JP2021050606A - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができる燃料噴射装置を提供すること。【解決手段】ニードル3を収容し、ニードル3の先端側にサック部21aを形成し、ニードル3を移動させることにより供給路26から燃料Fをサック部21aに流入させ、サック部21aに連なる噴射孔21から燃料Fを噴射させる燃料噴射装置1であって、供給路26に流入した燃料Fのうちの一部を燃料タンクへ戻すために形成されるリターン路28と、リターン路28とサック部21aを連通するように形成される注入路29と、注入路29に設けられ、閉弁及び開弁の動作により注入路29の連通及び封鎖を行い、開弁時に注入路29を連通させリターン路28の燃料Fをサック部21aへ供給させる第一バルブ6とを備えて構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の搭載される燃料噴射装置に関する。
従来、車両に搭載される燃料噴射装置として、例えば、特開2018−193971号公報に記載されるように、コモンレールから供給される燃料をエンジンの燃焼室へ噴射する装置が知られている。この燃料噴射装置は、ソレノイドを作動させることによりニードルを移動させ、サック部、燃料噴射孔を通じて燃料を燃焼室へ噴射する。
この燃料噴射装置において、燃料噴射の制御信号に応じて燃焼室に対し燃料が噴射されることが望ましい。ところが、サック部に気体が多く存在していると、燃料の噴射の立ち上がりが遅れてしまう。このため、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射が行えないこととなる。
そこで、本発明は、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射が行える燃料噴射装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る燃料噴射装置は、ニードルを収容し、ニードルの先端側にサック部を形成し、ニードルを移動させることにより燃料供給路から燃料をサック部に流入させ、サック部に連なる噴射孔から燃料を噴射させる燃料噴射装置において、燃料供給路に流入した燃料うちの一部を燃料タンクへ戻すために形成されるリターン路と、リターン路とサック部を連通するように形成される注入路と、注入路に設けられ、閉弁及び開弁の動作により注入路の連通及び封鎖を行い、開弁時に注入路を連通させリターン路の燃料をサック部へ供給させる第一バルブとを備えて構成されている。この燃料噴射装置によれば、リターン路の燃料を用いてサック部に燃料を供給することができる。このため、サック部に燃料を貯めた状態で燃料の噴射を行うことができる。従って、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができる。
また、本発明に係る燃料噴射装置において、第一バルブは、燃料が噴射孔から噴射する前に開弁し、サック部に燃料を供給してもよい。この場合、サック部に燃料を貯めた状態で燃料の噴射を確実に行うことができる。
本発明によれば、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る燃料噴射装置1の構成概要を示す断面図である。図1に示すように、燃料噴射装置1は、燃料Fを噴射する装置であり、インジェクタと称される。この燃料噴射装置1は、車両に搭載され、エンジンの燃焼室に向けて燃料Fを噴射する。燃料噴射装置1は、例えば、ディーゼルエンジンに取り付けられ、燃焼室に直接燃料を噴射する直噴方式として用いられる。なお、燃料噴射装置1は、ガソリンエンジンに用いられてもよく、また直噴方式以外の噴射方式に用いられてもよい。図1では、燃料Fを噴射していない状態の燃料噴射装置1を示している。
燃料噴射装置1は、ニードル3を備えている。ニードル3は、本体2の内部に収容されている。ニードル3は、燃料Fを噴射孔21から噴射させるための弁体として機能する。ニードル3は、例えば、円柱状に形成される。本体2は、円筒状に形成され、ニードル3を軸方向に対し摺動可能に収容している。ニードル3は、先端側からバルブ部31、拡径部32及びピストン部33を形成している。
バルブ部31は先端を先細りとした形状に形成され、その先端が弁体として機能する。バルブ部31は、バルブ部31より大きく形成される第一室22に収容されている。拡径部32は、バルブ部31の基端側に形成され、バルブ部31より拡径した形状となっている。拡径部32は、第一室22に収容されている。拡径部32の外径は、第一室22の内径と同じ又はほぼ同じ径とされている。拡径部32の外周面と第一室22の内周面の間に隙間ができないように、拡径部32が形成されている。
