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JP2021048688A - モータ、電動ポンプ - Google Patents

モータ、電動ポンプ Download PDF

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JP2021048688A
JP2021048688A JP2019169476A JP2019169476A JP2021048688A JP 2021048688 A JP2021048688 A JP 2021048688A JP 2019169476 A JP2019169476 A JP 2019169476A JP 2019169476 A JP2019169476 A JP 2019169476A JP 2021048688 A JP2021048688 A JP 2021048688A
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coil
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和博 本間
Kazuhiro Honma
和博 本間
田畑 修司
Shuji Tabata
修司 田畑
ティ ホアン イエン チャン
Huang Iyen Chang T
ティ ホアン イエン チャン
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Nidec Tosok Corp
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Abstract

【課題】樹脂封止されたステータを効率よく冷却でき、信頼性に優れるモータを提供する。【解決手段】中心軸周りに回転可能なロータと、ロータと径方向に対向する円環状のステータと、を備えるモータ。ステータは、周方向に並ぶ複数の分割ステータ126を有する。分割ステータは、周方向に延びる分割コアバック127aおよび分割コアバックから径方向内側へ延びるティース27bを有する分割コア127と、ティースに巻き回されるコイル29と、コイルとティースとの間に位置するインシュレータ28と、コイルを内側に封止する封止樹脂100と、を有する。封止樹脂の熱伝導率は、インシュレータの熱伝導率よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、モータ、電動ポンプに関する。
従来から、特許文献1に開示されるように、ステータを周方向に並ぶ分割ステータに分割した構成を備えるモータが知られる。ステータを分割することで、個々の分割ステータにおいてコイルを高占積率で巻き回すことができる。
特許第4281733号公報
分割ステータのコイルは、ステータコアとコイルを絶縁するインシュレータとともに樹脂で封止される。モータの動作時には、コイルが高温になるため、コイルの熱が適切に放散されない場合、封止樹脂が破損する可能性があった。
本発明の1つの態様によれば、中心軸周りに回転可能なロータと、前記ロータと径方向に対向する円環状のステータと、を備えるモータが提供される。前記ステータは、周方向に並ぶ複数の分割ステータを有する。前記分割ステータは、周方向に延びる分割コアバックおよび前記分割コアバックから径方向内側へ延びるティースを有する分割コアと、前記ティースに巻き回されるコイルと、前記コイルと前記ティースとの間に位置するインシュレータと、前記コイルを内側に封止する封止樹脂と、を有する。前記封止樹脂の熱伝導率は、前記インシュレータの熱伝導率よりも大きい。
本発明の態様によれば、樹脂封止されたステータを効率よく冷却でき、信頼性に優れるモータが提供される。
図1は、実施形態の電動ポンプの断面図である。 図2は、実施形態のステータを示す斜視図である。 図3は、実施形態の分割ステータを示す斜視図である。
本発明の一実施形態のモータ20およびこれを備える電動ポンプ1について、図面を参照して説明する。図面には、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。
