの一例である。
5 ネットワーク
9 デジタルペン
10 生徒端末
18 接続デバイス
20 管理サーバ
30、30A 教師端末
26 テスト情報DB
27 解答・実技DB
28 テスト結果DB
100、100A 教育支援システム

Claims (8)

  1. 各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する取得手段と、
    取得した複数のデータに基づき、前記各生徒のスコアを決定する決定手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. テストの種別毎に、前記複数のデータから前記スコアを決定するために必要なパラメータを記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記決定手段は、前記生徒が行ったテストに対応する前記パラメータに基づき、前記複数のデータから前記スコアを決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. テストの結果を記録するデータベースに、前記生徒の識別情報と、前記テストの識別情報とを関連付けて前記スコアを記憶する関連付け手段をさらに有する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記データベースに基づき、複数の生徒の成績の一覧を表示する表示手段をさらに有する、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記複数のデータに基づき、複数存在する評価項目の各々に対して前記スコアを決定する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記取得手段は、前記生徒が使用する生徒端末、又は前記生徒を指導する教師が使用する教師端末から、前記複数のデータを受信する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置が実行する制御方法であって、
    各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する取得工程と、
    取得した複数のデータに基づき、前記各生徒のスコアを決定する決定工程と、
    を有する制御方法。
  8. 各生徒におけるそれぞれが関連する画像データ、動画データ、音声データのうちのいずれか複数のデータを取得する取得手段と、
    取得した複数のデータに基づき、前記各生徒のスコアを決定する決定手段
    としてコンピュータを機能させる、プログラム。
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