JP2018507913A - ケラチン及び硫黄を含有する局所適用の減量化粧品組成物 - Google Patents

Abstract

本発明は、加水分解ケラチン及び硫黄を最大で２０重量％含有する局所適用の減量化粧品組成物に関する。残りの成分は、水、相溶化剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤及び／又は芳香族化合物である。前記化粧品組成物は、身体の異なる領域内の脂肪組織を減少させるために使用することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、加水分解ケラチン及び硫黄をベースとして、主として腹部領域と称される身体に対する即時又は瞬時に測定可能な視覚的効果を伴って、エントレインメントによって皮膚のディープクレンジングをするための局所適用の減量化粧品組成物である。この化粧品組成物は、化粧品として新規であり、生産のリスクが低い組成物である。

ヒト用の化粧品及び衛生用品は、皮膚のディープクレンジングのための処方が開発されるまでの間、持続的な進歩を遂げてきた。皮膚のディープクレンジングは、毒素、不純物、環境汚染物質、及び皮膚と毛穴の過度の崩壊の除去に関連すると考えられている。

自然条件下では、ケラチンの特性は、表皮ヒドロリピドマントル（ｅｐｉｄｅｒｍａｌｈｙｄｒｏｌｉｐｉｄｉｃ ｍａｎｔｌｅ）の一部である脂質と相互作用することが知られている。化粧品においては、皮膚の水和に関連し、他方で若々しさ（活力及びロバスト性）の出現に関連することが特に重要である。硫黄は、加水分解ケラチンの作用を促進する化粧品スキンコンディショナーの役割を果たす。

人体の特定の部分から脂肪組織を選択的に除去するためのプロセス、又は既知のスリミングプロセスに相補的なプロセスに関する特許はすでに記載されている。従って、身体の特定の部分は、美目的又は美容目的のための痩身治療（ｔｈｉｎｎｉｎｇ ｔｒｅａｔｍｅｎｔ）の影響を受けることが好ましい。

美容目的のための体重減少を達成するためには、幾つかの方法がある。広く市販されている１つの方法は、発汗を伴う。この治療は、即ち、蒸気とともに、人に発汗させるために設計された特別な衣服を使用する。しかしながら、これらの方法は、体液貯留による肥満の除去に対してのみ真に効果的である。この治療の結果として、必ず渇きが引き起こされ、そして液体損失を補填するために新鮮な液体消費が生じるとき、欠点が生じる。そのため、このような痩身の結果は、ほとんどの部分に対して非常に一過性である。

上記に関連して、対象の身体運動は、非常に異なる形態に組み込まれ、且つ多くの場合、他の方法と共に組み込まれる。前記運動は、対象によって行うことができ、或いは人手による又は機械的なマッサージにより引き起こされる動きによって行うことができる。いずれの場合も、身体のエネルギー消費を促進し、組織に脂肪を蓄積する代わりに、脂肪及び炭水化物の代謝を促進することが目的である。

組織に蓄積した脂肪を除去するために採用される唯一の真に基本的な方法は、ダイエットを伴うものである。一般に、それらは高タンパク食を維持することによって、炭水化物及び脂肪の摂取量を減少させる。このようなダイエットは、ダイエットをより快適にする補足的な薬物治療により補充されてもされなくてもよい。前記補助的な治療は、例えば、幸福感をもたらし、活性を刺激し、又は食欲を抑制する特定の薬の摂取を含む。また、他の人は、満腹感を与えるために胃の中に膨張する製品を消費する。

痩身のための高タンパク質含有量のダイエットの基本原理は、主に組織の交換に必要なタンパク質やビタミンなどを身体に摂取させ、エネルギーを生成する食品を意図的に減少させることである。この結果、結合組織に蓄積した脂肪に見出されるエネルギー食品の貯蔵物を身体に強制的に摂取させる。

純粋に美容観点又は美的観点から、身体は美容上の利点を構成する身体の部分から非常に頻繁に脂肪貯蔵物のすべてを使用するので、これらの痩身ダイエットは失敗する。一方、美的な観点から醜いと考えられる蓄積はそのまま残っている。即ち、非常に多くの場合、身体の他の部分から相当量の脂肪を取り除いた後において、美容的に望ましくない脂肪の蓄積がダイエット治療に屈することとなる。痩身治療を受けている女性は、顔や胸の脂肪がなくなるが、腹部や大腿の脂肪組織は保持される。