各図においてZ軸方向は、正の側を上側とし、負の側を下側とする上下方向である。各図に適宜示す仮想軸である中心軸Jの軸方向は、Z軸方向、すなわち上下方向と平行である。以下の説明においては、中心軸Jの軸方向と平行な方向を単に「軸方向」と呼ぶ。また、特に断りのない限り、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。各図においてX軸方向およびY軸方向は、Z軸方向と直交する水平方向である。X軸方向とY軸方向とは、互いに直交する方向である。
なお、上下方向、水平方向、上側および下側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
本実施形態の電動ポンプ1は、水、オイルなどの流体を吸入して、吐出する。電動ポンプ1は、例えば、流体を流路に循環させる機能を有する。流体がオイルの場合、電動ポンプ1は、電動オイルポンプと言い換えてもよい。特に図示しないが、電動ポンプ1は、例えば車両の駆動装置に搭載される。つまり電動ポンプ1は、車両に搭載される。
図1に示すように、電動ポンプ1は、モータユニット10と、ポンプ機構90とを備える。モータユニット10は、ハウジング11と、モータ20と、インバータ基板40と、バスバーユニット80と、を備える。ポンプ機構90は、ポンプ部90aと、ポンプカバー95と、を備える。すなわち、電動ポンプ1は、モータ20と、ポンプ機構90とを備える。ポンプ機構90は、圧送される流体がオイルである場合には、オイルポンプ機構である。
ハウジング11は、モータ20と、バスバーユニット80と、インバータ基板40とを収容する。ハウジング11は、ハウジング本体12と、カバー13と、を有する。ハウジング本体12は、モータ20を収容する。カバー13は、ハウジング本体12の上側の端部に締結される。カバー13は、ハウジング本体12の上側の開口を塞ぐ。
本実施形態では、ハウジング本体12は、モータ20とともに、ポンプ部90aを収容する。つまりハウジング11は、モータハウジングとポンプハウジングとを兼ねる。本実施形態によれば、モータ20およびポンプ部90aがハウジング本体12に収容されるので、電動ポンプ1の構造を簡素化できる。したがって本実施形態の電動ポンプ1は、組み立てが容易となる。
ハウジング本体12は、金属製である。ハウジング本体12は、単一の部材により構成される。ハウジング本体12は、収容筒部12aと、鍔部12bと、ポンプ収容部12cと、ベアリング保持筒部12dと、底壁部12eと、を有する。
収容筒部12aは、軸方向に延びる筒状である。本実施形態では、収容筒部12aが円筒状である。収容筒部12aには、モータ20が収容される。鍔部12bは、収容筒部12aの上側の端部における外周面から径方向外側に突出する。鍔部12bは、上側を向く面に、上側に開口して軸方向に延びるネジ穴を有する。鍔部12bのネジ穴には、カバー13をハウジング11に固定する締結ネジ18が締め込まれる。
ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの下側の端部に配置される。ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの径方向内側に配置される。ポンプ収容部12cは、収容筒部12aの下側の開口を塞ぐ底壁部12eに支持される。底壁部12eは、板面が軸方向を向く板状である。本実施形態では、底壁部12eが、略円板状である。ポンプ収容部12cは、上部に頂壁を有する筒状である。ポンプ収容部12cは、底壁部12eの内周端から上側へ凹むポンプ収容穴12fを有する。ポンプ収容穴12fに、ポンプ部90aが収容される。ポンプ収容穴12fは、軸方向から見て円穴状である。ポンプ収容穴12fは、軸方向から見て、底壁部12e中心部に配置される。
ベアリング保持筒部12dは、ポンプ収容部12cの頂壁から上側に延びる筒状である。ベアリング保持筒部12dは、モータ20の後述する第2ベアリング37を保持する。第2ベアリング37は、モータ20において軸方向に互いに間隔をあけて配置される複数のベアリングのうち、後述するロータコア23の下側に位置するベアリングである。第2ベアリング37は、ベアリング保持筒部12dの内周面に嵌合する。
