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JP2019016391A - 静電容量方式タッチパネル - Google Patents

静電容量方式タッチパネル Download PDF

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JP2019016391A JP2018187593A JP2018187593A JP2019016391A JP 2019016391 A JP2019016391 A JP 2019016391A JP 2018187593 A JP2018187593 A JP 2018187593A JP 2018187593 A JP2018187593 A JP 2018187593A JP 2019016391 A JP2019016391 A JP 2019016391A
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健男 富山
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康彦 阿波野
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Hiroshi Yamazaki
宏 山崎
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Abstract

【課題】センサ電極の抵抗が低く、視認性に優れ、薄く、狭額縁で、LCD(液晶ディスプレイ)ノイズの影響を受けにくいタッチパネルを提供する。
【解決手段】上部センサ電極と、下部センサ電極と、上部センサ電極の引き出し配線と、下部センサ電極の引き出し配線と、前記上部センサ電極と前記下部センサ電極を絶縁する絶縁膜とを備え、前記上部センサ電極又は前記下部センサ電極のどちらか一方は金属細線で形成され、もう一方は金属ナノワイヤを含有する組成物で形成されることを特徴とする静電容量方式タッチパネル。
【選択図】図2

Description

本発明は、静電容量方式タッチパネルに関する。
タッチパネルは、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等に搭載されており、タッチされた表示領域の位置座標を検出する装置である。検出方式は数種類あり、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、及び赤外線方式がある。
静電容量方式タッチパネルにおいて、表示領域には透明なセンサ電極がパターニングされている。センサ電極は、例えば、M本の上部電極とN本の下部電極からなり、上部電極と下部電極は互いに絶縁されている。
センサ電極は透明性に加え、高速なセンシングができるように、低抵抗であることが求められており、ITO(酸化インジウムスズ)、金属ナノワイヤ、CNT(カーボンナノチューブ)、金属細線(金属メッシュ)等を用いて形成されている。
センサ電極の周囲には、センサ電極の信号を取り出すための引き出し配線が形成される。センサ電極は表示装置の表示領域に位置し、引き出し配線は表示部を囲う額縁領域に位置する。引き出し配線が細いほど、額縁を狭くすることができる。
センサ電極の材料に何を選択するかによって、透明性や抵抗値等の材料そのものに関する特性だけでなく、引き出し配線の形成方法や、組み立てられるタッチパネル構造やタッチパネル形成プロセスが異なる。
ここで、ITO電極を用いたタッチパネルの構成例を図1(a)に示す(タッチパネルAとする)。
電極パターンは、菱形が代表的である(図1(a)の101参照)。下部センサ電極と上部センサ電極の菱形状のパターンは、同一平面状にそれぞれ重ならないように形成され、下部センサ電極と上部センサ電極が交差する領域では、センサ電極同士が互いに接触しないように絶縁膜を挟んだ構造となっている(ブリッジ構造)。
センサ電極101は、カバー材100上に形成されており、タッチパネルの厚さを薄くすることができる。
次に、金属ナノワイヤを電極に用いたタッチパネルの構成例を図1(b)に示す(タッチパネルBとする)。金属ナノワイヤの種類は、視認性と導電性の観点からAgが主流である。金属ナノワイヤ自体は細く短いが、それらが繊維のように絡み合って導電性が発現する。金属ナノワイヤの含有量に比例して導電性は上がるが、含有量が増えるほど、透明度は下がる。
ITOと同じ透明度となるように金属ナノワイヤの含有量を調整した場合、抵抗率はITOの1/2程度になる。
金属ナノワイヤ電極の作製方法は、金属ナノワイヤを溶液に溶かして塗工する方法、又は印刷する方法がある(例えば特許文献1参照)。また、絶縁層と金属ナノワイヤを含有する樹脂層を有するフィルムを転写して金属ナノワイヤ電極を形成する方法もある(例えば、特許文献2及び3参照)。
この構成例(タッチパネルB)は、上部センサ電極103と下部センサ電極105の間に透明絶縁膜104がある点でタッチパネルAの構成と異なる。(タッチパネルAでは、交差部にのみ絶縁層が形成されている)。
