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JP2020008292A - 分光装置、評価装置及び印刷装置 - Google Patents

分光装置、評価装置及び印刷装置 Download PDF

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JP2020008292A JP2018126407A JP2018126407A JP2020008292A JP 2020008292 A JP2020008292 A JP 2020008292A JP 2018126407 A JP2018126407 A JP 2018126407A JP 2018126407 A JP2018126407 A JP 2018126407A JP 2020008292 A JP2020008292 A JP 2020008292A
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新保 晃平
Kohei Shinpo
晃平 新保
高橋 浩
Hiroshi Takahashi
浩 高橋
種子田 裕介
Yusuke Taneda
裕介 種子田
陽一 窪田
Yoichi Kubota
陽一 窪田
上条 直裕
Tadahiro Kamijo
直裕 上条
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Abstract

【課題】迷光成分の発生を抑制して、分光精度を向上させることが可能な分光装置を提供する。【解決手段】照射された光を、複数の第1の開口11aを介して透過させる第1の開口列11と、第1の開口列の各第1の開口を透過する光束の光路にそれぞれ設けられる複数のレンズ開口13aを備えた結像調整部13とを有する。そして、第1の開口列と結像調整部との間に中間開口列12を設ける。中間開口列は、第1の開口列の各第1の開口を介して照射された光束を、対応する各中間開口12aを介して、結像調整部の、対応する各レンズ開口に入射させる。回折部14は、各レンズ開口を透過した各光束を、複数の次数の回折光に分光して出射する。中間開口列により、例えば第1の開口列のエッジ部分から発生した回折光などの迷光成分を抑制でき、分光装置の高精度化を図ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、分光装置、評価装置及び印刷装置に関する。
今日において、例えば対象物の色を正確に測定する分光測色計などで利用される分光センサが知られている。また、例えば画像測色装置として用いられる、複数の分光センサの機能を1つのモジュールに集約した分光センサアレイが知られている。分光センサアレイは、例えば印刷物上の複数位置の色を並列で測定することで、高速に画像全体を測色可能となっている。
また、特許文献1(米国特許第7057723号公報)には、分光センサアレイの一例が開示されている。特許文献1に開示されている分光センサアレイは、スリット状の開口列と、セルフォック(登録商標)レンズアレイ等の結像素子、複数の回折格子が並んだ回折素子及び受光素子アレイを有している。そして、各開口を介した光束が、結像素子で結像すると共に、回折素子により斜め方向に回折される。これにより、受光素子アレイの異なる部分に回折像が形成される。このような特許文献1に開示されている分光センサアレイの場合、例えば+1次回折光のみを受光することができ、複数の回折像を1列の受光素子アレイで受光できる。
しかし、特許文献1に開示されている分光センサアレイの場合、結像素子の開口数を超える斜めの光束が、各スリット状開口を介して結像素子に入射すると、結像素子内部における多重反射により迷光が発生する。この迷光が受光素子アレイに入射すると、いわゆるクロストークを発生し、分光精度が悪化する不都合を生ずる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、迷光の発生を抑制して、分光精度を向上させることが可能とした分光装置、評価装置及び印刷装置の提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、照射された光を、複数の第1の開口を介して透過させる第1の開口列と、第1の開口列の各第1の開口を透過する光束の光路にそれぞれ設けられる複数のレンズ開口を備えた結像調整部と、第1の開口列と結像調整部との間に設けられ、第1の開口列の各第1の開口を介して照射された光束を、対応する各中間開口を介して、結像調整部の、対応する各レンズ開口に入射させる中間開口列と、各レンズ開口を透過した各光束を、複数の次数の回折光に分光する回折部とを有する。
