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JP2019159552A - 施設情報配信装置、及び施設情報配信方法 - Google Patents

施設情報配信装置、及び施設情報配信方法

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JP2019159552A
JP2019159552A JP2018042898A JP2018042898A JP2019159552A JP 2019159552 A JP2019159552 A JP 2019159552A JP 2018042898 A JP2018042898 A JP 2018042898A JP 2018042898 A JP2018042898 A JP 2018042898A JP 2019159552 A JP2019159552 A JP 2019159552A
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JP2018042898A
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匡 栗原
Tadashi Kurihara
匡 栗原
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】施設の近傍を移動する車両に対して、車両のユーザが地元民の場合、当該施設の特典情報を配信し、車両のユーザが非地元民の場合、当該施設の紹介情報を配信する。【解決手段】施設情報配信サーバシステム30は、複数の車両の位置情報を受信する位置情報受信部と、各車両の位置情報の推移からユーザの生活拠点位置を推定し、施設の位置からユーザの生活拠点位置までの距離に基づき、ユーザが、施設にとって地元の人であるか否かを判定する地元判定部と、各車両の現在走行位置が施設の施設位置から所定の距離範囲内に位置する場合に、ユーザが施設にとって地元の人であるときは第2施設情報を配信するように設定し、ユーザが施設にとって地元の人でないときは第1施設情報を配信するように設定する施設情報配信設定部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車等の車両の走行情報に基づいて、施設の近傍を移動する車両に対して、当該車両のユーザが地元の人である場合、当該施設の特典情報を配信し、当該車両のユーザが地元でない人でない場合、前記施設の紹介情報を配信する施設情報配信装置、及び施設情報配信方法に関する。
従来、飲食店等の様々な施設の利用を促すために、ユーザに対して施設情報を通知する技術が知られている。このような技術の一例が、特許文献1に開示されている。 特許文献1に開示の技術によれば、施設の近傍を移動する移動体を対象として、施設情報を配信することができる。
特開平08−076706号公報
特許文献1に開示の技術等を利用すれば、上述したように、施設の近傍を移動する移動体に対して施設の利用を促すための施設情報を提供することができる。
しかし、移動体によっては受信する施設情報が有用ではない場合もあり、そのような情報を受け取った移動体のユーザにとっては煩わしさを感じる場合も予想される。例えば、移動体のユーザ(例えば運転者又は同乗者)が当該施設から所定の距離内に生活拠点がある地元の人の場合などがそれに当てはまる可能性が高いと推定される。
他方、施設情報の配信を依頼した広告主にとっては、このような移動体を含めて施設情報を配信した場合には、広告代金が無駄になってしまう問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、本発明は、自動車等の車両の走行情報に基づいて、施設の近傍を移動する車両に対して、当該車両のユーザが地元の人である場合、当該施設の特典情報を配信し、当該車両のユーザが地元でない人でない場合、当該施設の紹介情報を配信する施設情報配信装置、及び施設情報配信方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明の施設情報配信装置(例えば、後述の「施設情報配信サーバシステム30」)は、移動体(例えば、後述の「車両50」)の位置情報を受信する位置情報受信部(例えば、後述の「位置情報データベース作成部311」)と、施設の紹介情報である第1施設情報(例えば、後述の「第1施設情報3231」)及び施設の特典情報である第2施設情報(例えば、後述の「第2施設情報3232」)を含む施設に関する情報(例えば、後述の「施設情報323」)と、前記施設の施設位置を含む地図情報(例えば、後述の「地図情報322」)と、を記憶する記憶部(例えば、後述の「記憶部32」)と、前記移動体の位置情報の過去の推移から前記移動体のユーザの生活拠点位置を推定し、前記施設の位置及び前記推定した前記移動体のユーザの生活拠点位置に基づき、前記移動体のユーザが、前記施設にとって地元の人であるか否かを判定する地元判定部(例えば、後述の「地元判定部312」)と、前記移動体の現在走行位置が前記施設の施設位置から所定の範囲内に位置する場合に、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人であるときは前記移動体に対して前記第2施設情報を配信するように設定し、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人でないときは前記移動体に対して前記第1施設情報を配信するように設定する施設情報配信設定部(例えば、後述の「施設情報配信設定部313」)と、を備える。
上記(1)によれば、前記施設にとって地元の人である地元民が何度も同じ施設情報を受け取る煩わしさを回避するとともに、前記施設の特典情報を提供することで地元民の前記施設への立ち寄りの確度を高め、また、前記施設にとって地元の人でない非地元民に対しては前記施設を紹介することで、非地元民が前記施設に立ち寄る確度を高めることを可能とする。
(2) (1)に記載の施設情報配信装置(例えば、後述の「施設情報配信サーバシステム30」)は、さらに、前記移動体(例えば、後述の「車両50」)の位置情報の過去の推移と前記施設の位置とから、過去の前記移動体の前記施設への滞在の有無を判定する滞在判定部(例えば、後述の「滞在判定部314」)を備え、前記施設情報配信設定部(例えば、後述の「施設情報配信設定部313」)は、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人でない場合であっても、前記滞在判定部により、前記移動体が過去に前記施設に滞在したことがあると判定されたときには、前記移動体に対して前記第2施設情報を配信するようにしてもよい。
上記(2)によれば、例えば、遠方からリピーターとなっている前記ユーザの移動体は、前記施設の特典情報を受信することができるため、前記ユーザが前記施設にとって地元の人でない非地元民であっても、前記施設の特典情報を提供することで、前記施設にとって地元の人である地元民と同様に、前記施設への立ち寄りの確度を高めることができる。
(3) (1)又は(2)に記載の前記施設情報配信設定部(例えば、後述の「施設情報配信設定部313」)は、さらに、前記移動体(例えば、後述の「車両50」)のユーザが前記施設にとって地元の人である場合には、前記移動体の現在走行位置が前記施設に近づくように推移していることを要件として、前記第2施設情報を前記移動体に対して配信するように設定するようにしてもよい。
上記(3)によれば、前記施設に向かっている前記移動体に向けて前記施設の特典情報を提供するため、前記施設にとって地元の人である地元民が前記施設への立ち寄りの確度をより高めるターゲティング広告を配信することが可能となる。
(4) (1)から(3)のいずれかに記載の前記第2施設情報の特典情報は、商品若しくはサービスの値引き情報、又はクーポン情報であるようにしてもよい。
上記(4)によれば、前記施設にとって地元の人である地元民に対して効果的に広告情報を配信することが可能となり、前記施設のリピーターになる確度を高めることができる。
(5) (1)から(4)のいずれかに記載の前記移動体のユーザの生活拠点位置は、前記ユーザの自宅、職場、又は学校であるようにしてもよい。
上記(5)によれば、前記施設は、前記施設の第2施設情報である特典情報を、前記施設から所定の距離内に自宅のあるユーザだけでなく、前記施設から所定の距離内に職場、又は学校がある前記ユーザの前記移動体に対しても、前記施設の特典情報を配信することが可能となり、例えば職場帰り又は学校帰りのユーザが前記施設に立ち寄る確度を高めることが可能となり、前記施設は効果的に広告情報を配信することができる。
(6)本発明の施設情報配信方法は、施設の紹介情報である第1施設情報(例えば、後述の「第1施設情報3231」)及び施設の特典情報である第2施設情報(例えば、後述の「第2施設情報3232」)を含む施設に関する情報(例えば、後述の「施設情報323」)と、前記施設の施設位置を含む地図情報(例えば、後述の「地図情報322」)と、を記憶する記憶部(例えば、後述の「記憶部32」)を有する1つ以上のコンピュータが、移動体(例えば、後述の「車両50」)の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、前記移動体の位置情報の推移から前記移動体のユーザの生活拠点位置を推定し、前記施設の位置及び前記推定した前記移動体のユーザの生活拠点位置に基づき、前記移動体のユーザが、前記施設にとって地元の人であるか否かを判定する地元判定ステップと、前記移動体の現在走行位置が前記施設の施設位置から所定の範囲内に位置する場合に、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人であるときは前記第2施設情報を配信するように設定し、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人でないときは前記第1施設情報を配信するように設定する施設情報配信設定ステップと、を備える。
