[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2020010435A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020010435A
JP2020010435A JP2018126917A JP2018126917A JP2020010435A JP 2020010435 A JP2020010435 A JP 2020010435A JP 2018126917 A JP2018126917 A JP 2018126917A JP 2018126917 A JP2018126917 A JP 2018126917A JP 2020010435 A JP2020010435 A JP 2020010435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
voltage
insulating
low
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018126917A
Other languages
English (en)
Inventor
恭士 中村
Takashi Nakamura
恭士 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2018126917A priority Critical patent/JP2020010435A/ja
Publication of JP2020010435A publication Critical patent/JP2020010435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】 基板の小型化を図る。【解決手段】 第1電圧で動作する第1電子部品が実装される第1基板と、第1基板の表面に対して垂直な第1方向で第1側に、第1電圧より高い第2電圧で動作する第2電子部品が実装される第2基板と、第1方向で第1基板と第2基板の間に、一端が第1基板に電気的に接続されかつ他端が第2基板に電気的に接続される絶縁素子であって、電力変換回路の要素として動作可能な絶縁素子とを含む、電力変換装置が提供される。【選択図】 図3

Description

本開示は、電力変換装置に関する。
一の基板上に、高電圧回路領域及び低電圧回路領域並びに絶縁領域(基板内層を含め、導体を一切含まない領域)を設定する技術が知られている。
特開2009−130967号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、高電圧回路領域及び低電圧回路領域間に絶縁領域を設定する必要があるので、インバータ駆動用の基板の小型化を図ることが難しい。インバータのパワーモジュールの小型化に対応して基板の小型化を図ることが有用である。
そこで、1つの側面では、本発明は、基板の小型化を図ることを目的とする。
1つの側面では、第1電圧で動作する第1電子部品が実装される第1基板と、
前記第1基板の表面に対して垂直な第1方向で第1側に、前記第1電圧より高い第2電圧で動作する第2電子部品が実装される第2基板と、
前記第1方向で前記第1基板と前記第2基板の間に、一端が前記第1基板に電気的に接続されかつ他端が前記第2基板に電気的に接続される絶縁素子であって、電力変換回路の要素として動作可能な絶縁素子とを含む、電力変換装置が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、基板の小型化を図ることが可能となる。
インバータを含む電気回路の一例を示す図である。 インバータの制御系の構成例を示す図である。 実施例1によるインバータの制御系の基板実装態様を示す概略断面図である。 第1比較例を示す概略断面図である。 第2比較例を示す概略断面図である。 実施例2によるインバータの制御系の基板実装態様を示す概略断面図である。 図6のラインA−Aに沿った断面図である。 絶縁通信素子の組み付け前の状態(Z方向で離れた状態)を示す図である。 絶縁トランスの組み付け前の状態(Z方向で離れた状態)を示す図である。 図7に示す断面視で、絶縁トランスの組み付け前の状態を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、インバータ4を含む電気回路1の一例を示す図である。電気回路1は、例えばモータ駆動用である。
