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JP2018132251A - 空気調和機 - Google Patents

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JP2018132251A JP2017026284A JP2017026284A JP2018132251A JP 2018132251 A JP2018132251 A JP 2018132251A JP 2017026284 A JP2017026284 A JP 2017026284A JP 2017026284 A JP2017026284 A JP 2017026284A JP 2018132251 A JP2018132251 A JP 2018132251A
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充邦 吉田
Mitsukuni Yoshida
充邦 吉田
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Abstract

【課題】室内の空気の清浄化をより効率的に行うことのできる空気調和機を実現する。【解決手段】空調制御部(10)は、エアコンの運転停止中に、人検出部(2)によって一定時間以上、室内に人が検知されないとき、ファン(5)の風量を、当該エアコンの運転停止直前の当該ファン(5)の風量、あるいは、現在のファン(5)の風量よりも高く設定した高効率イオン送風モードに設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、帯電粒子発生ユニットを備えた空気調和機に関する。
従来、イオン等の帯電粒子を発生する帯電粒子発生ユニットを備えた空気調和機が知られている。帯電粒子発生ユニットは、放電を利用して作り出した帯電粒子を空中に放出する。帯電粒子(例えばイオン)は、ウイルスおよびカビに対して抑制効果を発揮し、さらに、除菌効果、消臭効果などを発揮することで、帯電粒子発生ユニットを搭載した空気調和機を設置した室内(被空調空間)の空気の清浄化を行うことができる。
例えば特許文献1には、室内に人がいないことを検知したときに、運転停止を行うと共に、運転停止後一定時間が経過するまでイオン発生部を駆動して室内を快適な状態に近づける空気調整装置が提案されている。
特開2004−162964号公報(2004年6月10日公開)
ところで、特許文献1に開示された空気調整装置は、室内に人がいないときに当該室内の空気の清浄化が行えるという効果を奏するものの、室内の空気の清浄化を効率的に行うという点では改良の余地が残されている。
本発明の一態様は、室内の空気の清浄化をより効率的に行うことのできる空気調和機を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空気調和機は、被空調空間に人の存在を検知する人検知センサと、帯電粒子を発生する帯電粒子発生装置と、当該帯電粒子発生装置によって発生された帯電粒子に風を当てることで当該被空調空間に放出させる送風装置とを備えた空気調和機であって、上記人検知センサによって一定時間以上、上記被空調空間に人が検知されないとき、上記送風装置の風量を、当該空気調和機の運転停止直前の当該送風装置の風量よりも高く設定した第1帯電粒子送風モードに設定する空調制御部をさらに備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、被空調空間内の空気の清浄化をより効率的に行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るエアコンの室内機の概略ブロック図である。 図1に示す室内機の上下ルーバの動作を説明するための図であって、(a)は通常イオン送風モード実行時の上下ルーバの動作を示し、(b)は高効率イオン送風モード実行時の上下ルーバの動作を示す図である。 図1に示す室内機の左右ルーバの概略構成図である。 図1に示すエアコンにおける通常イオン送風モード実行時の風量・風向設定の一例を示す図である。 図1に示すエアコンにおける通常イオン送風モード実行時と高効率イオン送風モード実行時の風量・風向設定の一例を示す図である。 実施形態1に係るエアコンの空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2に係るエアコンの空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2に係るエアコンの他の空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態3に係るエアコンの空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態3に係るエアコンの他の空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態4に係るエアコンの空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態5に係るエアコンの空調制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態5に係るエアコンの他の空調制御処理の流れを示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の実施の形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本実施形態では、空気調和機としてイオンを発生する機能を有するエアコンを例に説明する。また、帯電粒子としてイオンを例に説明する。
