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JP2020048460A - 農用作業車両 - Google Patents

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JP2020048460A JP2018180037A JP2018180037A JP2020048460A JP 2020048460 A JP2020048460 A JP 2020048460A JP 2018180037 A JP2018180037 A JP 2018180037A JP 2018180037 A JP2018180037 A JP 2018180037A JP 2020048460 A JP2020048460 A JP 2020048460A
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Abstract

【課題】畦距離センサ等の特別なセンサを用いずに、機体が畦と干渉することを防止する農用作業車両を提供する。【解決手段】予め畦際距離D0を記憶すると共に、植付作業時の走行距離に基づく作業距離L0を設定する。旋回終了後(S93;ON)の作業走行距離が、上記作業距離L0に達すると(S99;YES)、現時点での走行速度V1と畦際距離D0から安全停止距離D3を演算する(S100)。更に機体が走行して安全停止距離D3に達すると、エンジンを停止して機体を停止する。【選択図】図9

Description

本発明は、乗用型田植機等の農用作業車両に係り、詳しくは畦際の自動停止制御に関する。
従来、機体から畦までの距離を検出する畦距離センサを設け、該センサからの信号に基づき機体が畦から所定距離の位置まで近づくとブザー等で報知する農用作業車両がある。
また、機体の前後傾斜を検出する前後傾斜センサ又は車速を検出する車速センサを利用して、前輪が畦にかかって機体が前上りに傾斜するか、又は畦に干渉して車速が低下すると、それを前後傾斜センサ又は車速センサで検出して、走行を停止する農用作業車両が提案されている(特許文献1)。
特開2004−116441号公報
上記畦距離センサを設置するものは、該畦距離センサは、畦が接近したことを検出してそれを運転者に知らせるだけの専用のものであり、また畦距離センサで畦が接近したことを運転者に知らせるだけで、最終的には運転者の操作により畦に乗り上げるのを回避するものであって、何かの事情で運転者が座席に戻れない場合は、機体が畦に乗り上げることがある。
また、前後傾斜センサ又は車速センサを利用するものは、特別な専用センサは必要としないが、実際に前輪を畦に乗り上げたり、機体の一部が畦に接触する等の実際に畦により機体の傾斜又は走行速度の低下を生じた後に検出して機体を停止するため、機体の横転等は避けられるとしても、その後の操作及び作業が面倒になる。
そこで、本発明は、機体の走行距離に基づき、畦に対して安全な停止距離を設定して、もって上述した課題を解決した農用作業車両を提供することを目的とするものである。
本発明は、規定の畦際距離(D0)に基づき走行した後に、作業を開始し、規定の畦際距離を残して旋回開始までの作業時における作業走行距離(D1)に基づく作業距離(L0)を設定し、
旋回終了後の作業時における作業走行距離(D1)が、前記作業距離(L0)に達すると、該時点での走行速度(V1)と前記畦際距離(D0)とから安全停止距離(D3)を演算し、
前記作業走行距離後の走行距離が前記安全停止距離に達すると、自動的に機体の走行を停止する、
ことを特徴とする農用作業車両にある。
規定の畦際距離(D0)をあけて作業を開始した時点の位置情報と、規定の畦際距離を残して作業を停止して旋回開始する時点の位置情報を記憶し、
前記記憶した位置情報から、それ以降の作業開始予定位置及び旋回開始予定位置を設定し、
前記旋回開始予定位置に機体が達すると、該時点での走行速度(V1)と前記畦際距離(D0)とから安全停止距離(D3)を演算し、
前記旋回開始予定位置からの走行距離が前記安全停止距離に達すると、自動的に機体の走行を停止する、
ことを特徴とする農用作業車両にある。
前記安全停止距離に達して自動的に機体を停止する制御を一時停止する操作具(30b)を備えた。
前記操作具による制御の一時停止は、前記作業の開始操作に基づき解除される。