身体が脂肪を蓄えてからそれらを再利用するメカニズムは簡略化された形で記述することができる。脂肪は血液によって、それらが蓄積される結合組織へ運ばれる。結合組織に蓄積した脂肪は、身体がそれらを必要とするときに血液によって収集される。結合組織から血液への脂肪の輸送のためには、まず脂肪をその成分である脂肪酸とグリセリンに分けなければならないことが知られている。このようにして、脂肪は血流に輸送される。酵素リパーゼは、通常血管に存在するトリグリセリドの脂肪酸及びグリセリンへの切断を生じさせる。一方、リパーゼの作用はインシュリンによって阻害され、インシュリンの体内での分泌はダイエット中の炭水化物の存在によって増加することが知られている。換言すれば、デンプン及び糖の摂取は、リパーゼの作用を阻害するインシュリン分泌を促進する。これは、対象が炭水化物の豊富なダイエットに従う場合、体内に蓄積した貯蔵の脂肪がそのまま残ることを確実にする。ダイエットの炭水化物が少ないと、インシュリン分泌が減少して、脂肪組織のトリグリセリドにリパーゼが自由に作用する。脂肪が脂肪酸及びグリセリンに変換され、血流に移行するにつれて、脂肪組織のトリグリセリドが徐々に分散する。

このことを考えると、「プロ痩身（ｐｒｏ−ｔｈｉｎｎｉｎｇ）」反応を生み出すために、血液の組成の介入を容易に探すことができる。従って、例えば、２−（ｐ−クロロフェニルオキシ）イソ酪酸エステル（ＣＰＩＢ）は、脂質生合成を阻害し（Ｎｏｚａｗａら，Ｊ．Ｂｉｏｃｈｅｍ．，１９７３、７４（６），１１５７〜１１６３）、リポタンパク質比及びコレステロール血のレベルに影響を与えるために、１９６０年代に研究された。しかしながら、身体の他の多くの状態は、これらの要因と関連して影響を受ける。それから、純粋に美的な理由から、血液の組成に直接介入する正当な理由はない。

したがって、身体の体積を減少させ、正常な血液バランスを崩すことなく脂肪及び毒素を排除する、効果的かつ健康的な痩身の方法を見出すことが必要である。本発明は、身体に無害でありかつ表皮のレベルでわずかに侵入性のある原材料を使用する、完全に生分解性の軟膏を用いて脂肪組織の量を効果的に減少させる解決法である。

本発明は、化粧品組成物の製造のための、加水分解ケラチン及び硫黄の２つの主要な要素の組合せに関する。本発明は、毒素、不純物、環境汚染物質、並びに皮膚及び毛穴の脂肪の一部を除去するための皮膚をディープクレンジングするための前記化粧品組成物の用途に関する。

たるみ、局部的な肥満、身体減量（ｂｏｄｙ ｒｅｄｕｃｔｉｏｎ）などのような美的問題に対処するために開発された幅広い種類の製品はよく知れている。しかしながら、最初の適用の後では、視覚効果は必ずしも明らかではない。多くのスリミング組成物は、例えば、皮膚又は真皮浅層における水分貯留を減少させるという排水作用を有することが知られている。これは、脂肪酸が合成され、グリセロールとエステル化又は連結されてトリグリセリド又は貯蔵脂肪を生成する生化学的反応を制限することによって作用する。

局所的に作用する痩身用の組成物は、痩身剤が脂肪細胞の見出される皮膚の深層（皮下組織）に到達する困難さによるが、多かれ少なかれ効果的であり得る。したがって、これらの組成物のスリミング効率を高めるために、特定の痩身活性剤のバイオアベイラビリティを改善することが望ましい。

本出願人は、それぞれは非常に異なる目的のために化粧品において個別に使用されているが、一緒に使用されていない２つの主な要素を組み合わせることによってこれを達成することが可能であることを見出した。

