JP2019133328A - タッチパッドモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】組立て性を向上しつつ、振動出力を大きくすることができるタッチパッドモジュールを提供する。【解決手段】タッチパッド103を振動させるタッチパッドモジュール1であって、支持台2と、前記支持台によって支持されるばね部と、前記ばね部によって支持されて前記タッチパッドが固定される基板3と、前記基板に実装される振動モータ8と、を備える。前記基板は、前記ばね部によって前記基板の厚み方向である縦方向に振動可能に支持される。【選択図】図2
Description
本発明は、タッチパッドモジュールに関する。
従来、タッチパッドと呼ばれるセンサ装置がノート型PC、タブレットコンピュータ、スマートフォン等の各種機器に備えられる。タッチパッドは、平面状のセンサをなぞる操作者の指の位置を検出する装置である。タッチパッドを用いた入力デバイスの一例は、特許文献1に開示される。
特許文献1の入力デバイスでは、トラックパッド(タッチパッド)の底部には、機械スイッチが設けられる。トラックパッドは、可撓ヒンジによりフレームに接続される。可撓ヒンジは、力を加えられると屈曲するがトラックパッドをニュートラル位置に戻すように復元力を発生させる弾性部材である。操作者がトラックパッドのトラック表面を押した場合、トラックパッドは下向きに回動し、機械スイッチが動作する。機械スイッチの動作により、ボタン信号が生成される。
上記特許文献1の入力デバイスでは、トラックパッドを押し下げることにより操作者は機械スイッチによりクリック感を得ることができる。しかしながら、近年では、タッチパッドに振動を与える振動デバイスを用いることにより、あかたも物理的なボタンを押したようなクリック感の触覚フィードバックを操作者に与える技術も開発されている。但し、従来の振動デバイスでは、組み立てが容易であるとは言えず、コストダウンが望まれる現状である。
上記状況に鑑み、本発明は、組立て性を向上しつつ、振動出力を大きくすることができるタッチパッドモジュールを提供することを目的とする。
本発明の例示的なタッチパッドモジュールは、タッチパッドを振動させるタッチパッドモジュールであって、支持台と、前記支持台によって支持されるばね部と、前記ばね部によって支持されて前記タッチパッドが固定される基板と、前記基板に実装される振動モータと、を備え、前記基板は、前記ばね部によって前記基板の厚み方向である縦方向に振動可能に支持される。
例示的な本発明のタッチパッドモジュールによれば、組立て性を向上しつつ、振動出力を大きくすることができる。
以下に本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態のタッチパッドモジュールでは、図面において、基板の長手方向をX方向として「第1方向」と称し、X方向と直交する基板の短手方向をY方向として「第2方向」と称し、基板の厚み方向をZ方向として「縦方向」と称する。「縦方向」は、「上下方向」とも称する場合がある。Z方向は、X方向とY方向に直交する。より具体的には、第1方向一方側をX1、第1方向他方側をX2、第2方向一方側をY1、第2方向他方側をY2、上側をZ1、下側をZ2とする。なお、これらの方向の定義は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係および方向を示すものではない。
<1.ノート側PCの構成>
まず、後述する本実施形態に係るタッチパッドモジュールを搭載される機器の一例として、ノート型PCについて説明する。図1は、例示的な実施形態に係るノート型PC100の外観を模式的に示す全体斜視図である。なお、図1においては、タッチパッドモジュール1についての先述した方向の定義に合せて、X方向、Y方向、およびZ方向を示す。
まず、後述する本実施形態に係るタッチパッドモジュールを搭載される機器の一例として、ノート型PCについて説明する。図1は、例示的な実施形態に係るノート型PC100の外観を模式的に示す全体斜視図である。なお、図1においては、タッチパッドモジュール1についての先述した方向の定義に合せて、X方向、Y方向、およびZ方向を示す。
図1に示すノート型PC100は、筐体101と、キーボード102と、タッチパッド103と、表示部104と、を有する。
筐体101は、キーボード102を格納し、机上に設置される。表示画面1041を含む表示部104は、筐体101に対して回動可能に一端部を接続され、キーボード102を上方から覆う状態である閉状態と、表示画面1041を視認可能な開状態と、をとることができる。
