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JP2019169809A - 画像形成装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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JP2019169809A JP2018055103A JP2018055103A JP2019169809A JP 2019169809 A JP2019169809 A JP 2019169809A JP 2018055103 A JP2018055103 A JP 2018055103A JP 2018055103 A JP2018055103 A JP 2018055103A JP 2019169809 A JP2019169809 A JP 2019169809A
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穣 赤澤
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Abstract

【課題】ファクシミリ受信時等のモニタ音について、即座に音量を変更する仕組みを提供する。【解決手段】本画像形成装置は、ファクシミリデータの受信に応じて、予め設定された音量でモニタ音を出力し、当該音量を調節する設定入力画面を表示部に表示する。【選択図】 図5

Description

本発明は、画像形成装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
従来、ファクシミリ機能を備えた画像形成装置は、回線の状態をモニタできるよう、スピーカを備えていることが一般的である。ユーザはモニタ音を聞くことで、ファクシミリ受信があったことや、操作時のキー入力音、電話端末として利用した時の相手からの応答等が確認できる。また、ファクシミリメールサービスでは、相手からの操作手順の説明をモニタ音で聞きながら操作を行うことができる。操作手順の説明はこちらの都合とは関係なく進んでいくため、音量が小さく聞き取り辛いと、音量設定の切替を行う操作を素早く行う必要が生じる。
これに対して自動的に表示する技術が開示されている。これによると、例えばファクシミリメールサービス利用時にオンフックキーを押下すると、操作部に音量キーが表示されるため、音量が小さい時は即座に音量を大きくすることが可能となる。
特開2000−22877号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。例えば、ファクシミリ受信時は通常、オンフックキー押下など必要のない自動受信が一般的である。従って、上記従来技術では、ファクシミリ受信時などに、即座に回線のモニタ音量設定を行いたい場合に応じることができない。そのため、通常はモニタ音量を大きく設定して受信を確認し易くしているが、来客時等のファクシミリ受信時に、即座に音量を抑える対応ができない、という課題があった。
本発明は、上述の問題の少なくとも一つに鑑みて成されたものであり、ファクシミリ受信時等のモニタ音について、即座に音量を変更する仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、例えば、画像形成装置であって、ファクシミリデータを受信する受信手段と、前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信に応じて、予め設定された音量でモニタ音を出力する音声出力手段と、前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信に応じて、当該音量を調節する設定入力画面を表示部に表示する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ファクシミリ受信時等のモニタ音について、即座に音量を変更することができる。
一実施形態に係る複合機1000の構成を示す図。 一実施形態に係る複合機1000のブロック図。 一実施形態に係るモニタ音量の設定入力画面401aを示す図。 一実施形態に係る画面遷移の許可入力画面401bを示す図。 一実施形態に係る主制御部600の動作フローチャート。 一実施形態に係る複合機1000の構成を示す図。 一実施形態に係る複合機1000のブロック図。 一実施形態に係る主制御部600の動作フローチャート。 一実施形態に係る主制御部600の動作フローチャート。 一実施形態に係る複合機1000のブロック図。 認証待機画面401c、メインメニュー画面401dを示す図。 一実施形態に係る認証待機画面401c、モニタ音量の設定入力画面401aを示す図。 一実施形態に係る認証待機画面401c、画面遷移の許可入力画面401bを示す図。 一実施形態に係る主制御部600の動作フローチャート。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確立されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