電気回路1は、バッテリ2と、インバータ(電力変換装置の一例)4と、平滑コンデンサC1とを含む。インバータ4には、モータ5が電気的に接続される。モータ5は、ハイブリッド車又は電気自動車で使用される走行用モータであってよい。本例では、モータ5は、3相交流モータである。平滑コンデンサC1は、バッテリ2の正極側と負極側との間に電気的に接続される。
インバータ4は、複数のスイッチング素子Q1〜Q6を備える。スイッチング素子Q1〜Q6は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。ただし、IGBTに代えて、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field−Effect Transistor)のような他のスイッチング素子であってもよい。インバータ4は、スイッチング素子Q1〜Q6のそれぞれに対して並列にフリーホイールダイオードD1〜D6を備えてよい。
以下、インバータ4の制御系7について、いくつかの実施例を順に説明する。
<実施例1>
図2は、実施例1によるインバータ4の制御系7(電力変換回路)の構成例を示す図である。
インバータ4の制御系7は、パワーモジュール10と、高電圧系回路部20と、絶縁結合部30と、電源制御回路40と、モータ制御回路42とを含む。
パワーモジュール10は、スイッチング素子Q1〜Q6やフリーホイールダイオードD1〜D6(図示せず)を含み、その他、温度センサ10cや過電流検出器10dを含んでよい。温度センサ10cは、パワーモジュール10の温度管理のために設けられる。過電流検出器10dは、パワーモジュール10における電流監視のために設けられる。
高電圧系回路部20は、ドライバ20aと、診断回路20bとを含む。ドライバ20aは、スイッチング素子Q1〜Q6を駆動する回路である。具体的には、ドライバ20aは、モータ制御回路42からのオン/オフ信号に応じてスイッチング素子Q1〜Q6にゲート信号を与えることで、スイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせる。ドライバ20aは、各相のアーム(上下のアーム)ごとに設けられてよい。診断回路20bは、温度センサ10cや過電流検出器10dからの情報に基づいて、パワーモジュール10の温度や過電流の有無を監視(診断)する。診断回路20bは、所定周期ごとに又は必要に応じて、診断結果をモータ制御回路42に供給する。診断回路20bは、各相のアームごとに設けられてよい。
絶縁結合部30は、高電圧系回路部20と低電圧系のモータ制御回路42との間に設けられる。絶縁結合部30は、一端が高電圧系回路部20に電気的に接続され、他端がモータ制御回路42に電気的に接続され、当該一端と当該他端とが内部で電気的に絶縁される。絶縁結合部30は、絶縁型のトランス31(以下、「絶縁トランス31」と称する)と、絶縁型の通信素子32、33(以下、「絶縁通信素子32、33」と称する)とを含む。絶縁トランス31及び絶縁通信素子32、33は、各相のアームごとに設けられてよい。なお、絶縁トランス31及び絶縁通信素子32、33は、電力変換回路の要素として動作可能な絶縁素子の一例である。
絶縁トランス31は、電源制御回路40による制御下で、高電圧系回路部20に電力を供給する。絶縁通信素子32は、診断回路20bからの診断結果を表す信号をモータ制御回路42に伝達する。絶縁通信素子33は、モータ制御回路42からのオン/オフ信号をドライバ20aに伝達する。絶縁通信素子32、33は、高電圧系回路部20と低電圧系のモータ制御回路42との間を光学的に結合する絶縁素子(例えばフォトカプラ)であってもよいし、磁気的に結合する絶縁素子(例えば電磁誘導を利用する絶縁素子)であってもよい。なお、絶縁通信素子33は、ドライバ20aとともに絶縁型の駆動IC(Integrated Circuit)に組み込まれてもよい。すなわち、絶縁通信素子33は、ドライバ20aとともに絶縁ゲートドライバとして具現化されてもよい。
電源制御回路40は、絶縁トランス31を駆動するトランジスタ(図示せず)を含む。図2に示す例では、電源制御回路40は、各相のアームごとのドライバ20aに対して共通である。電源制御回路40は、複数のドライバ20aに供給する電力を一括的に制御する。
モータ制御回路42は、絶縁通信素子33及びドライバ20aを介してパワーモジュール10を制御することで、モータ5を制御する。モータ制御回路42は、例えばアクセル開度に応じた制御目標値に従ってオン/オフ信号を生成し、スイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせる。
