JP2020045417A - 電機機器 - Google Patents
電機機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020045417A JP2020045417A JP2018174583A JP2018174583A JP2020045417A JP 2020045417 A JP2020045417 A JP 2020045417A JP 2018174583 A JP2018174583 A JP 2018174583A JP 2018174583 A JP2018174583 A JP 2018174583A JP 2020045417 A JP2020045417 A JP 2020045417A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mica
- particles
- resin
- insulating material
- electric device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
Description
まず始めに、本発明の電気機器が有する絶縁材料について説明する。図1は本発明の電気機器が備える絶縁材料の一例を示す模式図である。図1に示すように、本発明の絶縁材料10は、樹脂1と、添加材(充填材)としてマイカ2、粒子3およびコアシェルゴム粒子4を含む。すなわち、マトリックスとなる樹脂1中に、添加材であるマイカ2、粒子3およびコアシェルゴム粒子4が分散されている。
樹脂1は、絶縁材料10の母材(マトリックス)となるものであり、熱硬化性を有するものであれば特に限定は無い。具体的には、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリフェノール樹脂、ノボラック樹脂、ABS(アクリロニトリル‐スチレン‐ブタジエン共重合体)樹脂、ポリアセタール樹脂およびこれらの複合材が挙げられる。エポキシ樹脂を用いる場合、プレポリマーの主骨格はビスフェノールA型が好ましい。
近年、電気機器の小型化に伴って、樹脂1の量を減少させる傾向にある。そこで、樹脂1の量を減少しつつも十分な絶縁破壊耐性を確保するために、フィラーとしてマイカ2を使用することが有効である。マイカ2は、その扁平な形状によって電気的トリーおよびクラックのパスを生じにくくすることができるため、電気的トリーおよびクラックの発生および進展を効果的に防止する役割を果たし、かつ天然鉱物であるためコストの面でも有利なものである。
次に、粒子3について説明する。粒子3は、上述したように、樹脂1内でデンドライト5を形成し、熱伝導ネットワークによって耐熱性を向上し、電気的トリーおよびクラックの進展を防止して、絶縁材料10の絶縁破壊寿命と破壊靭性の向上を図ることに寄与する。さらに、粒子3はマイカ2の周囲に配置され、マイカ2の凝集・沈殿を防止し、マイカ2の効果を十分に引き出す役割を果たす。
次に、コアシェルゴム粒子4について説明する。コアシェルゴム粒子4は、樹脂1に分散された添加材(マイカ2および粒子3等)の周囲に配置され、これらの凝集・沈殿を防止する役割を果たす。また、絶縁材料10を高靭性化することができる。
D(拡散係数)∝温度/(半径×粘性)…式1
したがって、コアシェルゴム粒子4のサイズ(半径)が小さいほど拡散係数Dが大きくなり、コアシェルゴム粒子4が溶媒内のマイカ2の周囲に配置され、マイカ2の凝集・沈殿を防止することができることがわかる。
樹脂1には、上述したマイカ2、粒子3およびコアシェルゴム粒子4の他に、硬化触媒である耐熱温度の高いスチレンとフェニルマレミドの共重合体を添加していてもよい。これは、硬化前の樹脂1に添加されたスチレンとフェニルマレミドが硬化したものである。スチレンとフェニルマレミドの共重合体の耐熱温度は樹脂1より高く、絶縁材料10の耐熱性を向上できる。
さらに、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはポリオキシエチレンフェニルエーテルを、添加材100質量部に対して1.5質量部以下含んでいてもよい。
次に、本発明の電気機器について説明する。本発明の電気機器は、硬化前の樹脂1にマイカ2、粒子3およびコアシェルゴム粒子4等を添加し、撹拌器で十分に撹拌した後、硬化することで得た絶縁材料10が用いられる。
Claims (15)
- 樹脂と、マイカと、粒子と、コアシェルゴム粒子を含む絶縁材料を有し、
前記粒子が前記マイカの周囲に配置され、
前記コアシェルゴム粒子が前記マイカおよび前記粒子の周囲に配置されていることを特徴とする電気機器。 - 前記マイカと前記粒子の質量比率が1:6〜1:8であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記コアシェルゴム粒子の粒径が1〜100nmであることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記コアシェルゴム粒子の粒径が1〜20nmであることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記マイカの主骨格および前記粒子の主骨格がシリカであることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記絶縁材料は、さらにスチレンとフェニルマレイミドの共重合体を含むことを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記マイカは、粒径が2μm〜40μmであり、アスペクト比が1/200〜1/4であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記マイカの粒径が2〜25μmであることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記マイカの粒径が3〜10μmであることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記マイカのアスペクト比が1/200〜1/6であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記マイカのアスペクト比が1/150〜1/20であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
- 前記粒子は前記樹脂においてデンドライト構造を形成していることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気機器。
- 前記絶縁材料は、さらに鱗片状添加材を含むことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気機器。
- 前記樹脂がエポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリフェノール樹脂、ノボラック樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂またはこれらの複合材であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気機器。
- 前記電気機器は、変圧器、開閉器、スイッチギヤ、回転機または電動機であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018174583A JP2020045417A (ja) | 2018-09-19 | 2018-09-19 | 電機機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018174583A JP2020045417A (ja) | 2018-09-19 | 2018-09-19 | 電機機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020045417A true JP2020045417A (ja) | 2020-03-26 |
Family
ID=69899299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018174583A Pending JP2020045417A (ja) | 2018-09-19 | 2018-09-19 | 電機機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020045417A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021029108A1 (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-18 | 株式会社日立産機システム | 樹脂組成物、電気機器および樹脂組成物の製造方法 |
