JP2021042026A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像位置に対するシートの位置合わせに際し、シートの回転を抑制する。【解決手段】シート搬送装置(60F)及びこれを備える画像形成装置(60)において、シート(S)を挟持した状態でシートの搬送方向に直交する幅方向に移動可能であり、シートを搬送する第1ローラ対(7)と、搬送方向において第1ローラ対よりも上流に配置され、幅方向に移動することにより、第1ローラ対に挟持されているシートに対して第1ローラ対によって幅方向にシートが移動する際の補助移動力を付与する付与手段(65)とを備える。付与手段は、第1ローラ対によってシートが挟持されている状態で幅方向に移動する。【選択図】図1
Description
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、及びこれを備える画像形成装置に関する。
従来、用紙の搬送中に斜行補正を行う用紙整合部を備えた画像形成装置が用いられている。例えば特許文献1には、斜行ローラによって用紙を幅寄せしながら搬送し、用紙の側端を基準部材に突き当てることにより斜行補正を行う用紙整合部を備える構成が開示されている。
斜行補正が行われた用紙は、搬送ローラによって挟持された状態のまま、用紙の搬送方向に直交する幅方向に移動することにより、画像位置に対する位置合わせが行われる。しかし、用紙の重さや剛性が抵抗となり搬送ローラの挟持部で用紙が回転してしまうことがある。回転したままの状態で用紙が搬送されると、画像位置に対する用紙の位置ずれが生じるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像位置に対するシートの位置合わせに際し、シートの回転を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シート搬送装置及びこれを備える画像形成装置において、シートを挟持した状態でシートの搬送方向に直交する幅方向に移動可能であり、シートを搬送する第1ローラ対と、前記搬送方向において前記第1ローラ対よりも上流に配置され、前記幅方向に移動することにより、前記第1ローラ対に挟持されているシートに対して前記第1ローラ対によって前記幅方向にシートが移動する際の補助移動力を付与する付与手段と、を備え、前記付与手段は、前記第1ローラ対によってシートが挟持されている状態で前記幅方向に移動することを特徴とする。
本発明によれば、画像位置に対するシートの位置合わせに際し、シートの回転を抑制することができる。
<実施例1>
以下、本開示に含まれる各実施例の詳細について、図面を参照して説明する。実施例1に係るシート搬送装置は、図1に示す電子写真方式のフルカラーレーザプリンタである画像形成装置60の一部を構成する。画像形成装置60は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機を含み、外部PCから入力された画像情報や原稿から読取った画像情報に基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する。画像形成装置60は、一般事務用途以外の印刷にも対応可能なPOD機であり、記録媒体として用紙及び封筒等の紙、光沢紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHT)等のプラスチックフィルム、並びに布等の様々なシートを用いることができる。また、画像形成装置60の動作は、CPU等の演算装置、RAM等のメモリ、及び、ROM等の記憶装置によって構成される制御手段9によって制御される。画像形成装置60の装置本体60Aには、シートSを収納する給送カセット61と、給送カセット61から給送されたシートSに画像を形成する画像形成エンジン613と、が収容されている。本開示の画像形成手段としての画像形成エンジン613は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像を形成する4つの画像形成部PY,PM,PC,PKと、像担持体である中間転写ベルト606と、を備えたタンデム型中間転写方式である。画像形成部PY〜PKは、それぞれ感光体である感光ドラム1Y,1M,1C,1Kを有する電子写真ユニットである。
以下、本開示に含まれる各実施例の詳細について、図面を参照して説明する。実施例1に係るシート搬送装置は、図1に示す電子写真方式のフルカラーレーザプリンタである画像形成装置60の一部を構成する。画像形成装置60は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及び複合機を含み、外部PCから入力された画像情報や原稿から読取った画像情報に基づいて、記録媒体として用いられるシートに画像を形成する。画像形成装置60は、一般事務用途以外の印刷にも対応可能なPOD機であり、記録媒体として用紙及び封筒等の紙、光沢紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHT)等のプラスチックフィルム、並びに布等の様々なシートを用いることができる。また、画像形成装置60の動作は、CPU等の演算装置、RAM等のメモリ、及び、ROM等の記憶装置によって構成される制御手段9によって制御される。画像形成装置60の装置本体60Aには、シートSを収納する給送カセット61と、給送カセット61から給送されたシートSに画像を形成する画像形成エンジン613と、が収容されている。本開示の画像形成手段としての画像形成エンジン613は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像を形成する4つの画像形成部PY,PM,PC,PKと、像担持体である中間転写ベルト606と、を備えたタンデム型中間転写方式である。画像形成部PY〜PKは、それぞれ感光体である感光ドラム1Y,1M,1C,1Kを有する電子写真ユニットである。
