JP2020140418A - 携帯端末の制御プログラム、携帯端末および見守りシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに、自身が困っている状態を効率的かつ迅速に共有させる携帯端末の制御プログラムを提供する。【解決手段】見守り対象である対象者60への対応を行うスタッフ70に携帯され、対象者60に関する所定のイベントの発生を通知される携帯端末40の制御プログラムであって、受付ステップおよび通知ステップを含む処理を、コンピューターに実行させる。受付ステップは、スタッフの窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける。通知ステップは、当該スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフによって携帯される他の携帯端末に送信する。【選択図】図1
Description
本発明は、携帯端末の制御プログラム、携帯端末および見守りシステムに関する。
我が国は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善、および医療水準の向上等により、長寿命化が顕著になっている。このため、出生率の低下と相まって、高齢化率が高い高齢化社会になっている。このような高齢化社会では、病気、怪我および加齢等により、介護等を必要とする要介護者等の増加が想定される。
介護等における見守り対象である対象者は、病院や老人福祉施設等において、歩行中に転倒したり、ベッドから転落して怪我をしたりする虞がある。このため、対象者がこのような状態になった場合に介護士や看護師等がすぐに駆けつけられるように、対象者の状態を検出するためのシステムの開発が進められている。
このようなシステムとして、特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、患者のベッドに対して配置されたカメラの撮影映像から、患者の起床または離床が行われたか否かが判定される。そして、起床または離床が行われた場合、ナースステーションに設けられたナースコール親機に、カメラの撮影映像が表示される。
しかし、特許文献1に開示されたシステムでは、患者の起床または離床が行われた場合、介護士や看護師等のスタッフに一律に通知が行われるが、スタッフが自ら通知を発信することはできない。このため、あるスタッフが、自身が困っている状態、例えば、自身が他の業務に対応中のため、対象者への対応を行うことができない状態等にあることを、他のスタッフに通知したい場合、当該システムをそのまま利用できないという問題がある。したがって、困っている状態にあるスタッフは、手が離せないような忙しい状況の中でも、他のスタッフに電話をかけたり、直接会いに行ったりしなければならず、スタッフ同士に余計な負荷が発生してしまう。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに、自身が困っている状態を効率的かつ迅速に共有させる携帯端末の制御プログラム、携帯端末および見守りシステムを提供することである。
本発明の上記の目的は、下記の手段によって達成される。
(1)見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに携帯され、前記対象者に関する所定のイベントの発生を通知される携帯端末の制御プログラムであって、前記スタッフの窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける受付ステップと、前記スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフによって携帯される他の携帯端末に送信する通知ステップと、を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。
(2)前記スタッフ窮状情報は、前記スタッフが他の業務に対応中のため、前記対象者への対応を行うことができない状態を示す情報、または、前記スタッフが前記対象者への対応を一人で行うことができないため、前記他のスタッフに来て欲しい状態を示す情報を含む、上記(1)に記載の制御プログラム。
(3)前記受付ステップは、前記スタッフ窮状情報の入力操作として、前記スタッフの窮状を通知するボタンのタップ操作を受け付ける、上記(1)または(2)に記載の制御プログラム。
(4)前記受付ステップは、前記スタッフ窮状情報の入力操作として、メッセージの入力操作を受け付ける、上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の制御プログラム。
(5)前記受付ステップは、前記イベントに関する前記スタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の制御プログラム。
(6)前記処理は、前記携帯端末の位置情報を取得する取得ステップをさらに含み、前記通知ステップは、前記スタッフ窮状情報および前記位置情報を含む前記通知を、前記他の携帯端末に送信する、上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の見守りシステム。
(7)見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに携帯され、前記対象者に関する所定のイベントの発生を通知される携帯端末であって、前記スタッフの窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける操作受付部と、前記スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフによって携帯される他の携帯端末に送信する窮状通知部と、を有する携帯端末。
(8)前記対象者に関する前記イベントの発生を検出する検出部と、前記検出部から前記イベントの発生を通知された場合、請求項7に記載の携帯端末および前記他の携帯端末を含む、複数の携帯端末に通知するサーバーと、前記対象者への対応を行う、前記スタッフおよび前記他のスタッフを含む複数のスタッフのそれぞれに携帯され、前記サーバーから前記イベントの発生を通知される前記複数の携帯端末と、を有する見守りシステム。