(エアコンの室内機の概略)
図1は、エアコンの室内機101の概略ブロック図である。なお、図1では、エアコンにおける室内機101の一般的な機能については省略し、本発明のポイントとなるイオン発生に係る部について記載している。
室内機101は、図1に示すように、各部を制御する制御部1に、人検出部(人検知センサ)2,左右ルーバ3,上下ルーバ4,ファン(送風装置)5,イオン発生装置(帯電粒子発生部)6,ネットワーク通信部7,赤外線送受信部8,ガスセンサ(ガス検出部)9が接続されている。
人検出部2は、室内機101が設置された室内(被空調空間)に人がいることを検出する。人検出部2としては、例えば人感センサ、温度センサ、赤外線センサ等、人がいることが検出できるセンサであればどのようなセンサであってもよい。
人検出部2の検出信号は、制御部1に送信される。この検出信号は、人を検出したことを示す信号である。つまり、制御部1は、人検出部2からの検出信号を受け取ることで、室内に人がいることを認識する。一方、制御部1は、人検出部2からの検出信号を受け取るまで、室内に人がいないことを認識する。
左右ルーバ3は、室内機101から吹き出す風を、左右方向に向けるための部材である。ここで左右方向は、室内機101を正面から見たときの当該室内機101の風の吹出し口(図示せず)の左右方向を示す。左右ルーバ3は、制御部1内の空調制御部10の左右ルーバ制御部11により駆動制御される。左右ルーバ制御部11による左右ルーバ3の駆動制御の詳細は後述する。
上下ルーバ4は、室内機101からの風の吹き出し口を覆うと共に、室内機101の吹き出す風を、上下方向に向けるための部材である。ここで、上下方向は、室内機101を正面から見たときの当該室内機101の風の吹き出し口の上下方向を示す。上下ルーバ4は、制御部1内の空調制御部10の上下ルーバ制御部12により駆動制御される。上下ルーバ制御部12による上下ルーバ4の駆動制御の詳細は後述する。
ファン5は、室内機101の吹き出す風を生じさせる部材である。ファン5としては、例えばクロスフローファンが用いられる。しかしながら、ファン5としては、クロスフローファンに限定されるものではなく、プロペラファンであってもよい。ファン5は、制御部1内の空調制御部10のファン制御部13により駆動制御される。ファン制御部13によるファン5の駆動制御の詳細は後述する。
イオン発生装置6は、放電によりイオンを発生する装置であり、室内機101による空調時にイオンを発生させる。通常、イオン発生装置6は、放電用の電極、電極に印加する電圧を発生する回路等をユニット化したイオン発生ユニットとして用いられる。また、イオン発生装置6は、制御部1内の空調制御部10のイオン発生装置制御部14により駆動制御される。イオン発生装置制御部14によるイオン発生装置6の駆動制御の詳細は後述する。なお、本発明の当該帯電粒子発生装置は、イオン発生装置に限定されるものではなく、放電により、電子や、オゾン、ラジカル、活性種などを発生させる放電装置に適用することができる。また、イオン発生装置として、正イオンと負イオンの両方を発生させる構成であっても、正イオンあるいは負イオンの何れか一方を発生させる構成であってもよい。
イオン発生装置6から発生したイオンは、上述したファン5からの風を、放電によって生じる電界に当てることで、室内機101から室内に放出される。このため、イオン発生装置6は、室内機101の送風路内に配置することが好ましい。
ネットワーク通信部7は、外部の装置とインターネット等の通信ネットワークを介して通信するための部材である。これにより、外部の装置を、室内機101を遠隔操作するリモコンとして用いることが可能となる。例えば外部の装置として、ユーザが使用するスマートフォン等の携帯端末を想定すれば、ユーザは外出先から自宅のエアコンの操作を行うことが可能となる。
赤外線送受信部8は、エアコンを操作するためのリモコン(図示せず)と通信するためのものである。従って、赤外線送受信部8は、リモコンからの操作指示を受け取り、制御部1に送る。制御部1は、操作指示に基づきエアコンの各種制御(暖房運転、冷房運転、除湿運転、温度設定、湿度設定、風量設定、風向設定等の制御)を行う。
ガスセンサ9は、半導体ガスセンサからなり、室内機101が設置された室内に存在する特定のガスを検知する。検知対象のガスは、主に、室内の臭いの原因となる、VOC(volatile organic compound:揮発性有機化合物)、水素、アンモニア、CO、たばこ臭の元になるガス、調理臭などの一般的な室内臭いの元となるガスである。従って、ガスセンサ9としては、一般的な室内ニオイ検知用ガスセンサを用いればよいが、空質モニタ用センサ、空質制御用センサを用いてもよい。
ガスセンサ9による検知信号は、制御部1に送られ、空調制御部10による空調制御に使用される。ガスセンサ9による検知信号を用いて空調制御の詳細については後述する。
(ルーバの説明)
室内機101は、吹き出す風の風量および風向を制御する機能が備えられている。風量制御は、ファン制御部13によってファン5の駆動を制御することで実現し、風向制御は、左右ルーバ制御部11によって左右ルーバ3の駆動を制御し、且つ、上下ルーバ制御部12によって上下ルーバ4の駆動を制御することで実現している。
図2は、上下ルーバ4の動作を説明するための図であり、図3は、左右ルーバ3の概略を示す図である。
