JP2020024120A - 電圧推定装置及び電圧推定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧センサが故障していて電池の電圧を検出することができない状態であっても、電池の閉回路電圧を推定する。【解決手段】電池Bに流れる電流の積算値を用いて、電池Bの充電率を推定する充電率推定部35と、充電率を用いて、電池Bの開回路電圧を推定する開回路電圧推定部37と、充電率、電池Bの温度、及び電池Bの劣化度合の少なくとも一つを用いて、電池Bの内部抵抗を推定する内部抵抗推定部38と、開回路電圧と、電池Bに流れる電流と内部抵抗との乗算値とを加算した結果を、電池Bの閉回路電圧とする閉回路電圧推定部39とを備えて電圧推定装置1を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、電池の電圧を推定する技術に関する。
電圧推定装置として、電池に電流が流れているときに電圧センサにより検出される電池の電圧を、電池の閉回路電圧として推定するものがある。
しかしながら、上記電圧推定装置では、電圧センサが故障していて電池の電圧を検出することができない状態であると、電池の閉回路電圧を推定することができない。
そのため、上記電圧推定装置により推定される閉回路電圧により電池が過充電状態または過放電状態であるか否かを判断する場合では、電圧センサが故障していて電池の電圧を検出することができない状態であると、電池が過充電状態または過放電状態であることを判断することができない。
関連する技術として、特許文献1〜4がある。
本発明の一側面に係る目的は、電圧センサが故障していて電池の電圧を検出することができない状態であっても、電池の閉回路電圧を推定することである。
本発明に係る一つの形態である電圧推定装置は、電池の電圧を検出する電圧センサの故障時、電池の閉回路電圧を推定する電圧推定装置であって、電池に流れる電流の積算値を用いて、電池の充電率を推定する充電率推定部と、充電率を用いて、電池の開回路電圧を推定する開回路電圧推定部と、充電率、電池の温度、及び電池の劣化度合の少なくとも一つを用いて、電池の内部抵抗を推定する内部抵抗推定部と、開回路電圧推定部により推定される開回路電圧と、電池に流れる電流と内部抵抗推定部により推定される内部抵抗との乗算値とを加算した結果を、電池の閉回路電圧とする閉回路電圧推定部とを備える。
このように、電池の充電率、電池に流れる電流、及び電池の内部抵抗を用いて電池の閉回路電圧を推定することができるため、電圧センサが故障していて電池の電圧を検出することができない状態であっても、電池の閉回路電圧を推定することができる。
また、上記電圧推定装置は、電池の温度を検出する複数の温度センサを備え、内部抵抗推定部は、1つ以上の温度センサの故障時、故障していない温度センサにより検出される温度を用いて、内部抵抗を推定するように構成してもよい。
これにより、温度センサが故障していても、故障していない温度センサにより検出される温度を用いて、電池の内部抵抗を推定することができるため、その内部抵抗を用いて閉回路電圧を推定することができる。
また、閉回路電圧推定部は、電池に流れる電流を検出する電流センサの故障時、電池に流れる電流の代わりに、電池において入出力可能な予め決められている電流または電力の最大値を用いて、閉回路電圧を推定するように構成してもよい。
これにより、電流センサが故障していても、予め決められた電流を用いて閉回路電圧を推定することができる。
上記電圧推定装置は、充電率と開回路電圧との対応関係を示す充電用SOC−OCV曲線、及び、充電用SOC−OCV曲線と異なる、充電率と開回路電圧との対応関係を示す放電用SOC−OCV曲線を記憶する記憶部を備え、開回路電圧推定部は、電池の充電時、充電用SOC−OCV曲線を参照して、充電率に対応する開回路電圧を、電池の開回路電圧とし、電池の放電時、放電用SOC−OCV曲線を参照して、充電率に対応する開回路電圧を、電池の開回路電圧とする。
これにより、充電用SOC−OCV曲線及び放電用SOC−OCV曲線を、分極解消に長時間を要する電池の開回路電圧を推定するときに使用されるSOC−OCV曲線とする場合、充電用SOC−OCV曲線及び放電用SOC−OCV曲線を用いて、分極解消に長時間を要する電池の開回路電圧を推定することができる。
本発明によれば、電圧センサが故障していて電池の電圧を検出することができない状態であっても、電池の閉回路電圧を推定することができる。
以下図面に基づいて実施形態について詳細を説明する。
図1は、実施形態の電圧推定装置を示す図である。
図1は、実施形態の電圧推定装置を示す図である。
図1に示す電圧推定装置1は、直列接続される複数の電池Bのそれぞれの閉回路電圧を推定するものであって、複数の電圧センサSvと、電流センサSiと、複数の温度センサStと、記憶部2と、演算部3とを備える。
<電池Bについて>
各電池Bは、それぞれ、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池により構成される。負荷Loまたは充電器Chから各電池Bに電力が供給されているとき、すなわち、各電池Bに充電電流が流れているとき、各電池Bが充電され、各電池Bの電圧と充電率が高くなるものとする。また、各電池Bから負荷Loに電力が供給されているとき、すなわち、各電池Bに放電電流が流れているとき、各電池Bが放電され、各電池Bの電圧と充電率が低くなるものとする。なお、充電電流と放電電流とを区別しない場合、単に、電流という。また、充電率は、電池Bの満充電容量に対する現在の容量の割合[%]を示す。また、電池Bの充電率が高くなると、電池Bの内部抵抗が低くなり、電池Bの温度が高くなると、電池Bの内部抵抗が低くなり、電池Bの劣化度合が高くなると、電池Bの内部抵抗が高くなるものとする。
各電池Bは、それぞれ、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池により構成される。負荷Loまたは充電器Chから各電池Bに電力が供給されているとき、すなわち、各電池Bに充電電流が流れているとき、各電池Bが充電され、各電池Bの電圧と充電率が高くなるものとする。また、各電池Bから負荷Loに電力が供給されているとき、すなわち、各電池Bに放電電流が流れているとき、各電池Bが放電され、各電池Bの電圧と充電率が低くなるものとする。なお、充電電流と放電電流とを区別しない場合、単に、電流という。また、充電率は、電池Bの満充電容量に対する現在の容量の割合[%]を示す。また、電池Bの充電率が高くなると、電池Bの内部抵抗が低くなり、電池Bの温度が高くなると、電池Bの内部抵抗が低くなり、電池Bの劣化度合が高くなると、電池Bの内部抵抗が高くなるものとする。
<電圧センサSvについて>
各電圧センサSvは、それぞれ、IC(Integrated Circuit)などにより構成される。また、各電圧センサSvは、それぞれ、対応する電池Bに並列接続され、電池Bの電圧に応じた電圧を出力する。なお、各電圧センサSvから出力される電圧は演算部3に入力される。
各電圧センサSvは、それぞれ、IC(Integrated Circuit)などにより構成される。また、各電圧センサSvは、それぞれ、対応する電池Bに並列接続され、電池Bの電圧に応じた電圧を出力する。なお、各電圧センサSvから出力される電圧は演算部3に入力される。
<電流センサSiについて>
電流センサSiは、シャント抵抗またはホール素子などにより構成される。また、電流センサSiは、各電池Bに直列接続され、各電池Bに流れる充電電流または放電電流に応じた電圧を出力する。なお、電流センサSiから出力される電圧は演算部3に入力される。
電流センサSiは、シャント抵抗またはホール素子などにより構成される。また、電流センサSiは、各電池Bに直列接続され、各電池Bに流れる充電電流または放電電流に応じた電圧を出力する。なお、電流センサSiから出力される電圧は演算部3に入力される。
<温度センサStについて>
各温度センサStは、それぞれ、サーミスタなどにより構成される。また、各温度センサStは、それぞれ、対応する電池Bの付近に設けられ、電池Bの温度に応じた電圧を出力する。なお、各温度センサStから出力される電圧は演算部3に入力される。
各温度センサStは、それぞれ、サーミスタなどにより構成される。また、各温度センサStは、それぞれ、対応する電池Bの付近に設けられ、電池Bの温度に応じた電圧を出力する。なお、各温度センサStから出力される電圧は演算部3に入力される。
<記憶部2について>
記憶部2は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成される。また、記憶部2は、SOC−OCV曲線、及び、内部抵抗情報などを記憶している。
