JP2020034290A - センサ、構造および電気機器 - Google Patents
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Abstract
Description
実施形態の電気機器は、上記センサを含む。
図2に示すように、基板10の上面10a(第1の面)上には第1の固定電極21が設けられている。ここでは、基板10の上面10aはシリコン酸化膜12の上面である。
図1に示すように、開口25の上から見て、トーションバネ31、第1の梁部41、アンカー部51、トーションバネ32、第1の梁部41およびアンカー部51は、前記開口内に配置されている。また、図1に示すように、開口25の上方から見て、第1の梁部41、アンカー部51およびアンカー部52が構成する第1のパターンは、線50に対して、第2の梁部42、アンカー部53およびアンカー部54が構成する第2のパターンに関して線対称である。線50は、第1の梁部41の部分41bと第2の梁部42の部分42bとの間の中央を通りに、Y軸に平行な線である。第1のパターンは、第2のパターンに直接的には接続されていない。第1のパターンは、第1のトーションバネ31、可動電極26および第2のトーションバネ32を介して、接続されている。
図2に示すように、第1の固定電極21および可動電極26は第1のキャパシタC1を構成しており、第2の固定電極22および可動電極26は第2のキャパシタC2を構成している。図2では、第1の固定電極21と可動電極26との間隔は、第2の固定電極22と可動電極26との間隔と同じであり、第1のキャパシタC1の静電容量は第2のキャパシタC1の静電容量と同じである。以下、静電容量を単に容量と記載する。
MEMS加速度センサに上記垂直な力が作用すると、トーションバネ31およびトーションバネ32にねじれが生じ、第1の固定電極21と可動電極26との間隔は、第2の固定電極22と可動電極26との間隔とは同じではなくなる。その結果、第1の固定電極21と可動電極26との間の容量は、第2の固定電極22と可動電極26との間の第2の容量とは異なることになる。これらの容量の差(容量差)は、上記垂直な力の大きさに応じて変化する。そのため、容量差に基づいてZ軸方向(高さ方向)の加速度を算出することができる。容量差の検出および加速度の算出は、例えば、シリコン基板11内に形成された回路(不図示)を用いて行われる。上記回路は、例えば、CMOS回路を用いて構成される。CMOS回路はシリコン基板11とシリコン酸化膜12を利用して形成される。
その結果、図7(a)に示すように、トーションバネ31の中央部の1個のアンカー部51で可動電極26を支持するタイプのMEMS加速度センサ(比較例)の場合、図7(b)に示すように、可動電極26には反りが生じる。図7(b)において、反りのある可動電極26は実線により模式的に示してある。また、反りのない可動電極は破線により模式的に示してある。図7(b)に示すように、可動電極26の周辺部が可動電極26の中央部よりも上に位置するような反りが可動電極26には生じる。
図8(a)は図1に対応する平面図である。図8(b)は図8(a)の8b−8b断面図である。図8(b)では、反りのある可動電極26は実線により模式的に示してあり、反りのない可動電極は破線により模式的に示してある。
本実施形態の場合、領域73での加速度の検出感度の向上の度合いは、領域71,72での加速度の検出感度の低下の度合いとほぼ同じであるために、加速度の検出感度の低下を抑制できると考えられる。
なお、図8(b)において、G1は、Z軸に沿って測られる距離であって、領域73において、反りのない可動電極26から反りのある可動電極26までの距離(ギャップ)の最大値を示している。
可動電極の長さY1は、例えば、300〜2000μmの範囲に設定する。
トーションバネの幅X2は、例えば、0.5〜5μmの範囲に設定する。
トーションバネの長さY2は、例えば、Y1の25〜45%の範囲に設定する。