消費材の切れ信号に基づく制御を牽制する手段(32)を備え、該手段を牽制に操作することにより、前記安全停止距離に基づく機体の走行停止を一時的に停止する状態と、該走行停止の一時的な停止をしない状態とに切換え可能にする。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1又は2に係る本発明によると、専用のセンサを用いる等のない、比較的簡単な装置で、大きなコストアップを伴うことなく、機体が畦と干渉することなく自動的に走行を停止することができる。
請求項3に係る本発明によると、上記機体を自動的に停止する制御を一時的に停止する操作具を設けたので、例えば苗や肥料補給を想定して、もう少し走行したい場合、オペレータは、操作具により機体の自動停止を一時的に停止することができる。
請求項4に係る本発明は、上記操作具による機体の自動停止の一時的停止は、植付等の作業を開始すると自動的に解除されるので、簡単な操作で一時的停止を解除して、機体の畦への乗り上げを防止して安全性を高めることができる。
請求項5に係る本発明によると、肥料、苗等の消費材が切れることをオペレータに知らせる制御を牽制する手段を設け、該手段の操作により、機体の走行を停止する制御を一時的に停止できるので、消費材の補給等を効率よく行うことができ、利便性を向上する。
本発明を適用し得る乗用田植機を示す側面図。 乗用田植機の平面図。 その操作部分を示す図で、(a)は操作部のオペレータから見た状態の斜視図、(b)は表示部の平面図、(c)は切換え操作部の平面図。 植付作業機昇降及び植付クラッチの駆動制御装置を示す平面図。 制御部のブロック図。 作業機操作制御のフロー図。 距離計測制御のフロー図。 旋回時自動制御のフロー図。 畦際停止制御のフロー図。 植付経路を示す平面図。
以下、図面に沿って、農用作業車両として乗用田植機に適用した本発明の実施の形態について説明する。乗用田植機Pは、図1及び図2に示すように、前輪9及び後輪10により支持される走行機体1を有しており、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して作業機である植付作業機3が連結されている。走行機体1と植付作業機3との間には、リフトシリンダ4が介設されており、該リフトシリンダ4の油圧伸縮動作に応じて植付作業機3が昇降される。植付作業機3は、マット苗が載置される苗載台5、苗載台5から苗を掻取って圃場に植付ける植付機構6、田面を滑走するフロート7などを備えて構成されており、走行機体1から伝動される植付動力で植付作業を行う。
走行機体1の前部には、エンジン(図示せず)やトランスミッション8が搭載されている。エンジンが出力する動力は、トランスミッション8で変速され、植付作業機3、前輪9及び後輪10に伝動される。トランスミッション8には、植付クラッチ(図示せず)が内装されており、該植付クラッチの入り/切りにもとづいて植付作業機3に対する植付動力の伝動が入り/切りされる。
上記走行機体1のボンネット13の側方には予備苗台15が配設されており、また該機体の左側には苗補給装置16が配置されている。また、上記走行機体1の中央部分にはオペレータが乗車して操作する運転部17が配置されており、運転部17には運転席19及びステアリングハンドル20等が配置されている。前記植付作業機3の左右には使用位置及び格納位置に移動自在に線引きマーカ21,21が配置され、また走行機体1と植付作業機3の間部分には整地装置22が配置されている。
運転部17の前方には、図3(a)に示すように、表示パネル25が配置されており、その左後側に切換え操作部26が配置され、更にその左側に主変速操作レバー27、そして表示パネルの右後側に作業機操作レバー29が配置されている。表示パネル25は、図3(b)に示すように、植付準備状態を示す植付表示部25a,植付自動制御状態を表示する植付自動表示部25b,畦際停止表示部25c及び前記作業機操作カムによる植付作業の各状態を表示する油圧ポジション表示部25d等の各種の表示部がある。
切換え操作部26には、図3(c)に示すように、左上部に畦際停止操作部30、右上部に植付自動操作部31が配置されている。畦際停止操作部30は、押ボタン・ダイヤル式スイッチからなり、ダイヤル30aを回すことにより、畦際停止距離を設定し得ると共に、畦際停止の入位置A、切位置B及び消費材切れ牽制入位置Cに切換えられ、中央の押ボタン30bを押すことにより畦際停止を牽制(一時停止)する。上記植付自動操作部31は、同様に押ボタン・ダイヤル式スイッチからなり、ダイヤル31aを回すことにより、枕地幅、即ち畦際から植付開始までの距離(植付開始位置)を設定することができると共に、その右(遅)側端Dが自動上昇スイッチになっており、中央の押ボタン31bを押すと植付自動スイッチが切換えられる。