画像形成部PY〜PKは、現像に用いるトナーの色が異なる以外は同様に構成されるため、イエローの画像形成部PYを例に画像形成部の構成及びトナー像の形成プロセス(画像形成動作)について説明する。画像形成部PYは、感光ドラム1Yの他に、露光装置611、現像装置610、及びドラムクリーナ609を有する。感光ドラム1Yは、外周部に感光層を有するドラム状の感光体であり、中間転写ベルト606の回転方向(図1:矢印B)に沿った方向(図1:矢印A)に回転する。感光ドラム1Yの表面は、帯電ローラ等の帯電手段から電荷が供給されることで帯電する。露光装置611は、画像情報に応じて変調されたレーザ光を発し、反射装置612を含む光学系によって感光ドラム1Yを走査することで、感光ドラム1Yの表面に静電潜像を描き込む。現像装置610は、トナーを含む現像剤を収容し、感光ドラム1Yにトナーを供給することで静電潜像をトナー像に現像する。感光ドラム1Yに形成されたトナー像は、一次転写装置である一次転写ローラ607と中間転写ベルト606との間のニップ部である一次転写部において中間転写ベルト606に一次転写される。一次転写後に感光ドラム1Yに残留したトナーは、ドラムクリーナ609によって除去される。
中間転写ベルト606は、駆動ローラ604、従動ローラ605、二次転写内ローラ603、及びC,M,Y,K各色の一次転写ローラ607に巻き掛けられ、駆動ローラ604により図1中の時計回り方向(矢印B)に回転駆動される。上述の画像形成動作は各画像形成部PY〜PKにおいて並行して進められ、4色のトナー像が互いに重なるように多重転写されることで、中間転写ベルト606にフルカラーのトナー像が形成される。このトナー像は、中間転写ベルト606に担持されて二次転写部66Pに搬送される。二次転写部66Pは、転写ローラとしての二次転写外ローラ66と二次転写内ローラ603との間のニップ部として構成され、二次転写外ローラ66にトナーの帯電極性とは逆極性のバイアス電圧が印加されることでトナー像がシートSに二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト606に残留したトナーは、ベルトクリーナによって除去される。トナー像が転写されたシートSは、定着前搬送部67により定着ユニット68へと受け渡される。定着ユニット68は、シートSを挟持して搬送する定着ローラ対と、ハロゲンヒータ等の熱源とを有し、シートSに担持されたトナー像に圧力及び熱を加える。これにより、トナーが溶融及び固着し、シートSに定着した定着画像が得られる。
次に、給送カセット61に収容されたシートSを給送し、画像が形成されたシートSを装置本体60Aの外部に排出するシート搬送装置60Fの構成及び動作について説明する。シート搬送装置60Fは、搬送ユニット64、斜行補正手段65、分岐搬送部69、反転搬送部601、及び両面搬送部602を含む。給送カセット61は装置本体60Aに対して引抜き可能に装着され、昇降可能な昇降プレート62に積載されたシートSは、給送ユニット63によって1枚ずつ給送される。シート給送手段である給送ユニット63としては、吸引ファンによってベルト部材にシートSを吸着して搬送するベルト方式(図1参照)や、ローラ又はパッドを用いた摩擦分離方式が挙げられる。給送ユニット63から送り出されたシートSは、搬送ローラ対によって搬送パス64aに沿って搬送され、本実施例の付与手段としての斜行補正手段65に受け渡される。
斜行補正手段65に受け渡されたシートSは、斜行補正手段65において斜行補正やタイミング補正が行われた後、二次転写部66Pに向けて搬送される。このとき、斜行補正手段65に含まれるスライドローラ7は、スライド前センサ77(図2参照)の検知信号に基づいて、画像形成部PY〜PKによる画像形成動作の進行度に合わせたタイミングでシートSを二次転写部66Pに送り込む。スライドローラ7が本実施例の第1ローラ対である。二次転写部66Pにおいてトナー像を転写され、定着ユニット68によって画像の定着が行われたシートSは、シートSの搬送経路を切換可能な切換部材を有する分岐搬送部69に搬送される。シートSに対する画像形成が完了している場合には、シートSは排出ローラ対によって装置本体60Aの外方に配置された排出トレイ600に排出される。シートSの裏面に画像を形成する場合、シートSは反転搬送部601を介して両面搬送部602に受け渡される。反転搬送部601は、正転及び逆転可能な反転ローラ対を有し、シートSをスイッチバックさせて両面搬送部602に受け渡す。両面搬送部602は、搬送パス64aに合流する再搬送パス64bを介してシートSを搬送ユニット64へ向けて搬送する。そして、シートSは裏面に画像が形成された後、排出トレイ600へと排出される。
なお、上記の構成は画像形成装置の一例であり、例えば、電子写真方式に代えてインクジェット方式の画像形成手段を備えた画像形成装置であってもよい。また、画像形成手段を備えた装置本体の他にオプションフィーダやステープラ等の後処理機構を備える画像形成装置があるが、以下で説明するシート搬送装置の構成はこのような後処理機構におけるシートSの搬送に用いてもよい。また、電子写真方式においては、画像形成部を並列配置したタンデム方式に限らず、円筒状に配置したロータリー方式においても実施可能である。また、中間転写体に一次転写されたトナー像をシートに二次転写する中間転写方式に限らず、感光体から直接シートにトナー像を転写する直接転写方式においても実施可能である。
