JP2018122034A - シリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高価な駆動装置を必要とせず、MRI装置などの磁場環境下においても、磁場を乱すことなく使用することができるシリンジホルダ、薬液注入装置、薬液注入装置の使用方法を提供することを目的とする。【解決手段】薬液注入装置1は非磁性体からなるシリンジホルダ4と、シリンジホルダ4に形成された凹部42に嵌挿された駆動流体が充填された第1のシリンジ2、薬液が充填された第2のシリンジ3を有する。第1のシリンジ2の第1の小径孔部には、可撓管5を介して駆動流体を第1のシリンジ2に送るシリンジポンプ6が接続されている。この状態で、シリンジポンプ6から送られた駆動流体が第1のシリンジ2に吸入されると、第1のシリンジ2の第1のプランジャー部22が軸方向に移動し、それに伴い、第2のシリンジ3に充填されている薬液が第2の小径孔部311から吐出される。【選択図】図1
Description
本発明は、シリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法に関する。詳しくは、高価な駆動装置を必要とせず、MRI装置などの磁場環境下においても、磁場を乱すことなく使用することができるシリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法に係るものである。
従来より、医療用の画像診断装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、アンギオ装置、およびMRA(MRAngio)装置などがある。これらの装置を使用して被験者の透視画像を撮像する際には、造影剤、生理食塩水、または睡眠剤などの一定量の薬液をシリンジポンプにより注入することが多い。
しかし、一般的な注入用のシリンジポンプは、磁性体のモーター等を使用しているので、例えば強磁場環境のMRI装置に近づけると、シリンジポンプが強い力で引き寄せられ、危険である。また、ポンプの磁性体は、MRI装置の磁場を乱し、ポンプの電場は、MRI装置の検出信号に電気ノイズを与えることから、MRI装置の近くに設置できないという問題を有している。
そのため、従来においては、汎用品としての磁性体からなるシリンジポンプを使用する場合には、MRI装置の磁場への影響を回避するために、MRI装置の設置された検査室からは遠く離れたMRIの磁場環境外から、注入針のチューブを伸ばして被験者に対して薬液を注入するという方法が行われていた。
しかしながら、この方法によると、シリンジポンプから注入針までのチューブの長さが非常に長くなってしまい、チューブに溜まった薬液の量だけ無駄が発生することになる。特に、MRIにおける検査で使用する薬液は高価なものが多く、極めて非効率なものとなっていた。さらに、チューブ内に溜まった薬液の排出作業も、作業者にとって大きな負担となっていた。
このような問題に対して、特許文献1には、磁場環境で使用するためのシリンジポンプが開示されている。
具体的には図7に示すように、シリンジ102のシリンダ部103を保持するシリンジホルダ104と、供給される電力に対応して動力を発生する駆動モーターと、保持されたシリンジ102のピストン105を駆動モーターの動力でスライドさせるスライダー機構106とを、それぞれ磁場を発生しない非磁性体で構成するシリンジポンプ101が開示されている。
前記の特許文献1に記載のシリンジポンプによれば、全体が非磁性体であるため、MRI室において使用したとしても、シリンジポンプがMRI装置の磁場に引き寄せられたり、MRI装置の磁場を乱したりするおそれはない。しかしながら、特許文献1のシリンジポンプは非磁性体材料として燐青銅合金、チタン合金、マグネシウム合金が使用されており、シリンジポンプ自体が高価になるとともに、その製造においても複雑な工程を経て製造されるため製造コストも非常に高いものとなっていた。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、高価な駆動装置を必要とせず、MRI装置などの磁場環境下においても、磁場を乱すことなく使用することができるシリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法を提供することを目的とするものである。
前記の目的を達成するために、本発明のシリンジホルダは、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、所定深さを有する断面略U字状の第1の凹部、該第1の凹部の他端に連接され、前記第1の凹部よりも所定に深底であるとともに、一の方向に略直交する方向に延びる所定長さの第1のスリット部、一端が該第1のスリット部に連接され、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、深さが前記第1の凹部と略同じである断面略U字状の第2の凹部、該第2の凹部の他端に連接され、前記第1のスリット部の深さと略同じであるとともに、一の方向に略直交する方向に延びる所定長さの第2のスリット部、一端が該第2のスリット部に連接され、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、深さが前記第1の凹部と略同じである断面略U字状の第3の凹部が非磁性体のベース部材に形成されている。
