特許文献1,2等に見られる如き従来の機器では、電源電池は、バックライトだけでなく、他の給電対象(制御回路、電子機器等)の電源として使用されるものであるため、バックライトを正常に発光させ得る電力が電源電池に残っていても、他の給電対象に必要電力を正常に給電することができなくなる場合がある。
このため、従来の機器では、通常、バックライトを含めた全ての給電対象に必要電力を給電し得る段階で電池切れの報知を行うことができるように、電源電池の電圧に関する閾値が高めに設定される。その結果、電源電池に、利用し得る電力が残存している段階で、該電源電池が新たなものに交換されるという状況が発生しやすい。ひいては、電源電池の保有電力のうち、消費されずに残る電力量が多くなりやすい。
一方、液晶表示器として、バックライトが必須となる透過型の液晶表示器に限らず、バックライトを必ずしも必要としない反射型の液晶表示器を採用することもできる。該反射型の液晶表示器は、周囲がある程度明るければ、バックライトが無くても、表示情報を視認することが可能である。ただし、例えば、機器の設置環境等によって該液晶表示器の周囲を明るくすることが困難となる場合、あるいは、機器のユーザの視力が衰えているような場合等、反射型の液晶表示器であっても、バックライトによる照明が必要となる場合もある。従って、機器の液晶表示器として、反射型の液晶表示器を採用した場合であっても、バックライトによる照明を行い得るようにすることが望ましい。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、液晶表示器の視認性を確保しつつ、電源電池の電力を極力、有効に活用することが可能となる機器を提供することを目的とする。さらに電源電池の電圧低下に応じた処理を適切に行うことを可能とする機器を提供することを目的とする。
本発明の機器は、上記の目的を達成するために、バックライトによる照明を行い得ると共に機器の作動状態に関する情報である機器作動情報を表示可能な反射型の液晶表示器を備える機器であって、前記バックライトに給電するための第1電源電池と、前記バックライト以外の給電対象に給電するための第2電源電池とを各別に装填可能に構成されていることを特徴とする(第1発明)。
かかる第1発明によれば、前記液晶表示器の周囲が明るく保たれる場合、あるいは、該液晶表示器の周囲を、適宜の照明により、随時明るくすることができるような場合には、機器に第1電源電池を装填することを省くことが可能である。
この場合、機器の作動のために、第2電源電池を機器に装填することは必要であるものの、該第2電源電池は、バックライトによる電力消費が無いので、バックライト以外の給電対象に必要電力を給電し得る期間を長くすることが可能となると共に、該第2電源電池の電力を、極力、機器の作動のために有効に活用することが可能となる。さらに、この場合、バックライトによる液晶表示器の照明は行われないものの、該液晶表示器の表示情報の視認性は、太陽光や外部照明等の外光によって確保し得る。
また、液晶表示器の周囲を明るくすることが困難である場合や、機器のユーザの視力の衰え等によって、液晶表示器の明るさが必要である場合には、第1電源電池を機器に装填することで、バックライトによる液晶表示器の照明を行うことが可能となる。これにより、液晶表示器の表示情報の視認性が確保される。
また、この場合、第1電源電池の給電対象は、バックライトだけであるので、該第1電源電池が、バックライトに必要電力を給電し得る期間を長くすることが可能となると共に、該第1電源電池の電力を、極力、バックライトの点灯のために有効に活用することが可能となる。そして、第2電源電池の電力を、極力、機器の作動のために有効に活用し得ることは上記と同様である。
よって、第1発明によれば、液晶表示器の視認性を確保しつつ、第1電源電池及び第21電源電池を併せたトータルの電力を極力、有効に活用することが可能となる。
上記第1発明では、装填された状態の前記第1電源電池及び前記第2電源電池のそれぞれの電圧を監視し、該電圧に応じた制御処理を実行する電圧監視部をさらに備えており、該電圧監視部は、前記第1電源電池の電圧が所定の第1電圧を下回るか、又はその直前の状態になったことが検知された場合に、該第1電源電池の電圧低下に関する報知を行う処理と、該第1電源電池から前記バックライトへの給電を禁止する処理とのうちの少なくとも一方の処理を実行するように構成されていると共に、前記第2電源電池の電圧が所定の第2電圧を下回るか、又はその直前の状態になったことが検知された場合に、該第2電源電池の電圧低下に関する報知を行う処理と、該第2電源電池から前記給電対象への給電を禁止する処理とのうちの少なくとも一方の処理を実行するように構成されており、前記第1電圧を、前記第1電源電池を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値が、前記第2電圧を、前記第2電源電池を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値よりも小さくなるように前記第1電圧及び第2電圧が設定されていることが好ましい(第2発明)。
