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JP2005206338A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2005206338A JP2004015456A JP2004015456A JP2005206338A JP 2005206338 A JP2005206338 A JP 2005206338A JP 2004015456 A JP2004015456 A JP 2004015456A JP 2004015456 A JP2004015456 A JP 2004015456A JP 2005206338 A JP2005206338 A JP 2005206338A
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Tomohito Ogata
智史 小片
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Abstract

【課題】 用紙端部に対して常に一定の位置にある高画質の画像を高速に形成可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 記録材片寄り検知手段により検知された記録材の片寄り量に基づき、搬送手段により搬送される記録材の搬送方向に対して直交する方向に該搬送手段を揺動する揺動手段の揺動量を制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。より詳しくは、画像形成手段で形成された画像を、搬送手段で搬送された用紙に、転写手段で転写する画像形成装置に関する。
近年は、電子写真複写機やプリンタ、印刷機等の画像形成装置により画像が形成された用紙に対して、用紙の折り処理、綴じ処理、断裁処理、穿孔処理等を自動的に行う後処理装置を有する画像形成装置が提供されている。これにより、出力された用紙を従来の如くオペレータが製本したり、孔空け作業をする手間が省け、事務作業が非常に効率的になっている。
このような画像形成装置においては高精度の用紙搬送が要求されおり、例えば、用紙の端部が用紙の搬送方向あるいは画像形成手段の主走査方向に対して平行、垂直の位置関係を維持しないで搬送される場合(以下、「用紙の曲がり」と呼ぶ)や、用紙の曲がりはないが、用紙搬送方向の側端部位置と、画像形成手段による形成される画像の側端部位置とが一定の位置関係を維持しないで搬送される場合(以下、「用紙の片寄り」と呼ぶ)には、用紙の折り位置、綴じ位置、断裁位置あるいは穿設された孔も片寄ってしまい、その結果、用紙が片寄って製本、ファイリングされてしまうという問題がある。
このような問題を解決するために、用紙の片寄りを検知する用紙片寄りセンサを、再給紙部を搬送された用紙の曲がりを補正するレジストローラと転写部との間の用紙搬送路上に設け、レジストローラにより用紙の曲がりが補正された後に該センサにより検知された用紙の片寄りの情報に基づいて画像データの、メモリ上での位置を補正し、用紙端部に対する画像形成手段による画像形成位置を常に一定に維持することが知られている(例えば特許文献1)。
一方、高速かつ高画質のカラー画像に対する要求が高まっており、これに対しては、複数の感光体ドラム(像担持体)上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(K)のトナー像をそれぞれ形成し、これらのトナー像を中間転写ベルト(中間転写体)上に順次転写してトナー像を重ね合わせた後、重ね合わせたトナー像(重ね合わせのカラートナー像)を記録材である用紙上に一括して転写するタンデム型の画像形成装置がカラー画像を形成するために有用なものとして一般的に用いられている(例えば特許文献2)。
特開2002−248804号公報 特開2001−222129号公報
図8は、従来のタンデム型カラー画像形成装置の概略断面図である。
タンデム型カラー画像形成装置では、画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像が、一次転写ローラ15Y、15M、15C、15Kにより、回動する中間転写体170上に逐次転写されて、合成されたカラートナー画像が形成され、該カラートナー画像が地点P3で二次転写ローラ301により記録材である用紙Sに一括転写され、カラートナー画像が転写された用紙Sは、不図示の定着手段により定着処理されることで、カラー電子写真画像が得られる。
最初に形成されるイエロー色の画像形成においては、感光体ドラム11Yを、位置P1で露光手段13Yにより露光して静電潜像を形成した後、現像手段14Yで潜像を現像し、地点P2で一次転写ローラ15Yにより中間転写ベルト170への転写が行われる。