ここで、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、所定深さを有する断面略U字状の第1の凹部がベース部材に形成されていることにより、例えば保持すべき第1のシリンジのシリンダを第1の凹部に嵌挿することができる。
また、第1の凹部の他端に連接され、第1の凹部よりも所定に深底であるとともに、一の方向に略直交する方向に延びる所定長さの第1のスリット部がベース部材に形成さていることにより、例えば保持すべき一方のシリンジのシリンダ部の一端に設けられたフランジ部をこの第1のスリット部に嵌挿することができる。
また、一端が該第1のスリット部に連接され、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、深さが第1の凹部と略同じである断面略U字状の第2の凹部がベース部材に形成されていることにより、例えば保持すべき一方のシリンジのプランジャー部、および他方のシリンダのプランジャー部のそれぞれを、第2の凹部に嵌挿することができる。
また、第2の凹部の他端に連接され、第1のスリット部の深さと略同じであるとともに、一の方向に略直交する方向に延びる所定長さの第2のスリット部がベース部材に形成されていることにより、例えば保持すべき他方のシリンジのシリンダ部の一端に設けられたフランジ部をこの第2のスリット部に嵌挿することができる。
また、一端が第2のスリット部に連接され、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、深さが第1の凹部と略同じである断面略U字状の第3の凹部がベース部材に形成されていることにより、例えば保持すべき他方のシリンジのシリンダ部を第3の凹部に嵌挿することができる。
また、ベース部材が非磁性体であることにより、ベース部材によりMRI装置の磁場が影響を受けることはないため、MRI装置の近くにベース部材を設置することができる。
前記の目的を達成するために、本発明の薬液注入装置は、一端に第1のピストン部、他端に第1の操作部を有する第1のプランジャー部と、一端に第1の小径孔部、他端に前記第1のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成された円筒状の第1のシリンダ部と、一端に第2のピストン部、他端に第2の操作部を有する第2のプランジャー部と、一端に第2の小径孔部、他端に前記第2のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成された円筒状の第2のシリンダ部と、前記第1のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であり該第1のシリンダ部が収容される第1の凹部、該第1の凹部の長手方向に隣接し前記第1のプランジャー部と前記第2のプランジャー部の長手方向に沿った長孔形状であるとともに前記第1のプランジャー部と前記第2のプランジャー部が収容される第2の凹部、該第2の凹部の長手方向に隣接し前記第2のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であるとともに該第2のシリンダ部が収容される第3の凹部が非磁性体のベース部材に形成されたシリンジホルダと、一端が前記第1のシリンダ部の前記第1の小径孔部に接続された可撓管とを備える。
ここで、一端に第1のピストン部、他端に第1の操作部を有する第1のプランジャー部を備えることにより、後述する第1のシリンダ部内において第1のプランジャー部を、押し引き操作により移動させることができる。
また、第1のシリンダ部の一端に第1の小径孔部が形成されていることにより、例えば、外部から第1の小径孔部を通じて第1のシリンダ部内に第1のプランジャー部を移動させるための駆動流体を吸入させることができる。
また、第1のシリンダ部の他端に第1のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成されていることにより、第1の大径孔部に第1のピストン部を挿通し、第1のピストン部を第1のシリンダ部内において摺動させることができる。
また、一端に第2のピストン部、他端に第2の操作部を有する第2のプランジャー部を備えることにより、後述する第2のシリンダ部内において第2のプランジャー部を、押し引き操作により移動させることができる。
また、第2のシリンダ部の一端に第2の小径孔部が形成されていることにより、例えば、第2のシリンダ部内に充填されている流体を外部に向けて吐出させることができる。
また、第2のシリンダ部の他端に第2のピストン部が挿通される第2の大径孔部が形成されていることにより、第2の大径孔部に第2のピストン部を挿通し、第2のピストン部を第2のシリンダ部内において摺動させ、第2のシリンダ部内に充填されている流体を外部に吐出させることができる。
また、ベース部材に、第1のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であり第1のシリンダ部が収容される第1の凹部が形成されていることにより、第1の凹部に第1のシリンダ部を嵌挿し保持することができる。
また、ベース部材に第1の凹部の長手方向に隣接し第1のプランジャー部と第2のプランジャー部の長手方向に沿った長孔形状であるとともに、第1のプランジャー部と第2のプランジャー部が収容される第2の凹部が形成されていることにより、第2の凹部に第1のプランジャー部と第2のプランジャー部を嵌挿し保持することができる。
