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JP2019202671A - 車載用ワイヤハーネス - Google Patents

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JP2019202671A JP2018099616A JP2018099616A JP2019202671A JP 2019202671 A JP2019202671 A JP 2019202671A JP 2018099616 A JP2018099616 A JP 2018099616A JP 2018099616 A JP2018099616 A JP 2018099616A JP 2019202671 A JP2019202671 A JP 2019202671A
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直通 榎
浩志 北田
Hiroshi Kitada
浩志 北田
斉藤耕太
Kota Saito
耕太 斉藤
由浩 今西
Yoshihiro Imanishi
由浩 今西
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Abstract

【課題】 ノイズを抑制することができる車載用ワイヤハーネスを提供する。【解決手段】 車載用ワイヤハーネス1は、複数の配線2と、複数の配線2を囲繞する導電性遮蔽体3と、導電性遮蔽体3とグランド電位を有する車体Bとの間に接続される複数のグランド接続部材4と、を備えている。このとき、複数のグランド接続部材4間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車に搭載される車載用ワイヤハーネスに関する。
特許文献1には、複数の配線と、前記複数の配線を囲繞するシールド外装材と、を備えたワイヤハーネスが開示されている。このとき、シールド外装材の両端部は、アース線を用いてアースポイントに接続されている。
特開2015−72883号公報
ところで、特許文献1に記載されたワイヤハーネスは、シールド外装材の両端部が接地されているから、一定のノイズ低減効果が得られる。しかしながら、外来ノイズがワイヤハーネスに結合したときに、ワイヤハーネスに定在波が発生することがある。このため、特定の周波数でノイズが大きくなり、ノイズが低減し難い傾向がある。また、ノイズが大きくなる周波数が、ワイヤハーネスに接続された機器で誤動作を生じ易い周波数と一致すると、ワイヤハーネスに接続された各種の機器で誤動作が生じる虞れがある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ノイズを抑制することができる車載用ワイヤハーネスを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数の配線と、前記複数の配線を囲繞する導電性遮蔽体と、前記導電性遮蔽体とグランド電位を有する車体との間に接続される複数のグランド接続部材と、を備えた車載用ワイヤハーネスであって、前記複数のグランド接続部材間の長さ寸法は、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されていることを特徴としている。
また、他の発明は、複数の配線を備えた車載用ワイヤハーネスであって、前記複数の配線とグランド電位を有する車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを有する複数の中継コネクタを備え、前記複数の中継コネクタ間の長さ寸法は、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、ノイズを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態による車載用ワイヤハーネスを示す縦断面図である。 車載用ワイヤハーネスを図1中の矢示II−II方向からみた横断面図である。 第1の実施形態と第1,第2の比較例について、挿入損失の周波数特性を示す特性線図である。 本発明の第2の実施形態による車載用ワイヤハーネスを示す縦断面図である。 図4中のグランド接続部材を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第3の実施形態による車載用ワイヤハーネスを示す縦断面図である。 図6中のグランド接続部材を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第4の実施形態による車載用ワイヤハーネスを示す縦断面図である。 図8中のグランド接続部材を拡大して示す縦断面図である。 本発明の第5の実施形態による車載用ワイヤハーネスを示す縦断面図である。 図10中の中継コネクタを拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態による車載用ワイヤハーネスを、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2は本発明の第1の実施形態による車載用ワイヤハーネス1を示している。車載用ワイヤハーネス1は、複数の配線2と、複数の配線2を囲繞する導電性遮蔽体3と、導電性遮蔽体3とグランド電位を有する車体Bとの間に接続される複数のグランド接続部材4と、を備えている。
