JP2020160227A - 表示機器および表示機器の接続制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】デイジーチェーン接続された表示機器にて映像が表示されないタイミングが生じてしまう確率を低減させる。【解決手段】映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器100であって、表示機器100に付与されている拡張表示識別データを記憶させるための記憶部110と、表示機器100の後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、受信した拡張表示識別データと記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データを受信した拡張表示識別データへ書き換え、受信した拡張表示識別データと記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行わない制御部120とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、表示機器および表示機器の接続制御方法に関する。
一般的な複数のプロジェクタやディスプレイ装置等の映像表示機器を用いて映像を表示するマルチ表示システムは、1台の映像表示機器を用いて映像を表示するよりも大画面かつ高解像度で映像を表示できる。そのため、このようなマルチ表示システムは、イベント会場やショールーム等で広く利用されている。
図7は、映像表示機器としてプロジェクタを用いた一般的なマルチ表示システムの一例を示す図である。図7に示したマルチ表示システムは、表示機器である複数のプロジェクタ1〜4と、プロジェクタ1〜4へ映像信号を供給するPC(Personal Computer)5と、プロジェクタ1〜4から映像が投映されるスクリーン7とを備える。また、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)規格に準拠したHDMIケーブル6を用いて、PC5とプロジェクタ1〜4とがデイジーチェーン接続されている。HDMIでは、映像信号、音声信号および制御信号を含むHDMI信号を供給する映像信号源となる機器をソース(Source)機器と呼び、HDMI信号を受信する機器をシンク(Sink)機器と呼び、HDMI信号を中継する機器をリピータ(Repeater)機器と呼ぶ。図7に示したマルチ表示システムでは、PC5がソース機器となり、プロジェクタ1〜4がシンク機器として動作する。また、プロジェクタ1〜3は、シンク機器だけでなく、リピータ機器としても動作する。このような、映像信号源(ソース機器)に対して複数の表示機器がデイジーチェーン接続されたマルチ表示システムは、例えば、特許文献1〜4にも記載されている。
シンク機器は、自身の機器の機種を示す情報(製造者名、型式コード等)および仕様に関する情報(対応可能な信号フォーマットや解像度等)等の自身の機器の情報を含む拡張表示識別データであるEDID(Extended Display Identification Data)を保有する。シンク機器は、ソース機器と接続されたときに保有しているEDIDをソース機器へ送信する。ソース機器は、シンク機器から送信されてきたEDIDに基づいて、そのシンク機器の仕様に対応した映像信号や音声信号を含むHDMI信号を出力する。
ソース機器、リピータ機器およびシンク機器は、HDMIに対応した処理を実行するインターフェース回路を備え、インターフェース回路にはHDMI規格に対応したHDMI端子(不図示)が接続されている。
図8は、ソース機器および表示機器が備えるHDMIに対応した処理を実行するインターフェース回路の一構成例を示すブロック図である。図8に示したインターフェース回路10は、起動時にEDIDを使用するために展開するRAM(Random Access Memory)領域部11と、後述する表示機器の処理手順を実行する制御部12と、自身の機器のEDIDを保有するROM(Read Only Memory)領域13とを有する。図8に示したインターフェース回路10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、各種論理回路、ソース機器や他の表示機器と信号や情報を送受信するための通信手段等を備えた情報処理用のIC(Integrated Circuit)等を用いて実現される。
リピータ機器は、2つのHDMI端子をそれぞれ備える。一方のHDMI端子は、HDMIケーブル6を介して隣接する一方の機器(リピータ機器、ソース機器またはシンク機器)と接続される。また、他方のHDMI端子は、HDMIケーブル6を介して隣接する他方の機器と接続される。ここでは、HDMI端子およびHDMIケーブル6を介して接続されるソース機器またはソース機器に近い表示機器を「前段側機器」と称し、ソース機器から遠い表示機器を「後段側機器」と称する。すなわち、ソース機器またはソース機器から出力された映像信号を自身の機器へ供給する表示機器を前段側機器(前段の表示機器)と称し、自身の機器が中継する映像信号の受信が可能な表示機器を後段側機器(後段の表示機器)と称する。リピータ機器として動作しないシンク機器は、前段側機器用のHDMI端子のみ備える構成であっても良い。
図9は、ソース機器とシンク機器との接続時における処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。ここでは、HDMI規格に基づいてソース機器とシンク機器との接続が確立するまでの処理手順について説明する。ソース機器とシンク機器との「接続の確立」とは、ソース機器とシンク機器とがHDMIケーブル6を用いて接続され、ソース機器およびシンク機器の電源がそれぞれ投入(ON)されて、ソース機器からシンク機器へHDMI信号が出力可能な状態を指す。また、図9を用いて説明する処理は、図8に示したインターフェース回路10の制御部12で実行されるものとする。
まず、ソース機器とシンク機器とがHDMIケーブル6を介して接続されて各々に電源が投入されると(ステップS101)、ソース機器はシンク機器へ所定の直流電圧(DC+5V)を供給する(ステップS102)。ソース機器からシンク機器には、HDMIケーブル6が備えるDC+5V専用のラインを通してDC+5Vが供給される。