また、切換え操作部26の下部には、4個の押ボタンスイッチ及びそのインジケータが配置されている。即ち、消費材切れ牽制(一時停止)スイッチ32、作業機準備スイッチ33、報知ブザー及びランプの停止スイッチ35及び前照光スイッチ36になっている。なお、これら4個のスイッチは、他のスイッチとして用いてもよい。
上記主変速操作レバー27は、その中立位置からの前方向の操作により前進段が変速され、中立位置からの後方向の操作により後進段が変速されると共にその状態をバックスイッチで検出される。また、該主変速操作レバー27の握り部には、その内側(右側)に作業機上側操作スイッチ及び作業機下側操作スイッチが上下方向に並んで配置された作業機操作押ボタンが設けられている。これらスイッチは、オペレータが主変速操作レバー27を主変速操作しながら親指にて押すことにより操作される。なお、上記作業機の上下操作は、作業機操作レバー29によっても行える。
走行機体1には、図4に示すように、植付クラッチやリフトシリンダ4の油圧制御バルブに連繋される作業機操作カム14が設けられている。作業機操作カム14は、作業機操作カムモータ11の駆動にもとづいて、「上昇」、「固定」、「自動(下降)」、「植付」の各ポジションに操作される。そして、「上昇」ポジションでは、植付作業機3を上昇させ(植付クラッチは切り)、「固定」ポジションでは、植付作業機3を任意の高さで固定し(植付クラッチは切り)、「自動(下降)」ポジションでは、植付作業機3をフロート7が接地するまで下降させ(植付クラッチは切り)、「植付」ポジションでは、カムフォロアー18を介して植付クラッチを入りにさせる。なお、「自動(下降)」及び「植付」ポジションでは、感知フロート7による対地高さ検出にもとづいた機械的な自動昇降制御が実行される。また、上記作業機操作カム14の各ポジションは、ポテンショメータ39で検知される。
前記走行機体1には、図5に示すように、植付作業の各操作を制御する制御部Uが配置されており、該制御部Uは、上記各操作手段により操作される各スイッチ及びセンサからの信号が入力され、また各表示部及びアクチュエータに出力する。上記入力手段として、前記作業機準備スイッチ33、作業機操作レバー29又は主変速レバーの押ボタンスイッチで操作される上側スイッチ29a及び下側スイッチ29b,作業機操作カム14の各位置(ポジション)を検出する作業機操作カムポテンショ39,前記昇降リンク機構2の角度により植付作業機3の昇降位置を検出するリフト角ポテンショ40,前記トランスミッションのドライブシャフト又は後輪10の回転数に基づき検出される走行距離センサ41、前記植付自動設定ダイヤル30a、畦際停止設定ダイヤル31a、消費材切れ牽制一時停止スイッチ32、ステアリングハンドル20の操作による前輪9の切れ角を検出する操舵角センサ42等がある。上記走行距離センサ41は、左右サイドクラッチと左右後輪との間の走行軸の回転数又はドライブシャフトの回転数を検出し、該回転数の検出により、走行中の枕地距離、旋回距離、植付作業中の植付走行距離、並びに走行機体1が走行中か否かを判断し得る。上記消費材とは、作業により消費するもので、例えばマット苗、肥料、マルチ作業の場合のマルチシート等であり、消費材切れ牽制(一時停止)スイッチ32は、上記消費材が残り少なくなっても、作業を停止することを一時的に牽制するスイッチである。
前記出力手段として、上記作業機操作カム14を操作する作業機操作カムモータ11、図示しないエンジンを停止するエンジンリレー43、及び報知手段であるブザー45a及びランプ45b等がある。
ついで、作業機操作制御S3について、図6に沿って説明する。まず、作業機操作レバー29による下側スイッチ29b又は主変速操作レバー27の作業機下側操作スイッチ(以下主変速操作レバーの作業機スイッチの操作を省略)による短時間(長押しでない)の信号があるか否か判断され(S11)、ある場合、作業機準備スイッチ33のON,OFFが判断される(S12)。該作業準備スイッチがONの場合、リフト角ポテンショ40又は作業機操作カムポテンショ39により植付作業機3が上昇か否かを判断される(S13)。更に、作業機が上昇以外の場合、同様に操作カムポテンショ39により作業機3が自動か自動以外かを判断され(S14)、自動以外の場合、作業機操作カムポテンショ39により操作カム(油圧操作バルブ)14が固定か固定以外かを判断される(S15)。固定以外、即ち(植付)作業位置の場合、そのまま植付状態が継続され(リターン)、固定の場合、作業機操作カムモータ11を自動(下降)にセットして、植付作業機3は下降してフロートが接地した自動位置となる(S16)。