ところで、シート搬送装置60Fにおいて、搬送中に発生するシートの斜行や位置ずれは、搬送ジャム又は他の機器とのシートの受け渡し不良、さらには印刷品質の低下等を招く。画像形成装置60において、シートSの表面に形成される画像の位置精度、特に、シートSの両面に画像形成を行う場合などには、より高い位置精度が必要になる。画像形成装置60では、シートSの表面に画像が形成される二次転写外ローラ66の直前に斜行補正手段65を配置することにより、給送カセット61からの搬送過程で蓄積されるシートSの斜行や位置ずれを補正して高い画像位置精度を得ることができる。斜行補正手段65は、シートSを斜送してシートの側端を突き当て基準部材71(図2参照)に摺接させることにより、シートの側端がシート搬送方向と平行になるように整合する、いわゆるサイドレジストレーション方式のものである。
次に、本実施例の斜行補正手段65及び搬送ユニット64の概略構成について図2を参照して説明する。シートSは、図2中、矢印Aで示されるシートの搬送方向において、上流側に配置される搬送ユニット64から、搬送ユニット64よりも下流に配置される斜行補正手段65に受け渡される。斜行補正手段65では、側端整合部65PにおいてシートSに対して斜行補正及び側端の整合が行われる。側端整合部65Pを通過したシートSは、スライド部65Rにおいてシートの搬送方向と直角な幅方向(矢印B)にスライドローラ7によって挟持された状態でスライド移動される。これにより、中間転写ベルト606に形成されたトナー像に対するシートSの位置合わせが行われ、シートSは、二次転写外ローラ66へ向けて搬送される。なお、搬送ユニット64及び斜行補正手段65は、シート搬送方向に直交する幅方向の中心に、中間転写ベルト606に形成されたトナー像の基準位置CTRが重なるようにシートSの搬送位置が設定された、いわゆる中央基準でシートを搬送する。なお、電子写真方式のシート処理手段以外に、インクジェット機構や後処理機構などのシート処理手段が設けられている場合がある。このような場合、スライドローラ7によって搬送されるシートに対してシート処理手段が施す処理の基準位置CTRがシート搬送方向に直交する幅方向の中心になるようにシートを搬送する。つまり、本開示におけるシート搬送装置は、画像形成装置に限らず、例えば画像形成装置に連結されるフィニッシャであってもよい。図2、図4及び図5においては、幅方向において二次転写外ローラ66の中心を基準位置CTRとして示している。
搬送ユニット64は、搬送ガイド75上にそれぞれ配置された搬送ローラ73,74を有する。搬送ローラ73,74は、搬送ガイド75に形成された開口部を通じて、従動ローラに当接した状態で回転する(図1参照)。搬送ローラ73,74は、不図示のモータによって回転駆動され、図2中、矢印A方向にシートSを搬送するためにそれぞれに対して等しい搬送速度が付与される。搬送ローラ73,74は、それぞれが従動ローラに対して不図示の駆動手段により昇降して当接又は離間した配置とすることができる。
側端整合部65Pは、可動ユニット11Uと、固定ガイド10を含む固定ユニット10Uとを有する。可動ユニット11Uは、可動ガイド11、斜送ローラ70a,70b,70c、及び突き当て基準部材71を含む。可動ユニット11Uに含まれるこれらの部材は、不図示のモータに駆動されてシート搬送方向と直角な方向(矢印C方向)に移動可能に構成されている。斜送ローラ70a,70b,70cは、それぞれ、駆動ローラ及び従動ローラによって構成される。そして、斜送ローラ70a,70b,70cの駆動ローラの回転軸は、シート搬送方向と直角な方向に対し傾いて配置されており、斜送ローラ70a,70b,70cの従動ローラの回転軸は、シート搬送方向と直角な方向に配置されている。駆動ローラの回転軸の傾き方向は、シート搬送方向に直交する幅方向の内側に向かうほど(つまり、基準位置CTRに近づくほど)シート搬送方向の下流となり、幅方向の外側に向かうほどシート搬送方向の上流となる向きである。このような構成により、斜送ローラ70a,70b,70cに挟持されたシートは、シート搬送方向に対して傾斜した方向に移動し、結果としてシートの一端が突き当て基準部材71の当接面71Aに当接する。そして、当接面71Aに当接した後、シートが当接面71Aに沿って移動することで、シートの斜行が補正される。つまり、斜送ローラ70a,70b,70cは、それぞれ、本実施例の補正ローラとして機能する。また、斜送ローラ70a,70b,70cは、突き当て基準部材71の当接面71Aに対してシートが座屈して浮き上がらないようにするために、可能な限り突き当て基準部材71に近い位置に配置されるのが望ましい。これは、斜送ローラ70a,70b,70cに挟持されたシートと突き当て基準部材71との間隔が大きい場合、シートの側端整合が未完了のままシートが突き当て基準部材71を通過する可能性があるためである。