筐体101は、上部に筐体上部1011を含む。筐体上部1011は、第1方向および第2方向に拡がるキーボード102が上方に露出する上面部を有し、当該上面部におけるキーボード102の第2方向他方側に開口部1011Aを有する。開口部1011Aは、上下方向に貫通する孔である。
タッチパッド103は、開口部1011Aの内部に配置され、開口部1011Aを介して上方へ露出する。すなわち、ノート型PC100を利用するユーザは、キーボード102より自己側へ位置するタッチパッド103に指を接触させることができる。タッチパッド103は、第1方向および第2方向に拡がる平面状のセンサを有し、当該センサに接触された指の平面上の位置を検出する。位置検出には、例えば静電容量方式が用いられる。
ノート型PC100は、タッチパッドモジュール1を備える。タッチパッドモジュール
1は、タッチパッド103を縦方向(上下方向)に振動させる装置である。タッチパッドモジュール1は、筐体上部1011に固定される。なお、タッチパッドモジュール1の固定方法については、後述する。
1は、タッチパッド103を縦方向(上下方向)に振動させる装置である。タッチパッドモジュール1は、筐体上部1011に固定される。なお、タッチパッドモジュール1の固定方法については、後述する。
タッチパッドモジュール1は、タッチパッド103に縦方向の振動を与えることで、タッチパッド103に指を接触させたユーザに対して触覚フィードバックを与えることができる。例えば、タッチパッド103が備える不図示の感圧センサにより指による押圧が検知されると、タッチパッドモジュール1によりタッチパッド103が振動し、あたかもタッチパッド103を押し込んだクリック感をユーザは得ることができる。
すなわち、ノート型PC100においては、タッチパッド103を指でなぞることにより、指の位置検出に応じて表示画面1041においてカーソル移動を行ったり、タッチパッド103を指で押圧することにより、クリックに応じた各種操作を行うことができる。
なお、クリック感の他にも、タッチパッド103の振動により、例えば、物体表面のスベスベ感、ザラザラ感などの触覚フィードバックをユーザに与えることもできる。
<2.タッチパッドモジュールの第1実施形態>
次に、第1実施形態に係るタッチパッドモジュールについて説明する。図2は、第1実施形態に係るタッチパッドモジュール1にタッチパッド103を設置した状態を示す上方から視た斜視図である。図3は、タッチパッドモジュール1から基板3を取り外した状態を示す上方から視た斜視図である。図4は、図3の状態を下方から視た斜視図である。図5は、タッチパッドモジュール1の一部構成の分解斜視図である。図6は、タッチパッドモジュール1を第1方向一方側(X1方向)へ視た側面図である。図7は、図6に示す領域Aにおける要部側面断面図である。
次に、第1実施形態に係るタッチパッドモジュールについて説明する。図2は、第1実施形態に係るタッチパッドモジュール1にタッチパッド103を設置した状態を示す上方から視た斜視図である。図3は、タッチパッドモジュール1から基板3を取り外した状態を示す上方から視た斜視図である。図4は、図3の状態を下方から視た斜視図である。図5は、タッチパッドモジュール1の一部構成の分解斜視図である。図6は、タッチパッドモジュール1を第1方向一方側(X1方向)へ視た側面図である。図7は、図6に示す領域Aにおける要部側面断面図である。
タッチパッドモジュール1は、主に、ブラケット2と、基板3と、ばね部41,42と、ダンパー51,52と、振動モータ8と、を有する。基板3の厚み方向がZ方向(上下方向(縦方向))であり、基板3の長手方向がX方向(第1方向)であり、基板3の短手方向がY方向(第2方向)である。
ブラケット(支持台)2は、第1方向および第2方向に拡がって形成される一枚の板状部材である。すなわち、ブラケット2は、一つの板からの打ち抜きにより形成することができ、生産性を向上できる。ブラケット2は、例えば、SUS材などから形成される。また、ブラケット2は、後述するダンパー回避孔2A,2Bをはじめとする各種の貫通孔を有する。
ばね部41,42は、板ばね部材であり、リーフスプリングとも称される。ばね部41は、第1片部411と、第2片部412と、第3片部413と、を有する。第1片部411は、第1方向に延びる。第2片部412は、第1片部411の第1方向一方側端部、第1方向中央位置、および第1方向他方側端部のそれぞれから第2方向他方側且つ下方へ傾斜して延びて形成される。第3片部413は、第2片部412の第2方向他方側端を連結して第1方向に延び、第1片部411に対して略平行である。すなわち、ばね部41は、第2方向に折れ曲がりつつ延びて形成される。