ところが、タンデム型カラー画像形成装置において、用紙端部に対する画像形成手段の画像形成位置を常に一定に維持するために、特許文献1に記載の画像形成方法を採用したところ、以下のような不具合が発生した。
すなわち、レジストローラ25と二次転写ローラ301との間の地点P4に設置された用紙片寄りセンサ60により検知された用紙の片寄り情報に基づいて、メモリに記憶された画像データをシフト処理することで画像形成部による画像形成位置を補正した後に、感光体ドラム11Yを位置P1で露光手段13Yにより露光し始めるにもかかわらず、地点P3〜P4間の用紙搬送距離に比して、地点P1〜P2〜P3間の画像搬送距離が大幅に大きいために、中間転写体170上のカラートナー像が用紙Sに転写される地点P3に到達する前に、地点P4にある用紙片寄りセンサ60を通過した用紙Sが地点P3に到達してしまい、用紙S上への画像形成を行うことができない。
一方、地点P4にある用紙片寄りセンサ60を通過した用紙Sの搬送を一旦停止し、中間転写体170上のカラートナー像が地点P3に到達するタイミングに合わせて用紙Sの搬送を再開するようにレジストローラ25を制御することが考えられるが、用紙Sの搬送を一旦停止する時間が非常に長くなり、高速なカラー画像形成が達成できなくなる。
また、このような不具合は、タンデム型カラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像形成装置においても、大径の感光体ドラムや長尺の感光体ベルトを使用することにより、感光体に対する露光手段の露光位置と用紙へのトナー画像の転写位置との距離が長くなると発生する可能性がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、用紙端部に対して常に一定の位置にある高画質の画像を高速に形成可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
請求項1に係る発明は、画像形成手段で形成された画像を、搬送手段で搬送された記録材に、転写手段で転写する画像形成装置において、
前記搬送手段を支持し、かつ前記搬送手段により搬送される記録材の搬送方向に対して直交する方向に揺動可能な揺動手段と、
前記搬送手段で搬送される記録材の片寄り量を検知する記録材片寄り検知手段と、
前記記録材片寄り検知手段により検知された記録材の片寄り量に基づき、前記揺動手段の揺動量を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、前記搬送手段は、記録材を挟持して前記転写手段に記録材を送り出す第1の搬送ローラと、
記録材を挟持して前記第1の搬送ローラに記録材を送り出す第2の搬送ローラとからなり、
前記記録材片寄り検知手段は、前記第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間を搬送されている記録材の片寄り量を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に係る発明は、記録材を挟持して前記搬送手段に記録材を送り込む第3の搬送ローラを有し、
前記第3の搬送ローラは記録材の挟持を解除可能であり、
前記制御手段は、前記揺動手段が揺動している間は、前記第3の搬送ローラによる記録材の挟持を解除させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
請求項4に係る発明は、前記制御手段は、前記揺動手段が揺動している間は、前記搬送手段による記録材の前記転写手段への搬送を禁止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項5に係る発明は、前記搬送手段により搬送される記録材の、前記記録材片寄り検知手段との相対姿勢を補正する記録材姿勢補正手段を有し、
前記記録材片寄り検知手段は、前記記録材姿勢補正手段により姿勢が補正された記録材の片寄り量を検知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項6に係る発明は、前記画像形成手段による像担持体上への画像形成開始後に、前記記録材片寄り検知手段による記録材の片寄り量検知を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項7に係る発明は、前記画像形成手段は、複数組の画像形成部で形成された画像が中間転写体上に逐次転写されて、カラー画像を形成し、前記転写手段は、前記中間転写体上のカラー画像を記録材に転写することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項1に記載の発明によれば、記録材片寄り検知手段により検知された記録材の片寄り量に基づき、搬送手段により搬送される記録材の搬送方向に対して直交する方向に該搬送手段を揺動する揺動手段の揺動量を制御することにより、画像形成手段で形成された画像の位置に合わせて、該画像が転写される記録材の搬送位置を補正させるので、記録