ベアリング保持筒部12dは、第2ベアリング37とともにオイルシール32を保持する。オイルシール32は、中心軸Jを中心とする環状である。オイルシール32は、ベアリング保持筒部12d内において、第2ベアリング37の下側に位置する。オイルシール32は、シャフト22の外周面に接触し、ポンプ部90aからモータ20へのオイルの侵入を抑制する。オイルシール32は、必要に応じて配置される。
ベアリング保持筒部12dの上側に、モータ20が固定される。
モータ20は、ロータ21と、ステータ26と、第1ベアリング36と、第2ベアリング37と、を有する。ロータ21は、シャフト22と、ロータコア23と、マグネット24と、マグネットホルダ25と、を有する。
シャフト22は、中心軸Jに沿って延びる。シャフト22は、中心軸Jを中心として上下方向に延びる。シャフト22は、中心軸Jを中心として回転する。シャフト22は、第1ベアリング36および第2ベアリング37により中心軸J回りに回転自在に支持される。つまり第1ベアリング36および第2ベアリング37は、シャフト22を回転自在に支持する。第1ベアリング36および第2ベアリング37は、例えばボールベアリングである。第1ベアリング36は、シャフト22のロータコア23よりも上側に位置する部分を支持する。第2ベアリング37は、シャフト22のロータコア23よりも下側に位置する部分を支持する。
ロータコア23は、シャフト22の外周面に固定される。ロータコア23は、中心軸Jを中心として周方向に延びる環状である。ロータコア23は、軸方向に延びる筒状である。ロータコア23は、例えば、複数の電磁鋼板が軸方向に積層されて構成される積層鋼板である。
マグネット24は、ロータコア23の径方向外側面に配置される。マグネット24は、複数設けられる。複数のマグネット24は、ロータコア23の径方向外側面に、互いに周方向に間隔をあけて配置される。なお、マグネット24は、例えば1つの円筒状のリングマグネットでもよい。
マグネットホルダ25は、ロータコア23およびマグネット24を内側に収容するカバー部材である。マグネットホルダ25は、ロータコア23に対してマグネット24を固定する。マグネットホルダ25は、ロータコア23の径方向外側を向く面および上側を向く面に配置される。マグネットホルダ25は、マグネット24を径方向外側および上側から押さえる。マグネットホルダ25は、マグネット24を径方向外側から押さえる円筒状の胴部分と、中心軸Jを中心とする環状でありマグネット24の上側に位置する蓋部分と、を有する。
ステータ26は、ロータ21の径方向外側に配置される。ステータ26は、ロータ21と径方向に隙間を空けて対向する。ステータ26は、周方向の全周にわたって、ロータ21を径方向外側から囲う。ステータ26は、ステータコア27と、インシュレータ28と、複数のコイル29と、を有する。
ステータ26は、図2に示すように、周方向に並ぶ複数の分割ステータ126を有する。本実施形態の場合、ステータ26は、周方向に並ぶ12個の分割ステータ126を有する。分割ステータ126は、図3に示すように、分割コア127と、インシュレータ28と、コイル29と、封止樹脂100と、を有する。
分割コア127は、軸方向から見て概ねT形である。分割コア127は、軸方向から見て円弧状の分割コアバック127aと、分割コアバック127aの内周端から径方向内側へ延びるティース27bとを有する。分割コア127は、本実施形態では、平面視で概ねT形の複数の電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板である。
複数の分割ステータ126が周方向に連結されることにより、複数の分割コア127からなる円環状のステータコア27が構成される。すなわち、複数の分割コアバック127aが連結されることにより、中心軸Jを中心とする円環状のコアバック27aが構成される。
複数の分割コア127が連結されたステータコア27は、中心軸Jを中心とする環状である。ステータコア27は、ロータ21の径方向外側においてロータ21を囲む。ステータコア27は、ロータ21の径方向外側に配置される。ステータコア27は、ロータ21と径方向に隙間をあけて対向する。
コアバック27aの径方向外側面は、収容筒部12aの内周面に固定される。ティース27bは、コアバック27aの径方向内側面から径方向内側に延びる。複数のティース27bは、コアバック27aの径方向内側面に、周方向に互いに間隔をあけて配置される。ティース27bの径方向内側面は、マグネット24の径方向外側面と径方向に隙間をあけて対向する。