配線2は、導体線に絶縁被覆が施されており、例えば信号または電力を伝達する。配線2の両端は、例えばバッテリ、インバータ、モータ、コントローラ等のような各種の機器に接続される。
導電性遮蔽体3は、例えば導電性の金属材料によって筒状に形成された導電性チューブによって構成されている。導電性遮蔽体3の内部には、全ての配線2が収容されている。これにより、導電性遮蔽体3は、配線2を電気的に遮蔽(シールド)している。導電性遮蔽体3の具体例としては、例えばアルミ箔等の金属箔、金属線を編み込んだ編組線、樹脂フィルムに金属膜を蒸着等により形成させたものが挙げられる。
グランド接続部材4は、例えば導電性金属材料によって形成された導電性クランプ4Aを含んでいる。導電性クランプ4Aは、導電性遮蔽体3の周方向に沿って延びるC字状に形成され、弾性変形が可能となっている。導電性クランプ4Aは、一対の端部4A1,4A2を有している。これらの端部4A1,4A2は、拡開可能となっている。導電性クランプ4Aの内部に導電性遮蔽体3を挿入するときには、端部4A1,4A2の間隔が広げられる。このとき、導電性クランプ4Aは、導電性遮蔽体3を挟持した状態で導電性遮蔽体3に接触している。導電性クランプ4Aは、例えばボルト(図示せず)によって車体Bに取り付けられる。
複数のグランド接続部材4間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されている。具体的には、隣り合う2つのグランド接続部材4間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。
本実施形態の車載用ワイヤハーネス1は上述のように構成される。次に、車載用ワイヤハーネス1によるノイズの抑制効果を確認するために、車載用ワイヤハーネス1に対してBCI(Bulk Current Injection)を模擬した試験を行った。その結果を図3に示す。
BCI試験では、注入プローブを用いて車載用ワイヤハーネス1にノイズを注入する。図3は、ポート1(入力端子)を注入プローブとし、ポート2(出力端子)を車載用ワイヤハーネス1の車載機器端部として、これらの間の挿入損失(S21)の周波数特性を示している。
図3中の一点鎖線は、第1の比較例として、車載用ワイヤハーネス1の導電性遮蔽体3をグランド(車体B)に接続しない場合の挿入損失を示している。図3中の破線は、第2の比較例として、車載用ワイヤハーネス1の両端で導電性遮蔽体3をグランド(車体B)に接続した場合の挿入損失を示している。図3中の実線は、第1の実施形態として、車載用ワイヤハーネス1の0.1875m間隔の全てのグランド接続部材4をグランド(車体B)に接続した場合の挿入損失を示している。
図3に示すように、第2の比較例では、第1の比較例に比べて、ノイズが抑制されている。しかしながら、第2の比較例であっても、例えば200MHz以上で300MHz以下の周波数帯域では、ノイズの抑制効果が小さくなっている。
これに対し、第1の実施形態では、400MHz以下の全ての周波数帯域において、第1の比較例に比べて、ノイズが20dB程度抑制されている。これに加え、第1の実施形態では、特定の周波数でノイズの抑制効果が著しく悪化することはなく、全ての周波数帯域において、ノイズの抑制効果を得ることができる。このため、第1の実施形態では、第2の比較例に比べて、例えば200MHz以上で300MHz以下の周波数帯域で、ノイズの抑制効果が高くなっている。
かくして、本実施形態による車載用ワイヤハーネス1では、3つ以上のグランド接続部材4がグランド電位を有する車体Bに接続される。このため、複数のグランド接続部材4を通じてノイズを車体B側に逃がすことができるから、車載用ワイヤハーネス1に外来ノイズが結合し難くなる。
また、車載用ワイヤハーネス1にノイズが結合したときでも、特定の周波数でノイズが大きくなることがない。具体的に説明すると、グランド接続部材4のように、インピーダンスが大きく変わる部位では、ノイズの反射が生じる。車載用ワイヤハーネス1に定在波が生じた場合には、車載用ワイヤハーネス1の端部から波長の4分の1となる位置で、定在波の最初の腹が到来する。定在波の腹では電力が強くなる。このため、隣り合う2つのグランド接続部材4の間隔(長さ寸法L)が例えばノイズの波長の4分の1となる場合に、ノイズは大きくなる。
