JP2020172901A - 高圧燃料供給ポンプ及び吸入弁機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】ストッパのばねに対するガイド機能を損なうことなく、耐久性を向上させた吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプを提供することである。【解決手段】吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプであって、前記吸入弁機構は、吸入弁と、一端が前記吸入弁に接して該吸入弁を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばねと、前記吸入弁付勢ばねの他端が接するストッパと、を有し、前記ストッパは、前記吸入弁付勢ばねを収容する収容部を有し、前記収容部は、前記吸入弁付勢ばねをガイドするガイド部と、前記吸入弁付勢ばねから離隔される凹部と、前記吸入弁付勢ばねの他端が着座する着座部と、を有する、ことを特徴とする。【選択図】図6
Description
本発明は、内燃機関の燃料噴射弁に燃料を圧送する高圧燃料供給ポンプに関する。
本発明の高圧燃料供給ポンプの従来技術として、特開2016−191367号公報(特許文献1)に記載のものがある。この特許文献1に記載の高圧燃料供給ポンプは、加圧室への入口側に電磁吸入弁を有する。この電磁吸入弁は、吸入弁を閉弁方向に付勢するばねのストッパを有する。
ストッパはばねを収容する凹部を有する有底円筒形状であり、凹部の底はばねが着座する着座部を形成する。ばねの伸縮方向を軸方向としたとき、ストッパの着座部の面は軸方向と直交し、着座部の径方向外側の端部は凹部の内周面に繋がる。特許文献1に記載の高圧燃料供給ポンプにおいては、着座部の径方向外側の端部すなわち隅の形状は、曲率を有するR形状になってばねと接触する構造を開示している。
最近では、環境適合性向上のため、内燃機関の燃料噴射弁の噴射圧力は上昇傾向にある。噴射圧力が増大すると高圧燃料供給ポンプに搭載される各部品にも更なる耐久性の向上が求められる。高圧燃料供給ポンプに用いられる吸入弁の付勢ばねについては、ばねに用いられる部材の硬度を上げ耐久性を向上させることが可能だが、ストッパを摩耗させ、損傷させてしまう。
こうなると経時によってばねとストッパとの位置関係が変化し、性能維持ができないという問題があった。一方、ストッパの材質の硬度を高めたとしても、ばねとストッパのいずれかが摩耗し、この場合も性能維持が困難である。
特許文献1において、ストッパは、その内周面でばねをガイドするガイド機能を有する。このため、ばねとストッパの内周面との接触をなくすよう内径を大きくすることは、ストッパのガイド機能を喪失することになってしまう。また、電磁吸入弁の大型化を防ぐためにストッパの外径が一定のままで内径を大きくすることは、ストッパの筒部の肉厚を薄くすることになり強度低下となってしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ストッパのばねに対するガイド機能を損なうことなく、耐久性を向上させた吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプであって、前記吸入弁機構は、吸入弁と、一端が前記吸入弁に接して該吸入弁を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばねと、前記吸入弁付勢ばねの他端が接するストッパと、を有し、前記ストッパは、前記吸入弁付勢ばねを収容する収容部を有し、前記収容部は、前記吸入弁付勢ばねをガイドするガイド部と、前記吸入弁付勢ばねから離隔される凹部と、前記吸入弁付勢ばねの他端が着座する着座部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、ストッパのばねに対するガイド機能を損なうことなく、耐久性を向上させた吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプを提供することができる。
上記した以外の本発明の課題、構成、作用および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
以下に本発明の高圧燃料供給ポンプの実施例を、図面を用いて説明する。
<実施例1>
本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプについて図1乃至図5を用いて説明する。最初に、本実施例の高圧燃料供給ポンプのシステム構成と動作について図1乃至図5を用いて説明する。
本発明の実施例1による高圧燃料供給ポンプについて図1乃至図5を用いて説明する。最初に、本実施例の高圧燃料供給ポンプのシステム構成と動作について図1乃至図5を用いて説明する。
図1は高圧燃料供給ポンプが適用されたエンジンシステムの構成図、図2は高圧燃料供給ポンプの縦断面図、図3は高圧燃料供給ポンプの上方から見た水平方向断面図、図4は高圧燃料供給ポンプの図2と別方向から見た縦断面図、図5は高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁機構が開弁状態にある状態を示す。
