JP2019207790A - 面状照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モアレ縞の発生を抑制することができる面状照明装置を提供すること。【解決手段】実施形態に係る面状照明装置は、第1照明ユニットと、第2照明ユニットとを備える。第1照明ユニットは、第1の延在方向に延在する第1のプリズムによって配光制御された出射光が第1の照射範囲で被照射体へ出射される。第2照明ユニットは、第1照明ユニットに対して被照射体とは反対側に設けられ、第2の延在方向に延在する第2のプリズムによって配光制御された出射光が第1のプリズムを通過し、第1の照射範囲よりも広い第2の照射範囲で被照射体へ出射される。【選択図】図1
Description
本発明は、面状照明装置に関する。
従来、たとえば、自動車の室内を照らす車内照明用の面状照明装置が知られている。この種の面状照明装置として、たとえば、拡散光を出射して車内を広範囲に照らす、いわゆるドームランプや、集光された光を出射して車内をスポット的に照らす、いわゆるマップランプ等が知られている。
また、このような面状照明装置では、たとえば、光源の光が入射する導光板の表面にプリズムを形成することで、光の配光を制御する技術がある。
ところで、上記したドームランプおよびマップランプを合わせて1つの製品とした場合、ドームランプおよびマップランプの位置関係によって、モアレ縞が発生するおそれがあった。このようなモアレ縞は、一方のランプの出射光が他方のランプの導光板に形成されたプリズムを通過することによって生じる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モアレ縞の発生を抑制することができる面状照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、第1照明ユニットと、第2照明ユニットとを備える。前記第1照明ユニットは、第1の延在方向に延在する第1のプリズムによって配光制御された出射光が第1の照射範囲で被照射体へ出射される。前記第2照明ユニットは、前記第1照明ユニットに対して前記被照射体とは反対側に設けられ、第2の延在方向に延在する第2のプリズムによって配光制御された出射光が前記第1のプリズムを通過し、前記第1の照射範囲よりも広い第2の照射範囲で前記被照射体へ出射される。
本発明の一態様によれば、モアレ縞の発生を抑制することができる。
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、各図面において、説明を分かりやすくするために、面状照明装置の光の出射方向である被照射体側をZ軸負方向とする3次元の直交座標系を図示する場合がある。
まず、図1を用いて、実施形態に係る面状照明装置の概要について説明する。図1は、実施形態に係る面状照明装置PLの側面図である。図1に示すように、実施形態に係る面状照明装置PLは、第1照明ユニットPL1と、第2照明ユニットPL2とを備える。
実施形態に係る面状照明装置PLは、たとえば、車室内に配置され、車内を照明する照明装置として用いられる。具体的には、第1照明ユニットPL1および第2照明ユニットPL2は、Z軸方向に重ねて配置され、Z軸負方向側である車室内を照明する。より具体的には、図1に示すように、第1照明ユニットPL1は、第2照明ユニットPL2よりもZ軸負方向側である被照射体側に配置される。また、第1照明ユニットPL1は、いわゆるマップランプであり、車内の乗員の手元をスポット的に照らす照明装置である。また、第2照明ユニットPL2は、いわゆるドームランプであり、車内を広範囲に照らす。
換言すれば、第1照明ユニットPL1は、比較的狭い範囲である第1の照射範囲で出射光を乗員等の被照射体へ出射し、第2照明ユニットPL2は、第1の照射範囲よりも広い第2の照射範囲で出射光を被照射体へ出射する。つまり、第1照明ユニットPL1は、第1の照射範囲に集光された光であるスポット光を出射し、第2照明ユニットPL2は、第2の照射範囲に拡散された光である拡散光を出射する。
また、第1照明ユニットPL1は、導光板40(第1の導光板の一例)を備え、導光板40を導光した光がZ軸負方向側である一方の主面40e(以下、出射面40eと記載する場合がある)から出射光として出射される。また、導光板40の他方の主面40f(以下、反対面40fと記載する場合がある)には、光の配光を制御する線状プリズム(第1のプリズムの一例)が形成される。具体的には、かかるプリズムは、第1の延在方向に延在し、導光板40を導光する光の進路を出射面40eの方向へ変更する。なお、第1照明ユニットPL1の構成や、反対面40fに形成されるプリズムの詳細については後述する。
また、第2照明ユニットPL2は、導光板13(第2の導光板の一例)を備え、導光板13を導光した光がZ軸負方向側である一方の主面13c(以下、出射面13cと記載する場合がある)から出射光として出射される。また、図1に示すように、第2照明ユニットPL2の導光板13は、第1照明ユニットPL1の導光板40に対してZ軸正方向側に重なるように配置される。このため、出射面13cから出射された出射光は、第1照明ユニットPL1の導光板40を通過することで、被照射体へ出射される。また、導光板13の他方の主面13d(以下、反対面13dと記載する場合がある)には、光の配光を制御する線状プリズム(第2のプリズムの一例)が形成される。かかるプリズムは、第2の延在方向に延在し、導光板13を導光する光の進路を出射面13cの方向へ変更する。なお、第2照明ユニットPL2の構成や、反対面13dに形成されるプリズムの詳細については後述する。なお、上記した第1の延在方向と第2の延在方向とは、略平行であってもよく、交差する方向であってもよい。
ここで、参考例として、第2照明ユニットが被照射体に近い側(Z軸負方向側)に配置され、第1照明ユニットが被照射体から遠い側(Z軸正方向側)に配置された場合の面状照明装置について説明する。
参考例の面状照明装置の場合、第1照明ユニットの出射光が第2照明ユニットの導光板を通過して、被照射体へ出射される。つまり、第1照明ユニットの出射光であり、第1照明ユニットの導光板に形成された線状プリズムの作用を受けて出射された出射光であるスポット光(集光された光)が第2照明ユニットの導光板を通過することとなる。このため、スポット光が第2照明ユニットの導光板に形成された線状プリズムの作用をさらに受けることで、光の干渉が生じ、モアレ縞が発生するおそれがあった。なお、第2照明ユニットの出射光(拡散光)は、直接被照射体へ出射されるため、第1照明ユニットの導光板を通過せず、かかる導光板のプリズムの作用を受けることもないため、仮にスポット光であったとしてもモアレ縞は発生しない。
そこで、実施形態に係る面状照明装置PLでは、第1照明ユニットPL1が被照射体に近い側に配置され、第2照明ユニットPL2が被照射体から遠い側に配置される。つまり、第2照明ユニットPL2が、第1照明ユニットPL1に対して被照射体とは反対側に設けられる。
これにより、第1照明ユニットPL1の出射光であるスポット光は、直接被照射体へ出射されるため、第2照明ユニットPL2の導光板13を通過せず、導光板13の反対面13dに形成されたプリズムの作用を受けない。その結果、モアレ縞は発生しない。
また、第2照明ユニットPL2の出射光である拡散光は、第1照明ユニットPL1の導光板40を通過することで、導光板40の反対面40fに形成されたプリズムの作用を受けるが、(少なくとも線状プリズム長手方向と直交する面内において)拡散光であるため、参考例のスポット光に比べて、光の干渉が生じにくい。すなわち、参考例に比べて、モアレ縞の発生が抑制される。
このように、実施形態に係る面状照明装置PLでは、第2照明ユニットPL2を第1照明ユニットPL1に対して被照射体とは反対側に配置することで、参考例に比べて、モアレ縞の発生を抑制することができる。
以下、第1照明ユニットPL1および第2照明ユニットPL2の構成について具体的に説明する。
<第1照明ユニットの構成>
まず、図2A〜図6Bを用いて、実施形態に係る第1照明ユニットPL1について説明する。図2Aは、実施形態に係る第1照明ユニットPL1の正面図であり、図2Bは、図2AにおけるA−A線の断面図である。
まず、図2A〜図6Bを用いて、実施形態に係る第1照明ユニットPL1について説明する。図2Aは、実施形態に係る第1照明ユニットPL1の正面図であり、図2Bは、図2AにおけるA−A線の断面図である。
図2Aに示すように、第1照明ユニットPL1は、第1照明部1aと、第2照明部1bとを有し、中心Cを軸に第1照明部1aおよび第2照明部1bが左右対称に構成される。
第1照明部1aは、たとえば、車内の助手席側(図2Aでは右下側)に出射される光101aを発する光源であり、第2照明部1bは、たとえば、車内の運転席側(図2Aでは左下側)に出射される光101bを発する光源である。なお、以降においては、第1照明ユニットPL1から出射される光101a、101bを総称して「光101」と呼称する場合がある。
図2Aに示すように、第1照明ユニットPL1は、LED(Light Emitting Diode)10と、TIR−フレネル複合レンズ20と、視野制御フィルム30と、導光板40と、ハウジングフレーム50とを備える。
LED10は、第1の光源の一例であり、点状の光源である。そして、LED10は、発光面10a(図4A参照)からTIR−フレネル複合レンズ20に向けて光を出射する。
TIR−フレネル複合レンズ20は、棒状の部材であり、光の配光を制御する。TIR−フレネル複合レンズ20は、LED10と視野制御フィルム30との間に配置され、LED10から入射された光の配光を制御して、かかる制御された光を視野制御フィルム30に出射する。これにより、LED10で発光された光をより多く導光板40に導くことができることから、第1照明ユニットPL1の発光効率を向上させることができる。なお、かかるTIR−フレネル複合レンズ20の詳細については後述する。
視野制御フィルム30は、棒状の部材であり、光の配光角度を制御する。視野制御フィルム30は、TIR−フレネル複合レンズ20と導光板40(入射面40g)との間に配置され、LED10から入射された光の配光角度を制御して、かかる制御された光を導光板40に出射する。具体的には、視野制御フィルム30は、TIR−フレネル複合レンズ20を介して入射されるLED10の光の配光角度を制限(すなわち、集光)して導光板40の入射面40gに入射させる。これにより、第1照明ユニットPL1は、スポット光を出射することができる。また、視野制御フィルム30は、第1フィルム31と第2フィルム32とを有する。なお、かかる視野制御フィルム30の詳細については後述する。