ばね部42は、第1片部421と、第2片部422と、第3片部423と、を有する。第1片部421は、第1方向に延びる。第2片部422は、第1片部421の第1方向一方側端部、第1方向中央位置、および第1方向他方側端部のそれぞれから第2方向一方側且つ下方へ傾斜して延びて形成される。第3片部423は、第2片部422の第2方向一方側端を連結して第1方向に延び、第1片部421に対して略平行である。すなわち、ばね部42は、第2方向に折れ曲がりつつ延びて形成される。
ばね部41の第1片部411は、ブラケット2において第2方向他方側に第1方向に3つ並んで形成されたネジ孔2Iとネジ71によって、ブラケット2の下面にネジ止めされる。ばね部42の第1片部421は、ブラケット2において第2方向一方側に第1方向に3つ並んで形成されたネジ孔2Jとネジ72によって、ブラケット2の下面にネジ止めされる。なお、図5に、ばね部42のネジ72による固定を示す。すなわち、ばね部41,42は、第2方向に対向して配置され、ブラケット2に固定・支持される。
ダンパー51,52は、それぞれ第1方向を長手方向として延びる一つの部材であり、例えばシリコンゴムなどにより形成される。ブラケット2においては、第2方向他方側に第1方向に延びる貫通孔であるダンパー回避孔2Aが形成され、ばね部41の第3片部413は、ダンパー回避孔2Aの下方に位置して上方から視てダンパー回避孔2Aを介して露出する。ダンパー51は、第3片部413上に例えば両面テープにより固定される。ダンパー51の上面は、ダンパー回避孔2Aよりも上方に位置する。すなわち、ダンパー51は、ダンパー回避孔2Aを上下方向に貫通する。
また、ブラケット2においては、第2方向一方側に第1方向に延びる貫通孔であるダンパー回避孔2Bが形成され、ばね部42の第3片部423は、ダンパー回避孔2Bの下方に位置して上方から視てダンパー回避孔2Bを介して露出する。ダンパー52は、第3片部423上に例えば両面テープにより固定される。ダンパー52の上面は、ダンパー回避孔2Bよりも上方に位置する。すなわち、ダンパー52は、ダンパー回避孔2Bを上下方向に貫通する。
基板3は、例えばリジッド基板である。基板3の下面は、ダンパー51,52の上面に例えば両面テープにより固定される。基板3の上面は、タッチパッド103の下面に例えば両面テープにより固定される。すなわち、基板3は、ダンパー51,52を介してばね部41,42によって支持され、タッチパッド103が固定される。基板3は、ばね部41,42によって基板3の厚み方向である縦方向(上下方向)に振動可能に支持される。
基板3には、振動モータ8および電子部品91,92が実装される(図2)。振動モータ8は、基板部と、当該基板部に対して平行な方向に振動する振動体(いずれも不図示)と、を有する横リニア型振動モータである。例えば、基板部を介して供給される電流によりコイルに発生する電磁力と磁石との相互作用により、振動体が振動する。振動体は、基板3の実装面に沿う方向、すなわち第1方向および第2方向で規定される平面に沿う方向に振動し、特に本実施形態では第2方向に振動する。
振動モータ8は、基板3の下面側に下方に突出して実装され、基板3の中央に配置される。ここで、ブラケット2には、振動モータ回避孔2Cが形成される。振動モータ回避孔2Cは、略十字形状を有して上下方向に貫通する貫通孔であり、ブラケット2の中央に位置する。振動モータ8は、振動モータ回避孔2Cの内側に配置される。
また、電子部品91,92は、基板3の下面側に下方に突出して実装される。なお、図2において、電子部品91,92は模式的に示しており、電子部品は例えば、ICパッケージ、コンデンサ、トランス、抵抗器等、各種部品が想定される。
ここで、ブラケット2には、電子部品回避孔2D,2Eが形成される。電子部品回避孔2D,2Eは、振動モータ回避孔2Cを第1方向両側から挟んで配置され、上下方向に貫通する貫通孔である。電子部品91,92は、それぞれ電子部品回避孔2D,2Eの内側に配置される。
振動モータ、および電子部品は、基板3の上面に実装してもよいが、本実施形態のように、基板3の下面に実装させて、各部品を回避孔によりブラケット2と干渉しないようにすることで、タッチパッドモジュール1の上下方向の厚みを薄型化することができる。
また、振動モータ回避孔2Cと電子部品回避孔2D,2Eとは別個であるので、ブラケット2に不要な大きさの貫通孔を形成する必要が無く、ブラケット2の強度を向上できる。また、振動モータ回避孔2Cと電子部品回避孔2D,2Eは、ブラケット2を形成する打ち抜きによって形成することができるので、生産効率を向上できる。