図1において、破線で囲まれた部分が高圧燃料供給ポンプの本体(ポンプボディ1)を示している。この図1中の破線の中に示されている機構・部品はポンプボディ1に一体に組み込まれていることを示す。
燃料タンク20の燃料は、エンジンコントロールユニット27(以下ECUと称す)からの信号に基づきフィードポンプ21によって汲み上げられる。この燃料は適切なフィード圧力に加圧されて燃料配管28を通して高圧燃料供給ポンプの低圧燃料吸入口10aに送られる。
低圧燃料吸入口10aから吸入ジョイント50(図4)を通過した燃料は、低圧燃料吸入口10b、圧力脈動低減機構9、吸入通路10d(図5)を介して容量可変機構を構成する電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。
電磁吸入弁機構300に流入した燃料は、吸入弁30により開閉される吸入口を通過し加圧室11に流入する。
ここで、エンジンのカム93(図2)によりプランジャ2に往復運動する動力が与えられる。このプランジャ2の往復運動により、プランジャ2の下降行程には吸入弁30から燃料を吸入し、上昇行程には、燃料が加圧される。
吐出弁機構100を介し、圧力センサ26が装着されているコモンレール23へ燃料が圧送される。
そしてECU27からの信号に基づきインジェクタ24がエンジンへ燃料を噴射する。
本実施例はインジェクタ24がエンジンのシリンダ筒内に直接、燃料を噴射する、いわゆる直噴エンジンシステムに適用される高圧燃料供給ポンプである。
高圧燃料供給ポンプは、ECU27から電磁吸入弁機構300への信号により、所望の燃料流量の供給燃料を吐出する。
図2および図4に示すように本実施例の高圧燃料供給ポンプは内燃機関の高圧燃料供給ポンプ取付け部90に密着して固定される。より具体的には、図3のポンプボディ1に設けられた取付けフランジ1aにボルトによる固定用の穴1bが形成されており、これに複数のボルトが挿入されることで、取付けフランジ1aが内燃機関の高圧燃料供給ポンプ取付け部90に密着し、固定される。
高圧燃料供給ポンプ取付け部90とポンプボディ1との間のシールのためにOリング61がポンプボディ1に嵌め込まれ、エンジンオイルが外部に漏れるのを防止する。
ポンプボディ1にはプランジャ2の往復運動をガイドし、ポンプボディ1と共に加圧室11を形成するシリンダ6が取り付けられている。つまり、プランジャ2はシリンダ6の内部を往復運動することで加圧室11の容積を変化させる。また燃料を加圧室11に供給するための電磁吸入弁機構300と加圧室11から吐出通路に燃料を吐出するための吐出弁機構100が設けられている。
シリンダ6はその外周側においてポンプボディ1と圧入されている。さらに、固定部6aにおいて、ポンプボディ1を内周側へ変形させてシリンダ6が図中上方向へ押圧されており、シリンダ6の上端面で加圧室11にて加圧された燃料が低圧側に漏れないようシールされている。
プランジャ2の下端には、内燃機関のカムシャフトに取り付けられたカム93の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するタペット92が設けられている。プランジャ2はリテーナ15を介してばね4にてタペット92に圧着されている。これによりカム93の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に往復運動させることができる。
また、シールホルダ7の内周下端部に保持されたプランジャシール13がシリンダ6の図中下方部においてプランジャ2の外周に摺動可能に接触する状態で設置されている。これにより、プランジャ2が摺動したとき、副室7aの燃料をシールし内燃機関の内部へ流入するのを防ぐ。同時に内燃機関内の摺動部を潤滑する潤滑油(エンジンオイルも含む)がポンプボディ1の内部に流入するのを防止する。
図3および図4に示すように、高圧燃料供給ポンプのポンプボディ1の側面部には吸入ジョイント50が取り付けられている。吸入ジョイント50は、車両の燃料タンク20からの燃料を供給する低圧配管に接続されており、燃料はここから高圧燃料供給ポンプ内部に供給される。
低圧燃料吸入口10aを通過した燃料は、図3に示すポンプボディ1に上下方向に連通した低圧燃料吸入口10bを通って圧力脈動低減機構9に向かう。
圧力脈動低減機構9はダンパカバー14とポンプボディ1の上端面との間に配置され、ポンプボディ1の上端面に配置された保持部材9bにより下側から支持される。具体的には、圧力脈動低減機構9は2枚のダイアフラムを重ね合わせて構成され、その内部には0.3MPa〜0.6MPaのガスが封入されており、外周縁部が溶接で固定される。そのために外周縁部は薄く、内周側に向かって厚くなるように構成されている。
保持部材9bの上面には圧力脈動低減機構9の外周縁部を下側から固定するための凸部が形成される。一方でダンパカバー14の下面には圧力脈動低減機構9の外周縁部を上側から固定するための保持部材9aの凸部が配置される。これらの凸部は円形状に形成されており、これらの凸部により挟まれることで圧力脈動低減機構9が固定される。本実施例では、ダンパカバー14と保持部材9aは一体に構成されるが、別体であってもよい。