次に、金属細線を電極に用いたタッチパネルの構成例を図1(c)に示す(タッチパネルCとする)。金属細線の種類は低抵抗化の点から、Cuが主流である。金属細線は透明ではないが、ライン幅を5μm程度まで細くすれば、人の目には殆ど視認できない。図1(c)の107や109のようにセンサ電極パターンと引き出し配線を一括形成できるので、引き出し配線形成の工程を省くことができる。また、引き出し配線も5μm程度の細線で形成できるため、狭額縁化に適している。
金属細線の作製方法は、例えばフィルム基材108の表裏に蒸着、又はメッキでCuを形成し、細線形状にエッチングし、透明粘着剤106でカバー材100に貼る方法がある。
特表2011−515510号公報 国際公開第2010/021224号 国際公開第2013/051516号
上記タッチパネルAにおいて電極として用いるITOの表面抵抗率は100Ω/□程度で、金属ナノワイヤ(50Ω/□程度)や金属メッシュ(0.3Ω/□程度)と比較して劣るため、高速センシングを必要とする大型サイズのタッチパネルに適用することは難しい。
また、上記タッチパネルAの構成では、引き出し配線102には、通常Agペーストを用いるため、額縁を狭くすることは困難である。
さらに、上記タッチパネルAの構成は、タッチパネルの厚さは薄くすることができるが、タッチパネルの下部にある表示部からの電磁波ノイズの影響を受けやすく、誤作動には弱いという問題がある。
金属ナノワイヤを電極に用いた上記タッチパネルBの構成は、ITO電極と比較して抵抗率を低くすることができるが、この構成においても、引き出し配線102には、タッチパネルAと同じくAgペーストを用いるため、やはり額縁を狭くする点では改善の余地がある。
上記タッチパネルCの構成は、引き出し配線形成の工程を省くことができるとともに、狭額縁化に適しているが、透明粘着剤を介してカバー材上に金属細線を形成することが難しく、タッチパネルAやタッチパネルBに比べてセンサが厚くなるという問題がある。
以上のように、透明電極にITO、金属細線、金属ナノワイヤを用いたタッチパネルを比較した場合、その特性は一長一短であり、全ての特性(低抵抗、良好な視認性、薄いセンサ構成、狭額縁)を兼備するタッチパネルが望まれている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、センサ電極の抵抗が低く、視認性に優れ、薄く、狭額縁で、LCD(液晶ディスプレイ)ノイズの影響を受けにくいタッチパネルを提供することにある。
本発明は、上部センサ電極と、下部センサ電極と、上部センサ電極の引き出し配線と、下部センサ電極の引き出し配線と、前記上部センサ電極と下部センサ電極を絶縁する透明絶縁膜とを備え、前記上部センサ電極又は前記下部センサ電極のどちらか一方は金属細線で形成され、もう一方は金属ナノワイヤで形成された静電容量方式タッチパネルに関する。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記上部センサ電極は金属細線で形成され、前記下部センサ電極は金属ナノワイヤを含有する組成物で形成された静電容量方式タッチパネルに関する。本構成によれば、カバー材に直接センサ電極を形成することができるため薄いタッチパネルを提供できる。また、適切なセンサパターン構成を採用することができるため、LCDノイズの影響を受けにくいタッチパネルを提供できる。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記透明絶縁膜と前記下部センサ電極が、支持フィルム、該支持フィルム上に設けられた導電膜及び該導電膜上に設けられた感光性樹脂層を有する感光性導電フィルムを用いて形成された静電容量方式タッチパネルに関する。感光性導電フィルムを用いることで、フォトリソグラフィでセンサ電極パターンを形成することができ、プロセスを簡便化できる。なお、感光性導電フィルムを用いたかどうかは、透明絶縁膜とセンサ電極部分を走査型電子顕微鏡で観察することによって特定できる。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記上部センサ電極の引き出し配線と前記下部センサ電極の引き出し配線は、前記金属細線で形成され、前記透明絶縁膜の一部を開口することで、前記引き出し配線の一部が露呈され、露呈された引き出し配線と前記金属ナノワイヤを含有する組成物で形成されたセンサ電極とが導電性ペーストで接続されている静電容量方式タッチパネルに関する。本発明によれば、狭額縁なタッチパネルを提供できる。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記金属細線はCu細線であり、前記金属ナノワイヤはAgナノワイヤである静電容量方式タッチパネルに関する。本発明によれば、センサ電極の抵抗が低く、視認性に優れ、加工性、コストの観点で優れたタッチパネルを提供できる。