上下ルーバ4は、エアコンの通常の空調制御(人が室内にいる場合の空調制御:暖房モード、冷房モードおよび送風モード等)におけるイオン送風モード(以下、通常イオン送風モード(第2帯電粒子送風モード)と称する)を実行する場合、図2の(a)に示すように、(1)〜(5)の何れかの位置に移動する。ここでは、室内機101を冷房運転する場合の上下ルーバ4の位置設定について説明する。すなわち、風量設定が静音(室内機101の最小の風量)の場合、上下ルーバ4は、ファン5からの風(図中の矢印)をななめ上方向に吹き出すように、(1)の位置に設定される。風量設定が微風(室内機101の2番目に小さい風量)の場合、上下ルーバ4は、ファン5からの風を水平方向に吹き出すように、(2)の位置に設定される。風量設定が弱風(室内機101の3番目に小さい風量)の場合、上下ルーバ4は、ファン5からの風をななめ下1の方向に吹き出すように、(3)の位置に設定される。風量設定が強風の場合(室内機101の4番目に小さい風量)の場合、上下ルーバ4は、ファン5からの風をななめ下2の方向(上記ななめ下1よりも下側の方向)に吹き出すように、(4)の位置に設定される。風量設定が急速(室内機101の最も大きい風量)の場合、上下ルーバ4は、ファン5からの風を下向きの方向に吹き出すように、(5)の位置に設定される。なお、上下ルーバ4の設定位置は、室内機101の暖房運転のときには、上記の位置と異なる。
エアコンは、上述した通常イオン送風モードの他に、高効率イオン送風モード(第1帯電粒子送風モード)を実行することができる。高効率イオン送風モードとは、エアコンの運転停止中に、人検出部2によって一定時間以上、室内(被空調空間)に人が検知されないとき、または、運転中であって、人検出部2によって一定時間以上、室内(被空調空間)に人が検知されないとき、当該室内にイオン(帯電粒子)を効率的に放出させるイオン送風モードである。効率的にイオンを被空調空間に放出するとは、当該被空調空間のイオン濃度が所定の濃度になるまでに係る時間を短くするように風量、風向を制御してイオンを被空調空間に放出することである。この場合の所定の濃度とは、被空調空間の空気の清浄化に必要なイオン濃度である。従って、イオンを効率的に室内に放出させるには、イオンを含んだ風を室内に吹き出す際に、できるだけ室内機101での通風抵抗が少ないようにする必要がある。
従って、高効率イオン送風モード実行時、上下ルーバ4は、図2の(b)に示すように、ファン5からの風をななめ下1の方向に吹き出すように、(3)の位置に設定する。つまり、上下ルーバ4が(3)の位置に設定されているときが、他のどの位置に設定されているときよりも通風抵抗が少ないので、ファン5からの風を大きな風量で室内に吹き出すことが可能となる。なお、通風抵抗が少ない位置としては、室内機101のファンから吹出し口までの風路を形成するリアガイダの先端の延長線以下となるように上下ルーバを位置させることが好ましい。なお、室内機101周囲の障害物の位置によっては、上下ルーバ4は(3)以外の、当該障害物に邪魔されずに風を吹き出すことのできる位置に設定される。つまり、上下ルーバ4の位置は、イオンを効率的に室内に放出させることができる位置であれば、(3)の位置に限定されるものではない。なお、室内機101周囲の障害物の位置を避けられる風向の中で、通風抵抗が一番少なくなるようにすることが好ましい。
ここで、イオンを効率的に室内に放出させるには、上下ルーバ4の位置だけでなく、左右ルーバ3の位置も適切に設定する必要がある。
左右ルーバ3は、図3に示すように、複数の羽板部材からなり、羽板部材の傾きを調整することにより、空気吹き出し口から吹き出される空気の方向を調整するためのものである。左右ルーバ3は、左ルーバ3a、右ルーバ3bに分かれており、これらは個別に傾きを変更することができる。このように、左右ルーバ3の左ルーバ3a、右ルーバ3bの傾きを設定することにより、左右の風の吹き出し方向、すなわち左右の風向を設定することができる。風は、左右ルーバ3の羽板部材に平行に流れるため、羽板部材を傾けることで、中央(正面方向)、右方向、左方向等に吹き出すようにできる。なお、上記左右ルーバ3は、左右2つのルーバ(左ルーバ3a、右ルーバ3b)を独立して駆動できるため、風向を左右両方向に向けたり、風向を中央に向けたり、左右の一方を左または右に向け、他方を正面に向けたりすることで、様々な風向に設定することができる。
左右ルーバの通風抵抗が少ない位置としては、中央(正面方向)となる。なお、室内全体へ効率よくイオンを吹出すために左右へもスイングさせるようにしてもよい。
(空調制御)
図4は、通常イオン送風モード実行時の、エアコンの風量設定、左右風向設定、上下風向設定の組み合わせの一例を示す図である。
ここで、基準となるのは、風量設定である。風量設定が「静音」(室内機101の最小風量)であるとき、左右風向設定は左右ルーバ3の羽根の向きを「中央」(図3)、上下風向は上下ルーバ4の向きを「ななめ上(1)」に設定する。また、風量設定が「急速」(室内機101の最大風量)であるとき、左右方向設定は設定変更前の設定を維持し、上下風向のみが設定変更される。
なお、通常イオン送風モードでは、ユーザが室内にいるときに、ユーザ自身が風量、風向を設定してもよいし、エアコンによって設定された室温に基づいて自動的に設定してもよい。
しかしながら、上述した高効率イオン送風モードを実行する場合には、エアコンの運転停止前の設定あるいはエアコンが運転中であれば現在の設定(ユーザによる風量、風向の設定、エアコンによる風量、風向の自動設定)が全て解除され、高効率イオン送風モードを行うための風量、風向に設定される。
図5は、通常イオン送風モード実行時の風量、風向の設定と、高効率イオン送風モード実行時の風量、風向の設定の一例を示している。