なお、斜送ローラ70a,70b,70cは、それぞれの駆動ローラに従動ローラが当接した状態において従動ローラのシートに対する摩擦力が駆動ローラよりも小さく、かつ、ニップ位置が可動ガイド11の水平面からわずかに突出する位置に配置される。また、斜送ローラ70a,70b,70cは、それぞれの摩擦係数及び断面形状が、シートを斜送している状態において突き当て基準部材71の当接面71Aに倣ってシートが回転できる値に設計されている。そして、斜送ローラ70a,70b,70cの駆動ローラは、それぞれ、不図示のモータによって回転駆動され、矢印A方向について搬送ローラ73、74と等しい搬送速度が付与されている。また、斜送ローラ70a,70b,70cの従動ローラは不図示の駆動手段により昇降可能に設けられており、それぞれの駆動ローラに対して当接又は離間することができる。
スライド部65Rは、搬送ガイド79、スライドローラ7、スライド前センサ77、スライド後センサ78を含む。スライドローラ7は、図2中、矢印A方向にシートを搬送するように回転しつつ、不図示のモータによって矢印B方向にスライド可能に構成されている。スライドローラ7には不図示のモータによって、搬送ローラ73,74と等しい矢印A方向の搬送速度が付与されている。また、スライドローラ7は、駆動ローラ及び従動ローラによって構成され、従動ローラが不図示の駆動手段により昇降して駆動ローラに対し当接又は離間可能なように配置されている。
二次転写部66Pは、中間転写ベルト606(図1参照)の外側に配置される二次転写外ローラ66、中間転写ベルト606の内側に配置される二次転写内ローラ603(図1参照)、中間転写ベルト606により構成される。二次転写部66Pにおける中間転写ベルト606上のトナー像の転写タイミングは、制御手段9がスライド後センサ78の検知信号に基づいてシート先端の二次転写部66Pへの到達タイミングを制御することによって調整される。
次に、図3から図5を参照して、本実施例における斜行補正時の動作について説明する。図3は、本実施例における斜行補正手段65及び搬送ユニット64での搬送動作の流れを示すフローチャートである。また、図4(a〜d)及び図5(e〜g)は、搬送動作の各段階における斜行補正手段65及び搬送ユニット64の上面図である。図3のフローチャートで示される斜行補正手段65及び搬送ユニット64での搬送動作は、制御手段9によって制御される。したがって、図3に含まれる各ステップは、制御手段9からの実行命令を受けて斜行補正手段65及び搬送ユニット64において実行される。
図4(a)に示すように、搬送センサ76がシートの先端を検知すると、搬送ローラ73においてシートの搬送を一時停止させる。搬送ローラ73においてシートの搬送を一時停止することにより、搬送中に発生するシートSの先頭通過タイミングの累積誤差をリセットすることができる。また、このとき、予めユーザーによる入力又は画像形成装置60内のセンサによって取得されたシートサイズ情報(S11)に基づき、可動ユニット11Uを矢印C方向(シートの幅方向、図2参照)に移動させる。このとき、斜送ローラ70a,70b,70cがシートSの幅方向の長さよりも短くなるように可動ユニット11Uを矢印C方向に移動させる。また、このとき突き当て基準部材71の当接面71AがシートSの側端に当接しない位置に配置されるように可動ユニット11Uを矢印C方向に移動させる。なお、斜送ローラ70a,70b,70cがシートSの幅方向の長さよりも短く、かつ、当接面71AがシートSの側端に当接しないように配置される可動ユニット11Uの位置が可動ユニット11Uの初期位置である。そして、制御手段9は、可動ユニット11Uを初期位置にて待機させる(S12)。
次に、図4(b)に示すように、搬送ローラ73,74による搬送開始(S13)後、タイマーカウントなどを基に、制御手段9は、斜送ローラ70aへのシートの到達の有無を判断する(S14)。シートが斜送ローラ70aに到達した後、搬送ローラ73,74のニップを解除する(S15)。搬送ローラ73,74がニップ状態のままであると、斜送ローラ70aが斜送を開始してもシートが直進して斜送されないためである。搬送ローラ73,74のニップが解除されると、斜送ローラ70aがシートの端部をニップして搬送を開始する。図4(c)に示すように、斜送ローラ70aは、斜送ローラ70b,70cに向けて順次シートを搬送する。このように、シートSは、斜送ローラ70a,70b,70cによって突き当て基準部材71へ向かって斜送され(S16)、シート搬送方向に沿った辺全体を突き当て基準部材71の基準面に沿って搬送される。これによりシートSの斜行が補正され、さらに、シートSの側端位置が整合される(S17)。
シートSが搬送されてスライド前センサ77の検知位置にシートの先端が到達すると、制御手段9は、シートSがスライドローラ7のニップ部7Nに到達したと判断する(S18)。シートSがニップ部7Nに到達したと判断すると、制御手段9は不図示のモータを駆動させ、図4(d)に示すように、斜送ローラ70a,70b,70cのニップを解除する(S19)。斜送ローラ70a,70b,70cがニップ状態のままであると、スライドローラ7をスライドさせたときにニップ部7NにおいてシートSが回転してしまうためである。そして、制御手段9は、スライドローラ7を矢印B方向(図2参照)に、また、可動ユニット11Uを矢印C方向(図2参照)にスライドさせる。これにより、図5(e)に示すように、シートSが中間転写ベルト606のトナー像に合わせた位置へと移動する(S20)。このように、スライドローラ7によってシートSが幅方向に移動する際に、スライドローラ7の移動方向と同じ方向に可動ユニット11Uを移動させることにより、当接面71AからシートSを幅方向に移動させるための補助移動力が付与されることとなる。つまり、可動ユニット11Uと当接面71Aとが協働して、幅方向にシートが移動する際の補助移動力が付与される。