また、ベース部材に第2の凹部の長手方向に隣接し第2のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であるとともに第2のシリンダ部が収容される第3の凹部が形成されていることにより、第3の凹部に第2のシリンダ部を嵌挿し保持することができる。
また、ベース部材が非磁性体であることにより、ベース部材によりMRI装置の磁場が影響を受けることはないため、MRI装置の近くにベース部材を設置することができる。
また、一端が第1のシリンダ部の第1の小径孔部と接続された可撓管を備える場合には、可撓管から第1のシリンダ部の第1の小径孔部を通じて第1のシリンダ部内に流体を吸入させることができる。
前記の目的を達成するために、本発明の薬液注入装置は、一端に第1のピストン部を含み、他端に第2のピストン部を含むプランジャー部と、一端に流体が吸入される第1の小径孔部が形成され、他端に前記第1のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成された円筒状の第1のシリンダ部と、一端に流体が吐出される第2の小径孔部が形成され、他端に前記第2のピストン部が挿通される第2の大径孔部が形成された円筒状の第2のシリンダ部と、前記第1のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であり該第1のシリンダ部が収容される第1の凹部、該第1の凹部の長手方向に隣接し前記プランジャー部の長手方向に沿った長孔形状であるとともに前記プランジャー部が収容される第2の凹部、該第2の凹部の長手方向に隣接し前記第2のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であるとともに該第2のシリンダ部が収容される第3の凹部が非磁性体のベース部材に形成されたシリンジホルダと、一端が前記第1のシリンダ部の前記第1の小径孔部と接続された可撓管とを備える。
ここで、一端に第1のピストン部を含み、他端に第2のピストン部を含むプランジャー部を有することにより、後述する第1のシリンダ部、および第2のシリンダ部内を第1のピストン部、および第2のピストン部を摺動させることができる。
また、第1のシリンダ部の一端に第1の小径孔部が形成されていることにより、例えば、外部から第1の小径孔部を通じて第1のシリンダ部内にプランジャー部を移動させるための駆動流体を吸入させることができる。
また、第1のシリンダ部の他端に第1のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成されていることにより、第1の大径孔部に第1のピストン部を挿通し、第1のピストン部を第1のシリンダ部内において摺動させることができる。
また、第2のシリンダ部の一端に第2の小径孔部が形成されていることにより、第2のシリンダ部内に充填されている流体を外部に対して吐出させることができる。
また、第2のシリンダ部の他端に第2のピストン部が挿通される第2の大径孔部が形成されていることにより、第2の大径孔部に第2のピストンを挿通し、第2のピストン部を第2のシリンダ部内において摺動させ、第2のシリンダ部内に充填されている流体を外部に吐出させることができる。
また、ベース部材に第1のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であり該第1のシリンダ部が収容される第1の凹部が形成されていることにより、第1の凹部に第1のシリンダ部を嵌挿し保持することができる。
また、ベース部材に第1の凹部の長手方向に隣接しプランジャー部の長手方向に沿った長孔形状であるとともにプランジャー部が収容される第2の凹部が形成されていることにより、第2の凹部にプランジャー部を嵌挿し保持することができる。
また、ベース部材に第2の凹部の長手方向に隣接し第2のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であるとともに第2のシリンダ部が収容される第3の凹部が形成されていることにより、第3の凹部に第2のシリンダ部を嵌挿し保持することができる。
また、ベース部材が非磁性体であることにより、ベース部材をMRI装置の近傍においても、MRI装置の磁場が影響を受けることはない。
また、一端が第1のシリンダ部の第1の小径孔部と接続された可撓管を備えることにより、可撓管から第1のシリンダ部の第1の小径孔部を通じて第1のシリンダ部内に流体を吸入させることができる。
また、第1のシリンダ部の他端には第1のフランジ部を含み、シリンジホルダには、この第1のフランジ部が嵌挿される第1のスリット部が形成されている場合には、第1のフランジ部が第1のスリット部に嵌挿されて保持されるため、第1のシリンダ部の軸線方向の移動が規制され、第1のシリンダ部のシリンジホルダへの固定がより強固なものとなる。
また、第1の凹部と第2の凹部が、第1のスリット部を介して連接されている場合には、第1の凹部、第2の凹部、および第1のスリット部を一体的に形成することができるため、その加工が容易なものとなる。
また、第2のシリンダ部の他端には第1のフランジ部を含み、シリンジホルダには、この第2のフランジ部が嵌挿される第2のスリット部が形成されている場合には、第2のフランジ部が第2のスリット部に嵌挿されて保持されるため、第2のシリンダ部の軸線方向の移動が規制され、第2のシリンダ部のシリンジホルダへの固定がより強固なものとなる。
