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JP2019185567A - メッセージ提供装置及びプログラム - Google Patents

メッセージ提供装置及びプログラム Download PDF

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JP2019185567A JP2018077919A JP2018077919A JP2019185567A JP 2019185567 A JP2019185567 A JP 2019185567A JP 2018077919 A JP2018077919 A JP 2018077919A JP 2018077919 A JP2018077919 A JP 2018077919A JP 2019185567 A JP2019185567 A JP 2019185567A
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Abstract

【課題】複数のユーザがグループを構成し、グループ内でメッセージをやり取りする場合において、ユーザ間のメッセージを記憶し、また、記憶したメッセージを必要に応じて出力し得る技術を提供する。【解決手段】ボットサーバA(16A)はチャットボットを実現し、グループチャット内でユーザとメッセージをやり取りしてプリントサービスを提供する。チャットボットは、ユーザから第1の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されてから第2の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されるまでの間におけるメッセージを記憶し、ユーザからの要求に応じ、記憶されたメッセージから要求に合致するメッセージを抽出してプリント出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、メッセージ提供装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、ユーザからの動作指示の結果を報告するメッセージを、そのメッセージの宛て先を明示して通知するメッセージ通知装置が記載されている。動作指示検出部は、メッセージから動作指示を検出するとともに、該メッセージを書き込んだメンバを指示者として特定し、報告メッセージ表示部は、該動作指示に従って動作した結果についてのメッセージを、該指示者を宛て先として明記した状態で家族伝言板に表視させる。
特許文献2には、メッセージコミュニケーションサービス上で、やり取りされたメッセージのコピーや移動を指示する、あるいはメッセージを他グループに共有させることが記載されている。
他方で、チャットやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等の、ユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービスでは、このメッセージサービス上で動作する、音声や文字を介した、人間との対話をシミュレーションする目的で設計された(擬人化)ソフトウェアロボットプログラム(以下、これを「チャットボット」という)が提案されている。チャットボットは、ユーザから入力されたメッセージから特定の単語や語句を検出し、それに合う予め用意された応答を出力するように動作する。チャットボットとしては、企業や店舗などの、広告用または商業用に割り当てられたメッセンジャーサービスアカウントが運用するものもあり、ユーザは自然なメッセージのやり取りを通じてチャットボットと会話を楽しむことができる。また、2人のユーザ間でのメッセージのやり取りだけでなく、3人以上のユーザでグループを構成し、グループ内でのメッセージのやり取りもでき(グループチャット)、複数人で会話を楽しみながら、チャットボットに対して種々のサービスを実行させることができる。
特開2014−164522号公報 特開2015−197813号公報
チャットボットは、基本的には、ユーザ間のメッセージの文脈と、最も新しいメッセージを認識してサービスを実行するものであり、ユーザ間のメッセージそのものを記録する機能も、これらのメッセージを必要に応じてプリントし、あるいは所望の場所に転送する機能も有していない。
本発明は、複数のユーザがグループを構成し、グループ内でメッセージをやり取りする場合において、ユーザ間のメッセージを記憶し、また、記憶したメッセージを必要に応じて出力し得る技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージを記憶する記憶手段と、前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力する制御手段とを備えるメッセージ提供装置である。
請求項2に記載の発明は、前記要求には、前記メッセージの属性が含まれる請求項1に記載のメッセージ提供装置である。
請求項3に記載の発明は、前記属性には、前記メッセージの送信元、日付、タイプ、特定文字列の少なくともいずれかが含まれる請求項2に記載のメッセージ提供装置である。
請求項4に記載の発明は、前記記憶手段は、特定グループを構成するユーザからのメッセージを記憶し、前記制御手段は、前記特定グループ外のユーザからの要求の場合には、前記メッセージを出力しない請求項1に記載のメッセージ提供装置である。
請求項5に記載の発明は、前記記憶手段は、特定グループを構成するユーザからのメッセージを記憶し、前記制御手段は、前記特定グループ外のユーザからの要求の場合には、一定条件を満たすときに前記メッセージを出力する請求項1に記載のメッセージ提供装置である。
請求項6に記載の発明は、前記一定条件には、前記特定グループ外のユーザが、前記特定グループを構成するいずれかのユーザと他のグループを構成する場合が含まれる請求項5に記載のメッセージ提供装置である。
請求項7に記載の発明は、前記一定条件には、前記特定グループを構成するいずれかのユーザからの許可がある場合が含まれる請求項5に記載のメッセージ提供装置である。
請求項8に記載の発明は、ユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶する記憶手段と、前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されたメッセージを抽出して出力する制御手段とを備えるメッセージ提供装置である。
請求項9に記載の発明は、複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶する記憶手段と、前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力する制御手段とを備えるメッセージ提供装置である。
請求項10に記載の発明は、前記記憶手段は、前記ユーザから第1の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されてから第2の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されるまでの間におけるメッセージを記憶する請求項8、9のいずれかに記載のメッセージ提供装置である。
請求項11に記載の発明は、前記記憶手段は、前記メッセージサービスに参加してから退出するまでの間におけるメッセージを記憶する請求項8、9のいずれかに記載のメッセージ提供装置である。
請求項12に記載の発明は、前記一定条件には、前記メッセージの属性が含まれる請求項8、9のいずれかに記載のメッセージ提供装置である。
請求項13に記載の発明は、前記属性には、前記メッセージの送信元、日付、タイプ、特定文字列の少なくともいずれかが含まれる請求項12に記載のメッセージ提供装置である。
請求項14に記載の発明は、前記記憶手段は、前記メッセージサービスから退出した場合に、記憶した前記メッセージを消去する請求項11に記載のメッセージ提供装置である。
請求項15に記載の発明は、前記記憶手段は、前記メッセージサービスから退出した場合に、記憶した前記メッセージを保持する請求項11に記載のメッセージ提供装置である。
請求項16に記載の発明は、前記記憶手段は、前記メッセージサービスから退出した場合に、記憶した前記メッセージのうち、前記ユーザからの要求に応じて出力されたメッセージを消去する請求項11に記載のメッセージ提供装置である。
請求項17に記載の発明は、コンピュータに、ユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージを記憶装置に記憶するステップと、前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶装置に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力するステップとを実行させるプログラムである。