本発明の一実施形態に係る携帯端末の制御プログラムは、見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに携帯される携帯端末の制御プログラムであって、受付ステップおよび通知ステップを含む処理を、コンピューターに実行させるための制御プログラムである。受付ステップは、スタッフの窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける。通知ステップは、当該スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフによって携帯される他の携帯端末に送信する。これにより、対象者への対応を行うスタッフが簡単な入力操作を行うだけで、スタッフが困っている状態が、効率的かつ迅速に他のスタッフに共有される。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る見守りシステムの全体構成を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る見守りシステムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、見守りシステム1は、見守り対象である対象者60を見守るシステムである。見守りシステム1は、例えば図1に示すように、一つ以上の検出部10、サーバー20、固定端末30、および一つ以上の携帯端末40を備える。
見守りシステム1の各構成要素は、有線および/または無線によって、LAN(Local Area Network)、電話網またはデータ通信網等のネットワーク50を介して、相互に通信可能に接続される。ネットワーク50は、通信信号を中継するリピーター、ブリッジおよびルーターまたはクロスコネクト等の中継機を備えてもよい。図1に示す例では、複数の検出部10、サーバー20、固定端末30および携帯端末40は、アクセスポイント51を含む有線および無線によるLAN(例えば、IEEE802.11規格に従ったLAN等)のネットワーク50によって、相互に通信可能に接続されている。ネットワーク50は、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群を用いることによって、いわゆるイントラネットを構成する。
見守りシステム1は、対象者60に応じて適宜な場所に配設される。対象者60は、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、高齢による身体能力の低下等によって介護を必要とする者、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見および早期対処を可能にする観点から、対象者60は、異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合に、その発見を必要としている者であってもよい。このため、見守りシステム1は、対象者60の種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。図1に示す例では、見守りシステム1は、複数の対象者60が入居する複数の居室(部屋)や、ナースステーション等の複数の部屋を備える施設の建物に配置されている。また、複数の検出部10は、複数の対象者60が入居する複数の居室をそれぞれ観察領域として、当該観察領域にそれぞれ配置される。図1に示す例では、複数の検出部10は、対象者60であるAさん、Bさん、Cさん、Dさんの居室(不図示)に、それぞれ配置されている。
ただし、見守りシステム1が備える各構成要素の位置や個数等は、図1に示す例に限定されない。例えば、複数の対象者60が1つの居室に入居し、複数の検出部10が対象者60のベッド毎に配置されてもよい。
また、図1に示す例では、サーバー20は、対象者60の居室と同じ建物におけるナースステーションに配置されているが、ネットワーク50に接続されている外部のサーバーとして、遠隔地に配置されてもよい。また、サーバー20は、インターネット等のネットワークに接続されている複数のサーバーによって仮想的に構築されるクラウドサーバーであってもよい。
また、図1に示す例では、見守りシステム1は、端末装置として固定端末30および携帯端末40の2種類の装置を備えているが、1種類の装置のみを備えてもよい。なお、固定端末30および携帯端末40は、固定端末30が固定的に運用される一方、携帯端末40が介護士や看護師等(以下「スタッフ70」と称する)に携帯される点において相違する。ただし、固定端末30および携帯端末40は、同様の構成を有するため、以下の各構成要素についての説明では、携帯端末40について主に説明する。
(検出部10)
図2は、検出部のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、対象者の居室に配置された検出部の一例を示す図である。
図2は、検出部のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、対象者の居室に配置された検出部の一例を示す図である。
検出部10は、対象者60に関する所定のイベント(事象)の発生を検出して通知する装置である。所定のイベントは、対処が必要なイベントであり、例えば、対象者60における予め設定された所定の行動や、対象者60によるケアコール(ナースコール)等を含む。図2に示すように、検出部10は、制御部11、記憶部12、通信部13、撮影部14、音入出力部(音入力部および音出力部)15およびケアコール入力部16を備える。各構成要素は、信号をやり取りするためのバスを介して、相互に接続されている。また、図3に示すように、撮影部14、音入出力部15およびケアコール入力部16を含む検出部10は、対象者60の居室において、対象者60のベッドの周辺に配置される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を備え、プログラムに従って、上述した各構成要素の制御や、各種の演算処理を実行する。制御部11の機能構成については、図4を参照して後述する。
記憶部12は、予め各種プログラムや各種データを記憶するROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、各種プログラムや各種データを記憶するハードディスク等を備える。各種プログラムは、例えば、検出部10の各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する制御プログラムや、対象者60に対する所定の見守り処理を実行する見守り処理プログラム等のプログラムを含む。各種データは、例えば、自装置の検出部10を特定し識別するための識別子であるセンサーIDや、サーバー20の通信アドレス等の、各プログラムを実行する上で必要なデータを含む。
通信部13は、ネットワーク50を介して、サーバー20、固定端末30および携帯端末40等の他の装置と通信を行うための通信インターフェース回路を備える。通信部13は、イーサネット(登録商標)等の規格による有線通信のインターフェースや、IEEE802.11(登録商標)またはBluetooth(登録商標)等の規格による無線通信のインターフェース等を備えてもよい。