ここで、本発明における第1電源電池及び第2電源電池のそれぞれは、単一の要素電池により構成されていてもよいが、複数の要素電池を、直列接続、又は並列接続、又は、該直列接続及び並列接続の組み合わせの形態で接続したものとしても構成され得る。そして、上記第2発明では、前記第1電圧を、前記第1電源電池を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値というのは、該第1電源電池を構成する要素電池の個数が1個である場合には、該要素電池そのものの電圧を意味し、該第1電源電池を構成する要素電池の個数が複数である場合には、該第1電源電池のうち、直列接続された要素電池の個数により、前記第1電圧を除算してなる電圧値を意味する。なお、第1電源電池を構成する複数の要素電池の全てが並列接続されている場合には、直列接続された要素電池の個数は1つであるとみなす。
同様に、前記第2電圧を、前記第2電源電池を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値というのは、該第2電源電池を構成する要素電池の個数が1個である場合には、該要素電池そのものの電圧を意味し、該第2電源電池を構成する要素電池の個数が複数である場合には、該第2電源電池のうち、直列接続された要素電池の個数により、前記第2電圧を除算してなる電圧値を意味する。なお、第2電源電池を構成する複数の要素電池の全てが並列接続されている場合には、直列接続された要素電池の個数は1つであるとみなす。
本発明では、前記第1電源電池の給電対象は、前記バックライトだけであるので、他の給電対象への給電に伴う該第1電源電池の電圧変動を考慮する必要がない。このため、前記第1電圧及び第2電圧を上記第2発明の如く設定することができる。これにより、第2発明によれば、第1電源電池が機器に装填されている場合に、該第1電源電池の電力を、バックライトの点灯のために、最大限に利用することが可能となる。
上記第1発明では、装填された状態の前記第1電源電池の電圧を監視し、該電圧に応じた制御処理を実行する電圧監視部をさらに備えており、前記電圧監視部は、前記第1電源電池から前記バックライトへの給電中に、前記第1電源電池の電圧が所定の第1電圧を下回る直前の状態になったことが検知された場合に、前記液晶表示器に前記機器作動情報が表示されている状態でないことを必要条件として、前記第1電源電池が使用限界の直前の状態である旨を示す報知情報を出力するように構成されていることが好ましい(第3発明)。
なお、本発明において、第1電源電池の「使用限界」というのは、第1電源電池の放電の進行によって、前記バックライトの正常な作動に必要な電力を、第1電源電池からバックライトに給電することが困難となる状態(所謂、電池切れの状態)を意味する。
ここで、前記液晶表示器は、反射型の液晶表示器であるので、第1電源電池が上記使用限界に達しても、液晶表示部の周囲にある程度の外光があれば、液晶表示器の表示情報を、視認し得る。従って、第1電源電池が使用限界の直前の状態である旨を示す報知情報は、緊急性が比較的低い報知情報である。また、液晶表示器に機器作動情報が表示されている状態で機器のユーザが、該機器の作動に関する操作を行っている可能性が高いので、このような状態で、緊急性の低い報知情報を出力すると、該報知情報がユーザにとって煩わしいものとなりやすい。そこで、第3発明を上記の如く構成した。
これによれば、第1電源電池からバックライトへの給電中に、第1電源電池が使用限界の直前の状態(第1電源電池が近々、使用限界になることを予測される状態)であることが検知された場合に、液晶表示器に機器作動情報が表示されている状態でないことを必要条件として、前記報知情報が出力される。このため、液晶表示器に機器作動情報が表示されている状態、すなわち、該機器作動情報に係る機器の作動に関して、ユーザがなんらかの操作を行っている可能性が高い状況では、前記報知情報は出力されない。従って、液晶表示器に機器作動情報が表示されている状態では、ユーザが前記報知情報によって注意をそらされてしまうような事態が発生するのが防止される。
そして、該機器作動情報に係る機器の作動が終了して、該機器作動情報が液晶表示器に表示されない状態になると、前記報知情報が出力される。これにより、ユーザは、第1電源電池の残容量が不足状態の直前の状態である旨を認識し、ひいては、第1電源電池をそろそろ新しいものに交換することが必要であることを認識することができる。この場合、ユーザは、機器作動情報に係る機器の作動が終了してから、前記報知情報を受けるので、該報知情報に対して煩わしさを覚えるのが防止される。
よって、第3発明によれば、バックライトの給電用の第1電源電池の電圧低下に関する報知を適切に行うことができる。なお、第3発明は、第2発明と組み合わせてもよい。この場合には、第2発明における電圧監視部と、第3発明における電圧監視部とは同じでよい。そして、第2発明における前記第1電圧と、第3発明における前記第1電圧とは同じでよい。
