JP2018102339A - 歯科用治療装置 - Google Patents
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Abstract
Description
歯科用治療装置1は、ハンドピース10と、水タンク20と、排水タンク25と、チップ30と、フットコントローラ60と、制御部70とを有する。
排水タンク25には排水ポンプ26が設置されており、治療部位(例えば歯周ポケット、根管内)で使用済みの液体(以下、汚染水と称する)を貯留可能である。排水タンク25は、排水ホース27を介してハンドピース10に接続されている。
制御部70は、CPUやメモリ等からなり、例えばROMに格納されているプログラムやデータをRAMにロードし、プログラムを実行することにより、歯科用治療装置1の動作を制御することができる。
注水ポンプ21は、所定のタイミングで水タンク20内の薬液を、注水ホース22、ハンドピース10、チップ30を経由して、治療部位に注ぐ。一方、排水ポンプ26は、注水ポンプ21の動作に伴う所定のタイミングで、治療部位で使用された汚染水を、チップ30、ハンドピース10、排水ホース27を経由して、排水タンク25に集める。
ハンドピース10は振動子11を内蔵している。振動子11の前端には振動体12が設置され、振動子11の後端から電源線13が延びている。振動子11は、例えば超音波振動子あるいはエアー振動子である。振動子11や振動体12は例えば中空状に形成され、振動体12の前端には、雌ネジ部を有した軸孔(図示省略)が形成されており、チップ30をネジ固定する。
ハンドピース10は図1で説明した制御部70からの信号に基づいて駆動する。振動子11は、所定のタイミングで振動し、振動子11の振動は振動体12で増幅されてチップ30に伝わる。治療部位では、薬液中の振動が生ずるので、チップ30の先端周囲に負圧の微細な気泡が発生する。この気泡が破裂する際に生じたエネルギーにより、バイオフィルムを破壊することができる。
チップ本体31の内部には、例えば吐出路40用の孔と、吸引路50用の孔が並設されている。吐出路40の一端には、注水チューブ14からの薬液を受容する吐出路入口(図示省略)が形成され、吐出路40の他端には、吸引路50の先端に向けて開口した吐出路出口42が形成されている。なお、吐出路出口42は、薬液が直に治療部位に向かうように、あるいは、薬液が吸引路50に接触するように開口させることができる。
術者がフットコントローラ60のスイッチをオンにした場合、所定のプログラムにしたがい、注水ポンプ21、ハンドピース10、排水ポンプ26の順に駆動を開始する。なお、水タンク20内の薬液は注水ホース22、注水チューブ14内に満たされているものとする。
このように、治療部位からチップ30への汚染水の吸引は、チップ30から治療部位に薬液を注水した後に行われているので、チップ30は治療部位に薬液の存在する状態で振動でき、治療部位を良好に洗浄することができる。
その後、制御部70が、スイッチのオフ状態を検知した場合(時刻t3で示す)、ハンドピース10、注水ポンプ21、および排水ポンプ26に駆動信号の出力を止める。これにより、図3に示すように、振動子11の駆動が停止し、同時に、注水ポンプ21の駆動も停止し、治療部位への薬液の注水を終了させる。
制御部70が、スイッチのオン状態を検知し(時刻t0で示す)、ハンドピース10、注水ポンプ21、および排水ポンプ26に駆動信号を出力すると、図3で説明した例と同様に、まず、注水ポンプ21が駆動を開始し、スイッチのオフ状態を検知するまで(時刻t6で示す)、水タンク20内の薬液をチップ30から治療部位に連続的に吐出させる。
そして、排水ポンプ26は、注水ポンプ21の駆動開始から例えば0.2秒後(時刻t2で示す)に駆動を開始し、断続的な吸引動作を実行する。詳しくは、例えば0.5秒間(時刻t2〜t3で示す)の駆動と0.5秒間(時刻t3〜t4で示す)の駆動停止を繰り返すような、間欠動作であり、この0.5秒間の駆動期間(例えば時刻t2〜t3、時刻t4〜t5で示す)で、汚染水を治療部位からチップ30に吸引させる。このように、吐出動作は連続的に実行されるのに対し、吸引動作は断続的に実行されており、治療部位に薬液の存在する状態をより一層容易に得ることができる。
また、この例でも、制御部70が、スイッチのオフ状態を検知し(時刻t6で示す)、注水ポンプ21の駆動停止から少なくとも例えば1秒後(時刻t7で示す)に、排水ポンプ26の駆動が停止している。
Claims (4)
- 振動源を内蔵するハンドピースと、該ハンドピースに装着され、治療部位に挿入されるチップとを備え、未使用の液体を前記チップから前記治療部位に向けて注水するための吐出動作と、前記治療部位から前記チップに吸引した使用済みの液体を排水するための吸引動作とを実行する歯科用治療装置であって、
前記吐出動作と前記吸引動作とを調整する制御部とを備え、
該制御部が、前記吐出動作の開始後に前記吸引動作を開始させることを特徴とする歯科用治療装置。 - 前記制御部が、前記未使用の液体が前記チップから前記治療部位に注水される吐出量を、前記使用済みの液体が前記治療部位から前記チップに排水される吸引量よりも大きくしていることを特徴とする請求項1に記載の歯科用治療装置。
- 前記制御部が、前記吐出動作を連続的に実行させ、前記吸引動作を断続的に実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の歯科用治療装置。
- 前記制御部が、前記吐出動作の停止後に前記吸引動作を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の歯科用治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016248784A JP2018102339A (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 歯科用治療装置 |
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JP2016248784A JP2018102339A (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 歯科用治療装置 |
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JP2018102339A true JP2018102339A (ja) | 2018-07-05 |
Family
ID=62786134
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2018102339A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004313659A (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-11 | Morita Mfg Co Ltd | 歯科用治療装置 |
WO2013179842A1 (ja) * | 2012-05-31 | 2013-12-05 | 学校法人昭和大学 | 歯科用超音波洗浄装置、超音波による歯または義歯の洗浄方法 |
JP2013544120A (ja) * | 2010-10-21 | 2013-12-12 | ソネンド インコーポレイテッド | 歯内治療用の装置、方法および組成物 |
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2016
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Patent Citations (3)
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