撮影部14は、撮影した画像(画像データ)を出力する装置を備える。画像は、静止画および動画の少なくとも一方を含む。撮影部14は、対象者60を見守るために、例えば、対象者60の居室の天井や壁の上部等に配置され、対象者60の所在空間を上方から俯瞰した画像を撮影する。撮影部14は、対象者60が横臥するベッドにおいて、対象者60の頭部が位置することが予定されている位置(例えば枕の位置)の上方から、対象者60の所在空間を撮影するように配置されてもよい。
撮影部14は、可視光の画像を生成する装置であってもよいし、比較的暗がりでも対象者60を見守りできるように、赤外線の画像を生成する装置であってもよい。すなわち、撮影部14は、可視光カメラ、赤外線カメラ、またはこれらを併用したカメラを備えてもよい。撮影部14の結像光学系は、配置された居室全体を撮影できる画角を有する、広角な光学系(魚眼レンズを含む、いわゆる広角レンズ)を備えてもよい。
音入出力部15は、制御部11によって生成された電気信号に応じた音の出力や、外部の音の入力を行うための回路を備える。音入出力部15は、例えば、スピーカーおよびマイクロフォンを備える。音入出力部15は、例えば、撮影部14と共に対象者60の居室の天井や壁の上部等に配置され、音入出力部15には、対象者60の所在空間における音が入力される。
ケアコール入力部16は、ケアコール(ナースコール)の入力を行うための、例えば押しボタン式スイッチ等のスイッチ回路を備える。ケアコール入力部16は、有線によって制御部11に接続されてもよいし、Bluetooth(登録商標)等の規格による無線通信によって制御部11に接続されてもよい。ケアコール入力部16には、音入出力部15に入力された音声に基づいて、ケアコールが入力されてもよい。
なお、検出部10は、対象者60のベッドの方向に向けてマイクロ波を送受信することによって、対象者60の体動(例えば呼吸動)によって生じたマイクロ波のドップラーシフトを検出する、ドップラーシフト方式の体動センサーをさらに備えてもよい。体動センサーは、対象者60の呼吸動作に伴う胸部の体動(上下動)を検出し、体動における周期の乱れがある場合や、体動における振幅が予め設定された閾値以下である場合等に、微体動異常を検出する。
図4は、検出部の制御部の機能構成を示すブロック図である。
制御部11は、プログラムを読み込んで処理を実行することによって、情報取得部111、イベント判定部112、イベント通知部113、動画処理部114、通話処理部115および動画配信部116として機能する。なお、制御部11の機能の少なくとも一部は、組み込み型の処理回路によって実現されてもよい。
情報取得部111は、対象者60に関する情報を取得する。情報取得部111は、例えば、撮影部14によって撮影された対象者60に関する画像、すなわち、対象者60の所在空間の画像を取得する。また、情報取得部111は、例えば、音入出力部15に入力された対象者60に関する音の情報、すなわち、対象者60の所在空間において発生した音の情報を取得する。また、情報取得部111は、ケアコール入力部16に入力された、対象者60によるケアコールに関する情報を取得したり、体動センサーによって検出された、対象者60における微体動異常に関する情報を取得したりしてもよい。
イベント判定部112は、対象者60に関する所定のイベントが発生したか否かを判定する。イベント判定部112は、例えば、情報取得部111によって取得された対象者60に関する画像に基づいて、対象者60の動きを検出し、対象者60の動きに基づいて、対象者60に関する所定のイベントが発生したか否かを判定する。所定のイベントは、例えば、対象者60における予め設定された所定の行動を含む。対象者60における所定の行動は、例えば、対象者60がベッドから起き上がる「起床」、ベッドから離れる「離床」、ベッドから転落する「転落」、および床面等に転倒する「転倒」の行動を含む。
イベント判定部112は、例えば、情報取得部111によって取得された対象者60に関する画像において、対象者60の人領域を抽出し、抽出した人領域の時間変化に基づいて、所定のイベントが発生したか否かを判定する。人領域は、例えば、人物の輪郭内の領域、または人物の輪郭に外接する矩形の領域である。人領域は、撮影時刻が前後する画像の差分を抽出する時間差分法によって抽出されてもよいし、撮影画像と背景画像との差分を抽出する背景差分法によって抽出されてもよい。なお、人領域の大きさは、所定の第1サイズ以上、かつ所定の第2サイズ以下であると考えられるため、イベント判定部112は、予め複数のサンプルに基づいて設定された第1サイズおよび第2サイズに基づいて、人領域を抽出してもよい。すなわち、イベント判定部112は、人領域の候補となる領域のうち、第1サイズ以上かつ第2サイズ以下の領域を、人領域として抽出し、第1サイズ未満または第2サイズを超える領域を、人領域として抽出しなくてもよい。
また、イベント判定部112は、当該画像において対象者60の頭部領域を抽出し、抽出した頭部領域の時間変化に基づいて、所定のイベントが発生したか否かを判定してもよい。頭部領域は、例えば、頭部の輪郭内の領域、または頭部の輪郭に外接する矩形の領域である。頭部領域は、円形や楕円形のハフ変換や、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチング、頭部領域の検出用に学習したニューラルネットワーク等によって抽出されてもよい。頭部領域は、近赤外線に対する反射率が比較的高い、略円形状の領域として抽出されてもよい。
より具体的には、(1)ベッドの所在領域、(2)ベッドの所在領域内における横臥姿勢の頭部領域の大きさと座位姿勢の頭部領域の大きさとを識別するための第1閾値Th1、(3)ベッドの所在領域を除く居室内における立位姿勢の頭部領域の大きさを識別するための第2閾値Th2、(4)ベッドの所在領域を除く居室内における横臥姿勢の頭部領域の大きさを識別するための第3閾値Th3等に関する情報が、予め記憶部12に記憶されているものとする。イベント判定部112は、例えば、頭部領域の位置がベッドの所在領域内であって、頭部領域の大きさが第1閾値Th1に基づいて横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさに変化した場合、起床のイベントが発生したと判定する。また、イベント判定部112は、例えば、頭部領域の位置がベッドの所在領域内からベッドの所在領域外に変化した場合であって、頭部領域の大きさが第2閾値Th2に基づいて或る大きさから立位姿勢の大きさに変化した場合、離床のイベントが発生したと判定する。また、イベント判定部112は、例えば、頭部領域の位置がベッドの所在領域内からベッドの所在領域外に変化した場合であって、頭部領域の大きさが第3閾値Th3に基づいて或る大きさから横臥姿勢の大きさに変化した場合、転落のイベントが発生したと判定する。また、イベント判定部112は、例えば、頭部領域の位置がベッドの所在領域を除く居室内であって、頭部領域の大きさが第3閾値Th3に基づいて或る大きさから横臥姿勢の大きさに変化した場合、転倒のイベントが発生したと判定する。