記憶部2は、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)などにより構成される。また、記憶部2は、SOC−OCV曲線、及び、内部抵抗情報などを記憶している。
図2(a)は、SOC−OCV曲線の一例を示す図である。なお、図2に示す直交座標の横軸は電池Bの充電率[%]を示し、縦軸は電池Bの開回路電圧[V]を示している。
図2に示すSOC−OCV曲線は、電池Bの充電率と開回路電圧との対応関係を示す情報であり、SOC−OCV曲線を参照することで、充電率に対応する開回路電圧を一意に求めることができるものとする。図2(a)に示すSOC−OCV曲線では、100[%]の充電率に対応する開回路電圧が0[%]の充電率に対応する開回路電圧よりも高く、充電率が高くなるほど、開回路電圧が高くなるものとする。
ところで、電池Bが、シリコン負極を有する電池など、充電終了時または放電終了時から分極が解消されるまでの時間が比較的長い電池である場合、充電終了後の分極解消時に得られる充電率と開回路電圧との対応関係を示す充電用SOC−OCV曲線と、放電終了後の分極解消時に得られる充電率と開回路電圧との対応関係を示す放電用SOC−OCV曲線とが互いに異なる。
そのため、分極解消に長時間を要する電池Bの閉回路電圧を推定する場合では、上記SOC−OCV曲線の代わりに、充電用SOC−OCV曲線または放電用SOC−OCV曲線を用いて電池Bの開回路電圧を推定し、その推定した開回路電圧を用いて閉回路電圧を推定することができる。
図2(b)は、充電用SOC−OCV曲線及び放電用SOC−OCV曲線の一例を示す図である。なお、図2(b)に示す直交座標の横軸は電池Bの充電率[%]を示し、縦軸は電池Bの開回路電圧[V]を示している。
図2(b)に示す充電用SOC−OCV曲線は、充電が終了してから所定時間経過後に取得される電池Bの充電率と開回路電圧との対応関係を示す情報であり、充電用SOC−OCV曲線を参照することで、電池Bの充電率に対応する開回路電圧を一意に推定することができる。図2(b)に示す充電用SOC−OCV曲線では、100[%]の充電率に対応する開回路電圧が0[%]の充電率に対応する開回路電圧よりも高く、充電率が高くなるほど、開回路電圧が高くなるものとする。
図2(b)に示す放電用SOC−OCV曲線は、放電が終了してから所定時間経過後に取得される電池Bの充電率と開回路電圧との対応関係を示す情報であり、放電用SOC−OCV曲線を参照することで、電池Bの充電率に対応する開回路電圧を一意に推定することができる。図2(b)に示す放電用SOC−OCV曲線では、100[%]の充電率に対応する開回路電圧が0[%]の充電率に対応する開回路電圧よりも高く、充電率が高くなるほど、開回路電圧が高くなるものとする。また、0〜100[%]の何れの充電率において、放電用SOC−OCV曲線の開回路電圧は、充電用SOC−OCV曲線の開回路電圧より低くなるものとする。
図3は、内部抵抗情報の一例を示す図である。
図3に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの温度と、電池Bの劣化度合と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図3に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率、温度、及び劣化度合に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。なお、図3に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、温度が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、劣化度合が高くなるほど、内部抵抗が高くなるものとする。
図3に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの温度と、電池Bの劣化度合と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図3に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率、温度、及び劣化度合に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。なお、図3に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、温度が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、劣化度合が高くなるほど、内部抵抗が高くなるものとする。
図4は、内部抵抗情報の他の例を示す図である。
図4(a)に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図4(a)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図4(a)に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなるものとする。
図4(a)に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図4(a)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図4(a)に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなるものとする。
図4(b)に示す内部抵抗情報は、電池Bの温度と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図4(b)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの温度に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図4(b)に示す内部抵抗情報では、温度が高くなるほど、内部抵抗が低くなるものとする。
図4(c)に示す内部抵抗情報は、電池Bの劣化度合と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図4(c)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの劣化度合に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図4(c)に示す内部抵抗情報では、劣化度合が高くなるほど、内部抵抗が高くなるものとする。
図5は、内部抵抗情報の他の例を示す図である。
図5(a)に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの温度と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図5(a)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率及び温度に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図5(a)に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、温度が高くなるほど、内部抵抗が低くなるものとする。
図5(a)に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの温度と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図5(a)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率及び温度に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図5(a)に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、温度が高くなるほど、内部抵抗が低くなるものとする。
図5(b)に示す内部抵抗情報は、電池Bの充電率と、電池Bの劣化度合と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図5(b)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの充電率及び劣化度合に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図5(b)に示す内部抵抗情報では、充電率が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、劣化度合が高くなるほど、内部抵抗が高くなるものとする。