材端部に対して常に一定の位置にある高画質の画像を高速に形成することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、記録材片寄り検知手段は、転写手段に記録材を送り出す第1の搬送ローラと第1の搬送ローラに記録材を送り出す第2の搬送ローラとの間を搬送されている記録材の片寄り量を検知することにより、転写手段により画像が転写される直前であり、しかも傾きが補正されて搬送されつつある記録材の片寄り量を正確に検知することができ、しかもその後に記録材の片寄りは殆ど発生しないので、より精度の高い記録材の搬送位置の補正が可能となり、高画質の画像を形成することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、揺動手段が揺動している間は、搬送手段に記録材を送り込む第3の搬送ローラによる記録材の挟持を解除させることにより、搬送手段だけでは搬送できないような大型の記録材であっても、揺動手段による記録材の搬送位置の補正が可能となり、記録材の種類を問わず高画質の画像を高速に形成することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、揺動手段が揺動している間は、搬送手段による記録材の転写手段への搬送を禁止することにより、揺動手段による記録材の搬送位置補正が完了してから、記録材が転写手段に搬送されるので、確実に高画質の画像を形成することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、記録材姿勢補正手段により姿勢が補正された記録材の片寄り量を検知することにより、傾きが補正されて搬送されつつある記録材の片寄り量を検知することができるので、より精度の高い記録材の搬送位置の補正が可能となり、高画質の画像を形成することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、画像形成手段による像担持体上への画像形成後に、記録材片寄り検知手段による記録材の片寄り量検知を行うことにより、画像形成手段で形成された画像が転写手段に到達するまでの間、記録材の搬送を一旦停止する必要がなく、高画質の画像を高速に形成することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、複数組の画像形成部で形成された画像が中間転写体上に逐次転写されて、カラー画像を形成するので、感光体に対する露光手段による画像形成開始位置と記録材へのトナー画像の転写位置との距離が長くなるような、いわゆるタンデム型カラー画像形成装置においても、高速かつ高画質な画像形成が可能となる。
本発明の実施の形態の一例を図面に従って説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術範囲や用語の意義を限定するものではない。
なお、各図面に図示するX、Y、Zの方向は、本実施の形態の画像形成装置を正面より見て左方向をX方向とし、右方向を逆X方向とする。また、正面より見て上方向をY方向とし、下方向を逆Y方向とする。正面より見て手前方向をZ方向とし、後方向を逆Z方向とすることにする。
図1は、本発明の実施の形態の一例を示す画像形成装置の断面構成図である。この画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成手段である複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10K及び中間転写ユニット17と、転写手段である転写部30と、用紙搬送部20及び定着部40等から成る。スキャナ2が画像形成装置本体1の上部に配置されている。
イエロー色の画像を形成するイエロー画像形成部10Yは、第1の像担持体としての感光体ドラム11Yの周囲に配置された帯電手段12Y、露光手段13Y、現像手段14Y、一次転写手段としての一次転写ローラ15Y、クリーニング手段16Yを有する。イエロー画像形成部10Yと同様に、マゼンタ色の画像を形成するマゼンタ画像形成部10M、シアン色の画像を形成するシアン画像形成部10C及び黒色画像を形成する黒色画像形成部10Kは、それぞれ感光体ドラム、帯電手段、露光手段、現像手段、一次転写ローラ、クリーニング手段を有する。
中間転写ユニット17は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の第2の像担持体としての中間転写体170を有する。転写部30は二次転写ローラ301等により構成されている。
用紙搬送部20は、用紙載置手段である給紙カセット21A、21B、21C、手差し給紙トレー21D、用紙送り出し手段211、複数の搬送ローラ22A、22B、本発明に係る第3の搬送ローラである第3搬送ローラ23、本発明に係る第2の搬送ローラであるループローラ24、第1の搬送ローラであるレジストローラ23、排紙ローラ26、排紙トレイ27、用紙反転機構28を含む記録材を搬送する機構である。なお、ループローラ24及びレジストローラ23により本発明に係る搬送手段を構成している。