ここまで説明したLED10と、TIR−フレネル複合レンズ20と、視野制御フィルム30とで構成される光源ユニット2が、導光板40の側面40cに沿って複数並んで配置される。そして、かかる複数の光源ユニット2が、導光板40の側面40cに形成される入射面40gに対して、かかる入射面40gの法線方向に向かう線状(または帯状)の光100a、100bを出射する。
このように、線状の光を発する光源ユニット2を複数並べて用いることにより、導光板40から光を発光させることができる。なお、第1照明部1aでは光源ユニット2から光100aが出射され、第2照明部1bでは光源ユニット2から光100bが出射される。なお、以降においては、光100a、100bを総称して「光100」と呼称する場合がある。
ハウジングフレーム50は、光源ユニット2や導光板40を保持し収納する。ハウジングフレーム50は、たとえば、合成樹脂や金属で形成される。また、図2Bに示すように、ハウジングフレーム50には、導光板40の主面40e側に開口部50aが形成され、導光板40の主面40f側に開口部50bが形成されている。そして、かかる開口部50a、50bから導光板40が露出している。
なお、図2Aにおいて、説明の便宜上、光源ユニット2が配置された箇所におけるハウジングフレーム50のZ軸正方向側の部分の図示が省略されている。
導光板40は、上面視で略矩形状に形成されており、第1照明部1aに含まれる第1導光部40aと、第2照明部1bに含まれる第2導光部40bとを有する。すなわち、導光板40は、中心Cを境界にして第1導光部40aと第2導光部40bとに仮想的に分けられる。
また、導光板40は、図2Bに示すように、複数の光源ユニット2に向かい合う側面40cと、かかる側面40cとは反対側の側面40dと、主面40eと、かかる主面40eとは反対側の主面40fとを有する。
側面40cは、図2Aに示すように、X軸方向に延在する面である。側面40cは、複数の入射面40gを有し、かかる入射面40gは、側面40cに対して傾斜するテーパ形状を有する。具体的には、入射面40gは、中心Cから外側に向かうにしたがい徐々に反対側の側面40dとの距離が遠くなるように傾斜している。なお、図2Aでは、側面40cの一部を入射面40gとしたが、例えば、側面40c全体が入射面40gであってもよい。
また、導光板40は、図2Bに示すように、中心Cと平行に切断した場合に、側面40cから側面40dに向かうにしたがい徐々に厚さが小さくなるくさび形状を有する。すなわち、導光板40は、光源ユニット2から離れるほど主面40eと主面40fとの間隔が狭くなる。
主面40e、40fは、XY平面に沿って広がる略矩形状の面である。主面40eは、入射面40gから入射された光が出射される出射面40eである。主面40fは、出射面40eとは反対側に配置される反対面40fである。
導光板40は、透明材料(たとえば、ポリカーボネート樹脂)で構成されており、所望の透光性を有する。たとえば、導光板40は、全体が透けており、反対面40f側に存在する物体が、ハウジングフレーム50の開口部50a、50bを介して、出射面40e側から視認できるように構成される。また、後述する第2照明ユニットPL2の出射光が、開口部50bから導光板40に入射する。
図2Bに示すように、出射面40eは、光源ユニット2から導光板40に照射される光100と略平行に配置される。一方で、反対面40fは、光100から傾斜して配置される。また、反対面40fには、複数のプリズム40h(第1のプリズムの一例:図3A参照)が並んで配置される。つづいて、導光板40に形成されるプリズム40hの詳細について、図3Aおよび図3Bを参照しながら説明する。
図3Aは、図2Aにおける領域Bの拡大図である。すなわち、図3Aは第1導光部40aおよび第2導光部40bの拡大図である。また、図3Bは、図3AにおけるE−E線の断面図である。
図3Bに示すように、導光板40の反対面40fには、複数のプリズム40hがY軸方向に沿って並んで形成される。また、複数のプリズム40hそれぞれは、X軸方向である第1の延在方向に延在している。プリズム40hは、平行領域40h1と傾斜領域40h2とを有する。
平行領域40h1は、略平面状であり、図3Bに示すように、出射面40eと略平行である。傾斜領域40h2は、略平面状であり、出射面40eに対して傾斜している。具体的には、傾斜領域40h2は、光源ユニット2から遠ざかるにしたがい、出射面40eに近づく方向に傾斜している。より具体的には、傾斜領域40h2は、出射面40eと略平行である仮想的な面40iに対して所定のプリズム角度α1だけ傾斜している。また、1つのプリズム40hの傾斜領域40h2は、隣接するプリズム40hの平行領域40h1に連続して形成される。
このようにプリズム40hのプリズム角度α1を所定の角度に設定することにより、光101が出射される角度θを適宜制御することができる。これにより、出射光を第1の照射範囲にできるため、運転者や助手席に座る人の手元のみに限定して光を照らすことができることから、運転者や助手席に座る人がまぶしく感じることを抑制することができる。
かかる断面形状を有するプリズム40hが、図3Bに示すように、光源ユニット2から導光板40に照射される光100の進路を変更させて、第1照明ユニットPL1から出射される光101として出射面40eから出射させる。具体的には、プリズム40hの傾斜領域40h2で出射面40eに向けて光100が反射される。このように、プリズム40hによって、光101の配光を制御することができる。
また、平行領域40h1と出射面40eとを略平行にすることにより、反対面40f側に存在する物体を出射面40e側から視認する際に、視認される物体の物理的な連続性を高くすることができる。すなわち、平行領域40h1と出射面40eとを略平行にすることにより、視認される物体の歪みを小さくすることができる。したがって、導光板40は高い透光性を有する。
さらに、平行領域40h1を出射面40eと略平行にすることにより、入射される光100が、平行領域40h1で反射する際に、出射される光101の角度θがずれることを抑制することができる。したがって、光101の配光分布を精度よく制御することができる。なお、角度θとは、出射面40e対して略直交する方向40jからのずれ角を指す。
実施形態では、さらに、図3Aに示すように、プリズム40hの平行領域40h1および傾斜領域40h2の延伸方向に対して、光源ユニット2からの光100aおよび光100bが斜めに入射する。具体的には、第1導光部40aでは、光100aがX軸負方向かつY軸正方向からX軸正方向かつY軸負方向に向かって入射され、第2導光部40bでは、光100bがX軸正方向かつY軸正方向からX軸負方向かつY軸負方向に向かって入射される。
一方で、第1導光部40aおよび第2導光部40bでは、平行領域40h1および傾斜領域40h2が、いずれもX軸方向に向かって延びている。すなわち、プリズム40hは、側面40cに沿った方向に延伸する。
このように、プリズム40hの延伸方向に対して光源ユニット2からの光100a、100bを斜めに入射することにより、図3Aに示すように、光100a、100bのX軸方向における進路を変更させて、進路が変更された光101a、101bを出射面40eから出射させることができる。
具体的には、第1導光部40aではX軸正方向かつY軸負方向に向かって光101aが出射され、第2導光部40bでは、X軸負方向かつY軸負方向に向かって光101bが出射される。すなわち、導光板40からは、光源ユニット2から離れる方向かつX軸方向の両方向に向かって光が出射される。このように、プリズム40hにより、光101の配光分布を精度よく制御することができる。
ここまで説明したように、実施形態に係る第1照明ユニットPL1では、側面40cに対して斜めに入射される光100を、側面40cに沿って形成されるプリズム40hで向きを変化させることにより、光101の配光分布(導光板40の出射面40eにおける直交する2軸方向の配光分布)を精度よく制御することができる。また、上述のように、第1照明ユニットPL1では導光板40が高い透光性を有する。すなわち、実施形態によれば、透光性と高い配光性とを両立させることができる。
また、実施形態では、図3Aに示すように、第1導光部40aに形成されるプリズム40hと、第2導光部40bに形成されるプリズム40hとが、同じ方向に向かって連続的に形成されるとよい。換言すると、第1導光部40aと第2導光部40bとの間にプリズム40hの形状が変化する境界線が形成されないとよい。
もし仮に、第1導光部40aと第2導光部40bとの間にプリズム40hの形状が変化する境界線が形成される場合、第1照明ユニットPL1の第1照明部1aと第2照明部1bとのいずれかのみが発光する際に、導光板40内を通る光がかかる境界線で乱反射を起こし、境界線が見切り線として運転者や助手席に座る人に目視されてしまう。
また、第1照明ユニットPL1が点灯していない場合でも、かかる境界線が目視可能であることから、プリズム40hの形状が変化する境界部において導光板40の透光性が低下してしまう。
しかしながら、実施形態では、第1導光部40aと第2導光部40bとの間にプリズム40hの形状が変化する境界線が形成されないことから、境界線が見切り線として目視されることを抑制することができる。さらに、プリズム40hの形状が変化する境界部において、導光板40の透光性が低下することも抑制することができる。
また、実施形態では、図2Aに示したように、入射面40gは、側面40cに対して傾斜するテーパ形状を有するとよい。これにより、出射させたい運転席側や助手席側にあらかじめある程度傾けた光100を入射面40gに略垂直に入射させることができることから、入射効率が向上するとともに、導光板40内で所定の方向に向いた光101を出射させる際に、かかる光101の配光分布を精度よく制御することができる。
したがって、実施形態によれば、運転者や助手席に座る人の手元のみに限定して光を照らすことができることから、運転者や助手席に座る人がまぶしく感じることを抑制することができる。