ここで、パワーモジュール10及び高電圧系回路部20は、モータ5の駆動時に発生する平滑コンデンサC1の両端電圧のような高電圧を扱う。扱う電圧は、例えば400V以上(第2電圧の一例)である。他方、電源制御回路40及びモータ制御回路42は、低電圧で動作する。例えば、電源制御回路40及びモータ制御回路42は、8V〜16V程度の電圧(第1電圧の一例)で動作する。絶縁結合部30は、このような高電圧系と低電圧系とを光学的又は磁気的に結合する機能を果たす。
図3は、本実施例によるインバータ4の制御系7の基板実装態様を示す概略断面図である。図3には、Z方向が示されている。Z方向は、基板71、72の厚み方向に対応する。
本実施例では、2枚の基板71、72(第1基板及び第2基板の一例)が使用される。基板71、72は、同一の外形であるが、異なる外形であってもよい。2枚の基板71、72は、Z方向に視て重なる態様で設けられる。2枚の基板71、72は、Z方向(第1方向の一例)に離間する。なお、基板72は、基板71のZ方向Z2側(第1側の一例)に位置する。
基板71には、低電圧系の電子部品が実装され、基板72には、高電圧系の電子部品が実装される。以下では、基板71を「低電圧系基板71」とも称し、基板72を「高電圧系基板72」とも称する。低電圧系基板71には、図2に示した電源制御回路40及びモータ制御回路42が実装される。例えば、図3に模式的に示す電子部品91A(第1電子部品の一例)は、電源制御回路40及びモータ制御回路42を形成する。高電圧系基板72には、図2に示した高電圧系回路部20が実装される。例えば、図3に模式的に示す電子部品91B(第2電子部品の一例)は、高電圧系回路部20を形成する。なお、パワーモジュール10は、Z方向に視て基板71、72に対して重なる態様で設けられる。例えば、パワーモジュール10は、遮蔽板(図示せず)を介して基板71、72のZ方向Z1側又はZ2側に設けられる。
なお、低電圧系基板71及び高電圧系基板72は、例えば、ソリッドタイプの基板である。低電圧系基板71及び高電圧系基板72は、多層基板であってもよい。
Z方向で低電圧系基板71及び高電圧系基板72の間には、絶縁結合部30が設けられる。なお、図3には、高電圧側と低電圧側との境界がラインL1で模式的に示される。
具体的には、絶縁トランス31は、図3に示すように、Z方向Z1側の端部の端子311が低電圧系基板71に電気的に接続されかつZ方向Z2側の端部の端子312が高電圧系基板72に電気的に接続される。端子311は、図3に示すように、低電圧系基板71のZ方向の貫通穴710を通って低電圧系基板71のZ方向Z1側に露出し、Z方向Z1側で低電圧系基板71上の電極(図示せず)に、半田90等により接合される。同様に、端子312は、図3に示すように、高電圧系基板72のZ方向の貫通穴720を通って高電圧系基板72のZ方向Z2側に露出し、Z方向Z2側で高電圧系基板72上の電極(図示せず)に、半田90等により接合される。なお、変形例では、端子311が低電圧系基板71のZ方向Z2側の表面で、低電圧系基板71上の電極(図示せず)に、半田等により接合されてもよい。この場合、貫通穴710は省略されてもよい。あるいは、端子312が高電圧系基板72のZ方向Z1側の表面で、高電圧系基板72の電極(図示せず)に、半田等により接合されてもよい。この場合、貫通穴720は省略されてもよい。
また、絶縁通信素子33は、図3に示すように、Z方向Z1側の端部の端子331が低電圧系基板71に電気的に接続されかつZ方向Z2側の端部の端子332が高電圧系基板72に電気的に接続される。端子331は、図3に示すように、低電圧系基板71のZ方向の貫通穴711を通って低電圧系基板71のZ方向Z1側に露出し、Z方向Z1側で低電圧系基板71上の電極(図示せず)に、半田90等により接合される。同様に、端子332は、図3に示すように、高電圧系基板72のZ方向の貫通穴721を通って高電圧系基板72のZ方向Z2側に露出し、Z方向Z2側で高電圧系基板72上の電極(図示せず)に、半田90等により接合される。なお、変形例では、端子331が低電圧系基板71のZ方向Z2側の表面で、低電圧系基板71上の電極(図示せず)に、半田等により接合されてもよい。この場合、貫通穴711は省略されてもよい。あるいは、端子332が高電圧系基板72のZ方向Z1側の表面で、高電圧系基板72の電極(図示せず)に、半田等により接合されてもよい。この場合、貫通穴721は省略されてもよい。
なお、絶縁通信素子32については、図示や説明をしないが、絶縁通信素子33と同様であってよい。
ここで、図4及び図5に示す第1比較例及び第2比較例と対比して、本実施例(図3に示す基板実装態様)の効果について説明する。