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記下部センサ電極は前記上部センサ電極よりも太いことを特徴とする静電容量方式タッチパネルに関する。本発明によれば、表示装置が発するノイズの影響を受けにくいタッチパネルを提供できる。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、隣接する前記下部センサ電極間のスペースが100μm以下である静電容量方式タッチパネルに関する。本発明によれば、表示装置が発するノイズの影響を受けにくいタッチパネルを提供できる。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記センサ電極、前記透明絶縁膜、前記引き出し配線をカバー材上に形成した静電容量方式タッチパネルに関する。
また、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記センサ電極、前記透明絶縁膜、前記引き出し配線が偏光板に対してカバー材がある側とは反対の側に形成した静電容量方式タッチパネルに関する。本発明によれば、上部センサ電極と下部センサ電極のギラツキを防止することができる。
さらに、本発明は、前記静電容量方式タッチパネルにおいて、前記センサ電極、前記透明絶縁膜、前記引き出し配線を偏光板の裏面に形成した静電容量方式タッチパネルに関する。本発明によれば、上部センサ電極と下部センサ電極のギラツキを防止し、かつ、薄いタッチパネルを提供できる。
本発明によれば、一方のセンサ電極を金属細線で形成し、もう一方のセンサ電極を金属ナノワイヤを含有する組成物で形成した構成をとることによって、センサ電極の抵抗が低く、視認性に優れ、薄く、狭額縁で、LCDノイズの影響を受けにくいタッチパネルを提供することができる。
従来のタッチパネルの構成を説明する図である。 第一の実施の形態のタッチパネル構成を説明する図である。 センサ電極(金属細線で形成)について説明する図である。 (a)透明絶縁膜の作製例について説明する図である。(b)センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物で形成)の作製例について説明する図である。 センサ部をフィルム基板上に作製したタッチパネル構成を説明する図である。 外光の反射を抑えるタッチパネル構成を説明する図である。 外光反射抑制のメカニズムを説明する図である。 第二の実施の形態のタッチパネル構成を説明する図である。 感光性導電フィルムを説明する図である。 (a)感光性導電フィルムの貼り合わせについて説明する図である。(b)引き出し配線を露呈させる方法について説明する図である。 (a)センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物で形成)について説明する図である。(b)センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物で形成)と露呈された引き出し配線を接続する方法を説明する図である。 レーザでセンサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)を形成する方法を説明する図である。 レーザでセンサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)を形成する、図12とは別の方法を説明する図である。
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<第一の実施の形態>
図2〜図7を用いて、本発明の第一の実施形態の静電容量方式タッチパネルの構成を説明する。図2に全体構成図を示す。本構成はカバー材200と、上部センサ電極、上部引き出し配線及び下部引き出し配線(以下、「上部センサ電極及び引き出し配線群」と表記する。)201と、透明絶縁膜202と、下部センサ電極203と、透明粘着剤204と、表示装置205からなる。
カバー材200は透明なガラスや樹脂基板が用いられる。透明性に加えて、耐熱性や堅牢性を備える材料が好ましい。例えば、アルミノケイ酸塩ガラスやソーダ石灰ガラスに強化処理を施した材料が好ましい。また、ポリメチルメタクリレート(PMMA)又はポリカーボネート(PC)にハードコート処理を施した材料も好ましい。
<上部センサ電極、引き出し配線>
上部センサ電極及び引き出し配線群201は金属細線で形成される。金属の種類としては、Cu、Ag、Pt、Cr、Al、MAM(Mo/Al/Mo)等があるが、導電性、加工性、コストの観点で、Cuが好ましい。Cuは5μm程度の細線に加工ができるため、人の目に視認されることを抑えることができる。
上部センサ電極及び引き出し配線群201の作製方法の一例を示す。まず基材となるカバー材200の表面にメッキ処理又は蒸着等で金属薄膜を形成する。次に金属薄膜の表面全面に感光性レジストを貼り、レジストをフォトマスクを介して紫外線等で露光すると、露光された箇所のレジストのみが硬化する。露光されなかったレジストを現像液に浸してい除去し、その後金属薄膜用のエッチング液に浸すと、レジストが除去された箇所の金属膜がエッチングされる。エッチング後に残ったレジストを取り除けば、フォトマスクと同じパターンの金属細線が完成する。