各色画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、各色画像形成部の一次転写ローラ15Y他により、回動する中間転写体170上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。用紙載置手段である給紙カセット21A、21B、21C、手差し給紙トレー21Dのいずれかに積載された、本発明に係る記録材である用紙Sは、用紙送り出し手段211により1枚ずつ給紙され、複数の搬送ローラ22A、22B、第3搬送ローラ23及びループローラ24を経てレジストローラ25に用紙Sの先端が突き当てられる。
用紙Sの先端が突き当てられたレジストローラ25は、突き当てられた時点では回転を停止している。レジストローラ25が停止した状態で、ループローラ24により用紙Sが送り込まれることにより、用紙Sはループローラ24とレジストローラ24との間で撓み(ループ)が形成され、用紙の曲がりが補正され、続いてループローラ24とレジストローラ25との間に設けられた用紙片寄りセンサ60により、用紙Sの基準位置からの片寄り量が検知され、当該検知された片寄り量に応じて、本発明に係る揺動手段である揺動部50が所定量揺動する。
その後、画像形成部10Y、10M、10C、10K、および中間転写ユニット17における画像形成と同期してレジストローラ25の回転が開始され、用紙Sは二次転写ローラ301と中間転写ベルト170との当接箇所に搬送され、用紙S上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Sは、定着部40により定着処理され、排紙ローラ26に挟持されて機外の排紙トレイ27上に積載される。
一方、二次転写ローラ301により用紙Sにカラー画像を転写した後、用紙Sを曲率分離した中間転写体170は、クリーニング手段171により残留トナーが除去される。残留トナーは、図示しない装置により回収される。
画像形成処理中、一次転写ローラ15Kは常時、感光体ドラム11Kに圧接している。他の画像形成部の一次転写ローラはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体ドラムに圧接する。二次転写ローラ301は、ここを用紙Sが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体170に圧接する。
本発明に係る搬送手段であるループローラ24及びレジストローラ25、記録材片寄り検知手段である用紙片寄りセンサ60、並びに揺動手段である揺動部50の詳細について、図2を用いて説明する。図2(a)は、図1の画像形成装置における揺動部50の概略斜視図であり、図2(b)は、揺動部50をY方向から見た概略平面図である。
揺動部50は、ユニット基部51、ユニット支持部52a、52b、駆動モータ53、駆動プーリ機構54、支持バネ55a、55bとから構成されている。なお、図2(a)においては、ユニット基部51の底面の一部を切り取って、その下部が見えるようにしてある。
ユニット基部51は、剛性を有する金属や樹脂で形成された筐体であり、ループローラ24及びレジストローラ25とを支持しており、ユニット支持部52a及び52bにより、図示しない画像形成装置の本体フレームとZ方向及び逆Z方向に移動可能に支持されている。すなわち、ユニット支持部52a、52bは、ユニット基部51を支持するとともに、ユニット基部51を図中Z方向及び逆Z方向に移動させるためのガイドとしても機能する。
駆動プーリ機構54は、後述する制御部からの信号に基づき、所定量の回転駆動を行うステッピングモータ53により回転駆動させる第1プーリ54aが、ワイヤ固定部54dで固定されたワイヤ54bを介して第2プーリ54cを回転駆動して、滑車の原理により、ユニット基部51をユニット支持部52a及び52bのガイドする方向に移動させる。
支持バネ55a、55bは、画像形成装置の本体パネル100とユニット基部51の側面とを結合し、ユニット基部51全体を逆Z方向に付勢している。支持バネ55a、55bと駆動プーリ機構54との協働により、揺動部50は、Z方向及び逆Z方向に自在に移動可能となる。
本発明に係る搬送手段を構成する、第2の搬送ローラでもあるループローラ24は、ユニット基部51に支持された上ローラ241及び下ローラ242、駆動伝達機構244、並びに図示しない画像形成装置の本体フレームに支持された駆動モータ243とからなり、上ローラ241と下ローラ242とで用紙を挟持し、後述する制御部からの信号に基づき駆動回転する駆動モータ243から駆動伝達機構244を介して伝達される回転駆動力により下ローラ242が回転駆動され、当接駆動される上ローラ241と協働して用紙をX方向へ搬送する。なお。駆動伝達機構244は、ユニット基部51に支持された下ローラ242がZ方向及び逆Z方向に移動しても、本体フレームに支持された駆動モータ243との間で回転駆動力が伝達可能な構成となっている。