なお、ダンパカバー14はポンプボディ1の外縁部に対して圧入されて固定されるが、この際に保持部材9aが弾性変形して、圧力脈動低減機構9を支持する。このようにして圧力脈動低減機構9の上下面には低圧燃料吸入口10a、10bと連通するダンパ室10cが形成される。
なお、保持部材9a、9bには圧力脈動低減機構9の上側と下側とを連通する通路が形成されており、これによりダンパ室10cは圧力脈動低減機構9の上下面に形成される。
ダンパ室10cを通った燃料は次にポンプボディ1に上下方向に連通して形成された吸入通路10dを介して電磁吸入弁機構300の吸入ポート31bに至る。なお、吸入ポート31bは吸入弁シート31aを形成するシート部材31に上下方向に連通して形成される。
図3に示すように加圧室11の出口に設けられた吐出弁機構100は、吐出弁シート101、吐出弁シート101と接離する吐出弁102、吐出弁102を吐出弁シート101に向かって付勢する吐出弁ばね103、吐出弁102のストローク(移動距離)を決める吐出弁ストッパ104から構成されている。吐出弁ストッパ104とポンプボディ1とは当接部105で溶接により接合されており、燃料を外部から遮断している。
加圧室11と吐出弁室12aに燃料差圧が無い状態では、吐出弁102は吐出弁ばね103による付勢力で吐出弁シート101に圧着され閉弁状態となっている。
加圧室11の燃料圧力が、吐出弁室12aの燃料圧力よりも大きくなった時に初めて、吐出弁102は吐出弁ばね103に逆らって開弁する。そして、加圧室11内の高圧の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12b、燃料吐出口を経てコモンレール23へと吐出される。
吐出弁102は開弁した際、吐出弁ストッパ104と接触し、ストロークが制限される。したがって、吐出弁102のストロークは吐出弁ストッパ104によって適切に決定される。これによりストロークが大きすぎて、吐出弁102の閉じ遅れにより、吐出弁室12aへ高圧吐出された燃料が、再び加圧室11内に逆流してしまうのを防止でき、高圧燃料供給ポンプの効率低下が抑制できる。
また、吐出弁102が開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁102がストローク方向にのみ運動するように、吐出弁ストッパ104の外周面にてガイドしている。以上のようにすることで、吐出弁機構100は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
以上に説明したように、加圧室11は、ポンプボディ1、電磁吸入弁機構300、プランジャ2、シリンダ6、吐出弁機構100にて構成されている。
図5は電磁吸入弁機構300の詳細な構成を示す。
カム93の回転により、プランジャ2がカム93の方向に移動して吸入行程状態にある時は、加圧室11の容積は増加し加圧室11内の燃料圧力が低下する。この行程で加圧室11内の燃料圧力が吸入ポート31bの圧力よりも低くなると、吸入弁30は開弁状態になる。開口部30aは最大の開度の場合を示しており、このとき、吸入弁30はストッパ32に接触する。
吸入弁30が開弁することにより、シート部材31に形成された開口部31cが開口する。燃料は開口部31cを通り、ポンプボディ1に横方向に形成された穴1fを介して加圧室11に流入する。なお、穴1fも加圧室11の一部を構成する。
プランジャ2が吸入行程を終了した後、プランジャ2が上昇運動に転じ上昇行程に移る。ここで電磁コイル43は無通電状態を維持したままであり磁気付勢力は作用しない。ロッド付勢ばね40はロッド35の外径側に凸となるロッド凸部35aを付勢し、無通電状態において吸入弁30を開弁維持するのに必要十分な付勢力を有するよう設定されている。
加圧室11の容積は、プランジャ2の上昇運動に伴い減少するが、この状態では、加圧室11に一度吸入された燃料が、再び開弁状態の吸入弁30の開口部30aを通して吸入通路10dへと戻されるので、加圧室11の圧力が上昇することは無い。この行程を戻し行程と称する。
この状態で、ECU27からの制御信号が電磁吸入弁機構300に印加されると、電磁コイル43には端子46(図2)を介して電流が流れる。これにより磁気コア39とアンカー36との間に磁気吸引力が作用し、磁気コア39及びアンカー36が磁気吸引面S(図5)で接触する。磁気吸引力はロッド付勢ばね40の付勢力に打ち勝ってアンカー36を付勢し、アンカー36がロッド凸部35aと係合して、ロッド35を吸入弁30から離れる方向に移動させる。
このとき、吸入弁付勢ばね33による付勢力と燃料が吸入通路10dに流れ込むことによる流体力により吸入弁30が閉弁する。
閉弁後、加圧室11の燃料圧力はプランジャ2の上昇運動と共に上昇し、燃料吐出口12の圧力以上になると、吐出弁機構100を介して高圧燃料の吐出が行われ、コモンレール23へと供給される。この行程を吐出行程と称する。
すなわち、プランジャ2の下始点から上始点までの間の上昇行程は、戻し行程と吐出行程からなる。そして、電磁吸入弁機構300の電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、吐出される高圧燃料の量を制御することができる。