上記(6)の方法によれば、(1)の施設情報配信装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、自動車等の車両の走行情報に基づいて、施設の近傍を移動する車両に対して、当該車両のユーザが地元の人である場合、当該施設の特典情報を配信し、当該車両のユーザが地元でない人でない場合、当該施設の紹介情報を配信する施設情報配信装置、及び施設情報配信方法を提供することができる。
本発明の実施形態である施設情報配信システム全体の基本的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態である施設情報配信システムにおける、配信対象施設の位置と、車両の位置と、車両に配信される施設情報と、の関連を示す概略図である。 本発明の実施形態における車載ナビゲーション装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20に表示される、施設情報配信を要求するための画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20に表示される、配信された施設の位置を表示する画面の例を示す図である。 車載ナビゲーション装置10又は携帯端末20に表示される、配信された施設情報を表示する画面の例を示す図である。 本発明の実施形態における携帯端末の機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における施設情報配信サーバシステムの機能構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態における位置情報データベースの例を示す図である。 本発明の実施形態における位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の基本的動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における施設情報作成処理時の基本的動作を示すフローチャートである。
<施設情報配信システム1の全体構成>
以下、本発明の施設情報配信システムの好ましい一実施形態について、図を参照しながら詳細に説明する。図1に、施設情報配信システム1の全体構成を示す。
図1に示すように、施設情報配信システム1は、車載ナビゲーション装置10と、携帯端末20と、施設情報配信サーバシステム30と、を含んで構成される。これら各装置及び各端末は、通信網40を介して相互に通信可能に接続される。なお、図中では、これら各装置及び各端末にて送受信される情報についても図示しているが、これらの情報はあくまで一例である。本実施形態にて、図示をしている以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
車載ナビゲーション装置10は、車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)を測位する機能を有する。車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報は、施設情報配信サーバシステム30に対して適宜送信される。また、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザに対して、施設情報配信システム1を利用して配信される施設の紹介情報である第1施設情報及び/又は施設の特典情報である第2施設情報(以下、「施設情報」という)の表示及び経路案内(カーナビゲーション)等を行う機能も有する。車載ナビゲーション装置10は、施設情報の表示及び現在位置から目的地までの経路案内等を行う。
以下、本実施形態における「施設」は、特に断らない限り、施設情報配信システム1を利用して、施設の紹介情報である第1施設情報及び/又は施設の特典情報である第2施設情報を配信する、配信対象施設を意味するものとする。
車載ナビゲーション装置10は、移動体である車両50aに据え付けられたカーナビゲーション装置や、移動体である車両50aに簡易的に設置され可搬可能なPND(Portable Navigation Device)により実現することができる。
携帯端末20は、車両50bに乗車したユーザが利用する携帯端末である。携帯端末20は、上述した車載ナビゲーション装置10と同様に、携帯端末20の位置情報(すなわち、車両50bの位置情報)を測位する機能を有する。携帯端末20が測位した位置情報は、車載ナビゲーション装置10が測位した位置情報と同様に、施設情報配信サーバシステム30に対して適宜送信される。
携帯端末20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、ノートパソコン、その他の携帯可能な電子機器により実現することができる。
なお、図中では、車載ナビゲーション装置10と車両50aの組と、携帯端末20と車両50bの組をそれぞれ一組ずつ図示しているが、これらの組数に特に制限はない。また、以下の説明において、車載ナビゲーション装置10が搭載された車両50aや、携帯端末20を利用するユーザが乗車する車両50bを区別することなく呼ぶ場合には、末尾のアルファベットを省略して、単に「車両50」と呼ぶ。
施設情報配信サーバシステム30は、本実施形態特有の処理として、車両50が施設の近傍を移動する車両50に対して、車両50のユーザが当該施設にとって地元の人であるときは当該施設の特典情報(例えば商品若しくはサービスの値引き情報、又はクーポン情報等)である第2施設情報を配信するように設定し、車両50のユーザが当該施設にとって地元の人でないときは当該施設の紹介情報である第1施設情報を配信するように設定する装置である。
図2は、配信対象施設の位置と、車両の位置と、車両に配信される施設情報と、の関連を示す概略図である。
ここで、ユーザが当該施設にとって地元の人(以下「地元民」ともいう)であるとは、当該ユーザの何れかの生活拠点位置(例えばユーザの自宅、職場、又は学校等)が当該施設の位置から予め設定された範囲(以下、「第1所定範囲」ともいう)内に位置することをいう。逆に、当該ユーザの何れの生活拠点位置も当該施設の位置から第1所定範囲外に位置する場合、ユーザは当該施設にとって地元の人でない(以下「非地元民」ともいう)とする。
また、施設の近傍を移動する車両50とは、車両50の現在位置が施設の位置から予め設定された範囲(以下、「第2所定範囲」ともいう)内に位置することをいう。なお、第2所定範囲は第1所定範囲に含まれる。
第1所定範囲は任意の大きさとすることができる。例えば、図2に示すように、当該施設の位置を中心とした半径N[km](Nは、任意の正の値)の範囲を第1所定範囲とすることができる。また、半径ではなく、例えば当該施設からの道路上での移動距離がN[km]の範囲を第1所定範囲とするようにしてもよい。また、他にも例えば施設位置までの所要移動時間に基づいて第1所定範囲を決定するようにしてもよい。第1所定範囲の大きさは適宜設定することができる。例えば、施設情報配信サーバシステム30を利用して、第1施設情報又は第2施設情報を配信する各施設毎に当該施設にとって適した第1所定範囲を設定するようにしてもよい。
また、第2所定範囲についても、第1所定範囲と同様に設定することができる。例えば、当該施設の位置を中心とした半径N[km](Nは、任意の正の値でN<Nとする)の範囲を第2所定範囲とするようにしてもよい。また、半径ではなく、例えば当該施設からの道路上での移動距離がN[km]の範囲を第2所定範囲とするようにしてもよい。また、他にも例えば施設位置までの所要移動時間に基づいて第2所定範囲を決定するようにしてもよい。
そうすることで、車両Aは地元民の車両と判定され、配信対象施設から半径N[km]以内に位置したときに、第2施設情報が配信される。他方車両Bは非地元民の車両と判定され、配信対象施設から半径N[km]以内に位置したときに、第1施設情報が配信される。
このようにすることで、施設情報配信サーバシステム30を利用して、第1施設情報又は第2施設情報を配信する施設にとって、地元民が何度も同じ施設情報を受け取る煩わしさを回避し、施設の特典情報を提供することで地元民の施設への立ち寄りの確度を高め、また、施設にとって非地元民に対しては施設を紹介することで、非地元民が施設に立ち寄る確度を高めることが可能となる。
施設情報配信サーバシステム30は、例えば、汎用のサーバ装置に本実施形態特有のソフトウェアを組み込むことにより実現することができる。ここで、サーバ装置は、1つのコンピュータ又は複数のコンピュータから構成される分散システムでもよい。
通信網40は、インターネットや携帯電話網といったネットワークや、これらを組合せたネットワークにより実現される。
車両50は、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20のユーザが乗車する移動体である。車両50は、例えば、四輪自動車や自動二輪車や自転車等により実現される。