上記第3発明では、前記電圧監視部は、前記報知情報を出力するとき、少なくとも前記液晶表示器で該報知情報を表示させるように構成され得る(第4発明)。
これによれば、前記機器作動情報に係る機器の作動が終了して、該機器作動情報が液晶表示器に表示されない状態になると、前記報知情報が液晶表示器で表示されるので、該報知情報を、ユーザが容易且つ明確に認識し得るような態様で、液晶表示器に表示させることが可能となる。ひいては、ユーザは、第1電源電池が使用限界の直前の状態である旨を容易且つ明確に認識することが可能となる。
また、上記第3発明又は第4発明では、前記電圧監視部は、前記報知情報を出力するとき、少なくとも音声により該報知情報を出力するように構成され得る(第5発明)。
これによれば、前記機器作動情報に係る機器の作動が終了後に、液晶表示器が開閉蓋等により隠されたり、あるいは、前記機器作動情報に係る機器の作動が終了時までに、第1電源電池の電圧のさらなる低下によって、バックライトの発光輝度が低下し、ひいては、液晶表示器の表示の視認性が低下してもいても、ユーザは音声によって、前記報知情報を受けとることができる。ひいては、ユーザは、第1電源電池が使用限界の直前の状態である旨を、適切に認識することが可能となる。
なお、第5発明を第4発明と組み合わせた場合には、前記報知情報は、液晶表示器での表示と音声との両方によって出力されることとなる。
上記第3〜第5発明では、前記電圧監視部は、前記第1電源電池から前記バックライトへの給電中に、前記第1電源電池の電圧が前記第1電圧を下回る直前の状態になったことが検知された場合に、少なくとも前記液晶表示器に前記機器作動情報が表示されている期間では、前記バックライトを点滅させるか、又は該バックライトの発光輝度を周期的に高低に変化させるように前記第1電源電池から前記バックライトへの給電を制御する機能をさらに有するように構成され得る(第6発明)。
これによれば、液晶表示器に機器作動情報が表示されている期間でのバックライトの消費電力を低減し、ひいては、第1電源電池の電力消費を抑制することができる。そして、この場合、液晶表示器が反射型の液晶表示器であるので、バックライトの点滅あるいは発光輝度の高低変化によって、液晶表示器の視認性が大きく損なわれるのを防止できる。
さらに、液晶表示器の視認性が大きく損なわれることなく、バックライトの点滅あるいは発光輝度の高低変化が行われるので、ユーザは、第1電源電池の電圧が低くなってきたらしいということを予備的に認識することが可能となる。
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照して以下に説明する。図1を参照して、本実施形態で説明する機器は、例えばビルトイン型のガスコンロ1である。このガスコンロ1の上面部2(天面)には、複数(例えば3つ)のコンロバーナ3a,3b,3cが配置されていると共に、各コンロバーナ3a,3b,3cの周囲に五徳4a,4b,4cが設置されている。また、ガスコンロ1の上面部2の下側の筐体5の内部には、図示を省略するグリル庫及びグリルバーナが備えられている。
筐体5の前面部には、グリル庫を開閉するグリル扉6が備えられている。そして、筐体5の前面部のうち、グリル扉6の右側の箇所には、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれの点火・消火及び火力調整を行うためのバーナ操作部7a,7b,7cと、コンロバーナ3a,3b,3cのそれぞれを使用した自動調理等の設定操作を行うための開閉式の操作装置8と、電源スイッチ13とが備えられている。また、筐体5の前面部のうち、グリル扉6の左側の箇所には、グリルバーナの点火・消火及び火力調整を行うためのバーナ操作部7dと、グリルバーナを使用した自動調理等の設定操作を行うための開閉式の操作装置9とが備えられている。
バーナ操作部7a,7b,7c,7dのそれぞれは、押し操作と回転操作とを行い得る操作部であり、その押し操作によって、対応するバーナの点火又は消火が行われ、回転操作によって、対応するバーナの火力調整が行われる。なお、コンロバーナ3a,3b,3c及びグリルバーナのそれぞれの燃焼運転は、電源スイッチ13がON操作された状態で、行うことが可能である。
操作装置8,9は、互いに同様の構造のものであり、以下に、操作装置8を代表的に説明する。図1では、閉状態の操作装置8を示しており、この状態では、操作装置8の前面部以外の全体が筐体5内に収容された状態となっている。そして、この閉状態で操作装置8の前面部を押し操作すると、該操作装置8が筐体5の前面の前方側に突出する開状態となる。この開状態では、操作装置8の上端側表面部に形成された操作パネル面8a(図2に示す)が露出するようになっている。