本発明によれば、迷光の発生を抑制して、分光精度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の分光装置の概略的な構成を示す斜視図である。 図2は、第1実施の形態の分光装置に設けられている分光撮像モジュールを光軸方向に沿って切断した状態の断面図である。 図3は、撮像素子と回折像の関係を説明するための図である。 図4は、第1の実施の形態の分光装置に設けられている分光撮像モジュール10のピンホールアレイ、中間開口アレイ及びレンズアレイの位置関係を説明するための図である。 図5は、図5(a)に中間開口アレイ12を設けていない分光撮像モジュールの光軸方向に沿った断面図を示す。 図6は、実施の形態の分光装置における中間開口アレイの機能を説明するための図である。 図7は、分光装置の初段の入射口として設けられる光入射アレイの開口形状を、長方形状(スリット状)とした際に発生する問題点を説明するための図である。 図8は、比較例となる分光撮像モジュールの断面図である。 図9は、第2の実施の形態の分光装置の機能を説明するための断面図である。 図10は、第3の実施の形態の分光装置に設けられている中間開口アレイを説明するための図である。 図11は、第4の実施の形態の評価装置の概略的な斜視図である。 図12は、第5の実施の形態の印刷装置の概略的な断面図である。
以下、実施の形態の分光装置、評価装置及び印刷装置の説明をする。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の分光装置の概略的な構成を示す斜視図である。この図1において、印刷物等の被測定物1は、z軸に対して3次元的に直交するy軸方向の平面状に支持されている。ライン照明2は、被測定物1の表面を、y軸方向に対して2次元的に直交するx軸方向に沿ったライン状の測定範囲1aを照明する。第1の実施の形態の分光装置が、例えば分光特性により正確な色を測定する分光測色センサの場合、ライン照明2としては、可視光の波長域のみが発光する白色LED(Light Emitting Diode)などを用いることができる。
定範囲で照明された被測定物1の表面からの拡散反射光束は、縮小結像レンズ3を介して、分光結像モジュール10の受光面に結像する。被測定物1をy軸方向に搬送しつつ、分光撮像モジュール10で周期的に撮像信号を取得することで、被測定物1の複数位置での分光測定を行う。
(分光撮像モジュールの構成及び機能)
図2は、分光撮像モジュール10を光軸方向に沿って切断した状態の断面図である。この図2に示すように分光撮像モジュール10は、光の入射側(z軸方向)から順に、ピンホールアレイ11(第1の開口列の一例)、中間開口アレイ12(中間開口列の一例)、レンズアレイ13(結像調整部の一例)、回折素子14(回折部の一例)、及び撮像装置15(撮像素子の一例)を積層して形成されている。
ピンホールアレイ11は、遮光マスク上に複数の微小な開口11aがx軸方向に沿って設けられている。ピンホールアレイ11は、縮小結像レンズ3から入射した光束の一部を各開口11aを介して透過させる。中間開口アレイ12は、遮光マスク上に複数の中間開口12aがx軸方向に沿って設けられている。ピンホールアレイ11の各開口11aからの各光束は、それぞれ対応する中間開口12aを透過するようになっている。
レンズアレイ13は、複数の結像レンズ(例えば対物レンズ)13aがx軸方向に沿って設けられている。レンズアレイ13の結像レンズ以外の部分は遮光処理が施されている。各中間開口12aを透過した各光束は、それぞれ対応する結像レンズ13aを介して出射される。
回折素子14は、レンズアレイ13の各結像レンズ13aを介した各光束を回折処理して、例えば0次回折光、1次回折光及び2次回折光等のように分光し、回折像を撮像装置15に結像する。撮像装置15は、各画素となる各受光素子がx軸方向に沿って設けられており、入射した光束に対応する電気信号である撮像信号に変換して出力する。この撮像信号は、分光特性情報として例えばパーソナルコンピュータ装置等の情報処理装置に供給されて分析され、所定の機器制御等に用いられる。
なお、図2に示す例では、分光撮像モジュール10は、ピンホールアレイ11及び中間開口アレイ12は、それぞれ5つの開口11a又は中間開口12aを有し、レンズアレイ13は5つの結像レンズ13aを有することとした。しかし、開口11a、中間開口12a及び結像レンズ13aは、設計等に応じた数を設ければよい。
(撮像装置と回折像の関係)
次に、図3を用いて、撮像装置15と回折像の関係を説明する。第1の実施の形態の分光装置の場合、回折素子14の回折軸方向がx軸方向に対して所定の傾き角を有するように、回折素子14が設けられている。このため、図3中、○で示す0次回折光の回折像、図3中、楕円形状の回折像で示す1次回折光の回折像、及び、図3中、長楕円形状の回折像で示す2次回折光の回折像からわかるように、同じ次数の回折像同士は、x軸方向に沿って整列した状態で、所定の傾き角を持って撮像装置15に照射される。