以上、施設情報配信システム1の全体構成について説明した。
次にそれぞれの構成について説明する。
<車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロック>
車載ナビゲーション装置10が備える機能ブロックについて図3のブロック図を参照して説明をする。
ここで、車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けており、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされることによって自動起動する。そして、車載ナビゲーション装置10は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまで稼働する。
図3に示すように、車載ナビゲーション装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、センサ部14と、表示部15と、入力部16とを含んで構成される。
制御部11は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、10を構成する各部の制御を行う。制御部11の詳細については、後述する。
記憶部12は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、施設情報配信サーバシステム30から受信する施設情報を表示部15等を介して表示するためのプログラムや、当該施設に移動するための経路案内処理を行うためのプログラムや、施設情報配信サーバシステム30に対する車両50aの位置情報の送信処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部12が記憶する情報として、施設情報配信サーバシステム30に対して提供する情報である、地図情報121、位置情報122及び識別情報123を図示する。
地図情報121には、道路や施設等の地物に関する情報、道路情報、施設位置情報、駐車場情報等の情報が含まれる。また、地図情報121には他にも、道路及び道路地図等の背景を表示するための表示用地図データ、ノード(例えば道路の交差点、屈曲点、端点等)の位置情報及びその種別情報、各ノード間を結ぶ経路であるリンクの位置情報及びその種別情報、全てのリンクのコスト情報(例えば距離、所要時間等)に関するリンクコストデータ等を含む道路ネットワークデータ等が含まれる。なお、地図情報121に含まれる施設に関する情報は、配信対象施設ではなく、地図情報に表示される一般的な施設を対象とする。以下、配信対象施設と区別するために「一般施設」ともいう。なお、配信対象施設は一般対象施設に含まれる。
道路情報としては道路の種別や信号機等のいわゆる道路地図の情報が保存されている。
施設位置情報としては、各一般施設の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。また、施設位置情報として、一般施設の識別情報(施設ID)、名称、施設種別(及び/又はジャンル)、電話番号、住所等が含まれていてもよい。
駐車場情報としては、駐車場の位置情報が緯度経度の情報として保存されている。駐車場が各一般施設の駐車場である場合には、一般施設と駐車場を紐付けて保存される。
位置情報122は、後述のセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の位置情報(すなわち、車両50aの位置情報)である。位置情報122には、測位された位置を示す情報のみならず、測位を行った時刻である測位時刻も含まれるようにするとよい。
また、識別情報123は、車載ナビゲーション装置10を識別するための情報である。識別情報123としては、例えば車載ナビゲーション装置10に一意に割り当てられた製造番号等を利用することができる。また、他にも、通信部13が携帯電話網等のネットワークである通信網40に接続するために、通信部13に挿入されたSIM(Subscriber Identity Module)に付与された電話番号を識別情報123として利用することができる。また、他にも、車両50aに固有に付与されたVIN(車両識別番号)やナンバープレートの番号を識別情報123として利用することができる。
これらの記憶部12に格納される各情報については、記憶部12に予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続された施設情報配信サーバシステム30や、他のサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
通信部13は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網40を介して通信網40を介した他の装置(例えば、施設情報配信サーバシステム30)との間の無線通信を実現する。通信部13は、例えば、後述の位置情報送信部112が、記憶部12に格納されている位置情報122及び識別情報123を、施設情報配信サーバシステム30に対して送信するために利用される。ただし、通信部13と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、位置情報122及び識別情報123以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
センサ部14は、例えばGPS(Global Positioning System)センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成される。センサ部14は、位置情報を検出する位置検出手段としての機能を備え、GPSセンサによりGPS衛星信号を受信し、車載ナビゲーション装置10の位置情報(緯度及び経度)を測位する。センサ部14による測位は、上述したように所定の時間間隔(例えば3秒間隔)で行われる。測位した位置情報は、位置情報122として記憶部12に格納される。なお、位置情報には、位置情報を測位した時刻情報を含めることが好ましい。そうすることで、車両50aが、いつ、どこに位置していたか、を算出することが可能となる。なお、位置情報に時刻情報を含まない場合には、施設情報配信サーバシステム30により、当該位置情報を測位した時刻情報を推測するようにしてもよい。
なお、センサ部14は、ジャイロセンサ、加速度センサにより測定される角速度や、加速度に基づいて車載ナビゲーション装置10の位置情報の測位精度をさらに高めることも可能である。
また、センサ部14は、GPS通信が困難又は不可能となった場合に、AGPS(Assisted Global Positioning System)通信を利用し、通信部13から取得される基地局情報によって車載ナビゲーション装置10の位置情報を算出することも可能である。
表示部15は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、車載ナビゲーション装置10の現在位置、地図情報121から読み出された車載ナビゲーション装置10の現在位置周辺の地図情報、ユーザに設定された目的地、他の車載ナビゲーション装置10から通知された待ち合わせ情報、施設情報配信サーバシステム30から提供される施設情報(すなわち、施設の紹介情報である第1施設情報及び/又は施設の特典情報である第2施設情報)、当該施設情報を目的地とするルート情報、及び各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部16は、テンキーと呼ばれる物理スイッチや表示部15の表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力、例えばユーザによるテンキーの押下、タッチパネルのタッチに基づいた信号を制御部11に出力することで、ユーザによる選択操作や、地図の拡大縮小等の操作を実現することができる。
なお、この他、図示しないが、車載ナビゲーション装置10は、スピーカやマイク等を備えることもできる。スピーカは、運転者に対して音声出力を行い、マイクは、運転者によって発せられた音声等を集音する。
そうすることで、情報をスピーカから音声で出力したり、マイクを介して音声入力された運転者による各種の選択、指示を音声認識技術により、制御部11に入力したりすることもできる。
次に、制御部11の詳細について説明をする。制御部11はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部12から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部12から情報を読み出し、RAM及び記憶部12に対して情報の書き込みを行い、通信部13、センサ部14、表示部15、及び入力部16と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
制御部11は、機能ブロックとして、経路案内部111、位置情報送信部112及び施設情報取得部113を備える。
経路案内部111は、ユーザによって入力又は選択された一般施設等の目的地までの経路案内処理を行う部分である。