操作装置8の操作パネル面8aには、図2に例示する如く、複数の操作スイッチからなる操作部10と、種々の情報を表示する表示器11とが備えられている。図示例では、操作部10には、例えば、各コンロバーナ3a,3b,3cのタイマー運転を行うめたの操作スイッチ10a左右の各コンロバーナ3a,3cでの自動湯沸し運転を行うための操作スイッチ10b、左右の各コンロバーナ3a,3cでの自動調理運転を行うための操作スイッチ10c、後ろのコンロバーナ3bでの炊飯運転を行うための操作スイッチ10d、左右の各コンロバーナ3a,3cでの調理温度(天ぷらの油温度等)を設定するための操作スイッチ10e、左右の各コンロバーナ3a,3cでの高温調理を行うための操作スイッチ10f、各コンロバーナ3a,3b,3cでのタイマ時間もしくは調理温度等の設定数値を増減するための操作スイッチ10g、ガスコンロ1の種々の設定情報の変更等を行うための操作スイッチ10h、チャイルドロック用の操作スイッチ10iが含まれる。
なお、操作部10の構成(該操作部10に備えられる操作子の種類、機能、個数、レイアウト等)は、図示例の構成に限らず、他の構成であってもよい。
表示器11は、本実施形態では、例えばバックライト付の反射型の液晶表示器である。この表示器11には、主に、各コンロバーナ3a,3b,3cの作動(燃焼運転)に関する情報(例えば、各コンロバーナ3a,3b,3cのタイマー運転時の経過時間(又は残時間)を示す情報、自動調理運転時の調理工程を示す情報、異常発生情報等)が表示される。また、表示器11には、後述の電源電池21,22の電圧低下(容量低下)に関する報知情報が報知され得る。
図示は省略するが、操作装置9の構成も、操作装置8と概ね同様であり、操作部及び表示器(反射型の液晶表示器)を備える。ただし、操作装置9の操作部は、グリルバーナのタイマー運転、自動調理運転等、グリルバーナの作動(燃焼運転)に関する操作部であり、操作装置9の表示器は、主に、グリルバーナの作動(燃焼運転)に関する情報を表示する表示器である。以降の説明では、便宜上、操作装置8,9の両方の操作部を総称的に操作部10と表記し、操作装置8,9の両方の表示器を総称的に表示器11と表記する。
ガスコンロ1は、さらに、図3に示す如き回路構成を備えている。すなわち、表示器11のバックライト11aに給電するための電源電池21(以降、バックライト用電池21という)と、ガスコンロ1のバックライト11a以外の給電対象に給電するための電源電池22(以降、メイン電池22という)とが、ガスコンロ1の任意の適所に備えられた電池ボックス(図示省略)に装填されている。これらのバックライト用電池21及びメイン電池22は、それぞれ本発明における第1電源電池、第2電源電池に相当する。図示例では、バックライト用電池21は、例えば単一の要素電池(例えば公称電圧が1.5Vの電池)により構成され、メイン電池22は、例えば2個の要素電池を直接接続して構成されている。
なお、バックライト11aは、操作装置8,9のそれぞれの表示器11毎に備えられている。そして、バックライト用電池21は、これらのバックライト11aに対して共用の電源電池である。補足すると、第1電源電池21を構成する要素電池の個数及びその接続形態と、第2電源電池22を構成する要素電池の個数及びその接続形態とは、図3に示したものと異なっていてもよい。例えば、第1電源電池21は、複数の要素電池を直列接続したものとして構成されていてもよい。また、第1電源電池21及び第2電源電池22のそれぞれは、並列接続された複数の要素電池を含んでいてもよい。
バックライト用電池21は、その給電対象であるバックライト11aに、バックライト用電池21の出力電圧を昇圧する昇圧回路23と、バックライト11aの発光輝度を調整するための輝度調整回路24とを介して接続されている。この場合、昇圧回路23は、後述する電圧監視部26から与えられる制御信号により、バックライト用電池21からバックライト11aへの給電を行うON状態と該給電を遮断するOFF状態とに動作可能である。また、輝度調整回路24は、後述する電圧監視部26から与えられる制御信号により、バックライト11aに供給する電力量を調整する(ひいては、バックライト11aの発光輝度を調整する)ことが可能である。
メイン電池22の給電対象には、バックライト用電池21及びメイン電池22のそれぞれの電圧(出力電圧)を監視して、該電圧に応じた制御処理を実行する機能を有する電圧監視部26と、表示器11に表示する情報を制御する表示制御部27と、表示器11とが含まれており、これらの電圧監視部26、表示制御部27及び表示器11が、メイン電池22の出力電圧を昇圧する昇圧回路28を介してメイン電池22に接続されている。
さらに、図示は省略するが、メイン電池22の給電対象には、電圧監視部26、表示制御部27及び表示器11以外の種々の給電対象が含まれる。具体的には、該給電対象には、ガスコンロ1の各バーナ(コンロバーナ3a,3b,3c及びグリルバーナ)の燃焼運転に関する運転制御を行う機能を有する運転制御部(制御回路)と、各バーナへの燃料供給路を開閉する電磁弁、各バーナへの燃料供給量を調整する燃料供給調整弁、発音器、報知ランプ等の電動機器とが含まれ、これらの運転制御部及び電動機器がメイン電池22に接続されている。
電圧監視部26及び表示制御部27は、それぞれマイコン、メモリ、インターフェース回路等を含む電子回路ユニットにより構成され、互いに通信可能である。
電圧監視部26には、表示制御部27との通信データの他、バックライト用電池21及びメイン電池22のそれぞれの実際の出力電圧V1,V2を示す信号が、図示しない電圧センサ又は入力回路から入力される。