また、第2の凹部と第3の凹部が、第2のスリット部を介して連接されている場合には、第2の凹部、第3の凹部、および第2のスリット部を一体的に形成することができるため、その加工が容易なものとなる。
また、第1の操作部と第2の操作部が、第2の凹部内において互いに当接されている場合には、第1の操作部により第2の操作部を押圧して、第2のプランジャー部の押圧操作が容易なものとなる。
また、可撓管の他端に接続されたシリンジポンプを有する場合には、シリンジポンプから送られる流体を、可撓管を通じて第1のシリンダ部内に送り込むことができる。
また、シリンジポンプが、一端に第3のピストン部、他端に第3の操作部を含む第3のプランジャー部と、一端に流体が吸入される第3の小径孔部、他端に前記第3のプランジャー部が挿通される第3の大径孔部が形成された円筒状の第3のシリンダ部を有し、第3の小径孔部に可撓管の他端が接続されている場合には、簡単な操作により、シリンジポンプから、可撓管を通じて第1のシリンダ部内に流体を送り込むことができる。
前記の目的を達成するために、本発明の薬液注入装置の使用方法は、シリンジポンプから駆動流体を吐出する駆動流体吐出工程と、該駆動流体吐出工程で吐出した前記駆動流体を、可撓管を通じて円筒状の第1のシリンダ部の一端側に形成された第1の小径孔部に吸入する駆動流体吸入工程と、前記第1のシリンダ部の他端側に形成された第1の大径孔部に挿通された第1のプランジャー部を、前記駆動流体により前記第1のシリンダ部の前記第1の小径孔部側から前記第1の大径孔部側に移動させる第1のプランジャー部移動工程と、該第1のプランジャー部移動工程で移動した前記第1のプランジャー部により、円筒状の第2のシリンダ部内の一端側に形成された第2の大径孔部に挿通された第2のプランジャー部を押圧する第2のプランジャー部押圧工程と、該第2のプランジャー部押圧工程で押圧した前記第2のプランジャー部を前記第2のシリンダ部の前記第2の大径孔部側から前記第2のシリンダ部の他端に形成された第2の小径孔部側に移動させる第2のプランジャー部移動工程と、該第2のプランジャー部移動工程で移動した前記第2のプランジャー部により、前記第2のシリンダ部内に充填されている薬液を前記第2の小径孔部から吐出する薬液吐出工程とを備える。
ここで、シリンジポンプから駆動流体を吐出する駆動流体吐出工程を備えることにより、シリンジポンプに充填されている駆動流体を外部に吐出させることができる。
また、駆動流体吐出工程で吐出した前記駆動流体を、可撓管を通じて円筒状の第1のシリンダ部の一端側に形成された第1の小径孔部に吸入する駆動流体吸入工程を備えることにより、シリンジポンプから吐出された駆動流体を、可撓管を通じて第1のシリンダ部内に吸入させることができる。
また、第1のシリンダ部の他端側に形成された第1の大径孔部に挿通された第1のプランジャー部を、駆動流体により第1のシリンダ部の第1の小径孔部側から第1の大径孔部側に移動させる第1のプランジャー部移動工程を備えることにより、駆動流体により第1のプランジャー部を第1のシリンダ部の第1の小径孔部側から第1の大径孔部側に向けて移動させることができる。
また、第1のプランジャー部移動工程で移動した前記第1のプランジャー部により、円筒状の第2のシリンダ部内の一端側に形成された第2の大径孔部に挿通された第2のプランジャー部を押圧する第2のプランジャー部押圧工程を備えることにより、第1のプランジャー部で第2のプランジャー部を押圧することができる。
また、第2のプランジャー部押圧工程で押圧した第2のプランジャー部を第2のシリンダ部の第2の大径孔部側から第2のシリンダ部の他端に形成された第2の小径孔部側に移動させる第2のプランジャー部移動工程を備えることにより、第2のプランジャー部を第2のシリンダ部の第2の大径部孔部側から第2の小径部孔部側に移動させることができる。
また、第2のプランジャー部移動工程で移動した第2のプランジャー部により、第2のシリンダ部内に充填されている薬液を第2の小径孔部から吐出する薬液吐出工程を備えることにより、第2のプランジャーにより第2のシリンダ部内に充填されている薬液を外部に吐出させることができる。
前記の目的を達成するために、本発明の薬液注入装置の使用方法は、シリンジポンプから駆動流体を吐出する駆動流体吐出工程と、該駆動流体吐出工程で吐出した前記駆動流体を、可撓管を通じて円筒状の第1のシリンダ部の一端側に形成された第1の小径孔部に吸入する駆動流体吸入工程と、一端が前記第1のシリンダ部の他端側に形成された第1の大径孔部に挿通され、他端が第2のシリンダ部の一端側に形成された第2の大径孔部に挿通されたプランジャー部を、前記駆動流体により前記第1のシリンダ部側から前記第2のシリンダ部側に移動させるプランジャー部移動工程と、該プランジャー部移動工程で移動させた前記プランジャー部により、前記第2のシリンダ部内に充填されている薬液を、前記第2のシリンダ部の他端側に形成された第2の小径孔部から吐出する薬液吐出工程とを備える。
ここで、シリンジポンプから駆動流体を吐出する駆動流体吐出工程を備えることにより、シリンジポンプに充填されている駆動流体を外部に吐出させることができる。
また、駆動流体吐出工程で吐出した駆動流体を、可撓管を通じて円筒状の第1のシリンダ部の一端側に形成された第1の小径孔部に吸入する駆動流体吸入工程を備えることにより、シリンジポンプから吐出された駆動流体を、可撓管を通じて、第1のシリンダ部内に吸入させることができる。