目的地までの経路案内処理は、一般的なカーナビゲーションシステムにおける経路案内処理と同等である。すなわち、経路案内部111は、記憶部12に記憶されている地図情報121に基づいて目的地までの地図を生成し、この地図上にセンサ部14により測位された車載ナビゲーション装置10の現在位置と目的地の位置と目的地までのルート情報とを重ね、これを表示部15に表示することにより経路案内を行うことができる。
なお、経路案内部111は、施設情報配信サーバシステム30から提供される施設情報に係る施設を目的地とするルート情報を経路案内用のルート情報として利用することができる。
さらに、この場合に、図示を省略したスピーカから経路案内用の音声を出力するようにしてもよい。また、道路の混雑状況の情報や天気の情報等を通信部13による通信により取得して、この取得した情報を経路案内処理に利用するようにしてもよい。例えば、通信部13を介してVICS(登録商標)(Vehicle Information Communication System)等から取得した道路状況(例えば、渋滞状況等)を経路案内処理に利用するようにしてもよい。なお、目的地までの経路案内処理については、当業者によく知られているので、これ以上の詳細な説明は省略する。
位置情報送信部112は、通信部13を利用した無線通信により、記憶部12に格納されている位置情報122及び識別情報123を、施設情報配信サーバシステム30に対して送信する部分である。
位置情報送信部112による、施設情報配信サーバシステム30に対する位置情報122及び識別情報123の送信は、車両50aに乗車したユーザにより車両50aのイグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動してから、車両50aのイグニッションスイッチがオフ(エンジンを停止)にされるまでの間、周期的に行われる。例えば、所定の時間間隔(例えば3秒間隔)でセンサ部14が測位を行う都度、リアルタイムに送信が行われる。
また、リアルタイムに施設情報配信サーバシステム30に送信する替わりに、複数個まとめて(例えば3分間分の間に3秒間隔で更新された位置情報122と、識別情報123とをまとめて)、一度に送信するようにしてもよい。すなわち、いわゆるバースト送信をするようにしてもよい。かかる、所定の時間間隔の長さや、リアルタイムに送信するか、それともバースト送信するかは、本実施形態を適用する環境等に応じて、任意に設定することができる。
このようにして、リアルタイム送信やバースト送信を行うことにより、位置情報送信部112は、センサ部14が測位した車両50aの移動経路を特定するための位置情報122と、識別情報123とを、施設情報配信サーバシステム30に対して送信する。
この場合に、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が自動起動した直後に測位された位置情報122により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として施設情報配信サーバシステム30に送信することができる。さらに、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報122により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として施設情報配信サーバシステム30に送信することができる。
この場合、出発位置を表す位置情報122であることを示す起動情報や、駐車位置を表す位置情報122であることを示す停止情報を、位置情報122に追加してから、施設情報配信サーバシステム30に送信するようにしてもよい。例えば、起動情報であることを示すフラグを1にして送信したり、停止情報であることを示すフラグを1にして送信したりするとよい。なお、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)される直前に測位された位置情報122(すなわち、駐車位置)については、イグニッションスイッチがオン(エンジンを起動)にされ、車載ナビゲーション装置10が再度起動した際に送信されてもよい。
また、バースト送信を行う場合であっても、経路案内部111により車両50aが目的地(例えば、或る一般施設)に到着したと判断された場合には、位置情報送信部112は、リアルタイムに送信を行うように切り替えるとよい。このようにすれば、或る施設に到着後、駐車位置の位置情報122が送信される前に、イグニッションスイッチがオフ(エンジン停止)されてしまい、一般施設等の目的地の位置情報122が施設情報配信サーバシステム30に対して送信されない、という事態を防止することができる。
施設情報取得部113は、例えば、車両50aの現在走行位置の近傍に所在する施設の施設情報(第1施設情報又は第2施設情報)を施設情報配信サーバシステム30から受信して取得する。そして、施設情報取得部113は、施設情報配信サーバシステム30から取得した施設情報を例えば表示部15へ出力する等により、ユーザに提供することができる。
具体的には、施設情報取得部113は、ユーザが車両50aを運転して施設の近傍を移動するとき、当該ユーザの生活拠点が当該施設の第1範囲内に位置する場合には、施設情報配信サーバシステム30から当該施設の特典情報(第2施設情報)を受信して取得することができる。
また、施設情報取得部113は、ユーザが車両50aを運転して施設の近傍を移動するとき、当該ユーザの生活拠点が当該施設の第1範囲外に位置する場合には、施設情報配信サーバシステム30から当該施設の紹介情報(第1施設情報)を受信して取得することができる。
施設情報取得部113は、後述するように、ユーザが車両50aを運転して施設の近傍を移動するとき、当該ユーザの生活拠点が当該施設の第1範囲外に位置する場合であっても、例えば、当該ユーザがこれまでに当該施設に滞在した経歴があるときは、地元の人と同様に、施設情報配信サーバシステム30から当該施設の特典情報(第2施設情報)を受信して取得することができる。
なお、車両50aのユーザは、施設情報配信サーバシステム30に対して施設情報を配信するか否かを明示的に要求するようにしてもよい。この場合、施設情報取得部113は、図4Aに示すように、表示部15に、例えば「施設情報配信開始ON」ボタンを表示するようにしてもよい。そうすることで、ユーザによる当該ボタンのタッチ操作により、施設情報配信開始をオンに操作された場合、施設情報取得部113は、通信部13を介して、情報配信開始要求を、施設情報配信サーバシステム30に送信するように構成することができる。
そうすることで、施設情報取得部113は、施設情報配信サーバシステム30から配信される施設情報を受信して取得することが可能となる。なお、施設情報配信開始のデフォルトをオンとすることで、施設情報取得部113は、施設情報配信サーバシステム30から施設情報を受信して取得するようにしてもよい。
施設情報取得部113は、施設情報配信サーバシステム30から取得した施設情報に基づいて、例えば表示部15に、図4Bに示すように、車両50aの現在位置周辺の地図上に配信された施設の位置を表示することができる。なお、図4Bでは、施設が複数個所あるケースを例示している。そのような場合、図4Cに示すように、ユーザの画面切り換え操作等により、施設情報取得部113は、表示部15にスクロール可能に施設情報(第1施設情報又は第2施設情報)を表示させることで、ユーザに対して立ち寄りたい施設を選択させることができる。
以上、車載ナビゲーション装置10の構成について説明した。
<携帯端末20が備える機能ブロック>
次に、携帯端末20が備える機能ブロックについて図5のブロック図を参照して説明をする。
ここで、上述した車載ナビゲーション装置10は、車両50aから電源の供給を受けていたが、携帯端末20は自身が備えるバッテリ(図示を省略する。)から電源の供給を受ける。ただし、バッテリを充電するために携帯端末20が車両50bのシガーソケット等から電源の供給を受けるようにしてもよい。
図5に示すように、携帯端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26と、近距離通信部27とを含んで構成される。
ここで、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、センサ部24と、表示部25と、入力部26は、上述した車載ナビゲーション装置10が含む同名の機能ブロックと同等の機能を有している。つまり、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における「車載ナビゲーション装置10」の文言を「携帯端末20」を置き換え、上述した車載ナビゲーション装置10の説明における、「車両50a」の文言を「車両50b」と置き換えることにより、携帯端末20の各機能ブロックの説明となるので、重複する再度の説明は省略する。
一方で、携帯端末20は、近距離通信部27を含んでいる点等で、車載ナビゲーション装置10と相違するので、この相違点について、以下説明をする。
近距離通信部27は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)といった規格に準拠した非接触の近距離通信、又はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等を介した有線による近距離通信を行うための部分である。
一方で、車両50bは、近距離通信部27と通信を行うための近距離通信部を備える。例えば車両50bのECU(Electronic Control Unit)が近距離通信部を備える。