そして、電圧監視部26は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)の両方又は一方によって実現される機能として、バックライト用電池21の出力電圧V1に応じた制御処理を実行する機能を有する。詳細は後述するが、該制御処理には、バックライト11aの発光を昇圧回路23(又は輝度調整回路24)を介して制御する処理や、表示制御部27を介して表示器11の表示を制御する処理、図示しない発音器を制御する処理が含まれる。
この場合、本実施形態では、電圧監視部26は、バックライト用電池21の出力電圧V1が、所定の第1電圧を下回る直前の状態(第1電圧よりも若干高い電圧域まで低下した状態)になると、バックライト用電池21の電池切れ(使用限界)が近い旨の報知情報を表示器11及び発音器から出力させる。また、電圧監視部26は、バックライト用電池21の出力電圧V1が、上記第1電圧を下回ると、バックライト用電池21が電池切れの状態である旨の報知情報を表示器11及び発音器から出力させると共に、バックライト用電池21からバックライト11aの給電を遮断する(バックライト11aの発光を禁止する)ように昇圧回路23を作動させる。上記第1電圧は、本実施形態では、例えば0.9Vである。
さらに、残容量監視部26は、メイン電池22の出力電圧V2の低下に応じた制御処理を実行する機能も有する。例えば、電圧監視部26は、メイン電池22の出力電圧V2が所定の第2電圧を下回る直前の状態(第2電圧よりも若干高い電圧域までの低下した状態)になると、メイン電池21の電池切れ(使用限界)が近い旨の報知情報を表示器11及び発音器から出力させ、あるいは、図示しない報知ランプを点灯させる。また、電圧監視部26は、メイン電池22の出力電圧V2が上記第2電圧を下回ると、例えば、メイン電池21が電池切れの状態である旨の報知情報を表示器11及び発音器から出力させると共に、各バーナの燃焼運転を禁止する処理を実行する。上記第2電圧は、本実施形態では、例えば1.9Vである。
ここで、本実施形態では、バックライト用電池21は、単一の要素電池(公称電圧が1.5Vの電池)により構成されているので、上記第1電圧(0.9V)を、バックライト用電池21を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値は、該第1電圧に一致する。また、メイン電池22は、2個の要素電池を直列接続したものであるので、上記第2電圧(1.9V)を、メイン電池22を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値は、1.9V/2=0.95Vである。
従って、本実施形態では、上記第1電圧(0.9V)を、バックライト用電池21を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値(=0.9V)は、上記第2電圧(1.9V)を、メイン電池22を構成する要素電池の1個当たりの電圧値に換算してなる値(=0.95V)よりも小さくなるように第1電圧及び第2電圧が設定されていることとなる。
表示制御部27には、電圧監視部26との通信データの他、操作装置8,9の操作部10の操作信号が入力される。そして、表示制御部27は、実装されたハードウェア構成及びプログラム(ソフトウェア構成)の両方又は一方によって実現される機能として、表示器11の表示を制御する機能を有する。
なお、電圧監視部26及び表示制御部27は、例えば一体に構成されていてもよい。また、表示制御部27は、操作装置8,9のそれぞれの表示器11毎に各別に備えられていてもよい。また、電圧監視部26の機能の全部もしくは一部、あるいは、表示制御部27の機能の全部もしくは一部は、運転制御部に含まれていてもよい。
次に、バックライト用電池21の出力電圧V1に応じて電圧監視部26が実行する制御処理を図4のフローチャートを参照して具体的に説明する。
ガスコンロ1の電源スイッチ13がON操作されると、メイン電池22から電圧監視部26及び表示制御部27への給電(電源電力の供給)が開始される。そして、電圧監視部26は、図4のフローチャートに示す制御処理を開始する。
STEP1において、電圧監視部26は、バックライト用電池21の出力電圧V1に基づいて、バックライト11aを正常に点灯させ得る適正電圧のバックライト用電池21がガスコンロ1の電池ボックスに装填されているか否かを判断する。この場合、電圧監視部26は、例えば、バックライト用電池21の出力電圧V1が所定の第1電圧(例えば0.9V)よりも高い場合に、適正電圧のバックライト用電池21が装填されていると判断する。
このSTEP1の判断結果が肯定的である場合には、電圧監視部26は、STEP2において、バックライト11aを点灯駆動するように、昇圧回路23を制御する。具体的には、電圧監視部26は、昇圧回路23をON状態に制御することで、バックライト用電池21からバックライト11aへの給電を行わせ、ひいては、該バックライト11aを点灯させる。