通常イオン送風モードでは、風量が例えば弱風(設定による)、左右ルーバが例えば中央(設定による)、上下ルーバが例えばななめ上(設定による)に設定される。ここで、高効率イオン送風モードを実行するときには、これらの設定がリセットされ、高効率イオン送風用モードの風量、風向に設定される。すなわち、高効率イオン送風モードでは、風量が急速、左右ルーバが中央、上下ルーバがななめ下1(図2の(b)に示す上下ルーバ4の位置)に設定される。
上述したように、高効率イオン送風モードでは、風量、風向について、図5に示す例に限定されるものではなく、室内に対してイオンが効率よく放出できるような風量、風向に設定すればよい。例えば、高効率イオン送風モード実行時の風量は、高効率イオン送風モード実行前、すなわち通常イオン送風モード実行時に設定された風量(運転停止直前に設定された風量、あるいは運転中の場合は現在設定中の風量)よりも大きければよい。これによっても、通常イオン送風モード実行時よりも、高効率イオン送風モード実行時のほうがイオンを効率的に室内に放出できるという効果を奏する。
高効率イオン送風モードの風量については、室内機101における通常イオン送風モード実行時における最大風量に設定されることが好ましい。しかしながら、ファン5が通常イオン送風モード実行時の最大風量よりもさらに大きい風量に設定することが可能な性能を有していれば、高効率イオン送風モード実行時には、通常イオン送風モードの最大風量よりも大きい風量に設定することがより好ましい。
また、通常イオン送風モード実行時は、室内機101の風量を大きくすることは、ファン5の回転数を上げることであり、ファン5の回転音、ファン5の回転に起因する騒音が大きくなるため、最大風量時のファン5の回転数も抑え気味にしている。これに対して、高効率イオン送風モード実行時は、基本的に室内に人がいない状態で行われるため、騒音を気にすることなく、ファン5の回転数を上げて、より風量を大きくすることができる。
このように、高効率イオン送風モード実行時の風量は、通常イオン送風モード実行時の最大風量よりもさらに大きい風量にすることが可能となり、その結果、より効率的にイオンを室内に放出することができる。
(空調制御処理の流れ)
以下に、本実施形態における空調制御処理の流れについて図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、エアコンが運転停止中か否かを判断する(S11)。エアコンの運転停止とは、少なくとも左右ルーバ3、上下ルーバ4、ファン5、イオン発生装置6の駆動が停止している状態、あるいは、空気調和運転を行っておらず、ユーザーや入りタイマーにより空調運転を行う指示(運転開始指示)が送信されるのを待っている状態(待機状態)をいう。従って、制御部1は、左右ルーバ制御部11、上下ルーバ制御部12、ファン制御部13、イオン発生装置制御部14からの信号により、左右ルーバ3、上下ルーバ4、ファン5、イオン発生装置6が停止しているか否かを判断する。ここで、エアコンが運転停止中でないと判断すれば(S11のNOの場合)、高効率イオン送風モードを実行する必要がないため、処理を終了する。
一方、エアコンが運転停止中であると判断すれば(S11のYES)、高効率イオン送風モード設定中か否かを判断する(S12)。ここで、高効率イオン送風モード設定中でないと判断すれば(S12のNO)、処理を終了する。
一方、高効率イオン送風モード設定中であると判断すれば(S12のYES)の場合、室内に人不在か否かを判断する(S13)。制御部1は、人検出部2からの検出信号によって被空調空間である室内に人の存否を判断する。ここで、人不在でないと判断すれば(S13のNO)、処理を終了し、人不在であると判断すれば(S13のYES)、S14に移行し、予め設定した人不在状態設定時間を経過すれば、高効率イオン送風モードを開始する(S15)。ここで、予め設定した人不在状態設定時間とは、例えば30分とする。しかしながら、人不在状態設定時間は30分に限定されるものではない。また、人不在状態設定時間はユーザが設定してもよい。
また、S14において、予め設定した人不在状態設定時間を経過していなければ(NO)、S11に移行し、再び、運転停止中か否かを判定する。
上記高効率イオン送風モードでは、イオン発生装置6にて発生したイオンをより多く効率的に被空調空間である室内に放出するために、通風抵抗が少ないように左右ルーバ3、上下ルーバ4により風向を制御し、より高いファン回転数となるようにファン5を駆動して風量制御をする。
従って、室内に人がいない間に、意識せずとも不在時に除菌脱臭防カビ効果のある高効率イオン送風モードが実行され、ニオイの原因となる菌やカビ等を無くして空気が清浄化されるため、室内に入室する人にとって、より快適な空間を実現することができる。この結果、室内から出た人が、再度室内に入室した際に、室内のニオイを感じない状況になるために、より清潔感や快適さを得ることができるという効果を奏する。
以下の実施形態2では、高効率イオン送風モード実行中の室内に人の存在が検知されたときの処理について説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空調制御処理の流れ)
図7、8は、本実施形態に係る空調制御処理の流れを示すフローチャートである。これらのフローチャートのS11〜S15までの処理は、前記実施形態1の図6のS11〜S15までの処理と同じであり、図7ではS16,S17が新たに追加された処理であり、図8ではS16,S18が新たに追加された処理である。
図7に示すフローチャートでは、S11〜15の処理を経て、高効率イオン送風モードが実行される。次に、人検知をしたか否かを判断する(S16)。つまり、制御部1は、高効率イオン送風モード実行中に、人検出部2によって被空調空間である室内に人を検知したか否かを判断する。ここで、人検知をするまで(S16のNO)は、高効率イオン送風モード実行し続け、人検知すれば(S16のYES)、通常イオン送風モードを開始する(S17)。