なお、本実施の形態では、ループローラ24の駆動の制御は駆動モータ243の制御により行っているが、駆動伝達機構244に駆動を切り替えるクラッチ機構を備え、当該クラッチ機構を制御することによっても実現可能である。
本発明に係る搬送手段を構成する、第1の搬送ローラでもあるレジストローラ25は、ユニット基部51に支持された上ローラ251及び下ローラ252、駆動伝達機構254、並びに図示しない画像形成装置の本体フレームに支持された駆動モータ253とからなる。その構成は、上述のループローラ24と同様なので、説明を省略する。
本発明の記録材片寄り検知手段である用紙片寄りセンサ60は、密着型ラインセンサで構成された位置検知センサであり、発光部となる図示しない照明用LEDと、用紙Sの搬送方向に対して直交する方向(図示Z方向)にセンサ群が配列された図示しないラインセンサからなる受光部とから構成されている。用紙片寄りセンサ60は、画像形成装置の本体パネル100に取り付けられており、用紙Sの通過位置を絶対位置もしくは予め定められた基準位置に対する相対位置を検知し、用紙片寄り量である位置カウント値として出力する。用紙片寄りの検知及び位置カウント値の出力は、公知の検知方法(例えば特開2001−166663号公報記載)を使用することができる。
本発明に係る第3の搬送ローラである第3搬送ローラ23の詳細について、図3を用いて説明する。図3は、図1の画像形成装置における第3搬送ローラ23の概略斜視図である。
第3搬送ローラ23は、図示しないモータにより駆動される支軸232に、複数のローラ部材を串刺し状に配置した駆動ローラ233に対してピンチローラ235が当接するように配置されている。
ピンチローラ235は、支持アーム236を介して支軸237に保持され、支軸237に対してリンク239を接続している。また、リンク239の一端には、ソレノイド238を接続し、他端部にスプリング230を接続して、軸237を揺動させる機構を構成している。そして、用紙を搬送する状態では、ピンチローラ235を支持アーム236により押圧して、両ローラの間にスプリング230による所定の値の押圧力を設定し、用紙に対する搬送作用を発揮させるようにする。なお、前記支持アーム236は、薄い板部材を用いても良いが、バネ板を用いる場合には、押圧力の設定を容易に行うことが可能になる。
これに対して、用紙を停止保持させる際には、後述する制御部からの信号により、ソレノイド238を逆X方向に付勢して、リンク239をスプリング230の力に反して回転させ、支軸237を介してピンチローラ235を駆動ローラ233から離間させて、両ローラの間のニップを解除させる。
本発明に係る画像形成装置の制御系の要部について、図4を用いて説明する。図4は、図1の画像形成装置の機能的構成を概念的に示すブロック図である。
画像形成装置1は、制御部101、メモリ102、スキャナ2、画像形成部10、用紙搬送部20、転写部30、定着部40、揺動部50、用紙片寄りセンサ60、操作部103とからなり、図1〜図3に示したものと同一符号を付した部材については説明を省略する。
制御部101は、図示しないCPU(中央処理装置)等から構成され、図示しない記憶部に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出し、当該プログラムに従って画像形成装置1の各部を集中制御する。
メモリ102は画像データ、若しくは制御パラメータ等の一時的な格納領域を形成する。
操作部103は操作パネルの表示や操作入力を制御する。操作部103において、高画質モードと、通常画質モードとの切り替えの入力が可能となっている。操作部103は、透明電極が格子状に配置された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルにより構成し、図示しない表示部と機能を兼用することも可能であり、この場合は、手指や専用のタッチペン等で押された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部101に出力する。
本発明の画像形成装置の動作例について、図5〜図6を用いて説明する。図5は、図4の操作部103或いは図示しないホストコンピュータにおいて高画質モードが選択された時の、画像形成装置各部の動作タイミングチャートである。横軸は時間の経過を示し、縦軸には、画像形成開始基準信号、各色画像形成部10Y〜10K、転写部30、レジストローラ25、ループローラ24、用紙片寄り検知センサ60、揺動部50、第3搬送ローラ23の搬送解除それぞれのオン/オフ動作を示している。図6(a)〜図6(d)は、本発明に係る搬送手段により搬送される用紙の搬送状態を示した模式図である。