また、所定のイベントは、対象者60によるケアコールや、対象者60における微体動異常等をさらに含んでもよい。この場合、イベント判定部112は、情報取得部111によって取得された情報に基づいて、所定のイベントとして、ケアコールや微体動異常等のイベントが発生したか否かをさらに判定してもよい。
イベント通知部113は、イベント判定部112によって所定のイベントが発生したと判定された場合、所定のイベントの発生をサーバー20に通知する。より具体的には、イベント通知部113は、自装置(検出部10)のセンサーIDと、発生したイベントを示す情報であるイベント情報とを含む第1イベント通知を、通信部13を介してサーバー20に送信する。イベント情報は、例えば、所定のイベントに関する情報である。なお、イベント通知部113は、イベント判定部112によって、対象者60における所定の行動が発生したと判定された場合、判定に用いられた画像(静止画および動画の少なくとも一方)をサーバー20にさらに送信してもよい。
動画処理部114は、撮影部14によって撮影され、情報取得部111によって取得された動画を、サーバー20に送信する。より具体的には、動画処理部114は、当該動画を所定のフレーム数ずつ含む動画信号を順次生成し、自装置のセンサーIDと共にサーバー20に順次送信する。動画処理部114は、イベント判定部112によって所定のイベントが発生したと判定された場合、イベントの発生時刻を含む所定の第1時間(例えば、数秒間〜数分間等)分の動画を、サーバー20に送信してもよい。すなわち、動画処理部114は、記憶部12に一時的に記憶させていた、イベントの発生時刻前の動画と、イベントの発生時刻以後の動画とを、所定の第1時間分の動画としてサーバー20に送信してもよい。あるいは、動画処理部114は、サーバー20に動画を常時送信してもよい。また、動画処理部114は、送信した動画をサーバー20の記憶部22に記憶させるように、サーバー20に指示してもよい。
通話処理部115は、音入出力部15を制御することによって、検出部10と、固定端末30または携帯端末40との間における音声通話を可能にする。通話処理部115は、例えば、通信部13を介して、VoIP(Voice over Internet Protocol)等によって、固定端末30または携帯端末40との間における音声通話を可能にする。
動画配信部116は、撮影部14によって撮影され、情報取得部111によって取得されている動画(例えばライブ映像)を、固定端末30または携帯端末40にストリーミング配信する。動画配信部116は、例えば、固定端末30または携帯端末40から動画の配信の要求があった場合、通信部13を介して、要求のあった固定端末30または携帯端末40に動画を配信する。
(サーバー20)
図5は、サーバーのハードウェア構成を示すブロック図である。
図5は、サーバーのハードウェア構成を示すブロック図である。
サーバー20は、見守りシステム1全体を管理する装置である。サーバー20は、例えば、通信機能付きのコンピューターによって構成される。図5に示すように、サーバー20は、制御部21、記憶部(データベース)22および通信部23を備える。各構成要素は、信号をやり取りするためのバスを介して、相互に接続されている。サーバー20の各構成要素は、検出部10の各構成要素と同様の構成を有するため、説明を省略する。制御部21の機能構成については、図6を参照して説明する。
図6は、サーバーの制御部の機能構成を示すブロック図である。
制御部21は、プログラムを読み込んで処理を実行することによって、情報処理部211、イベント通知部212および動画処理部213として機能する。
情報処理部211は、検出部10から第1イベント通知を受信した場合、第1イベント通知に含まれる情報を、記憶部22に記憶させる。情報処理部211は、例えば、対象者60の識別情報、イベント情報、所定の行動の判定に用いられた画像、および第1イベント通知の受信時刻等を互いに対応付けて、記憶部22に記憶させる。なお、第1イベント通知がイベントの発生時刻に関する情報を含む場合、情報処理部211は、第1イベント通知の受信時刻に代えて、イベントの発生時刻を記憶部22に記憶させてもよい。
なお、検出部10のセンサーID、検出部10の配置場所(検出部10が配置される居室の番号等)、および検出部10によって見守られる対象者60の名前の対応関係が、予め記憶部22に記憶されていてもよい。この場合、情報処理部211は、対象者60の識別情報として、検出部10のセンサーID、検出部10の配置場所、および検出部10によって見守られる対象者60の名前の少なくとも一つの情報を、記憶部22に記憶させてもよい。また、対象者60はICタグを携帯していてもよく、情報処理部211は、対象者60の識別情報として、対象者60の居室に配置されたRFIDリーダー等によって読み取られたICタグに関する情報を、記憶部22に記憶させてもよい。
イベント通知部212は、検出部10から第1イベント通知を受信した場合、固定端末30および携帯端末40の少なくとも一方に通知する。より具体的には、イベント通知部212は、上述したような、対象者60の識別情報、イベント情報、および所定の行動の判定に用いられた画像等を含む第2イベント通知を、通信部23を介して固定端末30および携帯端末40の少なくとも一方に送信する。イベント通知部212は、ネットワーク50に接続されている固定端末30および携帯端末40の全てに通知してもよいし、一部のみに通知してもよい。第1イベント通知の送信元である検出部10のセンサーIDと、第2イベント通知の送信先である固定端末30および携帯端末40のIDである端末IDとの対応関係が、予め記憶部22に記憶されていてもよい。この場合、イベント通知部212は、通知先として、第1イベント通知を送信した検出部10に対応する、固定端末30および携帯端末40の少なくとも一方を選定してもよい。
なお、第2イベント通知は、第1イベント通知を送信した検出部10によって取得された動画のダウンロード先としての通信アドレス等を、さらに含んでもよい。イベント通知部212は、通信アドレスとして、第1イベント通知を送信した検出部10に対応する通信アドレスを選定してもよい。
動画処理部213は、検出部10から受信した動画を、記憶部22に記憶させる。より具体的には、動画処理部213は、検出部10の動画処理部114から受信した一連の動画信号に含まれる動画を1つに纏めて、所定の第1時間(例えば、数秒間〜数分間等)分の動画ファイルを生成し、記憶部22に記憶させる。
なお、検出部10から動画が常時送信される場合、動画処理部213は、送信された所定の第2時間(例えば、数秒間、数分間、数時間、数日間、数週間または数か月間等)分の動画を、記憶部22に一時的に記憶させてもよい。そして、動画処理部213は、検出部10から第1イベント通知を受信した場合、記憶部22に一時的に記憶させていた所定の第2時間分の動画から、イベントの発生時刻を含む所定の第1時間分の動画を切り出して、記憶部22に記憶させてもよい。動画処理部213は、動画の一時記憶の時間が所定の第2時間を超えた場合、古いタイムスタンプの動画から順に上書きさせる一方、所定の第1時間分の動画には上書きしないように、記憶部22を制御してもよい。