このように、本実施例の斜行補正手段65では、シートSを幅方向に移動させて画像に対する位置合わせを行う際に、シートSを幅方向に移動させるための補助移動力をシートSに対して付与している。また、このとき付与される力は、幅方向におけるシートSの移動方向と同じ方向に作用するため、シートSを幅方向に移動させる際にニップ部7Nに対するシートSの抵抗による影響を低減することが可能となる。シートS自体の抵抗を小さくすることが可能となるため、スライドローラ7に挟持された状態で幅方向に移動する際におけるシートSの回転が抑制される。
S20におけるスライドローラ7と可動ユニット11Uとの移動タイミングとしては、スライドローラ7によってシートSが挟持されている状態のときに可動ユニット11Uを移動させればよい。なお、スライドローラ7によってシートSを基準位置CTRへ向けて移動させる期間と可動ユニット11Uとを移動させる期間とを少なくとも部分的に重複させると好適である。特に、スライドローラ7に同期させて可動ユニット11Uを移動させる構成がより好ましい。ここでの「同期」とは、スライドローラ7の移動と同時に、かつ、スライドローラ7の移動量と同じだけ可動ユニット11Uを移動させることを指す。スライドローラ7に同期させて可動ユニット11Uを移動させることで、ニップ部7Nに対するシートSの抵抗をより小さくすることができるため、シートSへのダメージの発生を低減することができる。
その後、図5(f)に示すように、可動ユニット11Uを矢印C2方向に移動させた後、シートSから突き当て基準部材71を離間させる(S21)。このようにすることで、摺動抵抗によるシートSの回転やシートSの側端部に対するダメージを低減することができる。シートから突き当て基準部材71が離間すると、スライドローラ7の駆動が開始され、シートSが二次転写部66Pへ搬送される。図5の(g)に示すようにシートSが二次転写外ローラ66に到達したと判断すると(S22)、制御手段9は、スライドローラ7の従動ローラを上昇させて、スライドローラ7によるシートのニップを解除する(S23)。
尚、図6のように可動ユニット11Uをスライドユニット12U上に設けるようにしてもよい。スライドユニット12Uは、可動ユニット11Uとスライドローラ7とを一体的に移動させる本実施例の移動ユニットである。このようにすることで、可動ユニット11Uは、スライドユニット12Uに対して矢印C方向に相対的に移動可能となる。また、このような構成により、スライドローラ7と可動ユニット11Uとを同期させて矢印B方向へ移動させることがスライドユニット12Uを設けない場合よりも容易となる。
また、図3(b)のフローチャートに示すように、S11で取得したシートの種類の情報に基づいてシートが所定の種類であるか否かに応じて可動ユニット11Uの移動の要否を判断する動作モードを実行可能なように構成してもよい。スライドローラ7及び可動ユニット11Uの両方を移動させる動作モードが本実施例の第1モード、スライドローラ7のみでシートを中間転写ベルト606上のトナー像に合わせた位置へ移動させる動作モードが本実施例の第2モードである。図3(b)では、S19にて斜送ローラ70a,70b,70cのニップ解除後、シートSが長尺でないと判断した場合(S101/NO)に、スライドローラ7のみでシートをトナー像に合わせた位置へ移動させる動作モードを実行している(S102)。
なお、「シートが長尺である」とは、幅方向におけるシートの長さに対して搬送方向におけるシートの長さが著しく長いシートであることを示し、制御手段9は、シートが長尺であるときにシートが所定の種類であると判断している。例えば、搬送方向におけるシートの長さが第1長さとしての700mmであり、幅方向におけるシートの長さが210mmのシートが長尺であるシートに対して第1モードでの動作が行われると仮定する。この場合、A4サイズのシートに対しては第2モードでの動作、つまり、スライドローラ7のみでトナー像に対する位置合わせが行われることとなる。このように、搬送方向におけるシートSの長さが第1長さよりも短い第2長さの場合には、スライドローラ7のみでトナー像の位置合わせを行うことにより、印刷工程における生産性を向上させることができる。
このように、本実施例の斜行補正手段65は、画像位置に対して精度よく斜行補正を行うことができる。そのため、多種多様なシートに対応した商業印刷等を行うハイエンド印刷機に適用することも可能である。なお、シートのサイズ、厚さ、重さ、摩擦係数、平滑性等の様々な用紙特性パラメータと、温度、湿度などの環境特性パラメータとを組み合わせてあらかじめデータテーブルとして記憶しておいてもよい。このようにすることにより、画像位置に対するシートの位置合わせを行うに際し、側端整合の性能を安定して発揮できることができ、かつ、印刷工程の生産性を向上させることが可能となる。
<実施例2>
実施例1では、サイドレジストレーション方式の斜行補正時における補助移動力の付与について説明したが、実施例2では先端突き当て方式の斜行補正時における補助移動力の付与について説明を行う。図7は、実施例2のシート搬送装置を含む画像形成装置60の概略構成図である。なお、図7において、実施例1の画像形成装置60と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。給送ユニット63から送り出されたシートSは、搬送ユニット64に含まれる搬送パス64aを通過し、斜行補正手段8へと搬送される。斜行補正手段8は、シートSの斜行補正や中間転写ベルト606に形成されているトナー像とシートを合わせるためのタイミング補正を行った後、シートSを二次転写部66Pへ給送する。