図5(c)に示す内部抵抗情報は、電池Bの温度と、電池Bの劣化度合と、電池Bの内部抵抗との対応関係を示す情報であり、図5(c)に示す内部抵抗情報を参照することで、電池Bの温度及び劣化度合に対応する内部抵抗を一意に推定することができる。図5(c)に示す内部抵抗情報では、温度が高くなるほど、内部抵抗が低くなり、かつ、劣化度合が高くなるほど、内部抵抗が高くなるものとする。
なお、図3〜図5において、SOC1[%]及びSOC2[%]は充電率を示し、T1[℃]及びT2[℃]は温度を示し、D1[℃]及びD2[℃]は劣化度合を示し、R11[Ω]、R12[Ω]、R13[Ω]、R14[Ω]、R22[Ω]、R23[Ω]、及びR24[Ω]は内部抵抗を示している。また、SOC1<SOC2、T1<T2、D1<D2、R11<R12<R13<R14、R11<R22、R22<R23<R24とする。
<演算部3について>
図1に示す演算部3は、CPU(Central Processing Unit)またはプログラマブルなディバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device))などにより構成され、電流検出部31と、電圧検出部32と、温度検出部33と、故障判断部34と、充電率推定部35と、劣化度合推定部36と、開回路電圧推定部37と、内部抵抗推定部38と、閉回路電圧推定部39とを備える。なお、CPUまたはプログラマブルなディバイスが記憶部2などに記憶されるプログラムを実行することにより、電流検出部31、電圧検出部32、温度検出部33、故障判断部34、充電率推定部35、劣化度合推定部36、開回路電圧推定部37、内部抵抗推定部38、及び閉回路電圧推定部39が実現されるものとする。なお、充電率のみを用いて内部抵抗を推定する場合、温度センサSt、温度検出部33、劣化度合推定部36を省略してもよい。また、温度のみを用いて内部抵抗を推定する場合、劣化度合推定部36を省略してもよい。また、劣化度合のみを用いて内部抵抗を推定する場合、温度センサSt、温度検出部33を省略してもよい。
図1に示す演算部3は、CPU(Central Processing Unit)またはプログラマブルなディバイス(FPGA(Field Programmable Gate Array)やPLD(Programmable Logic Device))などにより構成され、電流検出部31と、電圧検出部32と、温度検出部33と、故障判断部34と、充電率推定部35と、劣化度合推定部36と、開回路電圧推定部37と、内部抵抗推定部38と、閉回路電圧推定部39とを備える。なお、CPUまたはプログラマブルなディバイスが記憶部2などに記憶されるプログラムを実行することにより、電流検出部31、電圧検出部32、温度検出部33、故障判断部34、充電率推定部35、劣化度合推定部36、開回路電圧推定部37、内部抵抗推定部38、及び閉回路電圧推定部39が実現されるものとする。なお、充電率のみを用いて内部抵抗を推定する場合、温度センサSt、温度検出部33、劣化度合推定部36を省略してもよい。また、温度のみを用いて内部抵抗を推定する場合、劣化度合推定部36を省略してもよい。また、劣化度合のみを用いて内部抵抗を推定する場合、温度センサSt、温度検出部33を省略してもよい。
<電流検出部31について>
電流検出部31は、電流センサSiから出力される電圧を用いて各電池Bに流れる電流を検出する。
電流検出部31は、電流センサSiから出力される電圧を用いて各電池Bに流れる電流を検出する。
一例として、電流検出部31は、記憶部2に記憶されている、電流センサSiの出力電圧と各電池Bに流れる電流との対応関係を示す電流情報を参照して、電流センサSiから出力される電圧に対応するプラス符号の電流を、各電池Bに流れる充電電流として検出し、電流センサSiから出力される電圧に対応するマイナス符号の電流を、各電池Bに流れる放電電流として検出する。
<電圧検出部32について>
電圧検出部32は、電流検出部31により充電電流または放電電流が検出されているとき、電圧センサSvから出力される電圧を、電池Bの閉回路電圧として検出する。
電圧検出部32は、電流検出部31により充電電流または放電電流が検出されているとき、電圧センサSvから出力される電圧を、電池Bの閉回路電圧として検出する。
<温度検出部33について>
温度検出部33は、温度センサStから出力される電圧を用いて、電池Bの温度を検出する。
温度検出部33は、温度センサStから出力される電圧を用いて、電池Bの温度を検出する。
一例として、温度検出部33は、記憶部2に記憶されている、温度センサStの出力電圧と電池Bの温度との対応関係を示す温度情報を参照して、温度センサStから出力される電圧に対応する温度を、電池Bの温度として検出する。
<故障判断部34について>
故障判断部34は、電圧センサSvから出力される電圧が所定電圧範囲に入っている場合、その電圧センサSvが故障していないと判断し、電圧センサSvから出力される電圧が所定電圧範囲に入っていない場合、その電圧センサSvが故障していると判断する。なお、所定電圧範囲とは、電圧センサSv及び電圧検出部32が正常であるときに、電圧検出部32が検出することが可能な電圧の範囲またはその範囲の一部とする。また、電圧センサSvの故障の一例としては、電圧センサSvを構成するIC内の部品の破損などが考えられる。
故障判断部34は、電圧センサSvから出力される電圧が所定電圧範囲に入っている場合、その電圧センサSvが故障していないと判断し、電圧センサSvから出力される電圧が所定電圧範囲に入っていない場合、その電圧センサSvが故障していると判断する。なお、所定電圧範囲とは、電圧センサSv及び電圧検出部32が正常であるときに、電圧検出部32が検出することが可能な電圧の範囲またはその範囲の一部とする。また、電圧センサSvの故障の一例としては、電圧センサSvを構成するIC内の部品の破損などが考えられる。
また、故障判断部34は、電流センサSiから出力される電圧が所定電流範囲に入っている場合、電流センサSiが故障していないと判断し、電流センサSiから出力される電圧が所定電流範囲に入っていない場合、電流センサSiが故障していると判断する。なお、所定電流範囲とは、電流センサSi及び電流検出部31が正常であるときに、電流検出部31が検出することが可能な電流の範囲に対応する電圧範囲またはその電圧範囲の一部とする。また、電流センサSiの故障の一例としては、電流センサSiを構成するシャント抵抗の断線などが考えられる。
また、故障判断部34は、温度センサStから出力される電圧が所定温度範囲に入っている場合、その温度センサStが故障していないと判断し、温度センサStから出力される電圧が所定温度範囲に入っていない場合、その温度センサStが故障していると判断する。なお、所定温度範囲とは、温度センサSt及び温度検出部33が正常であるときに、温度検出部33が検出することが可能な温度の範囲に対応する電圧範囲またはその電圧範囲の一部とする。また、温度センサStの故障の一例としては、温度センサStを構成するサーミスタの断線などが考えられる。
<充電率推定部35について>
充電率推定部35は、電流検出部31により検出される充電電流または放電電流の積算値を用いて、各電池Bの充電率を推定する。
充電率推定部35は、電流検出部31により検出される充電電流または放電電流の積算値を用いて、各電池Bの充電率を推定する。
一例として、充電率推定部35は、「現在の充電率+(電流検出部31により検出される充電電流または放電電流の積算値/電池Bの満充電容量)×100」の計算結果を、電池Bの充電率として推定する。
(電圧センサSv及び電流センサSiが故障している場合)
充電率推定部35は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流検出部31により検出される電流の代わりに、電池Bにおいて入出力可能な予め決められている電流の最大値(最大値+Im及び最大値−Im)を用いて、各電池Bの充電率を推定する。なお、予め決められている電流の最大値+Imは、電池Bに流すことが可能な充電電流の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。また、予め決められている電流の最大値−Imは、電池Bに流すことが可能な放電電流の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。
