JP2020023898A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】三元触媒に導入される燃料の量が変動することを抑制する。【解決手段】内燃機関の排気通路には、排気を浄化する三元触媒が配置されている。また、排気通路における三元触媒よりも下流側の部分には、排気に含まれるパティキュレート・マターを捕集するパティキュレートフィルタが配置されている。内燃機関の吸気通路には、燃料タンクで発生した蒸発燃料を気筒に導入するためのパージ通路が接続されている。パージ通路には、パージ通路を流通する蒸発燃料の量を調整するパージバルブが取り付けられている。内燃機関に適用された制御装置は、内燃機関のクランク軸が回転している状況下で気筒内での燃焼を停止させるときに、燃料噴射弁から燃料を噴射させて当該燃料を未燃のまま気筒内から排気通路に流出させる燃料導入処理を実行する。制御装置におけるバルブ制御部は、燃料導入処理が実行されているときには、パージバルブの開度をゼロに制御する。【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1の内燃機関は、燃料を燃焼させる気筒を備えている。この気筒には、当該気筒に吸気を導入する吸気通路が接続されている。また、気筒には、当該気筒から排気を排出する排気通路が接続されている。この排気通路には、排気を浄化するための三元触媒が設けられている。また、排気通路における三元触媒よりも下流側には、排気中のパティキュレート・マターを捕集するためのパティキュレートフィルタが設けられている。また、気筒には、燃料タンクから燃料通路に汲み上げられた燃料を気筒に導入するための燃料噴射弁が取り付けられている。
特許文献1の内燃機関では、アクセル操作が解消されるなどして内燃機関に対する要求トルクが減少された場合において内燃機関に加わる負荷が小さいときには、気筒内で燃焼を停止することがある。このような燃焼停止期間では、燃料噴射弁の燃料噴射を停止する燃料カット処理、及び、燃料噴射弁から燃料を噴射させて当該燃料を未燃のまま気筒内から排気通路に流出させる燃料導入処理のいずれか一方の処理を選択する。そして、特許文献1の内燃機関では、パティキュレートフィルタを再生させる場合に燃料導入処理を選択して実行する。一方、特許文献1の内燃機関では、パティキュレートフィルタを再生させない場合に燃料カット処理を選択して実行する。
燃料導入処理では、燃料噴射弁から噴射された燃料が吸気とともに排気通路を流通する。そして、燃料が三元触媒に導入されると、当該燃料の燃焼によって三元触媒の温度が上昇する。すると、高温のガスがパティキュレートフィルタに流出するようになり、パティキュレートフィルタの温度が上昇する。その結果、パティキュレートフィルタに捕集されているパティキュレート・マターが燃焼される。
一般的に、特許文献1のような内燃機関は、燃料タンクで発生した蒸発燃料を気筒に導入するためのパージ通路と、パージ通路を流通する蒸発燃料の量を調整する開閉バルブとを備えている。ここで、上記の燃料導入処理を実行している場合に、パージ通路を介して蒸発燃料が導入されると、燃料噴射弁からの燃料に加えて蒸発燃料も三元触媒に導入されることになる。そのため、導入される蒸発燃料の量がばらつくと、三元触媒に導入される燃料の量が変動する。仮に、三元触媒に導入される燃料の量が過度に変動すると、三元触媒やパティキュレートフィルタの温度が目標とする温度から乖離してしまうおそれがある。
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、燃料を燃焼させる気筒と、前記気筒に吸気を導入する吸気通路と、前記気筒から排気を排出する排気通路と、前記排気通路に配置されているとともに排気を浄化する三元触媒と、前記排気通路における前記三元触媒よりも下流側に配置されているとともに排気に含まれるパティキュレート・マターを捕集するパティキュレートフィルタと、燃料タンクからの燃料を前記気筒に導入するための燃料噴射弁と、前記燃料タンクで発生した蒸発燃料を前記気筒に導入するためのパージ通路と、前記パージ通路を流通する蒸発燃料の量を調整する開閉バルブとを備えている内燃機関に適用され、前記内燃機関のクランク軸が回転している状況下で前記気筒内での燃焼を停止させるときに、前記燃料噴射弁から燃料を噴射させて当該燃料を未燃のまま前記気筒内から前記排気通路に流出させる燃料導入処理を実行する内燃機関の制御装置であって、前記開閉バルブの開閉状態を制御するバルブ制御部を備えており、前記バルブ制御部は、前記燃料導入処理が実行されているときには、前記開閉バルブの開度をゼロに制御する。
上記構成では、燃料導入処理が実行されているときに、パージ通路における蒸発燃料の流通が制限される。これにより、パージ通路を介して導入される蒸発燃料の量のばらつきに起因して三元触媒に導入される燃料の量が変動することを抑制できる。