実施例1では、サイドレジストレーション方式の斜行補正時における補助移動力の付与について説明したが、実施例2では先端突き当て方式の斜行補正時における補助移動力の付与について説明を行う。図7は、実施例2のシート搬送装置を含む画像形成装置60の概略構成図である。なお、図7において、実施例1の画像形成装置60と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。給送ユニット63から送り出されたシートSは、搬送ユニット64に含まれる搬送パス64aを通過し、斜行補正手段8へと搬送される。斜行補正手段8は、シートSの斜行補正や中間転写ベルト606に形成されているトナー像とシートを合わせるためのタイミング補正を行った後、シートSを二次転写部66Pへ給送する。
次に、実施例2の斜行補正手段8及び搬送ユニット64の概略構成について図8を参照して説明する。図8に示すように、斜行補正手段8は、図8中、矢印Aで示されるシートの搬送方向において、上流側に配置されるループ形成ローラ81、ループ形成ローラ81よりも下流に位置するレジストレーションローラ82を有する。また、斜行補正手段8は、レジストレーションローラ82を矢印B方向に移動させるスライドユニット12Uと、矢印C方向に移動可能に設けられた可動ユニット13Uと、矢印D方向に移動可能に設けられた可動ユニット14Uとを有する。スライドユニット12Uは、レジストレーションローラ82と一体的に動作するように設けられており、可動ユニット13U,14Uは、ループ形成ローラ81からレジストレーションローラ82に受け渡されるシートの側端に当接可能な位置に配置される。
また、ループ形成ローラ81及びレジストレーションローラ82は、それぞれ駆動ローラと従動ローラとを有し、不図示のモータにより、従動ローラを上昇させることより、駆動ローラと従動ローラとのニップを解除可能に構成されている。また、シートの搬送方向において、レジストレーションローラ82よりも上流にはCISセンサ83が配置されている。CISセンサ83は、シートの幅方向における側端位置を検知する側端位置検知手段であり、CISセンサ83によってループ形成ローラ81から搬送されるシートの側端位置の情報を取得することができる。また、レジストレーションローラの上流及び下流側には、それぞれ、検知位置におけるシートの先端の通過を検知するスライド前センサ77、スライド後センサ78が配置されている。
次に、図9から図11を参照して、本実施例における斜行補正時の動作について説明する。図9は、本実施例における斜行補正手段8及び搬送ユニット64での搬送動作の流れを示すフローチャートである。また、図10(a〜c)及び図11(d〜f)は、搬送動作の各段階における斜行補正手段8及び搬送ユニット64の上面図である。図9のフローチャートで示される斜行補正手段8及び搬送ユニット64での搬送動作は、制御手段9によって制御される。したがって、図9に含まれる各ステップは、制御手段9からの実行命令を受けて斜行補正手段8及び搬送ユニット64において実行される。
図10(a)に示すように、搬送センサ76がシートSの先端を検知すると、搬送ローラ73においてシートSの搬送を一時停止させる。搬送ローラ73においてシートSの搬送を一時停止することにより、搬送中に発生するシートSの先頭通過タイミングの累積誤差をリセットすることができる。また、このとき、予めユーザーによる入力又は画像形成装置60内のセンサによって取得されたシートサイズ情報(S51)に基づき、可動ユニット13U,14Uを、シートサイズに応じた初期位置に移動させる(S52)。S52における可動ユニット13U,14Uの初期位置とは、搬送ローラ73からレジストレーションローラ82までの間をシートSが搬送される際に、シートSの斜行がある程度許容されるときの可動ユニット13U,14Uの位置である。例えば、可動ユニット13Uと可動ユニット14Uとの間隔がシートSの搬送方向に直交する幅方向におけるシートSの長さよりも長くなるような位置を可動ユニット13U,14Uの初期位置にしてもよい。可動ユニット13U,14Uを初期位置に移動させると、レジストレーションローラ82を停止(S53)した状態で、搬送ローラ73,74及びループ形成ローラ81によってシートSの搬送を開始し(S54)、シートSが搬送されてくるまで待機する。
図10(b)に示すように、シートSは、ループ形成ローラ81とレジストレーションローラ82との間においてループLPが形成された状態でループ形成ローラ81により停止したレジストレーションローラ82に押し込まれる(S55)。このとき、制御手段9は、スライド前センサ77の検知位置をシートSの先端が通過したタイミングに基づいて突き当て時間やシートSの移動量を定める。そして、制御手段9が定めた突き当て時間やシートSの移動量に応じてシートSの先端をニップ部82Nに突き当てることによって、シートSのループLPが形成される。このとき、シートSの先端がニップ部82Nに突き当てられることにより、シートSの斜行が補正される。
次に、図10(c)に示すように、シートSがレジストレーションローラ82のニップ部82Nに到達すると、レジストレーションローラ82を駆動させる(S56)。また、制御手段9は、レジストレーションローラ82の駆動に伴って不図示のモータを駆動させ、ループ形成ローラ81及び搬送ローラ73,74のそれぞれのニップを解除する(S57)。このとき、ニップを解除することにより、搬送方向の上流側、すなわち、後端側におけるシートSの側端位置がレジストレーションローラ82で挟持された先端側のシートSの側端位置に近づくように補正される。次に、制御手段9は、幅方向におけるシートSの側端をCISセンサ83によって読取り、二次転写部66Pに対するシートSの側端位置の位置ずれ量Wを定める(S58)。