図4に示す第1比較例では、1枚の基板400が使用され、基板400上に、インバータの制御系を形成する電子部品410、412のすべて又は大部分が実装される。基板400は、図4に高電圧側と低電圧側との境界をラインL1で模式的に示すように、高電圧回路領域と低電圧回路領域とに区分され、高電圧回路領域及び低電圧回路領域の境界に、絶縁領域404が設けられる。絶縁領域404は、基板400の内層を含め、導体を一切含まない領域であり、高電圧回路領域と低電圧回路領域との間に延在し、両者を電気的に絶縁する機能を有する。絶縁領域404の幅は、必要な絶縁距離を確保できるように設定される。なお、絶縁トランス431及び絶縁通信素子433は、高電圧回路領域及び低電圧回路領域間の絶縁領域404上に設けられる。
このような第1比較例では、高電圧回路領域及び低電圧回路領域間に絶縁領域404を設定する必要があるので、基板400の小型化を図ることが難しい。
ところで、パワーモジュール10は、基板71、72に積層される態様で設けられ、インバータ4は全体としてモジュール化される。従って、基板71、72のサイズがパワーモジュール10のサイズに対して過大となると、基板71、72のサイズに起因してインバータ4の体格が大きくなるという問題が生じる。
この点、第1比較例では、1枚の基板400だけを用いることと、高電圧回路領域及び低電圧回路領域間に絶縁領域404を備えることと、に起因して、基板400のサイズがパワーモジュール10のサイズに対して過大となりやすい。
これに対して、本実施例によれば、高電圧系と低電圧系のそれぞれに対応して2枚の基板71、72を用いるので、第1比較例に比べて基板外形サイズを容易に低減できる。また、本実施例によれば、基板71、72間をZ方向で離間させ、かつ、基板71、72間を絶縁結合部30で光学的又は磁気的に結合するので、絶縁領域が不要となり、第1比較例で生じる不都合を低減できる。すなわち、本実施例によれば、基板71、72のサイズがパワーモジュール10のサイズに対して過大となり難い。このようにして、本実施例によれば、インバータモジュールの小型化に対応して基板71、72の小型化を図ることが可能である。
なお、本実施例では、パワーモジュール10のサイズは、基板71、72の外形よりもわずかに小さくてよい。換言すると、基板71、72の外形は、パワーモジュール10の外形に応じて定まり、パワーモジュール10の外形に対して最小限に大きくなるように設定されてよい。
図5に示す第2比較例では、Z方向に離間する2枚の基板501、502が使用され、基板501には、低電圧系の電子部品510が設けられ、基板502には、高電圧系の電子部品512が設けられる。基板502には、高電圧回路領域及び低電圧回路領域の境界に、絶縁領域504が設けられる。絶縁トランス531及び絶縁通信素子533は、高電圧回路領域及び低電圧回路領域間の絶縁領域504上に設けられる。基板501、502間は、コネクタ540により電気的に接続される。なお、コネクタ540は、絶縁素子とは異なり、基板501、502間を絶縁できないため、絶縁領域504が必要となる。
このような第2比較例では、2枚の基板501、502を用いる分だけ、Z方向に視たときの基板外形サイズを低減できるが、絶縁領域504の面積及びコネクタ540の設置面積の分だけ、依然として基板501、502の小型化が阻まれる。また、図5に示す第2比較例では、コネクタ540を利用するため、部品点数も多くなる。
これに対して、本実施例によれば、基板71、72間を絶縁結合部30で光学的又は磁気的に結合するので、絶縁領域やコネクタが不要となり、第2比較例で生じる不都合を低減できる。すなわち、基板71、72のサイズがパワーモジュール10のサイズに対して過大となり難い。このようにして、本実施例によれば、インバータモジュールの小型化に対応して基板71、72の小型化を図ることが可能である。
<実施例2>
次に、図6以降を参照して、実施例2について説明する。実施例2は、上述した実施例1に対して、絶縁結合部30の実装態様が異なる。以下では、上述した実施例1と同様であってよい構成要素については、同一の参照符号を付して説明を省略する場合がある。
図6は、実施例2によるインバータ4の制御系7の基板実装態様を示す概略断面図である。図7は、図6のラインA−Aに沿った断面図である。
実施例2では、Z方向で低電圧系基板71及び高電圧系基板72の間には、絶縁結合部30Aが設けられる。