以下、内燃機関の制御装置の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両は、内燃機関10と、内燃機関10のクランク軸14に接続されている動力配分統合機構40と、動力配分統合機構40に接続されている第1のモータジェネレータ71とを備えている。動力配分統合機構40には、リダクションギア50を介して第2のモータジェネレータ72が連結されるとともに、減速機構60及びディファレンシャル61を介して駆動輪62が連結されている。
図1に示すように、ハイブリッド車両は、内燃機関10と、内燃機関10のクランク軸14に接続されている動力配分統合機構40と、動力配分統合機構40に接続されている第1のモータジェネレータ71とを備えている。動力配分統合機構40には、リダクションギア50を介して第2のモータジェネレータ72が連結されるとともに、減速機構60及びディファレンシャル61を介して駆動輪62が連結されている。
動力配分統合機構40は、遊星歯車機構であり、外歯歯車のサンギア41と、サンギア41と同軸配置されている内歯歯車のリングギア42とを有している。サンギア41とリングギア42との間には、サンギア41及びリングギア42の双方と噛み合う複数のピニオンギア43が配置されている。各ピニオンギア43は、自転及び公転が自在な状態でキャリア44に支持されている。サンギア41には、第1のモータジェネレータ71が連結されている。キャリア44には、クランク軸14が連結されている。リングギア42にはリングギア軸45が接続されており、このリングギア軸45にリダクションギア50及び減速機構60の双方が連結されている。
内燃機関10の出力トルクがキャリア44に入力されると、当該出力トルクが、サンギア41側とリングギア42側とに分配される。すなわち、第1のモータジェネレータ71に内燃機関10の出力トルクを入力させることにより、第1のモータジェネレータ71に発電させることができる。
一方、第1のモータジェネレータ71を電動機として機能させた場合、第1のモータジェネレータ71の出力トルクがサンギア41に入力される。すると、サンギア41に入力された第1のモータジェネレータ71の出力トルクが、キャリア44側とリングギア42側とに分配される。そして、第1のモータジェネレータ71の出力トルクがキャリア44を介してクランク軸14に入力されることにより、クランク軸14を回転させることができる。本実施形態では、このように第1のモータジェネレータ71の駆動によってクランク軸14を回転させることを「モータリング」という。
リダクションギア50は、遊星歯車機構であり、第2のモータジェネレータ72が連結されている外歯歯車のサンギア51と、サンギア51と同軸配置されている内歯歯車のリングギア52とを有している。リングギア52にリングギア軸45が接続されている。また、サンギア51とリングギア52との間には、サンギア51及びリングギア52の双方と噛み合う複数のピニオンギア53が配置されている。各ピニオンギア53は、自転自在であるものの公転不能になっている。
そして、車両を減速させる際には、第2のモータジェネレータ72を発電機として機能させることにより、第2のモータジェネレータ72の発電量に応じた回生制動力を車両に発生させることができる。また、第2のモータジェネレータ72を電動機として機能させた場合、第2のモータジェネレータ72の出力トルクが、リダクションギア50、リングギア軸45、減速機構60及びディファレンシャル61を介して駆動輪62に入力される。これにより、駆動輪62を回転させることができる、すなわち車両を走行させることができる。
第1のモータジェネレータ71は、第1のインバータ75を介してバッテリ77と電力の授受を行う。第2のモータジェネレータ72は、第2のインバータ76を介してバッテリ77と電力の授受を行う。
図2に示すように、内燃機関10は、燃料を燃焼させるための気筒11を備えている。気筒11内には、燃料の燃焼に応じて当該気筒11内を往復動するピストン12が収容されている。ピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランク軸14に連結されている。
気筒11には、当該気筒11に吸気を導入するための吸気通路15が接続されている。吸気通路15と気筒11との接続部分には、当該接続部分を開閉するための吸気バルブ18が取り付けられている。吸気通路15の途中には、気筒11内への吸入空気量を調整すべく回転するスロットルバルブ16が取り付けられている。また、吸気通路15におけるスロットルバルブ16よりも下流側の部分には、気筒11に燃料を導入するための燃料噴射弁17が取り付けられている。
気筒11には、当該気筒11から排気を排出するための排気通路21が接続されている。排気通路21と気筒11との接続部分には、当該接続部分を開閉するための排気バルブ20が取り付けられている。排気通路21の途中には、排気を浄化するための三元触媒22が配置されている。排気通路21における三元触媒22よりも下流側の部分には、排気に含まれるパティキュレート・マターを捕集するためのパティキュレートフィルタ23が配置されている。