位置ずれ量Wが定まると、図11(d)に示すように、可動ユニット13U,14Uは、幅方向においてシートSの側端位置に向かって移動する(S59)。このとき、可動ユニット13U,14Uは、シートSとの当接位置がシートSの側端位置において当接するように移動することにより、シートSの側端が可動ユニット13U,14Uによって支持されることとなる。次に、S58で定めた位置ずれ量Wに基づいて、図11(e)に示すように、レジストレーションローラ82及び可動ユニット13U,14Uを移動させる(S60)。レジストレーションローラ82及び可動ユニット13U,14Uは、幅方向において位置ずれ量Wの分だけ移動する。つまり、可動ユニット13U,14Uは、レジストレーションローラ82によってシートSが幅方向に移動する際に、レジストレーションローラ82の移動方向と同じ方向に移動する。このとき、シートSとの当接位置においては、可動ユニット13U,14UからシートSに対してシートSを幅方向に移動させるための補助移動力が付与されることとなる。また、搬送ユニット64及び斜行補正手段8は、シート搬送方向に直交する幅方向の中心に、中間転写ベルト606に形成されたトナー像の基準位置CTRが重なるようにシートSの搬送位置が設定された、いわゆる中央基準でシートを搬送する。つまり、制御手段9は、レジストレーションローラ82によって搬送されるシートに対してシート処理手段が施す処理の基準位置CTRがシート搬送方向に直交する幅方向の中心になるように位置ずれ量Wを定める。
このように、本実施例の斜行補正手段8では、シートSを幅方向に移動させて画像に対する位置合わせを行う際に、シートSを幅方向に移動させるための補助移動力をシートSに対して付与している。また、このとき付与される力は、幅方向におけるシートSの移動方向と同じ方向に作用するため、シートSを幅方向に移動させる際にニップ部82Nに対するシートSの抵抗による影響を低減することが可能となる。シートSの抵抗を小さくすることが可能となるため、レジストレーションローラ82に挟持された状態で幅方向に移動する際におけるシートSの回転が抑制される。図8、図10及び図11においては、幅方向において二次転写外ローラ66の中心を基準位置CTRとして示している。
本実施例では、二次転写部66Pにおけるトナー像の位置に対して、レジストレーションローラ82に挟持され、かつ、可動ユニット13U,14Uによって側端が支持されたシートSの位置合わせが行われる。位置合わせが行われると、図11(f)に示すように、シートSはレジストレーションローラ82により二次転写外ローラ66に搬送され(S61)、シートSに画像が転写される。
なお、S60におけるレジストレーションローラ82と可動ユニット13U,14Uとの移動タイミングとしては、レジストレーションローラ82によってシートSが挟持されている状態のときに可動ユニット13U,14Uを移動させればよい。また、レジストレーションローラ82に同期させて可動ユニット13U,14Uを移動させる構成であってもよい。ここでの「同期」とは、レジストレーションローラ82の移動と同時に、かつ、レジストレーションローラ82の移動量と同じだけ可動ユニット13U,14Uを移動させることを指す。レジストレーションローラ82に同期させて可動ユニット13U,14Uを移動させることで、ニップ部82Nに対するシートSの抵抗をより小さくすることができるため、シートSへのダメージの発生をより低減することができる。
<その他の実施例>
トナー像に対する位置合わせを行う際に、例えば、搬送ローラ73,74をシートの幅方向に移動させることにより、シートに対して補助移動力を付与する構成であってもよい。つまり、シート搬送方向においてスライドローラ7又はレジストレーションローラ82よりも上流に配置されたローラを幅方向に移動させることによってシートに対して補助移動力を付与する構成としてもよい。このとき、搬送ローラ73,74は、本開示の第2ローラ対として機能する。また、搬送ローラ73,74のいずれか一方のみをシートの幅方向に移動させ、他方のローラを離間させる構成であってもよい。
トナー像に対する位置合わせを行う際に、例えば、搬送ローラ73,74をシートの幅方向に移動させることにより、シートに対して補助移動力を付与する構成であってもよい。つまり、シート搬送方向においてスライドローラ7又はレジストレーションローラ82よりも上流に配置されたローラを幅方向に移動させることによってシートに対して補助移動力を付与する構成としてもよい。このとき、搬送ローラ73,74は、本開示の第2ローラ対として機能する。また、搬送ローラ73,74のいずれか一方のみをシートの幅方向に移動させ、他方のローラを離間させる構成であってもよい。
7 スライドローラ(第1ローラ対)/7N,82N ニップ部/8,65 斜行補正手段(付与手段)/9 制御手段/12U 移動ユニット/60 画像形成装置/60F シート搬送装置/70a,70b,70c 斜送ローラ(補正ローラ)/71A 当接面/73,74 搬送ローラ(第2ローラ対)/82 レジストレーションローラ(第1ローラ対)/83 CISセンサ(側端位置検知手段)/CTR 基準位置/613 画像形成エンジン(画像形成手段)
Claims (14)