シンク機器は、ソース機器から所定の直流電圧(DC+5V)が供給されると、HDMI信号を受信するための準備を開始する。シンク機器は、その準備が完了すると(ステップS103)、HDMI規格で定義されたHPD(Hot Plug Detect)信号の信号レベルをLowからHighへ切り替えて、信号受信の準備完了をソース機器に通知する(ステップS104)。シンク機器が実行するHDMI信号を受信するための準備には、不揮発性メモリ(例えば、ROM)で保有している自身の機器のEDIDを読み出して、揮発性メモリ(例えば、RAM)へ展開する処理がある。なお、シンク機器におけるHPD信号の信号レベルのLowからHighへの切り替えには、ソース機器から供給されるDC+5Vが用いられる。
ソース機器は、HPD信号のレベルがLowからHighへ切り替わると、HDMI信号を受信可能な機器(この場合はシンク機器)が接続されたことを認識する。すると、ソース機器は、HDMI規格で定義されたDDC/CI(Display Data Channel/Command Interface)機能を用いて、シンク機器へEDIDの送信を要求する(ステップS105)。シンク機器は、ソース機器からEDIDの送信が要求されると、要求にしたがって自身の機器のEDIDをソース機器へ送信する(ステップS106)。以降、ソース機器は、受信したEDIDが示す、シンク機器の仕様に対応した映像信号や音声信号を含むHDMI信号を出力する(ステップS107)。シンク機器は、ソース機器から出力されたHDMI信号に含まれる映像信号が示す映像を表示し、HDMI信号に含まれる音声信号が示す音声を再生する。
なお、ソース機器は、後段のシンク機器が備えるRAM領域部へアクセスすることで、RAM領域部に記憶されたEDIDを取得する構成もある。
図10は、ソース機器、リピータ機器およびシンク機器の接続時における処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。ここでは、HDMI規格に基づいてソース機器、リピータ機器およびシンク機器の接続が確立するまでの処理手順について説明する。但し、ソース機器、リピータ機器およびシンク機器がHDMIケーブル6を用いて接続された状態において、最初にシンク機器およびリピータ機器の電源を投入してシンク機器とリピータ機器との接続を確立し、続いてソース機器の電源を投入してリピータ機器とソース機器との接続を確立するまでの処理の一例を説明する。また、図10を用いて説明する処理は、図8に示したインターフェース回路10の制御部12で実行されるものとする。
まず、リピータ機器とシンク機器とがHDMIケーブル6を介して接続されて、リピータ機器およびシンク機器の電源が投入されると(ステップS111)、リピータ機器は、接続されたシンク機器へ所定の直流電圧(DC+5V)を供給する(ステップS112)。シンク機器は、リピータ機器から所定の直流電圧(DC+5V)が供給されると、HDMI信号を受信するための準備を開始する。シンク機器は、その準備が完了すると(ステップS113)、HPD信号の信号レベルをLowからHighへ切り替えて信号受信の準備完了をリピータ機器に通知する(ステップS114)。
リピータ機器は、後段側機器用のHPD信号の信号レベルがLowからHighへ切り替わると、後段側にHDMI信号が受信可能な機器(この場合はシンク機器)が接続されたと認識し、DDC/CI機能を用いてシンク機器へEDIDの送信を要求する(ステップS115)。シンク機器は、リピータ機器からEDIDの送信が要求されると、要求にしたがって自身の機器のEDIDをリピータ機器へ送信する(ステップS116)。
リピータ機器は、後段側機器であるシンク機器からEDIDを受信すると、シンク機器に対応する映像信号がソース機器から出力されるように、自身の機器のRAM領域に記憶されているEDIDを後段側機器であるシンク機器から送信されてきたEDIDへ書き換える(ステップS117)。
続いて、ソース機器とリピータ機器とがHDMIケーブル6を介して接続されて、ソース機器の電源が投入されると(ステップS118)、ソース機器は、接続されたリピータ機器へ所定の直流電圧(DC+5V)を供給する(ステップS119)。リピータ機器は、ソース機器から所定の直流電圧(DC+5V)が供給されると、HDMI信号を受信するための準備を開始する。リピータ機器は、その準備が完了すると(ステップS120)、前段側機器用のHPD信号の信号レベルをLowからHighへ切り替えて信号受信の準備完了をソース機器へ通知する(ステップS121)。
ソース機器は、HPD信号の信号レベルがLowからHighへ切り替わると、HDMI信号が受信可能な機器(この場合はリピーター機器)が接続されたと認識し、DDC/CI機能を用いて接続された機器へEDIDの送信を要求する(ステップS122)。リピータ機器は、ソース機器からEDIDの送信が要求されると、要求にしたがって、RAM領域に記憶しているシンク機器のEDIDをソース機器へ送信する(ステップS123)。以降、ソース機器は、受信したEDIDが示す、シンク機器の仕様に対応した映像信号や音声信号を含むHDMI信号をリピータ機器へ出力する(ステップS124)。リピータ機器およびシンク機器は、ソース機器から出力されたHDMI信号に含まれる映像信号が示す映像を表示し、HDMI信号に含まれる音声信号が示す音声を再生する。
ソース機器とシンク機器との間に複数のリピータ機器が接続される場合も、各リピータ機器が、自身の機器のRAM領域に記憶されているEDIDを後段側機器のEDIDへそれぞれ書き換えることで、最後段に位置するシンク機器のEDIDがソース機器へ通知される。なお、ソース機器、リピータ機器およびシンク機器の接続が確立する順序は、図9を用いて説明した順序に限定されるものではなく、各機器の電源を投入にする順序に応じて変動する。
なお、リピータ機器は、後段のリピータ機器またはシンク機器が備えるRAM領域部へアクセスすることで、そのRAM領域部で記憶されたEDIDを取得する構成もある。
ところで、上述したようなマルチ表示システムにおいて、デイジーチェーン接続された複数の表示機器がリピータ機器となるかシンク機器となるかは、互いの接続関係に依存する。そのため、各表示機器は、自身の機器がリピータ機器であるかシンク機器であるかを、HPD信号を用いて判定する。
図11は、図7に示したプロジェクタ2における処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。ここでは、ソース機器に複数の表示機器がデイジーチェーン接続された状態からの処理手順の一例について説明する。この処理は、図8に示したインターフェース回路10の制御部12で実行されるものとする。なお、図7に示したプロジェクタ1,3においても同様の処理が行われる。