さらに、実施形態では、第1照明部1aと第2照明部1bとで異なる傾きのテーパ形状を有する入射面40gが形成されている。これにより、第1導光部40aと第2導光部40bとに形成されるプリズム40hを同じ方向に向かって連続的に形成したとしても、異なる2方向に光101a、101bを出射させることができる。
また、実施形態では、図2Aに示したように、各照明部(第1照明部1aおよび第2照明部1b)に複数(実施形態では2個)の光源ユニット2が配置される場合に、それぞれの光源ユニット2と向かい合う入射面40gの側面40cに対する傾斜角度が異なるとよい。
これにより、各光源ユニット2の配光中心をずらすことができることから、運転者や助手席に座る人の手元における所望の配光面積より、出射される光101の配光分布が小さくなった場合にも、所望の配光面積すべてを照射可能な配光分布を得ることができる。
なお、実施形態では、すべての入射面40gが側面40cに対して傾斜した例について示しているが、すべての入射面40gが側面40cに対して傾斜している必要はなく、少なくとも1つの入射面40gが側面40cに対して傾斜していればよい。
また、実施形態では、平行領域40h1と出射面40eとが完全に平行である必要はない。たとえば、平行領域40h1は、出射面40eとの成す角度が0°以上5°以下であればよい。さらに、平行領域40h1は、出射面40eとの成す角度が0°以上1°以下であれば好ましく、出射面40eとの成す角度が0°以上0.5°以下であればより好ましい。
また、実施形態では、図3Bに示すように、プリズム40hのY軸方向における長さL1に対する、平行領域40h1のY軸方向における長さL2の比率が、60%以上100%未満であればよい。なお、長さL1は、長さL2と、傾斜領域40h2のY軸方向における長さL3との和である。
つづいて、実施形態に係る光源ユニット2の詳細について説明する。最初に、光源ユニット2の構成について、図4Aおよび図4Bを参照しながら説明する。図4Aは、実施形態に係る光源ユニット2の上面図であり、図4Bは、図4AにおけるF−F線の断面図である。なお、図4Aでは、手前側の黒色樹脂61、白色樹脂62および反射フィルム63の図示を省略している。
上述のように、光源ユニット2は、LED10と、TIR−フレネル複合レンズ20と、視野制御フィルム30とを備える。また、視野制御フィルム30は、第1フィルム31と、第2フィルム32とを有する。
LED10は、光を発する発光面10aを有し、かかる発光面10aがTIR−フレネル複合レンズ20の入光面20aに対向した状態で、TIR−フレネル複合レンズ20の入光面20a側に配置される。そして、LED10は、発光面10aからTIR−フレネル複合レンズ20の入光面20aに向けて光を出射する。
TIR−フレネル複合レンズ20は、光の配光を制御する。TIR−フレネル複合レンズ20は、LED10と視野制御フィルム30との間に配置される。TIR−フレネル複合レンズ20は、LED10の発光面10aに対向する入光面20aと、かかる入光面20aとは反対側の出光面20bとを有する。
ここで、TIR−フレネル複合レンズ20の詳細について、図5Aおよび図5Bを参照しながら説明する。図5Aは、実施形態に係るTIR−フレネル複合レンズ20を説明するための図である。
TIR−フレネル複合レンズ20の入光面20aには、複数のプリズム20c、20dが長手方向に並んで形成される。かかる複数のプリズム20c、20dは、TIR−フレネル複合レンズ20の中心を基準に左右対称に形成される。
プリズム20cは、TIR−フレネル複合レンズ20における内側の領域に形成され、プリズム20dは、TIR−フレネル複合レンズ20における外側の領域に形成される。そして、TIR−フレネル複合レンズ20は、プリズム20cが屈折型プリズムであり、プリズム20dが全反射型プリズムとしてのTIR(Total Internal Reflection)プリズムであるリニアフレネルレンズとして構成される。
そして、図5Aに示すように、LED10から放射状に出射される光102は、プリズム20cでは屈折され、プリズム20dでは内部で全反射されることにより、傾斜角が小さくなるようにその配向性が制御される。したがって、プリズム20c、20dにより、長手方向の配光分布を精度よく制御することができる。
図5Bは、図5AにおけるG−G線の断面図である。図5Bに示すように、TIR−フレネル複合レンズ20の出光面20bには、複数のプリズム20eが、TIR−フレネル複合レンズ20の短手方向に沿って並んで形成される。プリズム20eは、傾斜面20e1と傾斜面20e2とを有する。
傾斜面20e1は、TIR−フレネル複合レンズ20の短手方向における一端(側面20g側)から他端(側面20h側)に向かうにしたがい、出光面20bに平行な仮想的な面20fから離れる方向に傾斜している。傾斜面20e2は、TIR−フレネル複合レンズ20の短手方向における一端(側面20g側)から他端(側面20h側)に向かうにしたがい、出光面20bに平行な面20fに近づく方向に傾斜している。
そして、傾斜面20e1と傾斜面20e2との成す角(プリズム20eの頂角)の頂角度α2は、たとえば90°である。また、傾斜面20e1と面20fとの成す角度α3、および傾斜面20e2と面20fとの成す角度α4は、たとえば45°である。
ここで、図5Bに示すように、プリズム20eが、TIR−フレネル複合レンズ20から出射される光103の進路を出光面20bと垂直な方向に変更させることにより、かかる光103をより多く視野制御フィルム30に入射させることができる。このように、プリズム20eにより、短手方向の配光分布を精度よく制御することができる。
すなわち、実施形態に係るTIR−フレネル複合レンズ20では、プリズム20c、20d、20eにより、長手方向および短手方向の配光分布を精度よく制御することができる。
なお、プリズム20eの頂角度φ2を90°にした場合、導光板40の出射面40eにおける短手方向の配光角を最も狭くすることができる。一方で、頂角度φ2を90°より大きくすることによって、導光板40の出射面40eにおける短手方向の配光を広くすることができる。
図4Aおよび図4Bの説明に戻る。視野制御フィルム30は、光の配光角度を制御する。視野制御フィルム30は、TIR−フレネル複合レンズ20と導光板40との間に配置され、第1フィルム31と第2フィルム32とを有する。
第1フィルム31は、TIR−フレネル複合レンズ20の出光面20bに対向する入光面31aと、かかる入光面31aとは反対側の出光面31bとを有する。また、第2フィルム32は、第1フィルム31の出光面31bに対向する入光面32aと、かかる入光面32aとは反対側の出光面32bとを有する。
ここで、第1フィルム31および第2フィルム32の詳細について、図6Aおよび図6Bを参照しながら説明する。図6Aは、実施形態に係る第1フィルム31について説明するための図であり、具体的には第1フィルム31を導光板40の出射面40eと平行な面で切断した場合の断面図である。
図6Aに示すように、第1フィルム31は、基材である光透過部31cと、複数の光吸収部31dとを有する。光透過部31cは、光を透過する機能を有し、たとえば、光透過性樹脂で構成される。光吸収部31dは、光を吸収する機能を有し、たとえば、光吸収性樹脂で構成される。かかる光吸収部31dは、帯形状を有し、かかる帯形状の長手方向が所定の向き(たとえば、導光板40の出射面40eと平行な面で切断した場合に、入光面31aと垂直な方向)に揃って向くように配置される。
これにより、図6Aに示すように、たとえば、入光面31aと垂直な方向に対する傾きが小さい光104や光105が入光面31aから出光面31bまで光透過部31cを透過することができるのに対し、入光面31aと垂直な方向に対する傾きが大きい光106は光吸収部31dで吸収され、出光面31bまで到達できない。
すなわち、第1フィルム31を設けることにより、導光板40の出射面40eと平行な面で切断した場合に、入光面31aと垂直な方向から大きく外れる不要な光(たとえば、光106)が導光板40に入光することを抑制することができる。これにより、導光板40で向きが変えられて出射される光のX軸方向における配光性を向上させることができる。
実施形態では、導光板40の出射面40eと平行な面で切断した場合に、第1フィルム31の出光面31bから出光する光が、半値全幅で20°以下であるとよい。また、第1フィルム31は、導光板40の出射面40eと平行な面で切断した場合に、配光角度を±60°以下の範囲で制限するとよい。これにより、導光板40で向きが変えられて出射される光のX軸方向における配光性をさらに向上させることができる。
図6Bは、実施形態に係る第2フィルム32について説明するための図であり、具体的には、第2フィルム32を長手方向と垂直な面で切断した場合の断面図である。
第2フィルム32は、第1フィルム31と同様に、基材である光透過部32cと、複数の光吸収部32dとを有する。一方で、帯形状を有する光吸収部32dは、第1フィルム31と異なり、第2フィルム32を長手方向と垂直な面で切断した場合に、帯形状の長手方向が入光面32aと垂直な方向に揃って向くように配置される。
これにより、図6Bに示すように、長手方向と垂直な面で切断した場合に、入光面32aから出光面32bまでの光透過部32cを、入光面32aと垂直な方向に対する傾きが小さい光107や光108は透過することができる。これに対し、入光面32aと垂直な方向に対する傾きが大きい光109は光吸収部32dで吸収され、出光面32bまで到達できない。
すなわち、第2フィルム32を設けることにより、第2フィルム32の長手方向と垂直な面で切断した場合に、入光面32aと垂直な方向から大きく外れる不要な光(たとえば、光109)が導光板40に入光することを抑制することができる。
実施形態では、長手方向と垂直な面で切断した場合に、第2フィルム32の出光面32bから出光する光が、半値全幅で20°以下であるとよい。また、第2フィルム32は、長手方向と垂直な面で切断した場合に、配光角度を±60°以下の範囲で制限するとよい。これにより、導光板40で向きが変えられて出射される光のY軸方向における配光性をさらに向上させることができる。
ここまで説明したように、実施形態では、光吸収部31d、32dの配置が異なる第1フィルム31と第2フィルム32とを組み合わせて視野制御フィルム30を構成することにより、導光板40で向きが変えられて出射される光のX軸方向およびY軸方向における配光性を向上させることができる。