- シートを挟持した状態でシートの搬送方向に直交する幅方向に移動可能であり、シートを搬送する第1ローラ対と、
前記搬送方向において前記第1ローラ対よりも上流に配置され、前記幅方向に移動することにより、前記第1ローラ対に挟持されているシートに対して前記第1ローラ対によって前記幅方向にシートが移動する際の補助移動力を付与する付与手段と、を備え、
前記付与手段は、前記第1ローラ対によってシートが挟持されている状態で前記幅方向に移動する、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記付与手段は、前記搬送方向において前記第1ローラ対よりも下流に配置されて前記第1ローラ対によって搬送されるシートに対する処理を行うシート処理手段に、前記第1ローラ対によって搬送されるシートの先端が到達する前に前記幅方向に移動する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記シート処理手段は、像担持体との間にニップ部を形成し、前記ニップ部にシートを挟持して搬送しながら前記像担持体に担持されたトナー像をシートに転写する転写ローラである、
ことを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。 - 前記付与手段は、前記幅方向における前記第1ローラ対の移動に同期して前記幅方向に移動する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記付与手段は、前記搬送方向に沿って延び、前記幅方向におけるシートの一端が当接可能な当接面を有し、前記当接面が前記第1ローラ対に挟持されているシートに当接した状態において前記幅方向に移動することにより、当該シートに対して前記補助移動力を付与する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送方向の下流に向かうほど、前記幅方向において前記当接面に近づくように前記搬送方向に対して傾斜した方向にシートを移動させて前記当接面にシートを当接させ、シートが前記当接面に当接した後は前記当接面に沿ってシートを移動させることにより、シートの斜行を補正する補正ローラを備える、
ことを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。 - 前記第1ローラ対及び前記付与手段は、前記補正ローラによって前記当接面に沿って移動されたシートの前記幅方向における中央が、前記第1ローラ対によって搬送されるシートに対して施される処理の基準位置になるように移動する、
ことを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。 - 前記第1ローラ対は、ニップ部を有し、シートの先端を前記ニップ部に突き当てることによりシートの斜行を補正する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記搬送方向において前記第1ローラ対よりも上流に配置され、前記幅方向におけるシートの側端位置を検知する側端位置検知手段、を備え、
前記付与手段は、前記幅方向における前記付与手段とシートとの当接位置が前記側端位置になるように移動し、
前記第1ローラ対及び前記付与手段は、前記側端位置において前記付与手段と当接するシートの前記幅方向における中央が、前記第1ローラ対によって搬送されるシートに対して施される処理の基準位置になるように移動する、
ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。 - 前記第1ローラ対によって搬送されるシートの種類の情報を取得し、シートが所定の種類である場合に、前記第1ローラ対及び前記付与手段を前記幅方向に移動させる第1モードと、シートが前記所定の種類ではない場合に、前記第1ローラ対のみを前記幅方向に移動させる第2モードとを実行可能な制御手段、を備える、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記制御手段は、前記搬送方向におけるシートの長さが第1長さである場合に前記第1モードを実行し、前記第1長さよりも短い第2長さである場合に前記第2モードを実行する、
ことを特徴とする請求項10に記載のシート搬送装置。 - 前記付与手段は、前記搬送方向において前記第1ローラ対よりも上流に配置され、前記幅方向における前記第1ローラ対の移動に伴って前記幅方向に移動可能な第2ローラ対を有する、
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のシート搬送装置。 - 前記第1ローラ対と前記付与手段とを、前記幅方向に一体的に移動させる移動ユニットを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 請求項1から13のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置によって搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
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JP2019164105A JP2021042026A (ja) | 2019-09-10 | 2019-09-10 | シート搬送装置及び画像形成装置 |
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