電磁コイル43へ通電するタイミングを早くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が小さく、吐出行程の割合が大きい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が少なく、高圧吐出される燃料は多くなる。
一方、通電するタイミングを遅くすれば、圧縮行程中の、戻し行程の割合が大きく吐出行程の割合が小さい。すなわち、吸入通路10dに戻される燃料が多く、高圧吐出される燃料は少なくなる。電磁コイル43への通電タイミングは、ECU27からの指令によって制御される。
以上のように電磁コイル43への通電タイミングを制御することで、高圧吐出される燃料の量を内燃機関が必要とする量に制御することが出来る。
ダンパ室10c(低圧燃料室)には高圧燃料供給ポンプ内で発生した圧力脈動が燃料配管28へ波及するのを低減減させる圧力脈動低減機構9が設置されている。加圧室11に一度流入した燃料が、容量制御のため再び開弁状態の吸入弁30を通して吸入通路10dへと戻される場合、吸入通路10dへ戻された燃料によりダンパ室10cには圧力脈動が発生する。しかし、ダンパ室10cに設けた圧力脈動低減機構9は、2枚の波板状の円盤型金属板をその外周で張り合わせ、内部にアルゴンのような不活性ガスを注入した金属ダイアフラムダンパで形成されており、圧力脈動はこの金属ダンパが膨張・収縮することで吸収低減される。
プランジャ2は、大径部2aと小径部2b(図2)を有し、プランジャの往復運動によって副室7aの体積は増減する。副室7aは燃料通路10eによりダンパ室10cと連通している。プランジャ2の下降時は、副室7aからダンパ室10cへ、上昇時は、ダンパ室10cから副室7aへと燃料の流れが発生する。
このことにより、ポンプの吸入行程もしくは、戻し行程におけるポンプ内外への燃料流量を低減することができ、高圧燃料供給ポンプ内部で発生する圧力脈動を低減する機能を有している。
次に、図2および図3等に示すリリーフ弁機構200について説明する。
リリーフ弁機構200はリリーフシート201、バルブ202、バルブホルダ203、リリーフばね204、リリーフボディ205からなる。
リリーフシート201には、テーパ形状のシート部201aが設けられている。なお、バルブ202(リリーフ弁)は、リリーフシート201(リリーフシート部材)のシート部201aに着座する。
バルブ202はリリーフばね204の荷重がバルブホルダ203を介して負荷され、シート部201aに押圧され、シート部201aと協働して燃料を遮断している。バルブ202の開弁圧力はリリーフばね204の荷重によって決定される。
リリーフシート201はリリーフボディ205に圧入固定されており、圧入固定の位置によってリリーフばね204の荷重を調整する機構である。
加圧室11の燃料が加圧されて吐出弁102が開弁すると、加圧室11内の高圧の燃料は吐出弁室12a、燃料吐出通路12bを通って、燃料吐出口12から吐出される。
燃料吐出口12は吐出ジョイント60に形成されており、吐出ジョイント60はポンプボディ1に溶接部62(図2)にて溶接固定され燃料通路を確保している。
[電磁吸入弁機構300の構造]
次に、本発明の実施例1による電磁吸入弁機構300についてさらに説明する。本実施例では、電磁コイル43に電流が流れることで駆動する電磁吸入弁機構300に本発明を適用した構造について説明するが、本発明は、これに限られるものではなく、電磁以外の、例えば機械的な駆動により開閉する吸入弁機構にも適用可能なものである。
次に、本発明の実施例1による電磁吸入弁機構300についてさらに説明する。本実施例では、電磁コイル43に電流が流れることで駆動する電磁吸入弁機構300に本発明を適用した構造について説明するが、本発明は、これに限られるものではなく、電磁以外の、例えば機械的な駆動により開閉する吸入弁機構にも適用可能なものである。
電磁吸入弁機構300は、吸入弁30を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばね33を有する。ここで、吸入弁付勢ばね33の伸縮方向を軸方向と呼ぶ。吸入弁付勢ばね33の、軸方向と直交する断面の中心を中心軸と呼ぶ。中心軸を中心とした円の径方向を径方向と呼ぶ。軸方向において、吸入弁付勢ばね33に対し、ストッパ32が配置されている側を一方側と呼び、吸入弁30が配置されている側を他方側と呼ぶ。例えば、吸入弁付勢ばね33の軸方向端部のうちストッパ32側の端部を軸方向一方側端部と呼び、吸入弁付勢ばね33の軸方向端部のうち吸入弁30側の端部を軸方向他方側端部と呼ぶ。
すなわち、図6に示すように、高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁機構300(吸入弁機構)は、吸入弁30と、一端(吸入弁付勢ばね33の左端、図6)が吸入弁30に接して吸入弁30を閉弁方向(図6の左側)に付勢する吸入弁付勢ばね33と、吸入弁付勢ばね33の他端(右端、図6)が接するストッパ32と、を備える。ストッパ32は、吸入弁付勢ばね33を収容する収容部32aを有する。収容部32aは、吸入弁付勢ばね33をガイドするガイド部32hと、吸入弁付勢ばね33から離隔される凹部32dと、吸入弁付勢ばね33の他端(右端、図6)が着座する着座部32eと、を有する。これにより、吸入弁付勢ばね33に対するストッパ32のガイド機能を損なうことなく、耐久性を向上させた吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプを提供することができる。