充電率推定部35は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流検出部31により検出される電流の代わりに、電池Bにおいて入出力可能な予め決められている電流の最大値(最大値+Im及び最大値−Im)を用いて、各電池Bの充電率を推定する。なお、予め決められている電流の最大値+Imは、電池Bに流すことが可能な充電電流の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。また、予め決められている電流の最大値−Imは、電池Bに流すことが可能な放電電流の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。
一例として、充電率推定部35は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、「現在の充電率+(電流の最大値+Imの積算値/電池Bの満充電容量)×100」の計算結果を、電池Bの充電率SOCcとして推定するとともに、「現在の充電率+(電流の最大値−Imの積算値/電池Bの満充電容量)×100」の計算結果を、電池Bの充電率SOCdとして推定する。
<劣化度合推定部36について>
劣化度合推定部36は、電池Bの劣化度合を推定する。
一例として、劣化度合推定部36は、電池Bの満充電容量の初期値に対する現在の満充電容量の割合[%]を、電池Bの劣化度合として推定する。
劣化度合推定部36は、電池Bの劣化度合を推定する。
一例として、劣化度合推定部36は、電池Bの満充電容量の初期値に対する現在の満充電容量の割合[%]を、電池Bの劣化度合として推定する。
<開回路電圧推定部37について>
開回路電圧推定部37は、充電率推定部35により推定される充電率を用いて、電池Bの開回路電圧を推定する。
一例として、開回路電圧推定部37は、図2(a)に示すSOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される充電率SOCに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVとして推定する。
開回路電圧推定部37は、充電率推定部35により推定される充電率を用いて、電池Bの開回路電圧を推定する。
一例として、開回路電圧推定部37は、図2(a)に示すSOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される充電率SOCに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVとして推定する。
(電圧センサSv及び電流センサSiが故障している場合)
開回路電圧推定部37は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、図2(a)に示すSOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCcに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVとして推定するとともに、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCdに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVとして推定する。
開回路電圧推定部37は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、図2(a)に示すSOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCcに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVとして推定するとともに、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCdに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVとして推定する。
他の例として、開回路電圧推定部37は、電池Bの充電時、図2(b)に示す充電用SOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される充電率SOCに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVcとして推定し、電池Bの放電時、図2(b)に示す放電用SOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される充電率SOCに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVdとして推定する。これにより、電池Bが分極解消に長時間を要する電池であっても、開回路電圧を推定することができる。
(電圧センサSv及び電流センサSiが故障している場合)
開回路電圧推定部37は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、図2(b)に示す充電用SOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCcに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVcとして推定するとともに、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCdに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVdとして推定する。
開回路電圧推定部37は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、図2(b)に示す充電用SOC−OCV曲線を参照して、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCcに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVcとして推定するとともに、充電率推定部35により推定される電池Bの充電率SOCdに対応する開回路電圧を、電池Bの開回路電圧OCVdとして推定する。
<内部抵抗推定部38について>
内部抵抗推定部38は、充電率推定部35により推定される充電率、温度検出部33により検出される温度、及び、劣化度合推定部36により推定される劣化度合の少なくとも1つを用いて、電池Bの内部抵抗を推定する。
内部抵抗推定部38は、充電率推定部35により推定される充電率、温度検出部33により検出される温度、及び、劣化度合推定部36により推定される劣化度合の少なくとも1つを用いて、電池Bの内部抵抗を推定する。
充電率推定部35により推定される充電率をSOC1[%]とし、温度検出部33により検出される温度をT1[℃]とし、劣化度合推定部36により推定される劣化度合をD1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図3に示す内部抵抗情報を参照して、SOC1[%]、T1[℃]、及びD1[%]に対応するR13[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、充電率推定部35により推定される充電率をSOC1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図4(a)に示す内部抵抗情報を参照して、SOC1[%]に対応するR12[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、温度検出部33により検出される温度をT1[℃]とする場合、内部抵抗推定部38は、図4(b)に示す内部抵抗情報を参照して、T1[℃]に対応するR12[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、劣化度合推定部36により推定される劣化度合をD1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図4(c)に示す内部抵抗情報を参照して、D1[%]に対応するR11[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、充電率推定部35により推定される充電率をSOC1[%]とし、温度検出部33により検出される温度をT1[℃]とする場合、