気筒11には、吸気バルブ18が開弁しているときに、吸気通路15を介し、燃料及び空気が導入される。そして、気筒11内では、点火装置19の火花放電によって、吸気通路15を介して導入された空気と、燃料噴射弁17から噴射された燃料とを含む混合気が燃焼される。そして、混合気の燃焼によって気筒11内で生じた排気は、排気バルブ20が開弁しているときに排気通路21に排出される。
なお、排気通路21における三元触媒22よりも上流には、排気通路21を流れるガス中の酸素濃度、すなわち混合気の空燃比を検出する空燃比センサ81が配置されている。また、排気通路21における三元触媒22とパティキュレートフィルタ23との間には、排気通路21を流れるガスの温度を検出する温度センサ82が配置されている。
内燃機関10の燃料供給装置30は、気筒11内で燃焼させる燃料を貯留する燃料タンク31と、燃料タンク31内の燃料を汲み取る電動式のフィードポンプ32と、フィードポンプ32から吐出された燃料が流れる燃料通路33とを備えている。そして、燃料通路33に燃料噴射弁17が接続されている。すなわち、燃料噴射弁17は、フィードポンプ32の作動によって燃料タンク31から燃料通路33に汲み上げられた燃料を噴射する。また、燃料供給装置30には、燃料通路33の燃料圧力である供給燃圧を検出する燃料圧力センサ83が設けられている。
燃料タンク31には、当該燃料タンク31内で発生した蒸発燃料の大気放出を抑える蒸発燃料処理装置90が接続されている。蒸発燃料処理装置90は、燃料タンク31で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタ92を備えている。キャニスタ92には、当該キャニスタ92に蒸発燃料を導入するベーパ通路91の一端が接続されている。ベーパ通路91の他端は、燃料タンク31内へと至っている。ベーパ通路91の途中には、ベーパ通路91の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替える封鎖弁96が取り付けられている。
キャニスタ92には、当該キャニスタ92に外気を導入する外気導入通路93が接続されている。外気導入通路93の途中には、当該外気導入通路93の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替える外気導入バルブ97が取り付けられている。
キャニスタ92には、蒸発燃料を気筒11に導入するためのパージ通路94の一端が接続されている。パージ通路94の他端は、吸気通路15におけるスロットルバルブ16よりも下流側の部分に接続されている。パージ通路94の途中には、当該パージ通路94の流路を開状態及び閉状態のいずれか一方に切り替えるパージバルブ98が取り付けられている。
なお、内燃機関10では、車両が走行しており、且つクランク軸14が回転しているときに、気筒11内での混合気の燃焼が停止されることがある。このようにクランク軸14が回転しているときに気筒11内での混合気の燃焼が停止される期間のことを、「燃焼停止期間」という。燃焼停止期間では、クランク軸14の回転に同期してピストン12が往復動する。そのため、吸気通路15を介して気筒11内に導入された空気は、燃焼に供されることなく、排気通路21に流出される。
燃焼停止期間では、燃料噴射弁17の燃料噴射を停止する燃料カット処理、及び、燃料噴射弁17から燃料を噴射させ、当該燃料を未燃のまま気筒11内から排気通路21に流出させる燃料導入処理の何れか一方の処理が選択して実行される。燃料導入処理が実行されると、燃料噴射弁17から噴射された燃料が空気と共に排気通路21を流通することとなる。そして、燃料が三元触媒22に導入される。このとき、三元触媒22の温度が活性化温度以上であると、燃料を燃焼させるのに十分な量の酸素が三元触媒22に吸蔵されていると、三元触媒22で燃料が燃焼される。これにより、三元触媒22の温度が上昇する。すると、高温のガスがパティキュレートフィルタ23に流入するようになり、パティキュレートフィルタ23の温度が上昇する。そして、パティキュレートフィルタ23の温度がある程度高くなっている状況下でパティキュレートフィルタ23に酸素が導入されている場合、パティキュレートフィルタ23に捕集されているパティキュレート・マターを燃焼させることができる。
次に、図1及び図2を参照し、ハイブリッド車両の制御構成について説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両の制御装置100は、アクセル開度ACC及び車速VSを基に、リングギア軸45に出力すべきトルクである要求トルクを算出する。アクセル開度ACCは、車両の運転者によるアクセルペダルAPの操作量のことであり、アクセル開度センサ84によって検出された値である。車速VSは、車両の移動速度に対応する値であり、車速センサ85によって検出される。制御装置100は、算出した要求トルクを基に、内燃機関10、各モータジェネレータ71、72を制御する。
図1に示すように、ハイブリッド車両の制御装置100は、アクセル開度ACC及び車速VSを基に、リングギア軸45に出力すべきトルクである要求トルクを算出する。アクセル開度ACCは、車両の運転者によるアクセルペダルAPの操作量のことであり、アクセル開度センサ84によって検出された値である。車速VSは、車両の移動速度に対応する値であり、車速センサ85によって検出される。制御装置100は、算出した要求トルクを基に、内燃機関10、各モータジェネレータ71、72を制御する。