そして、携帯端末20がECUと近距離通信により通信することができる場合とは、すなわち、携帯端末20が車両50bの車内に存在する場合である。この場合、携帯端末20のセンサ部24が測位する位置情報は、車両50bの位置情報に相当することになる。
そこで、携帯端末20は、近距離通信部27を介してECUと近距離通信できる間は、位置情報送信部212を起動させる。そして、起動した位置情報送信部212が、車載ナビゲーション装置10の位置情報送信部112と同様にして、センサ部24が測位した車両50bの移動経路を特定するための位置情報222と、識別情報223とを、施設情報配信サーバシステム30に対して送信する。
例えば、ユーザが携帯端末20を所持して車両50bに乗車し、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチをオンにすると、車両50bと携帯端末20とが接続(ペアリング)され、携帯端末20で測位した位置情報222及び識別情報223が携帯端末20から施設情報配信サーバシステム30に送信される。この場合、車両50bと携帯端末20とのペアリング直後に測位された位置情報122により特定される位置を最初の車両位置、すなわち出発位置として施設情報配信サーバシステム30に送信することができる。
さらに、イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフにされると、車両50bと携帯端末20とのペアリングが解除される。この場合、解除された直前に測位された位置情報122により特定される位置を最終の車両位置、すなわち駐車位置として施設情報配信サーバシステム30に送信することができる。
この場合に、リアルタイムで送信してもよく、バースト送信してもよい点や、駐車位置に到着したと判断された場合には、バースト送信をリアルタイムの送信に切り替えても良い点や、出発位置又は駐車位置であることを示す起動情報や停止情報を追加しても良い点や、再起動時に駐車位置を送信しても良い点も位置情報送信部112と同様である。
なお、車両50bが位置情報を測位する機能を有している場合には、センサ部24が測位する位置情報ではなく、車両50bが測位する位置情報を位置情報122として施設情報配信サーバシステム30に送信するようにしてもよい。この場合、携帯端末20から、センサ部24を省略するようにしてもよい。
以上、携帯端末20の構成について説明した。
<施設情報配信サーバシステム30が備える機能ブロック>
次に、施設情報配信サーバシステム30が備える機能ブロックについて図6のブロック図を参照して説明をする。
図6に示すように、施設情報配信サーバシステム30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、入力部35と、を含んで構成される。
制御部31は、マイクロプロセッサ等の演算処理装置から構成され、30を構成する各部の制御を行う。制御部31の詳細については、後述する。
記憶部32は、半導体メモリ等で構成されており、ファームウェアやオペレーティングシステムと呼ばれる制御用のプログラムや、情報分析処理を行うためのプログラムといった各プログラム、さらにその他、地図情報等の種々の情報が記憶される。図中には、記憶部32が記憶する情報として、施設情報配信サーバシステム30による施設情報配信制御処理に関する情報である、位置情報データベース321、地図情報322、及び施設情報323を図示する。
位置情報データベース321は、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した位置情報122及び位置情報222と識別情報123及び識別情報223とに基づいて構築されるデータベースである。位置情報データベース321は、後述の位置情報データベース作成部311により構築及び更新される。位置情報データベース321の詳細については、位置情報データベース作成部311の説明の際に後述する。なお、以下の説明では、位置情報122及び位置情報222を区別することなく説明する際は、符号を省略して「位置情報」と呼ぶ。また、同様に識別情報123及び識別情報223を区別することなく説明する際は、符号を省略して「識別情報」と呼ぶ。
地図情報322は、上述した地図情報121や地図情報221と同じ情報である。地図情報322は、地図情報121や地図情報221と同様に、予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続されたサーバ装置(図示を省略する。)等から必要に応じて適宜ダウンロードされる構成としてもよい。さらに、ユーザの入力等に応じて適宜修正されてもよい。
施設情報323は、施設の紹介情報である第1施設情報3231、及び施設の特典情報である第2施設情報3232を含む。
ここで、施設の紹介情報である第1施設情報3231は、例えば、施設が飲食店であれば提供するメニュー、商品役務等に関する施設情報、施設の広告情報等を含むようにしてもよい。施設の特典情報である第2施設情報3232は、例えば、商品若しくはサービスの値引き情報、クーポン情報、又はポイント情報等を含むようにしてもよい。ここで、基本情報は、全ての一般施設に対応して作成され、記憶部32に記憶されることが好ましい。これに対して、第1施設情報3231及び第2施設情報3232は、配信対象施設に対して任意に作成されるように構成してもよい。第1施設情報及び第2施設情報は、論理的に施設の基本情報3230を含む。ここで、施設の基本情報3230は、例えば、施設の識別情報(施設ID)、名称、位置情報、施設種別(及び/又はジャンル、カテゴリー)、電話番号、住所等、基本的な情報を指す。なお、図6に示したように、基本情報3230を記憶部32に記憶し、基本情報を例えば施設の識別情報(施設ID)により、第1施設情報3231、及び第2施設情報3232と紐づけるように構成してもよい。
また、施設情報323は、予め記憶しておく構成としてもよいし、通信網40に接続された端末装置(図示省略)等から必要に応じて適宜作成更新される構成としてもよい。特に、第1施設情報3231及び第2施設情報3232については、例えば施設に設置される端末装置(図示省略)等から当該施設の管理者の入力等に応じて適宜作成更新できるように構成してもよい。
通信部33は、DSP(Digital Signal Processor)等を有し、3G(3rd Generation)LTE(Long Term Evolution)やWi−Fi(登録商標)といった規格に準拠して、通信網40を介して通信網40を介した他の装置との間の無線通信を実現する。通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから送信される位置情報及び識別情報を受信するために利用される。また、他にも通信部33は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20に対して地元ルート情報等の経路情報を送信するために利用される。
ただし、通信部33と他の装置との間で送受信されるデータに特に制限はなく、これらの情報以外の情報が送受信されるようにしてもよい。
表示部34は、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネッセンスパネル等の表示デバイスにより構成される。表示部15は、制御部11からの指示を受けて画像を表示する。表示部15が表示する情報としては、例えば、位置情報データベース321から読み出された位置情報データベース内の各情報、地図情報322から読み出された地図情報、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20に対して提供する施設情報(すなわち、施設の紹介情報である第1施設情報及び/又は施設の特典情報である第2施設情報)、及び各種のユーザインタフェース等が挙げられる。
入力部35は、キーボードやマウス等の入力装置(図示を省略する。)等で構成される。入力部16からの操作入力に基づいて、例えば、位置情報データベース321や地図情報322の修正や、施設情報等の修正処理を行うことが可能となる。これらの操作は、例えば、施設情報配信サーバシステム30を管理する事業者により行われる。
次に、制御部31の詳細について説明をする。制御部31はCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random access memory)、ROM(Read Only Memory)、及びI/O(Input / output)等を有するマイクロプロセッサにより構成される。CPUは、ROM又は記憶部32から読み出した各プログラムを実行し、その実行の際にはRAM、ROM、及び記憶部32から情報を読み出し、RAM及び記憶部32に対して情報の書き込みを行い、通信部33、表示部34、及び入力部35と信号の授受を行う。そして、このようにして、ハードウェアとソフトウェア(プログラム)が協働することにより本実施形態における処理は実現される。
このように、制御部31は各プログラムを実行することによって、施設情報配信サーバシステム30に所定の手段(以下、「施設情報配信制御部」と総称する)として機能させる。
また、制御部31は各プログラムを実行することによって、施設情報配信サーバシステム30に、所定のステップ(以下、「施設情報配信制御ステップ」と総称する)を実行させる。