まず、プロジェクタ2は、電源が投入(ON)されると、後段側機器であるプロジェクタ3のHPD信号の信号レベルがLowであるかHighであるかを判定する(ステップS131)。HPD信号の信号レベルがLowである場合、プロジェクタ2はシンク機器として動作する(ステップS132)。一方、HPD信号の信号レベルがHighである場合は、プロジェクタ2は、後段側機器であるプロジェクタ3へEDIDの送信を要求する信号を送信する(ステップS133)。
続いて、プロジェクタ2は、後段側機器であるプロジェクタ3から送信されたEDIDの受信が成功したか否かを判定する(ステップS134)。EDIDの受信が成功した場合、前段側機器であるプロジェクタ1へ送信するHPD信号の信号レベルをLowに設定し(ステップS135)、自身の機器のRAM領域に記憶されているEDIDを後段側機器であるプロジェクタ3から受信したEDIDへ書き換える(ステップS136)。また、プロジェクタ2は、EDIDの書き換えが完了して信号受信の準備が完了すると、前段側機器であるプロジェクタ1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighに設定し(ステップS137)、以降、リピータ機器として動作する(ステップS138)。
ステップS134にて、後段側機器であるプロジェクタ3からのEDIDの受信に失敗した場合、プロジェクタ2は、後段側機器であるプロジェクタ3に対するEDIDの送信要求の回数が所定の回数(例えば、3回)に到達したか否かを判定する(ステップS139)。EDIDの送信要求の回数が所定の回数に到達していない場合、プロジェクタ2は、ステップS133の処理を行う。一方、EDIDの送信要求の回数が所定の回数に到達している場合、プロジェクタ2はシンク機器として動作する(ステップS140)。
このように複数の表示機器がデイジーチェーン接続されたマルチ表示システムでは、ソース機器から最も後段に接続されるシンク機器のEDIDが複数のリピータ機器を通してソース機器に通知される。ここで、図10を用いて説明した処理手順において、表示機器が自身の機器のRAM領域のEDIDを後段側機器から受信したEDIDへ書き換えている間は、自身の機器のEDIDが一時的に不定となる。したがって、表示機器は、信号受信の準備未完了を前段側機器へ通知するため、EDIDを書き換える前に前段側機器へ送信するHPD信号の信号レベルをLowに設定する。
上述したような、複数の表示機器がデイジーチェーン接続されたマルチ表示システムにおいては、いずれかの表示機器がEDIDを書き換えている間は、HDMI信号を送受信することができない。したがって、ソース機器と接続された表示機器の台数が多くなると、各リピータ機器におけるEDIDの書き換えに要する時間が長くなる。そのため、マルチ表示システムを構築して運用を開始しても、各表示機器から映像が表示されるまでに時間を要してしまうおそれがある。
また、近年では、HDMIの機能を含む様々な通信形式をサポートするHDBaseT規格に準拠したインターフェースが策定され、HDBaseTを用いて複数の表示機器がデイジーチェーン接続されたマルチ表示システムも増えてきている。HDBaseT(登録商標)を用いて接続された表示機器は、接続確立後に一定時間以上、映像信号を受信できない場合、HDBaseTインターフェース回路から前段側機器に対して映像信号の送信を要求する。その際、その表示機器は、前段側機器へ送信するHPD信号の信号レベルを、一旦Lowに設定し、その後Highに設定する。そのため、前段側機器は、後段側に表示機器が新たに接続されたものと判断してしまう。その場合、前段側機器は、後段側の表示機器に対してDC+5Vを供給する処理から始まるEDIDの送信要求を再度実行し、自身の機器のRAM領域に記憶されているEDIDを後段側の表示機器から受信したEDIDへ再度書き換える。上述したように、表示機器が自身の機器のRAM領域に記憶されているEDIDを書き換えている間は、映像信号を送受信できないため、上述したように不要なEDIDの書き換え処理が映像信号の送受信開始をさらに遅らせる要因となってしまう。したがって、不要なEDIDの書き換え処理が各表示機器で繰り返し実行されることで、マルチ表示システムを構築して運用を開始しても、各表示機器で映像が全く表示されないおそれがある。
そこで、同一の表示機器が複数デイジーチェーン接続されたマルチ表示システムでは、後段側機器のEDIDの書き換え処理を行わず、RAM領域に展開した自身の機器のEDIDをそのまま使用する技術が考えられている(例えば、特許文献5参照。)。特許文献5に記載された技術においては、EDIDの書き換え処理を起因とする映像信号の送受信開始の遅れや、EDIDの書き換え処理が繰り返し実行されることにより映像が表示されないおそれに対して効果がある。
しかしながら、デイジーチェーン接続された表示機器が異なるEDIDを有する場合は、特許文献5に記載された技術を適用することはできない。したがって、互いに異なるEDIDを有する表示機器がデイジーチェーン接続されたシステムにおいては、ソース機器が接続されるたびに最後段からのEDIDの書き換え処理が行われる。そのため、EDIDの書き換え処理を起因とした映像信号の送受信開始の遅れや、EDIDの書き換え処理が繰り返し実行されることを起因として映像が表示されないおそれがある。
本発明の目的は、上述した課題を解決する表示機器および表示機器の接続制御方法を提供することである。
本発明の表示機器は、
映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器であって、
当該表示機器に付与されている拡張表示識別データを記憶させるための記憶部と、
前記ソース機器から当該表示機器よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、該受信した拡張表示識別データと、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとを比較し、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを前記受信した拡張表示識別データへ書き換え、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、前記記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行わない制御部とを有する。