ステップS12にて、作業準備スイッチがOFFの場合、操作カムポテンショにより作業機が上昇か否か判断され(S17)、上昇以外の場合、作業機操作カムポジションが固定か否か判断され(S18)、固定位置にある場合、自動(下降)にセットされ、植付作業機はフロートが接地した自動(下降)状態となる(S19)。また、ステップS14にて、作業機が自動(下降)位置にある場合、切換え操作部26における畦際停止操作部30の押ボタンスイッチ30bが押されて、畦際停止が牽制状態にあるか、又は肥料等の消費材が切れることにより自動停止する制御を牽制(一時停止)する消費材切れ牽制スイッチ32が押されているかを検知する。これら牽制スイッチ30b,32は、押されている間だけONとなり、植付クラッチの操作が規制されて植付クラッチ規制フラグがONとなる。該規制クラッチがOFFであると(S37、YES)、リフト角ポテンショ40により作業機が下降動作中か否かを判断され(S20)、停止中である場合(YES)、植付クラッチ入待ち状態となり(S21)、下降作動状態であれば(NO)、作業機操作カムが植付に設定されて植付作業が開始される(S22)。
ステップS13,S17にて、作業機が上昇にある場合、作業機操作カムは固定にセットされて作業機は固定状態となり(S23)、ステップS18の固定以外と共にリターンされる。
従って、オペレータが作業機操作レバー29により下側(29b)に短時間(1ショット)操作すると、作業機操作カムは1段階下側、即ち上昇→固定、固定→自動(下降)、自動(下降)→植付に変更される(植付はそのまま維持)。
ステップS11にて下側操作がない場合、作業機操作レバー29の上側スイッチ29aの短時間操作があるか否か判断される(S24)。操作がない場合、上述した植付クラッチ規制フラグがOFFか否か判断され(S38)、OFFの場合(YES)、前記ステップS21の植付クラッチ入待ち状態か否か判断され(S25)、該入待ち状態であると(YES)、リフト角ポテンショ40により作業機下降動作停止か否か判断される(S26)。停止中である場合(YES)、ステップS22と同様に、作業機操作カムが植付位置になるように設定され、植付作業が開始される(S27)。
ステップS24にて上側操作の短時間操作がある場合、作業機が上昇にあるか否か判断される(S29)。上昇にある場合そのまま継続され(リターン)、上昇以外の場合、作業機が自動(下降)か植付か判断され(S32)、自動(下降)である場合、リフト角ポテンショ40により作業機下降動作が停止状態か判断される(S33)。動作停止である場合(YES)、上昇にセットされる(S34)。下降動作中である場合(NO)、作業機操作カムは固定にセットされて作業機は固定状態となる(S35)。ステップS32で自動以外の場合、更に、ステップS39において、操作カムポテンショ39により操作カム14が、植付位置にあるかを判断され、植付位置にある場合、自動(植付)状態を確保し(S40)、固定の場合、ステップS33の作業機下降動作停止(YES)と合せて、作業機操作カムを上昇位置になるようにセットする(S34)。即ち、一般的に、作業機は植付自動(下降)状態にあり(S32;自動又はS40)、作業機は下降(自動)作動中であって(S33;NO)、操作カム14は固定位置になる(S35)。更に、リターンして、操作カムは固定位置にあるので(S39;固定)、操作カム14は、上昇位置となり作業機は上昇する(S29;上昇)。そして、リフト角ポテンショにより作業機の上昇が検知され、上記作業機の上昇が維持される。
ステップS38において、畦際停止牽制ボタン30b等により植付クラッチ規制フラグがON(NO)の場合、作業機操作カムが植付位置にあるか判断される(S41)、植付位置以外の場合、そのまま継続され、植付位置の場合、作業機は、植付作業を継続する(S42)。