請求項18に記載の発明は、コンピュータに、ユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶装置に記憶するステップと、前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶装置に記憶されたメッセージを抽出して出力するステップとを実行させるプログラムである。
請求項19に記載の発明は、コンピュータに、複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶装置に記憶するステップと、前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶装置に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力するステップとを実行させるプログラムである。
請求項1−19に記載の発明によれば、複数のユーザ間でのメッセージを記憶し、また、記憶したメッセージを必要に応じて出力し得る。
請求項2,3に記載の発明によれば、さらに、メッセージの属性によりメッセージが抽出されて出力される。
請求項4に記載の発明によれば、さらに、特定グループ外のユーザからの要求によるメッセージの出力が規制される。
請求項5−7に記載の発明によれば、さらに、特定グループ外のユーザからの要求によるメッセージの出力が許容される。
請求項10に記載の発明によれば、さらに、ユーザから第1の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されてから第2の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されるまでの間におけるメッセージが記憶される。
請求項11に記載の発明によれば、さらに、メッセージサービスに参加してから退出するまでの間におけるメッセージが記憶される。
請求項12,13に記載の発明によれば、さらに、メッセージの属性に応じてメッセージが記憶される。
請求項14に記載の発明によれば、さらに、メッセージサービスから退出した場合に、記憶したメッセージが消去される。
請求項15に記載の発明によれば、さらに、メッセージサービスから退出した場合にも、記憶したメッセージが保持される。
請求項16に記載の発明によれば、さらに、メッセージサービスから退出した場合に、記憶したメッセージのうち、ユーザからの要求に応じて出力されたメッセージが消去される。
実施形態1のシステム構成図である。 実施形態1の機能ブロック図である。 実施形態1の構成ブロック図である。 実施形態1の設定情報登録説明図である。 設定情報テーブル説明図である。 実施形態1の記憶されるメッセージ説明図である。 実施形態1の処理説明図である。 実施形態1のシーケンス図である。 実施形態2のシーケンス図である。 実施形態3のシーケンス図である。 実施形態4のシーケンス図である。 実施形態5のシーケンス図である。 実施形態6のシーケンス図である。 実施形態7のシーケンス図である。 実施形態8のユーザ端末画面説明図である。 実施形態9のユーザ端末画面説明図である。 実施形態10のユーザ端末画面説明図である。 実施形態11のユーザ端末画面説明図である。 変形例のシステム構成図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、チャットボットとして、ユーザからのメッセージに応じてプリントサービス等を提供するチャットボットを例にとり説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態におけるメッセージサービスシステムの全体構成図を示す。メッセージサービスシステムは、ユーザ端末A(10A)〜ユーザ端末C(10C)、チャットサービスサーバ14、ボットサーバA(16A)〜ボットサーバB(16B)、及びプリンタA(18A)〜プリンタB(18B)を備える。
ユーザ端末A(10A)〜ユーザ端末C(10C)は、メッセージサービスのユーザが利用する端末であり、スマートフォンやタブレット端末、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報端末である。図では、ユーザ端末A(10A)、ユーザ端末B(10B)、ユーザ端末C(10C)の3台を示しているが、その数は任意である。ユーザは、ユーザ端末A(10A)〜ユーザ端末C(10C)を操作してクラウド12上のチャットサービスサーバ14にアクセスし、他のユーザやチャットボットとメッセージをやり取りする。以下では、ユーザAがユーザ端末Aを操作し、ユーザBがユーザ端末Bを操作し、ユーザCがユーザ端末Cを操作するものとする。ユーザ端末A(10A)〜ユーザ端末C(10C)とチャットサービスサーバ14は、有線あるいは無線の通信ネットワークでデータ送受信可能に接続される。通信ネットワークの一例はインターネット等の公衆回線であるが、専用回線でもよい。
チャットサービスサーバ14は、クラウド12上に配置されたクラウドサーバであり、チャットサービスを提供するサーバである。チャットサービスサーバ14は、1又は複数のサーバコンピュータで構成される。チャットサービスサーバ14は、ユーザ端末A〜ユーザ端末Cに対するメッセージの送受信処理、及びメッセージ送受信の表示画面表示等、メッセージのやり取りに関する処理全般を実行する。チャットサービスサーバ14は、2人のユーザ間のメッセージのやり取りを処理する他に、3人以上のユーザでグループを構成し、グループ内でのメッセージのやり取りを処理することができる(グループチャット)。さらに、チャットサービスサーバ14は、ボットサーバA(16A)、ボットサーバB(16B)と協働し、ボットサーバ16A,16Bにより提供されるチャットボットに対するメッセージのやり取りを処理する。ユーザとチャットボットとのメッセージのやり取りには、1人のユーザとチャットボットとのメッセージのやり取り、及び複数のユーザとチャットボットとのメッセージのやり取りが含まれる。
ボットサーバA(16A)、ボットサーバB(16B)は、本実施形態におけるメッセージ提供装置として機能する。ボットサーバA(16A)、ボットサーバB(16B)は、ユーザとの間でメッセージをやり取りするチャットボットのソフトウェアロボットプログラムがインストールされ、当該プログラムを実行する。これらのボットサーバA(16A)、ボットサーバB(16B)は、企業や店舗などの、広告用または商業用に割り当てられたメッセンジャーサービスアカウントがそれぞれ運用するものであってもよい。ボットサーバA(16A)及びボットサーバB(16B)は、チャットサービスサーバ14と特定API(Application Programming Interface:アプリケーションプログラミングインタフェース)を介して協働し、ユーザとのメッセージをやり取りし、ユーザからのメッセージに自動応答してメッセージを返信する。特定APIは、チャットサービスサーバ14を利用するためのAPIである。APIの形式は任意であるが、例えばJSON(Javascript Object Notation:ジャバスクリプト オブジェクト ノーテイション)形式のAPIとし、規定のフォーマットのJSONデータをチャットサービスサーバ14の特定URLに対してPOSTやGETで送信し、結果がJSON形式のデータとして返ってくる。
ボットサーバA(16A)、ボットサーバB(16B)は、ユーザからのメッセージに動作指示が含まれている場合に、当該動作指示に応じて特定のサービス内容を実行する。本実施形態において、ボットサーバA(16A)は、ユーザからのメッセージにプリント指示が含まれている場合に、このプリント指示に応じてプリンタA(18A)あるいはプリンタB(18B)を動作させてプリント処理する「プリントボット」として機能する。他方、ボットサーバ16Bは、ユーザからの動作指示に応じて任意のサービスを提供し得る。図では、ボットサーバA(16A)、ボットサーバB(18B)の2台を示しているが、その数は任意である。また、1台のボットサーバで複数のチャットボットを構成してもよく、複数台のボットサーバで1つのチャットボットを構成してもよい。
チャットボットとしてのボットサーバAは、予めユーザ毎に登録された、ソフトウェアロボットプログラムの動作に関する設定情報に従ってプリンタAあるいはプリンタBを駆動してプリント処理を実行する。これらの設定情報は、プリンタAあるいはプリンタBを動作させるための動作条件ということもできる。ユーザAはユーザ端末Aを操作してプリンタAを動作させるための設定情報を入力して登録し、ユーザBはユーザ端末Bを操作してプリンタBを動作させるための設定情報を入力して登録する。
プリンタA(18A)、プリンタB(18B)は、ボットサーバAからの指令により画像のプリント処理を実行する。