(固定端末30、携帯端末40)
固定端末30および携帯端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する装置である。固定端末30は、例えば、通信機能付きのコンピューターによって構成される。固定端末30は、見守りシステム1の管理者や、スタッフ70を統括する責任者によって使用される端末であってもよい。また、固定端末30は、上述したような、検出部10のセンサーID、配置場所および対象者60の名前の対応関係等の入力操作を受け付けてもよく、受け付けた入力操作に関する情報をサーバー20に送信し、サーバー20に記憶させてもよい。なお、端末装置の一例としての固定端末30は、後述する携帯端末40と同様の構成を有するため、固定端末30の構成要素については説明を省略する。
固定端末30および携帯端末40は、見守りシステム1のユーザーインターフェースとして機能する装置である。固定端末30は、例えば、通信機能付きのコンピューターによって構成される。固定端末30は、見守りシステム1の管理者や、スタッフ70を統括する責任者によって使用される端末であってもよい。また、固定端末30は、上述したような、検出部10のセンサーID、配置場所および対象者60の名前の対応関係等の入力操作を受け付けてもよく、受け付けた入力操作に関する情報をサーバー20に送信し、サーバー20に記憶させてもよい。なお、端末装置の一例としての固定端末30は、後述する携帯端末40と同様の構成を有するため、固定端末30の構成要素については説明を省略する。
図7は、携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
携帯端末40は、タブレット型コンピューター、スマートフォンまたは携帯電話等の、持ち運び可能な通信端末機器によって構成される。図7に示すように、携帯端末40は、制御部41、記憶部42、通信部(無線通信部)43、表示部44、操作入力部45、音入出力部46およびインターフェース部47を備える。各構成要素は、信号をやり取りするためのバスを介して、相互に接続されている。制御部41、記憶部42、通信部43および音入出力部46は、検出部10の各構成要素と同様の構成を有するため、説明を省略する。制御部41の機能構成については、図8を参照して後述する。
表示部44は、例えばLCD(液晶ディスプレイ)や有機ELディスプレイ等の表示装置を備える。表示部44は、サーバー20から受信した第2イベント通知に含まれる情報や、当該情報に対する操作画面、操作入力部45に入力された操作に関する情報等を表示する。また、本実施形態では、表示部44は、スタッフ70の窮状を示す情報(以下「スタッフ窮状情報」と称する)の入力画面を表示する。スタッフ窮状情報は、スタッフ70が対象者60への対応について困っている状態を示す情報であり、例えば、スタッフ70が他の業務に対応中のため、対象者60への対応を行うことができない状態を示す情報を含む。
操作入力部45は、スタッフ70による所定の入力操作を行うための装置を備える。操作入力部45では、例えば、表示部44において表示された画面に対する、所定の入力操作が行われる。所定の入力操作は、例えば、ログイン用のIDおよびパスワードの入力操作や、対象者60との音声通話の開始および終了の要求操作、対象者60のライブ映像の配信の開始および終了の要求操作、通知されたイベントの確認操作、イベントを発生させた対象者60への対応を行う旨の入力操作等の各種操作を含む。なお、対象者60への対応は、例えば、救命、看護、介護および介助等の各種対応を含む。また、本実施形態では、所定の入力操作は、スタッフ窮状情報の入力操作を含む。
なお、表示部44および操作入力部45は、表示部44としての表示面に、操作入力部45としてのタッチセンサーを重畳することによって、タッチパネルを構成してもよい。
インターフェース部47は、外部機器との間においてデータの入出力を行う回路を備える。インターフェース部47は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格、IrDA規格等の赤外線通信、またはUSB規格を用いたインターフェース回路等を備える。なお、インターフェース部47は、通信部43に含まれてもよい。
図8は、携帯端末の制御部の機能構成を示すブロック図である。
制御部41は、プログラムを読み込んで処理を実行することによって、情報処理部411、操作受付部412、情報取得部413、窮状通知部414、通話処理部415および動画再生部416として機能する。
情報処理部411は、各種情報を記憶部42に記憶させたり、表示部44に表示させたりする。情報処理部411は、例えば、サーバー20から第2イベント通知を受信した場合、第2イベント通知に含まれる情報を記憶部42に記憶させたり、表示部44に表示させたりする。より具体的には、情報処理部411は、例えば、対象者60の識別情報、イベント情報、所定の行動の判定に用いられた画像、および第2イベント通知の受信時刻等を、記憶部42に記憶させたり、表示部44に表示させたりする。なお、第2イベント通知がイベントの発生時刻に関する情報を含む場合、情報処理部411は、第2イベント通知の受信時刻に代えて、イベントの発生時刻を記憶部42に記憶させたり、表示部44に表示させたりしてもよい。
操作受付部412は、操作入力部45において所定の入力操作が行われた場合、当該入力操作を受け付ける。
情報取得部413は、携帯端末40の位置に関する情報である位置情報を取得する。情報取得部413は、例えば、見守りシステム1が配置されている施設に配置されたビーコンの信号を受信することによって、自装置の位置情報を取得する。情報取得部413は、位置情報として、位置座標に関連付けられた、見守りシステム1が配置されている施設内の各部の名称等の情報を取得してもよい。施設内の各部の名称の例としては、「2F廊下」、「2F東側」、「201号室付近」等が挙げられるが、これらの例に限定されない。
窮状通知部414は、必要に応じて、通信部43を介して他の装置に通知を行う。窮状通知部414は、例えば、操作受付部412によって、イベントを発生させた対象者60への対応を行う旨の入力操作が受け付けられた場合、サーバー20に通知する。この場合、サーバー20は、対象者60への対応が行われる旨を示す情報を、記憶部22に記憶された当該対象者60のイベント情報に対応付けて、記憶部22に記憶させてもよい。
また、本実施形態では、窮状通知部414は、操作受付部412によって、スタッフ窮状情報の入力操作が受け付けられた場合、他の携帯端末40に通知する。より具体的には、窮状通知部414は、スタッフ窮状情報を含む通知(以下「スタッフ窮状通知」と称する)を、見守りシステム1にログイン中の、他のスタッフ70によって携帯される他の携帯端末40に送信する。なお、窮状通知部414は、他の携帯端末40に直接通知してもよいし、サーバー20を介して通知してもよい。