これに対し、本実施形態による車載用ワイヤハーネス1では、複数のグランド接続部材4間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1よりも小さい値(未満)に設定されている。このとき、400MHzのノイズに応じた波長の4分の1は、0.1875m程度である。そこで、本実施形態では、複数のグランド接続部材4間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。
これにより、400MHz以下の周波数では、車載用ワイヤハーネス1には定在波の腹が現れなくなる。即ち、グランド接続部材4間で定在波が生じるときでも、定在波の周波数はノイズの最高周波数である400MHzよりも高い。このため、定在波によるノイズの増大を抑制することができる。この結果、ノイズを低減し難い周波数がなくなり、ノイズの抑制効果を高めることができると共に、イミュニティ耐性が強くなる。
また、複数のグランド接続部材4は、導電性クランプ4Aを含んでいる。このため、導電性クランプ4Aで筒状の導電性遮蔽体3を挟むことができ、導電性クランプ4Aを用いて導電性遮蔽体3を車体Bに電気的に接続することができる。
次に、図4および図5を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の特徴は、複数のグランド接続部材が、複数の配線と車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを備えた中継コネクタを含むことにある。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同一の構成要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2の実施形態による車載用ワイヤハーネス11は、第1の実施形態による車載用ワイヤハーネス1とほぼ同様に、配線12、導電性遮蔽体13、グランド接続部材14を備えている。配線12は、第1の実施形態の配線2と同様に構成されている。導電性遮蔽体13は、第1の実施形態の導電性遮蔽体3と同様に構成されている。但し、配線12は、複数の分割配線12Aに分割されている。同様に、導電性遮蔽体13は、複数の分割遮蔽体13Aに分割されている。
第2の実施形態では、グランド接続部材14は、複数の配線12と車体Bとの間に接続されるラインバイパスコンデンサ16を備えた中継コネクタ15を含んでいる。
中継コネクタ15は、2つの分割配線12A間に位置して、これらの間を電気的に接続している。これに加え、中継コネクタ15は、2つの分割遮蔽体13A間に位置して、これらの間を電気的に接続している。中継コネクタ15は、プリント基板15Aと、プリント基板15Aに設けられ2つの分割配線12Aを接続する第1の導体パターン15Bと、プリント基板15Aに設けられ2つの分割遮蔽体13Aを接続する第2の導体パターン15Cと、第2の導体パターン15Cおよび分割遮蔽体13Aを車体Bに電気的に接続する接続部15Dとを備えている。ラインバイパスコンデンサ16は、例えばチップ部品によって構成され、第1の導体パターン15Bと第2の導体パターン15Cとの間に電気的に接続されている。
このとき、第1の導体パターン15Bは、配線12の本数と同じ数だけプリント基板15Aに形成されている。このため、プリント基板15Aには、配線12の本数と同数のラインバイパスコンデンサ16が設けられている。
複数のグランド接続部材14間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されている。具体的には、隣り合う2つのグランド接続部材14間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。
かくして、このように構成された第2の実施形態においても、前述した第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。また、第2の実施形態では、複数のグランド接続部材14は、複数の配線12と車体Bとの間に接続されるラインバイパスコンデンサ16を備えた中継コネクタ15を含んでいる。このため、配線12に結合したノイズを、ラインバイパスコンデンサ16を通じて車体Bに逃がすことができる。従って、第1の実施形態に比べて、車載用ワイヤハーネス11のイミュニティ耐性を向上させることができる。
次に、図6および図7を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の特徴は、ラインバイパスコンデンサが貫通コンデンサによって構成されたことにある。なお、第3の実施形態において、第2の実施形態と同一の構成要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3の実施形態による車載用ワイヤハーネス21は、第2の実施形態による車載用ワイヤハーネス11とほぼ同様に、配線12、導電性遮蔽体13、グランド接続部材22を備えている。