<第1の実施形態>
以下では、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本発明の画像形成装置の一例を示す複合機1000である。本実施形態では、画像形成装置の一例として複合機について説明する。しかし、本発明を限定する意図はなく、ファクシミリ機能を有する画像形成装置であれば本発明を適用することができる。
複合機1000は、操作部400、読取トレイ1001、オートドキュメントフィーダ(ADF)1002、用紙カセット1003、及び排紙トレイ1004を備える。また、複合機1000は、少なくともスキャン機能、コピー機能、プリント機能、及びファクシミリ機能を備えている。スキャン機能は、セットされた原稿を読み取って電子データ化する機能である。コピー機能は、スキャン機能で読み取ったデータを用紙に印刷する機能である。プリント機能は、ネットワークを介して接続された端末から受信したデータを用紙に印刷する機能である。ファクシミリ機能は、公衆回線を介して接続された端末同士で画像データの送受信を行える機能である。
ファクシミリ送信は、まず読取トレイ1001に送信したい画像が描かれた原稿をセットし、操作部400で送り先のファクシミリ番号を指定して送信開始の操作を行う。その後、ADF1002が原稿を引いて読み取りを開始し、読み取った電子データをファクシミリ通信のデータ形式に変換して、公衆回線を介した送信先の端末にデータ送信を行う。一方、ファクシミリ受信は、公衆回線を介して送信元の端末からファクシミリデータを受信し、用紙カセット1003に積載された用紙を引いて受信データに基づき印刷を行い、排紙トレイ1004に受信データに基づいて印刷された用紙を排紙する。
ファクシミリ送受信時はどちらも、端末同士でファクシミリ通信のプロトコルに沿った電気信号のやり取りを、公衆回線を介して行う。この時、複合機1000に内蔵された、後述するスピーカ700は、回線の電気信号をファクシミリ通信のモニタ音として音声出力する。複合機1000のユーザは、このモニタ音を確認することで、ファクシミリ送受信が行われていることを認識することができる。
<複合機の構成>
次に、図2を参照して、本実施形態に係る複合機1000の構成例について説明する。複合機1000は、原稿読取部100、印刷部200、ファクシミリ制御部300、操作部400、回線I/F部500、主制御部600、及びスピーカ700を備える。
原稿読取部100は、読取トレイ1001に載置され、ADF1002で引いた原稿を、不図示のCMOSやCCD等の撮像素子で、RGB等のデータとして読み取り、デジタル画像データに変換して主制御部600に転送する。印刷部200は、主制御部600から転送されてきたデジタル画像データを、不図示の電子写真機構により、用紙カセット1003から引いてきた用紙にレーザ照射し、トナーを転写、定着させ、排紙トレイ1004に印刷出力する。
ファクシミリ制御部300は、モジュラージャック等で構成された回線I/F部500の先に接続された公衆回線を介して、外部端末とファクシミリ通信を行う。ファクシミリ送信時は、まず主制御部600から指示された送信先を発呼し、送信可能であることを確認する。次に、主制御部600から転送されてきた圧縮画像データをアナログ化し、ファクシミリのプロトコルに従って送信先に送信する。ファクシミリ受信時は、まず送信元から公衆回線を介して着信を受けた後、ファクシミリ制御部300は、受信可能であることを示す応答を行う。続いて、ファクシミリ制御部300は、ファクシミリのプロトコルに従って画像データを受信し、デジタル化して主制御部600に転送する。
また、ファクシミリ制御部300はファクシミリ通信を行う回線の電気信号をモニタしており、当該電気信号を増幅してスピーカ700で発音することが可能である。スピーカ700の音量は、主制御部600からの指示により、当該電気信号の増幅度合を調節することで設定可能となっている。
操作部400は、液晶401、タッチパネル402、テンキー部403、及びUI制御部404を備える。液晶401は、主制御部600から転送されてくる表示画像データを画面に表示する。タッチパネル402は、液晶401の画面に重位置に設けられ、タッチ位置が判別可能な物理量を検知する。テンキー部403は、スイッチ等で構成されたテンキー、及びLEDを含む。テンキー部403は、キー押下をUI制御部404に伝えると共に、UI制御部404による点灯指示に従ってLEDを点灯させる。
UI制御部404はマイコン等で構成され、液晶401で表示された各種入力画面に対して、タッチパネル402やテンキー部403を介して入力された内容を、主制御部600に伝達する。具体的には、タッチパネル402のタッチ入力は、タッチ位置をx、y座標で検知される。また、テンキー部403のキー入力は、複数ある中から押下されたキーを検知し、主制御部600に伝達する。