タッチパッドモジュール1が例えばノート型PC100(図1)に搭載される場合は、ブラケット2は、ノート型PC100の筐体上部1011に固定される。具体的には、ブラケット2の第2方向他方側縁部には、内側に切欠いた切欠き2Fが第1方向に3つ並んで形成される。切欠き2F内にネジ61が配置され、ネジ61によってブラケット2は筐体上部1011にネジ止めされる。また、ブラケット2の第2方向中央位置の第1方向両端部には、孔部2Hが形成される。孔部2Hを通してネジ63によってブラケット2は筐体上部1011にネジ止めされる。また、ブラケット2の第2方向一方側端部には、第1方向に3つ並んだ孔部2Gが形成される。孔部2Gを通してネジ62によってブラケット2は筐体上部1011にネジ止めされる。
このような本実施形態のタッチパッドモジュール1では、振動モータ8の駆動が停止されているとき、図7に示すように、基板3とブラケット2との間には隙間Sが形成される。振動モータ8を駆動により振動させることで、タッチパッドモジュール1全体が振動モジュールとして縦方向の振動を出力し、基板3が縦方向に振動する。このときの振動出力は大きくなる。さらに、タッチパッドモジュール1の組立て性は良好であり、コストダウンが可能となる。
基板3にタッチパッド103を設置するので、タッチパッド103に大きな縦方向の振動を与えることができ、タッチパッド103に指を接触させるユーザに対して適切な触覚フィードバックを与えることができる。
特に、振動モータ8の振動周波数は、タッチパッド103、基板3、振動モータ8、およびばね部41,42からなる振動系の共振周波数と一致させることが望ましい。これにより、タッチパッドモジュール1の振動出力をより大きくすることができる。
また、ダンパー51,52を設けることにより、ブラケット2への振動伝播を抑制し、振動音を低減することができる。
なお、ばね部は、ブラケット2の上面に固定し、その固定箇所より上方へ向かって折曲がって延びる形状とし、ばね部の上面にダンパーを固定してもよい。但し、先述したように、ダンパー51,52は、ダンパー回避孔2A,2Bよりも下方の第3片部413、423に固定され、ダンパー回避孔2A,2Bを上方へ貫通し、ダンパー回避孔2A,2Bよりも上方で基板3に固定される実施形態としたほうが、タッチパッドモジュール1の薄型化が可能となる。
また、上記実施形態で用いるダンパー部材は、基板3の長手方向(第1方向)に沿って延びるそれぞれ一つのダンパー51,52の組であるので、振動出力を安定化でき、且つ、ダンパー部材を構成する部材数を削減して組立て性を向上できる。
また、振動モータ8は、基板3の中央に配置されるので、基板3のたわみが大きくなり、振動出力を大きくすることができる。
また、電子部品91,92は、振動モータ8の両側の対称位置に配置されることが望ましい。これにより、基板3の傾きを抑制し、振動出力を安定化できる。
また、ばね部41,42は、折れ曲がりつつ延びて形成される方向である第2方向に対向して配置され、振動モータ8は第2方向に振動する。これにより、ばね部41,42が基板3の振動を妨げず、振動出力を大きくすることができる。
なお、振動モータ8は、横リニア型に限ることはなく、例えば、基板部の垂直方向に振動体が振動する縦リニア型を用いてもよい。その場合、振動モータは、タッチパッドモジュールの縦方向(上下方向)に振動する。但し、横リニア型を用いたほうが振動モータの縦方向のサイズを小さくでき、タッチパッドモジュールに適する。なお、その他にも、例えば偏心型の振動モータを用いることも可能である。
<3.タッチパッドモジュールの第2実施形態>
次に、先述した第1実施形態の変形例としての第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係るタッチパッドモジュールから基板を取り外した状態を示す上方から視た斜視図であり、図3に対応する図である。図9は、図8の状態を下方から視た斜視図であり、図4に対応する図である。
次に、先述した第1実施形態の変形例としての第2実施形態について説明する。図8は、第2実施形態に係るタッチパッドモジュールから基板を取り外した状態を示す上方から視た斜視図であり、図3に対応する図である。図9は、図8の状態を下方から視た斜視図であり、図4に対応する図である。