マッサージを行うときに観察される最初の反応は、鵞皮（ａｎｓｅｒｉｎｅ ｓｋｉｎ）の面である。これは、毛包開口（ｆｏｌｌｉｃｕｌａｒ ｏｓｔｉｕｍ）を通過するトランシットの蓄積又は刺激を示す。鵞皮は、ガチョウの脚の皮膚と似ている、乾燥して荒い外観の皮膚の面に対応する。マッサージは、毛穴を通してこの反応を促進する。これは、製品を乳化させることによって繰り返し適用されるゾーンの循環の活性化を引き起こす。化粧品組成物によるマッサージプロセスの間に、その領域内にガス及び毒素が蓄積する。これらは、皮膚を通してこれらの物質の交換と排除を引き起こす循環によって吸引される。

毛包開口又は鵞皮のレベルで毛の筋肉組織（ｈａｉｒ ｍｕｓｃｕｌａｔｕｒｅ）の活性化を引き起こすこの治療のために、セッション中の紅斑の証拠も観察されず、明白な刺激も観察されない。ラメラ又は落屑の形態の乾燥表皮の剥離はない。唯一の顕著な効果は、毛包開口のレベルでの活性の持続である。

法医学における鵞皮は立毛に関連し、且つ、毛包の起立筋の不随意性収縮であり、毛を皮膚に立たせる。これは、一般的に鳥肌として知られている。この皮膚の状態は、温度や、神経反応の変化によって生じる。特に、これは冷気と極端な感情、特に恐怖に対する生理的反応であると考えられている。硫黄と組み合わせることで、毛穴に著しい拡張が発生し、廃棄物の浸出及び皮膚に見られるガスの排除の迅速な経路を生成する。

従って、本発明は、主として加水分解ケラチン及び硫黄を含むスリミング治療のための新規な化粧品組成物に関する。第２の態様において、本発明は、腹部の直径を表面的に縮小するための前記新規な組成物の用途に関する。最終的な態様において、本発明は化粧品組成物を適用する方法に関する。

従って、本発明は、一般に、ガス及び毒素の蓄積による過剰の脂肪組織又は体積を含む身体の任意の部分に適用可能な局所的な減量処方による身体減量を生じさせる化粧手順に関する。例えば、乳腺下の領域からＳｕｐｒａｐｕｖｉａｎ領域及び腰背領域までの領域が挙げられる。これは、特に胸鎖乳突筋下の顎下｛がっか｝の又は顎下腺の領域に位置する脂肪に役立つ。

別の実施形態では、化粧品組成物を適用する方法は、滴下による水の添加によって一定の乳剤を維持しながら、マッサージを通して経皮的形態で保護される。化粧品組成物１５ｍｌごとに６０ｍｌの水が必要である。マッサージは、前記領域を強く押さずに円形にする。それは減量マッサージによるものではない。処方はラビングによって働く。このラビングは、一定であり、且つ治療される領域を形作るべきである。

一般に、水は純水又は脱イオン水として理解される。しかしながら、本発明の組成物に使用される水の一部は、オプションとして鉱水又は温泉水から選択することができる。鉱水又は温泉水は、天然源だけでなく、微量元素や鉱物を追加成分として豊富に含む鉱水又は温泉水、及び脱塩水、蒸留水又は精製水から調製した水性鉱物も指す。

本発明は、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、増粘剤、洗浄剤及び防腐剤の存在下で加水分解ケラチン及び硫黄の水性媒体での相乗混合物を含む化粧製品にも関する。

ケラチンは、毛、爪又は皮膚などの幾つかの組織を構成するタンパク質である。それらは、構造及び成分が異なるαケラチンとβケラチンに分類される。第１のものは、耐性を与える硫黄架橋を形成するアミノ酸の鎖の間にシステイン残基を含む。第２のものは、これらの硫化物架橋を有しておらず、従って延長することができない。αケラチンは、哺乳類の組織（毛、ウール、角、爪、かぎ爪など）の一部である。βケラチンはより堅く、爬虫類の爪、カメの殻、鳥の羽や嘴などの一部である。

