JP2018167736A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用シートのシートポジション調整用の移動装置を利用して車両走行中に着座者が感じる揺れを低減させる。【解決手段】モータ27m,47の回転力によりシート本体部22を車室内で移動させてシートポジションを調整する車両用シート20であって、路面の凹凸を把握する加速度センサ52(凹凸把握手段)と、路面の凹凸を車輪12が通過して車両に振動が加わった後、シート本体部22に着座している乗員Mに伝わる振動の方向と逆方向にシート本体部22が移動するようにモータ27m,47を駆動させるシートECU55(駆動手段)を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、車両走行時においてシート本体部の揺れを低減させる構造を備える車両用シートに関する。
これに関連する車両用シートが特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両用シートは、シート本体部と、そのシート本体部と車両フロア間に介在されるシートサスペンションとを備えている。シートサスペンションは、パンタグラフ型リンクを用いたアクティブ制御機構と、圧縮コイルスプリングと磁気バネとを有している。そして、アクティブ制御機構により車両フロアに対してシート本体部を逆位相で制御することで、車両走行時におけるシート本体部の揺れを低減させている。
上記した車両用シートでは、シート本体部の揺れを低減させるために専用のシートサスペンションを設ける構成である。このため、シート本体部を車室内で移動させてシートポジション調整が可能な車両用シートにおいて、前記シートサスペンションを追加して設けると、車両用シートの機構が複雑化してコスト高となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートのシートポジション調整用の移動装置を利用して車両走行中にシート本体部に着座している乗員が感じる揺れを低減させることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、モータの回転力によりシート本体部を車室内で移動させてシートポジションを調整する車両用シートであって、路面の凹凸を把握する凹凸把握手段と、前記路面の凹凸を車輪が通過して車両に振動が加わった後、前記シート本体部に着座している乗員に伝わる振動の方向と逆方向に前記シート本体部が移動するように前記モータを駆動させる駆動手段とを有する。
本発明によると、駆動手段は、路面の凹凸を車輪が通過して車両に振動が加わった後、シート本体部に着座している乗員に伝わる振動の方向と逆方向に前記シート本体部が移動するように前記モータを駆動させる。即ち、シート本体部を路面の凹凸に起因する振動と逆方向に移動させることができるため、振動に起因するシート本体部の揺れを低減させることができる。また、車両用シートのシートポジション調整用の移動装置を利用してシート本体部の揺れを低減できるため、専用のシート揺れ低減装置(従来のシートサスペンション等)を設ける必要がなくなる。このため、車両用シートの機構が複雑化せず、コスト高にならない。
請求項2の発明によると、凹凸把握手段は、車輪が路面の凹凸を通過する際の前記車輪の動きにより前記凹凸を検出する。このため、路面の凹凸を精度良く検出できる。
請求項3の発明によると、凹凸把握手段は、車輪の支持部に取付けられている加速度センサである。このため、路面の凹凸に起因する振動の大きさ、及び方向を正確に検出できる。また、車輪の支持部とシート本体部とが離れているため、車輪から支持部に加わる振動がシート本体部に着座している乗員に伝わるまでの時間が比較的長くなる。このため、前記支持部に対して振動が加わってからモータを駆動させるまでの時間に余裕が生じる。
請求項4の発明によると、加速度センサは、前輪側に設けられている。このため、前輪、後輪の双方に加速度センサを設ける場合と比較して経済的である。ここで、前輪が凹凸を通過するときの振動の大きさで、後輪が前記凹凸を通過するときの振動の大きさを予測できる。また、前輪と後輪間の距離と車両の速度とにより後輪が凹凸を通過する時間も予測できる。
請求項5の発明によると、加速度センサの出力値が予め決められた値よりも大きい場合に、前記駆動手段が前記モータを駆動させる。このため、効率的にシート本体部の大きな揺れを低減できる。また、モータを動作頻度も少なくできる。