別の作製方法としては、例えば、金属粒子を含有する樹脂組成物をカバー材200に印刷することでも金属細線を形成できる。
上部センサ電極及び引き出し配線群201を詳しく説明する(図3参照)。引き出し配線群201は、上部センサ電極300と、上部センサ電極300を外部に引き出す電極301と、下部センサ電極203を外部に引き出す電極302で構成される。
前記のとおり、これら300〜302は金属細線で形成され、同一の金属細線で一括に形成される。上部センサ電極300の一本一本の線幅は、細線を視認しにくくする観点で10μm以下であることが好ましく、5μm以下がより好ましい。図3では、上部センサ電極300を短冊(ストライプ)状の形状に記したが、この形状に限定するものではない。例えば、線幅が10μm以下の網目状や蜂の巣状であっても構わない。
<透明絶縁膜>
図2の透明絶縁膜202は、絶縁性を有し、上部センサ電極及び引き出し配線群201と下部センサ電極203を絶縁する役割を果たす。透明絶縁膜202はパターニング性を備えることが好ましい。材料としては、転写性のあるシート状の樹脂、あるいは液状の樹脂等が適している。前記透明絶縁膜の膜厚は数十μm以下であることが好ましい。
図4(a)を用いて、透明絶縁膜202がシート状の樹脂等である場合の透明絶縁膜の作製例を示す。まず、カバー材200上に形成された上部センサ電極及び引き出し配線群201の表面を覆うようにシート状の透明絶縁膜202を転写し、フォトマスクを介して紫外線等で所定の箇所のみを硬化し、それ以外は現像液で除去することで、下部センサ電極の引き出し配線の露出部400を形成する。これにより下部センサ電極の引き出し配線302が露呈する。
<下部センサ電極>
図2の下部センサ電極203は金属ナノワイヤを含有する組成物からなり、印刷又は塗布することで形成される。金属ナノワイヤの種類は、Au、Ag、Pt、Cu等があるが、導電性と視認性に優れる点で、Agナノワイヤが好ましい。
金属ナノワイヤの直径は、視認性に優れるようにナノメートルスケールが好ましく、長さはナノワイヤ同士の接点が多くなる一方、ファインピッチにパターニングできるように数μmから数十μmの範囲であることが好ましい。透過率は組成物中の金属ナノワイヤの含有量で決まるが、視認性を損なわないように、可視光領域の透過率が80%以上であることが好ましい。
図4(b)を用いて、下部センサ電極203の作製例を示す。透明絶縁膜の一部が除去されて露出された下部センサ電極の引き出し配線302にかかるように金属ナノワイヤを含有する組成物を塗布し乾燥させると、下部センサ電極203が形成され、下部センサ電極203は下部センサ電極の引き出し配線の露出部400まで流れ込み、下部センサ電極の引き出し配線302に接続される。
下部センサ電極203の各ラインの太さは1mm以上が好ましく、2mm以上がより好ましく、4mm以上がさらに好ましい。下部センサ電極203のライン間の隙間は、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、10μm以下がさらに好ましい。隙間が狭いほど、表示装置205が発する電磁波ノイズが上部センサ電極300に伝わることを、下部センサ電極203がブロックできる。一方、隙間があると、ノイズは隙間を通って上部センサ電極300に伝わりやすくなる。
前記の例で下部センサ電極203の形状はストライプ状であるが、これに限るものではなく、例えばノコギリのようにギザギザ形状でも構わない。透明粘着剤204は下部センサ電極203を腐食しない材料であることが好ましい。
以上、図2〜図4において、カバー材200にセンサ電極を形成する作製例を説明したが、本発明はこれにするものではない。
別の一例として、図5の構成を挙げる。図5中、カバー材200、上部センサ電極及び引き出し配線群201、透明絶縁膜202、下部センサ電極203、透明粘着剤204、表示装置205は、図2中と同じである。
フィルム基材501上にセンサ電極等201〜203を形成している点で図2とは異なる。透明粘着剤500はカバー材200とフィルム基材501を接着する役割を果たす。この構成は図2の構成と比較して、透明粘着剤500とフィルム基材501の厚さの分だけタッチパネルの厚さが増す。しかし、薄さ以外の効果、すなわち、センサ電極の抵抗が低く、視認性に優れ、狭額縁で、LCDノイズの影響を受けにくいという効果は図3の構成と同等である。
さらに別の構成例として、図6の構成を説明する。図6中、カバー材200、上部センサ電極及び引き出し配線群201、透明絶縁膜202、下部センサ電極203は図2中と同じである。センサ電極を液晶ディスプレイの偏光板の下面に形成する点が異なる。液晶ディスプレイは、偏光板600と偏光板603とバックライトと、それ以外の部材602(液晶層、TFT(薄膜トランジスタ)基板及びカラーフィルタ基板)からなる。偏光板600と603は、どちらも直線偏光で、クロスニコル(直交)の関係にある。偏光板600の下側に上部センサ電極及び引き出し配線群201と下部センサ電極203を形成することで、上部センサ電極201と下部センサ電極203のギラツキを抑えることができる。