以下、制御部31の有する機能を施設情報配信制御部の観点から説明する。なお、施設情報配信制御ステップ(方法)の観点に基づく説明は、「部」を「ステップ」に置き換えることで説明できるため、省略する。
制御部31は、機能ブロックとして、位置情報データベース作成部311、地元判定部312、施設情報配信設定部313、及び滞在判定部314を含む。
<位置情報データベース作成部311>
位置情報データベース作成部311は、各車両50から、当該車両50の識別情報、位置情報、及び時刻情報等を通信部33を介して受信する。さらに、位置情報データベース作成部311は、各車両50から受信した識別情報、位置情報、及び時刻情報等に基づいて、位置情報データベース321を構築して、適宜作成更新する。位置情報データベース作成部311を説明する前に、先ず位置情報データベース321のデータ構造の一例について説明する。
[位置情報データベース321について]
図7に示すように、位置情報データベース321は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」及び「識別情報」を含む。
具体的には、車両50がイグニッションオンされてから、イグニッションオフされるまで(すなわち、出発から到着まで)に定期的に送信される位置情報、時刻情報等を車両50の識別情報毎に管理する接続履歴レコード(図示せず)に記憶される。こうすることで接続履歴レコードは、車両50から逐次受信する現在位置の情報を記憶する。なお、受信は数秒に一度受信しても良いし、車両50側で時系列的に保存しておき、一定時間、又は車両50側でアプリを起動したとき等のタイミングでまとめて受信するようにしてもよい。なお、接続履歴レコードは、訪問施設が未定のレコードとして、位置情報データベースの仮レコードとして記憶するようにしてもよい。
なお、出発位置に対応する出発施設ID、及び到着位置に対応する訪問施設IDについては、記憶部32の地図情報322、一般施設位置情報等に基づいて、出発位置及び到着位置をそれぞれ、地図情報に含まれる一般施設情報と照らし合わせることにより、出発施設ID及び到着施設IDを特定することができる。
接続履歴レコードは、当該車両がイグニッションオフされると、到着位置である訪問施設が決定されることで、訪問施設情報を含む位置情報データベースのレコードとして記憶される。
位置情報データベース321は、上述したようにして車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20のそれぞれから受信した「位置情報」に基づいて位置情報データベース作成部311が特定した、「出発位置」、「訪問施設」を含む。前述したように、「訪問施設」は、車両50が移動中の場合には未定データを含む。
そして、位置情報データベース作成部311は、それぞれの属性に対応する情報を、フィールドに格納することにより、位置情報データベース321を構築及び更新する。
ここで、位置情報データベース321内の「訪問施設」は、車両50が移動中の場合を除いて、ユーザが車両50により到着し滞在した場所(例えば一般施設、職場、学校等)を識別するための情報である。位置情報データベース作成部311は、車両50がイグニッションオフされると、識別情報とともに受信した位置情報から、訪問施設を特定することができる。例えば、上述したように、位置情報に駐車位置を示す情報が含まれている場合を考える。この場合、この駐車位置と、地図情報322に含まれる各一般施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)を比較し、特定した駐車位置と何れかの施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)が一致した場合に、ユーザが、車両50によりこの一般施設に到着し滞在したと判定する。
そして、地図情報322に含まれる施設の識別情報(施設ID)が位置情報データベース321内の、訪問施設のフィールドに格納される。
また、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最後に受信した位置情報に対応する位置や、一定時間変化しない位置を駐車位置であるとみなして、各一般施設の位置(及び施設に紐付けられている駐車場の位置)との比較をすることによって訪問施設を特定することもできる。
さらに、仮に位置情報に駐車位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、経路案内において目的地として設定された一般施設を訪問施設として特定することもできる。
なお、上述した駐車位置と、一般施設の位置の「一致」の度合いは任意に定めるようにしてよい。例えば、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報を精度良く測定できるような場合には、一致と判定する範囲を狭くするようにしてもよい。一方で、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20が位置情報をそれほど精度良く測定できないような場合には、一致と判定する範囲を広くするようにしてもよい。つまり、多少位置がズレている場合にも一致と判定するようにしてもよい。
また、位置情報データベース321内の「識別情報」は、上述したように位置情報の送信元である車載ナビゲーション装置10や携帯端末20を識別するための情報である。すなわち、車載ナビゲーション装置10や携帯端末20に対応する車両50を識別する情報である。位置情報データベース作成部311は、位置情報とともに受信した識別情報をフィールドに格納する。
また、位置情報データベース321内の「出発位置」は、訪問施設に移動した際の移動経路における出発位置である。
位置情報データベース作成部311は、識別情報とともに受信した位置情報から、出発位置を特定する。例えば、上述したように、位置情報に出発位置を示す情報が含まれているならば、この情報により出発した位置を特定する。また、仮に位置情報に出発位置を示す情報が含まれていない場合には、例えば、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間の、最初に受信した位置情報に対応する位置が出発位置であるとみなすこともできる。
位置情報データベース作成部311は、このように特定した出発位置に基づいて、出発位置が車両50の自宅位置か否か、当該ユーザの職場又は学校等の生活拠点位置か否か、又は出発位置が地図情報322に含まれる施設(及び施設に紐付けられている駐車場)であるか否かを特定することができる。
位置情報データベース作成部311は、位置情報データベース321に基づいて、例えば、過去に各日の最初に出発した位置が同じ位置である頻度が大きい場合、当該出発位置を当該ユーザの自宅位置と推定することができる。また、過去に各日(特に平日等)に自宅から移動して同じ停車位置で長時間滞在した後、当該停車位置を出発位置として、自宅に移動する頻度が大きい場合、当該停車位置を地図情報と照らし合わせることで、当該ユーザの職場又は学校等と推定することができる。
また、位置情報データベース321内の「位置情報」は、訪問施設を訪問した際の移動経路における出発位置から駐車位置までの間の時間離散的に変化する位置情報の全てである。なお、位置情報データベース321内の「位置情報」には、最初の出発位置から当該訪問施設までの位置情報を連結して記憶させるものとする。位置情報データベース作成部311は、位置情報の送信が開始されて終了するまでの間に受信した全ての位置情報をフィールドに格納する。
位置情報データベース作成部311は、何れかの車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20から位置情報及び識別情報の送信が一度開始されてから終了するまでの間、受信した位置情報及び識別情報に基づいて作成される接続履歴レコードに基づいて、位置情報データベース321を更新する。
<地元判定部312>
次に、地元判定部312について説明をする。以下、前述したように、「施設」は、特に断らない限り、「配信対象施設」を意味する。
地元判定部312は、施設の近傍(すなわち、施設の位置から予め設定される第2所定範囲内)を走行中の車両50から受信した当該車両50の識別情報に基づいて、位置情報データベース321の位置情報の過去の移動履歴を参照することで、当該車両50の生活拠点位置(例えば自宅位置、職場、又は学校等の位置)を推定する。
地元判定部312は、施設の基本情報3230に含まれる当該施設の位置情報に基づいて、当該ユーザの何れかの生活拠点位置が当該施設の位置から第1所定範囲内に位置するか否かを判定する。地元判定部312は、当該ユーザの何れかの生活拠点位置が当該施設の位置から第1所定範囲内に位置する場合、車両50のユーザを(当該施設にとって)地元の人(地元民)と判定する。当該ユーザの何れの生活拠点位置も当該施設の位置から第1所定範囲内に位置しない(すなわち、第1所定範囲外に位置する)場合、地元判定部312は、車両50のユーザを(当該施設にとって)地元の人でない(非地元民)と判定する。