映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器であって、
当該表示機器に付与されている拡張表示識別データを記憶させるための記憶部と、
前記ソース機器から当該表示機器よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、該受信した拡張表示識別データと、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとを比較し、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを前記受信した拡張表示識別データへ書き換え、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、前記記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行わない制御部とを有する。
また、本発明の接続制御方法は、
映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器の接続制御方法であって、
前記ソース機器から当該表示機器よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、該受信した拡張表示識別データと、当該表示機器に設けられた記憶部に記憶されている拡張表示識別データとを比較する処理と、
前記比較の結果、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを前記受信した拡張表示識別データへ書き換える処理と、
前記比較の結果、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを保持する処理とを行う。
映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器の接続制御方法であって、
前記ソース機器から当該表示機器よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、該受信した拡張表示識別データと、当該表示機器に設けられた記憶部に記憶されている拡張表示識別データとを比較する処理と、
前記比較の結果、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを前記受信した拡張表示識別データへ書き換える処理と、
前記比較の結果、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを保持する処理とを行う。
以上説明したように、本発明においては、デイジーチェーン接続された表示機器にて映像が表示されないタイミングが生じてしまう確率を低減させることができる。
マルチ表示システムは、各表示機器が同じ解像度や明るさで表示することが好ましいため、多くの場合、複数の表示機器に同一機種の表示機器が用いられる。しかしながら、スクリーンに投映する表示機器の他に、映像をモニタリングするための別の表示機器が接続されることがあり、その場合、図11を用いて説明した処理手順に従って各表示機器が自身の機器がリピータ機器であるかシンク機器であるかを判定し、リピータ機器である場合は自身の機器のRAM領域のEDIDを後段側機器のEDIDへ書き換える。この処理は、マルチ表示システムを構築した後の初回運用時は必要な処理だが、そのシステムを変更しない限りは、2回目以降の運用時には不要な処理である。しかしながら、上述した背景技術のマルチ表示システムでは、自身の機器がリピータ機器である場合、後段側機器から受信したEDIDと自身の機器のRAM領域のEDIDとが同一であるか否かに関わらず、起動するたびに自身の機器のRAM領域のEDIDを後段側機器から受信したEDIDへ書き換える。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の表示機器の第1の実施の形態を示す図である。本形態における表示機器100は図1に示すように、記憶部110と、制御部120とを有する。なお、図1には、表示機器100が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。
記憶部110は、映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムにおいて、表示機器100に付与されている拡張表示識別データを記憶させるためのメモリである。ここで、デイジーチェーン接続とは、複数の機器を数珠繋ぎに接続することを示し、縦続接続とも呼ばれる。
制御部120は、ソース機器から表示機器100よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、受信した拡張表示識別データと、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとを比較する。制御部120は、比較の結果、受信した拡張表示識別データと記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データを受信した拡張表示識別データへ書き換える。制御部120は、比較の結果、受信した拡張表示識別データと記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行わない。
制御部120は、ソース機器から表示機器100よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、受信した拡張表示識別データと、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとを比較する。制御部120は、比較の結果、受信した拡張表示識別データと記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データを受信した拡張表示識別データへ書き換える。制御部120は、比較の結果、受信した拡張表示識別データと記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行わない。