本実施形態では、ばね部としてばね部410と用いており、ばね部410は、第1片部410A、第2片部410B、第3片部410C、第1片部410D、第2片部410E、第3片部410F、連結部410G、および連結部410Hを有し、一つの板ばね部材として形成される。
ばね部410のうち、第1片部410A、第2片部410B、第3片部410C、第1片部410D、第2片部410E、および第3片部410Fについては、先述した第1実施形態でのばね部41,42の構成と同様である。連結部410Gは、第3片部410C,410Fの第1方向一方側端部同士を第2方向に連結する。連結部410Hは、第3片部410C,410Fの第1方向他方側端部同士を第2方向に連結する。
第3片部410C,410Fと、連結部410G,410Hにより、リング形状のリング部4101が形成される。
ブラケット2は、第1方向一方側に第2方向に延びる貫通孔であるダンパー回避孔2Kと、第1方向他方側に第2方向に延びる貫通孔であるダンパー回避孔2Lと、を有する。連結部410Gは、ダンパー回避孔2Kよりも下方に位置し、上方から視てダンパー回避孔2Kを介して露出する。連結部410Hは、ダンパー回避孔2Lよりも下方に位置し、上方から視てダンパー回避孔2Lを介して露出する。
第2方向に延びるダンパー53は、連結部410Gの上面に固定され、ダンパー回避孔2Kを上方に貫通する。ダンパー53の上面は、ダンパー回避孔2Kよりも上方に位置し、基板3の下面に固定される。第2方向に延びるダンパー54は、連結部410Hの上面に固定され、ダンパー回避孔2Lを上方に貫通する。ダンパー54の上面は、ダンパー回避孔2Lよりも上方に位置し、基板3の下面に固定される。
このような第2実施形態によっても、基板3に実装された振動モータ8を振動させることで、タッチパッドモジュール1は、縦方向の大きな振動出力を発生させることができる。また、ダンパー53,54により、ブラケット2への振動伝播を抑制できる。
特に、ばね部410はリング部4101を有するので、ばね部410のばね定数が大きくなり、振動出力を大きくすることができる。また、ばね部410は、一つの板ばね部材から構成されるので、組立て性を向上できる。
また、図10は、第2実施形態の変形例に係るタッチパッドモジュールにおける図9に対応する図である。本変形例では、ばね部として、ばね部41〜44を用いる。
ばね部41〜44は、別個の板ばね部材である。ばね部43とばね部44は、第1方向に対向して配置される。ばね部43は、第1方向一方側且つ下方へ向かって折曲がりつつ延びて形成され、第1方向一方側へ向かう順に1片部431、第2片部432、および第3片部433を有する。第1片部431は、ネジ73によってブラケット2の下面に固定される。ばね部44は、第1方向他方側且つ下方へ向かって折曲がりつつ延びて形成され、第1方向他方側へ向かう順に1片部441、第2片部442、および第3片部443を有する。第1片部441は、ネジ74によってブラケット2の下面に固定される。すなわち、ばね部41〜44は、リング状に配置される。
ばね部43の第3片部433は、ブラケット2に形成された孔部2Mの下方に位置し、上方から視て孔部2Mを介して露出する。ダンパー530は、第3片部433に固定され、孔部2Mを上方に貫通し、基板3に固定される。ばね部44の第3片部443は、ブラケット2に形成された孔部2Nの下方に位置し、上方から視て孔部2Nを介して露出する。ダンパー540は、第3片部443に固定され、孔部2Nを上方に貫通し、基板3に固定される。
このような変形例によれば、ばね部41〜44の各第3片部413,423,433,443によってリング形状のリング部が形成されるので、用いるばね部のばね定数が大きくなり、振動出力を大きくすることができる。
<4.ブラケット固定箇所の変形例>
図11は、ブラケット2の相手側の機器(例えばノート型PC100)に対する固定箇所に関する構成の変形例を示す要部側面断面図であり、図7に対応する図である。
図11は、ブラケット2の相手側の機器(例えばノート型PC100)に対する固定箇所に関する構成の変形例を示す要部側面断面図であり、図7に対応する図である。
本変形例では、ブラケット2をネジ61によって例えばノート型PC100の筐体上部1011に固定する箇所に、ダンパー55を設ける。ダンパー55は、円柱形状の側面全周に径方向内側に凹む溝部55Aが形成される構成を有する。
ダンパー55は、溝部55Aがブラケット2に形成された切欠き2F(図2)に嵌合されることで、ブラケット2に固定される。ネジ61は、ダンパー55を上下方向に貫通する貫通孔部55Bを通される。ネジ61によってブラケット2は筐体上部1011にネジ止めされる。