撮像装置15は、x軸方向に沿って列状に設けられた複数の受光素子を有する。また、各受光素子15aは、それぞれ図3に示すように、x軸方向の長さよりも、y軸方向の長さの方が長くなるように形成されている。なお、図3の例では、各受光素子15aは長方形状として図示しているが、y軸方向に長い楕円形状等でもよい。撮像装置15は、このような受光素子15aで、上述のように所定の角度を持って入射される1次回折光の解析像を選択的に受光する。なお、撮像装置15は、他の次数の回折像を受光してもよい。
(各アレイの対応関係)
図4は、分光撮像モジュール10に、光軸方向に沿って順に設けられているピンホールアレイ11、中間開口アレイ12及びレンズアレイ13を展開して示した図である。この図4からわかるように、ピンホールアレイ11の各開口11a、中間開口アレイ12の中間開口12a及びレンズアレイ13の結像レンズ13aは、それぞれ同じ間隔となるように設けられている。また、ピンホールアレイ11、中間開口アレイ12及びレンズアレイ13は、各開口11a、各中間開口12a及び各結像レンズ13aがそれぞれ同軸となるように、分光撮像モジュール10に設けられている。
また、中間開口12aのサイズは、面間距離とレンズアレイ13の開口サイズから幾何学的に設定されている。例えば、ピンホールアレイ11と中間開口アレイ12の距離d1(図2参照)と、中間開口アレイ12とレンズアレイ13との間の距離d2(図2参照)との比が2:3で、レンズアレイ13の結像レンズ13aの開口サイズが直径0.4mmであるとすると、中間開口のサイズは直径0.16mmに設定される。
(中間開口アレイが設けられていない分光撮像モジュールの分光動作)
ここで、図5に中間開口アレイ12を設けていない分光撮像モジュールを、光軸方向に沿って切断した状態の断面図を示す。この図5において、分光撮像モジュールは、ピンホールアレイ51、レンズアレイ53、回折素子54及び撮像素子15を、光軸方向に沿って順に積層して形成されている。
この図5において、ピンホールアレイ51の開口に斜め方向から入射する「迷光」は、矢印が示すように、ピンホールアレイ51の開口を介した光束が、本来、入射すべきレンズアレイ53の結像レンズ以外の結像レンズに入射される。そして、この迷光は、回折素子54で回折された後、撮像装置15の別の場所に不要な回折像を結ぶ。すなわち、上述の迷光は、撮像装置15の周辺画素に入射することでノイズ成分となり、いわゆるクロストークの要因となる。
(中間開口アレイの機能)
これに対して、第1の実施の形態の分光装置は、図6に示すように中間開口アレイ13が設けられている。このため、図6中、矢印で示すように、ピンホールアレイ11の開口に斜め方向から光が入射して迷光が発生した場合でも、迷光の大部分は、中間開口アレイ13により遮光される。これにより、撮像装置15に対して入射する迷光を低減でき、検出すべき信号を精度良く検出できる。
(スリット状の入射口の問題点)
次に、上述のピンホールアレイ11等の分光装置に対する光の入射口となる光入射アレイの開口形状を、長方形状(スリット状)とすることを考える。図7は、スリット状の開口21aを有する光入射アレイ21の後段に、上述の中間開口12及びレンズアレイ13を設けた分光装置を示している。
この場合、図7に示すように、スリット状の開口21aを介して入射した光束の一部が、中間開口アレイ12の中間開口12aにより遮光される不都合を生ずる。すなわち、スリット状の開口21aは、一定の幅を有する。このため、図7に斜線で示すように、中間開口が設けられていない場合はレンズアレイ13の結像レンズに到達するはずの光束が、中間開口で部分的に遮光され、結像レンズ13aを透過する光の光量が減少する。
すなわち、開口21aをスリット状とすると、このスリット状の開口21aの中央を透過する光の光量に比べて、開口21aの端部を透過する光の光量が減少し、回折像の一部の波長域の信号が減少する。これにより、撮像装置15から得られる撮像信号の信号品質が劣化し、分光測定精度を悪化させる問題を生ずる。
(テレセントリック特性による機能)
これに対して、第1の実施の形態の分光装置は、ピンホールアレイ11の各開口11aと、これに対応する中間開口アレイ12の各中間開口12a及びレンズアレイ13の各結像レンズ13aが、それぞれ光軸と並行に配列するように設けられている。また、結像レンズ13aは、少なくとも像側テレセントリック特性を有するように設けられている。一例ではあるが、結像レンズ13aは、像側開口数が、レンズアレイ13の物体側開口数と同じとなるように形成されている。
これにより、迷光の発生を抑止し、ピンホールアレイ11の各開口11a透過した光束の一部を、中間開口12aで略々遮光することなく、レンズアレイ13の各結像レンズ13に効率よく入射させることができる。