内部抵抗推定部38は、図5(a)に示す内部抵抗情報を参照して、SOC1[%]及びT1[℃]に対応するR13[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、充電率推定部35により推定される充電率をSOC1[%]とし、劣化度合推定部36により推定される劣化度合をD1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図5(b)に示す内部抵抗情報を参照して、SOC1[%]及びD1[%]に対応するR13[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、温度検出部33により検出される温度をT1[℃]とし、劣化度合推定部36により推定される劣化度合をD1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図5(c)に示す内部抵抗情報を参照して、T1[℃]及びD1[%]に対応するR13[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、内部抵抗推定部38は、1つ以上の温度センサStの故障時、故障していない温度センサStにより検出される温度を用いて、電池Bの内部抵抗を推定する。
充電率推定部35により推定される充電率をSOC1[%]とし、故障している温度センサStに隣接する、または、故障している温度センサStの近辺にある、故障していない温度センサStから出力される電圧が用いられて温度検出部33により検出される温度をT2[℃]とし、劣化度合推定部36により推定される劣化度合をD1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図3に示す内部抵抗情報を参照して、SOC1[%]、T2[℃]、及びD1[%]に対応するR12[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、故障していない温度センサStから出力される電圧が用いられて温度検出部33により検出される温度をT2[℃]とする場合、内部抵抗推定部38は、図4(b)に示す内部抵抗情報を参照して、T2[℃]に対応するR11[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、充電率推定部35により推定される充電率をSOC1[%]とし、故障していない温度センサStから出力される電圧が用いられて温度検出部33により検出される温度をT2[℃]とする場合、内部抵抗推定部38は、図5(a)に示す内部抵抗情報を参照して、SOC1[%]及びT2[℃]に対応するR12[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
また、故障していない温度センサStから出力される電圧が用いられて温度検出部33により検出される温度をT2[℃]とし、劣化度合推定部36により推定される劣化度合をD1[%]とする場合、内部抵抗推定部38は、図5(c)に示す内部抵抗情報を参照して、T2[℃]及びD1[%]に対応するR12[Ω]を、電池Bの内部抵抗として推定する。
このように、温度センサStが故障していても、故障していない温度センサStにより検出される温度を用いて、電池Bの内部抵抗を推定することができる。
<閉回路電圧推定部39について>
(電圧センサSvが故障していない場合)
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していないと判断されているとき、電圧検出部32により検出される閉回路電圧を、電池Bの閉回路電圧として推定する。
(電圧センサSvが故障していない場合)
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していないと判断されているとき、電圧検出部32により検出される閉回路電圧を、電池Bの閉回路電圧として推定する。
(電圧センサSvが故障している場合)
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されているとき、開回路電圧推定部37により推定される開回路電圧と、電流検出部31により検出される充電電流または放電電流と内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値とを加算した結果を、電池Bの閉回路電圧として推定する。
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されているとき、開回路電圧推定部37により推定される開回路電圧と、電流検出部31により検出される充電電流または放電電流と内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値とを加算した結果を、電池Bの閉回路電圧として推定する。
一例として、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されているときで、かつ、電流検出部31により充電電流+Iが検出されているとき、開回路電圧推定部37により図2(a)に示すSOC−OCV曲線が参照されて推定される開回路電圧OCVと、電流検出部31により検出される充電電流+Iと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値+IRとを加算した結果(OCV+(+IR))を、電池Bの閉回路電圧CCV1として推定する。また、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されているときで、かつ、電流検出部31により放電電流−Iが検出されているとき、開回路電圧推定部37により図2(a)に示すSOC−OCV曲線が参照されて推定される開回路電圧OCVと、電流検出部31により検出される放電電流−Iと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値−IRとを加算した結果(OCV+(−IR))を、電池Bの閉回路電圧CCV2として推定する。
このように、電圧センサSvが故障していて電池Bの電圧を検出することができない状態であっても、電池Bの充電率、電池Bに流れる電流、及び電池Bの内部抵抗を用いて、電池Bの閉回路電圧CCV1、CCV2を推定することができる。これにより、演算部3は、電池Bの充電時、閉回路電圧CCV1が閾値CCV1th以上になったときに、電池Bが過充電状態であると判断することができる。また、演算部3は、電池Bの放電時、閉回路電圧CCV2が閾値CCV2th以下になったときに、電池Bが過放電状態であると判断することができる。なお、閾値CCV1thは、電池Bが過充電状態であるときの電池Bの閉回路電圧とし、閾値CCV2thは、電池Bが過放電状態であるときの電池Bの閉回路電圧とする。
なお、閉回路電圧推定部39は、開回路電圧OCVと、乗算値+IRに1より大きい定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCV+(+IR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCV1として推定するように構成してもよい。また、閉回路電圧推定部39は、開回路電圧OCVと、乗算値−IRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCV+(−IR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCV2として推定するように構成してもよい。これにより、定数Aを用いずに閉回路電圧CCV1、CCV2を推定する場合に比べて、閉回路電圧CCV1を閾値CCV1thに近づけることができるとともに、閉回路電圧CCV2を閾値CCV2thに近づけることができるため、電池Bが過充電状態または過放電状態であると演算部3に早く判断させることができ、電池Bを安全に使用できる。
他の例として、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されているときで、かつ、電流検出部31により充電電流+Iが検出されているとき、開回路電圧推定部37により図2(b)に示す充電用SOC−OCV曲線が参照されて推定される開回路電圧OCVcと、電流検出部31により検出される充電電流+Iと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値+IRとを加算した結果(OCVc+(+IR))を、電池Bの閉回路電圧CCVcとして推定する。また、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されているときで、かつ、電流検出部31により放電電流−Iが検出されているとき、開回路電圧推定部37により図2(b)に示す放電用SOC−OCV曲線が参照されて推定される開回路電圧OCVdと、電流検出部31により検出される放電電流−Iと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値−IRとを加算した結果(OCVd+(−IR))を、電池Bの閉回路電圧CCVdとして推定する。