インシュレータ28は、ステータコア27に装着される。インシュレータ28は、個々の分割コア127において、ティース27bを覆う部分を有する。インシュレータ28の材料は、絶縁性樹脂である。コイル29は、インシュレータ28を介してステータコア27に装着される。複数のコイル29は、各ティース27bに、インシュレータ28を介して巻線が巻き回されることによりそれぞれ構成される。
個々の分割コア127には、それぞれ1つずつのインシュレータ28とコイル29が装着される。なお、1つの分割コア127に、複数のコイル29が取り付けられていてもよい。例えば、1つのティース27bに、異なる相のコイル29が装着されていてもよい。また分割コア127が複数のティース27bを有する場合には、それぞれのティース27bにコイル29が装着される。
コイル29は、2本のワイヤ端29aの先端部分を除き、絶縁性樹脂からなる封止樹脂100に覆われる。2本のワイヤ端29aは、両方とも分割コア127の上側に延び、封止樹脂100の上面に露出する。本実施形態では、ステータ26全体で24本のワイヤ端29aが、ステータ26の上側に突出する。
それぞれのコイル29のワイヤ端29aは、バスバーユニット80またはインバータ基板40に接続される。バスバーユニット80は、1つまたは複数のバスバー81と、バスバー81を保持する樹脂製のバスバーホルダ82とを有する。一部のコイル29のワイヤ端29aは、バスバー81に接続される。本実施形態では、全てのワイヤ端29aは、それぞれの分割コア127において位置決めされた状態で封止樹脂100に固定されている。このため、製造工程において、バスバー81またはインバータ基板40との接続が容易である。
コイル29と、バスバーユニット80と、インバータ基板40との接続形態は、特に限定されず、公知の構成を採用可能である。例えば、全てのワイヤ端29aがバスバーユニット80に接続され、バスバーユニット80とインバータ基板40とが電気的に接続される構成とすることができる。この場合、バスバーユニット80は、ステータ26のU相、V相、W相のそれぞれに接続される相用バスバーとして機能するバスバー81と、中性点バスバーとして機能するバスバー81とを有する。ワイヤ端29aは、いずれか1つのバスバー81に接続される。相用バスバーとして機能するバスバー81が、インバータ基板40に接続される。
封止樹脂100は、分割ステータ126において、コイル29とインシュレータ28とを内側に封入する。コイル29が絶縁性樹脂からなる封止樹脂100によって封止されることにより、周方向に隣り合うコイル29の間で短絡が生じるのを抑制できる。これにより、隣り合うコイル29同士の間隔を狭くすることができるため、巻線のターン数を増やすことができる。また本実施形態のモータ20では、ステータ26が複数の分割ステータ126からなる構成であることにより、個々の分割ステータ126において、巻線を高い密度でインシュレータ28に巻き回すことができる。以上により、本実施形態のモータ20によれば、コイル29の占積率を高めることができる。
本実施形態において、インシュレータ28は、コイル29の巻線を径方向に整列する複数の溝を有する構成としてもよい。この構成によれば、巻線を整列状態で巻き回せるため、巻線の密度を高めることができ、コイル29の占積率をさらに高めることができる。
本実施形態のモータ20では、分割ステータ126において、封止樹脂100とインシュレータ28は、互いに異なる熱伝導率を有する絶縁性樹脂からなる。より詳細には、封止樹脂100の熱伝導率は、インシュレータ28の熱伝導率よりも大きい。
電動ポンプ1の動作時において、モータ20のコイル29は、主要な発熱源である。分割ステータ126内において、コイル29は、封止樹脂100とインシュレータ28により絶縁性樹脂の内部に封入されている。コイル29を冷却するには、コイル29の熱を、封止樹脂100を介してハウジング11または大気に放散させるか、またはインシュレータ28を介して分割コア127に伝わらせる必要がある。