また、一端が第1のシリンダ部の他端側に形成された第1の大径孔部に挿通され、他端が第2のシリンダ部の一端側に形成された第2の大径孔部に挿通されたプランジャー部を、駆動流体により第1のシリンダ部側から第2のシリンダ部側に移動させるプランジャー部移動工程を備えることにより、駆動流体が第1のシリンダ部内に流入するにしたがって、プランジャー部を第1のシリンダ部側から第2のシリンダ部側に徐々に移動させることができる。
また、プランジャー部移動工程で移動させたプランジャー部により、第2のシリンダ部内に充填されている薬液を、第2のシリンダ部の他端側に形成された第2の小径孔部から吐出する薬液吐出工程を備えることにより、第2のシリンダ部内に充填されている薬液を外部に吐出させることができる。
本発明に係るシリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法は、高価な駆動装置を必要とせず、MRI装置などの磁場環境下においても、磁場を乱すことなく使用することができるものとなっている。
以下、シリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置使用方法に係る本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において説明の便宜上、薬液注入装置1を設置面に設置した状態において、薬液注入装置1の設置面から上部に向かう方向を上方向、上方向の反対方向を下方向、上方向および下方向により表される軸方向を鉛直方向、鉛直方向と垂直な軸方向を水平方向とそれぞれ定義する。
まず、本発明の実施形態に係る薬液注入装置1の全体構成について、図1、図2を用いて説明する。薬液注入装置1は主に、第1のシリンジ2、および第2のシリンジ3がシリンジホルダ4に嵌挿されているとともに、第1のシリンジ2に可撓管5を介して接続されるシリンジポンプ6から構成されている。
第1のシリンジ2は、一端に第1の小径孔部211、他端に第1の大径孔部212が形成されるとともに、第1のフランジ部213を有する略円筒状の第1のシリンダ部21と、一端に第1のピストン部221が設けられ、他端に第1の操作部222が設けられた第1のプランジャー部22から構成されている。
第1のシリンジ2の第1の大径孔部212には、第1のプランジャー部22の一端に設けられた第1のピストン部221が挿入されるとともに、この第1のピストン部221は第1のシリンダ部21内を密着しながら摺動自在なものとなっている。
ここで、必ずしも、第1のシリンダ部21は第1のフランジ部213を有している必要はない。但し、第1のフランジ部213を有することにより、第1のシリンジ2のシリンジホルダ4への固定がより強固なものとなる。従って、第1のシリンジ2を操作する場合においても、第1のシリンジ2がシリンジホルダ4から離脱する虞がないため、第1のフランジ部213は有していることが好ましい。
第2のシリンジ3は、第1のシリンジ2と略同一形状である。即ち、一端に第2の小径孔部311、他端に第2の大径孔部312が形成されるとともに、第2のフランジ部313を有する略円筒状の第2のシリンダ部31と、一端に第2のピストン部321が設けられ、他端に第2の操作部322が設けられた第2のプランジャー部32から構成されている。
第2のシリンジ3の第2の大径孔部312には、第2のプランジャー部32の一端に設けられた第2のピストン部321が挿入されるとともに、この第2のピストン部321は第2のシリンダ部31内を密着しながら摺動自在なものとなっている。
ここで、必ずしも、第2のシリンダ部31は第2のフランジ部313を有している必要はない。但し、第2のフランジ部313を有することにより、第2のシリンジ3のシリンジホルダ4への固定がより強固なものとなる。従って、第2のシリンジ3を操作する場合においても、第2のシリンジ3がシリンジホルダ4から離脱する虞がないため、第2のフランジ部313は有していることが好ましい。
シリンジホルダ4は、陶磁器、または樹脂材料等の非磁性体材料からなり、図3に示すように、略直方体形状をしたベース部材41の上面略中央部分に断面略U字状の凹部42が形成されている。凹部42は、第1の凹部421、第1のスリット部422、第2の凹部423、第2のスリット部424、第3の凹部425が一方向にベース部材41の一端から他端にかけて一直線状に連接するように形成されている。
ここで、必ずしも、シリンジホルダ4は陶磁器、または樹脂材料から構成されている必要はない。MRI装置の近くに設置しても磁場に影響を与えない非磁性体材料であれば、どのような材質であってもよい。
また、必ずしも、ベース部材41は略直方体形状である必要はない。立方体形状等、設置した際に安定する形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、必ずしも、凹部42はベース部材41の上面略中央部分に形成されている必要はない。凹部42の形成される位置は、適宜変更することができる。
第1の凹部421には第1のシリンダ部21、第1のスリット部422には第1のフランジ部213、第2のスリット部424には第2のフランジ部313、第3の凹部425には第2のシリンダ部31がそれぞれ嵌挿されている。そして、第1のスリット部422に嵌挿された第1のフランジ部213により第1のシリンダ部21の軸方向への移動が規制され、第2のスリット部424に嵌挿された第2のフランジ部313により第2のシリンダ部31の軸方向への移動が規制されるようになっている。また、第2の凹部423には、第1のプランジャー部22の第1の操作部222と、第2のプランジャー部32の第2の操作部322が互いに向き合うように当接した状態で嵌挿される。