なお、視野制御フィルム30は、第1フィルム31と第2フィルム32とを直接貼り合わせて構成してもよい。これにより、第1フィルム31と第2フィルム32との間での屈折率の変化を抑制することができることから、第1フィルム31と第2フィルム32との間で光が減衰することを抑制することができる。したがって、第1照明ユニットPL1の発光効率を向上させることができる。
また、視野制御フィルム30において、第1フィルム31と第2フィルム32との配置は図4Aなどに示した場合に限られず、第2フィルム32を第1フィルム31よりLED10に近い位置に(すなわち、第1フィルム31と第2フィルム32とを逆に)配置してもよい。
図4Aおよび図4Bの説明に戻る。光源ユニット2は、ここまで説明した構成部材の他に、FPC(Flexible Printed Circuit)60と、黒色樹脂61と、白色樹脂62と、鏡面反射フィルム63とをさらに備える。
FPC60は、LED10が実装される基板である。FPC60は、LED10を実装可能に構成される実装面を有し、かかる実装面にLED10の発光面10aとは反対側の面が接合される。
FPC60には、図示しない駆動回路が接続される。そして、かかる駆動回路により、FPC60を介してLED10が駆動され、LED10が点灯する。すなわち、LED10は、実装されるFPC60が発光面10aと略平行であるトップビュー型のLEDである。なお、LED10は、トップビュー型のLEDに限られず、実装されるFPC60が発光面10aと直交するサイドビュー型のLEDであってもよい。
黒色樹脂61は、ポリカーボネートなどで構成され、高い吸収率を有する樹脂である。黒色樹脂61は、箱形状を有し、光源ユニット2の各構成部材を囲むように設けられる。
白色樹脂62は、ポリカーボネートなどで構成され、高い反射率を有する樹脂である。白色樹脂62は、黒色樹脂61と光源ユニット2の各構成部材との間に設けられる。白色樹脂62には、LED10とTIR−フレネル複合レンズ20との間に断面略扇状の開口部62aが形成され、かかる開口部62aをLED10から出射された光が通過して、TIR−フレネル複合レンズ20に到達する。
鏡面反射フィルム63は、高い反射率を有するフィルムであり、白色樹脂62に形成される開口部62aを囲むように設けられる。かかる鏡面反射フィルム63を設けることにより、LED10から開口部62aを通過してTIR−フレネル複合レンズ20に到達する光の減衰を抑制することができる。したがって、第1照明ユニットPL1の発光効率を向上させることができる。
なお、図4Aおよび図4Bに示す例では、鏡面反射フィルム63がLED10に隣接しないように設けられているが、これは、発光時にLED10から発せられる熱により鏡面反射フィルム63が劣化する恐れがあるからである。したがって、耐熱性の高い鏡面反射フィルム63を用いて、LED10に隣接するように鏡面反射フィルム63を設けることにより、第1照明ユニットPL1の発光効率をさらに向上させることができる。
また、上述の実施形態では、助手席側を照らす第1照明部1aと、運転席側を照らす第2照明部1bとが左右対称に構成されていたが、必ずしも左右対称に構成する必要はない。たとえば、助手席側および運転席側のそれぞれに必要な照射位置や照度に基づいて、光源ユニット2の数や入射面40gのテーパ角度などを適宜調整してもよい。
また、上述の実施形態では、光源ユニット2にTIR−フレネル複合レンズ20が設けられた例について示したが、光源ユニット2に設けられるレンズはTIR−フレネル複合レンズ20に限られず、凸レンズや凹レンズ、複合レンズなどを設けてもよい。
<第2照明ユニットの構成>
次に、図7〜図19を用いて、第2照明ユニットPL2の構成について説明する。図7は、実施形態に係る第2照明ユニットPL2の正面図である。
次に、図7〜図19を用いて、第2照明ユニットPL2の構成について説明する。図7は、実施形態に係る第2照明ユニットPL2の正面図である。
図7に示すように、第2照明ユニットPL2は、ハウジングフレーム11と、FPC12a,12bと、導光板13と、反射フィルム14と、線状光源15とを備える。線状光源15は、LED15a,15bと、ライトバー15cと、プリズムシート15dと、拡散シート15eとを備える。
ハウジングフレーム11は、FPC12a,12b、導光板13、反射フィルム14、線状光源15を保持し、収納する。ハウジングフレーム11は、たとえば、合成樹脂や金属で形成されている。なお、図7において、説明の便宜上、ハウジングフレーム11のZ軸のプラス方向側の部分の図示が省略されている。ハウジングフレーム11には、開口部11aが形成されている。開口部11aから光が出射される。
FPC12aは、LED15aが実装される基板である。FPC12aは、LED15aが載置される面である実装面を有する。FPC12bは、LED15bが実装される基板である。FPC12bは、LED15bが載置される面である実装面を有する。
FPC12a,12bには、図示しない駆動回路が接続されている。かかる駆動回路により、FPC12a,12bを介して、LED15a,15bが駆動されて光を発する(LED15a,15bが点灯する)。
導光板13は、透明材料(たとえば、ポリカーボネート樹脂)を用いて上面視で矩形状に形成されている。導光板13は、拡散シート15eが配置される側の側面である入射面13aと、反射フィルム14が配置される側の側面であり、入射面13aとは反対側の面である終端面13bと、主面13cとを有する。
導光板13の入射面13aおよび導光板13の終端面13bは、X軸方向に延伸する短冊状の面である。入射面13aには、拡散シート15eによって拡散された光が入射される。終端面13bからは、入射面13aに入射され、導光板13内を進んだ光の一部が漏れる。また、終端面13bには、反射フィルム14により反射された光が入射される。
導光板13の主面13cは、XY平面に沿って広がる矩形状の平面である。主面13cは、入射面13aに入射された光が出射される出射面13cである。なお、出射面13cから出射される光には、反射フィルム14により反射された光、および、反射フィルム14により反射されていない光が含まれる。
導光板13は、所望の透光性を有する。たとえば、導光板13は、全体が透けて、出射面13cとは反対側の後述する主面13d(図15および図16参照)側に存在する物体が出射面13c側から視認できるような透光性を有する。
反射フィルム14は、導光板13の終端面13b側に配置され、終端面13bから漏れる光を反射する。反射フィルム14により反射された光は、終端面13bから入射される。すなわち、反射フィルム14は、導光板13の入射面13aとは反対側の終端面13bに対向し、終端面13bから漏れる光を反射する。反射フィルム14は、反射部材の一例である。
線状光源15は、光を出射する。線状光源15は、第2の光源の一例である。
線状光源15のLED15a,15bは、点状の光源である。LED15aは、光を発する発光面15a_1を有し、LED15bは、光を発する発光面15b_1を有する。LED15aは、発光面15a_1がライトバー15cの入光面15c_1に対向した状態で、入光面15c_1側に配置される。また、LED15bは、発光面15b_1がライトバー15cの入光面15c_2に対向した状態で、入光面15c_2側に配置される。したがって、LED15aは、入光面15c_1に入射される光を発し、LED15bは、入光面15c_2に入射される光を発する。
また、LED15aの発光面15a_1とは反対側の面がFPC12aの実装面に載置され、LED15bの発光面15b_1とは反対側の面がFPC12bの実装面に載置される。すなわち、LED15a,15bは、トップビュー型のLEDである。なお、LED15a,15bは、サイドビュー型のLEDであってもよい。
ライトバー15cは、点状の光源であるLED15a,15bにより入射された光を線状の光に変換して導光板13に向けて出射する。ライトバー15cは、棒状に形成され、入光面15c_1,15c_2、出射面15c_3、および、出射面15c_3とは反対側の面15c_4を有する。ライトバー15cの入光面15c_1は、ライトバー15cの長手方向(X軸方向)における一端側の端面である。入光面15c_1には、LED15aが発した光が入射される。ライトバー15cの入光面15c_2は、ライトバー15cの長手方向における他端側の端面である。入光面15c_2には、LED15bが発した光が入射される。ライトバー15cの出射面15c_3は、入射された光を出射する。
プリズムシート15dは、光の配光を制御する。プリズムシート15dは、ライトバー15cの出射面15c_3と拡散シート15eとの間に配置される。プリズムシート15dは、ライトバー15cの出射面15c_3と対向する一面15d_1と、一面15d_1とは反対側の面15d_2とを有する。プリズムシート15dは、ライトバー15cから出射された光の配光を制御して出射する。
拡散シート15eは、拡散部材の一例であり、光を拡散する。拡散シート15eは、プリズムシート15dの面15d_2と導光板13の入射面13aとの間に配置される。具体的には、拡散シート15eは、導光板13の入射面13aに沿って設けられるシート状の部材である。拡散シート15eは、プリズムシート15dから出射された光を拡散して、導光板13の入射面13aに入射させる。これにより、第2照明ユニットPL2は、拡散光を出射することができる。
ここで、線状光源15(より具体的には、拡散シート15e)の輝度が均一な領域の長さ(X軸方向における寸法)が、導光板13の入射面13aの長さ(X軸方向における寸法)以上であることが好ましい。なお、上記の輝度が均一な領域の長さとは、厚み方向(Y軸方向)に平均化し、幅方向(Z軸方向)を1mm以下、好ましくは0.5mm以下の分解能で得られた輝度の最大値と最小値との比(最小値/最大値)が60パーセント以上、好ましくは、80パーセント以上となる領域の長さのことである。