さらに、例えば倍率の異なる複数の結像レンズ13が像側テレセントリック特性を有していれば、分光撮像モジュール10を、様々な用途又は機器に対して、応用的に用いることができる。
(一体化形成)
次に、第1の実施の形態の分光装置の場合、分光撮像モジュール10のピンホールアレイ11、中間開口アレイ12、レンズアレイ13、回折素子14及び撮像装置15が、一体的に形成されている。具体的には、図2に示すようにでは第1の基板21の入射面にピンホールアレイ11を形成し、第2の基板22の入射面に中間開口アレイ12を形成する。また、第2の基板22の出射面には、レンズアレイ13を形成し、第1の基板21の出射面と第2の基板22の入射面を接着する。
また、所定のスペーサを介してレンズアレイ13及び回折素子14接着し、回折素子14と撮像装置15を接着する。これにより、分光撮像モジュール10全体を一体的に形成することができる。このように、分光撮像モジュール10全体を一体的に形成することで、振動又は温度変化等の環境変動による、回折像と撮像装置15との相対的な位置ずれを低減でき、位置ずれに起因する誤差を減少させることができる。
さらに、第1の実施の形態の分光装置の場合、第1の基板21と第2の基板22は、屈折率が同じものを用いている。また、第1の基板21と第2の基板22を接着する接着剤としては、第1の基板21及び第2の基板22の屈折率と同じ又は近い屈折率の接着剤を用いている。これにより、中間開口アレイ12での界面の屈折率変化による反射率を減少させて、透過率を向上させることができる。また、多重反射による迷光の発生を低減できると共に、透過率の向上から光利用効率を向上させることができる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の分光装置は、ピンホールアレイ11とレンズアレイ13との間に、中間開口アレイ12を設ける。これにより、撮像装置15に対して入射する迷光を低減でき、検出すべき信号の検出精度を向上させることができる。
また、像側開口数と物体側開口数とが同じとなるように形成した、像側テレセントリック特性を有するレンズアレイ13を設けることで、ピンホールアレイ11の各開口11aを透過した光束を、レンズアレイ13の各結像レンズ13aに効率よく入射させることができる。また、レンズアレイ13の各結像レンズ13aで、光束の一部が遮光される不都合も防止できる。このため、十分な光量に基づいて、分光処理を行うことができ、また、分光処理された被写体像のうち、所望の次数の被写体像の撮像を可能とすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態の分光装置の説明をする。まず、図8は、ピンホールアレイ11から中間開口アレイ12までの距離d1と、中間開口アレイ12からレンズアレイ13までの距離d2とが、1:1の比率となるように形成された分光撮像モジュール10の断面図を示している。
この分光撮像モジュール10において、図8に矢印で示すように、斜め方向からピンホールアレイ11の開口11aを介した迷光が、本来、入射すべき中間開口12aに隣接する中間開口12aに入射したとする。また、隣接する中間開口12aを透過した迷光成分が、本来、入射すべき結像レンズ13aから2つ離れた結像レンズ13aを透過したとする。この場合、撮像装置15の、本来、入射される受光素子に近接する受光素子に迷光が入射してノイズ成分となり、分光精度の低下の原因となる。これは、上述の距離d1と距離d2との比が、整数倍のときに顕著に発生する。
このようなことから、第2の実施の形態の分光装置では、図9に示すように、ピンホールアレイ11から中間開口アレイ12までの距離d1と、中間開口アレイ12からレンズアレイ13までの距離d2とが、整数倍以外の比率である、例えば「1:1.5」の比率となるように分光撮像モジュール10を形成している。
この比率としては、例えば1:n+0.5(nは正の整数)の関係が成り立つように、上述の距離d1と距離d2を設定すればよい。
このように、上述の距離d1と距離d2との比率を、整数倍以外の比率とすることで、ピンホールアレイ11上の開口11aから斜め方向に入射した迷光は、本来、入射すべき中間開口12aに隣接する中間開口12aを介して、レンズアレイ13の各結像レンズ13aの間の領域である遮光領域13bで遮光される。図9の例は、本来、入射すべき結像レンズ13aから2つの結像レンズ13aと3つ目の結像レンズ13aとの間の遮光領域13bで迷光が遮光されている様子を示している。