通話処理部415は、操作受付部412によって、音声通話の開始の要求操作が受け付けられた場合、音入出力部46を制御することによって、検出部10との間における音声通話を可能にする。通話処理部415は、例えば、通信部43を介して、VoIP等によって、第1イベント通知をサーバー20に送信した検出部10との間における音声通話を可能にする。また、本実施形態では、通話処理部415は、他の携帯端末40との間における音声通話も可能にする。
動画再生部416は、検出部10から配信された動画をストリーミング再生し、表示部44に表示させる。より具体的には、動画再生部416は、操作受付部412によって、ライブ映像の配信の開始の要求操作が受け付けられた場合、検出部10の動画配信部116から配信された動画をストリーミング再生し、表示部44に表示させる。
なお、検出部10、サーバー20、固定端末30および携帯端末40は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでもよいし、上述した構成要素のうちの一部の構成要素を含まなくてもよい。例えば、サーバー20は、必要に応じて、各種コマンドや各種データ等の入力を行うための入力部等をさらに備えてもよい。
続いて、携帯端末40における処理の流れについて説明する。
図9は、携帯端末の処理の手順を示すフローチャートである。図10、図11Aおよび図11Bは、携帯端末において表示される画面の一例を示す図である。図9のフローチャートに示すアルゴリズムは、携帯端末40の記憶部42にプログラムとして記憶されており、制御部41によって実行される。また、図10、図11Aおよび図11Bに示す例では、携帯端末40の表示部44および操作入力部45が、タッチパネルを構成しているものとする。
図9に示すように、まず、制御部41は、情報処理部411として表示部44に表示させている画面に対するスタッフ窮状情報の入力操作を、操作受付部412として受け付ける(ステップS101、受付ステップ)。より具体的には、制御部41は、例えば、図10に示すようなスタッフ窮状情報の入力画面に対する、操作入力部45におけるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける。
図10に示す例では、第2イベント通知に含まれるイベント情報の履歴をタイムライン上に表示するイベント情報欄441の下に、窮状通知ボタン442、ならびにメッセージの入力欄443および送信ボタン444が並べて表示されている。窮状通知ボタン442は、スタッフ70の窮状を通知するボタンであり、複数の種類のボタンを含んでもよく、図10に示す例では、困り顔を表現したボタン442aおよび走り姿を表現したボタン442bの2種類のボタンを含んでいる。困り顔を表現したボタン442aは、スタッフ70が他の業務に対応中のため、対象者60(例えば、イベント情報欄441に表示されている任意の対象者60)への対応を行うことができない状態を通知するボタンであってもよい。また、走り姿を表現したボタン442bは、スタッフ70が対象者60への対応を一人で行うことができないため、他のスタッフ70に急いで来て欲しい状態を通知するボタンであってもよい。ただし、窮状通知ボタン442に含まれるボタンの種類は、上述した例に限定されない。また、窮状通知ボタン442は、上述したボタン以外のボタンを含んでもよいし、上述したボタンのうちのいずれかのボタンを含まなくてもよい。
制御部41は、スタッフ窮状情報の入力操作として、例えば、窮状通知ボタン442のタップ(押下)操作を受け付ける。あるいは、制御部41は、スタッフ窮状情報の入力操作として、入力欄443にテキスト(メッセージ)を入力して、送信ボタン444をタップする操作を受け付けてもよい。
続いて、制御部41は、情報取得部413として、自装置の位置情報を取得する(ステップS102、取得ステップ)。そして、制御部41は、窮状通知部414として、ステップS101において受け付けられた入力操作に対応するスタッフ窮状情報と、ステップS102において取得された自装置の位置情報とを含むスタッフ窮状通知を、他の携帯端末40に送信する(ステップS103、通知ステップ)。
続いて、制御部41は、情報処理部411として、ステップS103において送信されたスタッフ窮状通知に含まれる情報を、表示部44に表示させる(ステップS104)。
制御部41は、ステップS101において、窮状通知ボタン442のタップ操作が受け付けられていた場合、スタッフ窮状情報として、例えば図11Aに示すような、窮状通知ボタン442の図柄と対応するアイコンを、表示部44に大きく表示させる。あるいは、制御部41は、ステップS101において、入力欄443にメッセージを入力して、送信ボタン444をタップする操作が受け付けられていた場合、スタッフ窮状情報として、例えば図11Bに示すようなメッセージを、表示部44に表示させる。図11Aおよび図11Bに示す例では、アイコンまたはメッセージの近くに、スタッフ窮状通知を送信した際の携帯端末40の位置情報と、スタッフ窮状通知の送信時刻とが表示されている。これにより、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70は、自身が送信したスタッフ窮状通知の内容を確認できる。その後、制御部41は、処理を終了する。
スタッフ窮状通知を受信した他の携帯端末40は、スタッフ窮状通知を送信した携帯端末40と同様に、スタッフ窮状通知に含まれる情報を表示する。より具体的には、スタッフ窮状通知を受信した他の携帯端末40の制御部41も、情報処理部411として、例えば図11Aまたは図11Bに示すような画面を、表示部44に表示させる。これにより、スタッフ窮状通知を受信した他のスタッフ70は、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70が、困っている状態にあり、他のスタッフ70の対応を必要としている状態にあることを効率的かつ迅速に確認できる。例えば、困り顔を表現したアイコンを確認した他のスタッフ70は、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70が、位置情報によって示された位置において他の業務に対応中のため、対象者60への対応を行うことができない状態にあることを確認できる。また、走り姿を表現したアイコンを確認した他のスタッフ70は、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70が、位置情報によって示された位置において、対象者60への対応を一人で行うことができないため、他のスタッフ70に急いで来て欲しい状態にあることを確認できる。