次に、図8〜図12を用いて、実施形態に係るライトバー15cについて説明する。図8は、実施形態に係るライトバー15cを説明するための図である。図8に示すように、ライトバー15cは、ライトバー15cの長手方向(X軸方向)において、入光面15c_1から中心15c_5(ライトバー15cの長手方向における中心)に向かうにつれて、厚み(Y軸方向における寸法)が小さくなる楔形状の第1部分15c_6および第2部分15c_7を有する。また、ライトバー15cは、ライトバー15cの長手方向において、入光面15c_2から中心15c_5に向かうにつれて、厚みが小さくなる楔形状の第3部分15c_8および第4部分15c_9を有する。図8に示すように、XY平面の断面視において、ライトバー15cの形状は、中心15c_5を通る線分であってY軸に平行な線分に対して線対称となる。
図8に示すように、第1部分15c_6は、出射面15c_3の一部、および、出射面15c_3の一部とは反対側の面15c_10を有する。第2部分15c_7は、出射面15c_3の一部、および、出射面15c_3の一部とは反対側の面15c_11を有する。第3部分15c_8は、出射面15c_3の一部、および、出射面15c_3の一部とは反対側の面15c_12を有する。第4部分15c_9は、出射面15c_3の一部、および、出射面15c_3の一部とは反対側の面15c_13を有する。
図9は、第1部分15c_6および第2部分15c_7の一部の拡大図である。図9に示すように、XY平面の断面視において、プリズムシート15dの面15d_2(図7参照)に平行な仮想的な面(XZ平面に平行な面)15c_14と面15c_10との成す角の角度φ1は、面15d_2に平行な仮想的な面(XZ平面に平行な面)15c_15と面15c_11との成す角の角度φ2よりも大きい。同様に、XY平面の断面視において、面15d_2に平行な仮想的な面と面15c_12(図8参照)との成す角の角度は、面15d_2に平行な仮想的な面と面15c_13(図8参照)との成す角の角度よりも大きい。
次に、図10および図11を参照して、実施形態に係るライトバー15cの出射面15c_3とは反対側の面15c_4に形成されるプリズム15c_16を説明する。図10および図11は、実施形態に係るライトバー15cの出射面15c_3とは反対側の面15c_4に形成されるプリズム15c_16を説明するための図である。ライトバー15cの出射面15c_3とは反対側の面15c_4には、複数のプリズム15c_16がライトバー15cの長手方向(X軸方向)に形成される。
図10は、図8に示すライトバー15cの面15c_4の長手方向(X軸方向)における中央付近の部分21であって、中心15c_5よりも入光面15c_1側の部分21に形成されるプリズム15c_16を説明するための図である。図11は、図8に示すライトバー15cの面15c_4の長手方向における入光面15c_1側の部分22に形成されるプリズム15c_16を説明するための図である。
図10に示すように、ライトバー15cの中央付近の部分21における面15c_4には、複数のプリズム15c_16が、ライトバー15cの長手方向(X軸方向)に並んで形成されている。プリズム15c_16は、第4領域15c_17と第5領域15c_18とを有する。第4領域15c_17は、入光面15c_1(図8参照)から中心15c_5(図8参照)に向かう方向において、徐々に、出射面15c_3から離れる領域である。第5領域15c_18は、入光面15c_1(図8参照)から中心15c_5(図8参照)に向かう方向において、徐々に、出射面15c_3に近づく領域である。一のプリズム15c_16の第5領域15c_18は、一のプリズム15c_16に隣接する他のプリズム15c_16の第4領域15c_17に連続する。
図11に示すように、ライトバー15cの入光面15c_1側の部分22における面15c_4においても、同様に、複数のプリズム15c_16が、ライトバー15cの長手方向(X軸方向)に並んで形成されている。
なお、XY平面の断面視における複数のプリズム15c_16の形状は、中心15c_5を通る線分であって、Y軸方向と平行な線分に対して、線対称となる。
ここで、XY平面の断面視におけるライトバー15cの中心15c_5におけるプリズム15c_16の第5領域15c_18と、プリズムシート15dの面15d_2に平行な仮想的な面15c_19との成す角の角度φ3(図10参照)は、ライトバー15cの端(ライトバー15cの長手方向における両端)におけるプリズム15c_16の第5領域15c_18と面15c_19との成す角の角度φ4(図11参照)よりも大きい。プリズム15c_16の第5領域15c_18と面15c_19との成す角の角度は、ライトバー15cの中心15c_5から端に向かうにつれて徐々に小さくなるように連続的に変化する。
また、XY平面の断面視における第4領域15c_17と第5領域15c_18との成す角の角度は、ライトバー15cの中心15c_5におけるプリズム15c_16およびライトバー15cの端におけるプリズム15c_16で共通の角度φ5である。
ライトバー15cの面15c_4に形成されたプリズム15c_16により、ライトバー15cの出射面15c_3におけるX軸方向の配光(配光分布)および輝度分布を容易に制御することができる。この結果、導光板13の出射面13cにおけるX軸方向の配光分布および輝度分布を精度良く制御することができる。
次に、図12を参照して、実施形態に係るライトバー15cの出射面15c_3に形成されるプリズム15c_20を説明する。図12は、実施形態に係るライトバー15cの出射面15c_3に形成されるプリズム15c_20を説明するための図である。図12には、ライトバー15cの側面が示されている。
図12に示すように、ライトバー15cの出射面15c_3に、複数のプリズム15c_20が、ライトバー15cの幅方向(Z軸方向)に並んで形成されている。プリズム15c_20は、第6領域15c_21と第7領域15c_22とを有する。第6領域15c_21は、ライトバー15cの短手方向における一端15c_23(Z軸のマイナス方向側の端)から他端15c_24(Z軸のプラス方向側の端)に向かう方向において、徐々に、プリズムシート15dの面15d_2(図7参照)に近づく領域である。第7領域15c_22は、ライトバー15cの短手方向における一端15c_23から他端15c_24に向かう方向において、徐々に、プリズムシート15dの面15d_2から離れる領域である。
また、YZ平面の断面視において、第6領域15c_21と第7領域15c_22との成す角(プリズム15c_20の頂角)の角度φ6は、たとえば、90度である。また、第6領域15c_21とプリズムシート15dの面15d_2に平行な仮想的な面15c_25との成す角の角度φ7および第7領域15c_22と面15c_25との成す角の角度φ8は、たとえば、45度である。
ここで、たとえば、図12に示すように、ライトバー15cに入射された光80の進路が、プリズム15c_20によりY軸方向と平行な方向に変更されて、進路が変更された光80がプリズムシート15dの一面15d_1(図7参照)に入射する。このように、プリズム15c_20により、Z軸方向の配光が制御される。また、ライトバー15cの出射面15c_3とは反対側の面15c_4に上述したプリズム15c_16が形成されているため、出射面15c_3に形成されたプリズム15c_20の頂角の変更等により、ライトバー15cの出射面15c_3におけるZ軸方向の配光(配光分布)および輝度分布を容易に制御することができる。この結果、導光板13の出射面13cにおけるY軸方向の配光(配光分布)および輝度分布を容易に制御することができる。
なお、プリズム15c_20の頂角の角度φ6を90度にした場合に、導光板13の出射面13cにおけるZ軸方向の配光が最も狭くなる。角度φ6を90度よりも大きくすることで、導光板13の出射面13cにおけるZ軸方向の配光が広くなる。
また、ライトバー15cは、プリズム15c_20に代えて、例えば、レンチキュラーレンズや、ドーム状の拡散素子を有してもよい。例えば、ライトバー15cがレンチキュラーレンズや、ドーム状の拡散素子を有する場合、拡散シート15eは省略されてもよい。
次に、図13および図14を用いて、実施形態に係るプリズムシート15dについて説明する。図13および図14は、実施形態に係るプリズムシート15dについて説明するための図である。
図13は、図7に示すプリズムシート15dの長手方向(X軸方向)における中央付近に形成されるプリズム15d_3について説明するための図である。図14は、図7に示すプリズムシート15dの長手方向における一端側(X軸のマイナス方向側)に形成されるプリズム15d_3について説明するための図である。プリズムシート15dの一面15d_1には、複数のプリズム15d_3が、プリズムシート15dの長手方向(X軸方向)に並んで形成されている。
図13に示すように、プリズムシート15dの長手方向における中央付近の一面15d_1には、複数のプリズム15d_3が、プリズムシート15dの長手方向(X軸方向)に並んで形成されている。プリズム15d_3は、第8領域15d_4と第9領域15d_5とを有する。第8領域15d_4は、プリズムシート15dの長手方向における一端(X軸のマイナス方向側の端)から中心に向かう方向において、徐々に、面15d_2から離れる領域である。第9領域15d_5は、プリズムシート15dの長手方向における一端(X軸のマイナス方向側の端)から中心に向かう方向において、徐々に、面15d_2に近づく領域である。一のプリズム15d_3の第9領域15d_5の一端は、一のプリズム15d_3の第8領域15d_4の一端に連続する。一のプリズム15d_3の第9領域15d_5の他端は、一のプリズム15d_3に隣接する他のプリズム15d_3の第8領域15d_4に連続する。一のプリズム15d_3の第8領域15d_4の他端は、一のプリズム15d_3に隣接する他のプリズム15d_3の第9領域15d_5に連続する。
図13に示すように、プリズムシート15dの一面15d_1に入射された光81の進路が、プリズム15d_3によりY軸方向と平行な方向に変更されて、進路が変更された光81が拡散シート15eに入射する。より具体的には、たとえば、プリズム15d_3の第8領域15d_4に入射された光81が、第9領域15d_5により面15d_2に向けて反射される。このように、プリズム15d_3により、X軸方向の配光が制御される。
図14に示すように、プリズムシート15dの一面15d_1の長手方向における一端側(X軸のマイナス方向側)においても、同様に、複数のプリズム15d_3が、プリズムシート15dの長手方向(X軸方向)に並んで形成されている。