主制御部600は、不図示のCPU、RAM及びROMを備え、複合機1000を統括的に制御する。特に、主制御部600は、原稿読取部100や、ファクシミリ制御部300からファクシミリ受信として転送されてきたデジタル画像データに対して、必要な画像処理や圧縮・伸長処理を施す。また、このようにして処理した画像データを、印刷部200に転送して印刷指示を出すことや、ファクシミリ制御部300に転送してファクシミリ送信の指示を出す処理を実行する。このような処理全般は、操作部400からの入力や、ファクシミリ制御部300からのファクシミリ受信がトリガとなる。
主制御部600は、液晶401に表示させる表示画像データを保持しており、状況に応じた表示画像データを液晶401に転送して表示させることが可能である。さらに、主制御部600は、複合機1000の各種設定を保持しており、本実施形態に関わる一例として、ファクシミリのモニタ音量の設定値を保持している。主制御部600は、操作部400からのユーザ入力を介して新たな設定入力を受け付け、ファクシミリ制御部300に音量設定の指示を出すと共に、新たな設定を現在のモニタ音量設定値として保持する。
<設定入力画面>
次に、図3を参照して、本実施形態に係る、液晶401に表示されるファクシミリ通信のモニタ音量の設定入力画面401aを説明する。設定入力画面401aは、音量目盛り4016、スライダー4011、音量大キー4012、音量小キー4013、ミュートキー4014、キャンセルキー4015、及びOKキー4017を含んで構成される。
音量目盛り4016が示す通り、音量は1〜9段階で設定可能であり、図3に示すスライダー4011は5段目の目盛りを指している。そのため、現在の音量は、最大音量を9段階目のレベルとすると、5段階目のレベルである。また、音量大キー4012や、音量小キー4013を押下することで、スライダー4011を1段階ずつ移動することができる。
OKキー4017を押下することで、主制御部600に設定が保持されると共に、設定した音量が実現される。また、ミュートキー4014を押下することで、スライダー4011を音量目盛り4016の最も左端の1段階目に移動させることができ、モニタ音を消すことができる。設定操作をキャンセルしたい場合は、キャンセルキー4015を押下すればよい。このような操作により、モニタ音量の大小を設定することができる。
上記のモニタ音量の設定入力画面401aを表示させるためには、一般的にはテンキー部403に当該画面に遷移するための専用キーを設けている。或いは、液晶401に表示した画面遷移を行うキーに対して、タッチパネル402のタッチ操作で画面表示させてもよい。
<ファクシミリ動作>
ここで、本実施形態に係るファクシミリ動作について説明する。主制御部600は、ファクシミリ制御部300からファクシミリ受信の通知があり、主制御部600で保持しているモニタ音量設定値が所定値以上に大きく設定されていれば、液晶401にモニタ音量の設定入力画面401aを自動的に表示させる。なお、ここではモニタ音の音量設定値が所定値以上か否かで設定入力画面401aを自動的に表示する制御を説明するが、本発明を限定する意図はない。例えば、ファクシミリ受信の通知があった場合に常に設定入力画面401aを表示してもよいし、他の条件を加えてもよい。例えば、来客等が予想される予め指定された時間であれば、表示するようにしてもよい。
ファクシミリ受信時にモニタ音量が大きい場合、ユーザに対して自動でモニタ音量を設定できる画面を表示させることで、即座に音量を抑える設定を行うことが可能となる。これにより、普段はファクシミリ受信時の音を十分に確認できる音量設定にしておきたいが、突発的に音量を抑えたい、というシチュエーションに有効である。
また、モニタ音量の変更は不要である場合も考えられる。この場合、ユーザが操作部400を操作している時に、ファクシミリ受信をして自動で画面遷移してしまうと、操作していたユーザは不快に思うかもしれない。そこで、図4に示すように、画面遷移の許可入力画面(ポップアップ画面)401bを表示し、画面の遷移をユーザに選択させるようにしてもよい。許可入力画面401bは、ファクス音量(モニタ音量)を調節するための、設定入力画面401aを表示するかを問い合わせるメッセージ4021と、当該画面への遷移をキャンセルするキャンセルボタン4022と、当該画面への遷移を許可するOKボタン4023とを含む。OKボタン4023が押下されると、主制御部600は、表示を設定入力画面401aへ遷移させる。
<処理手順>
次に、図5を参照して、本実施形態に係る主制御部600の処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えば主制御部600のCPUがROMに予め格納された制御プログラムをRAMに読み出して実行することによって実現される。