WO2022024181A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 三菱電機株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物、固定子コイルおよび回転電機 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001424A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 電気機器用絶縁注型樹脂及びこれを用いた高電圧電気機器 |
JP2011132368A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 樹脂組成物及び積層構造体 |
JP2015168701A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 株式会社日立産機システム | エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた電力機器 |
JP2016162515A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社日立製作所 | 電気絶縁樹脂組成物及びこれを用いた電気絶縁樹脂硬化物、受変電設備 |
WO2017098566A1 (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 株式会社日立製作所 | 高電圧機器用電気絶縁材料 |
JP2017110135A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社日立産機システム | モールドワニス、樹脂硬化物、電力機器及び真空遮断器 |
JP2019129121A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | 株式会社日立産機システム | 電気機器 |
-
2018
- 2018-09-19 JP JP2018174583A patent/JP2020045417A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011001424A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 電気機器用絶縁注型樹脂及びこれを用いた高電圧電気機器 |
JP2011132368A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 樹脂組成物及び積層構造体 |
JP2015168701A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 株式会社日立産機システム | エポキシ樹脂組成物およびそれを用いた電力機器 |
JP2016162515A (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-05 | 株式会社日立製作所 | 電気絶縁樹脂組成物及びこれを用いた電気絶縁樹脂硬化物、受変電設備 |
WO2017098566A1 (ja) * | 2015-12-07 | 2017-06-15 | 株式会社日立製作所 | 高電圧機器用電気絶縁材料 |
JP2017110135A (ja) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | 株式会社日立産機システム | モールドワニス、樹脂硬化物、電力機器及び真空遮断器 |
JP2019129121A (ja) * | 2018-01-26 | 2019-08-01 | 株式会社日立産機システム | 電気機器 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021029108A1 (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-18 | 株式会社日立産機システム | 樹脂組成物、電気機器および樹脂組成物の製造方法 |
WO2022024181A1 (ja) * | 2020-07-27 | 2022-02-03 | 三菱電機株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物、固定子コイルおよび回転電機 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Huang et al. | Role of interface in highly filled epoxy/BaTiO 3 nanocomposites. Part I-correlation between nanoparticle surface chemistry and nanocomposite dielectric property | |
JP4653443B2 (ja) | 高電圧機器用樹脂組成物、絶縁材料及び絶縁構造体 | |
JP5185890B2 (ja) | 高電圧電気機器用絶縁注型樹脂及びこれを用いた高電圧電気機器 | |
JP5250003B2 (ja) | 樹脂材料及びこれを用いた高電圧機器 | |
JP2011057734A (ja) | 高靭性高熱伝導性硬化性樹脂組成物、その硬化物及びモールド電機機器 | |
CN101506301A (zh) | 浇铸型树脂组合物及采用它的绝缘材料、绝缘结构体 | |
JP2020045417A (ja) | 電機機器 | |
WO2017098566A1 (ja) | 高電圧機器用電気絶縁材料 | |
WO2016136075A1 (ja) | 電気絶縁樹脂組成物及びこれを用いた電気絶縁樹脂硬化物、受変電設備 | |
Kochetov et al. | Thermal conductivity of nano-filled epoxy systems | |
JP2009191239A (ja) | 耐部分放電性樹脂組成物の製造方法、耐部分放電性樹脂組成物、耐部分放電性絶縁材料、および耐部分放電性絶縁構造体 | |
JP4339267B2 (ja) | 高耐熱電力用静止機器 | |
WO2021109730A1 (zh) | 一种双组份有机硅灌封胶及其应用方法 | |
KR101072139B1 (ko) | 고압절연용 에폭시/실리카 멀티콤포지트의 제조방법 및 이로부터 제조된 멀티콤포지트 | |
JP2014129466A (ja) | 高電圧機器用絶縁樹脂材およびそれを用いた高電圧機器 | |
JP7191517B2 (ja) | 電気機器 | |
JP5849156B2 (ja) | 絶縁材料並びにこれを用いた高電圧機器 | |
JP2003238771A (ja) | 注型用樹脂組成物 | |
Imai et al. | Approach by Nano-and Micro-filler Mixture toward Epoxy-based Nanocomposites as Industrial Insulating Materials | |
JP5994023B2 (ja) | 高電圧機器用の複合絶縁樹脂材及びそれを用いた高電圧機器 | |
Park | Effect of nano-silicate on the mechanical, electrical and thermal properties of epoxy/micro-silica composite | |
JP2005281467A (ja) | 高熱伝導性樹脂、および部材、ならびにそれらを用いた電気機器および半導体装置 | |
JP4387786B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物および注型絶縁物 | |
JP6209403B2 (ja) | 電気絶縁樹脂とそれを用いた高電圧機器 | |
WO2016106398A1 (en) | Thermally conductive wire enamel and varnish formulations |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220419 |