ケラチンタンパク質はよく知られており、ウールや革のような様々な源から来ている。ケラチンは、パーソナルケア、創傷ケア、整形外科用材料のための製剤における適用、栄養補助としての適用、及びポリマーフィルムの製造における適用を含む広範囲の適用に使用される。

ケラチンは、天然の硫黄架橋の要因である非常に特殊なアミノ酸であるシステインを多量に含むことを特徴とする。このような共有結合は、ケラチンにタンパク質の高度の架橋結合を付与してジスルフィド結合を形成する。それらは、多くの生物学的組織において基本的な構造特性を提供する高度に秩序化されたタンパク質である。

最も一般的に使用されるケラチンタンパク質は、十分な溶解性を付与し、製剤中への含有を容易にするために加水分解される。特徴的に高度のシステインがタンパク質中に存在するため、ケラチンは本質的に不溶性である。例えば、米国特許第４，９４８，８７６号は、染色工程で補助剤として使用するための酵素加水分解によって製造されたケラチンペプチドを記載している。一般に、加水分解ケラチンの使用は、創傷用スポンジ、肥料、又は緩下剤のように非常に多様である。その用途は、治療上価値ある金化合物を調製するためにそれを使用するＧＢ４８１１６４や、難燃剤（ＧＢ７１７１０９）の製造における材料として又は消火剤（ＪＰＳ５３１３５１９９）としての軽量セメント（ＧＢ１１０８４８８）の製造における使用、水性インク組成物（ＪＰＨ０６１０７９９７）の場合のように、化粧品から逸脱することがある。また、油を分散するための発泡剤としての用途も見出されている（ＵＳ６７３４１４６）。米国特許第６３６７５５０号、第６４５４００４号、第６７９３７３０号、第６５４７８７１号及び第６４５４００８号には、様々な石油や工業用途におけるケラチンの使用例が示されている。

ケラチン及び硫黄を含む発明は存在しない。米国特許出願ＵＳ２００４２１００３９は、減量剤として硫化ナトリウムを使用するケラチンの可溶化を記載している。しかしながら、ケラチンと分子硫黄とを組み合わせることは記載されていない。

硫黄は、肝機能などの多くの身体機能をサポートし、身体の自然なクリアランスに貢献していると言われている。正常な血糖値を達成することができ、消化機能をサポートし、脂肪や炭水化物の代謝を向上させる。その化粧品用途は、それが細菌、真菌と戦って皮膚に蓄積する毒素を除去するのに役立つため、皮膚、毛、爪の健康に直接関連する。

バイオ硫黄は、低モル質量のアルコール及び界面活性剤に可溶化する、水中で非常に混和性の硫黄系製品である。これは、表皮とより容易に相互作用することができる脂肪酸の助けを借りて安定化されたマイクロメーターサイズの硫黄に対応する。脂肪酸は親水性により皮膚との親和性が非常に高いため、硫黄は分子硫黄に比べて皮膚によく分散する。これにより、皮膚へのより良好な浸透性が可能になる。このようにして、バイオ硫黄は、皮脂腺の過度の分泌を正常化し、油性皮膚又は脂漏性皮膚炎の問題に局所的に対抗することができる。これは、温和な殺寄生虫、防腐及び角質溶解の作用を有する。バイオ硫黄は、水アルコールローション、液状乳剤、シャンプー、マスク、クリーム、軟膏、及びキャピラリーバスの形態で使用されている。

前記組成物は化粧品組成物であり、従って、生理的に許容され、即ち皮膚との適合性を有し、局所適用を意図したものであり、表皮とも適合する油の使用が必要である。

ヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリドなどの炭素数４〜１０の脂肪酸の液体トリグリセリド、或いは、例えばヒマシ油、ヒマワリ、トウモロコシ、ゴマ、ヘーゼルナッツ、アンズ、アララ油、ホホバ油などの植物性炭化水素油は、化粧品組成物のためのビヒクルとして可能性のある候補の幾つかである。