具体的には、絶縁トランス34は、図6に示すように、Z方向Z1側の端部の端子311Aが低電圧系基板71に電気的に接続されかつZ方向Z2側の端部の端子312Aが高電圧系基板72に電気的に接続される。端子311Aは、図6に示すように、低電圧系基板71のZ方向Z2側の表面で、低電圧系基板71上の電極(図示せず)に、導電性の板ばね92(弾性部材の一例)を介して電気的に接続される。同様に、端子312Aは、図6に示すように、端子312Aが高電圧系基板72のZ方向Z1側の表面で、高電圧系基板72の電極(図示せず)に、導電性の板ばね93(弾性部材の一例)を介して電気的に接続される。
なお、端子311Aと板ばね92とは溶接や導電性接着剤等により接合されてよい。同様に、端子312Aと板ばね93とは溶接や導電性接着剤等により接合されてよい。板ばね92は、低電圧系基板71の電極(図示せず)に溶接や導電性接着剤等により接合されてよい。同様に、板ばね93は、高電圧系基板72の溶接や導電性接着剤等により接合されてよい。
本実施例では、一例として、絶縁トランス34は、図6及び図7に示すように、E字型のコア341、342をZ方向に対向させた形態であり、コア341には、ボビン343まわりに一次側の巻き線345が巻回され、コア342には、ボビン344まわりに二次側の巻き線346が巻回されている。なお、変形例では、絶縁トランス34は、I字型のコアのような他の形態のコアを備えてもよい。
巻き線345の両端は、端子311Aに電気的に接続されてもよいし、端子311A自体を形成してもよい。同様に、巻き線346の両端は、端子312Aに電気的に接続されてもよいし、端子312A自体を形成してもよい。なお、絶縁トランス34は、センタータップ(図示せず)を備えてもよく、この場合、センタータップからの配線が設けられる。
また、絶縁通信素子36は、図6に示すように、Z方向Z1側の端部の端子331Aが低電圧系基板71に電気的に接続されかつZ方向Z2側の端部の端子332Aが高電圧系基板72に電気的に接続される。端子331Aは、図6に示すように、ボンディングワイヤ601を介して導電性の板ばね94(弾性部材の一例)に電気的に接続され、板ばね94は、低電圧系基板71のZ方向Z2側の表面で、低電圧系基板71上の電極(図示せず)に電気的に接続される。同様に、端子332Aは、ボンディングワイヤ602を介して導電性の板ばね95(弾性部材の一例)に電気的に接続され、板ばね95は、高電圧系基板72のZ方向Z1側の表面で、高電圧系基板72の電極(図示せず)に電気的に接続される。
なお、板ばね94は、低電圧系基板71の電極(図示せず)に溶接や導電性接着剤等により接合されてよい。同様に、板ばね95は、高電圧系基板72の電極に溶接や導電性接着剤等により接合されてよい。
本実施例では、一例として、絶縁通信素子36は、低電圧側のチップ361と、高電圧側のチップ362とを含み、チップ361及び362は、Z方向で対向する。チップ361及び362は、それぞれ、対向する側の表面が絶縁膜363及び364で被覆される。チップ361及び362は、それぞれ、樹脂材料のモールド部365及び366に内蔵される。チップ361及び362は、Z方向で、絶縁膜363及び364を介して当接し、光学的又は磁気的に結合する。例えば、チップ361及び362は、それぞれ、フォトカプラを形成する発光素子及び受光素子である。あるいは、チップ361及び362は、電磁誘導を利用するコアとコイルとを含んでもよい。なお、変形例では、チップ361及び362は、絶縁膜363及び364を含まず、非接触であってもよい。
本実施例によっても、上述した実施例1と同様の効果が得られる。すなわち、本実施例によれば、インバータモジュールの小型化に対応して基板71、72の小型化を図ることが可能である。
次に、図8〜図10を参照して、本実施例による組み付け性又はリペア性について説明する。
図8は、絶縁通信素子36の組み付け前の状態(Z方向で離れた状態)を示し、図9は、絶縁トランス34の組み付け前の状態(Z方向で離れた状態)を示し、図10は、図7に示す断面視で、絶縁トランス34の組み付け前の状態(Z方向で離れた状態)を示す。
絶縁通信素子36は、高電圧側の部位と低電圧側の部位とが分離可能な構成であり、モールド部365及び366がZ方向で当接する態様で結合される。従って、低電圧側の部位であるモールド部365(チップ361及び絶縁膜363を封止した状態)を固定した低電圧系基板71と、高電圧側の部位であるモールド部366(チップ362及び絶縁膜364を封止した状態)を固定した高電圧系基板72とを、モールド部365及び366をZ方向で合わせる態様で位置決めすることで、絶縁通信素子36を組み付けることができる。この際、板ばね94及び95が撓み、モールド部365及び366が互いにZ方向で密着される。