ついで、図7,図10に沿って、距離計測制御S50について説明する。一般に、図10に示すように、田植作業は、畦際に枕地Mを残して、枕地で乗用田植機PをUターンしつつ往復植えにより作業を進行し、最後に、枕地M部分を2周り回り植えをして、植付け作業を完了する。なお、枕地Mは、通常、田植機Pの植付け幅の2倍であるが、植付条数に比較して機体長が短い場合は、1周り分で足りる等、必ずしも2周りとは限らず、圃場形状等に応じて適宜設定される。圃場に進入した乗用田植機Pは、畦際に向けて後進し、植付作業機3の後端を畦際に合せるように植付作業機3を下降する。該乗用田植機Pは、畦際から2行程分の距離(D0)を記憶しており、また自動的に2行程分を走行した後、植付クラッチをONして植付作業を自動的に開始する自動制御(植付自動制御)を備えており、切換え操作部26における植付自動操作部31のダイヤル31aを所定位置に設定されると共に表示部の植付自動表示部25bが点灯される。また、この状態で、作業機準備スイッチ33がONになっている(S51;ON)。
オペレータが、機体の後端が畦際に一致したと判断をすると、作業機操作レバー29を下側に長押し操作する。作業機操作レバー29は、下側操作中であるので、ステップS52はありであり、更に該操作レバーが所定時間以上か(長押し操作か)が判断され(S53)、該操作が所定時間T0以上の操作であると(S53;YES)、作業機が下降位置にあるか(S54)、機体が停止状態か判断される(S55)。乗用田植機Pは、畦際に後進され、かつ後端が畦際に一致した状態で作業機を下降して停止しているので、上記ステップS54,S55は、共にYESとなり、畦計測フラグがONとなり、枕地走行距離D0の減算が開始される(S56)。
この状態で、オペレータは、主変速操作レバー27を操作して田植機Pは、枕地Mを前進走行し、予め設定されている枕地距離で定められている枕地走行距離D0から走行距離センサ41により測定される走行距離が減算される。そして、該田植機の前進状態にあっては、作業機操作レバー29の長押し操作は終了しており、ステップS52はなしにあって、かつ畦計測フラグはONにある(57;YES)。上記田植機Pの走行により、上記枕地走行距離D0が0になると(S58;YES)、2行程分として設定された枕地Mの走行が終了となって、ステップS59に導かれる。該ステップ59において、操作カム14は植付(自動)位置になり、上記畦計測フラグはOFFになり、上記枕地走行距離D0のカウントがクリアになり、植付距離計測フラグがONとなり、走行距離センサ41により植付走行距離L0のカウントが開始される。
そして、リターンして、畦計測フラグがOFFとなっているので(S57;NO)、ステアリングの切れ角βが所定値以上になるまで(S60;NO)、植付作業が継続され、走行距離センサ41に基づく植付走行距離L0が計測され続ける。圃場の上記植付開始側と反対側の枕地部分には、2行程分の距離に目印Oが付けられている。田植機Pの後端部が上記目印Oに一致したとき、オペレータは、ステアリングを所定切れ角β以上操作して、それを操舵角センサ42で検出する(S60;YES)。この状態で、植付距離計測フラグがONであると(S61;YES)、1行程の植付行程が終了したと判断され、この時点での植付走行距離L0が記憶され、植付距離計測フラグがOFFになる(S62)。これにより、枕地Mをあけた状態での田植機Pの植付作業走行距離L0が植付距離として記憶される。
ついで、図8に沿って、旋回時作業機自動制御S70について説明する。旋回時作業機自動制御は、圃場での往復植えに際し、ステアリング操作により乗用田植機が枕地にて旋回する際、植付作業機3を上昇し、そして次の植付行程に合せて植付作業機を下降して自動で植付開始する制御である。作業機準備スイッチ33がONであり(S71;ON)、ステップS60にて説明したステアリングの切れ角β以上の操作があるか判断される(S72)。該切れ角βは、後述する切れ角αが田植機を植付状態に戻るための切れ角であるのに比し、枕地Mにおいて田植機を旋回するための切れ角である。オペレータが、枕地Mにおいて機体を旋回すべくステアリングを所定切れ角β以上切ると(S72;YES)、作業機が自動(下降)状態か判断される(S73)。この状態では、田植機は植付作業をした状態にあり、作業機昇降は自動状態にあり(S73;ON)、モータ11により作業機操作カムが上昇位置に操作され、作業機は上昇する(S74)。前記植付自動操作部31の押ボタン31bはON状態にあり(S75;YES)、旋回時制御報知開始によりブザー45aが奏鳴し(S76)、走行距離センサ41に基づく走行距離Dtのカウントが開始される(S77)。
なお、作業機昇降が自動になっていない場合(S73;OFF)又は植付自動モードがOFFである場合(S75;NO)にあって、畦際停止操作部30の設定ダイヤル30aが入り位置Aにある場合(S78;YES)、走行距離Dtのカウントが開始される(S77)。