ここで、必ずしも、第1の操作部222と第2の操作部322は互いに当接した状態において、第2の凹部423に嵌挿されている必要はない。第1の操作部222と第2の操作部322が所定のクリアランスを有した状態で、第2の凹部423に嵌挿されていてもよい。
可撓管5は、一端が第1のシリンダ部21の第1の小径孔部211に接続され、他端が後述するシリンジポンプ6に接続された、ナイロン製のチューブである。
ここで、必ずしも、可撓管5はナイロン製である必要はない。医療用チューブとして使用されるものであれば、ポリウレタン、シリコーンゴム、PP、FEP等の公知の材料から適宜選択することができる。
シリンジポンプ6は、シリンジポンプ本体61と、シリンジポンプ本体61に装着された第3のシリンジ62から構成されている。第3のシリンジ62は第1のシリンジ2、および第2のシリンジ3と略同じ形状である。即ち、第3のシリンジ62は、一端に第3の小径孔部621a、他端に第3の大径孔部621bが形成されるとともに、第3のフランジ部621cを有する略円筒状の第3のシリンダ部621と、一端に第3のピストン部622aが設けられ、他端に第3の操作部622bが設けられた第3のプランジャー部622から構成されている。
シリンジポンプ本体61は、第3のシリンダ部621に充填されている駆動流体(例えば水)を、可撓管5を介して第1のシリンジ2の第1のシリンダ部21へ、時間当たりの吐出量が適量となるように、少量ずつ吐出させるための機器である。
次に、以上のように構成された薬液注入装置の使用方法を、図4を用いて説明する。
まず、図4(a)に示すように、第3のシリンジ62に駆動流体Wとしての水が充填されている状態で、第3のシリンジ62をシリンジポンプ本体61にセットする。
また、シリンジホルダ4には、駆動流体Wが一定量充填されている第1のシリンジ2を第1の凹部421、第1のスリット部422、および第2の凹部423に嵌挿する。さらに、被験者に注入するための目的に応じた薬液Dが充填されている第2のシリンジ3を第2の凹部423、第2のスリット部424、および第3の凹部425に嵌挿する。そして、第1のシリンジ2と第3のシリンジ62を可撓管5で接続して、薬液注入装置1の使用前におけるセットが完了する。
このようにセットされた薬液注入装置1においては、まず、図4(b)に示すように、シリンジポンプ6から駆動流体Wが可撓管5へ吐出され、第1のシリンジ2の第1の小径孔部211から第1のシリンダ部21内に吸入される。
シリンジポンプ6からの駆動流体Wが第1のシリンダ部21に吸入されると、第1のシリンダ部21内に吸入される駆動流体Wの量が増え、それに従って第1のプランジャー部22の第1のピストン部221が第1のシリンダ部21内を第1の大径孔部212側に向けて摺動する。
第1のプランジャー部22の移動に伴い、第1の操作部222により第2の操作部322が押圧され、第2のプランジャー部32の第2のピストン部321が第2のシリンダ部31内を第2の大径孔部312から第2の小径孔部311側に向けて摺動し、注射針7から第2のシリンダ部31に充填されている薬液Dが、図示しない被験者の体内に少量ずつ注入される。
そして、図4(c)に示すように、第2のピストン部321が第2の小径孔部311側に当接するまで摺動することで、被験者に対して必要量となる薬液Dが全て注入され、薬液注入装置1による薬液Dの注入が完了する。
ここで、必ずしも、駆動流体Wとして水を使用する必要はない。但し、水は安価であるため、たとえ可撓管5内に駆動流体Wが余剰として残ったとしても、駆動流体の無駄を最小限に抑えることができる。
次に、本発明における他の実施形態に係る薬液注入装置1´について図5を用いて説明する。図5は、他の実施形態に係る薬液注入装置1´の平面図であり、同図中、前述した実施形態に係る薬液注入装置1と共通する部品については、同一の符号を表示している。
この実施形態に係る薬液注入装置1´は、前述した実施形態に係る薬液注入装置1の部品のうち、第1のプランジャー部22、第2のプランジャー部32を一体化にして簡略化したものである。即ち、第2の凹部423に嵌挿されたプランジャー部22´は、一端に第1のシリンダ部21の第1の大径孔部212に挿入される第1のピストン部221を有し、他端に第2のシリンダ部31の第2の大径孔部312に挿入される第2のピストン部321を有している。
これにより、第1のプランジャー部22と第2のプランジャー部32のそれぞれを準備する必要がなく、1つのプランジャー部22´により、第1のシリンダ部21、第2のシリンダ部31の軸方向への摺動が可能となる。
次に、この他の実施形態に係る薬液注入装置1´の使用方法を、図6を用いて説明する。前述した実施形態に係る薬液注入装置1と同様に、まず、図6(a)に示すように、第3のシリンジ62に駆動流体Wとしての水が充填されている状態で、第3のシリンジ62をシリンジポンプ本体61にセットする。
また、シリンジホルダ4には、駆動流体Wが所定の量だけ充填されている第1のシリンダ部21を第1の凹部421に嵌挿し、第1のフランジ部213を第1のスリット部422に嵌挿する。また、被験者に注入するための目的に応じた所定量の薬液Dが充填されている第2のシリンダ部31を第2の凹部423に嵌挿し、第2のフランジ部313を第2のスリット部424に嵌挿する。このとき、第1のシリンダ部21、および第2のシリンダ部31の双方に第1のピストン部221と第2のピストン部321が挿通されたプランジャー部22´が第2の凹部423に嵌挿されることになる。そして、第1のシリンジ2と第3のシリンジ62を可撓管5で接続して、薬液注入装置1の使用前におけるセットが完了する。