以下に、図1に示した表示機器100の接続制御方法について説明する。図2は、図1に示した表示機器100の接続制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、制御部120が、表示機器100の後段に接続されている表示機器から拡張表示識別データを受信すると(ステップS1)、制御部120は、記憶部110から拡張表示識別データを読み出す(ステップS2)。続いて、制御部120は、受信した拡張表示識別データと、記憶部110から読み出した拡張表示識別データとを比較する(ステップS3)。受信した拡張表示識別データと、記憶部110から読み出した拡張表示識別データとが互いに異なる場合、制御部120は、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データを受信した拡張表示識別データへ書き換える(ステップS4)。一方、受信した拡張表示識別データと、記憶部110から読み出した拡張表示識別データとが互いに同一である場合は、制御部120は、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データの書き換えは行わない。
まず、制御部120が、表示機器100の後段に接続されている表示機器から拡張表示識別データを受信すると(ステップS1)、制御部120は、記憶部110から拡張表示識別データを読み出す(ステップS2)。続いて、制御部120は、受信した拡張表示識別データと、記憶部110から読み出した拡張表示識別データとを比較する(ステップS3)。受信した拡張表示識別データと、記憶部110から読み出した拡張表示識別データとが互いに異なる場合、制御部120は、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データを受信した拡張表示識別データへ書き換える(ステップS4)。一方、受信した拡張表示識別データと、記憶部110から読み出した拡張表示識別データとが互いに同一である場合は、制御部120は、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データの書き換えは行わない。
このように、本形態においては、後段に接続された表示機器から受信した拡張表示識別データと、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データを受信した拡張表示識別データへ書き換え、それらが同一である場合は、記憶部110に記憶されている拡張表示識別データの書き換えは行わない。そのため、拡張表示識別データの不要な書き換え処理が無くなり、デイジーチェーン接続された表示機器にて映像が表示されないタイミングが生じてしまう確率を低減させることができる。
(第2の実施の形態)
(第2の実施の形態)
図3は、本発明の表示機器が適用されたマルチ表示システムの一例を示す図である。本形態におけるマルチ表示システムは図3に示すように、PC201と、複数のプロジェクタ101−1〜101−4とが、ケーブル301−1〜301−4を介して互いにデイジーチェーン接続されている。
PC201は、プロジェクタ101−1〜101−4へ映像信号を出力する信号源となるソース機器である。PC201は、Personal Computerに限定されるものではなく、ビデオレコーダー、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー、ゲーム機器、タブレット端末、スマートフォン等、プロジェクタ101−1〜101−4へ映像信号や音声信号を供給できる機器であれば、どのような機器であっても良い。
プロジェクタ101−1〜101−4は、互いにデイジーチェーン接続された表示機器であって、PC201から送信されてきた映像信号に基づいた映像をスクリーン401へ投映する表示機器である。また、プロジェクタ101−1〜101−4それぞれは、スクリーン401にあらかじめ決められた位置に決められた映像を投映する。なお、図3には、プロジェクタが4台である例を挙げて示しているが、その数はこれに限らない。また、プロジェクタ101−1〜101−4は、プロジェクタである必要はなく、ディスプレイなどであっても良い。
ケーブル301−1〜301−4は、それぞれPC201およびプロジェクタ101−1〜101−4を互いにデイジーチェーン接続するためのケーブルである。ケーブル301−1〜301−4は、HDMI、DVI(Digital Visual Interface)、DP(DisplayPort)、HDBaseTのうち、いずれかのインターフェースを持つ通信ケーブルである。
PC201は、プロジェクタ101−1〜101−4へ映像信号を出力する信号源となるソース機器である。PC201は、Personal Computerに限定されるものではなく、ビデオレコーダー、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、ブルーレイディスクプレーヤー、ゲーム機器、タブレット端末、スマートフォン等、プロジェクタ101−1〜101−4へ映像信号や音声信号を供給できる機器であれば、どのような機器であっても良い。
プロジェクタ101−1〜101−4は、互いにデイジーチェーン接続された表示機器であって、PC201から送信されてきた映像信号に基づいた映像をスクリーン401へ投映する表示機器である。また、プロジェクタ101−1〜101−4それぞれは、スクリーン401にあらかじめ決められた位置に決められた映像を投映する。なお、図3には、プロジェクタが4台である例を挙げて示しているが、その数はこれに限らない。また、プロジェクタ101−1〜101−4は、プロジェクタである必要はなく、ディスプレイなどであっても良い。
ケーブル301−1〜301−4は、それぞれPC201およびプロジェクタ101−1〜101−4を互いにデイジーチェーン接続するためのケーブルである。ケーブル301−1〜301−4は、HDMI、DVI(Digital Visual Interface)、DP(DisplayPort)、HDBaseTのうち、いずれかのインターフェースを持つ通信ケーブルである。
図4は、図3に示したプロジェクタ101−2の内部構成の一例を示す図である。図3に示したプロジェクタ101−2は図4に示すように、記憶部111と、制御部121とを有する。また、記憶部111は、RAM領域112と、ROM領域113とを有する。なお、図4には、図3に示したプロジェクタ101−2が具備する構成要素のうち、本形態に関わる主要な構成要素のみを示した。また、図3に示したプロジェクタ101−1,101−3,101−4の内部構成についても、図4に示したものと同じである。
