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JP2017156414A - マルチ表示システム、マスタ映像表示機器、スレーブ映像表示機器、マルチ表示システムにおける表示不具合発生防止方法 - Google Patents

マルチ表示システム、マスタ映像表示機器、スレーブ映像表示機器、マルチ表示システムにおける表示不具合発生防止方法 Download PDF

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JP2017156414A JP2016037228A JP2016037228A JP2017156414A JP 2017156414 A JP2017156414 A JP 2017156414A JP 2016037228 A JP2016037228 A JP 2016037228A JP 2016037228 A JP2016037228 A JP 2016037228A JP 2017156414 A JP2017156414 A JP 2017156414A
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和馬 坂上
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Kazuyuki Koyanagi
和幸 小柳
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Abstract

【課題】 多数の映像表示機器をデイジーチェーン接続した時の映像表示機器間のEDID伝送トラブルによる不具合発生の防止、もしくは、不具合からの復旧をユーザ側に負担をかけることなく行う【解決手段】 EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行った後にEDIDの伝送を行う。【選択図】 図8

Description

本発明は、マルチ表示システム、映像表示機器、マルチ表示システムにおける表示不具合発生防止方法に関する。
特許文献1に開示されるような、1つの映像を複数のプロジェクタやモニタなどの表示機器を用いて表示するマルチ表示システムが知られている。マルチ表示システムによる映像は、単体の表示機器で表示する映像よりも大画面、高解像度で表示することが可能であることから、マルチ表示システムはイベント会場、ショールーム等で広く利用されている。
図1はプロジェクタを用いたマルチ表示システムの一例を示す図である。本システムはHDMI(登録商標:High−Definition Multimedia Interface:ハイデフィニション マルチメディア インターフェース)ケーブル6によりデイジーチェーン接続されたプロジェクタ1号機〜4号機(以下、プロジェクタ1〜4)を備えており、映像を出力する機器(以下、Source(ソース)機器)としてのPC(Personal Computer:パーソナル コンピュータ)5から出力された映像は、プロジェクタ1〜4を用いて1つの映像としてスクリーン7に表示されている。この時、各プロジェクタは映像を投写する映像表示機器(以下、Sink(シンク)機器)として動作するが、プロジェクタ1〜3は、受信した映像信号を後ろにつなげられた別のSink機器へ送る中継機器(以下、Repeater(リピータ)機器)としても動作する。ここで、Source機器5と接続されたプロジェクタ1をマスタプロジェクタと称し、Repeater機器として接続されたプロジェクタ2〜3をスレーブプロジェクタと称する。
Sink機器はEDID(Extended Display Identification Data:エクステンデッド ディスプレイ アイデンティフィケーション データ)と呼ばれる機器自身の情報や、対応している機能や、性能に関する情報が収録されたデータを保持しており、Source機器と接続された際に、EDIDをSource機器に送信する。Source機器はSink機器から送られてきたEDIDを参照してSink機器に合った映像信号を出力する。
図2は、Source機器とSink機器の接続時の処理を時系列で示す図である。
図2では例としてHDMIでの接続手順を記載している。図2に示される接続処理は、Source機器が、Source機器に接続されたSink機器の映像受信部へ+5Vを供給することから始まる。+5V供給は、Source機器とSink機器を接続するHDMIケーブル6内の+5V専用のラインを通じて行われ、Sink機器内の映像受信部へ+5Vが供給される。Sink機器の映像受信部はこの+5Vの電源により動作を開始する。