操作部103あるいは、図示しないホストコンピュータからの画像形成開始の指示が入力されると、画像形成開始基準信号がオンされるとともに、ループローラ24が駆動モータ243による回転駆動を開始する(t0)。
続いて、画像形成部10Yが画像形成動作を開始し(t11Y)、続いて画像形成部10M(t11M)、画像形成部10C(t11C)、画像形成部10K(t11K)も順次画像形成動作を開始し、搬送ローラ22B、第3搬送ローラ23により用紙S1が搬送される。なお、このとき、レジストローラ25はまだ停止状態にある(図6(a))。
用紙S1の先端が、レジストローラ25のニップ部に突き当たり(t2)、なおもループローラ24により用紙S1が送り込まれることにより、用紙S1はループローラ24とレジストローラ25との間で撓み(ループ)Rが形成される(図6(b))。シートS1には当該ループRに対する復元力が発生し、この復元力によりシートS1の先端全体がレジストローラ25のニップ部に突き当たるようになり、シートS1の曲がり、すなわち記録材の姿勢が補正される。この時、ループローラ24とレジストローラ25は、用紙片寄りセンサ60との相対姿勢を補正する記録材姿勢補正手段として機能する。
ループローラ24とレジストローラ25により、用紙S1の曲がりが補正された後、ループローラ24とレジストローラ25との間に設けられた用紙片寄りセンサ60により、用紙S1の基準位置からの片寄り量が検知され(t3)、直ちに制御部101において揺動部50の揺動量が決定される。
ループローラ24が回転を停止し、第3搬送ローラ23の搬送が解除されると、揺動部50の駆動モータ53が制御部101で決定された揺動量に相当する制御信号により所定ステップ回転し、ループローラ24とレジストローラ25は、用紙S1を挟持した状態でZ方向又は逆Z方向に移動する(t4、図6(c))。
揺動部50の移動が完了した後、第3搬送ローラによる用紙S1の挟持を再開させるとともに中間転写ベルト170上に形成されたカラー画像の搬送と同期してレジストローラ25の回転を開始させ(t6)、所定時間後にレジストローラ25と同じ搬送速度でループローラ24の回転を開始する。時刻t2で形成された用紙S1のループRが無くなり、用紙Sはループがない状態を保持しながら画像転写位置に送り込まれ、時刻t11Yで画像形成が開始された中間転写ベルト170上のカラー画像が用紙S1に転写される(t8)。
ループローラ24とレジストローラ25による用紙S1の搬送が完了すると、揺動部50を初期位置に戻し(t9)、既に時刻t’0で開始された用紙S2に対する次の画像形成に備える。
以上のように、高画質モードでは、中間転写体170上に形成されたカラー画像に合わせて用紙Sの搬送位置を調整することにより、画像転写位置において、用紙Sの端部と一定の位置を維持した状態で転写されることになる。
記録材片寄り検知手段により検知された記録材の片寄り量に基づく揺動手段の揺動量の制御について、図7を用いて説明する。図7は、図5の時刻t3において、制御手段である制御部101で実行される揺動手段である揺動部50の揺動量決定の処理を示すフローチャートである。
ステップS101では、画像形成部10で形成された画像が転写される用紙Sの大きさ、特に用紙Sの搬送方向と直交するZ方向の長さが検知される。用紙S1の検知は、操作部103や図示しないホストコンピュータで、用紙のサイズ(例えば、A4、B5等)が選択入力されたり、図示しない用紙サイズセンサにより検知される。
ステップS102では、ステップS101において検知された用紙S1の大きさに基づき、画像形成部10により形成される画像の位置が決定され、メモリ102に記憶された画像データに基づく露光手段による感光体長手方向の露光位置を補正する。なお、ステップS101及びステップS102は、画像形成部10による画像形成が開始される前に処理が終了している。
ステップS103では、ステップS101で検知された用紙S1の大きさ、ステップS102で決定された画像形成する位置に基づき、用紙片寄りセンサ60により検知される用紙片寄り量並びに揺動部50の揺動量を決定するための基準となる位置が決定される。具体的には、用紙S1が搬送される用紙搬送路の中心線Qを基準として、ステップS101で検知された用紙S1の幅の2分の1の長さ変位した位置に、ステップS102で決定された画像形成位置の変位量を加減算した値を基準位置の値とする。
ステップS104では、用紙片寄りセンサ60が、ループローラ24とレジストローラ25により曲がりが補正された用紙S1の、基準位置からの片寄り量が検知され、位置カウント値として出力される。
ステップS105では、ステップS104で検知された片寄り量が、予め設定された所定量以内であるか否かが判断される。所定量以内であると判断されると(ステップS104;YES)、ステップS106の処理が実行され、所定量以内でないと判断されると(ステップS104;NO)、用紙S1の正しい位置に画像が転写されないとしてステップS107の処理が実行される。なお、所定量は、ループローラ24が用紙Sの搬送を停止している間の揺動部50の可動範囲により予め決められている。