図7を用いて偏光板600がギラツキを防止する仕組みを説明する。図7は、図6のうちの偏光板600と、上部センサ電極及び引き出し配線群201と、下部センサ電極203だけを示し、その他は省略してある。外部入射光(太陽光や蛍光灯等)700は様々な偏光成分を持つ光であるが、多くの光は偏光板600でカットされ、上部センサ電極及び引き出し配線群201と下部センサ電極203に到達する光は偏光板600の偏光方向と同じ偏光を持つ到達光701のみとなる。上部センサ電極と下部センサ電極で反射が起こり、反射光702と703は散乱して様々な偏光を持つ光になるが、偏光板600の偏光方向の光のみが通過する。この結果、上部センサ電極及び引き出し配線群201と下部センサ電極203のギラツキは解消される。
<第二の実施の形態>
図8〜図13を用いて、本発明の第二の実施形態の静電容量方式タッチパネルの構成を説明する。
図8中、カバー材200、上部センサ電極及び引き出し配線群201、透明粘着剤204、表示装置205は図2中と同じである。パターニング可能な透明絶縁膜と下部センサ電極からなる800が、図9に示す感光性透明導電フィルムを用いて作製されている点で異なる。図9の感光性透明導電フィルム902は、感光性透明絶縁膜900と金属ナノワイヤを含有する組成物901からなり、感光性透明絶縁膜900及び金属ナノワイヤ含有組成物901は、光硬化性を有し、フォトマスクパターンを通して露光し、現像することでパターニングすることができる。感光性透明絶縁膜900及び金属ナノワイヤ含有組成物901を同時にパターニングすることができる。また、感光性透明絶縁膜900を残して901の層だけをパターニングすることも可能である。このような金属ナノワイヤを含む透明導電膜は前記特許文献2及び3に記載される方法を用いて作製することができる。
このような感光性透明導電フィルム902を用いることで、第一の実施の形態の図2の透明絶縁膜202と下部センサ電極203を一括して、より簡便に作製することができる。
<透明絶縁膜、下部センサ電極>
パターニング性透明絶縁膜と下部センサ電極からなる800の作製例について、図10と図11を用いて説明する。まず、図10において、カバー材200とセンサ電極及び引き出し配線群201の表面を覆うようにシート状の感光性透明導電フィルム902を転写し、露光、現像によって感光性透明導電フィルムの一部を感光性透明絶縁膜900と感光性金属ナノワイヤ含有組成物901ごと除去して感光性透明導電フィルムの開口部1000を形成する。これにより下部センサ電極の引き出し配線302が露呈する。
次に、図11(a)において感光性金属ナノワイヤ含有組成物901のみをパターニングして下部センサ電極1100を形成する。その後、図11(b)において導電性ペースト801(例えばAgペースト)で感光性透明導電フィルムの開口部1000を通して下部センサ電極1100と下部センサ電極の引き出し配線302を接続する。
前記では図11(a)、(b)を用いて、感光性透明導電フィルム902を露光、現像によってパターニングする形成方法を示したが、レーザを照射することでパターニングすることもできる。
図12と図13を用いて、レーザ照射によるパターニング方法を説明する。図12も図13も、露光、現像によって感光性透明導電フィルム902の一部を透明絶縁膜900と金属ナノワイヤ含有膜901ごと除去して感光性透明導電フィルムの開口部1000を形成するまでは図10と同じである。
図12(a)において、レーザで個々の下部センサ電極1200に分離する。その後、図12(b)において導電性ペースト801(例えばAgペースト)で感光性透明導電フィルムの開口部1000を通して下部センサ電極1200と下部センサ電極の引き出し配線302を接続する。
または、図13(a)においてまず導電性ペースト1300(例えばAgペースト)で感光性透明導電フィルムの開口部1000全体を覆うように塗布して、感光性金属ナノワイヤ含有組成物901と下部センサ電極の引き出し配線302を接続する。その後、図13(b)において導電性ペースト1300ごとレーザで個々の下部センサ電極1301に分離する。
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更、置き換え可能である。
表1に示す構成の静電容量方式タッチパネルを作製し、抵抗値、視認性、LCDノイズブロック、狭額縁及び薄さについて評価した。表1に評価結果を示す。
表1に示した結果から、本発明の静電容量方式タッチパネル(実施例1,2)は、従来の静電容量方式タッチパネル(比較例1〜3)と比較して、求められる特性をバランス良く兼備していることが明らかである。なお、下部センサ電極に、本発明の金属ナノワイヤに替えて導電性繊維であるCNTを用いた比較例4は、実施例1,2と比較して、導電性が低く、視認性に劣ることが判った。
100 カバー材