請求項6の発明によると、モータは、シート本体部、又はシート本体部の着座面を上下方向に移動させる機構のモータである。このため、シート本体部の上下方向の揺れを低減できる。
請求項7の発明によると、凹凸把握手段は、非接触で前記路面の凹凸を把握できるように構成されている。このため、車輪が路面の凹凸を通過する前に前記路面の凹凸を把握できる。
本発明によると、車両用シートのシートポジション調整用の移動装置により車両走行中に着座者が感じる揺れを低減させることができる。このため、専用のシート揺れ低減装置を設ける必要がなくなり、車両用シートの機構が複雑化せず、コスト高にならない。
[実施形態1]
以下、図1〜図4に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シート20について説明する。本実施形態に係る車両用シート20は、乗用車10の運転席に使用されるシートであり、着座している乗員Mが感じる揺れを低減できるように構成されている。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、前記車両用シート20を備える乗用車10の前後左右、及び上下に対応している。
以下、図1〜図4に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シート20について説明する。本実施形態に係る車両用シート20は、乗用車10の運転席に使用されるシートであり、着座している乗員Mが感じる揺れを低減できるように構成されている。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、前記車両用シート20を備える乗用車10の前後左右、及び上下に対応している。
<乗用車10の車両用シート20の概要について>
車両用シート20は、図1、図2に示すように、乗員Mが着座するシート本体部22を備えている。シート本体部22は、シートクッション23とシートバック24とヘッドレスト26とから構成されている。シートクッション23は、クッションフレーム23f(図3参照)と、そのクッションフレーム23fを覆うクッションパッド23p、表皮等(図示省略)を備えている。また、シートバック24は、バックフレーム24fと、そのバックフレーム24fを覆うバックパッド、表皮等(図示省略)を備えている。そして、図3に示すように、クッションフレーム23fの後部とバックフレーム24fの下部とがリクライニングプレート25p、及びリクライナ25を介して連結されている。これにより、バックフレーム24fは、クッションフレーム23fに対してリクライナ25を中心に上下回動可能になる。
車両用シート20は、図1、図2に示すように、乗員Mが着座するシート本体部22を備えている。シート本体部22は、シートクッション23とシートバック24とヘッドレスト26とから構成されている。シートクッション23は、クッションフレーム23f(図3参照)と、そのクッションフレーム23fを覆うクッションパッド23p、表皮等(図示省略)を備えている。また、シートバック24は、バックフレーム24fと、そのバックフレーム24fを覆うバックパッド、表皮等(図示省略)を備えている。そして、図3に示すように、クッションフレーム23fの後部とバックフレーム24fの下部とがリクライニングプレート25p、及びリクライナ25を介して連結されている。これにより、バックフレーム24fは、クッションフレーム23fに対してリクライナ25を中心に上下回動可能になる。
また、クッションフレーム23fの左右のサイド部には、フロントチルト27が回転中心軸27jを中心に上下回動が可能な状態で連結されている。フロントチルト27は、チルト駆動機構(図示省略)を備えており、チルト用モータ27m(図2参照)の回転力を受けてチルト駆動機構が動作することで、フロントチルト27が上下回動するように構成されている。そして、フロントチルト27が上下回動動作を行なうことで、シートクッション23の着座部となるクッションパッド23pの前側部分の高さが調整される。