映像受信部が動作を開始するとSink機器は、不揮発性メモリ(例えば、SRAM(Static Random Access Memory:スタティック ランダム アクセス メモリ))に記憶されている自身のEDIDを読み出す等の映像信号を受信するための準備を行い、準備が完了すると、HDMIケーブル6内のHPD(Hot Plug Detect:ホット プラグ デテクト)ラインをL(=Low)からH(=High)とする。Source機器は、HPDがHとなったことで映像信号を受信することが可能なSink機器が接続されたことを判断する。Sink機器が接続されたと判断したSource機器は、出力する映像信号を選択するため、HDMIケーブル内のDDC/CI(Display Data Channel/Command Interface:ディスプレイ データ チャネル/コマンド インターフェース)ラインを通じてSink機器にEDIDの送信を求める。Sink機器はこの指示に従ってEDIDを送信し、Source機器は受信したEDIDに示されるSink機器に合った映像を出力する。この時、EDID等の映像表示機器間の制御信号の伝送には、DDCやCEC(Consumer Electronics Control:コンシューマー エレクトロニクス コントロール)が用いられる。この、接続処理を行う際にSink機器の電源が入っていない場合には、不揮発性メモリに記録されたEDIDを伝送することは出来ない。
Source機器とSink機器の間にRepeater機器を接続した場合、Repeater機器は自身に接続されたSink機器に対応した映像がSource機器から出力されるように、接続されたSink機器のEDIDを読み出し、それを自身にコピーしてSource機器に通知する。この時のSource機器とRepeater機器、Repeater機器とSink機器の接続手順もSource機器とSink機器の接続手順と同様である。これらの手順によりRepeater機器がSink機器よりコピーしてきたEDIDをSource機器へ伝送することで、Source機器はSink機器に合わせた映像を出力する。
ここで、プロジェクタやモニタのように映像表示を行うSink機器でありながら、映像出力端子を持つRepeater機器を兼ねた複数の映像表示機器をデイジーチェーン接続した場合、接続の末端であれば単に映像を表示するSink機器として動作する。また、出力端子に別のSink機器が接続されている場合には、映像を表示するだけでなく、別のSink機器に映像信号を出力するRepeater機器として動作する。この時、Sink機器/Repeater機器の判断はHPDの信号により行われる。また、出力端子に別のSink機器が接続されていてRepeater機器として動作すべき接続の場合であってもEDIDの伝送に失敗した場合にはSink機器として動作する。
図3は、映像表示機器がRepeater、Sinkのいずれであるかを判別する動作を示すフローチャートである。
映像表示機器は電源が投入されるとHPDの信号を確認する(ステップS1)。HPDの信号がLであることが確認された場合にはSink機器として動作する(ステップS2)。ステップS1においてHPDの信号がHであることが確認された場合には、出力端子からEDIDを伝送することを要求する旨の信号を出力する(ステップS3)。その後、EDIDの受信に成功したかを確認し(ステップS4)、EDIDの受信に成功したことが確認された場合にはRepeater機器として動作する(ステップS5)。ステップS4にてEDIDの受信に失敗したことが確認された場合には伝送要求が何回目であるかを確認する(ステップS6)。EDIDの伝送要求が1回目または2回目である場合にはステップS3に戻り、EDIDの伝送要求が3回目である場合にはSink機器として動作する(ステップS7)。
図1に示した例に則して説明すると、マスタプロジェクタにSink機器が接続されていなければ、HPDはLとなり、マスタプロジェクタはSink機器として動作する。同様に、図1のプロジェクタ4は後段にSink機器が接続されていないため、HPDはLとなり、自身が末尾のSink機器であると判断することが可能である。プロジェクタ1〜3のように後段に別のプロジェクタが接続されていれば、後段のプロジェクタによりHPDがHとなり、接続された機器があると判断して、図3に示した手順に従いEDIDの伝送を要求する。この時にスレーブプロジェクタからのEDIDの伝送及びコピーに成功すればRepeater機器として動作する。ここで、EDIDの読み込みに失敗した場合にはNACT(Negative Acknowledgement:ネガティブ アクノウレッジメント)を返してEDIDの読み込みのリトライを行う。リトライを含めたEDIDの伝送要求の回数は機器によっても異なるが、おおよそどの機器でも3回行われ、それでもEDIDの読み込みに失敗した場合にはSink機器として動作する。通常であれば、3回のEDIDの伝送要求中にEDIDの伝送は成功し、映像が表示される。
特開2003−345327号公報
Source機器に、Repeater機器/Sink機器を兼ねた複数の映像表示機器をデイジーチェーン接続した際に、図4に示すように、接続された映像表示機器の一部(図4においてはプロジェクタ1)のみにより映像が表示され、他の映像表示機器による映像表示が行われないという不具合の発生が報告されている。このような映像表示の不具合の原因として表1に示す例が挙げられる。
Figure 2017156414