化粧品組成物の安定化のために、特にヒマシ油が選択される。ヒマシ油におけるヒドロキシル基は、物理的性質の独特な組み合わせの要因となる。これらは、比較的高い密度及び粘度、任意の割合のアルコール中で良好な溶解性を有し、且つ脂肪族溶媒中でかなり制限されている。この油の安定性は、粘度の絶対標準としての使用によって示される。この油は、そのヒドロキシル基のため、極性を有する。これにより、多種多様な天然樹脂及び合成樹脂、ワックス、ポリマー及びエラストマーを可塑化することができる。これは、優れた潤滑特性、ならびに染料、顔料及び充填剤を湿潤及び分散させる顕著な能力も有する。

コーンは、化粧品を規制するすべての国際基準を満たしている人間にとって無害な原材料で精巧に作られた減量処方である。これは、はちみつ色、厚い質感を有する。これは低アレルギー性の処方であり、人体に有毒ではないことが研究により確認されている。前記処方は、紅斑（Ｅｒｉｔｅｍａｓ）、刺激、落屑又は剥離を示さずに、鵞皮を産生する毛包開口のレベルで働く。

この処方は、浸透によりガスや毒素を吸引することで、身体周囲の減量を生じさせる。

以下に詳述される実施例では、立っている患者又はストレッチャーにおける患者を考慮する各ゾーンの実施時間及びモダリティによって区別される経皮適用が考慮される。適用は、週１回又は複数回のセッションである。

推奨プロトコルは、化粧品組成物の適用前に患者のサイズを記録し、その後、治療される領域において２０分間処方でマッサージを行い、滴水を適用してマッサージを行うのに必要な保湿性を作り出す。２０分後、得られた結果を確認するために、新しいサイズの測定値が記録される。クリームやローションがないように、治療される領域を洗浄することを推奨する。このようにして、処方はよりよく固定され、より容易に皮膚に浸透する。

得られた結果は、立っている患者に対して、減量される領域にわたって一定のマッサージを２０分間行うことで、最もよいパフォーマンスが得られることを示す。

治療される領域の２０分以上のマッサージは、身体平均をわずかに変化させる。最も効果的な結果は、実施の最初の５分間に発生し、２０分間にわずかに増加する。この時間後は、治療領域のそれ以上の減量は記録されない。

腹部が非常に大きい患者の場合、該領域のマッサージ時間は長くなってもよい。

この処方は、水を滴下して乳剤を維持しながら、マッサージを通して経皮的形態で適用される。結果を最適化するためには、一定の乳剤を維持しなければならない。平均して、１５ｍｌの処方が適用され、プロトコルに従うために約６０ｍｌの水が必要とされる。

局所適用の製品は、腹囲を減少させることができる場合（局部的な肥満があるこの領域で使用された場合）、このパラメーターを最適化して心血管リスクの低減を図る心血管代謝疾患治療の補足物とすることができる。

総合的に治療された患者においてよりよい結果が得られた。代謝障害を有する患者の場合、彼らは、妥協した心血管代謝病理学に応じて補足的な薬理学的治療に従うように勧められた。

治療の結果は、製品がたるみ、局所的な肥満の減少、身体寸法の減少、心血管リスクの低減という美的パラメーターにおいて明らかな利益を有することを示している。

従って、１５重量％以下の加水分解ケラチン及びマイクロメーターサイズの硫黄を有し、残りは主として水、相溶化剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤及び／又は着香剤である局所適用の減量化粧品組成物を保護することが望ましい。

前記化粧品組成物において、加水分解ケラチンの量は１〜１０％であり、硫黄の量は０．１〜４％であり、前記材料はマイクロメーターサイズの粒度を有することが好ましい。

好ましくは、化粧品組成物は第１界面活性剤としてドデシル硫酸トリエタノールアミンを１０〜４５重量％、及び第２界面活性剤としてコカミドプロピルベタインを１０〜４５重量％有する。洗浄剤としてココアンホジ酢酸２Ｎａが１〜５％の範囲で使用され、増粘剤としてジオレイン酸メチルグルコース（ＰＥＧ−１２０）が１〜１０％、好ましくは７％の濃度で使用される。