第3の実施形態では、グランド接続部材22は、複数の配線12と車体Bとの間に接続されるラインバイパスコンデンサとしての貫通コンデンサ24を備えた中継コネクタ23を含んでいる。貫通コンデンサ24は、軸方向に貫通した信号線部24Aと、信号線部24Aと絶縁された状態で信号線部24Aの周囲を取り囲む円筒状の外周電極部24Bとを備えている。信号線部24Aと外周電極部24Bとの間には、例えば絶縁樹脂材料が充填されている。信号線部24Aの両端は、2つの分割配線12Aに接続されている。
中継コネクタ23は、複数の貫通コンデンサ24を保持している。このため、中継コネクタ23は、2つの分割配線12A間に位置して、貫通コンデンサ24を介して2つの分割配線12Aの間を電気的に接続している。中継コネクタ23は、貫通コンデンサ24の両端側に設けられ接続部23Aを備えている。このとき、貫通コンデンサ24の外周電極部24Bは、接続部23Aを通じて車体Bに電気的に接続される。貫通コンデンサ24は、配線12の本数と同数だけ中継コネクタ23に設けられている。
複数のグランド接続部材22間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されている。具体的には、隣り合う2つのグランド接続部材22間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。
かくして、このように構成された第3の実施形態においても、前述した第2の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。なお、貫通コンデンサ24は、円柱状のものに限らず、例えばチップ状に形成された3端子コンデンサでもよい。
次に、図8および図9を用いて、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の特徴は、複数のグランド接続部材が、複数の配線と車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサと、ラインバイパスコンデンサに直列接続された抵抗とを備えた中継コネクタを含むことにある。なお、第4の実施形態において、第2の実施形態と同一の構成要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。
第4の実施形態による車載用ワイヤハーネス31は、第2の実施形態による車載用ワイヤハーネス11とほぼ同様に、配線12、導電性遮蔽体13、グランド接続部材32を備えている。
但し、第4の実施形態では、グランド接続部材32は、複数の配線12と車体Bとの間に接続されるラインバイパスコンデンサ34と、ラインバイパスコンデンサ34に直列接続された抵抗35とを備えた中継コネクタ33を含んでいる。
中継コネクタ33は、2つの分割配線12A間に位置して、これらの間を電気的に接続している。これに加え、中継コネクタ33は、2つの分割遮蔽体13A間に位置して、これらの間を電気的に接続している。中継コネクタ33は、第2の実施形態による中継コネクタ15とほぼ同様に構成されている。このため、中継コネクタ33は、プリント基板33Aと、プリント基板33Aに設けられ2つの分割配線12Aを接続する第1の導体パターン33Bと、プリント基板33Aに設けられ2つの分割遮蔽体13Aを接続する第2の導体パターン33Cと、第2の導体パターン33Cおよび分割遮蔽体13Aを車体Bに電気的に接続する接続部33Dとを備えている。ラインバイパスコンデンサ34と抵抗35とは、直列接続されると共に、第1の導体パターン33Bと第2の導体パターン33Cとの間に接続されている。ラインバイパスコンデンサ34と抵抗35とは、いずれもチップ部品によって構成されている。
このとき、第1の導体パターン33Bは、配線12の本数と同じ数だけプリント基板33Aに形成されている。このため、プリント基板33Aには、配線12の本数と同数のラインバイパスコンデンサ34および抵抗35が設けられている。
複数のグランド接続部材32間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されている。具体的には、隣り合う2つのグランド接続部材32間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。
