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JP2019079934A - 発光デバイス - Google Patents

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JP2019079934A
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light
emitting device
light emitting
housing
sulfide
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JP2017205799A
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隆史 西宮
Takashi Nishimiya
隆史 西宮
隆 村田
Takashi Murata
隆 村田
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Abstract

【課題】硫化物蛍光体の劣化を十分に抑制することが可能な発光デバイスを提供する。【解決手段】 筐体1及び蓋材2からなるパッケージ3と、筐体1の底部1bに配置される、励起光を出射する光源4と、光源4を封止する樹脂層5と、樹脂層5に分散した硫化物蛍光体6と、を備えることを特徴とする発光デバイス10。【選択図】図1

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の励起光源を用いた発光デバイス及びその製造方法に関するものである。
近年、白色LEDは、白熱電球や蛍光灯に代わる次世代の光源として照明用途への応用が期待されている。白色LEDに用いられる蛍光体として、SrGa:Eu2+やCaGa:Eu2+等の硫化物蛍光体が注目されてきている。硫化物蛍光体は、構成元素を適宜選択することにより、波長350〜480nmの励起光を青〜赤色光に幅広く変換することが可能であり、白色LEDに好適である。
しかしながら、硫化物蛍光体は水分や酸素等の環境劣化を受けやすく、発光特性が低下しやすいという問題がある。そこで、硫化物蛍光体の劣化を抑制するため、硫化物蛍光体の表面をシリカ膜等でコーティングする方法が提案されている(特許文献1等参照)。
特開2002−69442号公報
上記の通り、硫化物蛍光体をコーティングすることにより、ある程度劣化を抑制することはできるものの、蛍光体粒子を完全にコーティングすることは困難である。従って、硫化物蛍光体の劣化を十分に抑制するには至っていない。
以上に鑑み、本発明の目的は、硫化物蛍光体の劣化を十分に抑制することが可能な発光デバイスを提供することにある。
本発明の発光デバイスは、筐体及び蓋材からなるパッケージと、筐体の底部に配置される、励起光を出射する光源と、光源を封止する樹脂層と、樹脂層に分散した硫化物蛍光体と、を備えることを特徴とする。このように、硫化物蛍光体を樹脂に分散させ、かつパッケージ内に封止することにより、硫化物蛍光体が外部の水分や酸素と接触することを抑制できる。その結果、硫化物蛍光体の経時劣化が抑制され、良好な発光特性を維持することが可能となる。また、硫化物蛍光体をパッケージ内に封入することから、大気中の水分との反応による硫化水素ガスの発生を抑制できるため、環境上も好ましい。
本発明の発光デバイスは、筐体の底部に電極層が形成されていてもよい。一般に、電極層は導電性の高い銀により形成されている。仮に樹脂層に大気中の水分が侵入し、硫化物蛍光体と反応して硫化水素ガスが発生すると、電極層の銀成分が硫化水素ガスと反応して、電極層が劣化するおそれがある。一方、本発明の発光デバイスでは、パッケージ内に硫化物蛍光体が封入されており、硫化物蛍光体が外部の水分と接触しにくいため、硫化水素ガスの発生が抑制され、電極層が劣化しにくい。
本発明の発光デバイスは、電極層がメッキされていることが好ましい。このようにすれば、電極層が保護されるため、仮に硫化水素ガスが発生した場合であっても、電極層の劣化を抑制することができる。
本発明によれば、硫化物蛍光体の劣化を十分に抑制することが可能な発光デバイスを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る発光デバイスを示す模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る発光デバイスにおいて、筐体1の底部1b付近を示す模式的平面図である。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
図1は本発明の一実施形態の発光デバイスを示す模式的断面図である。本実施形態の発光デバイス10は、筐体1及び蓋材2からなるパッケージ3と、筐体1の底部に配置される光源4と、光源4を封止する樹脂層5と、樹脂層5に分散した硫化物蛍光体6とを備えている。筐体1の開口部1aは蓋材2により封止されており、それによりパッケージ3を構成している。
図2は図1の発光デバイスにおいて、筐体1の底部1b付近を示す模式的平面図である。筐体1の底部1bには電極層7が形成されている。電極層7は電極層7a及び電極層7bから構成されている。光源4は電極層7aの上に設置されており、光源4の上部と電極層7bはボンディングワイヤ8により接続されている。このようにして、電気回路が形成されている。
光源4からは、樹脂層5に向けて励起光L1が出射される。樹脂層5内に分散した硫化物蛍光体6は、励起光L1を波長変換し、蛍光を出射する。硫化物蛍光体6から出射された蛍光と、樹脂層5を透過した励起光L1との合成光L2が、蓋材11を通り発光デバイス10から出射される。
筐体1は、例えば、セラミックやガラス等から構成することができる。セラミックとしては、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ジルコニア、ムライト等が挙げられる。また、セラミックは、LTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics)等のガラスセラミックであってもよい。LTCCの具体例としては、酸化チタンや酸化ニオブ等の無機粉末とガラス粉末との焼結体等が挙げられる。ガラスとしては、例えば、SiO−B−RO(RはMg、Ca、SrまたはBa)系ガラス、SiO−B−R’O(R’はLi、NaまたはK)系ガラス、SiO−B−RO−R’O系ガラス、SnO−P系ガラス、TeO系ガラスまたはBi系ガラス等が挙げられる。