制御装置100は、内燃機関10を制御する内燃機関制御ユニット110と、各モータジェネレータ71、72を制御するモータ制御ユニット120とを備えている。内燃機関制御ユニット110が、本実施形態における「内燃機関の制御装置」の一例に相当する。燃焼停止期間中において燃料導入処理が実行される場合、モータ制御ユニット120によって、モータリングを行わせるべく第1のモータジェネレータ71の駆動が制御される。すなわち、モータリングの実行を通じ、燃焼停止期間中におけるクランク軸14の回転速度を制御することができる。
図2に示すように、内燃機関制御ユニット110は、機能部として、点火装置19を制御する点火制御部111と、燃料噴射弁17を制御する噴射弁制御部112と、封鎖弁96、外気導入バルブ97、及びパージバルブ98の開閉状態を制御するためのバルブ制御部113とを備えている。
点火制御部111は、気筒11内で混合気を燃焼させるときには、ピストン12が圧縮上死点近傍に達したタイミングで点火装置19に火花放電を行わせる。一方、点火制御部111は、燃焼停止期間中では、点火装置19に火花放電を行わせない。
バルブ制御部113は、封鎖弁96、外気導入バルブ97、及びパージバルブ98の開閉状態を制御することで、パージ通路94を流通する蒸発燃料の量を調整する。具体的には、パージバルブ98が閉状態に制御されて封鎖弁96及び外気導入バルブ97が開状態に制御されていると、燃料タンク31内で発生した蒸発燃料はキャニスタ92の内部に吸着される。このようにパージバルブ98が閉状態になっていると、パージ通路94の流路が遮断されることで当該パージ通路94における蒸発燃料等のガスの流通が制限される。一方、パージバルブ98、封鎖弁96、及び外気導入バルブ97が開状態に制御されていると、吸気通路15の負圧によって、外気導入通路93を介してキャニスタ92内に外気が導入される。そして、キャニスタ92の内部に吸着されていた蒸発燃料と外気とがパージ通路94を介して吸気通路15に導入される。このようにパージバルブ98が開状態になっていると、パージ通路94の流路が連通されることで当該パージ通路94における蒸発燃料等のガスの流通が許容される。したがって、パージバルブ98は、パージ通路94を流通する蒸発燃料の量を調整する開閉バルブである。
次に、図3を参照して、燃料噴射弁17及びパージバルブ98を制御するために制御装置100が実行する処理手順について説明する。制御装置100は、ハイブリッド車両のシステム起動スイッチ(スタートスイッチ、メインスイッチ等と呼称されることもある。)がオン操作されて当該制御装置100が動作を開始したときから、システム起動スイッチがオフ操作されて当該制御装置100が動作を終了するときまで、図3に示す一連の処理を繰り返し実行する。なお、後述する禁止フラグは、制御装置100が動作を開始した時点ではOFFになっている。
図3に示すように、一連の処理を開始すると、制御装置100における内燃機関制御ユニット110は、ステップS11の処理を行う。ステップS11において、内燃機関制御ユニット110は、気筒11内での混合気の燃焼停止の条件が成立しているか否かを判定する。例えば、内燃機関10に対する出力トルクの要求値が「0(ゼロ)」以下であるときには、燃焼停止の条件が成立していると判定される。一方、内燃機関10に対する出力トルクの要求値が「0(ゼロ)」よりも大きいときには、燃焼停止の条件が成立していないと判定される。ステップS11において、気筒11内での混合気の燃焼停止の条件が成立していると判定した場合(S11:YES)、制御装置100は、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、内燃機関制御ユニット110におけるバルブ制御部113は、パージバルブ98の開度を「0(ゼロ)」に制御する。ここで、ステップS12の時点でパージバルブ98が開状態である場合には、パージバルブ98が閉状態に切り替えられてパージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」になる。一方、ステップS12の時点でパージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」である場合には、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」に維持される。また、内燃機関制御ユニット110におけるバルブ制御部113は、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」よりも大きくなることを禁止する禁止フラグをONにする。つまり、この禁止フラグがONになっている状態では、内燃機関10の運転状態に拘らずパージバルブ98の開弁が禁止され、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」に制御される。その後、制御装置100は、処理をステップS13に進める。