図2は、ボットサーバA(16A)の機能ブロック図である。ボットサーバAは、機能ブロックとして、通信部160、メッセージ受付部161、内容解析部162、動作制御部163、応答メッセージ作成部164、ユーザ情報記憶部165、設定情報記憶部166、メッセージ記憶部167、及びAPIゲートウェイ168を備える。
通信部160は、チャットサービスサーバ14及びプリンタA、Bと通信する。通信部160は、APIゲートウェイ168を介してチャットサービスサーバ14と通信し、メッセージを交換する。通信部160は、APIゲートウェイ168を介してチャットサービスサーバ14から受信したメッセージ、すなわちユーザ端末A〜ユーザ端末Cからのメッセージをメッセージ受付部161に出力する。また、通信部160は、応答メッセージ作成部164で作成された応答メッセージをAPIゲートウェイ168を介してチャットサービスサーバ14に送信(つまりユーザ端末A〜ユーザ端末Cに送信)する。さらに、通信部160は、動作制御部163からの指令に従い、プリンタA、プリンタBにプリント指令を出力してプリンタA,Bを駆動する。
メッセージ受付部161は、受付手段として機能し、通信部160からのメッセージを受け付け、内容解析部162に出力する。メッセージには、設定情報の登録に関するメッセージが含まれる。メッセージ受付部161は、受け付けたメッセージをメッセージ記憶部167に記憶する。
内容解析部162は、受け付けたメッセージの内容を解析して動作制御部163に出力する。具体的には、受け付けたメッセージに含まれるユーザ識別子(ユーザID)を認識するとともに、メッセージに含まれるテキスト部分を抽出してその構文解析を実行する。構文解析の方法は任意であり、例えば、入力メッセージを形態素単位に分解した後、名詞や形容詞、動詞、疑問代名詞をキーワードとして抽出する。内容解析部162は、メッセージのテキスト部分に動作指示が含まれている場合に、その動作指示の内容を解析して動作制御部163に出力する。本実施形態における動作指示には、プリンタA,Bに対するプリント指示や、プリンタA,Bの設定情報についての指示が含まれる。
応答メッセージ作成部164は、内容解析部162における解析結果に応じて応答メッセージを作成し、通信部160を介してチャットサービスサーバ14に送信する。
ユーザ情報記憶部165は、チャットサービスサーバ14を利用するユーザの情報、特に、ボットサーバAで実現されるチャットボットを利用するユーザの情報をユーザ情報テーブルとして記憶する。チャットボットは、チャットサービスサーバ14で実現されるチャットサービス上で特定のアカウントが割り当てられており、このアカウントを指定してユーザが特定操作を行って利用可能あるいは利用権限を有する状態とする(以下、これを「友達登録」という)ことでチャットボットの利用が確定される。ユーザ情報は、例えばユーザIDである。各ユーザの権限についての情報を記憶してもよい。
設定情報記憶部166は、ボットサーバAで実現されるチャットボットを利用するユーザ毎の設定情報をテーブルとして記憶する。設定情報の項目は、例えば使用するプリンタの識別情報、カラーモード、用紙サイズ、部数等であるがこれに限定されない。設定情報は、ボットサーバAが提供するサービスの内容に応じて決定され得る。プリントサービスの場合には、プリントに関する情報であり、検索サービスの場合には、検索条件に関する情報である。設定情報は、サービスの内容を規定する情報であり、複数の項目を含み得る。
メッセージ記憶部167は、記憶手段として機能し、メッセージ受付部161で受け付けたユーザからのメッセージを履歴として記憶する。メッセージ記憶部167は、グループチャット内の全てのメッセージを記憶する他に、一定の条件が満たされた場合にメッセージの記録を開始し、別の条件が満たされた場合にメッセージの記録を終了し得る。
動作制御部163は、制御手段として機能し、内容解析部162で得られた解析結果に基づき、プリンタA,Bの動作に関する設定情報を設定情報記憶部166に登録する。また、動作制御部163は、ユーザからのメッセージに応答してプリンタA,Bにプリント指令を出力する。さらに、動作制御部163は、メッセージ記憶部167でのメッセージ記録動作の開始及び終了を制御する。すなわち、どのメッセージをメッセージ記憶部167に記憶するか、いつメッセージをメッセージ記憶部167に記憶するかを制御する。さらに、動作制御部163は、ユーザからの要求に応じて、メッセージ記憶部167に記憶したメッセージを読み出して出力する。出力形態の一つはプリンタAでのプリントであるが、これに限定されない。
図3は、ボットサーバAの構成ブロック図を示す。ボットサーバAは、1又は複数のサーバコンピュータから構成され、1又は複数のCPU16b、ROM16c、RAM16d、通信インタフェース(I/F)16e、入出力I/F16f、及び記憶装置16gを備える。
1又は複数のCPU16bは、ROM16cあるいは記憶装置16gに記憶されたボットアプリを読み出し、RAM16dをワーキングメモリとして用いることでチャットボットの機能を実現する。すなわち、ユーザからのメッセージに自動応答し、ユーザからのメッセージに動作指示が含まれている場合に当該動作指示に応じてプリンタA,Bを駆動する。CPU16bは、ボットアプリを実行することで、図2におけるメッセージ受付部161、内容解析部162、動作制御部163、応答メッセージ作成部164、及びAPIゲートウェイ168を実現する。
通信I/F16eは、チャットサービスサーバ14とのメッセージのやり取りを行うとともに、プリンタA,Bに対してプリント指令を出力する。
入出力I/F16fは、キーボードマウス等の入力装置、表示装置等の出力装置とデータを送受信する。
記憶装置16gは、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)やSSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の不揮発性メモリで構成され、ボットアプリを記憶する他に、ユーザ情報テーブル、設定情報テーブル、及びメッセージ管理テーブルを記憶する。記憶装置16gは、図2におけるユーザ情報記憶部165,設定情報記憶部166,及びメッセージ記憶部167を実現する。
なお、本実施形態では、チャットボットを実現するためのソフトウェアロボットプログラムをCPUにより実行しているが、チャットボットの一部をプログラムの実行による処理ではなく、ハードウェア処理により実現してもよい。ハードウェア処理は、例えばASICやFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などの回路を用いて行ってもよい。
次に、ユーザA及びユーザBを例にとり、設定情報の登録について説明する。
図4は、ユーザA及びユーザBによる設定登録処理を模式的に示す。
ユーザA及びユーザBは、チャットサービス上で特定のアカウントが割り当てられたチャットボットに対して友達登録を行うと、ボットサーバA(16A)は、ユーザA及びユーザBにそれぞれユーザ識別子(ユーザID)を割り当てるとともに、プリンタA及びプリンタBについても一意に特定するためのプリンタ識別子(プリンタID)を割り当てる。ユーザIDは、ユーザA及びユーザBのチャットサービス上のアカウントをそのまま援用してもよい。
次に、ユーザAは、チャットサービスサーバ14を経由してボットサーバA(16A)に対してメッセージを送信し、プリンタAまたはプリンタBを特定した上で、設定情報を登録させる。例えば、ユーザAは、プリンタAを特定した上で、設定情報として
カラーモード:カラー
用紙サイズ:A4
部数:1部
を指定するメッセージを送信する。ボットサーバAは、これらのメッセージを受信すると、そのメッセージ内容を解析し、設定情報として解釈するとユーザAとプリンタAとを対応付けた上で上記の設定情報を設定情報テーブルに記録する。
ユーザBについても同様であり、チャットサービスサーバ14を経由してボットサーバA(16A)に対してメッセージを送信し、プリンタAまたはプリンタBを特定した上で、設定情報を登録させる。例えば、ユーザBは、プリンタBを特定した上で、設定情報として
カラーモード:白黒
用紙サイズ:レター(letter)
部数:2部
を指定するメッセージを送信する。ボットサーバAは、これらのメッセージを受信すると、そのメッセージ内容を解析し、設定情報として解釈するとユーザBとプリンタBとを対応付けた上で上記の設定情報を設定情報テーブルに記録する。
図5は、設定情報記憶部166に記憶される設定情報テーブルの一例を示す。ユーザ毎に、プリンタ、色(カラーモード)、サイズ(用紙サイズ)、コピー数(部数)が対応付けて記録される。より詳しくは、ユーザの識別情報毎に、プリンタの識別情報、色(カラーモード)、サイズ(用紙サイズ)、コピー数(部数)が対応付けて記録される。
このように、ユーザAあるいはユーザBは、チャットボットを友達登録することでプリンタ及び設定情報を登録させ、チャットボットに「プリント」等のメッセージを送信することで所望のプリンタ及び所望の印刷条件でプリントサービスを実行させることができる。