これにより、ブラケット2の振動はダンパー55を介して機器(ノート型PC100等)側に伝わるので、機器側への振動の伝播を抑制できる。
<5.本実施形態による作用効果>
以上のように本実施形態に係るタッチパッドモジュール1は、タッチパッド103を振動させるタッチパッドモジュールであって、支持台(ブラケット)2と、前記支持台によって支持されるばね部(41,42等)と、前記ばね部によって支持されて前記タッチパッドが固定される基板3と、前記基板に実装される振動モータ8と、を備える。前記基板3は、前記ばね部によって前記基板の厚み方向である縦方向に振動可能に支持される。
以上のように本実施形態に係るタッチパッドモジュール1は、タッチパッド103を振動させるタッチパッドモジュールであって、支持台(ブラケット)2と、前記支持台によって支持されるばね部(41,42等)と、前記ばね部によって支持されて前記タッチパッドが固定される基板3と、前記基板に実装される振動モータ8と、を備える。前記基板3は、前記ばね部によって前記基板の厚み方向である縦方向に振動可能に支持される。
このような構成によれば、振動モータが振動することにより、タッチパッドモジュール全体が振動モジュールとして縦方向の振動を出力する。また、組立て性を向上することもできる。
また、前記振動モータ8の振動周波数は、前記タッチパッド103、前記基板3、前記振動モータ8、および前記ばね部(41,42等)からなる振動系の共振周波数と一致する。これにより、タッチパッドモジュールの振動出力をより大きくすることができる。
また、前記基板3は、第1ダンパー部材(51,52等)を介して前記ばね部(41,42等)に支持される。これにより、支持台への振動伝播を抑制し、振動音を低減できる。
また、前記支持台2は、ダンパー回避孔(2A,2B等)を有し、前記第1ダンパー部材(51,52等)は、前記支持台に対して前記基板3側とは縦方向の反対側において前記ばね部に支持され、前記第1ダンパー部材は、前記ダンパー回避孔を前記基板側へ貫通して前記基板に固定される。これにより、タッチパッドモジュールを薄型化することができる。
前記第1ダンパー部材(51,52等)は、前記基板3の長手方向に沿って延びる一つのダンパーが前記基板の短手方向に対向して配置されて構成されるダンパーの組(51,52)を有する。これにより、振動出力を安定化できる。また、第1ダンパー部材を構成する部材数を削減し、組立て性を向上できる。
また、前記ばね部(410等)は、少なくとも一つの板ばね部材から構成され、前記基板3を支持するリング形状のリング部(4101等)を有する。これにより、ばね部のばね定数が大きくなり、振動出力が大きくなる。
また、前記ばね部410は、一つの前記板ばね部材から構成される。これにより、組立て性が向上する。
また、前記タッチパッドモジュール1を有する機器(100等)側と前記支持台2との固定箇所に第2ダンパー部材55が配置される。これにより、支持台の振動の機器側への伝播を抑制できる。
また、前記振動モータ8は、前記基板3の中央に配置される。これにより、基板のたわみが大きくなり、振動出力を大きくできる。
また、前記支持台2は、前記振動モータ8、および前記基板3に実装される電子部品91,92が内側に配置される貫通孔2C〜2Eを有する。これにより、タッチパッドモジュールの薄型化が可能となる。
また、前記貫通孔は、前記振動モータ8が内側に配置される振動モータ回避孔2Cと、前記電子部品91,92が内側に配置される電子部品回避孔2D,2Eと、を含み、前記振動モータ回避孔と前記電子部品回避孔は、別個である。これにより、支持台に不要な大きさの貫通孔を形成する必要が無くなり、支持台の強度が向上する。
また、前記基板3に実装される電子部品91,92は、前記振動モータ8の両側の対称位置に配置される。これにより、基板3の傾きを抑制し、振動出力を安定化できる。
また、前記振動モータ8は、前記基板3の実装面に沿う方向に振動する振動体を有する。これにより、振動モータの縦方向のサイズを小さくできる。
また、前記ばね部は、折れ曲がりつつ延びて形成される方向に対向して配置される一対の板ばね部材41,42を有し、前記振動モータ8は、前記板ばね部材が対向する方向に振動する。これにより、板ばね部材が基板の振動を妨げず、振動出力を大きくすることができる。
また、本実施形態に係る機器(100等)は、上記いずれかの構成のタッチパッドモジュール1と、タッチパッド103と、を備える。これにより、タッチパッドモジュールによりタッチパッドを充分に振動させて、タッチパッドを操作するユーザに触覚フィードバックを適切に与えることができる。