表1に示した原因の中で、DDCラインが切れている場合のように、信号ラインが断線している場合には、HDMIケーブルを交換することで映像表示の不具合を解消することが出来る。また、EDIDデータが一部欠けている場合やチェックサムエラー、コピーエラーが発生した場合にはHDMIの規格によりリトライが数回行われる。もし、リトライに失敗し続けるようであれば、その原因としては、例えば、伝送信号と同等の周波数の外来ノイズの影響のような伝送路に問題があることや、装置から映像信号が出力されていないなどの装置に問題があることが考えられる。これらの不具合は、Source機器とSink機器を1対1で直結した場合でも頻繁に起こる一般的な不具合である。これらの不具合についての主な対策としては、映像表示機器間のケーブル交換やケーブル長を短くする、装置を交換する、など接続状態や装置自体を見直す必要があり、これらの対策は、ユーザ自身が実行することが必要となる。
また、別の原因としてSink機器がBOOT(ブート)中のためにEDIDの伝送に失敗するという例を挙げた。本来であればSink機器はEDIDの伝送準備ができてからHPDをHとするために、このような不具合は起こらないはずである。しかしながら、デイジーチェーン接続時には伝送準備が未完了状態でHPDがHとなってしまい、結果的にEDIDの読み込みに失敗によって映像表示不具合が発生する事がしばしばある。
例えば、デイジーチェーン接続されたプロジェクタの電源を一斉に落とし、直後に一斉に電源を再投入した場合、図4に示すように接続されたプロジェクタのうち、伝送に不具合が発生したプロジェクタ2以後に接続されたプロジェクタ(図4の場合にはプロジェクタ2〜4)からは映像が表示されず、プロジェクタ1による映像のみが表示されるという不具合が発生する事が報告されている。これは、プロジェクタ1、2間のHPDがLへ立ち下がる途中で電源が投入されたために、一時的に電圧が高まってしまい、Hと誤認されてしまったためにプロジェクタ1がEDIDの読み込みを開始してしまったために起きた不具合である。
上記のような不具合は、プロジェクタ2がBOOT中のために、SRAM等の不揮発性メモリに格納されたEDIDが読み込めておらず、プロジェクタ1への伝送が行えないことにより発生する。プロジェクタ1は接続されたプロジェクタ2のEDIDをコピーできないために、図3に示したフローチャートに示されるように、Repeater機器ではなく、プロジェクタ1のみで映像出力をするSink機器として動作する。そのためにプロジェクタ2以降に接続されたプロジェクタが映像を表示することはなく、図1に示したプロジェクタ1〜4により表示されていた映像が、Sink機器として動作するプロジェクタ1により1/4のエリアに表示されることとなる。また、ここではプロジェクタ1、2間を例に示したが、プロジェクタ1、2と同様にRepeater/Sink機器とSink機器の関係にあるプロジェクタ2、3間、プロジェクタ3、4間でも同様の現象が起こる可能性がある。その場合はそれぞれ、プロジェクタ2または3までのプロジェクタによる映像が表示されることになり、以後のプロジェクタによる映像は表示されない。このほか、複数の映像表示機器をデイジーチェーン接続したことで、起動のタイミングが合わずに、規定時間内にEDIDの読み込みができずに失敗となるために映像が表示されない場合もある。
上記のように、プロジェクタ2がBOOTのためにEDIDの読み込みに失敗した場合、プロジェクタ2のBOOT完了後にプロジェクタ1がプロジェクタ2のEDID読み込み処理を行い、成功すればスレーブプロジェクタへの映像出力が可能となる。しかしながら、EDIDやその要求コマンドを伝送するDDC/CIラインを使用した通信では、Sink機器から上位のRepeater機器やSource機器への通信を開始することが出来ない。そのため、上位の機器から下位の機器へ再読み込みのためにEDIDの伝送要求を送る必要がある。
一方で、プロジェクタ1のようにRepeater機器として動作させたい映像表示機器がSink機器として動作している場合には、再読み込みを自動で開始する事が理想であるが、その場合にはSink機器として動作しているプロジェクタ1はEDIDを読み込む動作を行うために、一時的にRepeater機器となってしまう。この時、プロジェクタ1はRepeaterでありながら、接続されたSink側のEDIDのコピーが完了していないために、EDIDが無い状態となってしまい、その間はプロジェクタ1による映像が表示されなくなってしまう。このような映像の途切れが発生しないようにEDIDの再読み込みを繰り返すシーケンスは通常では組み込まれることは無い。これは、映像規格の認証でも再読み込みを実施することは定められておらず、規格の認証試験でもケーブルを抜き差しすることで解決するようであれば問題は無いという事になっている。
そのため、図4に示した状態から正常に映像を表示させるためには、ユーザが両機器間のケーブルを抜くことで接続を物理的に切断し、繋ぎ直すことで接続手順を再度行う必要がある。繋ぎ直しにより、図2に示した+5V供給からの接続手順を再実行させることで、EDIDを再読み込みさせるのである。
また、スタンバイ状態であることや電源が入っていないためにSink側機器での映像表示が行われない場合には、Sink機器の電源を投入後に起動処理の完了を待ってEDIDの再読み込みを行う事で映像を表示させることが可能となる。