図6は、メッセージ記憶部167に記憶されるメッセージ管理テーブルの一例を示す。複数のユーザ、例えばユーザA、ユーザB、及びユーザCが同一グループを構成してグループチャットを行っている場合において、動作制御部163は、ユーザ間のメッセージのやり取り(会話)をメッセージ記憶部167に記憶するように制御する。メッセージをメッセージ記憶部167に記憶する際には、その属性情報とともに記憶する。属性情報には、メッセージの送信元のユーザ名やユーザID、当該ユーザが属するグループ名やグループID、メッセージが送信された日付、メッセージの形式(タイプ)、及びメッセージの内容(コンテンツ)が含まれる。例えば、Xグループに属するユーザAからテキストメッセージが送信された場合、グループ名としてX、ユーザ名としてユーザA、日付、タイプとしてテキスト、及びメッセージの内容が記憶される。グループ内のユーザがメッセージではなく特定のラベルやスタンプを送信した場合も、メッセージと同様にメッセージ記憶部167に記憶される。図6において、ユーザCからのメッセージのタイプが「sticker」となっているが、これは特定のラベルまたはスタンプが送信されたことを意味する。スタンプのコンテンツは、当該スタンプのID(ID1234)として特定される。スタンプの意味内容は、スタンプのIDにより一義的に決定される。例えば、ID1234のスタンプは、プリントを指示するスタンプ等である。
動作制御部163は、グループチャット内においてやり取りされたメッセージやスタンプ等をその属性とともにメッセージ記憶部167に記憶し、ユーザからの要求があった場合に、その属性を用いてメッセージ記憶部167からメッセージを抽出して出力する。
図7は、本実施形態のメッセージ記憶処理及び出力処理を模式的に示す。
ユーザA、ユーザB、及びユーザCがXグループを形成しているものとし、これらのユーザ間でメッセージのやり取りを行って会話(チャット)すると、これらのメッセージはチャットサービスサーバ14からボットサーバA(16A)に供給され、ボットサーバA(16A)のメッセージ記憶部167に順次記憶され蓄積される。メッセージを記憶するか否かは、チャットサービスサーバ14ではなく、ボットサーバAで制御される。そして、例えばユーザAが会話の中で
「会話履歴をください」
等と発言すると、このメッセージはチャットサービスサーバ14を介してボットサーバA(16A)に供給され、ボットサーバAは、このメッセージの内容を解析してメッセージ記憶部167にアクセスし、メッセージ記憶部167に記憶されている1又は複数のメッセージ(会話履歴)を読み出して出力する。具体的には、プリンタA(18A)に出力してプリント出力し、あるいは外部のメールサーバ19に出力してメール送信形式で出力する。ユーザ情報記憶部165にはユーザ情報が記憶されており、ユーザ情報としてユーザAのメールアドレスが含まれている場合には、当該メールアドレス宛にメールを送信することによりユーザAに対して会話履歴が提供される。
ユーザAは、出力形態を指定し得る。例えば、
「会話履歴をプリントして」
等と発言すると、ボットサーバA(16A)は、このメッセージ内容を解析して会話履歴をプリンタA(18A)に供給してプリント出力する。あるいは、
「会話履歴をメール送信して」
等と発言すると、ボットサーバA(16A)は、このメッセージ内容を解析して会話履歴をメールサーバ19に供給してプリント出力する。
次に、記憶された1又は複数のメッセージ(会話履歴)の出力形態の一例としてプリンタAでのプリント出力を例にとり、ユーザ端末とチャットボットとプリンタA間の処理について、より詳細に説明する。
図8は、ユーザ端末A、チャットボット、及びプリンタAのシーケンス図を示す。図7に示すように、ユーザAは、ユーザB及びユーザCとXグループを構成しているものとする。また、ユーザAは、ユーザ端末Aを操作して特定操作(チャットボットのアカウントを指定して「友達登録」のボタンを操作)を行い、チャットボットを友達登録しているものとする。ここで、友達登録とは、チャットボットの利用権限を取得する操作をいう。チャットボットは、ユーザAのユーザIDをユーザ情報テーブルに登録する。同様に、ユーザB及びユーザCは、ユーザ端末Bを操作してチャットボットを友達登録しているものとする。チャットボットは、ユーザB及びユーザCのユーザIDをユーザ情報テーブルに登録する。また、ユーザA、ユーザB、及びユーザCが同一グループを構成している旨の情報を登録する。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。招待は、例えばユーザAがユーザ端末Aに表示された特定のボタン(招待ボタン)を操作し、特定コマンドあるいはメールをチャットボットに送信することで実行される。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、
「会話を記録しますか?」
とのメッセージを作成して応答する。
このメッセージを視認したユーザAが、ユーザ端末Aから
「はい」
との肯定的メッセージを送信すると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、肯定的な回答であることに応じて、これ以後の当該グループチャット内のメッセージのやり取り(会話)をメッセージ記憶部167に順次記録する。記録されるメッセージには、図6に示されるような属性が含まれ、テキストやラベル、スタンプ、画像、音声等も含まれる。
次に、ユーザ端末Aが任意のタイミングで、チャットボットに対してグループチャットからの退出を要求する。すると、チャットボットは、退出要求に応じてグループチャットから退出するが、退出に際して、
「会話を印刷しますか?」
とのメッセージを作成して応答する。
このメッセージを視認したユーザAが、ユーザ端末Aから
「はい」
との肯定的なメッセージを送信すると、このメッセージの内容を解析し、肯定的な回答であることに応じて、これ以後のメッセージの記録を終了し、メッセージ記憶部167に記憶されたメッセージを読み出してプリント用のデータ(会話履歴データ)を作成し、プリンタAに対して当該データを添付してプリント指示を出力する。
プリンタAは、チャットボットからのプリント指示に応じて当該データ(会話履歴データ)のプリントを実行する。プリントの出力形態は、設定情報により決定される。プリンタAは、プリントを完了すると、プリント完了通知をチャットボットに返信する。
以上の処理により、チャットボットがグループチャットに参加してから退出するまでの間における全てのメッセージが記録され、グループを構成するユーザからの要求に応じて当該メッセージが会話履歴としてプリンタAからプリント出力される。グループチャットへの参加やグループチャットからの退出は、グループを構成しているユーザ端末の特定操作により生じるから、ユーザ端末の特定操作に応じてメッセージの記録開始及び記録終了を制御するといえる。
図8では、グループチャットに参加した後に、
「会話を記録しますか?」
とのメッセージを作成して送信し、これに応じてユーザ端末Aから肯定的な回答が送信された場合にメッセージの記録を開始しているが、グループチャットに参加したことに応じてメッセージの記録を開始してもよい。
また、退出要求を受けて退出した場合にも、
「会話を印刷しますか?」
とのメッセージを作成して送信しているが、退出と同時にメッセージの記録を終了してもよい。
<実施形態2>
実施形態1では、チャットボットがグループチャットに参加する際のメッセージ
「会話を記録しますか?」
に対して、ユーザ端末Aからの
「はい」
との肯定的回答に応じてメッセージの記録を開始しているが、これ以外にも、ユーザ端末からのメッセージが特定メッセージである場合に、この特定メッセージに応じてメッセージの記録を開始してもよい。特定メッセージであるか否かは、予め定めた一定のキーワードや記号、マーク等が含まれているか否かにより判定し得る。要するに、チャットボットは、グループチャットにおけるユーザからの特定メッセージ送信に応じてメッセージの記録開始と記録停止を制御し得る。これにより、グループチャットにおける特定メッセージの送信によらずに記録開始と記録停止を切り替える、例えばチャットボットのモードとして記録モードと非記録モードを用意し、これらのモードをメッセージ送信とは別個に切り替える場合に比べて簡易にメッセージの記録開始と記録停止を制御し得る。
図9は、本実施形態におけるユーザ端末A、チャットボット、及びプリンタAのシーケンス図を示す。なお、図8と同様に、ユーザA等はチャットボットを友達登録しており、チャットボットの利用権限を有しているものとする。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加する。グループチャットに参加した状態では、ユーザ端末Aからのメッセージに応じて自動応答し、適宜、ユーザ端末Aから送信された画像データ等のプリントサービスを実行する。