このように、電圧センサSvが故障していて電池Bの電圧を検出することができない状態で、かつ、電池Bが分極解消に長時間を要する電池であっても、充電用SOC−OCV曲線、放電用SOC−OCV曲線、電池Bの充電率、電池Bに流れる電流、及び電池Bの内部抵抗を用いて、電池Bの閉回路電圧CCVc、CCVdを推定することができる。これにより、演算部3は、電池Bの充電時、閉回路電圧CCVcが閾値CCV1th以上になったときに、電池Bが過充電状態であると判断することができる。また、演算部3は、電池Bの放電時、閉回路電圧CCVdが閾値CCV2th以下になったときに、電池Bが過放電状態であると判断することができる。
なお、閉回路電圧推定部39は、開回路電圧OCVcと、乗算値+IRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCVc+(+IR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCVcとして推定するように構成してもよい。また、閉回路電圧推定部39は、開回路電圧OCVdと、乗算値−IRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCVd+(−IR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCVdとして推定するように構成してもよい。これにより、定数Aを用いずに閉回路電圧CCVc、CCVdを推定する場合に比べて、閉回路電圧CCVcを閾値CCV1thに近づけることができるとともに、閉回路電圧CCVdを閾値CCV2thに近づけることができるため、電池Bが過充電状態または過放電状態であると演算部3に早く判断させることができ、電池Bを安全に使用できる。
(電圧センサSv及び電流センサSiが故障している場合(その1))
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流検出部31により検出される電流の代わりに、電池Bにおいて入出力可能な予め決められている電流の最大値(上記最大値+Im及び上記最大値−Im)を用いて、電池Bの閉回路電圧を推定する。
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流検出部31により検出される電流の代わりに、電池Bにおいて入出力可能な予め決められている電流の最大値(上記最大値+Im及び上記最大値−Im)を用いて、電池Bの閉回路電圧を推定する。
一例として、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、電流の最大値+Imと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値+ImRとを加算した結果(OCV+(+ImR))を、電池Bの充電側の閉回路電圧CCV1´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、電流の最大値−Imと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値−ImRとを加算した結果(OCV+(−ImR))を、電池Bの放電側の閉回路電圧CCV2´として推定する。
このように、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していて電池Bの電圧及び電池Bに流れる電流を検出することができない状態であっても、予め決められている電流などを用いて、電池Bの閉回路電圧CCV1´、CCV2´を推定することができる。これにより、演算部3は、閉回路電圧CCV1´が閾値CCV1th以上になったときに、電池Bが過充電状態であると判断することができる。また、演算部3は、閉回路電圧CCV2´が閾値CCV2th以下になったときに、電池Bが過放電状態であると判断することができる。
なお、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、乗算値+ImRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCV+(+ImR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCV1´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、乗算値−ImRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCV+(−ImR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCV2´として推定するように構成してもよい。これにより、定数Aを用いずに閉回路電圧CCV1´、CCV2´を推定する場合に比べて、閉回路電圧CCV1´を閾値CCV1thに近づけることができるとともに、閉回路電圧CCV2´を閾値CCV2thに近づけることができるため、電池Bが過充電状態または過放電状態であると演算部3に早く判断させることができ、電池Bを安全に使用できる。
他の例として、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVcと、電流の最大値+Imと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値+ImRとを加算した結果(OCVc+(+ImR))を、電池Bの充電側の閉回路電圧CCVc´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVdと、電流の最大値−Imと内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値−ImRとを加算した結果(OCVd+(−ImR))を、電池Bの放電側の閉回路電圧CCVd´として推定する。
このように、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していて電池Bの電圧及び電池Bに流れる電流を検出することができない状態で、かつ、電池Bが分極解消に長時間を要する電池であっても、予め決められている電流などを用いて、電池Bの閉回路電圧CCVc´、CCVd´を推定することができる。これにより、演算部3は、閉回路電圧CCVc´が閾値CCV1th以上になったときに、電池Bが過充電状態であると判断することができる。また、演算部3は、閉回路電圧CCVd´が閾値CCV2th以下になったときに、電池Bが過放電状態であると判断することができる。
なお、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVcと、乗算値+ImRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCVc+(+ImR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCVc´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVdと、乗算値−ImRに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCVd+(−ImR)×A)を、電池Bの閉回路電圧CCVd´として推定するように構成してもよい。これにより、定数Aを用いずに閉回路電圧CCVc´、CCVd´を推定する場合に比べて、閉回路電圧CCVc´を閾値CCV1thに近づけることができるとともに、閉回路電圧CCVd´を閾値CCV2thに近づけることができるため、電池Bが過充電状態または過放電状態であると演算部3に早く判断させることができ、電池Bを安全に使用できる。
(電圧センサSv及び電流センサSiが故障している場合(その2))