ROM領域113は、記憶部111のうち、あらかじめ書き込まれた情報を読み出し可能なメモリ領域である。ROM領域113には、プロジェクタ101−2がデイジーチェーン接続された際に用いる、プロジェクタ101−2自身に付与された拡張表示識別データであるEDIDが記憶される。
RAM領域112は、記憶部111のうち、情報の書き込みおよび書き込まれた情報の読み出しが可能なメモリ領域である。
RAM領域112は、記憶部111のうち、情報の書き込みおよび書き込まれた情報の読み出しが可能なメモリ領域である。
制御部121は、PC201からプロジェクタ101−2よりも遠い側に接続された後段のプロジェクタ101−3から送信されたEDIDを受信した場合、受信したEDIDと、ROM領域113に記憶されているEDIDとを比較する。このとき、制御部121は、自身のEDIDをROM領域113から読み出してRAM領域112へ展開して比較を行う。比較の結果、受信したEDIDとROM領域113からRAM領域112へ展開したEDIDとが異なる場合、制御部121は、RAM領域112へ展開したEDIDを受信したEDIDへ書き換える。また、受信したEDIDとROM領域113からRAM領域112へ展開したEDIDとが同じである場合、制御部121は、RAM領域112に展開したEDIDの書き換えを行わない。また、制御部121は、PC201からプロジェクタ101−2よりも近い側に接続された前段のプロジェクタ101−1からEDIDの要求を受けると、EDIDをRAM領域112から読み出し、プロジェクタ101−1へ送信する。ここで、プロジェクタ101−1の制御部121の場合は、PC201からプロジェクタ101−1よりも近い側に接続されたPC201からEDIDの要求を受けると、EDIDをROM領域113から読み出し、RAM領域112へ展開し、RAM領域112に展開したEDIDをPC201へ送信する。また、制御部121は、RAM領域112に展開されているEDIDの書き換えを行う場合、前段のプロジェクタ101−1に対して送信する、EDIDの送信の準備ができている旨を示す準備信号として用いられるHPD信号の信号レベルをLowとし、書き換えが完了すると、HPD信号の信号レベルをHighとする。ここで、プロジェクタ101−1の制御部121の場合は、PC201に対して送信するHPD信号の信号レベルをLowとし、書き換えが完了すると、HPD信号の信号レベルをHighとする。なお、EDIDは、プロジェクタ101−2の製造者名と製品コードとが含まれる。
以下に、図3に示したマルチ表示システムにおける表示機器の接続制御方法について説明する。ここでは、図3に示したプロジェクタ101−2における処理について説明する。図5は、図3に示したプロジェクタ101−2における処理の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、プロジェクタ101−1とプロジェクタ101−2とがケーブル301−2を用いて接続され、プロジェクタ101−2とプロジェクタ101−3とがケーブル301−3を用いて接続され、プロジェクタ101−2に電源が投入(ON)されると、制御部121は後段側機器であるプロジェクタ101−3から送信されたHPD信号の信号レベルがHighであるかLowであるかを判定する(ステップS11)。HPD信号の信号レベルがLowである場合、プロジェクタ101−2はシンク機器として動作する(ステップS12)。一方、HPD信号の信号レベルがHighである場合は、プロジェクタ101−2は、後段側機器であるプロジェクタ101−3へEDIDの送信を要求する信号を送信する(ステップS13)。
続いて、制御部121は、プロジェクタ101−3から送信されたEDIDの受信が成功したか否かを判定する(ステップS14)。EDIDの受信が成功した場合、制御部121は、受信したEDIDに含まれるプロジェクタ101−3の製造者名および製品コードを確認する(ステップS15)。制御部121は、受信したEDIDと、ROM領域113からRAM領域112へ展開したプロジェクタ101−2のEDIDとが同一かどうか比較して判定する(ステップS16)。受信したEDIDと、ROM領域113からRAM領域112へ展開したプロジェクタ101−2のEDIDとが同一ではない場合、制御部121は、前段側機器であるプロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをLowにし(ステップS17)、RAM領域112に展開されたEDIDを後段側機器であるプロジェクタ101−3から受信したEDIDへ書き換える(ステップS18)。制御部121は、EDIDの書き換えが完了して信号受信の準備が完了すると、前段側機器であるプロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighにし(ステップS19)、以降、リピータ機器として動作する(ステップS20)。すなわち、プロジェクタ101−2は、RAM領域112上でEDIDの書き換え処理を行うとき、そのEDIDの書き換えの期間、前段側機器へ送信するHPD信号の信号レベルをLowにし、前段側機器へ信号受信の準備未完了を通知し、書き換えが完了するとHPD信号の信号レベルをHighにして、前段側機器へ信号受信の準備完了を通知する。
一方、ステップS16にて、プロジェクタ101−3から受信したEDIDと、ROM領域113からRAM領域112へ展開したプロジェクタ101−2のEDIDとが同一である場合は、制御部121は、プロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighのままとし、プロジェクタ101−3から受信したEDIDをコピーせず(EDIDの書き換えを行わず)、RAM領域112に展開された自身のEDIDをそのまま保持し(ステップS21)、リピータ機器として動作する。
ステップS14にて、プロジェクタ101−3から送信されたEDIDの受信に失敗した場合、制御部121は、プロジェクタ101−3に対するEDIDの送信要求の回数が所定の回数(例えば、3回)に到達したか否かを判定する(ステップS22)。EDIDの送信要求の回数が所定の回数に到達していない場合、制御部121は、ステップS13の処理を行う。一方、EDIDの送信要求の回数が所定の回数に到達している場合、制御部121は、プロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighとしてシンク機器として動作する(ステップS23)。