以下、電磁吸入弁機構300(吸入弁機構)を構成するストッパ32について詳細に説明する。
ストッパ32は、例えばステンレス製部材である。ストッパ32は、要求される耐久性に応じた強度を有する樹脂製部材であってもよい。ストッパ32は、吸入弁付勢ばね33を収容する収容部32aを有する。収容部32aは、例えば切削加工によって製造される。収容部32aは、ストッパ32の軸方向他方側の端面から軸方向一方側に向けて凹む凹部である。ストッパ32は、収容部32aを有する有底円筒形状である(図9A、9B参照)。
図6に戻り、収容部32aは、軸方向他方側の端面から軸方向一方側に延びる大径部32bを有する。大径部32bの内周面は、収容部32aに収容した吸入弁付勢ばね33から離隔される。収容部32aは、大径部32bの軸方向一方側の端部から径方向内側に延びる段差部32fを有する。収容部32aは、段差部32fの径方向内側の端部から軸方向一方側に延びる中径部32cを有する。
中径部32cの内周面は、収容部32aに収容した吸入弁付勢ばね33から離隔される。中径部32cの内径は、大径部32bの内径よりも小さい。収容部32aは、中径部32cの軸方向一方側の端部から径方向内側に延びる段差部32gを有する。収容部32aは、段差部32gの径方向内側の端部から軸方向一方側に延びるガイド部32hを有する。ガイド部32hの内周面は、収容部32aに収容した吸入弁付勢ばね33と接し、吸入弁付勢ばね33の径方向位置の位置決めを行うとともに吸入弁付勢ばね33を軸方向にガイドする。
収容部32aは、ガイド部32hの軸方向一方側の端部から軸方向一方側且つ径方向外側に延びることで、その内周面が吸入弁付勢ばね33から離隔される凹部32dを有する。凹部32dの面のうちガイド部32hに繋がる面は、軸方向と成す角度が90度に満たないテーパを有する。凹部32dの軸方向一方側は、軸方向一方側且つ径方向内側に延びる。凹部32dの軸方向一方側の端部は、着座部32eの径方向外側の端部と繋がる。着座部32eは、収容部32aの軸方向一方側端部の底部である。
収容部32aに収容された吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部は、着座部32eに接する。着座部32eの面は軸方向と直交する。収容部32aに収容された吸入弁付勢ばね33の軸方向他方側の端部は、吸入弁30に接する。凹部32dの軸方向一方側の端部の軸方向位置は、着座部32eの軸方向他方側の端部の軸方向位置と同じ位置である。これにより、吸入弁付勢ばね33の付勢力を受ける着座部32eの耐久性を高め得る。
前述したように、収容部32aは、軸方向一方側の端部に着座部32eを有して吸入弁付勢ばね33を軸方向に収容する有底円筒形状である。図6に示すように、吸入弁付勢ばね33の他端(右端、図6)は、着座部32eの軸方向他方側の端部の面に着座する。収容部32aは、ガイド部32hよりも軸方向他方側に配置された大径部32bをさらに有する。大径部32bの内径は、ガイド部32hよりも大径である。凹部32dは、ガイド部32hよりも軸方向一方側に配置される。これにより、ガイド部32hの軸方向一方側及びガイド部32hの軸方向他方側においてストッパ32が吸入弁付勢ばね33から離隔されることで、吸入弁付勢ばね33及びストッパ32の摩耗を低減することができる。
ここで、凹部32dは、着座部32eの径方向外側に繋がる。これにより、凹部32dによって吸入弁付勢ばね33の他端(右端、図6)の径方向外側がストッパ32から離隔され、吸入弁付勢ばね33の他端及びストッパ32の摩耗を低減することができる。本実施例では、凹部32dの軸方向一方側の端部の軸方向位置は、着座部32eの軸方向他方側の端部の軸方向位置と同じ位置である。これにより、吸入弁付勢ばね33を収容する収容部32aの軸方向の肉厚が、凹部32dの箇所で、着座部32eの軸方向の肉厚よりも薄肉になることがなく、吸入弁付勢ばね33の付勢力に対する強度をより確保することができる。また、ガイド部32hの内周面は、吸入弁付勢ばね33に接する。これにより、ガイド部32hは吸入弁付勢ばね33の径方向外側を支持することができ、より安定したガイド機能を提供することができる。
本実施例によれば、ガイド部32hが吸入弁付勢ばね33に接することで、ストッパ32が吸入弁付勢ばね33を保持しつつ吸入弁付勢ばね33を軸方向にガイドすることができる。また、本実施例によれば、凹部32dにおいて、ストッパ32の内周面は吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部と離隔されるので、ストッパ32及び吸入弁付勢ばね33の摩耗を低減し耐久性を向上させることができる。また、本実施例によれば、凹部32dがガイド部32hよりも径方向外側に凹んでいることで、ストッパ32が軽量化されるとともに低コスト化される。