ステップS13において、制御装置100は、モータリングの実行条件が成立しているか否かを判定する。ここで、モータリングの実行条件について説明する。本実施形態では、以下に示す2つの条件が何れも成立しているときに実行条件が成立したと判定する。
(条件1)三元触媒22の温度が規定温度以上であると判定できること。
(条件2)パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量の推定値が判定捕集量以上であること。
(条件1)三元触媒22の温度が規定温度以上であると判定できること。
(条件2)パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量の推定値が判定捕集量以上であること。
未燃の燃料を三元触媒22に導入しても、三元触媒22の温度が低いと、燃料を燃焼させることができないことがある。そこで、三元触媒22に導入された未燃の燃料を燃焼させることができるか否かの判断基準として、規定温度が設定されている。すなわち、規定温度は、三元触媒22の活性化温度又は活性化温度よりも僅かに高い温度に設定されている。
パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量が多いほど、パティキュレートフィルタ23の目詰まりが進行する。そこで、パティキュレートフィルタ23の再生が必要なほど目詰まりが進行しているか否かの判断基準として、判定捕集量が設定されている。捕集量が増えると、排気通路21における三元触媒22とパティキュレートフィルタ23との間の部分と、排気通路21におけるパティキュレートフィルタ23よりも下流の部分との差圧が大きくなりやすい。そこで、例えば、当該差圧を基に捕集量の推定値を算出することができる。
ステップS13において、モータリングの実行条件が成立していないと判定した場合(S13:NO)、制御装置100は、処理をステップS21に進める。すなわち、制御装置100は、モータリングの実行条件が成立していないと判定した場合には、ステップS21以降の燃料カット処理を実行する。
ステップS21において、制御装置100におけるモータ制御ユニット120は、第1のモータジェネレータ71の駆動によってクランク軸14を回転させるモータリングを停止する。なお、ステップS21の時点で既にモータリングが停止されている場合には、モータリングの停止状態が維持される。その後、制御装置100は、処理をステップS22に進める。
ステップS22において、内燃機関制御ユニット110における噴射弁制御部112は、燃料噴射量の要求値QPRを「0(ゼロ)」とする。その後、制御装置100は、処理をステップS23に進める。
ステップS23において、内燃機関制御ユニット110における噴射弁制御部112は、算出した燃料噴射量の要求値QPRに基づいて、燃料噴射弁17を制御する。すなわち、燃料カット処理においては、燃料噴射量の要求値QPRが「0(ゼロ)」であるので、燃料噴射弁17から燃料が噴射されず、燃料の燃焼が停止される。その後、制御装置100は、今回の一連の処理を終了する。
一方、ステップS13において、モータリングの実行条件が成立していると判定した場合(S13:YES)、制御装置100は、処理をステップS32に進める。ステップS32において、制御装置100におけるモータ制御ユニット120は、第1のモータジェネレータ71の駆動によってクランク軸14を回転させるモータリングの実行を開始する。その後、制御装置100は、処理をステップS33に進める。
ステップS33において、制御装置100におけるモータ制御ユニット120は、内燃機関10のクランク軸14における所定時間当たりの回転数である機関回転数が予め設定された基準回転数以上であるか否かを判定する。ここで、基準回転数は、クランク軸14の回転に伴って駆動するピストン12によって吸気通路15から気筒11側に所定時間当たりに所定量以上の吸気が導入される内燃機関10の機関回転数として定められており、例えば、実験やシミュレーション等によって求められている。
ステップS33において、内燃機関10の機関回転数が予め設定された基準回転数よりも小さいと判定した場合(S33:NO)、制御装置100は、処理をステップS22に進める。すなわち、この場合には、モータリングが実行されつつ燃料カット処理が実行される。一方、ステップS33において、内燃機関10の機関回転数が予め設定された基準回転数以上であると判定した場合(S33:YES)、制御装置100は、処理をステップS34に進める。すなわち、制御装置100は、ステップS34以降の燃料導入処理を実行する。
ステップS34において、内燃機関制御ユニット110における噴射弁制御部112は、燃料噴射量の要求値QPRを算出する。ここで、燃料導入処理が実行されている場合の燃料噴射量の要求値QPRは、気筒11内で混合気を燃焼させる際の燃料噴射量の要求値QPRよりも小さい。そのため、ステップS34で算出された燃料噴射量の要求値QPRに基づいて燃料噴射弁17から噴射された燃料が気筒11内に導入された場合、当該気筒11内の空燃比は、気筒11内で混合気を燃焼させる際の空燃比と比較してリーン側の値となる。その後、制御装置100は、処理をステップS35に進める。
