JP2019042958A - 化粧シートおよび化粧板 - Google Patents
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Abstract
Description
また薄膜化は、シートの機械物性や意匠性の低下に繋がるという問題がある。そして無機成分の添加量を多くすると、機械物性が低下したり生産が不安定化したりする為、前者であれば配合量を抑制する、後者であれば配合量を抑制する、あるいは生産速度を遅くする、もしくはその両方を組み合わせるなどする必要があった。しかしこのような方法を採用すれば、生産性の著しい低下を招くことになる。
無機物含有樹脂層、模様層、ポリオレフィン系透明樹脂層、及び表面保護層を少なくとも有する化粧シートにおいて、前記無機物含有樹脂層が、厚み30〜110μmの範囲内にあり、かつ、無機物60〜85質量%、炭化水素系樹脂1〜39質量%、分散剤0.01〜1質量%の配合からなる混合物であり、製膜方向に1.1〜5.0倍に延伸されてなる事を特徴とする化粧シートである。
向と垂直な方向への延伸により、1.1〜1.5倍に延伸されている事を特徴とする、請求項1に記載の化粧シートである。
平均粒径は粒度分布の50%平均(D50)が0.5〜10μmの範囲内にあるのが好適で、特に1.0〜5μmの範囲内にあればより望ましく、2.0〜5μmの範囲内にあると、更に望ましい。0.5μm以上であれば、品質に影響を与えるレベルの凝集を起こしにくく、10μm以下であれば、確率的に発生する粒径の大きな炭酸カルシウムがメッシュを詰まらせたり、押出機内部を傷つけたりする危険性を回避できる。表面の平滑性は高いほど、粒の球状感は高い(球に近い)程、高含有が可能になる。
デセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセンなどを)を単独重合あるいは2種類以上共重合させたものや、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・メチルメタクリレート共重合体、エチレン・エチルメタクリレート共重合体、エチレン・ブチルメタクリレート共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ブチルアクリレート共重合体などのように、エチレンまたはαオレフィンとそれ以外のモノマーとを共重合させたものを使用する事ができる。
以下、予備実験例、及び実施例・比較例を元に、効果の説明を行なう。
予備実験として、無機物含有樹脂層1に用いるシートを以下のようにして作製した。
本例では無機物の主成分として炭酸カルシウムを用いている。
高密度ポリエチレン樹脂(ハイゼックス550BR、メルトマスフローレイト=0.27g/10分、(株)プライムポリマー製)を29.7質量部と、平均粒子径(D50)が2.2μmの炭酸カルシウム(ソフトン1000、備北粉化工業(株)製)を70質量部、分散剤として12ヒドロキシステアリン酸マグネシウム(MS−6、日東化成工業(株)製)を0.3質量部使用し、バンバリーミキサーを用いて混練した後、ペレタイザーを用いてホットカット方式でペレットを作成した。
予備実験例で作成した無機物含有樹脂層1に用いるシートを、90℃で加熱しながらロールの周速比を用いて延伸し、厚みを70μmまで薄膜化(延伸倍率2.9倍)し、1軸延伸シートA−1を作成した。更に、シート端部をチャッキングし、同じく95℃で横方向に延伸する事で、厚みを60μmまで薄膜化(延伸倍率1.2倍)する事で、2軸延伸シートB−1を作成した。
作成したシートA−1、シートB−1の両面に、イソシアネート硬化型のポリエステルウレタン系プライマーにシリカを30%分散させた溶液を、塗布量2g/m2ずつ塗工して受容層13を形成し、1軸延伸シートA−2、2軸延伸シートB−2を作成した。
無機物含有樹脂シートの反対側の面には、前記グラビアインキから顔料成分を抜いたものを準備し、更にシリカを適量添加したものを、グラビアコーターを用いて、塗布量1g/m2(ドライ)狙いで塗工した。これは後述の不燃板を貼り合せた場合に、接着剤との密着性を向上させるためのである。
した。ここで、樹脂1は変性ポリプロピレン樹脂を用いており、樹脂2は透明ポリプロピレン樹脂を主成分として、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤とヒンダードアミン系ラジカル補促剤を少量配合したものを用いた。
上記実施例5〜8で作成したA2〜D2のシートの代わりに、Tダイ押出機で作製された着色シート(OW、無機分20質量%、厚み60μm、リケンテクノス(株)製)を用いて、他は実施例と同様にして比較例1の化粧シートを作製した。
(発熱性試験)
このようにして作製した実施例1〜8及び比較例1の化粧シートを、不燃板(ダイライト、大建工業(株)製)に、シアノアクリレート系の接着剤を用いて貼りあわせた後、ISO5660−1:2002に準拠した方法で20分間の発熱性試験を行い、総発熱量を測定した。測定はn=3で行い、数値はその中央値を採用した。結果を表3に示す。
尚、発熱性試験においては、8.0MJ/m2以下である事が合格判定基準である。
実施例1〜8及び比較例1の化粧シートを、アンカーコートを塗工する前の状態で、80℃2時間と−20℃2時間を10サイクル、の各環境下に置いて寒熱繰り返し試験を実施した後、セロハンテープ剥離試験をおこなって、インキの剥離状態を確認した。その結果を表4に示す。
樹脂層を薄膜化する必要があったが、その代わりにエンボス意匠性に乏しい柄しか提供できなかったり、所望の耐候性能を充分に付与できなかったりするなどの不具合が生じていた。しかし本発明の化粧シート及び化粧板では、これらの問題が解決されている。
2…模様層
3…透明ポリオレフィン系樹脂層
4…表面保護層
10…化粧シート
12…不燃板
13…受容層
20…化粧板
Claims (6)
- 無機物含有樹脂層、模様層、ポリオレフィン系透明樹脂層、及び表面保護層を少なくとも有する化粧シートにおいて、前記無機物含有樹脂層が、厚み30〜110μmの範囲内にあり、かつ、無機物60〜85質量%、炭化水素系樹脂1〜39質量%、分散剤0.01〜1質量%の配合からなる混合物であり、製膜方向に1.1〜5.0倍に延伸されてなる事を特徴とする化粧シート。
- 前記無機物含有樹脂層が、更に製膜方向と垂直な方向への延伸により、1.1〜1.5倍に延伸されている事を特徴とする、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記無機物が、炭酸カルシウムを主原料とする事を特徴とする、請求項1または2に記載の化粧シート。
- 前記無機物が、炭酸カルシウムを主原料とし、副原料として、顔料、二酸化チタン、タルク、マイカ、シリカからなる群の中から選ばれる1種類以上を含有する事を特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の化粧シート。
- 前記無機物含有樹脂層と前記模様層の間に、更に受容層が設けられている事を特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧シート。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の化粧シートを、不燃板に貼り合わせた事により得られる化粧板。
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