他方、ユーザ端末Aから任意のタイミングで、
「この活動の方針を決めよう」
とのメッセージが送信される。
チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、予め定めたキーワードが含まれているか否かを判定する。予め定めたキーワードが、
「方針」
「決定しよう」
「決めよう」
「決める」
等である場合、これらのキーワードが含まれているので特定メッセージであると判定し、チャットボットは、送信されたメッセージが特定メッセージ(第1の特定メッセージ)であるとして、これ以後のメッセージの記録を開始する。
その後、グループを構成するユーザ間でメッセージのやり取りが行われると、これらのメッセージは順次記録され蓄積される。
次に、任意のタイミングでユーザ端末Aから
「じゃあ方針は・・・で決定」
とのメッセージが送信される。
チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、予め定めたキーワードが含まれているか否かを判定する。予め定めたキーワードが、
「方針」
「決定」
「決めよう」
「決めた」
「決定」
等である場合、これらのキーワードが含まれているので特定メッセージであると判定し、チャットボットは、送信されたメッセージが特定メッセージ(第2の特定メッセージ)であるとして、メッセージの記録を終了する。
次に、ユーザ端末Aから
「プリントして」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、
「はい」
とのメッセージを作成して応答するとともに、メッセージ記憶部167に記憶されているメッセージを読み出してプリント用のデータ(会話履歴データ)を作成し、プリンタAに対して当該データを添付してプリント指示を出力する。
プリンタAは、チャットボットからのプリント指示に応じて当該データ(会話履歴データ)のプリントを実行する。プリンタAは、プリントを完了すると、プリント完了通知をチャットボットに返信する。
以上の処理により、チャットボットがグループチャットに参加した状態において、ユーザ端末から第1の特定メッセージが送信されてから第2の特定メッセージが送信されるまでの間における全てのメッセージが記録され、ユーザからの要求に応じて当該メッセージが会話履歴としてプリンタAからプリント出力される。
キーワードは、グループを構成するいずれかのユーザが予め設定してもよく、あるいはチャットサービスの管理者が設定してもよい。キーワードは固定でもよく、適宜、追加や削除が可能であってもよい。さらに、設定情報の一つとしてユーザがキーワードを設定してもよい。
図9では、メッセージが特定メッセージであることに応じてメッセージの記録開始及び記録終了を制御しているが、特定スタンプであることに応じてメッセージの記録開始及び記録終了を制御してもよい。
例えば、記録の表象図形(アイコン)のスタンプを送信することで記録を開始し、記録中止のアイコンのスタンプを送信することで記録を終了してもよい。
また、メッセージが第1の特定メッセージである場合に、これ以後のメッセージの記録を開始しているが、この際に、第1の特定メッセージで記録すべきメッセージの属性を指定してもよい。例えば、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう。
AさんとBさんの会話を記録して」
とのメッセージを送信した場合、チャットボットは、これ以後のメッセージのうち、ユーザ端末Aからのメッセージとユーザ端末Bからのメッセージのみを記録する。仮に、Xグループを構成するユーザ端末Cからのメッセージが含まれていても、記録の対象外とする。
また、メッセージの属性として、「重要」のフラグを設定し得る場合に、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう。
重要なメッセージのみを記録して」
とのメッセージを送信した場合、チャットボットは、これ以後のメッセージのうち、「重要」とのフラグが付加されたメッセージのみを記録する。仮に、ユーザ端末Bからのメッセージのうち、重要のフラグが付加されていないメッセージが含まれていても、記録の対象外とする。
また、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう。
本日のメッセージのみを記録して」
とのメッセージを送信した場合、チャットボットは、これ以後のメッセージのうち、本日中に送信されたメッセージのみを記録する。
さらに、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう。
***の文字列が含まれるメッセージのみを記録して」
とのメッセージを送信した場合、チャットボットは、これ以後のメッセージのうち、「***」との文字列が含まれるメッセージのみを記録する。
要するに、ユーザは、メッセージの属性を指定することで、メッセージ記憶部167に記憶されるべきメッセージを適宜選択し得る。
<実施形態3>
実施形態1,2では、メッセージ記憶部167に記録された全てのメッセージを出力しているが、メッセージ記憶部167に記録されたメッセージのうち、ユーザが要求する所望のメッセージのみを出力してもよい。
図10は、本実施形態における本実施形態におけるユーザ端末A、チャットボット、及びプリンタAのシーケンス図を示す。なお、図8と同様に、ユーザA等はチャットボットを友達登録しており、チャットボットの利用権限を有しているものとする。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、
「会話を記録しますか?」
とのメッセージを作成して応答する。
このメッセージを視認したユーザAが、ユーザ端末Aから
「はい」
との肯定的メッセージを送信すると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、肯定的な回答であることに応じて、これ以後の当該グループチャット内のメッセージのやり取り(会話)をメッセージ記憶部167に順次記録する。記憶されるメッセージには、図6に示されるような属性が含まれ、テキストやラベル、スタンプ、画像、音声等も含まれる。
次に、ユーザAは、ユーザ端末Aを操作して任意のタイミングで、
「Aさんのテキストだけプリントして」
及び
「重要なテキストだけプリントして」
とのメッセージを送信する。すなわち、ユーザAは、メッセージ記憶部167に記憶された全てのメッセージではなく、この中から「Aさん」、つまりユーザAのメッセージ、及び重要なメッセージのみを要求する。「Aさん」、あるいは「重要」は、メッセージの属性であり、ユーザAはこれらの属性を指定して要求する。
このメッセージを受信したチャットボットは、メッセージの内容を解析し、
「Aさんのテキストだけプリントして」
とのメッセージに応じて、メッセージ記憶部167に記憶されたメッセージから、属性が「Aさん」、つまりユーザAからのメッセージを抽出するとともに、そのメッセージのうちその属性が「重要」のメッセージを抽出する。「重要」の属性は、当該メッセージを送信したユーザ自身が付加してもよく、チャットボットがメッセージ内容を解析して自動的に付加してもよい。特定のキーワードを含む場合に「重要」と判定して属性を付加する等である。メッセージの重要度を例えば3段階(通常、重要、最重要)にレベル分けし、重要及び最重要のメッセージを抽出してもよい。
ユーザAのメッセージ、かつ「重要」メッセージを抽出した後、チャットボットは、抽出したメッセージの件数をカウントして、
「○件プリントします。よろしいですか?」
とのメッセージを作成して応答する。
このメッセージを視認したユーザAが、ユーザ端末Aから
「はい」
との肯定的なメッセージを送信すると、このメッセージの内容を解析し、肯定的な回答であることに応じて、抽出されたメッセージからプリント用のデータ(会話履歴データの一部)を作成し、プリンタAに対して当該データを添付してプリント指示を出力する。
プリンタAは、チャットボットからのプリント指示に応じて当該データ(会話履歴データの一部)のプリントを実行する。プリンタAは、プリントを完了すると、プリント完了通知をチャットボットに返信する。
以上の処理により、メッセージ記憶部167に記録されたメッセージのうち、ユーザ端末Aからの要求に合致するメッセージ、つまりユーザ端末Aからのメッセージのうちの重要なメッセージのみがプリンタAからプリント出力される。
図10では、ユーザ端末Aから
「Aさんのテキストだけをプリントして」
「重要なテキストだけをプリントして」
とのメッセージを送信して要求しているが、特定の文字列を含むメッセージを要求してもよい。例えば、
「***という文字列を含むテキストだけをプリントして」
とのメッセージを送信する等である。また、期間を指定した
「○月○日から×月×日までのテキストだけをプリントして」
とのメッセージや、特定の日付を指定した
「○月○日の画像だけをプリントして」