一般的に、樹脂材料の熱伝導率は金属の熱伝導率よりも低く、熱伝導性に優れる樹脂材料は高価である。さらに、封止樹脂100およびインシュレータ28には、高い絶縁性が要求されるため、熱伝導性と絶縁性の両方に優れる樹脂材料はより高価になりやすい。
そこで本実施形態のモータでは、コスト上昇を抑えつつ放熱性を高めるために、封止樹脂100とインシュレータ28とで異なる絶縁樹脂を用い、封止樹脂100を構成する絶縁性樹脂として、インシュレータ28を構成する絶縁性樹脂よりも高い熱伝導率を有する絶縁性樹脂を用いる構成を採用した。
封止樹脂100は、インシュレータ28と比較してコイル29との接触面積が大きく、かつ放熱先である大気、ハウジング11および分割コア127との接触面積も大きい。本実施形態では、封止樹脂100の熱伝導率を高めることで、コイル29を効率よく冷却できる。
絶縁性の面では、インシュレータ28は、コイル29とステータコア27とを確実に絶縁する必要があるのに対して、封止樹脂100は隣り合うコイル29同士の直接接触を防ぐことができれば十分である。したがって、封止樹脂100を構成する絶縁性樹脂としては、熱伝導性には優れるが、絶縁性はインシュレータ28よりも低い樹脂材料を用いることができる。また、インシュレータ28を構成する絶縁性樹脂としては、絶縁性に優れる樹脂材料であれば、熱伝導性は封止樹脂100よりも低い樹脂材料を用いることができる。
本実施形態によれば、封止樹脂100と、インシュレータ28のそれぞれに要求される性能を優先して樹脂材料を選択することで、モータ20のコスト上昇を抑制しつつ、モータ20の冷却性能と絶縁性を向上させることができる。
封止樹脂100の熱伝導率は、インシュレータ28の熱伝導率の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることがより好ましい。この構成によれば、封止樹脂100を介してコイル29の熱を大気およびハウジング11に効率よく放散させることができる。モータ20および電動ポンプ1の信頼性を向上させることができる。
より詳細な具体例を挙げるならば、封止樹脂100を構成する絶縁性樹脂として、熱伝導率1W/(m・K)程度の樹脂材料を用い、インシュレータ28を構成する絶縁性樹脂として、熱伝導率0.3W/(m・K)程度の樹脂材料を用いることができる。
本実施形態において、封止樹脂100の線膨張係数と、インシュレータ28の線膨張係数は、ほぼ同等であることが好ましい。具体的には、封止樹脂100の線膨張係数は、インシュレータ28の線膨張係数の0.7倍以上1.3倍以下であることが好ましく、0.8倍以上1.2倍以下であることがより好ましい。この構成によれば、温度変化に伴う膨張収縮によって封止樹脂100とインシュレータ28との界面に作用する力が小さくなるので、封止樹脂100の破損が抑制される。
より詳細な具体例を挙げるならば、封止樹脂100のを構成する絶縁性樹脂として、線膨張係数が1.7×10−5〜4.7×10−5(−40℃〜125℃)である樹脂材料を用いることができる。インシュレータ28を構成する絶縁性樹脂として、線膨張係数が1.8×10−5〜5.0×10−5(−40℃〜125℃)である樹脂材料を用いることができる。
上記の熱伝導率と線膨張係数の範囲を満たす樹脂材料としては下記の材料が挙げられる。封止樹脂100としては、ポリフェニレンサルファイド系樹脂(PPS)、エポキシ系樹脂などを用いることができる。インシュレータ28としては、ポリフタルアミド系樹脂(PPA)、ポリアミド系樹脂(PA)、ポリフェニレンサルファイド系樹脂(PPS)などを用いることができる。上記樹脂材料は、ガラス繊維などの絶縁性繊維を含む複合材であってもよい。
本実施形態において、封止樹脂100の線膨張係数は、インシュレータ28の線膨張係数よりも小さいことが好ましい。封止樹脂100は、インシュレータ28と比較してコイル29との接触面積が大きく、温度上昇しやすい。インシュレータ28よりも封止樹脂100の線膨張係数が小さい構成とすることで、温度上昇時に、封止樹脂100とインシュレータ28の界面にかかる力を低減できる。
バスバーユニット80の上側に、ベアリングホルダ56と、インバータ基板40と、がこの順に配置される。ハウジング本体12の上側の開口に、インバータ基板40を上側から覆うカバー13が装着される。