上記ステップS72において切れ角βの操作がない場合(NO)、作業機操作具(レバー)29が操作されたか否か判断される(S79)。操作されていない場合(S79;NO)、上記走行距離Dtが、予め設定されている枕地における旋回完了距離D2を超えたか否かが判断される(S80)。超えていない場合(S80;NO)、更に上記走行距離Dtが上述した植付走行距離D1を超えているか判断され(S81)、超えていない場合(S81;NO)、植付自動モードにあるか判断されて(S82)、YESの場合、作業機は、下降(自動)にあって植付作業が継続される(S83)。
上記ステップS80において、走行距離Dtが旋回完了距離D2を超えると(S80;YES)、オペレータは、機体を植付状態にすべく直進にするようにステアリングを切って戻す(S84;YES)。この状態では、植付自動モードにあるので(S85;YES)、作業機は、植付(自動)状態となり(S86)、かつ走行距離Dtのカウンタがクリアされ、旋回時制御報知(ブザー等)が終了し、旋回終了フラグがONとなる(S87)。また、ステップS79において、作業機操作レバー29を上昇又は下降操作すると、旋回時制御は終了されて、上記ステップ87に導かれる。
ついで、図9に沿って畦際停止制御について説明する。畦際停止制御S90は、作業(植付)準備スイッチ33がONであり(S91;ON)、畦際停止ダイヤル30aが入位置Aにある場合(S92;ON)に作動する。前記ステップS87で旋回終了フラグがONになっており(S93;ON)、かつステップS62で植付走行距離L0が設定されている場合(S94;YES)、即ち植付作業開始からの機体直進状態での植付作業中の走行距離センサ41に基づく走行距離D1が計測され、前記距離計測制御(S50)で設定された植付距離L0から植付走行距離D1を減算すると共に、旋回終了フラグをOFFにする(S95)。該設定された植付距離L0から植付走行距離D1の減算が植付走行中継続する。
次のリターンで旋回終了フラグがOFFになっているので、ステップS93でOFFとなり、肥料等の消費材切れ状態か判断される(S96)。消費材切れで状態でない場合、即ち肥料等の消費材が切れかかっていることを検知する切れ信号が発信していない場合(S96;NO)、制御一時停止操作具、即ち畦際停止操作部30の押ボタン30bが押されているか否か判断される。消費材切れ状態ではなく(S96;NO)、制御一時停止操作具の操作がない場合(S97;なし)、作業機状態が下降(自動)から植付状態に操作されたか判断される(S98)。一般的には、植付作業が終了して植付に操作されることはないので(S98;NO)、上記減算された植付走行距離L0が0か、即ち距離計測制御S50で計測した植付距離L0に上記植付走行距離D1が一致すると、植付距離L0のカウントがリセットされる。この時点の走行速度V1が計測、記憶され、規定の畦際(枕地)距離D0と上記走行速度V1から安全停止距離D3が演算され、該安全停止距離D3から走行距離が減算される(S100)。
リターンして、上記ステップS99において、リセットされて走行距離L0が0ではないので(S99;NO)、上記安全停止距離D3の減算が0になるか判断される(S101)。上記植付走行距離D1が予め計測された植付距離L0を超えた(L0=0)後の走行距離を上記安全停止距離D3から減算して、該安全停止距離0になると(S101;YES)、植付走行距離D1のカウントがリセットされ(S102)、制御一時停止フラグが判断される(S103)。制御一時停止フラグがOFFであるので(S103;OFF)、エンジンリレーに停止信号が発信され、エンジンが停止して、機体の走行が停止する。なお、機体の走行停止は、エンジンの停止に限らず、例えば走行クラッチのOFF等、他の手段によってもよい。
上記ステップS96で肥料等の消費材が切れ状態、即ち切れ信号が発信されている場合(YES)、消費材切れ牽制スイッチ32がONか否か、即ち消費材切れ牽制が有効か無効か判断される(S105)。消費材切れ牽制が有効な場合(S105;有効)、制御一時停止フラグがONになる(S106)。上記ステップS97で制御一時停止操作具操作があった場合(あり)、制御一時停止フラグがONかOFFか判断され(S107)、OFFの場合、制御一時停止フラグがONになる(S106)。該制御一時停止フラグがONの場合(S103;ON)、安全停止距離D3によるエンジン停止は機能せず、作業が続行する。
上記ステップS107で制御一時停止フラグがONの場合、並びにステップS98で作業機状態が植付になっている場合(YES)、制御一時停止フラグはOFFになる(S108)。