101 センサ電極(ITO)
102 引き出し配線(Agペースト)
103 上部センサ電極(Agナノワイヤ)
104 透明絶縁膜
105 下部センサ電極(Agナノワイヤ)
106 透明粘着剤
107 上部センサ電極及びその引き出し配線(Cu細線)
108 フィルム基材
109 下部センサ電極及びその引き出し配線(Cu細線)
200 カバー材
201 上部センサ電極、上部引き出し配線及び下部引き出し配線(上部センサ電極及び引き出し配線群;金属細線)
202 透明絶縁膜
203 下部センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)
204 透明粘着剤
205 表示装置
300 上部センサ電極(金属細線)
301 上部センサ電極の引き出し配線(金属細線)
302 下部センサ電極の引き出し配線(金属細線)
400 下部センサ電極の引き出し配線の露出部
500 透明粘着剤
501 フィルム基材
600 偏光板
601 透明粘着剤
602 液晶層、TFT基板及びカラーフィルタ基板
603 偏光板
700 外部入射光
701 到達光
702 上部センサ電極反射光
703 下部センサ電極反射光
704 反射光
705 反射光
800 パターニング性透明絶縁膜及び下部センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)
801 導電性ペースト
900 感光性透明絶縁膜
901 感光性金属ナノワイヤ含有組成物
902 感光性透明導電フィルム
1000 感光性透明導電フィルムの開口部
1100 下部センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)
1200 下部センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)
1300 導電性ペースト
1301 下部センサ電極(金属ナノワイヤ含有組成物)

Claims (10)

  1. 上部センサ電極と、下部センサ電極と、上部センサ電極の引き出し配線と、下部センサ電極の引き出し配線と、前記上部センサ電極と前記下部センサ電極を絶縁する透明絶縁膜とを備え、前記上部センサ電極又は前記下部センサ電極のどちらか一方は金属細線で形成され、もう一方は金属ナノワイヤを含有する組成物で形成された静電容量方式タッチパネル。
  2. 請求項1記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記上部センサ電極は金属細線で形成され、前記下部センサ電極は金属ナノワイヤを含有する組成物で形成された静電容量方式タッチパネル。
  3. 請求項2記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記透明絶縁膜と前記下部センサ電極が、支持フィルム、該支持フィルム上に設けられた導電膜及び該導電膜上に設けられた感光性樹脂層を有する感光性導電フィルムを用いて形成された静電容量方式タッチパネル。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記上部センサ電極の引き出し配線と前記下部センサ電極の引き出し配線は、前記金属細線で形成され、前記透明絶縁膜の一部を開口することで、前記引き出し配線の一部が露呈され、露呈された引き出し配線と前記金属ナノワイヤを含有する組成物で形成されたセンサ電極とが導電性ペーストで接続されている静電容量方式タッチパネル。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記金属細線はCu細線であり、前記金属ナノワイヤはAgナノワイヤである静電容量方式タッチパネル。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記下部センサ電極は前記上部センサ電極よりも太いことを特徴とする静電容量方式タッチパネル。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、隣接する前記下部センサ電極間のスペースが100μm以下である静電容量方式タッチパネル。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記センサ電極、前記透明絶縁膜、前記引き出し配線をカバー材上に形成した静電容量方式タッチパネル。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記センサ電極、前記透明絶縁膜、前記引き出し配線は偏光板に対してカバー材がある側とは反対の側に形成した静電容量方式タッチパネル。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の静電容量方式タッチパネルにおいて、前記センサ電極、前記透明絶縁膜、前記引き出し配線を偏光板の裏面に形成した静電容量方式タッチパネル。
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