<6.その他>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
例えば、本発明に係るタッチパッドモジュールは、ノート型PCに限らず、タブレットコンピュータ、スマートフォン等の各種機器に搭載することが可能である。
本発明は、例えばノート型PCのタッチパッドを振動させる用途に利用することができる。
100・・・ノート型PC、101・・・筐体、1011・・・筐体上部、102・・・キーボード、103・・・タッチパッド、104・・・表示部、1・・・タッチパッドモジュール、2・・・ブラケット、3・・・基板、41〜44、410・・・ばね部、51〜55、530、540・・・ダンパー、61〜63・・・ネジ、71〜74・・・ネジ、8・・・振動モータ、91,92・・・電子部品
Claims (15)
- タッチパッドを振動させるタッチパッドモジュールであって、
支持台と、
前記支持台によって支持されるばね部と、
前記ばね部によって支持されて前記タッチパッドが固定される基板と、
前記基板に実装される振動モータと、
を備え、
前記基板は、前記ばね部によって前記基板の厚み方向である縦方向に振動可能に支持される、
タッチパッドモジュール。 - 前記振動モータの振動周波数は、前記タッチパッド、前記基板、前記振動モータ、および前記ばね部からなる振動系の共振周波数と一致する、請求項1に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記基板は、第1ダンパー部材を介して前記ばね部に支持される、請求項1または請求項2に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記支持台は、ダンパー回避孔を有し、
前記第1ダンパー部材は、前記支持台に対して前記基板側とは縦方向の反対側において前記ばね部に支持され、
前記第1ダンパー部材は、前記ダンパー回避孔を前記基板側へ貫通して前記基板に固定される、請求項3に記載のタッチパッドモジュール。 - 前記第1ダンパー部材は、前記基板の長手方向に沿って延びる一つのダンパーが前記基板の短手方向に対向して配置されて構成されるダンパーの組を有する、請求項3または請求項4に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記ばね部は、少なくとも一つの板ばね部材から構成され、前記基板を支持するリング形状のリング部を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記ばね部は、一つの前記板ばね部材から構成される、請求項6に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記タッチパッドモジュールを有する機器側と前記支持台との固定箇所に第2ダンパー部材が配置される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記振動モータは、前記基板の中央に配置される、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記支持台は、前記振動モータ、および前記基板に実装される電子部品が内側に配置される貫通孔を有する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記貫通孔は、前記振動モータが内側に配置される振動モータ回避孔と、前記電子部品が内側に配置される電子部品回避孔と、を含み、
前記振動モータ回避孔と前記電子部品回避孔は、別個である、請求項10に記載のタッチパッドモジュール。 - 前記基板に実装される電子部品は、前記振動モータの両側の対称位置に配置される、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記振動モータは、前記基板の実装面に沿う方向に振動する振動体を有する、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュール。
- 前記ばね部は、折れ曲がりつつ延びて形成される方向に対向して配置される一対の板ばね部材を有し、
前記振動モータは、前記板ばね部材が対向する方向に振動する、請求項13に記載のタッチパッドモジュール。 - 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のタッチパッドモジュールと、タッチパッドと、を備える機器。
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