なお、操作装置8,9のそれぞれの開閉状態を検知し得る場合には、STEP12では、操作装置8,9のうち、開状態の操作装置の表示器11に対応するバックライト11aだけを点灯させるようにしてもよい。
次いで、STEP3において、電圧監視部26は、バックライト用電池21の出力電圧V1に基づいて、該バックライト用電池21が電池切れ(使用限界)の直前の状態であるか否かを判断する。ここで、バックライト用電池21の電池切れというのは、バックライト用電池21の容量低下によって、バックライト11aを正常に点灯させ得るように該バックライト11aに給電することが困難となる状態を意味する。該電池切れの状態は、本実施形態では、バックライト用電池21の出力電圧V1が例えば前記第1電圧(0.9V)以下の電圧まで低下した状態である。
そして、STEP3では、電圧監視部26は、バックライト用電池21の出力電圧V1が、例えば1.0V>V1>0.9Vの範囲内の電圧値である場合に、バックライト用電池21が電池切れの直前の状態であると判断する。
このSTEP3の判断結果が否定的である場合(V1≧1.0Vである場合)には、電圧監視部26は、バックライト11aの点灯駆動状態を維持したまま、STEP4において、電源スイッチ13がOFF操作されたか否かを判断する。
そして、このSTEP4の判断結果が否定的である場合(電源スイッチ13のON状態が継続している場合)には、電圧監視部26は、STEP1からの処理を繰り返す。また、電源スイッチ13のOFF操作によって、STEP4の判断結果が肯定的になった場合には、電圧監視部26は、STEP5において、バックライト11aを消灯させるように、昇圧回路23をOFF状態に制御する。
なお、本実施形態のガスコンロ1は、なんらかの操作がなされない状態が所定時間以上、継続すると、自動的に電源OFFになるようになっており、この場合でも、STEP4の判断の判断結果が肯定的になる。補足すると、STEP4の判断結果が肯定的となった場合には、STEP5の処理が実行される他、表示器11の表示(後述の第1報知情報又は第2報知情報の表示を含む)が行わわれない状態になる。また、STEP4の判断結果が肯定的となる直前に後述の第1報知情報又は第2報知情報の音声出力がなされていた場合には、該音声出力が停止される。
前記STEP3の判断結果が肯定的になった場合(バックライト用電池21が使用限界の直前の状態になった場合)には、電圧監視部26は、STEP6において、バックライト11aを点滅させる(点灯駆動から点滅駆動に切り替える)ように、昇圧回路23を制御する。
具体的には、電圧監視部26は昇圧回路23を所定の周期でON状態とOFF状態とに交互に切り替えるように制御することで、バックライト用電池21からバックライト11aに間欠的に給電させ、それにより、バックライト11aを所定の周期で点滅駆動する。
このように、バックライト11aを点滅駆動することで、バックライト11aの電力消費が、継続的な点灯駆動時よりも低減され、ひいては、バックライト用電池21が電池切れの状態になるのを遅延させることができる。
また、バックライト11aの点滅によって、操作装置8,9のそれぞれの表示器11の明るさが周期的に変化するので、ユーザはバックライト用電池21が電池切れに近い状態になってきたらしいということを、表示器11の視認を通じて感覚的に認識することが可能となる。
ここで、本実施形態では、操作装置8,9のそれぞれの表示器11は、反射型の液晶表示器であるので、ガスコンロ1の周囲がある程度明るければ、バックライト11aの点滅動作の各周期のうちの消灯期間でも、表示器11に表示されている情報を視認することが可能である。従って、表示器11に表示される情報の視認性が確保される。
補足すると、STEP6では、バックライト11aを点滅させる代わりに、例えば、バックライト11aの発光輝度を、高低2種類の輝度に交互に切り替えることを周期的に行うように、輝度調整回路24を制御するようにしてもよい・
また、STEP6では、例えば、バックライト用電池21の出力電圧V1の低下速度が速いほど、バックライト11aの点滅の1周期当たりの点灯の時間幅を短くしたり、あるいは、バックライト11aの点灯の周期を長くするようにしてもよい。あるいは、バックライト11aの点滅駆動の開始時からの時間の経過に伴い、バックライト11aの点滅の1周期当たりの点灯の時間幅を短くしたり、あるいは、バックライト11aの点灯の周期を長くするようにしてもよい。これらのことは、バックライト11aの発光輝度を周期的に高低2種類に切り替える場合でも同様である。
また、いずれかのバーナのタイマー運転、あるいは、自動調理運転のように、表示器11での表示を必要とする期間の時間幅を予測し得る場合には、該時間幅が長いほど、バックライト11aの点滅の1周期当たりの点灯の時間幅を短くしたり、あるいは、バックライト11aの点灯の周期を長くするようにしてもよい。このことは、バックライト11aの発光輝度を周期的に高低2種類に切り替える場合でも同様である。
また、操作装置8,9の開閉状態を検知し得る場合には、バックライト11aの点滅(又は発光輝度の周期的な切替)は、開状態の操作装置の表示器11に対応するバックライト11aについてだけ実行するようにしてもよい。