また、メッセージを確認した他のスタッフ70は、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70が困っている状態にあることを、メッセージの内容から具体的に確認できる。例えば、図11Bに示すようなメッセージを確認した他のスタッフ70は、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70が、位置情報によって示された位置において、対象者60への入浴介助を一人で行うことができないため、他のスタッフ70に急いで来て欲しい状態にあることを確認できる。あるいは、「薬を持ってきて」等のメッセージを確認した他のスタッフ70は、スタッフ窮状通知を送信したスタッフ70が、位置情報によって示された位置において、他のスタッフ70に急いで薬を持ってきて欲しい状態にあることを確認できる。
なお、スタッフ窮状通知の送信側の携帯端末40と、受信側の携帯端末40とでは、スタッフ窮状通知に含まれる情報の表示方法が異なってもよい。例えば、送信側の携帯端末40では、アイコンは表示部44の右寄りに表示されてもよく、受信側の携帯端末40では、アイコンは表示部44の左寄りに表示されてもよい。
また、スタッフ窮状通知を受信した他の携帯端末40は、他のスタッフ70による、アイコンまたはメッセージのタップ操作を受け付け可能であってもよい。そして、他の携帯端末40は、アイコンまたはメッセージのタップ操作を受け付けた場合、スタッフ窮状通知を送信した携帯端末40との間における音声通話を可能にしてもよい。より具体的には、他の携帯端末40の制御部41は、操作受付部412として、アイコンまたはメッセージのタップ操作を受け付けた場合、通話処理部415として、音入出力部46を制御し、スタッフ窮状通知を送信した携帯端末40との間における音声通話を可能にしてもよい。
本実施形態は、以下の効果を奏する。
携帯端末40の制御プログラムは、見守り対象である対象者60への対応を行うスタッフ70に携帯される携帯端末40の制御プログラムであって、受付ステップおよび通知ステップを含む処理を、コンピューターに実行させるための制御プログラムである。受付ステップは、スタッフ70の窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける。通知ステップは、当該スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフ70によって携帯される他の携帯端末40に送信する。これにより、対象者60への対応を行うスタッフ70が簡単な入力操作を行うだけで、スタッフ70が困っている状態が、効率的かつ迅速に他のスタッフ70に共有される。したがって、スタッフ窮状情報は、スタッフ70同士に余計な負荷が発生することなく共有され、スタッフ70のチームとしての業務効率の向上が図られる。
また、スタッフ窮状情報は、スタッフ70が他の業務に対応中のため、対象者60への対応を行うことができない状態を示す情報、または、スタッフ70が対象者60への対応を一人で行うことができないため、他のスタッフ70に急いで来て欲しい状態を示す情報を含む。これにより、スタッフ窮状情報は、スタッフ70が困っている状態を、ある程度具体的に示す情報を含むことができる。
また、操作受付ステップは、スタッフ窮状情報の入力操作として、スタッフ70の窮状を通知するボタンのタップ操作を受け付ける。これにより、スタッフ70が簡単なボタンのタップ操作を行うだけで、スタッフ70が困っている状態が、効率的かつ迅速に共有される。
また、操作受付ステップは、スタッフ窮状情報の入力操作として、メッセージの入力操作を受け付ける。これにより、スタッフ70が、具体的なメッセージの入力操作を行うことによって、スタッフ70が困っている状態が、具体的に共有される。
また、上述した処理は、携帯端末40の位置情報を取得する取得ステップをさらに含み、通知ステップは、スタッフ窮状情報および位置情報を含む通知を、他の携帯端末40に送信する。これにより、スタッフ70が特別な操作を行うことなく、スタッフ70が位置情報によって示された位置にいることが、効率的かつ迅速に共有される。
なお、本実施形態は、上述した例に限定されず、特許請求の範囲内において、種々の変更や改良等が可能である。
例えば、上述した例では、携帯端末40が、見守りシステム1にログイン中の他の携帯端末40に、スタッフ窮状通知を送信する場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。携帯端末40は、見守りシステム1にログイン中の他の携帯端末40のうちの限定された携帯端末40にのみ、スタッフ窮状通知を送信してもよい。限定された携帯端末40は、例えば、予め登録された特別なスタッフ70(例えば、ベテランやチーフのスタッフ70)によって携帯される携帯端末40であってもよい。
また、図10に示す例では、イベント情報欄441の下に、窮状通知ボタン442、ならびにメッセージの入力欄443および送信ボタン444が表示されている場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。窮状通知ボタン442、またはメッセージの入力欄443および送信ボタン444は、イベント情報欄441におけるタイムライン上に表示されたイベント情報毎に配置され、制御部41は、各イベントに関するスタッフ窮状情報の入力操作を受け付けてもよい。例えば、イベント情報毎に配置された窮状通知ボタン442は、当該イベントを発生させた対象者60に対して、スタッフ70が困っている状態を通知するボタンとして機能してもよい。より具体的には、イベント情報毎に配置された窮状通知ボタン442は、スタッフ70が他の業務に対応中のため、当該イベントを発生させた対象者60への対応を行うことができない状態を通知するボタンとして機能してもよい。あるいは、イベント情報毎に配置された窮状通知ボタン442は、スタッフ70が当該イベントを発生させた対象者60への対応を一人で行うことができないため、他のスタッフ70に急いで来て欲しい状態を通知するボタンであってもよい。
また、検出部10、サーバー20、固定端末30および携帯端末40における少なくとも一部の処理は、他の装置においてそれぞれ実行されてもよい。例えば、上述した実施形態では、対象者60に関する所定のイベントの発生が、検出部10において検出される場合を例に挙げて説明したが、サーバー20、固定端末30または携帯端末40において検出されてもよい。この場合、サーバー20、固定端末30または携帯端末40は、検出部10から対象者60に関する情報を取得して、所定のイベントの発生を検出し、他の装置に通知すればよい。あるいは、上述した実施形態では、固定端末30または携帯端末40が、所定のイベントの発生をサーバー20から通知される場合を例に挙げて説明したが、検出部10から直接通知されてもよい。