次に、図13(a)〜図13(f)を参照して本実施形態のMEMS加速度センサの製造方法について簡単に説明する。図13(a)〜図13(f)は図1の矢視2−2に沿った断面図に対応する。本実施形態では、犠牲膜プロセスを用いた製造方法について説明する。
次に、開口25および貫通孔27からフッ化水素ガス(HFガス)を導入して、アンカー部の絶縁膜として用いない部分のシリコン酸化膜13を選択的に除去する。その結果、図13(f)に示すように、シリコン酸化膜からなるアンカー部の絶縁膜61が形成される。この後は、周知のMEMS加速度センサの製造プロセスを行う。
本実施形態が先の実施形態と異なる点は、アンカー部の個数を4から2に減らしたことにある。より詳細には、図1に示した2個のアンカー部52,54を省いている。
アンカー部の個数の減少に伴い、第1の梁部41の屈曲部および第2の梁部42の屈曲部は変更されている。より詳細には、本実施形態の第1の梁部41の屈曲部は、図1に示した部分41cが省かれている。本実施形態の第2の梁部42の屈曲部は、図1に示した部分42cが省かれている。また、本実施形態の場合、第1のトーションバネ31の他端は第1の梁部41の部分41bの端部に接続され、第2のトーションバネ32の他端は第2の梁部42の部分42bの端部に接続されている。なお、アンカー部の個数は1以上であれば構わない。
本実施形態のMEMS加速度センサは、X軸方向の加速度を検出するMEMS加速度センサ1Xと、Y軸方向の加速度を検出するMEMS加速度センサ1Yと、Z軸方向の加速度を検出するMEMS加速度センサ1Zとを含む。
[付記1]
基板と、
前記基板上に設けられた第1の固定電極と、
前記基板上に設けられた第2の固定電極と、
前記第1の固定電極および前記第2の固定電極の上方に配置され、開口を有する可動電極と、
一端が前記開口の内壁に接続された第1のトーションバネと、
前記第1のトーションバネの他端に接続され、前記開口の上方から見て、屈曲部を有する第1の梁部と、
一端が前記開口の内壁に接続された第2のトーションバネと、
前記第2のトーションバネの他端に接続され、前記開口の上方から見て、屈曲部を有する第2の梁部と
を具備するセンサ。
[付記2]
前記基板は第1の面を有し、
前記第1の固定電極および前記前記第2の固定電極は、前記第1の面上に設けられ、
前記第1の固定電極は、前記第1の面内の第1の軸に沿って延在し、
前記第2の固定電極は、前記第1の軸に沿って延在するとともに、前記第1の面内の第2の軸に沿って前記第1の固定電極から離間して配置されている付記1に記載のセンサ。
[付記3]
前記第1のトーションバネは前記第1の軸に沿って延在し、
前記第2のトーションバネは前記第1の軸に沿って延在する付記2に記載のセンサ。
[付記4]
前記開口の前記内壁の前記第1のトーションバネの一端が接続されている部分は、前記開口の前記内壁の前記第2のトーションバネ32の一端が接続されている部分と対向する付記3に記載のセンサ。
[付記5]
前記第1の梁部の前記屈曲部は、前記第1の軸に平行な第1の部分と、当該第1の部分に接続され、前記第2の軸に平行な第2の部分とを含み、
前記第2の梁部の前記屈曲部は、前記第1の軸に平行な第3の部分と、当該第3の部分に接続され、前記第2の軸に平行な第4の部分とを含む付記2ないし4のいずれかに記載の加速度センサ。
[付記6]
前記基板上に設けられた第1のアンカー部および第2のアンカー部をさらに具備し、
前記第1の梁部の前記第1の部分は前記第1のアンカー部に接続され、
前記第2の梁部の前記第3の部分は前記第2のアンカー部に接続されている付記5に記載のセンサ。
[付記7]
前記基板上に設けられた第3のアンカー部および第4のアンカー部をさらに具備し、
前記第1の梁部の前記屈曲部は、前記第3のアンカー部に接続された第4の部分をさらに含み、
前記第2の梁部の前記屈曲部は、前記第4のアンカー部に接続された第5の部分をさらに含む付記6に記載のセンサ。
[付記8]
前記第1のアンカー部と前記第2のアンカー部との間の距離は、前記可動電極の前記第1の軸に平行な辺の長さの1/4以上2/3以下である付記6または7に記載のセンサ。