不具合の原因は表1に示した原因以外にもいくつかあるが、図4に示したような特定の映像表示機器以後の映像表示機器が映像を表示しないような、ケーブルの断線や装置に由来する原因でない場合には、HDMIケーブルを繋ぎ直すことで解決することが多く報告されている。その場合、プロジェクタ2は動作しているという事である。そのため、このような映像不具合が発生した場合、上述したケーブルの繋ぎなおし動作によって殆ど解決するが、この場合、ユーザ側での操作が必要となる。天井に設置されているプロジェクタなどではケーブルの繋ぎなおしに手間が掛るだけではなく、操作自体が困難であるという問題があった。
本発明は、多数の映像表示機器をデイジーチェーン接続した時の映像表示機器間のEDID伝送トラブルによる不具合発生の防止、もしくは、不具合からの復旧をユーザ側に負担をかけることなく行うものである。
本発明によるマルチ表示システムは、EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器にマスタ映像表示機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器がデイジーチェーン接続されるマルチ表示システムであって、
前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作する。
本発明によるマスタ映像表示機器は、EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースにより、Source機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器との間にデイジーチェーン接続されるマスタ映像表示機器であって、
前記スレーブ映像表示機器と、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記スレーブ映像表示機器とともに、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作する。
本発明によるスレーブ映像表示機器は、EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器とマスタ映像表示機器とデイジーチェーン接続される少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器であって、
前記マスタ映像表示機器と、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器とともに、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作する。
本発明による表示不具合発生防止方法は、EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器にマスタ映像表示機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器がデイジーチェーン接続されるマルチ表示システムで行われる表示不具合発生防止方法であって、
前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作する。
本発明によれば、多数の映像表示機器をデイジーチェーン接続した時の映像表示機器間のEDID伝送トラブルによる不具合発生の防止、もしくは、不具合からの復旧をユーザ側に負担をかけることなく行うことが可能となる。
プロジェクタを用いたマルチ表示システムの一例を示す図である。 Source機器とSink機器の接続時の処理を時系列で示す図である。 映像表示機器がRepeater、Sinkのいずれであるかを判別する動作を示すフローチャートである。 不具合が発生したマルチ表示システムを示す図である。 本発明によるマルチ表示システムを示す図である。 本発明の本実施形態で使用しているプロジェクタ1の内部構成を示すブロック図である。 複数のプロジェクタの入出力部の接続を示す図である。 本発明の実施形態にて、映像表示に不具合が発生することを防止するために制御部によって行われるシーケンス制御を示すフローチャートである。
本発明では、マルチ表示を目的としたシステムにおいて、各プロジェクタを有線/無線LANやRS232C等の同一ネットワークで接続する事でプロジェクタ間の情報通信を可能とし、通信により取得した情報を活用したシーケンスによって、EDIDのコピーに失敗した場合、スレーブプロジェクタがOFF状態、または、スレーブプロジェクタがスタンバイ状態の為に映像表示がされない場合について対策シーケンスを組み込む事でマルチ表示を正常に行うものである。
EDIDのコピーに失敗することの原因としては、前述したように、スレーブプロジェクタの準備が整っていないにもかかわらずマスタプロジェクタから+5Vの供給を受けてしまう等の要因によってHPDが一時的にHとなってしまい、EDIDのコピーを開始してしまうことが挙げられる。そこで、本発明では、マスタプロジェクタとスレーブプロジェクタが接続された直後にはマスタプロジェクタは+5Vを供給せず、情報通信によってスレーブプロジェクタ状況を取得する。
EDIDのコピーは+5V供給後にHPDがHとなることで開始されるので、情報通信によってスレーブプロジェクタの起動を確認した後に+5Vを供給する事で、BOOT中によるEDIDのコピー失敗を確実に防止する事が可能となり、映像表示不具合を防止できる。