ステップS35において、内燃機関制御ユニット110における噴射弁制御部112は、算出した燃料噴射量の要求値QPRに基づいて、燃料噴射弁17を制御する。その後、制御装置100は、今回の一連の処理を終了する。
一方、ステップS11において、気筒11内での混合気の燃焼停止の条件が成立していないと判定した場合(S11:NO)、制御装置100は、処理をステップS41に進める。
ステップS41において、内燃機関制御ユニット110におけるバルブ制御部113は、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」よりも大きくなることを禁止する禁止フラグをOFFにする。すなわち、このように禁止フラグがOFFになると、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」よりも大きくなることが許容される。その後、制御装置100は、処理をステップS42に進める。
ステップS42において、制御装置100におけるモータ制御ユニット120は、第1のモータジェネレータ71の駆動によってクランク軸14を回転させるモータリングを停止する。なお、ステップS42の時点で既にモータリングが停止されている場合には、モータリングの停止状態が維持される。その後、制御装置100は、処理をステップS43に進める。
ステップS43において、内燃機関制御ユニット110における噴射弁制御部112は、燃料噴射弁17の燃料噴射量の要求値QPRを算出する。すなわち、噴射弁制御部112によって、空燃比検出値が空燃比目標値となるように燃料噴射量の要求値QPRを算出する。空燃比検出値は、空燃比センサ81によって検出された空燃比である。その後、制御装置100は、処理をステップS44に進める。
ステップS44において、内燃機関制御ユニット110における噴射弁制御部112は、ステップS43で算出した燃料噴射量の要求値QPRに基づいて、燃料噴射弁17を制御する。その後、制御装置100は、今回の一連の処理を終了する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。なお、以下の説明では、三元触媒22の温度が規定温度以上になっているものとする。
図4(a)に示す例では、時刻t1以前において、気筒11内で混合気の燃焼が行われている。そのため、気筒11内での混合気の燃焼によって生じた排気が排気通路21を流れる。そして、排気通路21を流れる排気がパティキュレートフィルタ23に流入すると、当該パティキュレートフィルタ23によって排気中のパティキュレート・マターが捕集される。すると、パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量が徐々に増大する。
図4(a)に示す例では、時刻t1以前において、気筒11内で混合気の燃焼が行われている。そのため、気筒11内での混合気の燃焼によって生じた排気が排気通路21を流れる。そして、排気通路21を流れる排気がパティキュレートフィルタ23に流入すると、当該パティキュレートフィルタ23によって排気中のパティキュレート・マターが捕集される。すると、パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量が徐々に増大する。
時刻t1において、運転者によるアクセルペダルAPに応じて出力トルクの要求値が「0(ゼロ)」以下になると、気筒11内での混合気の燃焼停止の条件が成立する。すると、図4(a)に示すように、点火装置19の火花放電が停止されて気筒11内での燃料の燃焼が停止する。
また、図4(f)に実線で示すように、時刻t1において、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」に制御される。また、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」よりも大きくなることを禁止する禁止フラグがONになる。
ここで、時刻t1においては、パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量の推定値が判定捕集量未満であるため、モータリングの実行条件が成立しない。そのため、図4(e)に示すように、時刻t1において、燃料カット処理が実行されて燃料噴射弁17の燃料噴射量が「0(ゼロ)」になる。
時刻t2において、パティキュレートフィルタ23におけるパティキュレート・マターの捕集量の推定値が判定捕集量以上になると、すべてのモータリングの実行条件が成立する。すると、図4(b)に示すように、時刻t2において、第1のモータジェネレータ71によるモータリングの実行が開始されて、第1のモータジェネレータ71の駆動によって内燃機関10の機関回転数が大きくなり始める。そして、吸気通路15、気筒11、及び排気通路21を介して、三元触媒22及びパティキュレートフィルタ23に酸素が供給される。また、図4(c)に示すように、時刻t2〜時刻t3の間では、内燃機関10の機関回転数が徐々に大きくなる。