上記の如くバックライト11aを点滅駆動した状態で、電圧監視部26は、STEP7において、バーナ(コンロバーナ3a又は3b又は3c又はグリルバーナ)の作動に関する作動情報(詳しくは、タイマー運転時の経過時間(又は残時間)、自動調理運転時の調理工程等、バーナの作動に関してユーザが適宜、視認する必要性が高い表示情報。以降、表示必要作動情報という)が、操作装置8,9のいずれかの表示器11で表示中であるか否かを表示制御部27との通信を通じて判断する。該表示必要作動情報は、本発明における機器作動情報に相当するものである。
このSTEP7の判断結果が肯定的である場合(操作装置8,9のいずれかの表示器11で表示必要作動情報が表示されている場合)には、電圧監視部26は、表示器11の表示情報を変更することなく、STEP4からの処理を実行する。
また、STEP7の判断結果が否定的である場合(操作装置8,9の両方の表示器11で、表示必要作動情報が表示されていないか、もしくは、表示必要作動情報の表示が終了した場合)には、電圧監視部26は、STEP8において、バックライト用電池21の電池切れが近い旨の第1報知情報を、操作装置8,9の一方の表示器11(又は両方の表示器11)で表示させるように表示制御部27に指令する。これにより、該第1報知情報が、表示器11で表示される。
なお、操作装置8,9の開閉状態を検知し得る場合には、開状態の操作装置の表示器11だけで第1報知情報を表示してもよい。
STEP8ではさらに、残容量監視部26は、バックライト用電池21の電池切れが近い旨の第1報知情報を、図示しない発音器(スピーカ)から音声情報として出力させる。
従って、STEP8では、バックライト用電池21の電池切れが近い旨の第1報知情報が、表示器11での表示による視覚的情報として出力されると共に、音声による聴覚的な情報として出力される。かかるSTEP8の処理(第1報知情報の出力)は、STEP7の判断結果が肯定的となる状態(操作装置8,9のいずれかの表示器11で表示必要作動情報が表示されている状態)では行われず、STEP7の判断結果が否定的であること(操作装置8,9の両方の表示器11で表示必要作動情報が表示されていないこと)を必要条件として実行される。そして、STEP8の処理の実行後、電圧監視部26は、STEP4からの処理を実行する。なお、STEP8の処理は、所定時間だけ実行するようにしてもよい。
前記STEP1の判断結果が否定的である場合(適正電圧のバックライト用電池21が装填されていない場合)には、電圧監視部26は、STEP9からの処理を実行する。STEP9では、電圧監視部26は、バックライト用電池21がガスコンロ1に装填されているか否かを出力電圧V1(バックライト用電池21の電池ボックスの出力端子間の電圧)に基づいて判断する。この場合、電圧監視部26は、出力電圧V1が前記第1電圧(0.9V)よりも小さい所定電圧(例えば0.3V)よりも高い場合に、バックライト用電池21(電池切れ状態のバックライト用電池21)が装填されていると判断する。
そして、STEP9の判断結果が肯定的である場合(電池切れ状態のバックライト用電池21が装填されている場合)には、電圧監視部26は、STEP10において、バックライト11aを消灯状態に保持するように、昇圧回路23をOFF状態に保持する。これにより、バックライト用電池21からバックライト11aへの給電が遮断された状態に保たれる。
次いで、STEP11において、電圧監視部26は、前記表示必要作動情報が操作装置8,9のいずれかの表示器11で表示中であるか否かを表示制御部27との通信を通じて判断する。このSTEP11の判断結果が肯定的である場合(操作装置8,9のいずれかの表示器11で表示必要作動情報が表示されている場合)には、電圧監視部26は、表示器11の表示情報を変更することなく、STEP4からの処理を実行する。
また、STEP11の判断結果が否定的である場合(操作装置8,9の両方の表示器11で、表示必要作動情報が表示されていないか、もしくは、表示必要作動情報の表示が終了した場合)には、電圧監視部26は、STEP12において、バックライト用電池21が電池切れ状態である旨の第2報知情報を、操作装置8,9の一方の表示器11(又は両方の表示器11)で表示させるように表示制御部27に指令する。これにより、該第2報知情報が、表示器11で表示される。
なお、操作装置8,9の開閉状態を検知し得る場合には、開状態の操作装置の表示器11だけで第2報知情報を表示してもよい。
STEP12ではさらに、残容量監視部26は、バックライト用電池21が電池切れ状態である旨の第2報知情報を、図示しない発音器(スピーカ)から音声情報として出力させる。