一方で、スレーブプロジェクタがスタンバイ状態やOFF状態の場合には、マスタプロジェクタは情報通信により、スレーブプロジェクタの状況が解るので、マスタプロジェクタから起動コマンドを送信する事で、映像表示不具合の防止が可能となる。
上記の通信によってスレーブプロジェクタの状況を取得し、マスタプロジェクタがコントロールするシーケンスによって映像表示不具合を防止するのである。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図5は本発明によるプロジェクタを用いたマルチ表示システムの一実施形態の構成を示す図である。本実施形態は、デイジーチェーン接続時の映像表示の不具合の発生をシーケンス制御により防止するものである。装置構成は図1および図4に示した構成と同様であるため、図5においては、図1および図4で説明した構成については、図1および図4と同じ番号を付して説明は省略する。
4台のプロジェクタ1〜4は、Source機器であるPC5とデイジーチェーン接続されるとともに、LANケーブル8により相互に接続されてプロジェクタ間の情報通信を可能とされている。
本実施形態ではプロジェクタ1〜4はランプ光源を使用しているものとして説明するが、本発明における映像表示機器はランプ光源を使用するプロジェクタに限定されるものではない。また、PC5とマスタプロジェクタ間、各プロジェクタ間の接続にはHDMIケーブル6が使用されている。なお、本実施形態ではHDMIを使用しているが、DVI(Digital Visual Interface:ディジタル ビジュアル インターフェース)、DP(DisplayPort:ディスプレイポート)などのようにHDMIと異なるインターフェースを使用する場合であっても、本実施形態と同様のシーケンス制御を導入する事が可能である。
同様に、本実施形態ではなお、本実施形態では、各プロジェクタはLANケーブル8を用いる有線LANが使用されているが、有線LANに限らず、無線LANやRS232C等の何らかの通信手段により各プロジェクタ間が通信を行える環境であれば、本実施形態と同様のシーケンスを導入することができる。
図6は本実施形態で使用しているプロジェクタ1の内部構成を示すブロック図である。図6にはプロジェクタ1として示しているが、マルチ表示システムを構成する他のプロジェクタ2〜4もプロジェクタ1と同じ構成の物が用いられる。
プロジェクタ1は、入力端子(HDMI IN(イン))11、出力端子(HDMI OUT(アウト))12、映像送受信部20、映像信号処理部30、駆動部40、表示部50、制御部60、記憶部70を有する。映像送受信部20は受信部(HDMI Receiver(レシーバ))21と送信部(HDMI Transmitter(トランスミッタ))22から構成されている。各部は制御部60とバス(I2C、BUS)61により接続されている。制御部60は記憶部70に格納されているプログラムに応じて各部の動作を制御する。制御部60はCPU(Central Processing Unit:セントラル プロセッシング ユニット)により構成されるもので、制御部60は記憶部70とともにコンピュータを構成しており、プロジェクタ1はコンピュータを内蔵しているともいえる。制御部60はLANケーブル8を介して他のプロジェクタの制御部60と通信を行っている。
入力端子11はSource機器であるPC5とHDMIケーブル6を介して接続され、映像信号および制御信号を受信する。入力端子11に入力された映像信号は映像送受信部20の受信部21で受信され、受信部21にてシリアル―パラレル変換、信号レベル変換や制御信号に含まれるタイミング信号のデコードなどが行われる。
受信部21で変換等の処理が施された映像信号は映像信号処理部30へ送られる。映像信号処理部30では、映像送受信部20から送られた映像信号に、解像度変換、γ補正や台形歪み補正などの信号処理を行い、駆動部40へ送る。駆動部40は、映像信号処理部30から送られた映像信号に応じて表示部50を構成する表示素子や光源(ともに不図示)などを駆動して画像光を作成し、表示部50の投写レンズ51より画像光を射出させる。換言すると、表示部50は、入力された映像信号に対応する映像を形成する(表示する)。
プロジェクタ1〜3には、出力端子12にRepeater/Sink機器として下位のプロジェクタが接続されているので、入力された信号は送信部22を介して出力端子12、HDMIケーブル6を介して下位のプロジェクタに送られる。入力端子11と出力端子12にはHDMIが使用されており、映像信号を伝送する映像ラインのほかに、接続機器に+5Vを供給する電源ライン、接続を通知するHPDライン、機器間で制御信号、情報等をやり取りするDDC/CIライン等から成る。図7は、各ラインを含めた入出力部の接続を示す図である。