このように、リピータ機器が後段側機器から送信されたEDIDを受信すると、受信したEDIDに含まれる後段側機器の製造者および製品コードを確認し、後段側機器の製造者および製品コードそれぞれが自身の機器のRAM領域に展開されたEDIDに含まれる製造者および製品コードぞれぞれと同一であると判定した場合は、RAM領域112に展開されたEDIDを書き換えることなく、そのまま使用する。後段側機器から受信したEDIDがRAM領域112に展開された自身の機器のEDIDと同一である場合に、各リピータ機器が自身の機器のEDIDをそのまま使用することで、マルチ表示システムにおける各リピータ機器のEDIDの書き換え処理を低減することができる。また、リピータ機器におけるEDIDの書き換え処理が低減することで、EDIDの書き換え前に前段側機器へ送信するHPD信号の信号レベルをLowに設定し、信号受信の準備未完了を前段側機器へ通知する処理についても低減される。特に、マルチ表示システムが、前回の運用時の構成と同一の構成で使用される場合、リピータ機器におけるEDIDの書き換え処理が不要となり、信号受信の準備未完了を前段側機器へ通知する処理も不要となる。そのため、マルチ表示システムの同一構成における2回目以降の運用開始時における、映像表示までに要する時間の短縮が期待できる。
図6は、図3に示したプロジェクタ101−2における処理の他の例を説明するためのフローチャートである。
プロジェクタ101−2がシンク機器として動作しているとき、プロジェクタ101−2は所定のタイミング(例えば、定期的)に、後段側機器であるプロジェクタ101−3から出力されたHPD信号を検出するようにしている。以下の説明においては、プロジェクタ101−2がシンク機器として動作している状態で、プロジェクタ101−3から出力されたHPD信号の信号レベルがLowからHighになったことを検出したとき、検出した信号レベルに基づいて、プロジェクタ101−2がリピータ機器であるかシンク機器であるかを判定するまでの処理について説明する。
プロジェクタ101−2がシンク機器として動作している状態で、制御部121は後段側機器であるプロジェクタ101−3のHPD信号から送信された信号レベルがHighであるかLowであるかを判定する(ステップS31)。HPD信号の信号レベルがLowである場合、プロジェクタ101−2はシンク機器として動作する(ステップS32)。一方、HPD信号の信号レベルがHighである場合は、プロジェクタ101−2は、後段側機器であるプロジェクタ101−3へEDIDの送信を要求する信号を送信する(ステップS33)。
続いて、制御部121は、プロジェクタ101−3から送信されたEDIDの受信が成功したか否かを判定する(ステップS34)。EDIDの受信が成功した場合、制御部121は、受信したEDIDに含まれるプロジェクタ101−3の製造者名および製品コードを確認する(ステップS35)。制御部121は、受信したEDIDと、ROM領域113からRAM領域112へ展開したプロジェクタ101−2のEDIDとが同一かどうか比較して判定する(ステップS36)。受信したEDIDと、ROM領域113からRAM領域112へ展開したプロジェクタ101−2のEDIDとが同一ではない場合、制御部121は、前段側機器であるプロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをLowにし(ステップS37)、RAM領域112に展開されたEDIDを後段側機器であるプロジェクタ101−3から受信したEDIDへ書き換える(ステップS38)。制御部121は、EDIDの書き換えが完了して信号受信の準備が完了すると、前段側機器であるプロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighにし(ステップS39)、以降、リピータ機器として動作する(ステップS40)。すなわち、プロジェクタ101−2は、RAM領域112上でEDIDの書き換え処理を行うとき、そのEDIDの書き換えの期間、前段側機器へ送信するHPD信号の信号レベルをLowにし、書き換えが完了するとHPD信号の信号レベルをHighにして、前段側機器へ信号受信の準備未完了を通知する。
一方、ステップS36にて、プロジェクタ101−3から受信したEDIDと、ROM領域113からRAM領域112へ展開したプロジェクタ101−2のEDIDとが同一である場合は、制御部121は、プロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighのままとし、プロジェクタ101−3から受信したEDIDをコピーせず(EDIDの書き換えを行わず)、RAM領域112に展開された自身のEDIDをそのまま保持し(ステップS41)、リピータ機器として動作する。
ステップS34にて、プロジェクタ101−3から送信されたEDIDの受信に失敗した場合、制御部121は、プロジェクタ101−3に対するEDIDの送信要求の回数が所定の回数(例えば、3回)に到達したか否かを判定する(ステップS42)。EDIDの送信要求の回数が所定の回数に到達していない場合、制御部121は、ステップS33の処理を行う。一方、EDIDの送信要求の回数が所定の回数に到達している場合、制御部121は、プロジェクタ101−1へ送信するHPD信号の信号レベルをHighとしてシンク機器として動作する(ステップS43)。
このように、HPD信号に基づいて自機器がリピータ機器であるかシンク機器であるかを判定することで、プロジェクタがシンク機器として動作していた場合であっても、プロジェクタがリピータ機器またはシンク機器に再設定される。
本発明によれば、ソース機器と複数の表示機器とがデイジーチェーン接続される構成において、任意のリピータ機器から前段側機器に対して映像信号の送信が要求された場合であっても、それらの機器が前回運用時と同一の構成であれば、前段側機器にてEDIDの書き換え処理が実行されることはない。したがって、不要なEDIDの書き換え処理が各表示機器で繰り返し実行されることで発生する、マルチ表示システムの運用開始時における、映像信号の送受信開始の遅れや映像が表示されない不具合も低減される。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細は本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更が可能である。また、各構成要素に各機能(処理)それぞれを分担させて説明したが、この割り当ては上述したものに限定しない。また、各実施の形態を組み合わせたものであっても良い。