とのメッセージを送信してもよい。
<実施形態4>
実施形態1では、ユーザ端末からの退出要求に応じて、チャットボットがグループチャットから退出する際にメッセージの記録を終了しているが、それまでにメッセージ記憶部167に記録されたメッセージは、退出後に消去するか、あるいは退出後においてもそのまま保持するかのいずれかを選択し得る。同様に、プリント出力後は削除してもよいが、プリント出力後においてもそのまま残してもよい。
図11は、本実施形態におけるユーザ端末A、チャットボット、及びプリンタAのシーケンス図を示す。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、これ以後の当該グループチャット内のメッセージのやり取り(会話)をメッセージ記憶部167に順次記録する。記憶されるメッセージには、図6に示されるような属性が含まれ、テキストやラベル、スタンプ、画像、音声等も含まれる。
次に、ユーザ端末Aが任意のタイミングで、チャットボットに対してグループチャットからの退出を要求する。すると、チャットボットは、退出要求に応じてグループチャットから退出し、これ以後のメッセージの記録を終了する。チャットボットは、グループチャットから退出後も、メッセージ記憶部167に記憶されたメッセージをそのまま保持する。
次に、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを再び招待する。
チャットボットは、この再招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、これ以後の当該グループチャット内のメッセージのやり取り(会話)をメッセージ記憶部167に再び記録する。
次に、ユーザ端末Aから任意のタイミングで
「記録を終了してプリント」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析してメッセージの記録を終了するとともに、
「はい」
とのメッセージを作成して応答する。そして、当該グループチャットに最初に参加した場合に記録したメッセージと、2回目に参加した場合に記録したメッセージとを合成してプリント用のデータ(会話履歴データ)を作成し、プリンタAに対して当該データを添付してプリント指示を出力する。
プリンタAは、チャットボットからのプリント指示に応じて当該データ(会話履歴データ)のプリントを実行する。プリンタAは、プリントを完了すると、プリント完了通知をチャットボットに返信する。
本実施形態では、チャットボットは、グループチャットからの退出後に、それまでにメッセージ記憶部167に記録したメッセージをそのまま保持しているが、退出後にそれまでに記録したメッセージを消去する場合、2回目に再参加した後のメッセージのみがメッセージ記憶部167に記憶され蓄積される。従って、この場合には1回目のメッセージと2回目のメッセージを合成する処理は実行されない。
なお、退出後にそれまでに記録したメッセージを消去する場合においても、特定属性のメッセージは消去せずにそのまま保持してもよい。例えば、「重要」のフラグが付加されたメッセージについては消去せずにそのまま保持する、あるいは特定ユーザのメッセージは消去せずにそのまま保持する等である。
また、チャットボットが、メッセージ記憶部167に記憶されたメッセージのうちの一部のみをプリント出力した後にグループチャットを退出した場合には、プリント出力したメッセージのみを消去し、プリント出力していないメッセージについてはそのまま保持してもよい。これにより、記録容量を確保するとともに、保持された当該メッセージをその後のプリント出力に供し得る。
<実施形態5>
実施形態1〜4では、グループを構成しているユーザを対象としているが、グループを構成しているユーザ以外のユーザからの要求があった場合には、セキュリティの観点からこの要求を規制するのが望ましい。
図12は、本実施形態におけるユーザ端末A、ユーザ端末B、ユーザ端末D、及びチャットボットのシーケンス図を示す。ユーザA、ユーザB、及びユーザCは、Xグループを構成しているが、ユーザDはXグループを構成していないものとする。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、グループチャット内のメッセージをメッセージ記憶部167に記録する。従って、例えばユーザ端末Aとユーザ端末Bとの間でメッセージのやり取りが行われた場合には、これらのメッセージが順次記録される。
その後、ユーザ端末Aから任意のタイミングで、
「記録を終了」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、これ以後のメッセージの記録を終了する。
次に、ユーザ端末Dから
「Xグループの昨日の議事録をプリントして」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの送信元であるユーザDを特定し、ユーザ情報記憶部165に記憶されているユーザ情報と一致するか否か、つまりXグループを構成しているユーザと一致するか否かを判定する。ユーザDがXグループを構成していない場合、ユーザDはメッセージ記憶部167に記録されているXグループのメッセージにアクセスする権限がないとして、チャットボットは、
「権限がありません」
とのメッセージを作成して応答し、ユーザ端末Dの要求を拒否する。これにより、グループ外のユーザに対してグループ内のメッセージが不要に出力される事態が規制される。
<実施形態6>
実施形態5では、Xグループを構成していないユーザDからの要求を拒否しているが、Xグループを構成しているユーザA、ユーザB、ユーザCの少なくともいずれかとユーザDがXグループ以外の他のグループを構成している場合には、チャットボットは、ユーザDに権限があるとしてその要求を拒否せずに許容してもよい。
図13は、本実施形態におけるユーザ端末A、ユーザ端末B、ユーザ端末D、及びチャットボットのシーケンス図を示す。ユーザA、ユーザB、及びユーザCはXグループを構成しており、ユーザDはXグループを構成していないものの、ユーザAと別のYグループを構成しているものとする。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、グループチャット内のメッセージをメッセージ記憶部167に記録する。従って、例えばユーザ端末Aとユーザ端末Bとの間でメッセージのやり取りが行われた場合には、これらのメッセージが順次記録される。
その後、ユーザ端末Aから任意のタイミングで、
「記録を終了」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、これ以後のメッセージの記録を終了する。
次に、ユーザ端末Dから
「Xグループの昨日の議事録をメール送信して」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの送信元であるユーザDを特定し、ユーザ情報記憶部165に記憶されているユーザ情報と一致するか否か、つまりXグループを構成しているユーザと一致するか否かを判定する。ユーザDがXグループを構成していないが、Xグループを構成しているユーザAと別のYグループを構成している場合、ユーザDはメッセージ記憶部167に記録されているXグループのメッセージにアクセスする権限があるとして、チャットボットは、メッセージ記憶部167にアクセスし、記録されたメッセージからメール形式データを生成し、かつ、ユーザDのメールアドレスをユーザ情報記憶部165から取得してメールサーバ19に送信する。
ユーザDに対して議事録をメール送信した後に、チャットボットがグループチャットから退出した場合、プリント出力の場合と同様にメッセージ記憶部167に記録されたメッセージを消去してもよい。
また、メール送信した議事録がメッセージ記憶部167に記録されたメッセージの一部である場合には、メール送信された議事録のみを消去し、メール送信されなかったメッセージはそのまま保持してもよい。
さらに、ユーザDがXグループ外のユーザであることに鑑み、チャットボットは、メール送信した議事録を含む全てのメッセージをそのまま保持してもよい。すなわち、プリント出力やメール送信等の出力先のユーザ属性に応じて、メッセージ記憶部167に記録されたメッセージのその後の処理を適応的に変化させてもよい。
<実施形態7>
実施形態5では、Xグループを構成していないユーザDからの要求を拒否しているが、Xグループを構成しているユーザA、ユーザB、ユーザCの少なくともいずれかに対してユーザDからの要求を許可するか否かを問い合わせ、いずれかのユーザから許可の回答が得られた場合に、チャットボットは、ユーザDの要求を拒否せずに許容してもよい。
図14は、本実施形態におけるユーザ端末A、ユーザ端末B、ユーザ端末D、及びチャットボットのシーケンス図を示す。ユーザA、ユーザB、及びユーザCは、Xグループを構成しており、ユーザDはXグループを構成していない。