前述したように(図2参照)、例えば、当該施設の位置を中心とした半径N[km](Nは、任意の正の値)の範囲を第1所定範囲、当該施設の位置を中心とした半径N[km](Nは、任意の正の値でN<Nとする)の範囲を第2所定範囲、とした場合、地元判定部312は、車両50が当該施設の位置から半径N[km]以内に位置すると、当該車両50のユーザの何れかの生活拠点位置が当該施設の位置から半径N[km]以内に位置するか否かを判定する。地元判定部312は、当該ユーザの何れかの生活拠点位置が当該施設の位置から半径N[km]以内に位置する場合、車両50のユーザを(当該施設にとって)地元の人(地元民)と判定する。当該ユーザの何れの生活拠点位置も当該施設の位置から半径N[km]の外に位置する場合、地元判定部312は、車両50のユーザを(当該施設にとって)地元の人でない(非地元民)と判定する。
以上のように、地元判定部312は、車両50毎に当該車両50(ユーザ)が、施設にとって、地元の人(地元民)か、地元の人でない(非地元民)か、を判定する。
より具体的には、地元判定部312は、施設と走行している車両50との関係を一時的に記憶する車両施設対応テーブル(図示せず)を記憶部32に作成更新するようにしてもよい。ここで、車両施設対応テーブルは、例えば、車両50が施設の近傍に位置しているか否か、車両50が施設にとって地元民か否か、非地元民である場合に当該施設に滞在したことがあるか否か、等を示すデータを記憶することが好ましい。
<施設情報配信設定部313>
次に、施設情報配信設定部313について説明をする。施設情報配信設定部313は、車両50が施設の近傍を走行する場合(すなわち、車両50の現在走行位置が施設位置から第2所定範囲内に位置する場合)に、地元判定部312により、車両50のユーザが当該施設にとって地元民であると判定されたときは、車両50に対して第2施設情報3232を配信するように設定する。他方、施設情報配信設定部313は、車両50のユーザが当該施設にとって非地元民であるときは、車両50に対して第1施設情報3231を配信するように設定する。
例えば、地元判定部312が、施設と走行している車両50との関係を記憶するけた車両施設対応テーブル(図示せず)を定期的に作成更新する場合、当該車両施設対応テーブルに基づいて、車両50に対して施設の第1施設情報又は第2施設情報3232を配信するように設定するようにしてもよい。
そうすることで、地元民が何度も同じ施設情報を受け取る煩わしさを回避するとともに、地元民に対して施設の特典情報を提供することで地元民の施設への立ち寄りの確度を高めることができる。他方、非地元民に対しては施設を紹介する施設情報を提供することで、非地元民が当該施設に立ち寄るきっかけとなる。
なお、車両50のユーザが当該施設にとって地元民である場合、さらに車両50の現在走行位置が当該施設に近づくように推移していること(すなわち、施設の位置から車両50の現在走行位置までの距離が小さくなるように推移していること)を要件として、当該施設の第2施設情報を車両50に対して配信するように設定するようにしてもよい。
そうすることで、当該施設に近づいている車両50にに対して、当該施設の特典情報を送信することができるため、当該ユーザが当該施設へ立ち寄るきっかけとなり、当該ユーザの訪問する確度を高めることができる。
また、車両50が施設の近傍を走行する場合(すなわち、車両50の現在走行位置が施設位置から第2所定範囲内に位置する場合)に、地元判定部312により車両50のユーザが当該施設にとって非地元民であると判定された場合であっても、後述する滞在判定部314により、車両50が過去に当該施設に駐車して滞在したことがあると判定された場合、施設情報配信設定部313は、車両50に対して第2施設情報3232を配信するように設定することが好ましい。
そうすることで、当該施設に過去に滞在したユーザの車両50に対して、当該施設の特典情報を送信することができるため、当該ユーザがふたたび当該施設へ立ち寄るきっかけを与えて、当該ユーザのリピート率を高めることができる。
なお、施設情報配信設定部313は、例えば、車載ナビゲーション装置10及び携帯端末20からの施設情報の配信要求に応答して、車両50の現在位置周辺及び走行ルート周辺に位置している施設の第1施設情報又は第2施設情報を、予め設定された時間(例えば、30分間)、予め設定された時間間隔(例えば5分間隔)で配信するようにしてもよい。
<滞在判定部314>
最後に、滞在判定部314について説明をする。
滞在判定部314は、車両50の位置情報の過去の推移と当該車両50の近傍に位置する施設の位置とから、過去における当該車両50の当該施設の滞在の有無を判定する。
より具体的には、滞在判定部314は、車両50から受信した当該車両50の識別情報に基づいて、位置情報データベース321から、当該車両50の過去の訪問施設を照会することで、地元判定部312により当該車両50のユーザを非地元民と判定された施設が、当該車両50が過去に滞在したことがあるか否かを判定することができる。
そうすることで、上述したように、当該施設に過去に滞在したユーザの車両50に対しては、ユーザが非地元民であっても、当該施設の特典情報を送信するように構成することができる。
以上、本発明の施設情報配信システム1の各機能部の実施形態を、車両50に搭載される車載ナビゲーション装置10、携帯端末20、及び施設情報配信サーバシステム30の構成に基づいて説明した。なお、本発明の施設情報配信サーバシステム30の備える各機能部の実施形態は、1台のコンピュータでも、1箇所にある又は数箇所に分散され、通信ネットワークによって相互接続された多数のコンピュータでも分散して実行するように展開できる。また、クラウド上の複数の仮想コンピュータを用いて構成することもできる。
<本実施形態の動作>
次に、図8及び図9のフローチャートを参照して、本実施形態の動作について説明する。ここで、図8は、位置情報の収集及び位置情報データベース321の作成更新時の動作を示すフローチャートである。また、図9は、施設情報配信設定処理時の動作を示すフローチャートである。
まず、車載ナビゲーション装置10についての位置情報の収集及び位置情報データベース321の作成更新時の動作について図8を参照して説明する。
位置情報送信部112が位置情報の送信を開始するか否かを判定する(ステップS11)。ここで、上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオンとなった場合に送信が開始される。イグニッションスイッチがオフのままの場合には(ステップS11にてNo)、位置情報送信部112による送信は開始されない。一方で、イグニッションスイッチがオンとなった場合には(ステップS11にてYes)、ステップS12に進む。
ステップS12では、センサ部14が、車載ナビゲーション装置10の位置を測位することにより位置情報を取得する(ステップS12)。
位置情報送信部112は、センサ部14から位置情報を取得し、取得した位置情報を施設情報配信サーバシステム30に対して、所定の周期で、リアルタイム送信又はバースト送信をする(ステップS13)。
ステップS14では、施設情報配信サーバシステム30の位置情報データベース作成部311が、ステップS13により送信された位置情報に基づいて位置情報データベース321における接続履歴レコードを作成更新する。
次に、位置情報送信部112が位置情報の送信を終了するか否かを判定する(ステップS15)。上述したように、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合に送信が終了となる。車両50aのイグニッションスイッチがオンのままの場合には(ステップS15にてNo)、ステップS12における測位、ステップS13における送信、及びステップS14における位置情報データベース321における接続履歴レコードの作成更新が繰り返される。
一方で、車両50aのイグニッションスイッチがオフとなった場合には(ステップS15にてYes)、ステップS16に移る。。
ステップS16では、施設情報配信サーバシステム30の位置情報データベース作成部311が、位置情報の送信終了により当該接続履歴レコードの訪問施設を決定することで、位置情報データベース321(訪問施設)を更新する。
以上説明した動作により、位置情報の収集及び位置情報データベースの作成更新が実現される。
次に、携帯端末20についての位置情報の収集及び位置情報データベースの更新時の動作について説明する。携帯端末20については、上述の説明における、位置情報送信部112を位置情報送信部212に置き換え、センサ部14をセンサ部24に置き換え、ステップS11にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオンとなり、車両50bと携帯端末20がペアリングした場合」に置き換え、ステップS14にてYesとなる基準を「イグニッションスイッチ等の車両50bの起動スイッチがオフとなり、車両50bと携帯端末20のペアリングが解除された場合」に置き換えればよい。従って重複する説明を省略する。
次に、図9のフローチャートを参照して、施設情報配信設定処理時の動作について説明をする。
ステップS20において、施設情報配信サーバシステム30(位置情報データベース作成部311)は、車両50から識別情報及び位置情報を受信し、位置情報データベースを更新する。
ステップS21において、施設情報配信サーバシステム30(地元判定部312)は、車両50が施設の近傍に位置したか否かを判定する。車両50が施設の近傍に位置した場合(Yes)、ステップS22に進む。車両50が施設の近傍に位置していない場合(No)、ステップS20に戻る。
ステップS22において、施設情報配信サーバシステム30(地元判定部312)は、当該車両50のユーザの生活拠点位置を推定する。