従って、例えば機体を畦に寄せて苗補給したい場合、オペレータは、畦際停止牽制用押ボタン30bを押し続ける(S97;あり)。この間、制御一時停止フラグがOFF(S107)にあり、ステップS106で制御一時停止フラグがONになり、これによりステップS103がONになって、エンジン停止にならない。
上記畦際停止牽制用押ボタン30bを離して、植付作業を開始すると(S98;YES)、制御一時停止フラグがONにあるので(S107;ON)、制御一時停止フラグがOFFになり(S108)、牽制が解除されてエンジン停止が可能となる。
肥料、苗等の消費材の切れ状態にあって(S96;YES)、オペレータが畦際まで走行を継続したい場合、消費材切れ牽制スイッチ32をONにする(S105;有効)。これにより、該牽制スイッチ32に基づく警告制御を一時停止すると共に、制御一時停止フラグがONになり(S106)、上記安全停止距離によるエンジン停止も一時停止される。
以上説明したように、距離計測制御S50により、畦際から植付2行程分等の枕地(畦際)の距離D0と、植付走行距離D1に基づく植付距離L0とを設定する。畦際停止操作部30により畦際停止モードにあって、植付状態による走行距離D1が上記計測した植付距離L0を超える。その時点での走行速度V1及び畦際(枕地)距離D0から安全停止距離D3を演算して、該安全停止距離を更に走行すると、エンジンを停止等により機体を停止する。これにより、例えオペレータが、苗状態等で他に気を取られていても、田植機は、畦に乗り上げることなく停止する。
上記距離計測制御S50の枕地走行距離D0は、当該圃場における初回の植付クラッチを入れて植付走行開始する位置情報であり、枕地(畦際)距離D0を残してステアリング操作して旋回を開始する地点は、当該圃場における旋回時制御S70における旋回開始の位置情報であり、上記植付開始位置情報及び旋回開始位置情報は、当該圃場において、それ以降の植付行程の植付開始予定位置、及び旋回開始予定位置となり、旋回開始予定位置になると、その時点での走行速度及び畦際(枕地)距離D0から安全停止距離D3を演算して、安全停止距離走行すると、エンジンを停止等により機体を停止する。
なお、上述した実施の形態は、乗用田植機による植付作業により説明したが、これに限らず、トラクタ、コンバイン等の他の農業作業車両による作業にも適用可能である。
P 農用作業車両(乗用田植機)
1 機体
3 (植付)作業機
D0 畦際(枕地)距離
L0 (植付)作業距離
D3 安全停止距離
D1 作業走行距離
30 畦際停止操作部
30b 操作具(押ボタン)
32 消費材切れ牽制手段(スイッチ)

Claims (5)

  1. 規定の畦際距離に基づき走行した後に、作業を開始し、規定の畦際距離を残して旋回開始までの作業時における作業走行距離に基づく作業距離を設定し、
    旋回終了後の作業時における作業走行距離が、前記作業距離に達すると、該時点での走行速度と前記畦際距離とから安全停止距離を演算し、
    前記作業走行距離後の走行距離が前記安全停止距離に達すると、自動的に機体の走行を停止する、
    ことを特徴とする農用作業車両。
  2. 規定の畦際距離をあけて作業を開始した時点の位置情報と、規定の畦際距離を残して作業を停止して旋回開始する時点の位置情報を記憶し、
    前記記憶した位置情報から、それ以降の作業開始予定位置及び旋回開始予定位置を設定し、
    前記旋回開始予定位置に機体が達すると、該時点での走行速度と前記畦際距離とから安全停止距離を演算し、
    前記旋回開始予定位置からの走行距離が前記安全停止距離に達すると、自動的に機体の走行を停止する、
    ことを特徴とする農用作業車両。
  3. 前記安全停止距離に達して自動的に機体を停止する制御を一時停止する操作具を備えた、
    請求項1又は2記載の農用作業車両。
  4. 前記操作具による制御の一時停止は、前記作業の開始操作に基づき解除される、
    請求項3記載の農用作業車両。
  5. 消費材の切れ信号に基づく制御を牽制する手段を備え、該手段を牽制に操作することにより、前記安全停止距離に基づく機体の走行停止を一時的に停止する状態と、該走行停止の一時的な停止をしない状態とに切換え可能にする、
    請求項1ないし4のいずれか1項記載の農用作業車両。
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