車両用シート20は、図1〜図3に示すように、シート本体部22を上下移動、前後移動させてシートポジションを調整するシート移動装置30を備えている。シート移動装置30は、シート本体部22を車両前後方向にスライドさせる左右のスライドレール32と、前記シート本体部22を昇降させる左右のシートリフタ40とを備えている。左右のスライドレール32は、図3に示すように、前後方向に延びるように車室の床面上に設置されたロアレール33と、ロアレール33に対して前後スライド可能に装着されたアッパレール34とを備えている。そして、左右のスライドレール32のアッパレール34上にシートリフタ40を介して前記シート本体部22が設置されている。前記スライドレール32は、スライドモータ(図示省略)の回転力をネジ軸とナットとの螺合作用を利用してネジ軸に沿う方向のスライド力に変換し、アッパレール34をロアレール33に対して前後スライドさせる。
シートリフタ40は、シート本体部22を上下移動させる機構であり、図3に示すように、フロントリンク43と、リヤリンク44と、両リンク43,44を上下回動させるリンク駆動機構(図示省略)とを備えている。そして、前記リンク駆動機構が昇降モータ47(図2参照)の回転力で駆動されることで両リンク43,44が上下回動し、シート本体部22が上下移動する。ここで、前記昇降モータ47、前記スライドレール32のスライドモータ(図示省略)、及びフロントチルト27のチルト用モータ27mは、シート本体部22に設けられたシートECU55の出力信号に基づいて駆動される。
<車両用シート20の揺れ抑制装置50について>
車両用シート20の揺れ抑制装置50は、乗用車10が路面の凹凸を通過する際の振動でシート本体部22が揺れるのを抑制する装置である。揺れ抑制装置50は、路面の凹凸を把握する凹凸把握手段としての加速度センサ52と、前記加速度センサ52の信号を受けてシート移動装置30の昇降モータ47、及びチルト用モータ27mを駆動させるシートECU55とを備えている。
車両用シート20の揺れ抑制装置50は、乗用車10が路面の凹凸を通過する際の振動でシート本体部22が揺れるのを抑制する装置である。揺れ抑制装置50は、路面の凹凸を把握する凹凸把握手段としての加速度センサ52と、前記加速度センサ52の信号を受けてシート移動装置30の昇降モータ47、及びチルト用モータ27mを駆動させるシートECU55とを備えている。
加速度センサ52は、乗用車10の前輪12が路面の凹凸を乗り越えたときの衝撃(振動)を検出することにより路面の凹凸を把握するセンサである。加速度センサ52は、前輪12を回転可能に支持するサスペンションアーム(図示省略)に取付けられている。前輪12が路面の凹凸を乗り越えたときの振動は、前記サスペンションアームからコイルスプリング15、及びショックアブソーバ16(図1参照)を介して乗用車10のボディ10bに伝達される。そして、ボディ10bに伝達された振動は、ボディ10bのフレーム等を介して車両用シート20に伝達される。ボディ10bから車両用シート20に伝達された振動は、左右のスライドレール32、左右のシートリフタ40を介してシート本体部22に伝達され、クッションパッド23pで減衰させられた後、乗員Mの臀部に伝わるようになる。
加速度センサ52の信号は、図4に示すように、シートECU55に入力される。シートECU55では、左上図に示すように、前輪12からサスペンションアームに加わった振動の大きさと方向と時間とが記憶される。ここで、左上図では、振動が上下方向に加わった例を表している。次に、シートECU55では、前記振動の大きさが許容値H0の範囲内にあるか、あるいは許容値H0を超えるかが判定される。ここで、許容値H0は、コイルスプリング15、ショックアブソーバ16、及びシートクッション23のクッションパッド23pでほとんど吸収できる程度の振動の大きさに設定されている。即ち、前記許容値H0を超える振動が乗員にとって不快な振動として認識される。前記許容値H0が本発明の予め決められた値に相当する。
次に、シートECU55では、図4の右上図に示すように、前記振動の大きさが許容値H0を超える振動(以下、許容値以上振動S1,S2,S3という)の大きさと方向とその時間t1,t2,t3とが記憶される。次に、右下図に示すように、許容値以上振動S1,S2,S3の逆位相の振動(逆位相振動R1,R2,R3という)が設定される。次に、左下図に示すように、逆位相振動R1,R2,R3の時間t1,t2,t3を時間遅れ方向に時間Δtだけずらした状態で出力波形RR1,RR2,RR3が設定される。ここで、時間Δtは、サスペンションアームに加わった振動がシート本体部22に着座している乗員Mの臀部に伝わるまでの時間である。ここで、時間Δtは、サスペンションアームに対して実際に振動を加え、その振動によりシート本体部22に着座部が振動するまでの時間を予め計測しておいても良いし、演算により求めても良い。