ここで、S16において人検知したと判断したとき、S17の処理を実行するのではなく、図8に示すS18の処理を実行してもよい。すなわち、S16において人検知すれば(YES)、運転を停止し(S18)、処理を終了する。運転の停止は、イオン発生装置6によるイオン発生の停止、左右ルーバ3の駆動停止、上下ルーバ4の駆動停止、ファン5の駆動停止を意味する、あるいは、空気調和運転を行っておらず、ユーザや入りタイマーにより空調運転を行う指示(運転開始指示)が送信されるのを待っている状態(待機状態)を意味する。図8のフローチャートは、運転停止中に人が検知できなければ、高効率イオン送風モードを実行する場合に適している。
一般的に、高効率イオン送風モード実行中は、ファン5の回転数を最大にするため、室内の騒音が大きくなる。このため、上記のように、高効率イオン送風モード実行中に人が室内に入室したときに、ファン5の回転数を落とした通常イオン送風モードに切り替えたり、運転の停止を行ったりすることで、騒音を気にすることなく空気の清浄化が図られた室内に入室できる。
なお、本実施形態では、高効率イオン送風モードから通常イオン送風モードへの切替、高効率イオン送風モードから運転停止への切替のトリガを、無人の室内に人が戻ったことを検知したときとして説明しているが、これに限定されるものではなく、以下の実施形態3のように、高効率イオン送風モード実行開始から一定時間経過したことをトリガとして、高効率イオン送風モードから通常イオン送風モードへの切替、高効率イオン送風モードから運転停止への切替を行ってもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空調制御処理の流れ)
図9、10は、本実施形態に係る空調制御処理の流れを示すフローチャートである。これらのフローチャートのS11〜S15、S17、S18の処理は、前記実施形態2の図7、8のS11〜S15、S17,S18の処理と同じであり、図9,10では、図7,8のS16に代えて、S19が新たに追加された処理である。
図9に示すフローチャートでは、S11〜15の処理を経て、高効率イオン送風モードが実行される。次に、高効率イオン送風モード実行開始から一定時間経過した否かを判断する(S19)。つまり、制御部1は、高効率イオン送風モードの実行開始から一定時間(予め設定した時間)をタイマ(図示せず)により計測し、一定時間経過したか否かを判断する。ここで、一定時間は、室内の空気清浄化が完了するまでの時間として設定される。この時間は、エアコンの能力や室内空間の広さなどを考慮して決められる。なお、この時間は、エアコン製造側で決めてもよいし、ユーザが任意に決めてもよい。
S19において、一定時間経過したと判断すれば(YES)、通常イオン送風モードを開始する(S17)。
ここで、S19において一定時間経過したと判断したとき、S17の処理を実行するのではなく、図10に示すS18の処理を実行してもよい。すなわち、S19において一定時間経過すれば(YES)、運転を停止し(S18)、処理を終了する。運転の停止は、上述した通り、イオン発生装置6によるイオン発生の停止、左右ルーバ3の駆動停止、上下ルーバ4の駆動停止、ファン5の駆動停止を意味する。あるいは、空気調和運転を行っておらず、ユーザや入りタイマーにより空調運転を行う指示(運転開始指示)が送信されるのを待っている状態(待機状態)を意味する。
上記の空調制御処理は、無人になった被空調空間から一定の時間人が戻ってこない場合に有効である。これは、前記実施形態2で述べた通り、高効率イオン送風モードでは、ファン5の回転数を最大にするため、室内の騒音が大きくなり、このような状況で室内に人が戻るのが好ましくないためである。
なお、本実施形態1〜3では、何れもエアコンの運転停止中であり、一定時間、被空調空間が無人である場合に、強制的に高効率イオン送風モードを実行している例について説明している。しかしながら、エアコンの運転停止直後の被空調空間において空気の清浄化を行わなくてもよい程度、空気が清浄化されている場合には、高効率イオン送風モードを実行する必要がない。従って、以下の実施形態4では、高効率イオン送風モードを実行しなくても十分に空気が清浄化された場合(空気が汚れていない場合)であっても、高効率イオン送風モードが実行されるという無駄を省くために、被空調空間である室内の空気の汚れの指針となるガスを検知し、検知したガス濃度が一定値以上のときであって、一定時間、被空調空間が無人である場合に、高効率イオン送風モードを実行する例について説明している。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空調制御処理の流れ)
図11は、本実施形態に係る空調制御処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートのS11〜S15までの処理は、前記実施形態1の図6のS11〜S15までの処理と同じであり、図11では、S12とS13の間に、ガスセンサ9(図1)の検出値が一定以上であるか否かを判断する処理(S20)が追加されている。
図11に示すフローチャートでは、S11でYES,S12でYESの処理の流れで、ガスセンサ9の検出値が一定以上であるか否かを判断する処理(S20)が追加されている。つまり、運転停止中であり、且つ、高効率イオン送風モード設定中であるときに、制御部1は、ガスセンサ9によって検出された室内のガスの検出値が一定以上であるか否かを判断する。ここで検出値が一定以上である場合とは、室内の空気が汚染され、空気の清浄化が必要であると判断される場合である。つまり、制御部1は、ガスセンサ9の検出値が、空気の清浄化が必要であるか否かの判断基準となる値以上であるか否かを判断する。従って、S20において、ガスセンサ9の検出値が一定以上でなければ(NO)、空気の清浄化は必要でないと判断され、処理を終了する。