図4(c)に示すように、時刻t3において内燃機関10の機関回転数が基準回転数よりも大きくなると、図4(d)に示すように燃料導入処理が実施される。そして、図4(e)に示すように、燃料噴射弁17から燃料が噴射される。ここで、時刻t1以降の燃焼停止期間では、点火装置19の火花放電が停止されている。そのため、燃料噴射弁17から噴射された燃料は、未燃のまま空気と共に排気通路21を流れることとなる。こうした未燃の燃料が三元触媒22に導入されると、三元触媒22で燃料が燃焼して当該三元触媒22の温度が高くなる。その後、三元触媒22を通過した高温のガスがパティキュレートフィルタ23に流入すると、パティキュレートフィルタ23の温度が高くなる。そして、パティキュレートフィルタ23の再生に必要な温度までパティキュレートフィルタ23の温度が上昇すると、パティキュレートフィルタ23に捕集されているパティキュレート・マターが燃焼される。
ところで、図4(f)に破線で示すように、時刻t3以降において、パージバルブ98が開状態に制御されてパージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」よりも大きくなると、パージ通路94を介して吸気通路15に蒸発燃料が導入される。すると、この蒸発燃料は、吸気通路15、気筒11、及び排気通路21を介して、三元触媒22に導入される。ここで、パージ通路94を介して吸気通路15に導入される蒸発燃料の量である蒸発燃料の導入量は、キャニスタ92に吸着されていた蒸発燃料の量、及び燃料タンク31で発生した蒸発燃料の量によって変化する。そのため、図4(g)に破線で示すように、蒸発燃料の導入量は、燃料噴射弁17から噴射される燃料の量に比べて、大きくばらつきやすい。そして、蒸発燃料の導入量がばらつくと、燃料噴射弁17から噴射される燃料の量及び蒸発燃料の導入量の合計の燃料の量が変動する。すると、吸気通路15、気筒11、及び排気通路21を介して、三元触媒22に導入される燃料の量が変動する。仮に、三元触媒22に導入される燃料の量が過度に変動すると、図4(h)に破線で示すように、三元触媒22の温度が目標とする温度から乖離してしまったり、図4(i)に破線で示すように、パティキュレートフィルタ23の温度が目標とする温度から乖離してしまったりする。三元触媒22の温度が目標とする温度から乖離してしまうと、例えば、三元触媒22の温度が過度に高くなって三元触媒22の機能が損なわれるおそれがある。また、パティキュレートフィルタ23の温度が目標とする温度から乖離してしまうと、例えば、パティキュレートフィルタ23に捕集されているパティキュレート・マターが適切に燃焼されないおそれがある。
本実施形態では、図4(f)に実線で示すように、時刻t1において、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」に制御される。また、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」よりも大きくなることを禁止する禁止フラグをONになる。そのため、時刻t3以降の燃料導入処理の実行中には、パージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」に維持される。このようにパージバルブ98の開度が「0(ゼロ)」に維持されることで、燃料導入処理の実行中においてパージ通路94における蒸発燃料の流通が制限される。これにより、パージ通路94を介して吸気通路15に導入される蒸発燃料の導入量がばらつくことが抑制される。その結果、吸気通路15、気筒11、及び排気通路21を介して、三元触媒22に導入される燃料の量が変動することを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、パージバルブ98の制御に依らずに、パージ通路94を流通する蒸発燃料の量を制限してもよい。例えば、燃料導入処理を実行中において、封鎖弁96及び外気導入バルブ97の開度を「0(ゼロ)」に制御してもよい。このように封鎖弁96及び外気導入バルブ97の開度が「0(ゼロ)」に制御されていれば、キャニスタ92に蒸発燃料や外気が導入されない。そのため、封鎖弁96及び外気導入バルブ97の開度が「0(ゼロ)」に制御されている場合には、吸気通路15の負圧がパージ通路94の流路に作用したとしても、パージ通路94における蒸発燃料等のガスの流通が制限される。なお、この例においては、封鎖弁96及び外気導入バルブ97が開閉バルブに相当する。
・上記実施形態において、パージバルブ98の制御に依らずに、パージ通路94を流通する蒸発燃料の量を制限してもよい。例えば、燃料導入処理を実行中において、封鎖弁96及び外気導入バルブ97の開度を「0(ゼロ)」に制御してもよい。このように封鎖弁96及び外気導入バルブ97の開度が「0(ゼロ)」に制御されていれば、キャニスタ92に蒸発燃料や外気が導入されない。そのため、封鎖弁96及び外気導入バルブ97の開度が「0(ゼロ)」に制御されている場合には、吸気通路15の負圧がパージ通路94の流路に作用したとしても、パージ通路94における蒸発燃料等のガスの流通が制限される。なお、この例においては、封鎖弁96及び外気導入バルブ97が開閉バルブに相当する。