ベアリングホルダ56は、金属製の単一部材により構成される。すなわち、ベアリングホルダ56は、ダイカスト部品である。ベアリングホルダ56は、軸方向から見た中央部に、第1ベアリング36を保持する。ベアリングホルダ56の外周部は、ハウジング本体12の上側の開口部内に、ネジ等により固定される。本実施形態では、ダイカスト部品のベアリングホルダ56としたことで、板金部品のベアリングホルダと比較して高い剛性が得られる。これにより、第1ベアリング36が支持するシャフト22と、ハウジング本体12内に嵌合するステータ26との同軸度が確保されて、モータ20の性能が安定する。また、ベアリングホルダ56の構造が簡素化される。
ウェーブワッシャ57は、中心軸Jを中心とする環状である。ウェーブワッシャ57は、ベアリングホルダ56において第1ベアリング36を保持する筒部56b内に配置される。ウェーブワッシャ57は、軸方向において、ベアリングホルダ56の頂壁部と第1ベアリング36との間に位置する。ウェーブワッシャ57は、第1ベアリング36の外輪を下側に押すことにより、第1ベアリング36に対して与圧を付与する。
インバータ基板40は、モータ20と電気的に接続される。インバータ基板40は、外部電源から供給される電力を、モータ20のステータ26に供給する。インバータ基板40は、モータ20に供給する電流を制御する。
インバータ基板40は、平面視で多角形状のプリント基板と、プリント基板の上面側に実装される複数の電子素子と、プリント基板の下面側に実装される複数のコンデンサ47と、を有する。複数の電子素子は、例えば、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor,FET)、プリドライバおよび低損失型リニアレギュレータ(Low Drop-Out regulator,LDO)などである。
カバー13は、金属製である。カバー13は、インバータ基板40を上側から覆う。カバー13の下面は、軸方向において、インバータ基板40の上面と隙間を空けて対向する。カバー13は、頂壁を有する筒状である。本実施形態の場合、カバー13の内側の凹部に、インバータ基板40のうちのプリント基板部分が収容される。インバータ基板40に実装される一部の電子部品は、カバー13の凹部から下側へ突出する。本実施形態では、2つのコンデンサ47が、カバー13の凹部から下側へ突出する。
ベアリングホルダ56は、ベアリングホルダ56を軸方向に貫通する壁部貫通孔56aを有する。壁部貫通孔56aは、ベアリングホルダ56に複数設けられる。バスバーホルダ82は、バスバーホルダ82を軸方向に貫通する貫通孔82aを有する。貫通孔82aは、バスバーホルダ82に複数設けられる。壁部貫通孔56aと貫通孔82aは、軸方向から見て互いに重なる。コンデンサ47は、壁部貫通孔56aおよび貫通孔82a内に挿入される。この構成によれば、コイル29とインバータ基板40との間の空間に、高さのある電子部品であるコンデンサ47を収容できるので、電動ポンプ1の外形を軸方向において小型化できる。
ポンプ部90aは、モータ20の動力により駆動される。ポンプ部90aは、オイル等の流体を吸入し、吐出する。ポンプ部90aは、モータ20の軸方向他方側に配置される。ポンプ部90aは、電動ポンプ1の下側の部分に位置する。特に図示しないが、ポンプ部90aは、車両の駆動装置等に設けられるオイル等の流体の流路と繋がる。このため、電動ポンプ1においてポンプ部90aが位置する軸方向他方側の部分は、車両の部材に固定される。
本実施形態では、ポンプ部90aが、トロコイドポンプ構造を有する。ポンプ部90aは、インナーロータ91と、アウターロータ92と、を有する。インナーロータ91およびアウターロータ92は、それぞれトロコイド歯形を有する。インナーロータ91は、シャフト22の下側の端部に固定される。なお、インナーロータ91とシャフト22とは、中心軸J回りの相対的な回動が、所定範囲において許容されてもよい。アウターロータ92は、インナーロータ91の径方向外側に配置される。アウターロータ92は、インナーロータ91を径方向外側から、周方向の全周にわたって囲う。
ポンプカバー95は、ハウジング本体12の下側の端部に固定されて、ポンプ部90aを下側から覆う。つまりポンプカバー95は、ハウジング11に固定されてポンプ部90aを覆う。ポンプカバー95は、図示しない車両の部材と固定される。