化粧品組成物を制限しない追加成分として、防腐剤としてのＤＭＦＴヒダントイン（１，３−ビス（ヒドロキシメチル）−５，５−ジメチルイミダゾリジン−２，４−ジオン）は１〜１０％の濃度、好ましくは２％の濃度で考慮され、保存剤（ｃｏｎｓｅｒｖａｎｔ）としてのブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルは０．５〜４％の濃度、好ましくは１％の濃度で使用され、相溶化剤としてのヒマシ油は０．５〜１０％の濃度、より好ましくは４．９％の濃度で使用される。化粧品組成物の悪臭を回避するために、０．１％の着香剤を添加することが考慮されるべきである。

例が示すように、化粧品組成物は、さらに、稠度の観点から、水中油型、油中水型乳剤、ローション、ゲル、乳剤又は石鹸を形成することができるように、上記で選択された成分のそれぞれを適切に選択することによって調節され得る。

好ましくは、水相は、組成物の総重量に対して２０〜７０重量％、好ましくは２０〜５０重量％、より好ましくは３０〜５０重量％を占める。

本発明の別の実施形態において、化粧品組成物は痩身組成物であり、製剤を腰、臀部及び／又は大腿に適用することで、脂肪組織を減少させ、セルライト及び／又はみかん膚を含む身体のケア及び／又は治療にさらに役立ち、及び／又はシルエットを細くする。好ましくは、組成物は身体の脂肪領域に適用される。

量は、組成物１００ｇ当たりの成分のｇで表される。
〈実施例１〉５％の加水分解ケラチン及び０．１％の硫黄


〈実施例２〉１％の加水分解ケラチン及び４％の硫黄

〈実施例３〉３％の加水分解ケラチン及び３％の硫黄

〈実施例４〉４％の加水分解ケラチン及び２％の硫黄

〈実施例５〉５％の加水分解ケラチン及び１％の硫黄

〈実施例６〉７％の加水分解ケラチン及び０．５％の硫黄

〈実施例７〉１０％の加水分解ケラチン及び０．５％の硫黄

〈実施例８〉植物抽出物を含む５％の加水分解ケラチン及び０．１％の硫黄

〈実施例９〉植物抽出物を含む５％の加水分解ケラチン及び０．１％の硫黄

〈実施例１０〉植物抽出物を含む５％の加水分解ケラチン及び０．１％の硫黄

〈実施例１１〉５％の加水分解ケラチン及び０．１％の硫黄（ローション）

〈実施例１２〉５％の加水分解ケラチン及び０．１％の硫黄（石鹸）

以下の表は、好ましくは実施例７に記載の減量処方を使用する研究を受けた２０人の被験者の周囲測定値（センチメートルで）の結果をまとめたものである。それぞれの被験者は異なる病理を示すため、この方法の普遍性が反映される。

これらのデータは、被験者が立っている状態で治療が行われるときに最良の結果が達成され、研究された領域の周囲の実質的な減量が常に得られることを明らかにする。達成された減量は１〜３．５ｃｍであり、より好ましくは３．５〜５．５ｃｍであり、さらに好ましくは５．５〜１１ｃｍであった。平均して、幾つかのゾーンでは驚くほど１０％〜１５％の減量が達成され、他の領域では５％超の減量が達成されると定義することは可能である。このパーセンテージは、観察されたｃｍの差を、医薬組成物を適用する治療前の測定値で割ったものを１００で乗じたものとして理解される。

この出願で参照されるすべての書類は、この書類に完全に組み込まれている。本発明は、その実施においてかなりの変更が可能である。従って、前述の説明は、本発明を本明細書に提示された実施例に限定するものではなく、また、本出願はその説明を限定するものと解釈されるべきではない。

Claims (38)