100 表示機器
101−1〜101−4 プロジェクタ
110,111 記憶部
112 RAM領域
113 ROM領域
120,121 制御部
201 PC
301−1〜301−4 ケーブル
401 スクリーン
101−1〜101−4 プロジェクタ
110,111 記憶部
112 RAM領域
113 ROM領域
120,121 制御部
201 PC
301−1〜301−4 ケーブル
401 スクリーン
Claims (6)
- 映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器であって、
当該表示機器に付与されている拡張表示識別データを記憶させるための記憶部と、
前記ソース機器から当該表示機器よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、該受信した拡張表示識別データと、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとを比較し、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを前記受信した拡張表示識別データへ書き換え、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、前記記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行わない制御部とを有する表示機器。 - 請求項1に記載の表示機器において、
前記制御部は、前記記憶されている拡張表示識別データの書き換えを行う場合、前記ソース機器から当該表示機器よりも近い側に接続された前段の表示機器または前記ソース機器に対して送信する、前記拡張表示識別データの送信の準備ができている旨を示す準備信号の信号レベルをLowとし、前記書き換えが完了すると、前記準備信号の信号レベルをHighとする表示機器。 - 請求項2に記載の表示機器において、
前記制御部は、前記前段の表示機器または前記ソース機器から前記拡張表示識別データの要求を受けると、前記拡張表示識別データを前記記憶部から読み出し、前記拡張表示識別データの要求をしてきた前記前段の表示機器または前記ソース機器へ送信する表示機器。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の表示機器において、
前記拡張表示識別データは、前記表示機器の製造者名と製品コードとを含む表示機器。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の表示機器において、
当該表示機器は、プロジェクタである表示機器。 - 映像信号の信号源となるソース機器と複数の表示機器とが互いにデイジーチェーン接続されたシステムに用いられる表示機器の接続制御方法であって、
前記ソース機器から当該表示機器よりも遠い側に接続された後段の表示機器から拡張表示識別データを受信した場合、該受信した拡張表示識別データと、当該表示機器に設けられた記憶部に記憶されている拡張表示識別データとを比較する処理と、
前記比較の結果、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが異なる場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを前記受信した拡張表示識別データへ書き換える処理と、
前記比較の結果、前記受信した拡張表示識別データと前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データとが同じである場合、前記記憶部に記憶されている拡張表示識別データを保持する処理とを行う接続制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019058667A JP2020160227A (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 表示機器および表示機器の接続制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019058667A JP2020160227A (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 表示機器および表示機器の接続制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019058667A Pending JP2020160227A (ja) | 2019-03-26 | 2019-03-26 | 表示機器および表示機器の接続制御方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2020160227A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022260213A1 (en) * | 2021-06-08 | 2022-12-15 | Lg Electronics Inc. | Method of controlling sink device, source device, and high-definition multimedia interface (hdmi) |
-
2019
- 2019-03-26 JP JP2019058667A patent/JP2020160227A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022260213A1 (en) * | 2021-06-08 | 2022-12-15 | Lg Electronics Inc. | Method of controlling sink device, source device, and high-definition multimedia interface (hdmi) |
US11606593B2 (en) | 2021-06-08 | 2023-03-14 | Lg Electronics Inc. | Method of controlling sink device, source device, and high-definition multimedia interface (HDMI) |
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