<実施例2>
[電磁吸入弁機構300の構造]
次に、本発明の実施例2による電磁吸入弁機構300について説明する。本実施例において、電磁吸入弁機構300が適用される高圧燃料供給ポンプの構造は、実施例1と同様であるので、ここでは高圧燃料供給ポンプの構造の説明は省略する。
[電磁吸入弁機構300の構造]
次に、本発明の実施例2による電磁吸入弁機構300について説明する。本実施例において、電磁吸入弁機構300が適用される高圧燃料供給ポンプの構造は、実施例1と同様であるので、ここでは高圧燃料供給ポンプの構造の説明は省略する。
図7に示すように、電磁吸入弁機構300は、吸入弁30を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばね33を有する。ここで、吸入弁付勢ばね33の伸縮方向を軸方向と呼ぶ。吸入弁付勢ばね33の、軸方向と直交する断面の中心を中心軸と呼ぶ。中心軸を中心とした円の径方向を径方向と呼ぶ。軸方向において、吸入弁付勢ばね33に対し、ストッパ34が配置されている側を一方側と呼び、吸入弁30が配置されている側を他方側と呼ぶ。例えば、吸入弁付勢ばね33の軸方向端部のうちストッパ34側の端部を軸方向一方側端部と呼び、吸入弁付勢ばね33の軸方向端部のうち吸入弁30側の端部を軸方向他方側端部と呼ぶ。
ストッパ34は、例えばステンレス製部材である。ストッパ34は、要求される耐久性に応じた強度を有する樹脂製部材であってもよい。ストッパ34は、吸入弁付勢ばね33を収容する収容部34aを有する。収容部34aは、例えば切削加工によって製造される。収容部34aは、ストッパ34の軸方向他方側の端面から軸方向一方側に向けて凹む凹部である。ストッパ34は、収容部34aを有する有底円筒形状である。
収容部34aは、軸方向他方側の端面から軸方向一方側に延びる大径部34bを有する。大径部34bの内周面は、収容部34aに収容した吸入弁付勢ばね33から離隔される。収容部34aは、大径部34bの軸方向一方側の端部から径方向内側に延びる段差部34fを有する。収容部34aは、段差部34fの径方向内側の端部から軸方向一方側に延びる中径部34cを有する。
中径部34cの内周面は、収容部34aに収容した吸入弁付勢ばね33から離隔される。中径部34cの内径は、大径部34bの内径よりも小さい。収容部34aは、中径部34cの軸方向一方側の端部から径方向内側に延びる段差部34gを有する。収容部34aは、段差部34gの径方向内側の端部から軸方向一方側に延びるガイド部34hを有する。ガイド部34hの内周面は、収容部34aに収容した吸入弁付勢ばね33と接し、吸入弁付勢ばね33の径方向位置の位置決めを行うとともに吸入弁付勢ばね33を軸方向にガイドする。
収容部34aは、ガイド部34hの軸方向一方側の端部から径方向外側に延びることで、その内周面が吸入弁付勢ばね33から離隔される凹部34dを有する。凹部34dの面のうちガイド部34hに繋がる面は、軸方向と成す角度が90度である。凹部34dは、ガイド部34hの軸方向一方側の端部から径方向外側に延びた後、軸方向一方側に延び、軸方向において着座部34eの軸方向他方側端部の軸方向位置に達し、その後、径方向内側に延びる。径方向内側に延びた凹部34dの軸方向一方側の端部は、着座部34eの径方向外側の端部と繋がる。着座部34eは、収容部34aの軸方向一方側端部の底部である。
収容部34aに収容された吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部は、着座部34eに接する。着座部34eの面は軸方向と直交する。収容部34aに収容された吸入弁付勢ばね33の軸方向他方側の端部は、吸入弁30に接する。凹部34dの軸方向一方側の端部の軸方向位置は、着座部34eの軸方向他方側の端部の軸方向位置と同じ位置である。これにより、吸入弁付勢ばね33の付勢力を受ける着座部34eの耐久性を高め得る。
本実施例によれば、ガイド部34hが吸入弁付勢ばね33に接することで、ストッパ34が吸入弁付勢ばね33を保持しつつ吸入弁付勢ばね33を軸方向にガイドすることができる。また、本実施例によれば、凹部34dにおいて、ストッパ34の内周面は吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部と離隔されるので、ストッパ34及び吸入弁付勢ばね33の摩耗を低減し耐久性を向上させることができる。また、本実施例によれば、凹部34dがガイド部34hよりも径方向外側に凹んでいることで、ストッパ34が軽量化されるとともに低コスト化される。
<実施例3>
[電磁吸入弁機構300の構造]
次に、本発明の実施例2による電磁吸入弁機構300について説明する。本実施例において、電磁吸入弁機構300が適用される高圧燃料供給ポンプの構造は、実施例1と同様であるので、ここでは高圧燃料供給ポンプの構造の説明は省略する。
[電磁吸入弁機構300の構造]
次に、本発明の実施例2による電磁吸入弁機構300について説明する。本実施例において、電磁吸入弁機構300が適用される高圧燃料供給ポンプの構造は、実施例1と同様であるので、ここでは高圧燃料供給ポンプの構造の説明は省略する。