なお、XY平面の断面視における複数のプリズム15d_3の形状は、プリズムシート15dの長手方向における中心を通る線分であって、Y軸方向と平行な線分に対して、線対称となる。
ここで、XY平面の断面視において、プリズムシート15dの長手方向における中心を含む中央部におけるプリズム15d_3の第8領域15d_4と、面15d_2に平行な仮想的な面15d_6との成す角の角度φ10(図13参照)は、プリズムシート15dの長手方向における端側のプリズム15d_3の第8領域15d_4と面15d_6との成す角の角度φ12(図14参照)よりも小さい。すなわち、X軸方向における一面15d_1の中央部に形成されたプリズム15d_3の第8領域15d_4の面15d_2に対する角度(傾斜角度)φ10は、X軸方向における一面15d_1の端部に形成された第8領域15d_4の面15d_2に対する角度(傾斜角度)φ12よりも小さい。
また、XY平面の断面視において、プリズムシート15dの長手方向における中心を含む中央部におけるプリズム15d_3の第9領域15d_5と、面15d_6との成す角の角度φ11(図13参照)は、プリズムシート15dの長手方向における端側のプリズム15d_3の第9領域15d_5と面15d_6との成す角の角度φ13(図14参照)よりも大きい。すなわち、X軸方向における一面15d_1の中央部に形成されたプリズム15d_3の第9領域15d_5の面15d_2に対する角度(傾斜角度)φ11は、X軸方向における一面15d_1の端部に形成された第9領域15d_5の面15d_2に対する角度(傾斜角度)φ13よりも大きい。
また、XY平面の断面視における第8領域15d_4と第9領域15d_5との成す角の角度は、プリズムシート15dの長手方向における中心を含む中央部におけるプリズム15d_3およびプリズムシート15dの長手方向における端側のプリズム15d_3で共通の角度φ9である。
なお、図13に示すように、XY平面の断面視における複数のプリズム15d_3の形状は、プリズムシート15dの長手方向における中心を通る線分であって、Y軸方向と平行な線分である線分72または線分83に対して、線対称となる。具体的には、線分72は、一のプリズム15d_3の第8領域15d_4と一のプリズム15d_3の第9領域15d_5との成す角を通る線分であり、線分83は、一のプリズム15d_3の第9領域15d_5と、一のプリズム15d_3に隣接する他のプリズム15d_3の第8領域15d_4との境界を通る線分である。
上述したように、XY平面の断面視における複数のプリズム15d_3の形状は、プリズムシート15dの長手方向における中心を通る線分であって、Y軸方向と平行な線分に対して、線対称となる。このため、図14に示すように、X軸方向において、プリズムシート15dの長手方向における中心よりもLED15a側に形成されたプリズム15d_3により、LED15bが発した光82であって、一面15d_1に入射された光82の進路がY軸方向と平行な方向に変更されて、進路が変更された光82が拡散シート15e(図7参照)に入射する。このように、プリズムシート15dの長手方向における中心よりもLED15a側に形成されたプリズム15d_3により、LED15bが発した光の配光制御を行うことができる。同様に、X軸方向において、プリズムシート15dの長手方向における中心よりもLED15b側に形成されたプリズム15d_3により、LED15aが発した光の配光制御を行うことができる。この結果、ライトバー15cの両側に配置されたLED15a,15bのうち、一方のLEDが断線(消灯)して、他方のLEDのみが点灯する場合であっても、LED15aおよびLED15bの両方のLEDが点灯する場合の配光分布と略同等の配光分布を維持することができる。
なお、プリズムシート15dの面15d_2は、平面であるが、この面15d_2に、図13および図14に示すように、X軸方向に複数の凸レンズ30が並んだレンチキュラレンズが設けられてもよい。凸レンズ30と面15d_2との接触角を大きくすることで、X軸方向の配光を大きくすることができる。このように、凸レンズ30と面15d_2との接触角を設定することで、X軸方向の配光(配光分布)を容易に制御することができる。この結果、導光板13の出射面13cにおけるX軸方向の配光(配光分布)を容易に制御することができる。
また、隣接する凸レンズ30間のピッチ間隔を、隣接するプリズム15d_3間のピッチ間隔よりも狭くすることで、X軸方向の輝度の均一性を容易に向上させることができる。この結果、導光板13の出射面13cにおけるX軸方向の輝度分布を容易に制御することができる。
次に、図15および図16を用いて、実施形態に係る導光板13について説明する。図15および図16は、実施形態に係る導光板13について説明するための図である。
図15に示すように、線状光源15から出射されて導光板13の入射面13aに入射された光は、照明用の光として出射面13cから第1の方向70に出射されたり、照明用の光としても使用できるデザイン用の光として出射面13cから第2の方向71に出射されたりする。なお、第1の方向70は、単一の方向ではなく、一定の範囲70a内の方向である。同様に、第2の方向71は、単一の方向ではなく、一定の範囲71a内の方向である。また、照明用の光は、第1の光の一例であり、デザイン用の光は、第2の光の一例である。また、範囲70a、または、範囲70aおよび範囲71aは、第1の照射範囲よりも広い第2の照射範囲の一例である。
図16に示すように、導光板13は、導光板13の出射面13cとは反対側の主面13d(反対面13d)を有する。導光板13の反対面13dに、複数のプリズム13e(第2のプリズムの一例)が、導光板13の短手方向(Y軸方向)に並んで形成されている。また、複数のプリズム13eは、導光板13の長手方向(X軸方向)を第2の延在方向として延在している。つまり、複数のプリズム13eの第2の延在方向と、上記した第1照明ユニットPL1のプリズム40h(第1のプリズムの一例)の第1の延在方向とは、略平行である。
本実施形態では、複数のプリズム13eは、入射面13a(図7参照)から終端面13b(図7参照)にかけて(Y軸のマイナス方向側からY軸のプラス方向側にかけて)、出射面13cから段階的に離れるように形成されている。
プリズム13eは、第1の領域13gおよび第2の領域13hを有する凸部13fと、第3の領域13iとを有する。凸部13fは、出射面13cとは反対側に突出する。なお、凸部13fは、第1の凸部の一例である。
第1の領域13gは、反射フィルム14(図7参照)により反射されて、終端面13bから入射面13aに向かう光を、照明用の光として、出射面13cから第1の方向70(図15参照)に出射させる領域である。
たとえば、第1の領域13gは、導光板13の入射面13aから終端面13bに向かう方向(Y軸のプラス方向)において、徐々に、出射面13cから離れる領域である。
第1の領域13gは、領域13g_1および領域13g_2(複数の領域)を含む。領域13g_1および領域13g_2は、平面である。出射面13cに対する領域13g_2の傾斜角度は、出射面13cに対する領域13g_1の傾斜角度よりも大きい。一のプリズム13eの領域13g_1の一端は、一のプリズム13eの第3の領域13iの一端に接続されている。また、一のプリズム13eの領域13g_1の他端は、一のプリズム13eの領域13g_2の一端に接続されている。一のプリズム13eの領域13g_2の他端は、一のプリズム13eの後述する領域13h_2に接続されている。
たとえば、領域13g_1は、反射フィルム14により反射されて、終端面13bから入射面13aに向かう光73を反射して、照明用の光として、出射面13cから第1の方向70に出射させる。また、領域13g_2は、反射フィルム14により反射されて、終端面13bから入射面13aに向かう光74を反射して、照明用の光として、出射面13cから第1の方向70に出射させる。したがって、第2照明ユニットPL2は、出射面13cに対する領域13g_1,13g_2の傾斜角度が調整されること等により、照明用の光の配光(言い換えれば、光の拡散程度)を制御することができる。なお、図15を参照して説明したように第1の方向70は単一の方向ではなく一定の範囲70a内の方向を指すが、領域13g_1により出射面13cから第1の方向70に出射される光と、領域13g_2により出射面13cから第1の方向70に出射される光とは、一定の範囲70a内で、同一の方向に進む光であってもよいし、異なる方向に進む光であってもよい。
ここで、本実施形態では、第1の領域13gにより、多くの光が反射されて配光制御されるように、複数のプリズム13eが、入射面13a(図7参照)から終端面13b(図7参照)にかけて出射面13cから段階的に離れるように形成されている。したがって、第2照明ユニットPL2は、効率的に、照明用の光の配光を制御することができる。
第2の領域13hは、入射面13aに入射された光であって、入射面13aから終端面13bに向かう光の少なくとも一部を、デザイン用の光として、出射面13cから第2の方向71(図15参照)に出射させる領域である。
たとえば、第2の領域13hは、導光板13の入射面13aから終端面13bに向かう方向(Y軸のプラス方向)において、徐々に、出射面13cに近づく領域である。第2の領域13hは、入射面13aに入射された光であって、入射面13aから終端面13bに向かう光を反射して、出射面13cから第2の方向71に出射させる。
第2の領域13hは、領域13h_1および領域13h_2(複数の領域)を含む。領域13h_1および領域13h_2は、平面である。出射面13cに対する領域13h_2の傾斜角度は、出射面13cに対する領域13h_1の傾斜角度よりも大きい。一のプリズム13eの領域13h_1の一端は、一のプリズム13eに隣接する他のプリズム13eの第3の領域13iに接続されている。また、一のプリズム13eの領域13h_1の他端は、一のプリズム13eの領域13h_2の一端に接続されている。一のプリズム13eの領域13h_2の他端は、一のプリズム13eの領域13g_2に接続されている。
たとえば、領域13h_1は、入射面13aから終端面13bに向かう光75を反射して、デザイン用の光として、出射面13cから第2の方向71に出射させる。したがって、第2照明ユニットPL2は、出射面13cに対する領域13h_1の傾斜角度が調整されること等により、デザイン用の光の配光を制御することができる。ここで、領域13h_2は、入射面13aから終端面13bに向かう光76を反射して、照明用の光として、出射面13cから第1の方向70に出射させる。