まず、ユーザA、ユーザB、ユーザCが形成しているグループチャット内に、ユーザAがチャットボットを招待する。
チャットボットは、この招待に応じて当該グループチャットに参加するとともに、グループチャットに参加したことに応じて、グループチャット内のメッセージをメッセージ記憶部167に記録する。従って、例えばユーザ端末Aとユーザ端末Bとの間でメッセージのやり取りが行われた場合には、これらのメッセージが順次記録される。
その後、ユーザ端末Aから任意のタイミングで、
「記録を終了」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、これ以後のメッセージの記録を終了する。
次に、ユーザ端末Dから
「Xグループの昨日の議事録をメール送信して」
とのメッセージが送信されると、チャットボットは、このメッセージの送信元であるユーザDを特定し、ユーザ情報記憶部165に記憶されているユーザ情報と一致するか否か、つまりXグループを構成しているユーザと一致するか否かを判定する。ユーザDがXグループを構成していない場合、チャットボットは、Xグループを構成するユーザ端末、例えばユーザ端末Aに
「Dさんが昨日の議事録を要求しています」
とのメッセージを作成して送信する。
このメッセージは、グループチャットに参加している全てのユーザが視認するが、このメッセージを視認したユーザAが、ユーザ端末Aを操作して
「OK」
とのメッセージを送信すると、チャットボットは、ユーザ端末Aからの肯定的なメッセージによりユーザDはメッセージ記憶部167に記録されているXグループのメッセージにアクセスする権限を取得したものとしてメッセージ記憶部167にアクセスし、記録されたメッセージからメール形式データを生成し、かつ、ユーザDのメールアドレスをユーザ情報記憶部165から取得してメールサーバ19に送信する。
他方、図14において、ユーザ端末Aから
「NO」
「許可しない」
「だめ」
等の否定的なメッセージが送信された場合には、チャットボットは、ユーザDからの要求を拒否し、
「権限がありません」
「要求は拒否されました」
等のメッセージを作成して応答する。この場合、チャットボットは、ユーザDに対してXグループのメンバとなれば議事録を取得し得ることを知らせてもよい。例えば、
「議事録にアクセスするためには、Xグループのメンバになる必要があります」
とのメッセージを作成して応答する等である。
また、チャットボットは、Xグループを構成する全てのユーザA、ユーザB、ユーザCに対して許可を求めるメッセージを送信する他に、特定のユーザのみに許可を求めてもよい。例えば、チャットボットを当該Xグループに招待したユーザAのみを対象として、
「@Aさん Dさんが昨日の議事録を要求しています」
とのメッセージを作成して送信してもよい。ここで「@Aさん」は、ユーザAに向けた送信であることを示す(メンション)。
<実施形態8>
図15は、ユーザ端末Aからの特定メッセージに応じてメッセージの記録を開始する場合の、ユーザ端末Aの表示部に表示される画面例を示す。ユーザ端末Aの画面には、チャットサービスサーバ14によりユーザAを示す表象図形(アイコン)100、ユーザAとXグループを構成するユーザBのアイコン102、及びチャットボットを示すアイコン104が表示される。そして、ユーザA、ユーザB、及びチャットボットのメッセージ200が上から下に時系列で表示される。
まず、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「会話を記録しようか」
とのメッセージを送信する。
このメッセージを視認したユーザBは、ユーザ端末Bを操作して
「そうだね、そうしよう」
とのメッセージを返信する。
このメッセージを視認したユーザAは、ユーザ端末Aを操作して
「@チャットボット 会話を記録して」
とのメッセージを送信する。
このメッセージは、「@チャットボット」とあるようにチャットボットに向けたメッセージであり、チャットボットは、このメッセージ内容を解析し、これ以後のメッセージの記録を開始する。そして、
「会話を記録します」
とのメッセージを作成して応答する。
<実施形態9>
図16は、ユーザ端末Aからの特定メッセージに応じてメッセージの記録を開始する場合の、ユーザ端末Aの表示部に表示される他の画面例を示す。ユーザ端末Aの画面には、チャットサービスサーバ14によりユーザAを示すアイコン100、ユーザAとXグループを構成するユーザBのアイコン102、及びチャットボットを示すアイコン104が表示される。そして、ユーザA、ユーザB、及びチャットボットのメッセージ200が上から下に時系列で表示される。
まず、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう」
とのメッセージを送信する。
このメッセージを視認したユーザBは、ユーザ端末Bを操作して
「そうだね、そうしよう」
とのメッセージを送信する。
他方、チャットボットは、ユーザ端末Aからのメッセージ内容を解析し、
「方針」
「決めよう」
との特定キーワードが含まれている第1の特定メッセージであると判定し、これ以後のメッセージの記録を開始する。そして、
「会話を記録します」
とのメッセージを作成して送信する。
以下、ユーザ端末Aとユーザ端末Bとの間のメッセージのやり取りは、メッセージ記憶部167に順次記録される。
その後、任意のタイミングで、ユーザBがユーザ端末Bを操作して
「じゃあ方針はそれで決定」
とのメッセージを送信すると、チャットボットは、このメッセージの内容を解析し、
「方針」
「決定」
との特定キーワードが含まれている第2の特定メッセージであると判定し、メッセージの記録を終了する。そして、
「会話記録を終了します」
とのメッセージを作成して送信する。
メッセージの記録を開始する前に、
「会話を記録しますか」
との問い合わせのメッセージを作成して送信し、メッセージの記録を終了する前に、
「記録を終了しますか」
との問い合わせメッセージを作成して送信してもよい。
<実施形態10>
図17は、ユーザ端末Aからの特定スタンプに応じてメッセージの記録を開始する場合の、ユーザ端末Aの表示部に表示される画面例を示す。ユーザ端末Aの画面には、チャットサービスサーバ14によりユーザAを示すアイコン100、ユーザAとXグループを構成するユーザBのアイコン102、及びチャットボットを示すアイコン104が表示される。そして、ユーザA、ユーザB、及びチャットボットのメッセージ200が上から下に時系列で表示される。
まず、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう」
とのメッセージを送信する。
このメッセージを視認したユーザBは、ユーザ端末Bを操作して
「そうだね、そうしよう」
とのメッセージを送信する。
次に、ユーザAは、ユーザ端末Aを操作して、
「会話を記録」
とのスタンプ202を送信する。
チャットボットは、スタンプ202の内容を解析し、このスタンプ202が第1の特定スタンプであると判定すると、これ以後のメッセージの記録を開始する。そして、
「会話を記録します」
とのメッセージを作成して送信する。
以下、ユーザ端末Aとユーザ端末Bとの間のメッセージのやり取りは、メッセージ記憶部167に順次記録される。
その後、任意のタイミングで、ユーザBがユーザ端末Bを操作して
「じゃあ方針はそれで決定」
とのメッセージを送信し、続いてユーザAがユーザ端末Aを操作して
「記録を中止」
とのスタンプ204を送信する。
チャットボットは、スタンプ204の内容を解析し、このスタンプ204が第2の特定スタンプであると判定すると、メッセージの記録を終了する。そして、
「会話記録を終了します」
とのメッセージを作成して送信する。
<実施形態11>
図18は、ユーザ端末Aからの特定メッセージに応じてメッセージの記録を開始する場合の、ユーザ端末Aの表示部に表示される他の画面例を示す。ユーザ端末Aの画面には、チャットサービスサーバ14によりユーザAを示すアイコン100、ユーザAとXグループを構成するユーザBのアイコン102、及びチャットボットを示すアイコン104が表示される。そして、ユーザA、ユーザB、及びチャットボットのメッセージ200が上から下に時系列で表示される。
まず、ユーザAがユーザ端末Aを操作して
「この活動の方針を決めよう」
とのメッセージを送信する。
このメッセージを視認したユーザBは、ユーザ端末Bを操作して
「そうだね、そうしよう」
とのメッセージを送信する。
他方、チャットボットは、ユーザ端末Aからのメッセージ内容を解析し、
「方針」
「決めよう」
との特定キーワードが含まれている第1の特定メッセージであると判定し、これ以後のメッセージの記録を開始する。そして、
「会話を記録します」
とのメッセージを作成して送信する。
以下、ユーザ端末Aとユーザ端末Bとの間のメッセージのやり取りは、メッセージ記憶部167に順次記録される。
その後、任意のタイミングで、Xグループを構成しない、グループ外のユーザDがユーザ端末Dを操作して、記録されている議事録のプリント出力を要求したものとする。この場合、チャットボットは、