このように上述の距離d1と距離d2との比率を整数倍以外の比率とすることで、ピンホールアレイ11を透過したほとんどの迷光を、レンズアレイ13の遮光領域13bで遮光することができる。従って、迷光を低減させることができるため、分光装置の分光精度を向上させることができる。このような効果は、上述の距離d1と距離d2との比率により、多少異なるが、実質的に0.5±0.2、つまり0.3〜0.7の範囲で調整することが好ましい。
なお、上述の距離d1と距離d2との比率を整数倍以外の比率とした場合でも、レンズアレイ13の遮光領域13bで遮光困難となる迷光も存在する。しかし、このような迷光は、光量も極めて少ないため、撮像装置15に入射しても、それほど分光精度に悪影響を与えることはない。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態となる分光装置の説明をする。上述の第1の実施の形態では、図4に示したように、中間開口アレイ12の中間開口12aの形状を丸孔形状とした。これに対して、第3の実施の形態の分光装置は、図10に示すように中間開口アレイ12の中間開口の形状が、長手方向がy軸方向とされた長方形状のスリットに加工されている(中間開口12b)。
換言すると、中間開口アレイ12の各中間開口(中間開口12b)は、ピンホールアレイ11の各開口11aの配列方向の長さよりも、この配列方向に二次元的に直交する方向の長さを長くした長穴形状に加工されている。
なお、長方形状の代りに、長手方向がy軸方向とされた楕円形状、三角形状又は多角形形状等のスリットに、中間開口の形状を加工してもよい。
y軸方向は、レンズアレイ13の各結像レンズ13aの並列方向とは異なる方向であるため、中間開口12bをスリット状としても、例えばレンズアレイ13の遮光領域13bの拡大等の特別な加工は不要である。そして、中間開口12bをスリット状とした場合でも、上述の第2の実施の形態で説明したように、各結像レンズ13aの並列方向の遮光領域13bで、迷光を遮光できる。
ここで、第1の実施例ではピンホールアレイ11の各開口11a、中間開口アレイ12の中間開口12a及びレンズアレイ13の各結像レンズ13を、それぞれ光軸方向に沿って順に整列させる必要がある。そして、接着時にはx軸、y軸、z軸周りの回転軸方向の3自由度で精密な位置調整が必要となる。そして、配列する分光撮像モジュールを増やすと、位置調整の精度要求も高くなり、分光装置の製造が困難となる。
しかし、この第3の実施の形態のように、中間開口の形状をスリット状とすることで(中間開口12b)、中間開口12bのy軸方向及びz軸周りの回転方向の位置決めの要求精度を大きく緩和することができる。このため、第3の実施の形態の分光装置は、上述の各実施の形態で得られる効果の他、分光装置の製造を容易化することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態として、上述の各実施の形態の分光装置を備えた評価装置の説明をする。図11が、この第4の実施の形態の評価装置の概略的な斜視図である。この図4において、制御装置32は、ライン照明2を制御して測定範囲1aを照明しつつ、搬送装置31を制御して被測定物1を一定の速度で搬送制御する。また、制御装置32は、分光撮像モジュール10を制御して、被測定物1の搬送制御に連動して定期的に、被測定物1に対する所定の評価を行うための分光特性情報を取得する(所望の位置の分光特性を取得する)。これにより、被測定物1の複数点の分光測定が順次実行される。
このような第4の実施の形態の評価装置は、被測定物1を搬送させることで、被測定物1の任意の位置における、例えば正確な色情報等の分光特性情報を取得することができる。取得した分光特性情報を、所定の値と比較することで、簡易かつ高精度に被測定物1を評価できる他、上述の各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態の印刷装置の説明をする。図12は、第5の実施の形態の印刷装置の断面図である。この図12に示すように、第5の実施の形態の印刷装置100は、第4の実施の形態で説明した評価装置40を備えている。
また、印刷装置100は、評価装置40の他、給紙カセット101a及び101b、給紙ローラ102、コントローラ103、走査光学系104、感光体105、中間転写体106、定着ローラ107及び排紙ローラ108を備えている。一例ではあるが、印刷装置100は、例えば電子写真方式のフルカラー画像形成装置である。なお、印刷装置100は、インクジェット方式のフルカラー画像形成装置でもよい。
画像形成装置100において、給紙カセット101a及び101bからガイド、給紙ローラ102により搬送された印刷用紙200が、走査光学系104により感光体105に露光され、色材が付与されて現像される。現像された画像は、中間転写体106上に、次いで、中間転写体106から印刷用紙200上に転写される。印刷用紙200上に転写された画像は、定着ローラ107により印刷用紙200に定着される。画像が定着された印刷用紙200は、排紙ローラ108により、排紙トレイ等に排紙される。