S501で、主制御部600は、ファクシミリ制御部300におけるファクシミリ受信の有無を確認する。ファクシミリ受信がなければ処理を終了する。一方、ファクシミリ受信があればS502に進み、主制御部600は、予め保持しているモニタ音の音量設定値を確認し、所定値以上であるか否かを判定する。所定値未満であった場合、処理を終了する。
ここで所定値とは、図3で示している9段階の音量目盛り4016のいずれかである。一般的には、ミュート状態である音量目盛り4016の1段階目、又は2段階目の小さな音量設定値が想定される。この値は、予め定められた固定値でもよいし、操作部400を介してユーザに設定させ、設定値を主制御部600に保持させる構成としてもよい。
S503で、主制御部600は、S502でモニタ音量が所定値以上であった場合、図3に示すモニタ音量の設定入力画面401aを液晶401に表示させる。なお、ここで表示する画面は図4に示す画面遷移の許可入力画面401bであってもよい。この場合、OKボタン4023が押下された段階で、設定入力画面401aを表示する。
上述したように、ユーザは、設定入力画面401aを介して、モニタ音の音量を調節することができる。ここで設定された音量については、今回のファクシミリ受信時にのみ適用されてもよいし、調節された音量が次回以降のファクシミリ受信時において継続して適用されてもよい。今回のファクシミリ受信時にのみ適用される場合には、今回のファクシミリ受信が終了すると、主制御部600は、予め設定された音量に戻す制御を行う。一方、調節された音量が次回以降のファクシミリ受信時において継続して適用される場合には、主制御部600は、調節された音量で、予め記憶された音量設定値を更新する制御を行う。従って、設定入力画面401aには、調節された音量を、上述のいずれで扱うかを設定する表示を含んでもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置は、ファクシミリデータの受信に応じて、予め設定された音量でモニタ音を出力し、当該音量を調節する設定入力画面を表示部に表示する。また、本画像形成装置は、予め設定された音量が所定値以上であれば、当該設定入力画面を表示部に表示してもよい。このように、本実施形態によれば、ファクシミリ受信時のモニタ音を変更する画面を、ファクシミリの受信に応じて自動的に表示することができる。よって、ユーザは必要に応じて即座に音量調節を行うことができ、通常時においては安心してモニタ音を出力する設定にすることができる。なお、本実施形態では、ファクシミリ受信時の制御として説明したが、ファクシミリの送信時においても同様の制御が行われてもよい。
<第2の実施形態>
以下では、本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、ファクシミリ受信時に、モニタ音の音量設定値に応じて設定入力画面等を自動で表示するか否かを制御する構成について説明した。本実施形態では、人感センサを画像形成装置に設け、当該人感センサの出力に応じた省電力状態の復帰時に、設定入力画面等を自動で表示するか否かを制御する構成について説明する。
まず、図6を参照して、本実施形態に係る複合機1000の一例を説明する。図1で説明した上記第1の実施形態における複合機1000の構成に加えて、本実施形態に係る複合機1000は、外装にスリット1005が設けられている。スリット1005の奥には、図7で後述する人感センサ800が内蔵されており、スリット1005を通じて人の接近の検知が可能となっている。その他の構成については、上記第1の実施形態において図1を用いて説明した構成と同様であるため説明を省略する。
<複合機の構成>
次に、図7を参照して、本実施形態に係る複合機1000の構成例を説明する。本実施形態に係る複合機1000は、上記第1の実施形態で説明した構成に加えて、人感センサ800を備える。以下では、上記第1の実施形態との差分を主に説明する。人感センサ800は、一定の検知範囲を有し、超音波センサ、焦電センサ、赤外線アレイセンサなどが用いられてもよい。UI制御部404は、人感センサ800の出力に基づいて、当該人感センサの検知範囲における物体(人)の有無を検知する。さらに、UI制御部404は、物体との距離を検知し、距離の変化によって当該検知した物体が人であるか否かと、さらに人と検知した場合には検知した人が複合機1000へ接近しているか否かを検知することができる。この制御はUI制御部404を介して通知される人感センサ800の出力に基づいて主制御部600で行われてもよい。なお、人の接近の検知制御については、本発明の主題ではないため詳細な説明は省略する。
複合機1000の未使用状態が一定時間続いた場合や、テンキー部403に含まれる節電キーが押下された場合には、主制御部600は特定箇所の電源を遮断して、省電力状態に落とすことが可能である。例えば原稿読取部100や印刷部200、操作部400の液晶401の電源を遮断して、複合機1000の未使用時の消費電力を削減することができる。