ステップS23において、施設情報配信サーバシステム30(地元判定部312)は、当該車両50のユーザが当該施設にとって地元民か否かを判定する。地元民の場合(Yes)、ステップS25に移る。地元民でない場合(No)、ステップS24に移る。
ステップS24において、施設情報配信サーバシステム30(滞在判定部314)は、当該車両50のユーザが過去に当該施設に滞在したことがあるか、否かを判定する。当該車両50のユーザが過去に当該施設に滞在したことがある場合(Yes)、ステップS25に移る。当該車両50のユーザが過去に当該施設に滞在したことがない場合(No)、ステップS29に移る。
ステップS25において、施設情報配信サーバシステム30(施設情報配信設定部313)は、当該車両50に対して、当該施設の第2施設情報を配信するように設定し、当該車両50に対して、当該施設の第2施設情報を配信する。その後、ステップS20に移る。
ステップS29において、施設情報配信サーバシステム30(施設情報配信設定部313)は、当該車両50に対して、当該施設の第1施設情報を配信するように設定し、当該車両50に対して、当該施設の第1施設情報を配信する。その後、ステップS20に移る。
以上のようにして、施設情報配信サーバシステム30は、地元民の車両50が施設の近傍に位置したときに、施設の特典情報である第2施設情報を提供し、非地元民の車両50が施設の近傍に位置したときに、施設の紹介情報である第1施設情報を提供することができる。
なお、車両50のユーザが地元民である場合に、さらに車両50の現在走行位置が施設に近づくように推移していること(すなわち、施設の位置から車両50の現在走行位置までの距離が小さくなるように推移していること)を要件とするときに、施設の第2施設情報を車両50に対して配信するように設定する場合には、図示しないが、ステップS25において、車両50の現在走行位置が施設に近づくように推移しているか否かを判定して、車両50の現在走行位置が施設に近づくように推移しているときに、当該車両50に対して、当該施設の第2施設情報を配信するように設定し、当該車両50に対して、当該施設の第2施設情報を配信するように構成すればよい。
<ハードウェア及びソフトウェアについて>
上記の施設情報配信システムに含まれる各機器のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の施設情報配信システムに含まれる各機器のそれぞれが協働することにより行なわれる施設情報配信方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、1つ以上のコンピュータが1つ以上のプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
<変形例1>
上述した実施形態の機能的構成を変形するようにしてもよい。つまり、図3、図5及び図6の機能的構成は例示に過ぎず、本実施形態の機能的構成を限定するものではない。すなわち、本発明の施設推奨機能に関する一連の処理を全体として実行できる機能が各機器に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3、図5及び図6の例に限定されない。
また、これら機能的構成を実現するための装置についても、上述した実施形態での説明は例示に過ぎない。例えば、上述の実施形態では、施設情報配信サーバシステム30を1つのサーバ装置等により実現すると説明したが、施設情報配信サーバシステム30の各機能を、適宜複数のサーバ装置に分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、施設情報配信サーバシステム30の各機能を実現してもよい。
また、施設情報配信サーバシステム30が備えるとして説明した表示部34及び入力部35は、施設情報配信サーバシステム30の他の部分を実現する装置とは、別体の装置により実現されてもよい。例えば、制御部31、記憶部32及び通信部33を実現する装置と、表示部34及び入力部35を実現する装置とを別体とし、通信網40を介して両装置が通信を行うような構成としてもよい。
<変形例2>
前述したように、施設情報配信サーバシステム30の記憶部32に記憶される、第1施設情報3231及び第2施設情報3232については、例えば施設に設置される施設用端末装置(図示省略)等から当該施設の管理者の入力等に応じて適宜作成更新できるように構成することができる。
例えば、施設用端末装置から施設情報配信サーバシステム30にログインして、施設情報配信サーバシステム30において、ユーザIDが正当なものであることが判定された後、施設情報配信サーバシステム30が、第1施設情報及び/又は第2施設情報の作成更新を行うための編集処理画面を当該施設用端末装置に送信することで、施設用端末装置において第1施設情報及び/又は第2施設情報の編集を可能とさせて、当該施設の管理者の入力等に応じて第1施設情報及び/又は第2施設情報を適宜作成更新することができる。
1 施設情報配信システム
10 車載ナビゲーション装置
11 制御部
111、211 経路案内部
112、212 位置情報送信部
113、213 施設情報取得部
12 記憶部
121 地図情報
122 位置情報
123 識別情報
13 通信部
14 センサ部
15 表示部
16 入力部
20 携帯端末
27 近距離通信部
30 施設情報配信サーバシステム
31 制御部
311 位置情報データベース作成部
312 地元判定部
313 施設情報配信設定部
314 滞在判定部
32 記憶部
321 位置情報データベース
322 地図情報
323 施設情報
3230 基本情報
3231 第1施設情報
3232 第2施設情報
40 通信網
50a、50b 車両

Claims (6)

  1. 移動体の位置情報を受信する位置情報受信部と、
    施設の紹介情報である第1施設情報及び施設の特典情報である第2施設情報を含む施設に関する情報と、前記施設の施設位置を含む地図情報と、を記憶する記憶部と、
    前記移動体の位置情報の推移から前記移動体のユーザの生活拠点位置を推定し、前記施設の位置及び前記推定した前記移動体のユーザの生活拠点位置に基づき、前記移動体のユーザが、前記施設にとって地元の人であるか否かを判定する地元判定部と、
    前記移動体の現在走行位置が前記施設の施設位置から所定の範囲内に位置する場合に、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人であるときは前記第2施設情報を配信するように設定し、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人でないときは前記第1施設情報を配信するように設定する施設情報配信設定部と、を備える施設情報配信装置。
  2. 前記移動体の位置情報の過去の推移と前記施設の位置とから、過去の前記移動体の前記施設への滞在の有無を判定する滞在判定部を備え、
    前記施設情報配信設定部は、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人でない場合であっても、前記滞在判定部により、前記移動体が過去に前記施設に滞在したことがあると判定されたときには、前記移動体に対して前記第2施設情報を配信することを特徴とする請求項1に記載の施設情報配信装置。
  3. 前記施設情報配信設定部は、さらに、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人である場合には、前記移動体の現在走行位置が前記施設に近づくように推移していることを要件として、前記第2施設情報を前記移動体に対して配信するように設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の施設情報配信装置。
  4. 前記第2施設情報の特典情報は、商品若しくはサービスの値引き情報、又はクーポン情報であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の施設情報配信装置。
  5. 前記移動体のユーザの生活拠点位置は、前記ユーザの自宅、職場、又は学校であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の施設情報配信装置。
  6. 施設の紹介情報である第1施設情報及び施設の特典情報である第2施設情報を含む施設に関する情報と、前記施設の施設位置を含む地図情報と、を記憶する記憶部を有する1つ以上のコンピュータが行う施設情報配信方法であって、
    移動体の位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
    前記移動体の位置情報の推移から前記移動体のユーザの生活拠点位置を推定し、前記施設の位置及び前記推定した前記移動体のユーザの生活拠点位置に基づき、前記移動体のユーザが、前記施設にとって地元の人であるか否かを判定する地元判定ステップと、
    前記移動体の現在走行位置が前記施設の施設位置から所定の範囲内に位置する場合に、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人であるときは前記第2施設情報を配信するように設定し、前記移動体のユーザが前記施設にとって地元の人でないときは前記第1施設情報を配信するように設定する施設情報配信設定ステップと、を備える施設情報配信方法。
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