評価装置40は、定着ローラ107の後段に設置されている。評価装置40は、図11に示したライン照明2、縮小結像レンズ3、分光撮像モジュール10及び制御装置32を備える。評価装置40は、印刷装置100における印刷用紙200の搬送に連動し、制御装置32がライン照明2及び分光撮像モジュール10を制御して、印刷用紙200上の複数点の分光特性情報を取得する。制御装置32は、取得した分光特性情報に基づいて、印刷装置100の印刷プロセスを調整制御する。
このような第5の実施の形態の印刷装置は、上述の各実施の形態の効果の他、画像形成後の印刷用紙200(印刷後の画像)をインラインで測定し、測定結果に基づいて印刷プロセスの調整制御を行うことができる。すなわち、分光特性取得機能を備えた評価装置40を印刷装置100に設けることで、印刷後の画像の任意の位置の分光特性を取得して、印刷プロセスの調整制御を行うことができる。
また、取得した分光特性情報に基づいて、三刺激値XYZ又はCIE(Commission internationale de l'eclairage)により規定されたLAB色空間(CIELAB)等の測色結果を算出することもできる。従って、任意の画像の測色結果を用いて印刷プロセスを監視し、印刷色が想定される色からずれた場合に、制御装置32が通知部を介して操作者に所定の通知(音声、メッセージ等)を行い、印刷を中断し、又は、印刷プロセスの変化を相殺するように印刷プロセスを調整制御するこが可能となる。従って、より正確な色の画像を安定して生産可能とすることができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 被測定物
2 ライン照明
3 縮小結像レンズ
10 分光撮像モジュール
11 ピンホールアレイ
12 中間開口アレイ
12a 丸孔形状の中間開口
12b 長穴形状の中間開口
13 レンズアレイ
13a 結像レンズ
13b 遮光領域
14 回折素子
15 撮像素子
15a 受光素子
21a スリット状の開口
32 制御装置
40 評価装置
米国特許第7057723号公報 特許第4985061号公報

Claims (6)

  1. 照射された光を、複数の第1の開口を介して透過させる第1の開口列と、
    前記第1の開口列の各前記第1の開口を透過する光束の光路にそれぞれ設けられる複数のレンズ開口を備えた結像調整部と、
    前記第1の開口列と前記結像調整部との間に設けられ、前記第1の開口列の各前記第1の開口を介して照射された光束を、対応する各中間開口を介して、前記結像調整部の、対応する各前記レンズ開口に入射させる中間開口列と、
    各前記レンズ開口を透過した各光束を、複数の次数の回折光に分光する回折部と
    を有する分光装置。
  2. 前記回折部により分光された各次数の回析光のうち、所定次数の回析光を選択的に受光して分光特性情報を形成する撮像素子を、さらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の分光装置。
  3. 前記第1の開口列と前記中間開口列との間の距離「d1」と、前記中間開口列と前記結像調整部との間の距離「d2」の比が、「d1:d2=1:(n+0.5)(nは自然数)」であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分光装置。
  4. 前記中間開口列の各中間開口は、前記第1の開口列の各前記第1の開口の配列方向の長さよりも、前記配列方向に二次元的に直交する方向の長さを長くした長穴形状を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の分光装置。
  5. 請求項2から請求項4のうち、いずれか一項に記載の分光装置と、
    少なくとも被測定物を搬送する搬送装置と、
    前記被測定物を照明する照明装置と、
    前記搬送装置で搬送される前記被測定物を照明するように照明装置を制御すると共に、前記被測定物の所望の搬送位置で前記分光装置から、前記被測定物に対する所定の評価を行うための分光特性情報を取得する制御装置と
    を有する評価装置。
  6. 請求項2から請求項4のうち、いずれか一項に記載の分光装置と、
    印刷媒体に印刷を行う印刷機能と、
    印刷後の印刷媒体を搬送する搬送装置と、
    前記印刷媒体を照明する照明装置と、
    前記照明装置で照明された前記印刷媒体の所望の搬送位置で、前記分光装置から取得した前記印刷媒体の分光特性情報に基づいて、前記印刷装置の印刷プロセスを調整制御する制御装置と
    を有する印刷装置。
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