1. 局所用減量化粧品組成物であって、
   加水分解ケラチン及びマイクロメートルサイズの硫黄を最大で２０重量％含有し、
   残りは、主に水、相溶化剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤及び／又は着香剤である、局所用減量化粧品組成物。
2. 前記加水分解ケラチンの量が、０．５〜１５％である、請求項１に記載の化粧品組成物。
3. 前記硫黄の量が、０．１〜５％である、請求項１に記載の化粧品組成物。
4. 前記加水分解ケラチンの量が、１〜１０％である、請求項２に記載の化粧品組成物。
5. ドデシル硫酸トリエタノールアミンが、第１界面活性剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
6. 前記ドデシル硫酸トリエタノールアミンが１０〜４５％存在する、請求項５に記載の化粧品組成物。
7. コカミドプロピルベタインが、第２界面活性剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
8. 前記コカミドプロピルベタインが１０〜４５％存在する、請求項７に記載化粧品組成物。
9. ココアンホジ酢酸２Ｎａが、洗浄剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
10. 前記ココアンホジ酢酸２Ｎａが１〜５％存在する、請求項９に記載の化粧品組成物。
11. 好ましくは、前記ココアンホジ酢酸２Ｎａの量が２％である、請求項１０に記載の化粧品組成物。
12. ジオレイン酸メチルグルコース（ＰＥＧ−１２０）が、前記増粘剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
13. 前記ジオレイン酸メチルグルコース（ＰＥＧ−１２０）が１〜１０％存在する、請求項１２に記載の化粧品組成物。
14. 好ましくは、前記ジオレイン酸メチルグルコース（ＰＥＧ−１２０）の量が６％である、請求項１２に記載の化粧品組成物。
15. ＤＭＤＭ、ヒダントイン（１，３−ビス（ヒドロキシメチル）−５，５−ジメチルイミダゾリジン−２，４−ジオン）が、前記防腐剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
16. 前記ＤＭＤＭ、ヒダントインが１〜１０％の範囲で存在する、請求項１５に記載の化粧品組成物。
17. 好ましくは、前記ＤＭＤＭ、ヒダントインの量が２％である、請求項１６に記載の化粧品組成物。
18. ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルが、防腐剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
19. ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルが０．５〜４％の範囲で存在する、請求項１８に記載の化粧品組成物。
20. 好ましくは、前記ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルの量が１％である、請求項１８に記載の化粧品組成物。
21. ヒマシ油が、相溶化剤として使用される、請求項１に記載の化粧品組成物。
22. 前記ヒマシ油が０．５〜１０％の範囲で存在する、請求項２１に記載の化粧品組成物。
23. 好ましくは、前記ヒマシ油の量は４．９％である、請求項２１に記載の化粧品組成物。
24. さらに、０．１％の着香料を考慮すべきである、請求項１に記載の化粧品組成物。
25. 水が純水、脱イオン水、鉱水又は温泉水である、請求項１に記載の化粧品組成物。
26. 水がは純水である、請求項２５に記載の化粧品組成物。
27. 水が脱イオン水である、請求項２５に記載の化粧品組成物。
28. 水が鉱水である、請求項２５に記載の化粧品組成物。
29. 水が温泉水である、請求項２５に記載の化粧品組成物。
30. 水相が、前記組成物の総重量に対して、２０〜７０重量％、好ましくは２０〜５０重量％、より好ましくは３０〜５０重量％を占める、請求項２５に記載の化粧品組成物。
31. 水中油型乳剤、油中水型乳剤、ローション、ゲル又は石鹸から選択される形態である、請求項１〜３０のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
32. 痩身組成物である、請求項１〜３１のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
33. 脂肪組織を減少させる、請求項１に記載の化粧品組成物の用途。
34. 請求項１に記載の化粧品組成物を、身体の脂肪領域に５分から２０分間適用する、身体のケア及び／又は治療のための化粧方法。
35. セルライト及び／又はみかん膚を減少させ、及び／又はシルエットを細くするための治療を含む、請求項３４に記載の身体のケア及び／又は治療のための化粧方法。
36. 前記身体の脂肪領域が、好ましくは腰、臀部及び／又は大腿、脚及び腕、並びに胸鎖乳突筋の下の頤下領域又は顎下領域に位置する脂肪に対応する、請求項３４に記載の身体のケア及び／又は治療のための化粧方法。
37. 前記組成物を、垂直又は水平に位置する身体に適用することを含む、請求項３４に記載の身体のケア及び／又は治療のための化粧方法。
38. 身体の垂直位置に適用されることが好ましい、請求項３４に記載の身体のケア及び／又は治療のための化粧方法。