ステップS106では、ステップS104で検知された片寄り量に基づいて、揺動部50の揺動量を決定する。具体的には、予め定められた計算式や処理テーブルを用いて、揺動部50の駆動モータ53が回転するステップ数を決定して処理を終了する。
ステップS107では、画像形成部10による画像形成を一旦中止し、画像形成する位置を変更した後、ステップS103に戻る。
なお、本実施の形態において、画像形成装置としてタンデム型カラー画像形成装置を例にとり説明したが、複写機、複合装置、プリンタ、プリンタ情報提供端末(例えばキオスク端末)等の画像形成装置に対しても適用可能である。
さらに、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
その他、画像形成装置を構成する各構成の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施の形態の一例を示す画像形成装置の断面構成図である。 図2(a)は、図1の画像形成装置における揺動部の概略斜視図であり、図2(b)は、揺動部をY方向から見た概略平面図である。 図1の画像形成装置における第3搬送ローラの概略斜視図である。 図1の画像形成装置の機能的構成を概念的に示すブロック図である。 高画質モードが選択された時の、画像形成装置各部の動作タイミングチャートである。 本発明に係る搬送手段により搬送される用紙の搬送状態を示した模式図である。 制御部で実行される揺動部の揺動量決定の処理を示すフローチャートである。 従来のタンデム型カラー画像形成装置の概略断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体
2 スキャナ
10Y、10M、10C、10K 画像形成部
17 中間転写ユニット
20 用紙搬送部
23 第3搬送ローラ
24 ループローラ
25 レジストローラ
30 転写部
40 定着部
50 揺動部
60 用紙片寄りセンサ
101 制御部
102 メモリ
103 操作部

Claims (7)

  1. 画像形成手段で形成された画像を、搬送手段で搬送された記録材に、転写手段で転写する画像形成装置において、
    前記搬送手段を支持し、かつ前記搬送手段により搬送される記録材の搬送方向に対して直交する方向に揺動可能な揺動手段と、
    前記搬送手段で搬送される記録材の片寄り量を検知する記録材片寄り検知手段と、
    前記記録材片寄り検知手段により検知された記録材の片寄り量に基づき、前記揺動手段の揺動量を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送手段は、記録材を挟持して前記転写手段に記録材を送り出す第1の搬送ローラと、
    記録材を挟持して前記第1の搬送ローラに記録材を送り出す第2の搬送ローラとからなり、
    前記記録材片寄り検知手段は、前記第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間を搬送されている記録材の片寄り量を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記録材を挟持して前記搬送手段に記録材を送り込む第3の搬送ローラを有し、
    前記第3の搬送ローラは記録材の挟持を解除可能であり、
    前記制御手段は、前記揺動手段が揺動している間は、前記第3の搬送ローラによる記録材の挟持を解除させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記揺動手段が揺動している間は、前記搬送手段による記録材の前記転写手段への搬送を禁止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送手段により搬送される記録材の、前記記録材片寄り検知手段との相対姿勢を補正する記録材姿勢補正手段を有し、
    前記記録材片寄り検知手段は、前記記録材姿勢補正手段により姿勢が補正された記録材の片寄り量を検知することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段による像担持体上への画像形成開始後に、前記記録材片寄り検知手段による記録材の片寄り量検知を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成手段は、複数組の画像形成部で形成された画像が中間転写体上に逐次転写されて、カラー画像を形成し、前記転写手段は、前記中間転写体上のカラー画像を記録材に転写することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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