かくして、このように構成された第4の実施形態においても、前述した第2の実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。また、分割遮蔽体13Aと車体Bとの間の抵抗値がある程度大きい場合には、分割遮蔽体13Aに結合した高周波ノイズが車体Bに逃げずに、ラインバイパスコンデンサ34を介して配線12に結合してしまう虞れがある。これに対し、第4の実施形態では、複数のグランド接続部材32は、複数の配線12と車体Bとの間に接続されるラインバイパスコンデンサ34と、ラインバイパスコンデンサ34に直列接続された抵抗35とを備えた中継コネクタ33を含んでいる。このため、高周波ノイズが分割遮蔽体13Aから配線12に結合するのを、抵抗35によって抑制することができ、分割遮蔽体13Aに結合した高周波ノイズを車体Bに逃がすことができる。従って、車載用ワイヤハーネス31のイミュニティ耐性をさらに向上させることができる。
次に、図10および図11を用いて、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の特徴は、複数の配線が絶縁体によって囲繞されると共に、複数の配線と車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを有する中継コネクタを備えたことにある。なお、第5の実施形態において、第2の実施形態と同一の構成要素は同一の符号を付し、その説明を省略する。
第5の実施形態による車載用ワイヤハーネス41は、配線42、絶縁体43、中継コネクタ44を備えている。配線42は、第2の実施形態の配線12と同様に構成されている。配線42は、複数の分割配線42Aに分割されている。
絶縁体43は、例えば絶縁性の樹脂材料によって筒状に形成された樹脂チューブによって構成されている。絶縁体43の内部には、全ての配線42が収容されている。絶縁体43は、複数の分割絶縁体43Aに分割されている。
中継コネクタ44は、複数の配線42と車体Bとの間に接続されるラインバイパスコンデンサ16を備えている。中継コネクタ44は、2つの分割配線42A間に位置して、これらの間を電気的に接続している。これに加え、中継コネクタ44は、2つの分割絶縁体43A間に位置している。中継コネクタ44は、プリント基板44Aと、プリント基板44Aに設けられ2つの分割配線42Aを接続する第1の導体パターン44Bと、第1の導体パターン44Bとは別個の第2の導体パターン44Cと、第2の導体パターン44Cを車体Bに電気的に接続する接続部44Dとを備えている。ラインバイパスコンデンサ16は、第1の導体パターン44Bと第2の導体パターン44Cとの間に接続されている。
このとき、第1の導体パターン44Bは、配線42の本数と同じ数だけプリント基板44Aに形成されている。このため、プリント基板44Aには、配線42の本数と同数のラインバイパスコンデンサ16が設けられている。
複数の中継コネクタ44間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されている。具体的には、隣り合う2つの中継コネクタ44間の長さ寸法Lは、ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。
かくして、このように構成された第5の実施形態においては、車載用ワイヤハーネス41にノイズが結合するが、ラインバイパスコンデンサ16を介してノイズを車体Bに逃がすことができる。また、400MHz以下の周波数では、車載用ワイヤハーネス41には定在波の腹が現れなくなる。
なお、第5の実施形態では、配線42はラインバイパスコンデンサ16を介して車体Bに接続されるものとした。本発明はこれに限らず、例えば第4の実施形態と同様に、配線はラインバイパスコンデンサと抵抗との直列接続回路を介して車体に接続されてもよい。また、第5の実施形態では、チップ部品からなるラインバイパスコンデンサ16を用いるものとした。本発明はこれに限らず、ラインバイパスコンデンサ16に代えて、第3の実施形態と同様に、貫通コンデンサを用いてもよい。
前記各実施形態で記載した具体的な数値は、一例を示したものであり、例示した値に限らない。これらの数値は、例えば適用対象の仕様に応じて適宜設定される。
前記各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。
次に、上記の実施形態に含まれる発明について記載する。本発明は、複数の配線と、前記複数の配線を囲繞する導電性遮蔽体と、前記導電性遮蔽体とグランド電位を有する車体との間に接続される複数のグランド接続部材と、を備えた車載用ワイヤハーネスであって、前記複数のグランド接続部材間の長さ寸法は、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されていることを特徴としている。
このように構成したことにより、グランド接続部材間で定在波が生じるときでも、定在波の周波数はノイズの最高周波数よりも高い。このため、定在波によるノイズの増大を抑制することができる。この結果、ノイズを低減し難い周波数がなくなり、ノイズの抑制効果を高めることができる。