このようにセットされた薬液注入装置1においては、図6(b)に示すように、シリンジポンプ6から駆動流体Wが可撓管5へ吐出され、第1のシリンジ2の第1の小径孔部211から第1のシリンダ部21内に吸入される。
シリンジポンプ6からの駆動流体Wが第1のシリンダ部21に吸入されると、第1のシリンダ部21内に吸入される駆動流体Wの量が増え、それに従ってプランジャー部22´の第1のピストン部221が第1のシリンダ部21内を第1の大径孔部212側に向けて摺動する。
プランジャー部22´の移動に伴い、第2のシリンダ31に挿通されている第2のピストン部321が第2のシリンダ31内を第2の大径孔部312側から第2の小径孔部311側に移動し、第2のシリンダ31内に充填されている薬液Dが、図示しない被験者の体内に少量ずつ注入される。
そして、図6(c)に示すように、第2のピストン部321が第2の小径孔部311側に当接するまで摺動することで、被検者に対して必要量となる薬液Dが全て注入され、薬液注入装置1´による薬液Dの注入が完了する。
以上、本発明に係るシリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法は、高価な駆動装置を必要とせず、MRI装置などの磁場環境下においても、磁場を乱すことなく使用することができるものとなっている。
1、1´ 薬液注入装置
2 第1のシリンジ
21 第1のシリンダ部
211 第1の小径孔部
212 第1の大径孔部
213 第1のフランジ部
22 第1のプランジャー部
221 第1のピストン部
222 第1の操作部
22´ プランジャー部
3 第2のシリンジ
31 第2のシリンダ部
311 第2の小径孔部
312 第2の大径孔部
313 第2のフランジ部
32 第2のプランジャー部
321 第2のピストン部
322 第2の操作部
4 シリンジホルダ
41 ベース部材
42 凹部
421 第1の凹部
422 第1のスリット部
423 第2の凹部
424 第2のスリット部
425 第3の凹部
5 可撓管
6 シリンジポンプ
61 シリンジポンプ本体
62 第3のシリンジ
621 第3のシリンダ部
621a 第3の小径孔部
621b 第3の大径孔部
621c 第3のフランジ部
622 第3のプランジャー部
622a 第3のピストン部
622b 第3の操作部
7 注射針
W 駆動流体
D 薬液
2 第1のシリンジ
21 第1のシリンダ部
211 第1の小径孔部
212 第1の大径孔部
213 第1のフランジ部
22 第1のプランジャー部
221 第1のピストン部
222 第1の操作部
22´ プランジャー部
3 第2のシリンジ
31 第2のシリンダ部
311 第2の小径孔部
312 第2の大径孔部
313 第2のフランジ部
32 第2のプランジャー部
321 第2のピストン部
322 第2の操作部
4 シリンジホルダ
41 ベース部材
42 凹部
421 第1の凹部
422 第1のスリット部
423 第2の凹部
424 第2のスリット部
425 第3の凹部
5 可撓管
6 シリンジポンプ
61 シリンジポンプ本体
62 第3のシリンジ
621 第3のシリンダ部
621a 第3の小径孔部
621b 第3の大径孔部
621c 第3のフランジ部
622 第3のプランジャー部
622a 第3のピストン部
622b 第3の操作部
7 注射針
W 駆動流体
D 薬液
Claims (10)
- 一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、所定深さを有する断面略U字状の第1の凹部、
該第1の凹部の他端に連接され、前記第1の凹部よりも所定に深底であるとともに、一の方向に略直交する方向に延びる所定長さの第1のスリット部、
一端が該第1のスリット部に連接され、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、深さが前記第1の凹部と略同じである断面略U字状の第2の凹部、
該第2の凹部の他端に連接され、前記第1のスリット部の深さと略同じであるとともに、一の方向に略直交する方向に延びる所定長さの第2のスリット部、
一端が該第2のスリット部に連接され、一端から他端に向けて一の方向に沿って延びた所定長さを有する長孔形状であるとともに、深さが前記第1の凹部と略同じである断面略U字状の第3の凹部が非磁性体のベース部材に形成された
シリンジホルダ。 - 一端に第1のピストン部、他端に第1の操作部を有する第1のプランジャー部と、
一端に第1の小径孔部、他端に前記第1のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成された円筒状の第1のシリンダ部と、
一端に第2のピストン部、他端に第2の操作部を有する第2のプランジャー部と、
一端に第2の小径孔部、他端に前記第2のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成された円筒状の第2のシリンダ部と、