モールド部365及び366は、好ましくは、それぞれ、互いにZ方向で対向する側の表面に、相補関係となる凹凸形状365a及び366aを有してよい。相補関係とは、一方がZ方向の凹状であるとき、他方が当該凹状に収まるZ方向の凸状となる関係を意味する。この場合、凹凸形状365a及び366aが、Z方向に垂直な面内で位置決め機能を果たすので、モールド部365及び366を正規の位置関係でZ方向に密着させることが容易となる。
絶縁トランス34は、高電圧側の部位と低電圧側の部位とが分離可能な構成であり、コア341、342とともにボビン343、344がZ方向で当接する態様で結合される。従って、低電圧側の部位(コア341やボビン343等)を固定した低電圧系基板71と、高電圧側の部位(コア342やボビン344等)を固定した高電圧系基板72とを、コア341、342とともにボビン343、344をZ方向で合わせる態様で位置決めすることで、絶縁トランス34を組み付けることができる。この際、板ばね92及び板ばね93が撓み、コア341、342とともにボビン343、344が互いにZ方向で密着される。
コア341、342とともにボビン343、344は、好ましくは、それぞれ、互いにZ方向で対向する側の表面に、相補関係となる凹凸形状370及び371を有してよい。この場合、凹凸形状370及び371が、Z方向に垂直な面内で位置決め機能を果たすので、絶縁トランス34の低電圧側と高電圧側とを正規の位置関係でZ方向に密着させることが容易となる。
本実施例では、上述した実施例1に比べて、低電圧系基板71及び高電圧系基板72をZ方向に合わせるだけで、絶縁通信素子36及び絶縁トランス34のそれぞれの高電圧側の部位と低電圧側の部位とがZ方向に当接し、絶縁通信素子36及び絶縁トランス34に係る組み付けが実質的に完了する。従って、組み付け性が良好である。また、組み付け後に修理等の際、低電圧系基板71及び高電圧系基板72をZ方向に引き離すと、絶縁通信素子36及び絶縁トランス34のそれぞれの高電圧側の部位と低電圧側の部位とをZ方向に容易に引き離すことができる。これにより、絶縁通信素子36及び絶縁トランス34等のリペア性が向上する。
なお、本実施例では、絶縁トランス34に対して板ばね92及び板ばね93が設けられるが、板ばね92及び板ばね93のうちの一方が省略されてもよい。例えば、板ばね92が省略され、端子311Aが低電圧系基板71に直接的に接合されてもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、図1に示す例において、平滑コンデンサC1とバッテリ2との間には、DC−DCコンバータ(電力変換装置の他の一例)が設けられてもよい。この場合、DC−DCコンバータに係る制御系(図示せず)の基板実装態様に本発明が適用されてもよい。
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
一の形態は、第1電圧で動作する第1電子部品(91A)が実装される第1基板(71)と、
前記第1基板(71)の表面に対して垂直な第1方向(Z)で第1側(Z2)に、前記第1電圧より高い第2電圧で動作する第2電子部品(91B)が実装される第2基板(72)と、
前記第1方向(Z)で前記第1基板(71)と前記第2基板(72)の間に、一端が前記第1基板(71)に電気的に接続されかつ他端が前記第2基板(72)に電気的に接続される絶縁素子(31、32、33、34、36)であって、電力変換回路の要素として動作可能な絶縁素子(31、32、33、34、36)とを含む、電力変換装置(4)である。
本形態によれば、異なる電圧で動作する電子部品に対して異なる第1基板(71)と第2基板(72)が用いられるので、単一の基板を用いる場合に比べて、基板の小型化を図ることが可能となる。また、第1基板(71)と第2基板(72)との間に、絶縁素子(31、32、33、34、36)が設けられるので、第1電子部品(91A)の実装領域と第2電子部品(91B)の実装領域を電気的に絶縁するための絶縁領域を、第1基板(71)と第2基板(72)に設定する必要性がなくなり、第1基板(71)及び第2基板(72)の小型化を図ることが可能となる。
また、本形態においては、前記第1基板(71)及び前記第2基板(72)は、互いに対して電気的に絶縁するための絶縁領域を有さないこととしてもよい。
この場合、絶縁領域を有さない分だけ第1基板(71)及び第2基板(72)の小型化を図ることが可能となる。
また、本形態においては、前記絶縁素子(31、32、33、34、36)は、前記一端及び前記他端の少なくともいずれか一方が、前記第1基板(71)及び前記第2基板(72)のうちの、対応する基板の前記第1方向(Z)の貫通穴(710、711、720、721)を通ることとしてもよい。