図7での各機器間の接続は既に述べたようにHDMIケーブル6で行われ、また、LANケーブル8によっても行われているが、図6と同様に映像ラインの表記は省略している。正常な映像表示のためには、プロジェクタ1〜3はRepeater機器として、下位に接続されたRepeater/Sink機器からのEDIDのコピーが必要である。各機器間でのEDIDの伝送手順は既に背景技術で述べたように、+5Vの供給から開始され、下位に接続されたプロジェクタはHPDをHとすることで接続された機器があることを通知し、DDC/CIラインを通じてEDIDの伝送要求と伝送が行われる。4台のプロジェクタで正常に映像を表示するには、上位側のRepeater機器がSink機器のEDIDをコピーする必要があるため、下位側の装置から電源投入をすることで、プロジェクタ4のEDIDをプロジェクタ3がコピーし、それをプロジェクタ2、プロジェクタ1が順次コピーしてSource機器へ通知する必要がある。図4に示した状態では、プロジェクタ2を含め、プロジェクタ2以降のプロジェクタによる映像が表示されていない。これは、プロジェクタ1が下位のプロジェクタのEDIDのコピーに失敗している事を示している。
図7は、本実施形態にて、映像表示に不具合が発生することを防止するために制御部60によって、マスタプロジェクタであるプロジェクタ1、スレーブプロジェクタであるプロジェクタ2〜4で行われる制御を示すフローチャートである。
図3に示したフローチャートが、映像表示機器が、Sink機器、Repeater機器のいずれであるかを判断する通常のシーケンス制御を示すものであるのに対し、図7に示すフローチャートでは、EDIDの読み込みのトラブルそのものを防ぐシーケンス制御が加えられている。
本実施形態では、マスタプロジェクタ1は、起動時にHDMIケーブル6とは別の通信ラインであるLANケーブル8を用いて、下位に接続されたプロジェクタ2〜4の状況を通信により取得し、準備が整ってから+5Vの供給を行うという条件づけによって、BOOT中などの理由によってEDIDの伝送エラーが発生することを防止している。
なお、図7は基本的にはマスタプロジェクタ(プロジェクタ1)の動作を示すものであり、右上のステップS810〜S813に示される動作のみがスレーブプロジェクタ(プロジェクタ2〜4)で行われる。
各プロジェクタの記憶部70(図6参照)には、図7に示したシステム構成が登録され、また、自機がマスタプロジェクタ、スレーブプロジェクタのいずれであるかが登録されている。この登録は、装置利用者が行うもので、各プロジェクタに設けられた入力手段(不図示)により登録が行われる。また、LANケーブル8を介して登録を行う構成とすることもでき、その方法は特に限定されない。ステップS814〜S820で行われる動作は、図3に示したステップS1〜S7で行われる動作と同様である。
図8に示すように、マスタプロジェクタであるプロジェクタ1、スレーブプロジェクタであるプロジェクタ2〜4がONとなり、これに伴い、各プロジェクタは起動する。このとき、プロジェクタ2〜4は起動が完了したことを示す電源ONコマンドをプロジェクタ1に通知する(ステップS810)。一方、プロジェクタ1の制御部60は、35秒以内にすべてのスレーブプロジェクタからの電源ONコマンドの受信に成功したかを確認する(ステップS801)。
ステップS1における、電源ONコマンドの受信確認のための待機時間を35秒としているが、これは構成するプロジェクタのランプの点灯に30秒の時間が必要であると仮定し、その為、起動に必要な時間も30秒であり、複数台のスレーブプロジェクタの起動を待つために、起動のタイミングを考慮して35秒としたものである。例えば、映像表示機器がレーザー光源のプロジェクタであれば、起動も高速なため、5秒程度に設定することも出来る。このように、待機時間は映像表示機器に合わせて設定可能である。
ステップS801において、待機時間である35秒以内に、全てのスレーブプロジェクタからの電源ONコマンドの受信に失敗したことを確認した場合、マスタプロジェクタの制御部60は、起動準備完了の通知を行わなかったプロジェクタがスタンバイ状態や電源OFF状態などの起動に失敗していることも考えられるため、電源ONコマンドを通知しなかったスレーブプロジェクタに対して自身のステータスを報告するように要求する。具体的には、スレーブプロジェクタと通信することにより起動状態であることを確認した後に(ステップS802)、全てのスレーブプロジェクタの電源がONであるかを確認する(ステップS803)。全てのスレーブプロジェクタの電源がONであることが確認された場合には、ステップS805へ移行する。
ステップS803において、いずれかのスレーブプロジェクタの電源がOFFであることが確認された場合、マスタプロジェクタは、電源がOFFであることが確認されたプロジェクタに対して有線LAN等の通信手段を用いて電源ONを要求するコマンドを送り(ステップS804)、プロジェクタの電源を投入させる。これにより、電源がOとなっていたスレーブプロジェクタは電源をONとし、マスタプロジェクタに対して起動が完了したことを通知し(ステップS812)、該通知を受けたマスタプロジェクタはステップS805へ移行する。
マスタプロジェクタは、ステップS801において、待機時間である35秒以内に、全てのスレーブプロジェクタからの電源ONコマンドの受信に成功したことを確認した場合、ステップS805へ移行する。ステップS805では、マスタプロジェクタは末端のRepeater機器であるプロジェクタ3に+5VラインをONとする要求を送る。その後、プロジェクタ3からの通知を受けるまで待機する(ステップS806)。