このような省電力状態時には、UI制御部404は人感センサ800を介して人の接近の検知が可能となる。この時、UI制御部404が人の接近を検知すると、主制御部600にその旨を伝達する。主制御部600はこの信号を受けて、電源遮断していた箇所に電源供給するよう制御し、省電力状態からスタンバイ状態へ復帰動作を行う。ユーザは、液晶401が真っ暗な複合機1000に近づくと、自動で液晶401にメイン画面表示されるため、手動で省電力状態からスタンバイへの復帰操作を行う必要なく、スムーズに操作部400の操作を開始できる。
<ファクシミリ動作>
ここで、上記省電力状態時におけるファクシミリ受信動作について説明する。このような人感センサ800を有する複合機1000において、省電力状態時でもファクシミリ受信は可能である。ファクシミリ制御部300はファクシミリを受信すると、主制御部600に伝達する。主制御部600は、これを受けて印刷部200のみに電源を供給するように制御し、印刷部200に画像データを渡して印刷を行う。この制御中に本実施形態によれば、上記第1の実施形態で説明した設定入力画面等を自動で表示するか否かを制御する。
通常、主制御部600は、前述の省電力状態時にファクシミリ制御部300からファクシミリ受信の通知を受けると、印刷部200のみに電源を供給するよう制御し、受信した画像データを印刷しようとする。さらに、主制御部600は、スピーカ700によって、スタンバイ時のファクシミリ受信時と同様に、回線のモニタ音を出力させる。
ここで、主制御部600は、人感センサ800を介して人の接近を検知した場合、省電力状態からスタンバイへの復帰動作を行う。さらに、主制御部600は、ファクシミリ受信中であるため、保持されているモニタ音量設定値が所定値以上に大きく設定されていれば、液晶401にモニタ音量の設定入力画面401aを表示させる。
省電力状態時においてファクシミリを受信した際、回線のモニタ音が大きいため、音量を小さくすべく複合機1000を操作しに近づくユーザがいることが想定される。本実施形態ではこのような場合に対して、省電力状態からスタンバイへの復帰時に、液晶401に最初からモニタ音量の設定入力画面401aを表示させる。そうすることでユーザは、即座に音量を小さくする設定を行えるため、利便性が高まる。また、モニタ音量の変更は不要である場合も考えられる。この場合は上記第1の実施形態で説明したように、省電力状態からスタンバイへの復帰時に、図4に示す画面遷移の許可入力画面401bを表示すればよい。なお、ここで、用語「復帰時」とは、「復帰中」及び「復帰後」の概念を含むものであり、主制御部600が液晶401へ表示制御を開始できるタイミングからの期間を示す。
<処理手順>
以下では、図8を参照して、本実施形態に係る主制御部600の処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えば主制御部600のCPUがROMに予め格納された制御プログラムをRAMに読み出して実行することによって実現される。図8の動作フローチャートが実行されるのは、複合機1000が省電力状態時に限る。
S801で、主制御部600は、人感センサ800及びUI制御部404を介して、人の接近を検知したか否かを判定する。人の接近があるまで、複合機1000は省電力状態に留まる。人の接近が検知されると、S802に進み、主制御部600は、電源を遮断していた複合機1000の所定の箇所に電源を供給し、スタンバイ状態への復帰処理を実行する。
次に、S803で、主制御部600は、S802での省電力状態からの復帰時に、ファクシミリ制御部300においてファクシミリ受信処理を行っている最中であるか否かを判断する。ファクシミリ受信処理を行っていなければ、S806に進み、主制御部600は、省電力状態からスタンバイ状態に復帰する際に最初に表示するデフォルト画面を液晶401に表示させる。
一方、ファクシミリ受信処理の実行中であればS804に進み、主制御部600は、予め保持しているモニタ音の音量設定値を確認し、所定値以上であるか否かを判定する。所定値未満であった場合はS806に進み、主制御部600は、省電力状態からスタンバイ状態に復帰する際に最初に表示するデフォルト画面を液晶401に表示させる。ここで所定値については上記第1の実施形態で説明したものと同様であるため説明を省略する。一方、所定値以上であればS805に進み、主制御部600は、モニタ音量の設定入力画面401aを液晶401に表示させる。上記第1の実施形態と同様に、画面遷移の許可入力画面401bを表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置は、上記第1の実施形態の構成に加えて、人感センサをさらに備え、省電力状態において人感センサで人の接近を検知するとスタンバイ状態へ復帰する。さらに、本画像形成装置は、当該復帰時に、ファクシミリの受信中であればデフォルトの画面ではなく、設定入力画面を表示する。このように、本実施形態によれば、省電力状態からの復帰時においても、ファクシミリデータの受信中であれば設定入力画面を自動的に表示する。よって、ユーザは必要に応じて即座に音量調節を行うことができ、通常時においては安心してモニタ音を出力する設定にすることができる。