従って、STEP12では、バックライト用電池21が電池切れ状態である旨の第2報知情報が、表示器11での表示による視覚的情報として出力されると共に、音声による聴覚的な情報として出力される。かかるSTEP12の処理(第2報知情報の出力)は、STEP11の判断結果が肯定的となる状態(操作装置8,9のいずれかの表示器11で表示必要作動情報が表示されている状態)では行われず、STEP11の判断結果が否定的であること(操作装置8,9の両方の表示器11で表示必要作動情報が表示されていないこと)を必要条件として実行される。そして、STEP12の処理の実行後、電圧監視部26は、STEP4からの処理を実行する。なお、STEP12の処理は、所定時間だけ実行するようにしてもよい。
また、前記STEP9の判断結果が否定的である場合には、バックライト用電池21がガスコンロ1に装填されていないとみなし得る。この場合には、電圧監視部26は、STEP10〜12の処理を実行することなく、STEP4からの処理を実行する。
本実施形態では、電圧監視部26による制御処理は以上の如く実行される。かかる本実施形態によれば、メイン電池22は、バックライト11aに給電する必要が無いので、バックライト11aがメイン電池22の給電対象として含まれる場合に比べて、メイン電池22が電池切れ状態になるまでの期間を長くすることができる。
また、表示器11の周囲を比較的明るい状態に保つことができる場合には、ユーザは、ガスコンロ1にバックライト用電池21を装填せずとも表示器11の視認性を確保することができるので、ガスコンロ1の利用コストを低減できる。
なお、例えば、バックライト用電池21からバックライト11aへの給電経路の途中(例えばバックライト用電池21と前記昇圧回路23との間の給電経路)にON/OFF動作可能なスイッチを介装しておき、バックライト11aの照明を必要としない場合に、ユーザの所定の操作に応じて、該スイッチをOFF状態にすることができるようにしてもよい。この場合には、バックライト用電池21をガスコンロ1に装填したままで、バックライト11aの点灯が行われる状態と、該点灯が禁止される状態とを選択的に切り替えることができる。
また、表示器11の周囲が比較的暗い場合等、ユーザが表示器11の照明を必要とする場合には、ガスコンロ1にバックライト用電池21を装填することで、表示器11の照明を行うことができる。この場合、バックライト用電池21は、バックライト11aだけに給電を行う電池であるので、前記した如く第1電圧(0.9V)を設定しておくことで、該バックライト11aが電池切れ状態になるまでの期間を長くすることができると共に、バックライト11aに正常に給電し得る範囲で、バックライト用電池21の電力を限界まで使用することができる。
また、ガスコンロ1にバックライト用電池21が装填されている場合において、操作装置8,9のいずれかの表示器11で前記表示必要作動情報が表示されている状態、すなわち、ユーザがいずれかのバーナを使用した調理に関する操作を行っている可能性が高い状況では、バックライト用電池21の電圧低下に関する第1報知情報及び第2報知情報の出力が行われないので、該第1報知情報又は第2報知情報によって、ユーザの注意をそらしたり、該ユーザの実行中の操作を妨げるようなことを防止できる。
そして、表示必要作動情報に関するガスコンロ1の作動が終了して、操作装置8,9の両方の表示器11で前記表示必要作動情報が表示されていない状態になると、第1報知情報や第2報知情報の出力が行われるので、ユーザは、該第1報知情報又は第2報知情報を、煩わしさを覚えることなく、認識することができる。
また、表示器11での第1報知情報及び第2報知情報の表示は、該表示器11に表示必要作動情報が表示されていない状態で行われるので、該第1報知情報及び第2報知情報を、ユーザが容易且つ明確に視認し易い形態で、表示器11に表示させることができる。従って、ユーザは、表示器11での第1報知情報及び第2報知情報の表示によって、バックライト用電池21の電圧の低下状態を容易に認識することができる。
また、操作装置8,9が閉状態になっていたり、あるいは、ガスコンロ1の周囲が暗い場合のように、表示器11の表示が視認し難い状態になっていても、第1報知情報及び第2報知情報が音声情報として出力されるので、ユーザは、該音声情報によって、バックライト用電池21の電圧の低下状態を容易に認識することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の態様の実施形態を採用することもできる。以下に、他の実施形態をいくつか説明する。
前記実施形態では、表示器11は、開閉式の操作装置8,9に備えたものであるが、表示器11は、例えばガスコンロ1の天面等、常時、視認し得る箇所に備えられていてもよい。
また、前記実施形態では、STEP8で、第1報知情報を表示器11での表示と、音声とにより出力したが、該表示及び音声のいずれか一方だけで、第1報知情報を出力することも可能である。このことは、STEP12において、第2報知情報を出力する場合でも同様である。
また、前記実施形態であ、本発明の機器の一例として、ビルトイン型のガスコンロ1を例示したが、本発明は、ガスコンロ1以外の種々様々の機器に適用できる。例えば、本発明は、テーブルコンロや、IHヒータ等、バーナ以外の加熱部を有するコンロ、あるいは、電子レンジ、炊飯器等の加熱調理器、あるいは、給湯器、空調器のリモコン等についても適用することが可能である。