第3の領域13iは、出射面13cと平行または略平行な領域である。図17は、実施形態に係る出射面13cに対する第3の領域13iの傾斜角度の一例を説明するための図である。図17の例に示すように、たとえば、第3の領域13iは、出射面13cと平行な仮想的な領域13jとの成す角の角度φ14が、0度以上4度以下となる領域である。好ましくは、角度φ14が、0度以上1度以下である。さらに好ましくは、角度φ14が、0度以上0.5度以下である。
上述したように、第3の領域13iが、出射面13cと平行または略平行な領域であるため、導光板13の出射面13cとは反対側の主面13d側に存在する物体を出射面13c側から視認した場合に、視認される物体の物理的な連続性が高い。すなわち、視認される物体の歪みが抑制される。よって、導光板13は、上述した所望の透光性を有する。
ここで、プリズム13eのY軸方向における長さ(プリズム13eのY軸方向における寸法)D4に対する第3の領域13iのY軸方向における長さ(第3の領域13iのY軸方向における寸法)D3の割合P1は、0.6(60%)以上1.0(100%)未満である。なお、割合P1は、P1=D3/D4で表される。
なお、長さD4は、第1の領域13gのY軸方向における長さ(第1の領域13gのY軸方向における寸法)D1と、第2の領域13hのY軸方向における長さ(第2の領域13hのY軸方向における寸法)D2と、長さD3との和である。すなわち、長さD4は、D4=D1+D2+D3で表される。
以上、実施形態に係る第2照明ユニットPL2について説明した。第2照明ユニットPL2は、導光板13と、反射フィルム14とを備える。導光板13は、線状光源15から出射された光が入射される入射面13a、および、入射面13aに入射された光を出射する出射面13cを有する。反射フィルム14は、導光板13の入射面13aとは反対側の終端面13bに対向し、終端面13bから漏れる光を反射する。導光板13の出射面13cとは反対側の主面13dには、反射フィルム14により反射されて終端面13bから入射面13aに向かう光を、照明用の光として出射面13cから第1の方向70に出射させるとともに、入射面13aに入射された光であって入射面13aから終端面13bに向かう光を、デザイン用の光として出射面13cから第1の方向70と異なる第2の方向71に出射させる複数のプリズム13eが、入射面13aから終端面13bにかけて、出射面13cから段階的に離れるように形成されている。
また、第2照明ユニットPL2では、プリズム13eは、導光板13の出射面13cとは反対側に突出する凸部13fを有する。凸部13fは、入射面13aから終端面13bに向かう方向において、徐々に、出射面13cから離れる領域であって、終端面13bから入射面13aに向かう光を照明用の光として出射面13cから第1の方向70に出射させる領域である第1の領域13gを有する。第1の領域13gは、複数の領域(複数の平面)13g_1,13g_2を含む。なお、第1の領域13gは、1つの平面の領域または1つの曲面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の平面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の曲面の領域を含んでもよい。また、第1の領域13gは、1つ以上の平面の領域、および、1つ以上の曲面の領域を含んでもよい。
また、第2照明ユニットPL2では、凸部13fは、入射面13aから終端面13bに向かう方向において、徐々に、出射面13cに近づく領域であって、少なくとも、入射面13aから終端面13bに向かう光を、デザイン用の光として出射面13cから第2の方向71に出射させる領域である第2の領域13hを有する。第2の領域13hは、複数の領域(複数の平面)13h_1,13h_2を含む。なお、第2の領域13hは、1つの平面の領域または1つの曲面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の平面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の曲面の領域を含んでもよい。また、第2の領域13hは、1つ以上の平面の領域、および、1つ以上の曲面の領域を含んでもよい。
また、第2照明ユニットPL2では、第2の領域13hに含まれる複数の領域13h_1,13h_2のうち、1つ(領域13h_2)は、入射面13aから終端面13bに向かう光を、照明用の光として出射面13cから第1の方向70に出射させる。なお、第2照明ユニットPL2において、第2の領域13hに2つ以上の複数の領域(複数の平面または複数の曲面)が含まれる場合には、第2の領域13hに含まれる複数の領域のうち、少なくとも1つが、入射面13aから終端面13bに向かう光を、照明用の光として出射面13cから第1の方向70に出射させてもよい。
上述した構成を有する第2照明ユニットPL2によれば、上述したように、照明用の光の配光、および、デザイン用の光の配光の2種類の光の配光を制御することができる。なお、第2照明ユニットPL2は、照明用の光およびデザイン用の光の2種類の光を出射可能な構成を示したが、第2照明ユニットPL2は、少なくとも照明用の光(拡散光)を出射可能な構成であればよい。
また、上述したように、実施形態に係る第2照明ユニットPL2では、導光板13の一端側に線状光源15が配置され、他端側に厚さが比較的薄い反射フィルム14が配置される。また、実施形態では、第1の領域13gにより、多くの光が反射されて配光制御されるように、複数のプリズム13eが、入射面13aから終端面13bにかけて出射面13cから段階的に離れるように形成されている。したがって、第2照明ユニットPL2は、効率的に、照明用の光の配光を制御することができる。
次に、図18を参照して、変形例1に係る第2照明ユニットPL200について説明する。変形例1の説明において、実施形態に係る第2照明ユニットPL2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。図18は、変形例1に係る導光板13について説明するための図である。
図18に示すように、導光板13の主面13dに、複数のプリズム13e,13mが、導光板13の短手方向(Y軸方向)に、後述する発光パターン79の明部79a(図19参照)および暗部79b(図19参照)に応じて形成されている。変形例1では、複数のプリズム13e,13mは、入射面13a(図7参照)から終端面13b(図7参照)にかけて、出射面13cから段階的に離れるように形成されている。
変形例1に係るプリズム13mは、入射面13aに入射された光であって入射面13aから終端面13bに向かう光、および、反射フィルム14により反射されて終端面13bから入射面13aに向かう光を、照明用の光として出射面13cから第1の方向70(図15参照)に出射させる。プリズム13mは、出射面13cとは反対側に突出する凸部13nと、第3の領域13iとを有する。凸部13nは、第4の領域13kと、領域(第5の領域)13h_2とを有する。なお、凸部13nは、第2の凸部の一例である。
第4の領域13kは、反射フィルム14(図7参照)により反射されて、終端面13bから入射面13aに向かう光を、照明用の光として、出射面13cから第1の方向70(図15参照)に出射させる領域である。
たとえば、第4の領域13kは、導光板13の入射面13aから終端面13bに向かう方向(Y軸のプラス方向)において、徐々に、出射面13cから離れる領域である。
第4の領域13kは、領域13k_1および領域13g_2(複数の領域)を含む。領域13k_1は、平面である。出射面13cに対する領域13k_1の傾斜角度は、出射面13cに対する領域13g_1(図16参照)の傾斜角度と同一である。ただし、領域13k_1のY軸方向における長さは、領域13g_1のY軸方向における長さよりも短い。
なお、第4の領域13kは、1つの平面の領域または1つの曲面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の平面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の曲面の領域を含んでもよい。また、第4の領域13kは、1つ以上の平面の領域、および、1つ以上の曲面の領域を含んでもよい。
同様に、プリズム13mが、第5の領域13h_2として、1つの平面の領域を含む場合について例示したが、第5の領域13h_2は、1つの曲面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の平面の領域を含んでもよいし、3つ以上の複数の曲面の領域を含んでもよい。また、第5の領域13h_2は、1つ以上の平面の領域、および、1つ以上の曲面の領域を含んでもよい。
一のプリズム13mの領域13k_1の一端は、一のプリズム13mの第3の領域13iの一端に接続されている。一のプリズム13mの第3の領域13iの他端は、一のプリズム13mに隣接する他のプリズム13mの領域13h_2、または、一のプリズム13mに隣接するプリズム13eの領域13h_1(図16参照)に接続されている。また、一のプリズム13mの領域13k_1の他端は、一のプリズム13mの領域13g_2の一端に接続されている。一のプリズム13mの領域13g_2の他端は、一のプリズム13mの領域13h_2の一端に接続されている。一のプリズム13mの領域13h_2の他端は、一のプリズム13mに隣接するプリズム(プリズム13mまたは13e)の第3の領域13iに接続されている。
たとえば、領域13k_1は、反射フィルム14により反射されて、終端面13bから入射面13aに向かう光を反射して、照明用の光として、出射面13cから第1の方向70に出射させる。
プリズム13eは、実施形態において図15を参照して説明したように、デザイン用の光を出射面13cから第2の方向71(図15参照)に出射させる領域13h_1を有するため、第2の方向71から利用者が見た場合に、相対的に明るく感じる部分である。また、プリズム13mは、第5の領域として光を出射面13cから第1の方向70に出射させる領域13h_2のみを有し、領域13h_1のようにデザイン用の光を出射面13cから第2の方向71に出射させる領域を有さないため、第2の方向71から利用者が見た場合に、相対的に暗く感じる部分である。すなわち、プリズム13mは、後述する暗部79b(図19参照)に対応し、プリズム13eは、後述する明部79a(図19参照)に対応する。