蓋材2は、例えば、ガラス等の透明材料から構成することができる。ガラスとしては、パッケージ10を構成する上記ガラスと同様の材料を用いることができる。なお、蓋材2は例えばガラスフリットにより筐体1に封着している。この場合、ガラスフリットをレーザーシールすることにより、筐体1に蓋材2を封着することが好ましい。このようにすれば、ガラスフリットを局所的に加熱することができるため、封着時における樹脂層5の劣化等の不具合を抑制することができる。
光源4としては、例えば、青色光を励起光L1として出射するLED光源やLD光源等が用いられる。例えば、励起光L1が青色光である場合、硫化物蛍光体6として緑色光を出射するものと赤色光を出射するものを混合して使用することにより、励起光L1と蛍光の合成光L2として白色光が出射される。
樹脂層5を構成する樹脂としては、例えば、透光性を有する紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂等の硬化性樹脂が用いられる。具体的には、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等を用いることができる。
硫化物蛍光体6としては、例えば、CaS、YS、ZnS、SrS、SrGa、CaGa、BaGa、ZnGa、BaAl等が挙げられる。硫化物蛍光体6の平均粒子径は1〜50μmであることが好ましく、5〜25μmであることがより好ましい。硫化物蛍光体6の平均粒子径が小さすぎると、発光強度が低下する場合がある。一方、硫化物蛍光体6の平均粒子径が大きすぎると、発光色が不均一になる場合がある。
なお、硫化物蛍光体6以外の蛍光体を併用しても構わない。そのような蛍光体としては、酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、酸窒化物蛍光体、塩化物蛍光体、酸塩化物蛍光体、ハロゲン化物蛍光体、カルコゲン化物蛍光体、アルミン酸塩蛍光体、ハロリン酸塩化物蛍光体、ガーネット系化合物蛍光体、量子ドット蛍光体等の無機蛍光体が挙げられる。
また、樹脂層5中に硫化物蛍光体6に加えて光拡散材を分散させてもよい。このようにすれば、出射光の均質性を向上(出射光の色むらを抑制)させることができる。光拡散材としては、シリカ、アルミナ、ジルコニア等の無機粒子が挙げられる。
光拡散材の平均粒子径(D50)は5μm以下であることが好ましく、4μm以下であることがより好ましく、3μm以下であることがさらに好ましく、2μm以下であることが特に好ましい。光拡散材の平均粒子径が大きすぎると、光拡散効果が不十分となり、出射光の均質性向上の効果が得られにくくなる。一方、光拡散材の平均粒子径は0.3μm以上であることが好ましく、0.5μm以上であることがより好ましく、0.7μm以上であることがさらに好ましく、0.9μm以上であることが特に好ましい。光拡散材の平均粒子径が小さすぎると、レイリー散乱が優勢となり、出射光に波長依存性が生じ、かえって出射光の均質性が低下するおそれがある。
樹脂層5を構成する樹脂と、光拡散材の屈折率差は0.4以下、0.3以下、0.2以下、0.1以下、0.05以下、特に0.03以下であることが好ましく、0.001以上、0.003以上、特に0.005以上であることが好ましい。当該屈折率差が大きすぎると、後方散乱光(光入射側に散乱される光)の成分が多くなり、発光効率が低下する傾向がある。一方、当該屈折率差が小さすぎると、光拡散効果が不十分となり、出射光の均質性を向上させる効果が得られにくくなる。
樹脂層5における光拡散材の含有量は1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることがさらに好ましい。光拡散材の含有量が少なすぎると、光拡散効果が不十分となり、出射光の均質性を向上させる効果が得られにくくなる。一方、樹脂層5における光拡散材の含有量は30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。光拡散材の含有量が多すぎると、後方散乱光の成分が多くなり、発光効率が低下する傾向がある。また、出射光の均質性が低下するおそれがある。
樹脂層5を構成する樹脂と、光拡散材の密度差が1g/cm以下であることが好ましく、0.8g/cm以下であることがより好ましく、0.5g/cm以下であることがさらに好ましく、0.3g/cm以下であることが特に好ましい。当該密度差が大きすぎると、樹脂マトリクス3中で光拡散材が沈降し、所望の光拡散効果が得られにくくなる。
電極層7は特に限定されないが、一般に導電性の高い銀が使用される。上述したように、硫化物蛍光体6由来の硫化水素ガスが発生すると、電極層7が硫化水素ガスと反応して劣化するおそれがある。そのため、硫化水素ガスと反応性の低い金属(例えば金)で電極層7をメッキすることが好ましい。
ボンディングワイヤ8も一般に銀が使用される。よって、電極層7と同様に、硫化水素ガスとの反応を抑制するため、硫化水素ガスと反応性の低い金属(例えば金)でメッキすることが好ましい。
1…筐体
2…蓋材
3…パッケージ
4…光源
5…樹脂層
6…硫化物蛍光体
7…電極層
8…ボンディングワイヤ
10…発光デバイス
L1…励起光
L2…合成光

Claims (3)

  1. 筐体及び蓋材からなるパッケージと、
    筐体の底部に配置される、励起光を出射する光源と、
    光源を封止する樹脂層と、
    樹脂層に分散した硫化物蛍光体と、
    を備えることを特徴とする発光デバイス。
  2. 筐体の底部に電極層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
  3. 電極層がメッキされていることを特徴とする請求項2に記載の発光デバイス。
JP2017205799A 2017-10-25 2017-10-25 発光デバイス Pending JP2019079934A (ja)

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