また、上述した実施形態では、検出部10、サーバー20、固定端末30および携帯端末40をそれぞれ一つの装置として説明したが、各装置について、例えば、各種の判定処理を実行する情報処理装置と、その他の処理を実行する装置とが、別々に構成されてもよい。この場合、情報処理装置とその他の処理を実行する装置とは、有線または無線によって接続されてもよい。
また、上述したステップ以外のステップを含んでもよいし、上述したステップのうちの一部のステップを含まなくてもよい。また、ステップの順序は、上述した実施形態に限定されない。さらに、各ステップは、他のステップと組み合わされて一つのステップとして実行されてもよく、他のステップに含まれて実行されてもよく、複数のステップに分割されて実行されてもよい。
また、上述した実施形態に係る見守りシステム1における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、およびプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上述したプログラムは、例えば、USBメモリやDVD(Digital Versatile Disc)−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上述したプログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、一機能として各装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
1 見守りシステム、
10 検出部、
11 制御部、
12 記憶部、
13 通信部、
14 撮影部、
15 音入出力部、
16 ケアコール入力部、
20 サーバー、
21 制御部、
22 記憶部、
23 通信部、
30 固定端末、
40 携帯端末、
41 制御部、
411 情報処理部、
412 操作受付部、
413 情報取得部、
414 窮状通知部、
415 通話処理部、
416 動画再生部、
42 記憶部、
43 通信部、
44 表示部、
45 操作入力部、
46 音入出力部、
47 インターフェース部、
50 ネットワーク、
51 アクセスポイント、
60 対象者、
70 スタッフ。
10 検出部、
11 制御部、
12 記憶部、
13 通信部、
14 撮影部、
15 音入出力部、
16 ケアコール入力部、
20 サーバー、
21 制御部、
22 記憶部、
23 通信部、
30 固定端末、
40 携帯端末、
41 制御部、
411 情報処理部、
412 操作受付部、
413 情報取得部、
414 窮状通知部、
415 通話処理部、
416 動画再生部、
42 記憶部、
43 通信部、
44 表示部、
45 操作入力部、
46 音入出力部、
47 インターフェース部、
50 ネットワーク、
51 アクセスポイント、
60 対象者、
70 スタッフ。
Claims (8)
- 見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに携帯され、前記対象者に関する所定のイベントの発生を通知される携帯端末の制御プログラムであって、
前記スタッフの窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける受付ステップと、
前記スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフによって携帯される他の携帯端末に送信する通知ステップと、
を含む処理をコンピューターに実行させるための制御プログラム。 - 前記スタッフ窮状情報は、前記スタッフが他の業務に対応中のため、前記対象者への対応を行うことができない状態を示す情報、または、前記スタッフが前記対象者への対応を一人で行うことができないため、前記他のスタッフに来て欲しい状態を示す情報を含む、請求項1に記載の制御プログラム。
- 前記受付ステップは、前記スタッフ窮状情報の入力操作として、前記スタッフの窮状を通知するボタンのタップ操作を受け付ける、請求項1または2に記載の制御プログラム。
- 前記受付ステップは、前記スタッフ窮状情報の入力操作として、メッセージの入力操作を受け付ける、請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御プログラム。
- 前記受付ステップは、前記イベントに関する前記スタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける、請求項1〜4のいずれか一項に記載の制御プログラム。
- 前記処理は、前記携帯端末の位置情報を取得する取得ステップをさらに含み、
前記通知ステップは、前記スタッフ窮状情報および前記位置情報を含む前記通知を、前記他の携帯端末に送信する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の見守りシステム。 - 見守り対象である対象者への対応を行うスタッフに携帯され、前記対象者に関する所定のイベントの発生を通知される携帯端末であって、
前記スタッフの窮状を示す情報であるスタッフ窮状情報の入力操作を受け付ける操作受付部と、
前記スタッフ窮状情報を含む通知を、他のスタッフによって携帯される他の携帯端末に送信する窮状通知部と、
を有する携帯端末。 - 前記対象者に関する前記イベントの発生を検出する検出部と、
前記検出部から前記イベントの発生を通知された場合、請求項7に記載の携帯端末および前記他の携帯端末を含む、複数の携帯端末に通知するサーバーと、
前記対象者への対応を行う、前記スタッフおよび前記他のスタッフを含む複数のスタッフのそれぞれに携帯され、前記サーバーから前記イベントの発生を通知される前記複数の携帯端末と、
を有する見守りシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019035137A JP2020140418A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 携帯端末の制御プログラム、携帯端末および見守りシステム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023045038A (ja) * | 2021-09-21 | 2023-04-03 | トヨタ紡織株式会社 | 見守りシステム及び見守りシステム用サーバ |
JP7547250B2 (ja) | 2021-03-15 | 2024-09-09 | パラマウントベッド株式会社 | 情報提供装置 |
JP7608777B2 (ja) | 2020-10-21 | 2025-01-07 | 積水ハウス株式会社 | 発報システム |
-
2019
- 2019-02-28 JP JP2019035137A patent/JP2020140418A/ja active Pending
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