一方、S20でYESの場合、すなわちガスセンサの検出値が一定以上であると判断した場合、S13,S14を経て、S15において高効率イオン送風モードを実行する。
以上のように、高効率イオン送風モードを実行する前に、室内の空気の清浄度を考慮することで、空気の清浄化が必要でない場合における無駄な高効率イオン送風モードが実行されることはない。
なお、図11に示すS20の処理は、S12とS13の間ではなく、S11とS12の間、S13とS14の間に挿入してもよい。
また、図11に示すS20の処理は、前記実施形態2,3においても適用可能である。前記実施形態2、3の図7〜10におけるそれぞれのS12とS13の間、S11とS12の間、S13とS14の間の何れかにS20の処理を挿入するにすればよい。
なお、前記実施形態3では、高効率イオン送風モード実行開始から一定時間経過するまで、高効率イオン送風モードが継続される。つまり、高効率イオン送風モード実行中に、被空調空間である室内に人が検知されても、高効率イオン送風モードが一定時間継続される。このため、室内に人が入室し際に、非常にうるさく感じ、一定時間の間、快適に過ごすことができない。このような事態を回避するために、下記の実施形態5では、高効率イオン送風モード実行中に室内に人を検知した場合、通常イオン送風モードに切り替えたり、運転を停止したりし、室内に人を検知しなければ、一定時間高効率イオン送風モードが継続される例について説明している。
〔実施形態5〕
本発明の他の実施形態について説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(空調制御処理の流れ)
図12,13は、本実施形態に係る空調制御処理の流れを示すフローチャートである。これらのフローチャートのS11〜S16、S21の処理は、前記実施形態3の図9,10のS11〜S15、S19の処理と同じであり、図12、13において、S15とS19の間にS16が追加されている。
図12に示すフローチャートでは、S11〜15の処理を経て、高効率イオン送風モードが実行される。次に、人検知をしたか否かを判断する(S16)。つまり、制御部1は、高効率イオン送風モード実行中に、人検出部2によって被空調空間である室内に人を検知したか否かを判断する。ここで、人検知をしなければ(S16のNO)、S19に移行して、一定時間経過したか否かを判断する。一方、人検知すれば(S16のYES)、通常イオン送風モードを開始する(S21)。
ここで、S19において一定時間経過したと判断したとき、S21の処理を実行するのではなく、図13に示すS22の処理を実行してもよい。すなわち、S19において一定時間経過すれば(YES)、運転を停止し(S22)、処理を終了する。運転の停止は、上述した通り、イオン発生装置6によるイオン発生の停止、左右ルーバ3の駆動停止、上下ルーバ4の駆動停止、ファン5の駆動停止を意味する。あるいは、空気調和運転を行っておらず、ユーザや入りタイマーにより空調運転を行う指示(運転開始指示)が送信されるのを待っている状態(待機状態)を意味する。
以上のように、高効率イオン送風モード実行中に室内に人を検知した場合、通常イオン送風モードに切り替えて実行したり、運転を停止したりすることで、高効率イオン送風モードの実行が継続しないようにできる。また、高効率イオン送風モード実行中に室内に人を検知しない場合であっても、一定時間経過したら、通常イオン送風モードに切り替えて実行したり、運転を停止したりすることで、高効率イオン送風モードの実行が継続しないようにできる。従って、高効率イオン送風モード実行中に、室内に人が入室し際に、非常にうるさく感じ、一定時間の間、快適に過ごすことができないという問題は生じない。
〔変形例〕
前記実施形態1〜5において、高効率イオン送風モードは、室内に対してイオンが効率よく放出できるような風量、風向に設定する例について説明したが、イオンの発生量を変更するようにしてもよい。具体的には、イオン発生装置制御部14により、高効率イオン送風モード実行時は、イオン発生装置6によるイオンの発生量を多くし、通常イオン送風モード実行時は、イオン発生装置6によるイオンの発生量を高効率イオン送風モード実行時よりも少なくするように制御する。ここで、イオンの発生量を多くするには、イオン発生装置6における放電電極に印加する電圧を高くすればよい。一方、イオンの発生量を少なくするには、イオン発生装置6における放電電極に印加する電圧を低くすればよい。
これにより、高効率イオン送風モード時には、より短時間で被空調空間のイオン濃度を所定の濃度に達成させることが可能となる。
なお、イオン発生量を変更する場合、高効率イオン送風モード実行時のイオン発生量をこれまで通りの発生量とし、通常イオン送風モード実行時のイオン発生量を少なくするようにしてもよい。イオン発生量を減らすには、例えばイオン発生装置6において放電電極に印加する電圧のパルスを間引くことや、電圧を下げることが考えられる。
このように、通常イオン送風モード時にイオン発生量を減らすようにすれば、イオン発生装置6への負担を軽減することになり、結果として、イオン発生装置6の寿命を延ばすことができるという効果を奏する。