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流検出部31により検出される電流の代わりに、電池Bにおいて入出力可能な予め決められている電力の最大値Pm(最大値+Pm及び最大値−Pm)を用いて、電池Bの閉回路電圧を推定する。なお、予め決められている電力の最大値+Pmは、電池Bから出力可能な電力の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。また、予め決められている電力の最大値−Pmは、電池Bに入力可能な電力の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。
閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流検出部31により検出される電流の代わりに、電池Bにおいて入出力可能な予め決められている電力の最大値Pm(最大値+Pm及び最大値−Pm)を用いて、電池Bの閉回路電圧を推定する。なお、予め決められている電力の最大値+Pmは、電池Bから出力可能な電力の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。また、予め決められている電力の最大値−Pmは、電池Bに入力可能な電力の最大値であり、記憶部2に記憶されているものとする。
一例として、まず、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、予め決められている電力の最大値+Pmを予め決められている電池Bの電圧Vpで除算して電流+Im´を求めるとともに、予め決められている電力の最大値−Pmを電圧Vpで除算して電流−Im´を求める。なお、電圧Vpは、記憶部2に記憶されているものとする。次に、閉回路電圧推定部39は、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、電流+Im´と内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値+Im´Rとを加算した結果(OCV+(+Im´R))を、電池Bの充電側の閉回路電圧CCV1´´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、電流−Im´と内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値−Im´Rとを加算した結果(OCV+(−Im´R))を、電池Bの放電側の閉回路電圧CCV2´´として推定する。
このように、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していて電池Bの電圧及び電池Bに流れる電流を検出することができない状態であっても、予め決められている電流、電力、及び電圧などを用いて、電池Bの閉回路電圧CCV1´´、CCV2´´を推定することができる。これにより、演算部3は、閉回路電圧CCV1´´が閾値CCV1th以上になったときに、電池Bが過充電状態であると判断することができる。また、演算部3は、閉回路電圧CCV2´´が閾値CCV2th以下になったときに、電池Bが過放電状態であると判断することができる。
なお、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、乗算値+Im´Rに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCV+(+Im´R)×A)を、電池Bの充電側の閉回路電圧CCV1´´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVと、乗算値(−Im´R)に定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCV+(−Im´R)×A)を、電池Bの放電側の閉回路電圧CCV2´´として推定するように構成してもよい。これにより、定数Aを用いずに閉回路電圧CCV1´´、CCV2´´を推定する場合に比べて、閉回路電圧CCV1´´を閾値CCV1thに近づけることができるとともに、閉回路電圧CCV2´´を閾値CCV2thに近づけることができるため、電池Bが過充電状態または過放電状態であると演算部3に早く判断させることができ、電池Bを安全に使用できる。
他の例として、まず、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、電流+Im´及び電流−Im´を求める。次に、閉回路電圧推定部39は、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVcと、電流+Im´と内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値+Im´Rとを加算した結果(OCVc+(+Im´R))を、電池Bの充電側の閉回路電圧CCVc´´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVdと、電流−Im´と内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗Rとの乗算値−Im´Rとを加算した結果(OCVd+(−Im´R))を、電池Bの放電側の閉回路電圧CCVd´´として推定する。
このように、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していて電池Bの電圧及び電池Bに流れる電流を検出することができない状態で、かつ、電池Bが分極解消に長時間を要する電池であっても、予め決められている電流、電力、及び電圧などを用いて、電池Bの閉回路電圧CCVc´´、CCVd´´を推定することができる。これにより、演算部3は、閉回路電圧CCVc´´が閾値CCV1th以上になったときに、電池Bが過充電状態であると判断することができる。また、演算部3は、閉回路電圧CCVd´´が閾値CCV2th以下になったときに、電池Bが過放電状態であると判断することができる。
なお、閉回路電圧推定部39は、故障判断部34により電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断されているとき、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値+Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVcと、乗算値+Im´Rに定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCVc+(+Im´R)×A)を、電池Bの充電側の閉回路電圧CCVc´´として推定するとともに、充電率推定部35及び開回路電圧推定部37により電流の最大値−Imなどが用いられて推定された開回路電圧OCVdと、乗算値(−Im´R)に定数Aを乗算した値とを加算した結果(OCVd+(−Im´R)×A)を、電池Bの放電側の閉回路電圧CCVd´´として推定するように構成してもよい。これにより、定数Aを用いずに閉回路電圧CCVc´´、CCVd´´を推定する場合に比べて、閉回路電圧CCVc´´を閾値CCV1thに近づけることができるとともに、閉回路電圧CCVd´´を閾値CCV2thに近づけることができるため、電池Bが過充電状態または過放電状態であると演算部3に早く判断させることができ、電池Bを安全に使用できる。
<演算部3の動作について>
図6は、演算部3の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、演算部3の動作の一例を示すフローチャートである。
まず、外部の演算部などから出力される閉回路電圧取得要求が演算部3に入力されると、演算部3の故障判断部34は、電圧センサSvが故障しているか否かを判断する(ステップS61)。
次に、故障判断部34により電圧センサSvが故障していないと判断されると(ステップS61:No)、演算部3の閉回路電圧推定部39は、電圧検出部32により検出される閉回路電圧を、電池Bの閉回路電圧として推定する(ステップS62)。
一方、故障判断部34により電圧センサSvが故障していると判断されると(ステップS61:Yes)、演算部3の充電率推定部35は、電池Bの充電率を推定する(ステップS63)。
次に、演算部3の開回路電圧推定部37は、充電率推定部35により推定される充電率を用いて電池Bの開回路電圧を推定する(ステップS64)。
次に、演算部3の内部抵抗推定部38は、充電率推定部35により推定される充電率、温度検出部33により推定される温度、及び劣化度合推定部36により推定される劣化度合の少なくとも1つを用いて、電池Bの内部抵抗を推定する(ステップS65)。