拡径部32にはスプリング23が掛止されている。スプリング23は、本体2に反力をとってニードル3を先端側へ付勢する付勢部材である。拡径部32の基端側には、ピストン部33が形成されている。ピストン部33は、円柱状に形成され、第二室24に収容されている。ピストン部33の外径は、第二室24の内径と同じ又はほぼ同じ径とされている。ピストン部33の外周面と第二室24の内周面の間に隙間ができないように、ピストン部33が形成されている。第二室24には、制御室24aが形成されている。制御室24aは、第二室24のうちピストン部33の端面33aで区画される領域である。
本体2には、燃料Fの供給路26が形成されている。供給路26は、本体2の外部から注入された燃料Fを本体2の先端側へ供給するための燃料供給路である。例えば、燃料Fは、図示しない燃料タンクからフィルタ、ポンプ及びコモンレールを介して燃料噴射装置1に供給され、高圧状態となっている。供給路26は、途中で分岐しており、第一室22及び制御室24aに連通している。
本体2の先端側には、噴射孔21及びサック部21aが形成されている。噴射孔21は、燃料噴射装置1から燃料Fを噴射させるための孔である。噴射孔21は、例えば複数形成される。サック部21aは、噴射孔21と連通する領域である。サック部21aは、バルブ部31の開弁動作により第一室22と連通する。
本体2には、コントロールバルブ4が設けられている。コントロールバルブ4は、制御室24aの燃料Fの圧力を調整してニードル3を移動させる弁体である。コントロールバルブ4は、弁室27に収容されている。弁室27は、制御室24aと流出路27aを通じて連通している。コントロールバルブ4は、スプリング41により付勢され、流出路27aの入り口に押し付けられている。弁室27には、ソレノイド5が設けられている。ソレノイド5は、コントロールバルブ4を移動させる駆動部として機能する。ソレノイド5は、図示しない電子制御ユニットからの制御信号に従って作動する。ソレノイド5がオフ状態の場合、コントロールバルブ4は、閉弁状態である。つまり、コントロールバルブ4は、流出路27aの入り口を閉じている。一方、ソレノイド5がオン状態となった場合、コントロールバルブ4は、開弁状態となる。つまり、コントロールバルブ4は、スプリング41の付勢に抗して流出路27aの入り口から離間し、流出路27aと弁室27を連通させる。
本体2には、リターン路28が形成されている。リターン路28は、供給路26に流入した燃料Fのうちの一部を燃料タンクへ戻すための流路である。つまり、リターン路28は、供給路26に流入し噴射孔21から噴射されなかった燃料Fを燃料タンクへ戻す。リターン路28は、弁室27と連通している。本体2には、注入路29が形成されている。注入路29は、燃料Fをサック部21aへ注入するための流路である。注入路29は、リターン路28の途中から分岐して設けられ、リターン路28の燃料Fをサック部21aへ供給可能とする。注入路29には、第一バルブ6が設けられている。第一バルブ6は、開閉することにより、注入路29の流通と封鎖を調整する。第一バルブ6としては、例えば電磁弁が用いられる。すなわち、第一バルブ6は、図示しない電子制御ユニットからの制御信号に従って作動する。この注入路29を通じてサック部21aに燃料Fを供給することが可能となる。このため、サック部21aに燃料Fを貯めた状態で燃料Fの噴射が行える。従って、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができる。
次に本実施形態に係る燃料噴射装置1の動作について説明する。
図2は、燃料噴射装置1における動作を示すタイミングチャートである。図2の(a)は、ソレノイドの動作の制御信号を示している。図2の(b)は、第一バルブ6の開閉動作の制御信号を示している。図2の(c)は、噴射孔21から噴射される燃料Fの噴射率の波形を示している。図3は、サック部21aへの燃料Fの注入を示している。図4は、燃料Fの噴射時における燃料噴射装置1を示している。
図1に示すように、燃料Fの噴射前において、コントロールバルブ4により流出路27aが閉じられている。このため、制御室24aから弁室27への燃料Fの流入はない。従って、制御室24aと第一室22は、同じ圧力となっており、ニードル3は、スプリング23の付勢により先端側へ移動し閉弁した状態となっている。