「@Aさん、Dさんから議事録の要求がありました。許可しますか?」
とのユーザA向けのメッセージを作成して送信する。
このメッセージを視認したユーザAは、ユーザ端末Aを操作して
「OK」
とのメッセージを送信する。
チャットボットは、ユーザ端末Aからのメッセージの内容を解析し、肯定的な回答であることからユーザDの要求を許容して議事録をプリント出力する。そして、
「@Aさん、Dさんからの要求により議事録をプリントしました」
とのメッセージを作成して送信する。
議事録をプリント出力した場合、チャットボットは、当該プリント出力された議事録のメッセージを退出後にメッセージ記憶部167から消去してもよいが、ユーザに対して消去の可否を問い合わせてもよい。
すなわち、チャットボットは、プリント出力された議事録を消去するか否かを問い合わせるメッセージを作成して送信する。例えば、
「@Aさん 議事録を消去しますか Y/N」
とのメッセージを作成して送信する。
このメッセージを視認したユーザAは、ユーザ端末Aを操作して
「NO」
とのメッセージを送信する。チャットボットは、ユーザ端末Aからの回答が否定的であることに応じ、メッセージ記憶部167に記録されプリント出力された議事録のメッセージを消去せずにそのまま保持する。そして、
「議事録を保持します」
とのメッセージを作成して応答する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
<変形例1>
実施形態では、チャットボットとして、ユーザからのメッセージに応じてプリントサービスやメール送信サービスを提供するチャットボットを例にとり説明しているが、これ以外にもチャットボットは任意のサービスを提供し得る。これらのサービスを例示すると以下の通りである。
・音楽、ニュース記事、宿泊施設、書籍、料理レシピ等の検索サービス
・チケット予約サービス
・フリーマーケットへの出品/検索/取引連絡サービス
・他言語への翻訳サービス
図19は、翻訳サービスを実行する場合のシステム構成図を示す。図1と異なり、プリンタA(18A)、プリンタB(18B)に代えて、翻訳エンジンA(19A)、翻訳エンジンB(19B)が備えられる。翻訳エンジンAは、日本語を英語に翻訳するソフトウェアロボットプログラムであり、翻訳エンジンBは、日本語を中国語に翻訳するソフトウェアロボットプログラムである。
ユーザAが、翻訳エンジンAを選択し、英訳に続いて元の日本語を表示するようなフォーマットを設定情報として設定して登録する。これにより、ユーザAがチャットボットに対して
「今日は空いていますか?」
とのメッセージを送信すると、チャットボットは、翻訳エンジンAを駆動して
「Are you free today?」
「今日は空いていますか?」
とのメッセージを自動応答する。
このようなサービスにおいて、ユーザが第1の特定メッセージ/特定スタンプを送信すると、チャットボットはメッセージの記録を開始し、第2の特定メッセージ/特定スタンプを送信すると、メッセージの記録を終了する。
10A ユーザ端末A、10B ユーザ端末B、10C ユーザ端末C、12 クラウド、14 チャットサービスサーバ、16A ボットサーバA、16B ボットサーバB、18A プリンタA、18B プリンタB。

Claims (19)

  1. 複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージを記憶する記憶手段と、
    前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力する制御手段と、
    を備えるメッセージ提供装置。
  2. 前記要求には、前記メッセージの属性が含まれる
    請求項1に記載のメッセージ提供装置。
  3. 前記属性には、前記メッセージの送信元、日付、タイプ、特定文字列の少なくともいずれかが含まれる
    請求項2に記載のメッセージ提供装置。
  4. 前記記憶手段は、特定グループを構成するユーザからのメッセージを記憶し、
    前記制御手段は、前記特定グループ外のユーザからの要求の場合には、前記メッセージを出力しない
    請求項1に記載のメッセージ提供装置。
  5. 前記記憶手段は、特定グループを構成するユーザからのメッセージを記憶し、
    前記制御手段は、前記特定グループ外のユーザからの要求の場合には、一定条件を満たすときに前記メッセージを出力する
    請求項1に記載のメッセージ提供装置。
  6. 前記一定条件には、前記特定グループ外のユーザが、前記特定グループを構成するいずれかのユーザと他のグループを構成する場合が含まれる
    請求項5に記載のメッセージ提供装置。
  7. 前記一定条件には、前記特定グループを構成するいずれかのユーザからの許可がある場合が含まれる
    請求項5に記載のメッセージ提供装置。
  8. 複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶する記憶手段と、
    前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されたメッセージを抽出して出力する制御手段と、
    を備えるメッセージ提供装置。
  9. 複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶する記憶手段と、
    前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶手段に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力する制御手段と、
    を備えるメッセージ提供装置。
  10. 前記記憶手段は、前記ユーザから第1の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されてから第2の特定メッセージまたは特定スタンプが送信されるまでの間におけるメッセージを記憶する
    請求項8、9のいずれかに記載のメッセージ提供装置。
  11. 前記記憶手段は、前記メッセージサービスに参加してから退出するまでの間におけるメッセージを記憶する
    請求項8、9のいずれかに記載のメッセージ提供装置。
  12. 前記一定条件には、前記メッセージの属性が含まれる
    請求項8、9のいずれかに記載のメッセージ提供装置。
  13. 前記属性には、前記メッセージの送信元、日付、タイプ、特定文字列の少なくともいずれかが含まれる
    請求項12に記載のメッセージ提供装置。
  14. 前記記憶手段は、前記メッセージサービスから退出した場合に、記憶した前記メッセージを消去する
    請求項11に記載のメッセージ提供装置。
  15. 前記記憶手段は、前記メッセージサービスから退出した場合に、記憶した前記メッセージを保持する
    請求項11に記載のメッセージ提供装置。
  16. 前記記憶手段は、前記メッセージサービスから退出した場合に、記憶した前記メッセージのうち、前記ユーザからの要求に応じて出力されたメッセージを消去する
    請求項11に記載のメッセージ提供装置。
  17. コンピュータに、
    複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージを記憶装置に記憶するステップと、
    前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶装置に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力するステップと、
    を実行させるプログラム。
  18. コンピュータに、
    複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶装置に記憶するステップと、
    前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶装置に記憶されたメッセージを抽出して出力するステップと、
    を実行させるプログラム。
  19. コンピュータに、
    複数のユーザ間でメッセージをやり取りするメッセージサービス上で動作する、ユーザとメッセージをやり取りするソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからのメッセージのうち、一定条件を満たすメッセージを記憶装置に記憶するステップと、
    前記ソフトウェアロボットプログラムの動作として、前記ユーザからの要求に応じ、前記記憶装置に記憶されたメッセージから前記要求に合致するメッセージを抽出して出力するステップと、
    を実行させるプログラム。
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