ポンプカバー95の軸方向他方側を向く面が、車両の部材と接触する。ポンプカバー95は、カバー部96と、脚部97と、を有する。
カバー部96は、軸方向から見てポンプ部90aと重なって配置される。カバー部96は、ポンプ部90aを軸方向他方側から覆う。カバー部96は、吸入口96aと、吐出口96bと、を有する。吸入口96aおよび吐出口96bは、それぞれポンプ部90aと繋がる。吸入口96aは、カバー部96を軸方向に貫通する貫通孔により構成される。吸入口96aは、ポンプ部90aに流体を吸入させる。すなわち、ポンプ部90aは、吸入口96aを通して装置外部から流体を吸入する。吐出口96bは、カバー部96を軸方向に貫通する貫通孔により構成される。吐出口96bは、ポンプ部90aから流体を吐出させる。すなわち、ポンプ部90aは、吐出口96bを通して装置外部に流体を吐出する。本実施形態では、軸方向から見て、吸入口96aと吐出口96bとが、突出方向に並ぶ。
以上に説明した本実施形態の電動ポンプ1は、オイルポンプまたはウォーターポンプとして用いることができる。本実施形態によれば、放熱性に優れるモータ20を備えることで、信頼性に優れる電動ポンプ1が提供される。
本実施形態の電動ポンプ1を電動オイルポンプとして用いる場合、モータ20のステータ26が樹脂封止されているため、ハウジング11内にオイルが入り込む態様での使用が可能である。このような使用形態では、モータ20の封止樹脂100が高い熱伝導率を有することで、コイル29の熱を、封止樹脂100を介してオイルにも放散させることができ、効率よくモータ20を冷却可能である。
本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
20…モータ、21…ロータ、26…ステータ、27a…コアバック、27b…ティース、28…インシュレータ、29…コイル、90…ポンプ機構、100…封止樹脂、126…分割ステータ、127…分割コア、127a…分割コアバック、J…中心軸

Claims (9)

  1. 中心軸周りに回転可能なロータと、前記ロータと径方向に対向する円環状のステータと、を備え、
    前記ステータは、周方向に並ぶ複数の分割ステータを有し、
    前記分割ステータは、周方向に延びる分割コアバックおよび前記分割コアバックから径方向内側へ延びるティースを有する分割コアと、前記ティースに巻き回されるコイルと、前記コイルと前記ティースとの間に位置するインシュレータと、前記コイルを内側に封止する封止樹脂と、を有し、
    前記封止樹脂の熱伝導率は、前記インシュレータの熱伝導率よりも大きい、
    モータ。
  2. 前記封止樹脂の熱伝導率は、前記インシュレータの熱伝導率の2倍以上である、
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記封止樹脂の熱伝導率は、前記インシュレータの熱伝導率の3倍以上である、
    請求項2に記載のモータ。
  4. 前記封止樹脂の線膨張係数は、前記インシュレータの線膨張係数の0.7倍以上1.3倍以下である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ。
  5. 前記封止樹脂の線膨張係数は、前記インシュレータの線膨張係数の0.8倍以上1.2倍以下である、
    請求項4に記載のモータ。
  6. 前記封止樹脂の線膨張係数は、前記インシュレータの線膨張係数よりも小さい、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記インシュレータは、前記コイルの巻線を径方向に整列する複数の溝を有する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のモータと、前記モータの前記ロータに連結されるポンプ機構とを有する電動ポンプ。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載のモータと、前記モータの前記ロータに連結されるオイルポンプ機構とを有する電動ポンプ。
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