このとき、第一バルブ6に制御信号が入力され、第一バルブ6が所定の時間だけオン状態となる。つまり、第一バルブ6が作動して開弁状態となり、注入路29が連通された状態となる。これにより、図3に示すように、リターン路28の燃料Fが注入路29を通じて、サック部21aへ流入する。
そして、第一バルブ6が閉弁してオフ状態となった後、ソレノイド5に制御信号が入力され、ソレノイド5が所定の時間だけオン状態となる。これにより、図4に示すように、ソレノイド5が作動して、コントロールバルブ4がソレノイド5側へ移動する。つまり、コントロールバルブ4が流出路27aの入り口から離間し、流出路27aと弁室27が連通する。このため、流出路27aを通じて制御室24aの燃料Fが弁室27へ流れ込み、制御室24aの圧力が低減する。これにより、ニードル3が制御室24a側へ移動し、バルブ部31が第一室22の壁面から離間する。そして、燃料Fが第一室22からサック部21aへ流入し、噴射孔21から噴射される。
このとき、図2の(c)の実線で示すように、サック部21aには予め燃料Fが貯められているため、燃料Fの噴射率の立ち上がりが早くなる。仮に、サック部21aに予め燃料Fが貯められていない場合、サック部21a内の気体が噴射された後に燃料Fが噴射していくこととなる。このため、図2の(c)の二点鎖線で示すように、燃料Fの噴射率の立ち上がりが遅くなり、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射が行えない。これに対し、本実施形態に係る燃料噴射装置1では、予めサック部21aに燃料Fが貯めておくことにより、第一室22からサック部21aへの燃料Fの流入と共に、噴射孔21から燃料Fを噴射することができ、燃料Fの噴射率の立ち上がりが早くすることができる。これにより、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができるのである。
以上のように、本実施形態に係る燃料噴射装置1によれば、リターン路28の燃料Fを用いてサック部21aに燃料Fを供給することができる。このため、サック部21aに燃料Fを貯めた状態で燃料Fの噴射を行うことができる。従って、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができる。
また、本実施形態に係る燃料噴射装置1によれば、リターン路28の燃料Fを用いてサック部21aに燃料Fを供給することができる。このため、リターン路28の燃料Fを有効利用して、燃料噴射の制御信号に応じた適切な燃料噴射を行うことができる。
また、本実施形態に係る燃料噴射装置1によれば、燃料Fが噴射孔21から噴射する前に第一バルブ6が開弁し、サック部21aに燃料が供給される。このため、サック部21aに燃料Fを貯めた状態で燃料Fの噴射が確実に行われる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明に係る燃料噴射装置の一実施形態を説明したものであり、本発明に係る燃料噴射装置は上記実施形態に記載されたものに限定されない。本発明に係る燃料噴射装置は、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で上記実施形態に係る燃料噴射装置を変形し、又は他のものに適用したものなどであってもよい。
1…燃料噴射装置、2…本体、3…ニードル、4…コントロールバルブ、5…ソレノイド、6…第一バルブ、21…噴射孔、21a…サック部、22…第一室、24…第二室、24a…制御室、26…供給路(燃料供給路)、27…弁室、27a…流出路、28…リターン路、29…注入路、31…バルブ部、32…拡径部、33…ピストン部、F…燃料。
Claims (2)
- ニードルを収容し、前記ニードルの先端側にサック部を形成し、前記ニードルを移動させることにより燃料供給路から燃料をサック部に流入させ、前記サック部に連なる噴射孔から前記燃料を噴射させる燃料噴射装置において、
前記燃料供給路に流入した前記燃料のうちの一部を燃料タンクへ戻すために形成されるリターン路と、
前記リターン路と前記サック部を連通するように形成される注入路と、
前記注入路に設けられ、閉弁及び開弁の動作により前記注入路の連通及び封鎖を行い、開弁時に前記注入路を連通させ前記リターン路の前記燃料を前記サック部へ供給させる第一バルブと、
を備えた燃料噴射装置。 - 前記第一バルブは、前記燃料が前記噴射孔から噴射する前に開弁し、前記サック部に燃料を供給する、
請求項1に記載の燃料噴射装置。
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2019
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