<第3の実施形態>
以下では、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態と複合機1000の構成は同様であるが、人感センサ800による人の接近の検知を行う機能がOFFに設定される場合の制御について説明する。このような場合、省電力状態からスタンバイへの復帰は、操作部400からの入力をトリガにして行われる。一例として、タッチパネル402のタッチ検知や、テンキー部403の特定のキー押下がある。このような省電力状態からの復帰時においても、上記第2の実施形態と同様の制御を行う。なお、本実施形態では、人の接近の検知を行う機能がOFFに設定されている場合を想定しているが、ONに設定されている場合にも適用することはできる。つまり、本実施形態と上記第2の実施形態とを組み合わせて適用することも可能である。この場合、人感センサ800で人の接近を何らかの要因で検知できない場合であっても、ユーザ入力に応じてスタンバイ状態への復帰時に設定入力画面を表示するか否かの制御を行うことができる。
<処理手順>
図9を参照して、本実施形態に係る主制御部600の処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えば主制御部600のCPUがROMに予め格納された制御プログラムをRAMに読み出して実行することによって実現される。図9の動作フローチャートが実行されるのは、複合機1000が省電力状態時であり、且つ、人感センサ800による人の接近を検知する機能がOFFにされている場合である。
S901で、主制御部600は、UI制御部404を介して、操作部400からの入力の有無を確認する。入力の種類は、前述のように、タッチパネル402のタッチや、テンキー部403の特定のキー押下などであってもよい。入力が有るまで、複合機1000は省電力状態に留まる。一方、入力を検知すると、S802への処理に進み、上記第2の実施形態と同様の処理が実行される。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置は、省電力状態において操作部を介してユーザ入力を受け付けると、スタンバイ状態へ復帰する。さらに、本画像形成装置は、当該復帰時に、ファクシミリの受信中であればデフォルトの画面ではなく、設定入力画面を表示する。このように、本実施形態によれば、省電力状態からの復帰時においても、ファクシミリデータの受信中であれば設定入力画面を自動的に表示する。よって、ユーザは必要に応じて即座に音量調節を行うことができ、通常時においては安心してモニタ音を出力する設定にすることができる。
<第4の実施形態>
以下では、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、上記第2及び第3の実施形態の構成に加えて、さらに、ユーザの認証に用いられるカードを読み取るためのカード読取部を備える場合の制御について説明する。上記実施形態と同様の構成及び制御については説明を省略する。
<複合機の構成>
図10を参照して、本実施形態に係る複合機1000の構成例を説明する。上記第2及び第3の実施形態における複合機1000と異なる点は、カード読取部900が主制御部600に接続されている点である。カード読取部900は、非接触のICカードを読み取る構成としてもよいし、挿入型の磁気カードを読み取る構成としてもよい。カード読取部900は、カードから読み取った情報を主制御部600に伝達する。複合機1000は、主制御部600による認証機能を備えており、使用可能なユーザを認証する番号等をIDとして予め記憶している。そして、カード読取部900によって、ユーザのカードに内蔵されたタグに書き込まれたIDを読み取り、主制御部600は、予め記憶していたIDと合致すると、複合機1000の使用を可能とする。
<画面遷移>
以下では、図11乃至図13を参照して、本実施形態に係る画面遷移について説明する。図11は、液晶401に表示される認証に関わる画面を示す。
複合機1000のユーザ認証が済んでいない状態の時は、液晶401には、図11に示す認証待機画面401cが表示される。認証待機画面401cには、ICカードを非接触のカードリーダ(カード読取部900)へタッチすることを促すメッセージが表示され、キャンセルボタン及びキーボードでのログインに切り替えるボタンが選択可能に表示される。