この場合、絶縁素子(31、32、33、34、36)の端部を端子として基板に貫通させて、電気的な接続を実現できる。
また、本形態においては、前記絶縁素子(31、32、33、34、36)は、前記第1電圧側の部位と前記第2電圧側の部位が分離可能な構成であり、前記第1基板(71)及び前記第2基板(72)の少なくとも一方に、導電性の弾性部材(92〜95)を介して支持されることとしてもよい。
この場合、絶縁素子(31、32、33、34、36)は、第1電圧側の部位と第2電圧側の部位が分離可能であるので、リペア性が向上する。また、第1電圧側の部位と第2電圧側の部位とを第1方向(Z)に合わせることで、絶縁素子(31、32、33、34、36)の組み付けが可能であり、組み付け性が向上する。
また、本形態においては、前記絶縁素子(31、32、33、34、36)は、トランス(31、34)、又は、信号を伝達する素子(32、33、36)を含むこととしてもよい。
この場合、トランス(31、34)又は信号を伝達する素子(32、33、36)を利用して、第1基板(71)及び第2基板(72)の小型化を図ることが可能となる。
1 電気回路
2 バッテリ
4 インバータ
5 モータ
7 制御系
10 パワーモジュール
10c 温度センサ
10d 過電流検出器
20 高電圧系回路部
20a ドライバ
20b 診断回路
30、30A 絶縁結合部
31 絶縁トランス
32 絶縁通信素子
33 絶縁通信素子
34 絶縁トランス
36 絶縁通信素子
40 電源制御回路
42 モータ制御回路
71 低電圧系基板
72 高電圧系基板
90 半田
91A 電子部品(低電圧側)
91B 電子部品(高電圧側)
92〜95 板バネ
341 コア
342 コア
343 ボビン
344 ボビン
361 チップ
362 チップ
363 絶縁膜
364 絶縁膜
365 モールド部
365a 凹凸形状
366 モールド部
366a 凹凸形状
370 凹凸形状
371 凹凸形状
710 貫通穴
711 貫通穴
720 貫通穴
721 貫通穴

Claims (5)

  1. 第1電圧で動作する第1電子部品が実装される第1基板と、
    前記第1基板の表面に対して垂直な第1方向で第1側に、前記第1電圧より高い第2電圧で動作する第2電子部品が実装される第2基板と、
    前記第1方向で前記第1基板と前記第2基板の間に、一端が前記第1基板に電気的に接続されかつ他端が前記第2基板に電気的に接続される絶縁素子であって、電力変換回路の要素として動作可能な絶縁素子とを含む、電力変換装置。
  2. 前記第1基板及び前記第2基板は、互いに対して電気的に絶縁するための絶縁領域を有さない、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記絶縁素子は、前記一端及び前記他端の少なくともいずれか一方が、前記第1基板及び前記第2基板のうちの、対応する基板の前記第1方向の貫通穴を通る、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記絶縁素子は、前記第1電圧側の部位と前記第2電圧側の部位が分離可能な構成であり、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一方に、導電性の弾性部材を介して支持される、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  5. 前記絶縁素子は、トランス、又は、信号を伝達する素子を含む、請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の電力変換装置。
JP2018126917A 2018-07-03 2018-07-03 電力変換装置 Pending JP2020010435A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018126917A JP2020010435A (ja) 2018-07-03 2018-07-03 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018126917A JP2020010435A (ja) 2018-07-03 2018-07-03 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020010435A true JP2020010435A (ja) 2020-01-16