なお、前記実施形態1〜5では、高効率イオン送風モードの実行は、エアコンの運転停止中に行う例について説明したが、これに限定されるものではなく、エアコンの運転中であっても、被空調空間に人が所定時間いないときに実行してもよい。すなわち、図6〜図13において、S11がない場合である。つまり、エアコンの運転中にユーザが被空調空間から所定時間いなくなった場合にも、居ない場合に、高効率イオン送風モードを実行する場合である。この場合、ファン5の風量を、現在のファン5の風量よりも高くして高効率イオン送風モードを実行する。このように、ユーザによっては、エアコンを運転したまま外出することもあり、そのような場合であっても高効率イオン送風モードを実行することにより、より快適な空間を実現することができる。あるいは、リビングに備え付けられたエアコンが終日運転されている場合であっても、より快適な空間を実現することができる。
〔適用例〕
前記各実施形態では、本発明の空気調和機をエアコンに適用した例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、被空調空間を室内とした場合、イオンを発生する機能を有する空気清浄機、お掃除ロボット等に適用することができる。また、被空調空間をサニタリールームとした場合、イオンを発生する機能を有するヒートポンプ式の洗濯機に適用することができる。この場合、サニタリールームのカビ防止に有効である。さらに、被空調空間を車内とした場合、自動車用のイオンを発生する機能を有する、エアコン、空気清浄機にも適用することができる。また、被空調空間をトイレとした場合、トイレに用いられる電灯型のイオンを発生する機能を有する空気清浄機にも適用することができる。本発明の空気調和機は、少なくともイオンを発生する機能を有していれば、どのような機器においても適用することが可能である。
〔ソフトウェアによる実現例〕
室内機101の制御部1の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御部1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る空気調和機は、被空調空間(室内)に人の存在を検知する人検知センサ(人検出部2)と、帯電粒子(イオン)を発生する帯電粒子発生装置(イオン発生装置6)と、当該帯電粒子発生装置(イオン発生装置6)によって発生された帯電粒子(イオン)に風を当てることで当該被空調空間(室内)に放出させる送風装置(ファン5)とを備えた空気調和機であって、人検知センサ(人検出部2)によって一定時間以上、上記被空調空間(室内)に人が検知されないとき、上記送風装置(ファン5)の風量を、当該空気調和機の運転停止直前の当該送風装置(ファン5)の風量、あるいは、現在の当該送風装置の風量よりも高く設定した第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)に設定する空調制御部10をさらに備えている。
一般に、帯電粒子は、ウイルスおよびカビに対して抑制効果を発揮し、さらに、除菌効果、消臭効果などを発揮することで、空気調和機を設置した室内(被空調空間)の空気の清浄化を行うことができる。
従って、上記構成によれば、人検知センサによって一定時間以上、被空調空間に人が検知されないとき、送風装置の風量を、当該空気調和機の運転停止直前の当該送風装置の風量、あるいは、現在の当該送風装置の風量よりも高く設定した第1帯電粒子送風モードに設定することで、被空調空間に対して帯電粒子を短時間で充満させることが可能となる。これにより、被空調空間内に人がいない間に、当該被空調空間の空気清浄化を短時間で行うことが可能となる。なお、上記第1帯電粒子送風モードの実行は、空気調和機の運転停止中に行うのが好ましい。
本発明の態様2に係る空気調和機は、上記態様1において、空調制御部10は、上記第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)における上記送風装置(ファン5)の風量を、当該送風装置(ファン5)が設定可能な最大の風量に設定してもよい。
上記構成によれば、帯電粒子を放出すための風の風量が、送風装置が設定可能な最大の風量に設定されていることで、被空調空間に対して帯電粒子をさらに短時間で充満させることが可能となる。
本発明の態様3に係る空気調和機は、上記態様1または2において、空調制御部10は、上記第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)における上記送風装置(ファン5)の風向を、上記空気調和機から上記被空調空間(室内)に向かって正面向きに設定してもよい。
上記構成によれば、帯電粒子を放出するための風の向きが被空調空間に向かって正面向きに設定されることで、被空調空間に対して帯電粒子を効率よく吹き出すことが可能となり、当該被空調空間に対して帯電粒子をさらに短時間で充満させることが可能となる。
本発明の態様4に係る空気調和機は、上記態様1〜3の何れか1態様において、空調制御部10は、上記第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)を実行中に、上記人検知センサ(人検出部2)により人が検知された場合、当該第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)よりも風量が少ない第2帯電粒子送風モード(通常イオン送風モード)に切り替えてもよい。
第1帯電粒子送風モードは、送風装置の風量を最大にしているため、当該送風装置の騒音が大きい。従って、上記構成によれば、第1帯電粒子送風モード実行中に、上記人検知センサにより人が検知された場合、当該第1帯電粒子送風モードよりも風量が少ない第2帯電粒子送風モードに切り替えることで、被空調空間内に入室した人にとって騒音の少ない快適な空間を提供することが可能となる。