[付記9]
前記第1のアンカー部と前記第2のアンカー部との間の距離は、200μm以上500μm以下である付記6ないし8のいずれかに記載のセンサ。
[付記10]
前記可動電極は反っており、前記可動電極の周辺部は前記可動電極の中央部よりも上に位置する付記1ないし9のいずれかに記載のセンサ。
[付記11]
前記可動電極は、シリコンゲルマニウム膜、シリコン膜、シリコン膜とシリコン酸化膜との積層膜、または、シリコン酸化膜とシリコン膜とシリコン酸化膜との積層膜を含む付記1ないし10のいずれかに記載のセンサ。
Claims (13)
- 基板と、
前記基板上に設けられた第1の固定電極と、
前記基板上に設けられた第2の固定電極と、
前記第1の固定電極および前記第2の固定電極の上方に配置され、開口を有する可動電極と、
一端が前記開口の内壁に接続された第1のトーションバネと、
前記第1のトーションバネの他端に接続され、前記開口の上方から見て、屈曲部を有する第1の梁部と、
一端が前記開口の内壁に接続された第2のトーションバネと、
前記第2のトーションバネの他端に接続され、前記開口の上方から見て、屈曲部を有する第2の梁部と
を具備するセンサ。 - 前記基板は第1の面を有し、
前記第1の固定電極および前記前記第2の固定電極は、前記第1の面上に設けられ、
前記第1の固定電極は、前記第1の面内の第1の軸に沿って延在し、
前記第2の固定電極は、前記第1の軸に沿って延在するとともに、前記第1の面内の第2の軸に沿って前記第1の固定電極から離間して配置されている請求項1に記載のセンサ。 - 前記第1のトーションバネは前記第1の軸に沿って延在し、
前記第2のトーションバネは前記第1の軸に沿って延在する請求項2に記載のセンサ。 - 前記開口の前記内壁の前記第1のトーションバネの一端が接続されている部分は、前記開口の前記内壁の前記第2のトーションバネ32の一端が接続されている部分と対向する請求項3に記載のセンサ。
- 前記第1の梁部の前記屈曲部は、前記第1の軸に平行な第1の部分と、当該第1の部分に接続され、前記第2の軸に平行な第2の部分とを含み、
前記第2の梁部の前記屈曲部は、前記第1の軸に平行な第3の部分と、当該第3の部分に接続され、前記第2の軸に平行な第4の部分とを含む請求項2ないし4のいずれかに記載のセンサ。 - 前記基板上に設けられた第1のアンカー部および第2のアンカー部をさらに具備し、
前記第1の梁部の前記第1の部分は前記第1のアンカー部に接続され、
前記第2の梁部の前記第3の部分は前記第2のアンカー部に接続されている請求項5に記載のセンサ。 - 前記基板上に設けられた第3のアンカー部および第4のアンカー部をさらに具備し、
前記第1の梁部の前記屈曲部は、前記第3のアンカー部に接続された第4の部分をさらに含み、
前記第2の梁部の前記屈曲部は、前記第4のアンカー部に接続された第5の部分をさらに含む請求項6に記載のセンサ。 - 前記第1のアンカー部と前記第2のアンカー部との間の距離は、前記可動電極の前記第1の軸に平行な辺の長さの1/4以上2/3以下である請求項6または7に記載のセンサ。
- 前記第1のアンカー部と前記第2のアンカー部との間の距離は、200μm以上500μm以下である請求項6ないし8のいずれかに記載のセンサ。
- 前記可動電極は反っており、前記可動電極の周辺部は前記可動電極の中央部よりも上に位置する請求項1ないし9のいずれかに記載のセンサ。
- 前記可動電極は、シリコンゲルマニウム膜、シリコン膜、シリコン膜とシリコン酸化膜との積層膜、または、シリコン酸化膜とシリコン膜とシリコン酸化膜との積層膜を含む請求項1ないし10のいずれかに記載のセンサ。
- 請求項1ないし11のいずれかに記載の基板、第1の固定電極、第2の固定電極、可動電極、第1のトーションバネ、第1の梁部、第2のトーションバネおよび第2の梁部を含む構造。
- 請求項1ないし11のいずれかに記載のセンサを含む電気機器。
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