Family

ID=69152585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018126917A Pending JP2020010435A (ja) 2018-07-03 2018-07-03 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020010435A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3112665A1 (fr) * 2020-05-12 2022-01-21 Valeo Systemes Thermiques Module de commande pour dispositif électrique haute tension
WO2023210487A1 (ja) * 2022-04-26 2023-11-02 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 電動圧縮機用制御基板及び電動圧縮機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3112665A1 (fr) * 2020-05-12 2022-01-21 Valeo Systemes Thermiques Module de commande pour dispositif électrique haute tension
WO2023210487A1 (ja) * 2022-04-26 2023-11-02 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 電動圧縮機用制御基板及び電動圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11153966B2 (en) Electronic circuit device
US7994890B2 (en) Insulating transformer and power conversion device
US9461549B2 (en) Electric power source device
US11147163B2 (en) Semiconductor module unit
JP6471659B2 (ja) インバータ制御基板
US10027094B2 (en) Power module, power converter and drive arrangement with a power module
JP4418208B2 (ja) Dc−dcコンバータ装置
CN111038273A (zh) 电力转换装置
CN111049358A (zh) 电力转换装置
JP2020010435A (ja) 電力変換装置
JPH11176660A (ja) コイルを含む電気回路装置
US11923775B2 (en) In-vehicle power conversion device
JP2008235417A (ja) パワーモジュール
JP2013188010A (ja) 絶縁型スイッチング電源装置
US11509236B2 (en) Power conversion device
US20230155479A1 (en) Power semiconductor module, power electronic assembly including one or more power semiconductor modules, and power conversion control circuit for a power semiconductor module
JPH0748946B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6349874B2 (ja) 電源装置
US20240188263A1 (en) Power module for a converter with improved field shielding of signal pins
JP2006066572A (ja) 電力変換装置及びその製造方法
US20240348174A1 (en) Power converter
CN214480328U (zh) 智能功率模块及采用其的智能功率模块结构
US20220344286A1 (en) Semiconductor module
CN117317973A (zh) 功率转换装置
CN116707298A (zh) 功率转换装置