前記第1のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であり該第1のシリンダ部が収容される第1の凹部、該第1の凹部の長手方向に隣接し前記第1のプランジャー部と前記第2のプランジャー部の長手方向に沿った長孔形状であるとともに前記第1のプランジャー部と前記第2のプランジャー部が収容される第2の凹部、該第2の凹部の長手方向に隣接し前記第2のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であるとともに該第2のシリンダ部が収容される第3の凹部が非磁性体のベース部材に形成されたシリンジホルダと、
一端が前記第1のシリンダ部の前記第1の小径孔部に接続された可撓管と、を備える
薬液注入装置。 - 一端に第1のピストン部、他端に第2のピストン部を含むプランジャー部と、
一端に第1の小径孔部、他端に前記第1のピストン部が挿通される第1の大径孔部が形成された円筒状の第1のシリンダ部と、
一端に第2の小径孔部、他端に前記第2のピストン部が挿通される第2の大径孔部が形成された円筒状の第2のシリンダ部と、
前記第1のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であり該第1のシリンダ部が収容される第1の凹部、該第1の凹部の長手方向に隣接し前記プランジャー部の長手方向に沿った長孔形状であるとともに前記プランジャー部が収容される第2の凹部、該第2の凹部の長手方向に隣接し前記第2のシリンダ部の軸線方向に沿った長孔形状であるとともに該第2のシリンダ部が収容される第3の凹部が非磁性体のベース部材に形成されたシリンジホルダと、
一端が前記第1のシリンダ部の前記第1の小径孔部と接続された可撓管と、を備える
薬液注入装置。 - 前記第1のシリンダ部の他端には第1のフランジ部を含み、
前記シリンジホルダには、前記第1のフランジ部が嵌挿される第1のスリット部が形成され、
前記第1の凹部と前記第2の凹部は、前記第1のスリット部を介して連接されている
請求項2または請求項3に記載の薬液注入装置。 - 前記第2のシリンダ部の他端には第2のフランジ部を含み、
前記シリンジホルダには、前記第2のフランジ部が嵌挿される第2のスリット部が形成され、
前記第2の凹部と前記第3の凹部は、前記第2のスリット部を介して連接されている
請求項2から請求項4の何れか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記第1の操作部と前記第2の操作部は、
前記第2の凹部内において互いに当接されている
請求項2、請求項4、請求項5の何れか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記可撓管の他端に接続されたシリンジポンプを有する
請求項2から請求項6の何れか一項に記載の薬液注入装置。 - 前記シリンジポンプは、
一端に第3のピストン部、他端に第3の操作部を含む第3のプランジャー部と、
一端に流体が吐出される第3の小径孔部、他端に前記第3のピストン部が挿通される第3の大径孔部が形成された円筒状の第3のシリンダ部と、を有し、
前記第3の小径孔部に前記可撓管の他端が接続された
請求項2から請求項7の何れか一項に記載のシリンジ装置。 - シリンジポンプから駆動流体を吐出する駆動流体吐出工程と、
該駆動流体吐出工程で吐出した前記駆動流体を、可撓管を通じて円筒状の第1のシリンダ部の一端側に形成された第1の小径孔部に吸入する駆動流体吸入工程と、
前記第1のシリンダ部の他端側に形成された第1の大径孔部に挿通された第1のプランジャー部を、前記駆動流体により前記第1のシリンダ部の前記第1の小径孔部側から前記第1の大径孔部側に移動させる第1のプランジャー部移動工程と、
該第1のプランジャー部移動工程で移動した前記第1のプランジャー部により、円筒状の第2のシリンダ部内の一端側に形成された第2の大径孔部に挿通された第2のプランジャー部を押圧する第2のプランジャー部押圧工程と、
該第2のプランジャー部押圧工程で押圧した前記第2のプランジャー部を前記第2のシリンダ部の前記第2の大径孔部側から前記第2のシリンダ部の他端に形成された第2の小径孔部側に移動させる第2のプランジャー部移動工程と、
該第2のプランジャー部移動工程で移動した前記第2のプランジャー部により、前記第2のシリンダ部内に充填されている薬液を前記第2の小径孔部から吐出する薬液吐出工程と、を備える
薬液注入装置の使用方法。 - シリンジポンプから駆動流体を吐出する駆動流体吐出工程と、
該駆動流体吐出工程で吐出した前記駆動流体を、可撓管を通じて円筒状の第1のシリンダ部の一端側に形成された第1の小径孔部に吸入する駆動流体吸入工程と、
一端が前記第1のシリンダ部の他端側に形成された第1の大径孔部に挿通され、他端が円筒状の第2のシリンダ部の一端側に形成された第2の大径孔部に挿通されたプランジャー部を、前記駆動流体により前記第1のシリンダ部側から前記第2のシリンダ部側に移動させるプランジャー部移動工程と、
該プランジャー部移動工程で移動させた前記プランジャー部により、前記第2のシリンダ部内に充填されている薬液を、前記第2のシリンダ部の他端側に形成された第2の小径孔部から吐出する薬液吐出工程と、を備える
薬液注入装置の使用方法。
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---|---|---|---|
JP2017018601A JP2018122034A (ja) | 2017-02-03 | 2017-02-03 | シリンジホルダ、薬液注入装置、および薬液注入装置の使用方法 |
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