図8に示すように、電磁吸入弁機構300は、吸入弁30を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばね33を有する。ここで、吸入弁付勢ばね33の伸縮方向を軸方向と呼ぶ。吸入弁付勢ばね33の、軸方向と直交する断面の中心を中心軸と呼ぶ。中心軸を中心とした円の径方向を径方向と呼ぶ。軸方向において、吸入弁付勢ばね33に対し、ストッパ37が配置されている側を一方側と呼び、吸入弁30が配置されている側を他方側と呼ぶ。例えば、吸入弁付勢ばね33の軸方向端部のうちストッパ37側の端部を軸方向一方側端部と呼び、吸入弁付勢ばね33の軸方向端部のうち吸入弁30側の端部を軸方向他方側端部と呼ぶ。
ストッパ37は、例えばステンレス製部材である。ストッパ37は、要求される耐久性に応じた強度を有する樹脂製部材であってもよい。ストッパ37は、吸入弁付勢ばね33を収容する収容部37aを有する。収容部37aは、例えば切削加工によって製造される。収容部37aは、ストッパ37の軸方向他方側の端面から軸方向一方側に向けて凹む凹部である。ストッパ37は、収容部37aを有する有底円筒形状である。
収容部37aは、軸方向他方側の端面から軸方向一方側に延びる大径部37bを有する。大径部37bの内周面は、収容部37aに収容した吸入弁付勢ばね33から離隔される。収容部37aは、大径部37bの軸方向一方側の端部から径方向内側に延びる段差部37fを有する。収容部37aは、段差部37fの径方向内側の端部から軸方向一方側に延びる中径部37cを有する。
中径部37cの内周面は、収容部37aに収容した吸入弁付勢ばね33から離隔される。中径部37cの内径は、大径部37bの内径よりも小さい。収容部37aは、中径部37cの軸方向一方側の端部から径方向内側に延びる段差部37gを有する。収容部37aは、段差部37gの径方向内側の端部から軸方向一方側に延びるガイド部37hを有する。ガイド部37hの内周面は、収容部37aに収容した吸入弁付勢ばね33と接し、吸入弁付勢ばね33の径方向位置の位置決めを行うとともに吸入弁付勢ばね33を軸方向にガイドする。
収容部37aは、ガイド部37hの軸方向一方側の端部から軸方向一方側且つ径方向外側に延びることで、その内周面が吸入弁付勢ばね33から離隔される凹部37dを有する。軸中心を通り軸方向と平行な方向の断面における凹部37dの断面形状は、円弧形状である。本実施例では、凹部37dの断面形状の円弧の径は、吸入弁付勢ばね33の断面の円の径よりも小さい。凹部37dの径方向内側の端部は、着座部32eの径方向外側の端部と繋がる。着座部37eは、収容部37aの軸方向一方側端部の底部である。
収容部37aに収容された吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部は、着座部37eに接する。着座部37eの面は軸方向と直交する。収容部37aに収容された吸入弁付勢ばね33の軸方向他方側の端部は、吸入弁30に接する。凹部37dの軸方向一方側の端部の軸方向位置は、着座部37eの軸方向他方側の端部の軸方向位置よりも、軸方向一方側に位置する。これにより、吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部をストッパ37から離隔することができ、吸入弁付勢ばね33の他端及びストッパ37の摩耗を低減することができる。換言すれば、吸入弁付勢ばね33と収容部37aとの接触面積を減らして摩耗を低減し、耐久性を向上し得る。
本実施例によれば、ガイド部37hが吸入弁付勢ばね33に接することで、ストッパ37が吸入弁付勢ばね33を保持することができる。また、本実施例によれば、凹部37dにおいて、ストッパ37の内周面は吸入弁付勢ばね33の軸方向一方側の端部と離隔されるので、ストッパ37及び吸入弁付勢ばね33の摩耗を低減し耐久性を向上させることができる。また、本実施例によれば、凹部37dがガイド部37hよりも径方向外側に凹んでいることで、ストッパ37が軽量化されるとともに低コスト化される。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
なお、本発明の実施例は、以下の態様であってもよい。
(1).高圧燃料供給ポンプであって、カムの回転により加圧室内の燃料圧力が低くなった際に開弁し電磁吸入弁機構による磁気吸引力が発生した際に閉弁する吸入弁と、吸入弁を閉弁方向に移動させる付勢ばねと、前記付勢ばねを格納するストッパを備え、前記付勢ばねを格納する前記ストッパ部材は、その内周側に、前記付勢ばねが着座する部位と、前記付勢ばねをガイドする内周部と、を有し、その内周側に外周側に、前記付勢ばねの着座部との干渉を避けるための外周側へのスペースを有することを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
(2).(1)に記載の高圧燃料供給ポンプにおいて、前記ストッパ部材は、前記付勢ばね部材の着座部外周部に、前記ガイド部より外径の大きいスペースが形成されたことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。