ステップS805における+5VラインをONとする要求を受け付けたプロジェクタ3は、図2に示した手順に従って、接続されているプロジェクタ4のEDIDを読み出してコピーし、コピーに成功したことをマスタプロジェクタに通知する(ステップS812)。
プロジェクタ3からのコピー成功の通知を受けたマスタプロジェクタは、自機に接続されているRepeater機器であるプロジェクタ2に+5VラインをONとする要求を送り(ステップS807)、その後、プロジェクタ2からの通知を受けるまで待機する(ステップS808)。
ステップS807における+5VラインをONとする要求を受け付けたプロジェクタ2は、図2に示した手順に従って、接続されているプロジェクタ3のEDIDを読み出してコピーし、コピーに成功したことをマスタプロジェクタに通知する(ステップS813)。
プロジェクタ2からのコピー成功の通知を受けたマスタプロジェクタは、自身の+5VラインをONとする(ステップS809)。
この後のステップS814〜S820で行われる機器判別動作は、図3に示したステップS1〜S7で行われる動作と同様のことが行われる。なお、図8では、ステップS814〜S820はマスタプロジェクタでのみ行われるものとして示されているが、ステップS814〜S820は各スレーブプロジェクタ2〜4においても行われる。
本実施形態では、EDIDのコピーを行うための+5V供給やEDID伝送を行うHDMIケーブル6とは異なるLANケーブル8を用いたネットワークにより各プロジェクタは情報通信が可能とされている。EDID伝送を行うためのマスタプロジェクタによる+5V供給は、LANケーブル8を用いたネットワークにより、スレーブプロジェクタの電源がONであることを確認した後に行われるので、BOOT中によるEDIDのコピー失敗を確実に防止する事が可能となる。
ステップS805〜S809、S812、S813における伝送はHDMIケーブル6を用いて行われる。これらの各ステップで行われる動作(EDIDコピー動作)は、プロジェクタ4のEDIDをプロジェクタ2にコピーし、マスタプロジェクタであるプロジェクタ1によるEDIDの読み込みをより確実に行うためのものであり、省略することも可能である。本発明において最も重要なことは、+5V供給の前に各プロジェクタの電源が確実にONとなったことを確認する電源確認動作を行うことであり、ステップS801、ステップS803、または、ステップS811の後に、ステップS814に移行することとしてもよい。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載されうるが、以下の構成には限られない。
(付記1) EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器にマスタ映像表示機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器がデイジーチェーン接続されるマルチ表示システムであって、
前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作するマルチ表示システム。
(付記2) 付記1記載のマルチ表示システムにおいて、
前記電源確認動作後、前記機器判別動作の前に、前記マスタ映像表示装置は前記第1のケーブルを用いて前記スレーブ映像表示機器に対して前記EDIDを自身に接続されている前記スレーブ映像表示機器までコピーさせる要求を行うマルチ表示システム。
(付記3) EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースにより、Source機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器との間にデイジーチェーン接続されるマスタ映像表示機器であって、
前記スレーブ映像表示機器と、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記スレーブ映像表示機器とともに、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作するマスタ映像表示機器。
(付記4) 付記3記載のマスタ映像表示機器において、
前記電源確認動作後、前記機器判別動作の前に、前記第1のケーブルを用いて前記スレーブ映像表示機器に対して前記EDIDを自身に接続されている前記スレーブ映像表示機器までコピーさせる要求を行うマスタ映像表示機器。
(付記5) EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器とマスタ映像表示機器とデイジーチェーン接続される少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器であって、
前記マスタ映像表示機器と、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器とともに、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作するスレーブ映像表示機器。
(付記6) EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器にマスタ映像表示機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器がデイジーチェーン接続されるマルチ表示システムで行われる表示不具合発生防止方法であって、