そして、演算部3の閉回路電圧推定部39は、開回路電圧推定部37により推定される開回路電圧や内部抵抗推定部38により推定される内部抵抗などを用いて、電池Bの閉回路電圧を推定する(ステップS66)。
なお、ステップS64とステップS65を入れ替えてもよい。
<実施形態の電圧推定装置1の効果について>
実施形態の電圧推定装置1によれば、電池Bの電圧以外のパラメータ(電池Bの充電率、電池Bに流れる電流、及び電池Bの内部抵抗など)を用いて電池Bの閉回路電圧を推定することでことができるため、電圧センサSvが故障していて電池Bの電圧を検出することができない状態であっても、電池Bの閉回路電圧を推定することができる。
実施形態の電圧推定装置1によれば、電池Bの電圧以外のパラメータ(電池Bの充電率、電池Bに流れる電流、及び電池Bの内部抵抗など)を用いて電池Bの閉回路電圧を推定することでことができるため、電圧センサSvが故障していて電池Bの電圧を検出することができない状態であっても、電池Bの閉回路電圧を推定することができる。
また、実施形態の電圧推定装置1によれば、温度センサStが故障していても、故障していない温度センサStにより検出される温度を用いて、電池Bの内部抵抗を推定することができるため、その内部抵抗を用いて電池Bの閉回路電圧を推定することができる。
また、実施形態の電圧推定装置1によれば、電流センサSiが故障していても、予め決められた電流を用いて、電池Bの閉回路電圧を推定することができる。
また、実施形態の電圧推定装置1によれば、電池Bが分極解消に長時間を要する電池であっても、充電用SOC−OCV曲線または放電用SOC−OCV曲線を参照して電池Bの開回路電圧を推定することができるため、電池Bの閉回路電圧を推定することができる。
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
例えば、演算部3は、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断すると、電池Bの充電側の閉回路電圧CCV1´及び電池Bの放電側の閉回路電圧CCV2´を推定し、閉回路電圧CCV1´が閾値CCV1th以上になったか否かを判断するとともに閉回路電圧CCV2´が閾値CCV2th以下になったか否かを判断し、閉回路電圧CCV1´が閾値CCV1th以上になると、電池Bが過充電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部や充電器Chに停止指示を送ることで電池Bの充電を停止させ、閉回路電圧CCV2´が閾値CCV2th以下になると、電池Bが過放電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部に停止指示を送ることで電池Bの放電を停止させるように構成してもよい。
または、演算部3は、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断すると、電池Bの充電側の閉回路電圧CCVc´及び電池Bの放電側の閉回路電圧CCVd´を推定し、閉回路電圧CCVc´が閾値CCV1th以上になったか否かを判断するとともに閉回路電圧CCVd´が閾値CCV2th以下になったか否かを判断し、閉回路電圧CCVc´が閾値CCV1th以上になると、電池Bが過充電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部や充電器Chに停止指示を送ることで電池Bの充電を停止させ、閉回路電圧CCVd´が閾値CCV2th以下になると、電池Bが過放電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部に停止指示を送ることで電池Bの放電を停止させるように構成してもよい。
または、演算部3は、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断すると、電池Bの充電側の閉回路電圧CCV1´´及び電池Bの放電側の閉回路電圧CCV2´´を推定し、閉回路電圧CCV1´´が閾値CCV1th以上になったか否かを判断するとともに閉回路電圧CCV2´´が閾値CCV2th以下になったか否かを判断し、閉回路電圧CCV1´´が閾値CCV1th以上になると、電池Bが過充電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部や充電器Chに停止指示を送ることで電池Bの充電を停止させ、閉回路電圧CCV2´´が閾値CCV2th以下になると、電池Bが過放電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部に停止指示を送ることで電池Bの放電を停止させるように構成してもよい。
または、演算部3は、電圧センサSv及び電流センサSiが故障していると判断すると、電池Bの充電側の閉回路電圧CCVc´´及び電池Bの放電側の閉回路電圧CCVd´´を推定し、閉回路電圧CCVc´´が閾値CCV1th以上になったか否かを判断するとともに閉回路電圧CCVd´´が閾値CCV2th以下になったか否かを判断し、閉回路電圧CCVc´´が閾値CCV1th以上になると、電池Bが過充電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部や充電器Chに停止指示を送ることで電池Bの充電を停止させ、閉回路電圧CCVd´´が閾値CCV2th以下になると、電池Bが過放電状態であると判断し負荷Loの動作を制御する制御部に停止指示を送ることで電池Bの放電を停止させるように構成してもよい。
1 電圧推定装置
2 記憶部
3 演算部
31 電流検出部
32 電圧検出部
33 温度検出部
34 故障判断部
35 充電率推定部
36 劣化度合推定部
37 開回路電圧推定部
38 内部抵抗推定部
39 閉回路電圧推定部
2 記憶部
3 演算部
31 電流検出部
32 電圧検出部
33 温度検出部
34 故障判断部
35 充電率推定部
36 劣化度合推定部
37 開回路電圧推定部
38 内部抵抗推定部
39 閉回路電圧推定部
Claims (5)
- 電池の電圧を検出する電圧センサの故障時、前記電池の閉回路電圧を推定する電圧推定装置であって、
前記電池に流れる電流の積算値を用いて、前記電池の充電率を推定する充電率推定部と、
前記充電率を用いて、前記電池の開回路電圧を推定する開回路電圧推定部と、
前記充電率、前記電池の温度、及び前記電池の劣化度合の少なくとも一つを用いて、前記電池の内部抵抗を推定する内部抵抗推定部と、
前記開回路電圧と、前記電池に流れる電流と前記内部抵抗との乗算値とを加算した結果を、前記電池の閉回路電圧とする閉回路電圧推定部と、
を備える電圧推定装置。 - 請求項1に記載の電圧推定装置であって、
前記電池の温度を検出する複数の温度センサを備え、
前記内部抵抗推定部は、1つ以上の温度センサの故障時、故障していない温度センサにより検出される温度を用いて、前記内部抵抗を推定する
ことを特徴とする電圧推定装置。 - 請求項1に記載の電圧推定装置であって、
前記閉回路電圧推定部は、前記電池に流れる電流を検出する電流センサの故障時、前記電池に流れる電流の代わりに、予め決められている前記電池において入出力可能な電流または電力の最大値を用いて、前記閉回路電圧を推定する
ことを特徴とする電圧推定装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載の電圧推定装置であって、
前記充電率と前記開回路電圧との対応関係を示す充電用SOC−OCV曲線、及び、前記充電用SOC−OCV曲線と異なる、前記充電率と前記開回路電圧との対応関係を示す放電用SOC−OCV曲線を記憶する記憶部を備え、
前記開回路電圧推定部は、
前記電池の充電時、前記充電用SOC−OCV曲線を参照して、前記充電率に対応する開回路電圧を、前記電池の開回路電圧とし、
前記電池の放電時、前記放電用SOC−OCV曲線を参照して、前記充電率に対応する開回路電圧を、前記電池の開回路電圧とする
ことを特徴とする電圧推定装置。 - 電池の電圧を検出する電圧センサの故障時、前記電池の閉回路電圧を推定する電圧推定装置における電圧推定方法であって、
前記電圧推定装置は、
前記電池に流れる電流の積算値を用いて、前記電池の充電率を推定し、
前記充電率を用いて、前記電池の開回路電圧を推定し、
前記充電率、前記電池の温度、及び前記電池の劣化度合の少なくとも1つを用いて、前記電池の内部抵抗を推定し、
前記開回路電圧と、前記電池に流れる電流と前記内部抵抗との乗算値とを加算した結果を、前記電池の閉回路電圧とする
ことを特徴とする電圧推定方法。
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