1…ポンプボディ、2…プランジャ、4…ばね、6…シリンダ、7…シールホルダ、8…吐出弁機構、9…圧力脈動低減機構、10a…低圧燃料吸入口、10d…吸入通路、11…加圧室、12…燃料吐出口、13…プランジャシール、14…ダンパカバー、15…リテーナ、28…燃料配管、30…吸入弁、50…吸入ジョイント、300…電磁吸入弁機構
Claims (7)
- 吸入弁機構を有する高圧燃料供給ポンプであって、
前記吸入弁機構は、
吸入弁と、
一端が前記吸入弁に接して該吸入弁を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばねと、
前記吸入弁付勢ばねの他端が接するストッパと、
を備え、
前記ストッパは、前記吸入弁付勢ばねを収容する収容部を有し、
前記収容部は、
前記吸入弁付勢ばねをガイドするガイド部と、
前記吸入弁付勢ばねから離隔される凹部と、
前記吸入弁付勢ばねの他端が着座する着座部と、
を有する、
ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 請求項1に記載の高圧燃料供給ポンプであって、
前記収容部は、軸方向一方側の端部に前記着座部を有して前記吸入弁付勢ばねを軸方向に収容する有底円筒形状であり、
前記吸入弁付勢ばねの他端は、前記着座部の軸方向他方側の端部の面に着座し、
前記収容部は、前記ガイド部よりも軸方向他方側に配置された大径部をさらに有し、
前記大径部の内径は、前記ガイド部よりも大径であり、
前記凹部は、前記ガイド部よりも軸方向一方側に配置される、
ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 請求項2に記載の高圧燃料供給ポンプであって、
前記凹部は、前記着座部の径方向外側に繋がる、
ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプであって、
前記凹部の軸方向一方側の端部の軸方向位置は、前記着座部の軸方向他方側の端部の軸方向位置と同じ位置である、
ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 請求項3に記載の高圧燃料供給ポンプであって、
前記凹部の軸方向一方側の端部の軸方向位置は、前記着座部の軸方向他方側の端部の軸方向位置よりも、軸方向一方側に位置する、
ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高圧燃料供給ポンプであって、
前記ガイド部の内周面は、前記吸入弁付勢ばねに接する、
ことを特徴とする高圧燃料供給ポンプ。 - 吸入弁と、
一端が前記吸入弁に接して該吸入弁を閉弁方向に付勢する吸入弁付勢ばねと、
前記吸入弁付勢ばねの他端が接するストッパと、
を備え、
前記ストッパは、
前記吸入弁付勢ばねを収容する収容部と、
前記吸入弁付勢ばねの他端が着座する着座部と、
を有し、
前記収容部は、
前記吸入弁付勢ばねをガイドするガイド部と、
前記吸入弁付勢ばねから離隔される凹部と、
を有する、
ことを特徴とする吸入弁機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019075431A JP2020172901A (ja) | 2019-04-11 | 2019-04-11 | 高圧燃料供給ポンプ及び吸入弁機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019075431A JP2020172901A (ja) | 2019-04-11 | 2019-04-11 | 高圧燃料供給ポンプ及び吸入弁機構 |
Publications (1)
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JP2020172901A true JP2020172901A (ja) | 2020-10-22 |
Family
ID=72830898
Family Applications (1)
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JP2019075431A Pending JP2020172901A (ja) | 2019-04-11 | 2019-04-11 | 高圧燃料供給ポンプ及び吸入弁機構 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2020172901A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023058287A1 (ja) * | 2021-10-07 | 2023-04-13 | 日立Astemo株式会社 | 電磁吸入弁機構及び燃料ポンプ |
-
2019
- 2019-04-11 JP JP2019075431A patent/JP2020172901A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023058287A1 (ja) * | 2021-10-07 | 2023-04-13 | 日立Astemo株式会社 | 電磁吸入弁機構及び燃料ポンプ |
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