前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作する表示不具合発生防止方法。
(付記7) 付記6記載の表示不具合発生防止方法において、
前記電源確認動作後、前記機器判別動作の前に、前記マスタ映像表示装置は前記第1のケーブルを用いて前記スレーブ映像表示機器に対して前記EDIDを自身に接続されている前記スレーブ映像表示機器までコピーさせる要求を行う表示不具合発生防止方法。
1 プロジェクタ
5 PC
6 HDMIケーブル
11 入力端子
12 出力端子
20 映像送受信部
21 受信部
22 送信部
30 映像信号処理部
40 駆動部
50 表示部
51 投写レンズ
60 制御部
61 バス
70 記憶部

Claims (7)

  1. EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器にマスタ映像表示機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器がデイジーチェーン接続されるマルチ表示システムであって、
    前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作するマルチ表示システム。
  2. 請求項1記載のマルチ表示システムにおいて、
    前記電源確認動作後、前記機器判別動作の前に、前記マスタ映像表示装置は前記第1のケーブルを用いて前記スレーブ映像表示機器に対して前記EDIDを自身に接続されている前記スレーブ映像表示機器までコピーさせる要求を行うマルチ表示システム。
  3. EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースにより、Source機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器との間にデイジーチェーン接続されるマスタ映像表示機器であって、
    前記スレーブ映像表示機器と、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記スレーブ映像表示機器とともに、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作するマスタ映像表示機器。
  4. 請求項3記載のマスタ映像表示機器において、
    前記電源確認動作後、前記機器判別動作の前に、前記第1のケーブルを用いて前記スレーブ映像表示機器に対して前記EDIDを自身に接続されている前記スレーブ映像表示機器までコピーさせる要求を行うマスタ映像表示機器。
  5. EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器とマスタ映像表示機器とデイジーチェーン接続される少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器であって、
    前記マスタ映像表示機器と、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器とともに、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作するスレーブ映像表示機器。
  6. EDIDを用いて機器間認証を行い、電源供給用のピンおよびホットプラグ検出用のピンを備えたコネクタが使用されるインターフェースによりSource機器にマスタ映像表示機器と少なくとも1以上のスレーブ映像表示機器がデイジーチェーン接続されるマルチ表示システムで行われる表示不具合発生防止方法であって、
    前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記EDIDの伝送が行われる第1のケーブルと異なる第2のケーブルによりネットワーク接続され、電源投入後に、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、前記スレーブ映像表示機器のすべての電源がONとなったことを確認する電源確認動作を行い、その後、前記マスタ映像表示機器およびスレーブ映像表示機器は、機器判別動作として、前記第1のケーブルを用いて前記ホットプラグ検出用のピンの確認を行い、Lowである場合にはSink機器として動作し、Highである場合には前記EDIDの伝送要求を行い、前記EDIDの受信に成功した場合にはRepeater機器として動作し、前記EDIDの受信に所定数失敗した場合には、Sink機器として動作する表示不具合発生防止方法。
  7. 請求項6記載の表示不具合発生防止方法において、
    前記電源確認動作後、前記機器判別動作の前に、前記マスタ映像表示装置は前記第1のケーブルを用いて前記スレーブ映像表示機器に対して前記EDIDを自身に接続されている前記スレーブ映像表示機器までコピーさせる要求を行う表示不具合発生防止方法。
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