ユーザは表示されている文言に従い、カード読取部900に自身のIDが書き込まれたカードをタッチする。カード読取部900は受信したカード情報を主制御部600へ伝達する。主制御部600は予め記憶した情報と比較し、認証を行う。認証が成功すると、例えば、図11に示すように、主制御部600は、画面をメインメニュー画面401dへ遷移させ、タッチパネル402をタッチ操作することで、複合機1000の使用が可能となる。認証後、最初に表示する画面は、図11のようにメインメニュー画面401dでもよいし、ユーザが設定したデフォルトの画面でもよい。
複合機1000の使用が済んで、認証待機画面401cに戻るケースとしては、タッチパネル402のログアウトキーのタッチや、テンキー部403の専用キー押下によるログアウト操作となる。また、一定時間、複合機1000が操作されなかった場合もユーザの使用が済んだとみなして、認証待ち状態となる。さらに、省電力状態に移行した後、スタンバイ状態に復帰した時も同様である。
図12は、本実施形態に係る認証待機画面401cを表示中に複合機1000がファクシミリ受信を行った場合の、液晶401の画面遷移を示す。
複合機1000が認証待ち状態の時に、主制御部600は、ファクシミリ制御部300からファクシミリ受信の通知を受けることがある。その際、主制御部600は、予め保持しているモニタ音の音量設定値が所定値以上に大きく設定されているか否かを判定し、設定されていれば、液晶401にモニタ音量の設定入力画面401aを表示させる。つまり、本実施形態によれば、認証待機画面401cを表示中であるということは、まだユーザ認証が完了していないことを示し、そのような状態であってもモニタ音の音量設定を行う画面を自動的に表示する。
複合機1000に認証機能を備えている場合、従来であれば認証作業(カード読取)を行い、それから音量設定を行う必要があった。しかし、認証を行わなくてもモニタ音量の設定入力画面401aを即座に表示させることで、音量を素早く抑えることが可能となる。一方で、モニタ音量の変更は不要である場合も考えられる。この場合は上記第1乃至第3の実施形態と同様に、いきなりモニタ音量の設定入力画面401aに遷移するのではなく、図13に示すように、画面遷移の許可入力画面401bを表示すればよい。
<処理手順>
次に、図14を参照して、本実施例に係る主制御部600の処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えば主制御部600のCPUがROMに予め格納された制御プログラムをRAMに読み出して実行することによって実現される。
S1401で、主制御部600は、複合機1000が認証待ち状態であり、液晶401に認証待機画面401cを表示する。続いて、S1402で、主制御部600は、ファクシミリ制御部300によってファクシミリ受信が開始されたか否かを判断する。開始された場合はS1403に進み、そうでない場合はS1405に進む。
S1403で、主制御部600は、S1402でファクシミリ受信が開始された場合、予め保持しているモニタ音の音量設定値を確認し、所定値以上であるか否かを判定する。所定値以上であればS1404に進み、そうでなければS1405に進む。S1404で、主制御部600は、液晶401にモニタ音量の設定入力画面401aを表示させ、処理を終了する。ここでは、上述したように、図13に示す画面遷移の許可入力画面401bを表示してもよい。
一方、S1405で、主制御部600は、S1402でファクシミリ受信が無かった場合、又は、S1403でモニタ音量が所定値未満であった場合に、ユーザからのカード認証を待つ。主制御部600は、カード読取部900を介して読み取ったIDを認証し、予め記憶しているIDと一致した場合は、認証成功と判断し、S1406で認証後に表示させるデフォルト画面を表示する。また、S1405でカード認証が無い場合は、S1401に処理を戻し、再び最初から同じフローを繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係る画像形成装置は、ユーザを認証するためのカード読取部を備え、ユーザの認証がされていない場合は、認証待機画面を表示する。この認証待機画面を表示している間に、ファクシミリデータの受信が開始されると、本画像形成装置は、認証処理を必要とせず、自動的に設定入力画面を表示部に表示する。これにより、認証待ちの状態にファクシミリ受信があった場合であっても、認証動作をスキップしてモニタ音の音量調節が可能な画面を自動的に表示することができる。よって、ユーザは必要に応じて即座に音量調節を行うことができ、通常時においては安心してモニタ音を出力する設定にすることができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1000:複合機、100:原稿読取部、200:印刷部、300:ファクシミリ制御部、400:操作部、401:液晶、402:タッチパネル、403:テンキー部、404:UI制御部、500:回線I/F部、600:主制御部、700:スピーカ、401a:モニタ音量の設定入力画面

Claims (11)

  1. 画像形成装置であって、
    ファクシミリデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信に応じて、予め設定された音量でモニタ音を出力する音声出力手段と、
    前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信に応じて、当該音量を調節する設定入力画面を表示部に表示する制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記予め設定された音量が所定値以上であれば、前記設定入力画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置に接近する人を検知する人感センサをさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記画像形成装置の省電力状態において、前記人感センサによって前記画像形成装置に接近する人が検知されると、前記省電力状態からスタンバイ状態へ復帰させ、当該復帰時において、前記受信手段によって前記ファクシミリデータを受信していれば、前記設定入力画面を前記表示部に表示し、前記受信手段によって前記ファクシミリデータを受信していなければ通常の画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 入力手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記画像形成装置の省電力状態において、前記入力手段を介してユーザ入力を受け付けると、前記省電力状態からスタンバイ状態へ復帰させ、当該復帰時において、前記受信手段によって前記ファクシミリデータを受信していれば、前記設定入力画面を前記表示部に表示し、前記受信手段によって前記ファクシミリデータを受信していなければ通常の画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. ユーザを認証する認証手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記認証手段による認証が行われていない場合に、ユーザに認証を行うための入力を促す認証待機画面を前記表示部に表示し、
    前記表示部に前記認証待機画面が表示されている間に、前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信に応じて、前記認証手段による認証処理を必要とすることなく、前記設定入力画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記設定入力画面を表示する前に、該設定入力画面を表示するか否かを問い合わせる許可入力画面を前記表示部に表示し、該許可入力画面を介して前記設定入力画面を表示する許可がユーザ入力されると、該設定入力画面を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記設定入力画面は、前記モニタ音を消す設定を行うことが可能な表示を含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信が完了すると、前記設定入力画面を介して調節されたモニタ音の音量を、前記予め設定された音量に戻すことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記受信手段による前記ファクシミリデータの受信が完了すると、前記設定入力画面を介して調節されたモニタ音の音量で、前記予め設定された音量を更新することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置の制御方法であって、
    受信手段が、ファクシミリデータを受信する受信工程と、
    音声出力手段が、前記受信工程での前記ファクシミリデータの受信に応じて、予め設定された音量でモニタ音を出力する音声出力工程と、
    制御手段が、前記受信工程での前記ファクシミリデータの受信に応じて、当該音量を調節する設定入力画面を表示部に表示する制御工程と
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  11. 装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、
    受信手段が、ファクシミリデータを受信する受信工程と、
    音声出力手段が、前記受信工程での前記ファクシミリデータの受信に応じて、予め設定された音量でモニタ音を出力する音声出力工程と、
    制御手段が、前記受信工程での前記ファクシミリデータの受信に応じて、当該音量を調節する設定入力画面を表示部に表示する制御工程と
    を含むことを特徴とするプログラム。
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