本発明では、前記複数のグランド接続部材は、導電性クランプを含んでいる。このため、導電性クランプで筒状の導電性遮蔽体を挟むことができ、導電性クランプを用いて導電性遮蔽体を車体に電気的に接続することができる。
本発明では、前記複数のグランド接続部材は、前記複数の配線と前記車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを備えた中継コネクタを含んでいる。このため、配線に結合したノイズを、ラインバイパスコンデンサを通じて車体に逃がすことができる。従って、車載用ワイヤハーネスのイミュニティ耐性を向上させることができる。
本発明では、前記複数のグランド接続部材は、前記複数の配線と前記車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサと、前記ラインバイパスコンデンサに直列接続された抵抗とを備えた中継コネクタを含んでいる。このため、高周波ノイズが導電性遮蔽体から配線に結合するのを、抵抗によって抑制することができ、導電性遮蔽体に結合した高周波ノイズを車体に逃がすことができる。従って、車載用ワイヤハーネスのイミュニティ耐性をさらに向上させることができる。
本発明では、前記複数のグランド接続部材間の長さ寸法は、前記ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されている。これにより、グランド接続部材間で定在波が生じるときでも、定在波の周波数はノイズの最高周波数である400MHzよりも高い。このため、定在波によるノイズの増大を抑制することができる。この結果、ノイズを低減し難い周波数がなくなり、ノイズの抑制効果を高めることができる。
また、本発明は、複数の配線を備えた車載用ワイヤハーネスであって、前記複数の配線とグランド電位を有する車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを有する複数の中継コネクタを備え、前記複数の中継コネクタ間の長さ寸法は、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されていることを特徴としている。このため、配線に結合したノイズを、ラインバイパスコンデンサを通じて車体に逃がすことができる。従って、車載用ワイヤハーネスのイミュニティ耐性を向上させることができる。
1,11,21,31,41 車載用ワイヤハーネス
2,12,42 配線
3,13 導電性遮蔽体
4,14,22,32 グランド接続部材
4A 導電性クランプ
15,23,33,44 中継コネクタ
16,34 ラインバイパスコンデンサ
24 貫通コンデンサ(ラインバイパスコンデンサ)
35 抵抗
43 絶縁体

Claims (6)

  1. 複数の配線と、
    前記複数の配線を囲繞する導電性遮蔽体と、
    前記導電性遮蔽体とグランド電位を有する車体との間に接続される複数のグランド接続部材と、を備えた車載用ワイヤハーネスであって、
    前記複数のグランド接続部材間の長さ寸法は、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されていることを特徴とする車載用ワイヤハーネス。
  2. 前記複数のグランド接続部材は、導電性クランプを含むことを特徴とする請求項1に記載の車載用ワイヤハーネス。
  3. 前記複数のグランド接続部材は、前記複数の配線と前記車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを備えた中継コネクタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の車載用ワイヤハーネス。
  4. 前記複数のグランド接続部材は、前記複数の配線と前記車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサと、前記ラインバイパスコンデンサに直列接続された抵抗とを備えた中継コネクタを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の車載用ワイヤハーネス。
  5. 前記複数のグランド接続部材間の長さ寸法は、前記ノイズの最高周波数が400MHzである場合に、0.1875m以下に設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載用ワイヤハーネス。
  6. 複数の配線を備えた車載用ワイヤハーネスであって、
    前記複数の配線とグランド電位を有する車体との間に接続されるラインバイパスコンデンサを有する複数の中継コネクタを備え、
    前記複数の中継コネクタ間の長さ寸法は、ノイズの最高周波数に応じた波長の4分の1以下に設定されていることを特徴とする車載用ワイヤハーネス。
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