次に、図19を参照して、変形例1において、第2の方向71(図15参照)から利用者が第2照明ユニットPL200を観察した場合に利用者により観察される発光状態(発光パターン)の一例について説明する。図19は、変形例1において、第2の方向71から利用者が第2照明ユニットPL200を観察した場合の発光パターン79の一例について説明するための図である。
図19に示すように、利用者により観察される発光パターン79は、輝度が相対的に高い明部79aと、輝度が相対的に低い暗部79bとを有する。ここで、利用者は、利用者に向けて比較的光が出射されているプリズム13eを観察することで明部79aを認識し、利用者に向けて比較的光が出射されていない上述したプリズム13mを観察することで暗部79bを認識する。すなわち、図19において、明部79aの位置にはプリズム13eが形成されており、暗部79bの位置にはプリズム13mが形成されている。より具体的には、図19に示すように、たとえば、明部79aに対応するプリズム13eおよび暗部79bに対応するプリズム13mが交互にX軸方向に一列に並んだプリズム列が、Y軸方向に、複数形成されている。また、図19の例では、プリズム13eまたはプリズム13mが形成されるX軸方向の位置は、発光パターン79の明部79aまたは暗部79bの位置に対応するように、プリズム列ごとにずれている。ここで、Y軸方向は、入射面13aから終端面13bに向かう方向であり、X軸方向は、Y軸方向に交差する方向である。なお、図19には、全てのプリズム13e,13mが図示されているのではなく、一部のプリズム13e,13mが図示されている。
プリズム13eおよびプリズム13mの長さや数、配置位置等を調整することで、発光パターン79の明部79aおよび暗部79bの輝度を調整したり、発光パターンを変更したりすることができる。また、プリズム13eにおける領域13h_1の長さ(Y軸方向における寸法)を調整することで、明部79aの明るさの階調を制御することができるため、デザインの表現性を向上することができる。
なお、図18の例では、第5の領域として、領域13h_2が、入射面13aから終端面13bに向かう光を照明用の光として出射面13cから第1の方向70に出射させる場合について説明した。しかしながら、第5の領域として、入射面13aから終端面13bに向かう方向において徐々に出射面13cに近づく領域であって、入射面13aから終端面13bに向かう光を、デザイン用の光として出射面13cから第2の方向71に出射させ、かつ、図16を参照して説明した実施形態の第2の領域13hのうち出射面13cから第2の方向71(図15参照)にデザイン用の光を出射させる領域13h_1よりも小さい領域を採用してもよい。このような第5の領域を第2の方向71から観察した場合に、第5の領域に対応する出射面13cの部分の輝度は、実施形態の第2の領域13hに対応する出射面13cの部分の輝度よりも小さくなる。そのため、このような第5の領域は、暗部79bに対応する領域となる。
以上、変形例1に係る第2照明ユニットPL200について説明した。変形例1に係る第2照明ユニットPL200によれば、実施形態と同様に、ドームランプとして広範囲(第2の照射範囲)を照射できるとともに、第2の方向において、様々な形状のデザイン光を照射することができる。
なお、上述した実施形態では、導光板13のプリズム13e(第2のプリズム)は、第1の領域13gおよび第2の領域13hにより形成される角張った凸部である場合を示したが、例えば、第1の領域13gおよび第2の領域13hを合わせて1つの曲面とした円弧状の凸部であってもよい。
また、第1の領域13gおよび第2の領域13hそれぞれは、2つの平面により形成されたが、例えば、第1の領域13gおよび第2の領域13hそれぞれは、1つの平面により形成されてもよい。あるいは、第1の領域13gおよび第2の領域13hそれぞれを円弧状の面としてもよい。
また、導光板13のプリズム13eは、凸部である場合に限定されるものではなく、凹部であってもよい。
上述してきたように、実施形態に係る面状照明装置PLは、第1照明ユニットPL1と、第2照明ユニットPL2とを備える。第1照明ユニットPL1は、第1の延在方向に延在する第1のプリズム40hによって配光制御された出射光が第1の照射範囲で被照射体へ出射される。第2照明ユニットPL2は、第1照明ユニットPL1に対して被照射体とは反対側に設けられ、第2の延在方向に延在する第2のプリズムによって配光制御された出射光が前記第1のプリズムを通過し、前記第1の照射範囲よりも広い第2の照射範囲で前記被照射体へ出射される。この配置関係により、モアレ縞の発生を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、第1照明ユニットPL1における導光板40のプリズム40h(第1のプリズム)の第1の延在方向と、第2照明ユニットPL2における導光板13のプリズム13e(第2のプリズム)の第2の延在方向とは、略平行である場合について説明したが、第1の延在方向および第2の延在方向が略平行ではなく、互いに交差する方向であってもよい。
例えば、第1照明ユニットPL1を第2照明ユニットPL2に対して、XY平面上で所定角度だけ回転させて配置する。これにより、導光板40におけるプリズム40hの第1の延在方向が、導光板13におけるプリズム13eの第2の延在方向に対して所定角度だけバイアスがかかる。つまり、プリズム40hの第1の延在方向およびプリズム13eの第2の延在方向が所定角度だけずれた状態で交差する。これにより、第2照明ユニットPL2から出射された光が第1照明ユニットPL1のプリズム40hの干渉をうけにくくなるため、モアレ縞の発生をより抑制することができる。
なお、第1照明ユニットPL1を回転させる角度は、面状照明装置PLとしての意匠性を損なわず、また、第1照明ユニットPL1の光軸ずれを乗員が認識できない角度(例えば、0.3度〜1度程度)が好ましい。
また、第1照明ユニットPL1を所定角度だけ回転させる場合に限らず、第2照明ユニットPL2を所定角度だけ回転させてもよい。つまり、第1照明ユニットPL1および第2照明ユニットPL2のうちいずれか一方を、他方に対して所定角度だけ回転させる。
なお、第1照明ユニットPL1または第2照明ユニットPL2を回転させることで、プリズム40hおよびプリズム13eそれぞれの延在方向を交差させる場合に限らず、例えば、導光板13,40の製造に用いる金型の設計を変更してもよい。具体的には、導光板13,40の金型は、プリズム40hの第1の延在方向およびプリズム13eの第2の延在方向が交差するように設計される。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1a 第1照明部、1b 第2照明部、2 光源ユニット、10,15a,15b LED、11,50 ハウジングフレーム、12a,12b,60 FPC、13,40 導光板、14 反射フィルム、15 線状光源、15c ライトバー、15d プリズムシート、20 TIR−フレネル複合レンズ、30 視野制御フィルム、63 鏡面反射フィルム、40h プリズム(第1のプリズム)、13e,13m プリズム(第2のプリズム)、PL 面状照明装置、PL1 第1照明ユニット、PL2 第2照明ユニット
Claims (8)
- 第1の延在方向に延在する第1のプリズムによって配光制御された出射光が第1の照射範囲で被照射体へ出射される第1照明ユニットと、
前記第1照明ユニットに対して前記被照射体とは反対側に設けられ、第2の延在方向に延在する第2のプリズムによって配光制御された出射光が前記第1のプリズムを通過し、前記第1の照射範囲よりも広い第2の照射範囲で前記被照射体へ出射される第2照明ユニットと
を備える、面状照明装置。 - 前記第1の延在方向および前記第2の延在方向は、略平行である
請求項1に記載の面状照明装置。 - 前記第1の延在方向および前記第2の延在方向は、交差する
請求項1に記載の面状照明装置。 - 前記第1照明ユニットは、
第1の光源と、
前記第1の光源の光が入射する側面である入射面および前記入射面から入射した前記光を出射する主面である出射面を有する第1の導光板と、
前記第1の導光板の前記入射面および前記第1の光源の間に配置され、前記第1の光源の光の配光角度を制限して前記入射面に入射させる視野制御フィルムと
を備える、請求項1〜3のいずれか1つに記載の面状照明装置。 - 前記第2照明ユニットは、
第2の光源と、
前記第2の光源の光が入射する側面である入射面および前記入射面から入射した前記光を出射する主面である出射面を有する第2の導光板と、
前記第2の導光板の前記入射面および前記第2の光源の間に配置され、前記第2の光源の光を拡散して前記入射面に入射させる拡散部材と
を備える、請求項1〜4のいずれか1つに記載の面状照明装置。 - 前記拡散部材は、
前記第2の導光板の前記入射面に沿って設けられるシート状の部材である
請求項5に記載の面状照明装置。 - 前記第2の導光板の前記入射面とは反対側の終端面に対向し、前記終端面から漏れる光を反射する反射部材をさらに備え、
複数の前記第2のプリズムは、
前記第2の導光板の前記出射面とは反対側の反対面に、前記入射面から前記終端面にかけて、前記出射面から段階的に離れるように形成され、前記反射部材により反射されて前記終端面から前記入射面に向かう光を、第1の光として前記出射面から第1の方向に出射させるとともに、前記入射面に入射された光であって前記入射面から前記終端面に向かう光を、第2の光として前記出射面から前記第1の方向と異なる第2の方向に出射させる、
請求項5または6に記載の面状照明装置。 - 複数の前記第2のプリズムのうち前記第1の光を出射させる第1の領域が、複数の平面または曲面を含んでいる
請求項7に記載の面状照明装置。
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-
2018
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