・上記実施形態において、パージバルブ98の開度を「0(ゼロ)」に制御する時期及び禁止フラグをONにする時期は変更できる。例えば、ステップS32におけるモータリングの実行と同時に、又はその後であってステップS34及びステップS35の処理のよりも前にパージバルブ98の開度を「0(ゼロ)」に制御してもよい。
・上記実施形態では、燃料導入処理の実行中において、気筒11内で混合気が燃焼しない時期に火花放電を点火装置19に行わせるようにしてもよい。例えば、ピストン12が下死点近傍に位置するときに火花放電を行わせた場合、火花放電が行われた気筒11内では混合気が燃焼されない。そのため、燃料導入処理の実行中では、火花放電が行われても、燃料噴射弁17から噴射された燃料を未燃のまま気筒11内から排気通路21に流出させることができる。
・上記実施形態において、内燃機関10は、気筒11内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁である筒内噴射弁を備えていてもよい。この場合、燃料導入処理の実行中では、筒内噴射弁から燃料を気筒11内に噴射させ、当該燃料を未燃のまま排気通路21に流出させるようにしてもよい。これにより、未燃の燃料を三元触媒22に導入させることができる。
・上記実施形態において、ハイブリッド車両のシステムは、モータの駆動によってクランク軸14の回転速度を制御することができるのであれば、図1に示したようなシステムとは異なる別のシステムであってもよい。
・上記実施形態において、制御装置100は、内燃機関以外の他の動力源を備えない車両に搭載される内燃機関に適用されていてもよい。このような車両に搭載される内燃機関でも、クランク軸14が惰性で回転している状況下で気筒内での混合気の燃焼が停止されることがある。このようにクランク軸14が惰性で回転している燃焼停止期間中に燃料導入処理を実行してもよい。
ACC…アクセル開度、AP…アクセルペダル、QPR…要求値、VS…車速、10…内燃機関、11…気筒、12…ピストン、13…コネクティングロッド、14…クランク軸、15…吸気通路、16…スロットルバルブ、17…燃料噴射弁、18…吸気バルブ、19…点火装置、20…排気バルブ、21…排気通路、22…三元触媒、23…パティキュレートフィルタ、30…燃料供給装置、31…燃料タンク、32…フィードポンプ、33…燃料通路、40…動力配分統合機構、41…サンギア、42…リングギア、43…ピニオンギア、44…キャリア、45…リングギア軸、50…リダクションギア、51…サンギア、52…リングギア、53…ピニオンギア、60…減速機構、61…ディファレンシャル、62…駆動輪、71…第1のモータジェネレータ、72…第2のモータジェネレータ、75…第1のインバータ、76…第2のインバータ、77…バッテリ、81…空燃比センサ、82…温度センサ、83…燃料圧力センサ、84…アクセル開度センサ、85…車速センサ、90…蒸発燃料処理装置、91…ベーパ通路、92…キャニスタ、93…外気導入通路、94…パージ通路、96…封鎖弁、97…外気導入バルブ、98…パージバルブ、100…制御装置、110…内燃機関制御ユニット、111…点火制御部、112…噴射弁制御部、113…バルブ制御部、120…モータ制御ユニット。
Claims (1)
- 燃料を燃焼させる気筒と、前記気筒に吸気を導入する吸気通路と、前記気筒から排気を排出する排気通路と、前記排気通路に配置されているとともに排気を浄化する三元触媒と、前記排気通路における前記三元触媒よりも下流側に配置されているとともに排気に含まれるパティキュレート・マターを捕集するパティキュレートフィルタと、燃料タンクからの燃料を前記気筒に導入するための燃料噴射弁と、前記燃料タンクで発生した蒸発燃料を前記気筒に導入するためのパージ通路と、前記パージ通路を流通する蒸発燃料の量を調整する開閉バルブとを備えている内燃機関に適用され、
前記内燃機関のクランク軸が回転している状況下で前記気筒内での燃焼を停止させるときに、前記燃料噴射弁から燃料を噴射させて当該燃料を未燃のまま前記気筒内から前記排気通路に流出させる燃料導入処理を実行する内燃機関の制御装置であって、
前記開閉バルブの開閉状態を制御するバルブ制御部を備えており、
前記バルブ制御部は、前記燃料導入処理が実行されているときには、前記開閉バルブの開度をゼロに制御する
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
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-
2018
- 2018-08-07 JP JP2018148055A patent/JP2020023898A/ja active Pending
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