本発明の態様5に係る空気調和機は、上記態様1〜4の何れか1態様において、空調制御部10は、上記第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)を実行してから一定時間経過した後、当該第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)よりも風量の少ない第2帯電粒子送風モード(通常イオン送風モード)に切り替えてもよい。
上記構成によれば、上記制御は、無人になった被空調空間から一定の時間人が戻ってこない場合に有効である。
本発明の態様6に係る空気調和機は、上記態様1〜5の何れか1態様において、上記被空調空間(室内)内の予め設定した種類のガスのガス濃度を検出するガス検出部(ガスセンサ9)をさらに備え、上記空調制御部10は、上記人検知センサ(人検出部2)によって一定時間以上、上記被空調空間(室内)に人が検知されない場合、上記ガス検出部(ガスセンサ9)による検出値が予め設定したガス濃度以上であるとき、上記第1帯電粒子送風モード(高効率イオン送風モード)を実行してもよい。
上記構成によれば、人検知センサによって一定時間以上、被空調空間に人が検知されない場合、ガス検出部による検出値が予め設定したガス濃度以上であるとき、第1帯電粒子送風モードを実行することで、当該第1帯電粒子送風モードを実行する前に、室内の空気の清浄度を考慮し、空気の清浄化が必要でない場合における無駄な高効率イオン送風モードが実行されることはないという効果を奏する。
本発明の態様7に係る空気調和機は、上記態様1〜6の何れか1態様において、上記空調制御部10は、上記人検知センサ(人検出部2)によって一定時間以上、上記被空調空間(室内)に人が検知されないとき、上記帯電粒子発生装置(イオン発生装置6)によって発生する帯電粒子の発生量を、該空気調和機の運転停止直前の帯電粒子の発生量よりも多くなるように制御する帯電粒子発生量制御部(イオン発生装置制御部14)を備えていてもよい。
上記構成によれば、上記帯電粒子発生部によって発生する帯電粒子の発生量を、該空気調和機の運転停止直前の帯電粒子の発生量よりも多くなるように制御する帯電粒子発生量制御部を備えていることで、第1帯電粒子送風モード時には、より短時間で被空調空間の帯電粒子の濃度を所定の濃度に達成させることが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 制御部
2 人検出部(人検知センサ)
3 左右ルーバ
3a 左ルーバ
3b 右ルーバ
4 上下ルーバ
5 ファン(送風装置)
6 イオン発生装置(帯電粒子発生装置)
7 ネットワーク通信部
8 赤外線送受信部
9 ガスセンサ(ガス検出部)
10 空調制御部
11 左右ルーバ制御部
12 上下ルーバ制御部
13 ファン制御部
14 イオン発生装置制御部(帯電粒子発生制御部)
101 室内機

Claims (7)

  1. 被空調空間に人の存在を検知する人検知センサと、帯電粒子を発生する帯電粒子発生装置と、当該帯電粒子発生装置によって発生された帯電粒子に風を当てることで当該被空調空間に放出させる送風装置とを備えた空気調和機であって、
    上記人検知センサによって一定時間以上、上記被空調空間に人が検知されないとき、上記送風装置の風量を、当該空気調和機の運転停止直前の当該送風装置の風量、あるいは、現在の当該送風装置の風量よりも高く設定した第1帯電粒子送風モードに設定する空調制御部をさらに備えていることを特徴とする空気調和機。
  2. 上記空調制御部は、
    上記第1帯電粒子送風モードにおける上記送風装置の風量を、当該送風装置が設定可能な最大の風量に設定することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 上記空調制御部は、
    上記第1帯電粒子送風モードにおける上記送風装置の風向を、上記空気調和機から上記被空調空間に向かって正面向きに設定することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 上記空調制御部は、
    上記第1帯電粒子送風モードを実行中に、上記人検知センサにより人が検知された場合、当該第1帯電粒子送風モードよりも風量が少ない第2帯電粒子送風モードに切り替えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の空気調和機。
  5. 上記空調制御部は、
    上記第1帯電粒子送風モードを実行してから一定時間経過した後、当該第1帯電粒子送風モードよりも風量の少ない第2帯電粒子送風モードに切り替えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の空気調和機。
  6. 上記被空調空間内の予め設定した種類のガスのガス濃度を検出するガス検出部をさらに備え、
    上記空調制御部は、
    上記人検知センサによって一定時間以上、上記被空調空間に人が検知されない場合、上記ガス検出部による検出値が予め設定したガス濃度以上であるとき、上記第1帯電粒子送風モードを実行することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の空気調和機。
  7. 上記空調制御部は、
    上記人検知センサによって一定時間以上、上記被空調空間に人が検知されないとき、上記帯電粒子発生装置によって発生する帯電粒子の発生量を、該空気調和機の運転停止直前の帯電粒子の発生量よりも多くなるように制御する帯電粒子発生量制御部を備えていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の空気調和機。
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