次に、シートECU55は、出力波形RR1,RR2,RR3に基づいてシート移動装置30の昇降モータ47、あるいはチルト用モータ27mを駆動させる。例えば、許容値以上振動S1がサスペンションアームに加わると、その許容値以上振動S1は時間Δt後にシート本体部22の着座部に伝わるようになる。即ち、シート本体部22の着座部は許容値以上振動S1により上方向の力を受ける。このとき、シートECU55は、出力波形RR1に基づいてシート移動装置30の昇降モータ47、あるいはチルト用モータ27mをシート本体部22の着座部が下降する方向、即ち、許容値以上振動S1を打ち消す方向に動作させる。
また、許容値以上振動S2がサスペンションアームに加わると、前記許容値以上振動S2は時間Δt後にシート本体部22の着座部に伝わり、シート本体部22の着座部は下方向の力を受ける。このとき、シートECU55は、出力波形RR2に基づいてシート移動装置30の昇降モータ47、あるいはチルト用モータ27mをシート本体部22の着座部が上昇する方向、即ち、許容値以上振動S2を打ち消す方向に動作させる。
さらに、許容値以上振動S3がサスペンションアームに加わると、前記許容値以上振動S3は時間Δt後にシート本体部22の着座部に伝わり、シート本体部22の着座部は上方向の力を受ける。このとき、シートECU55は、出力波形RR3に基づいてシート移動装置30の昇降モータ47、あるいはチルト用モータ27mをシート本体部22の着座部が下降する方向、即ち、許容値以上振動S3を打ち消す方向に動作させる。このように、シート本体部22を路面の凹凸に起因する振動と逆方向に移動させることができるため、振動に起因するシート本体部22の揺れを低減させることができる。即ち、シートECU55が本発明の駆動手段に相当する。
ここで、図1に示すように、乗用車10の前輪12と後輪14間の距離がYである場合、乗用車10が速度Vで走行していると、後輪14は時間tx(=Y÷V)後に前輪12が通過した路面の凹凸を通過すると予測できる。また、前輪12が路面の凹凸を通過する際の振動と後輪14が路面の凹凸を通過する際の振動とは大きさ、及び方向が等しいものと考えられる。このため、シートECU55は、図4に示す出力波形RR1,RR2,RR3を時間txだけ時間遅れ方向にずらした出力波形に基づいてシート移動装置30の昇降モータ47、あるいはチルト用モータ27mを駆動させる。なお、サスペンションアームからシート本体部22の着座部まで振動が伝わる時間Δtは前輪12側と後輪14側とで等しいと仮定する。これにより、後輪14が路面の凹凸を通過する際の振動に起因するシート本体部22の揺れを低減させることができる。
<本実施形態に係る車両用シート20の長所について>
本実施形態に係る車両用シート20によると、シートECU55(駆動手段)は、路面の凹凸を車輪12,14が通過して乗用車10に振動が加わった後、シート本体部22に着座している乗員Mに伝わる振動の方向と逆方向にシート本体部22が移動するようにモータ27m,47を駆動させる。即ち、シート本体部22を路面の凹凸に起因する振動と逆方向に移動させるため、振動に起因するシート本体部22の揺れを低減させることができる。また、車両用シート20のシート移動装置30を利用してシート本体部22の揺れを低減できるため、専用のシート揺れ低減装置(従来のシートサスペンション等)を設ける必要がなくなる。このため、車両用シート20の機構が複雑化せず、コスト高にならない。
本実施形態に係る車両用シート20によると、シートECU55(駆動手段)は、路面の凹凸を車輪12,14が通過して乗用車10に振動が加わった後、シート本体部22に着座している乗員Mに伝わる振動の方向と逆方向にシート本体部22が移動するようにモータ27m,47を駆動させる。即ち、シート本体部22を路面の凹凸に起因する振動と逆方向に移動させるため、振動に起因するシート本体部22の揺れを低減させることができる。また、車両用シート20のシート移動装置30を利用してシート本体部22の揺れを低減できるため、専用のシート揺れ低減装置(従来のシートサスペンション等)を設ける必要がなくなる。このため、車両用シート20の機構が複雑化せず、コスト高にならない。
また、加速度センサ52を使用するため、車両に加わる振動の大きさ、及び方向を正確に検出できる。また、車輪12,14のサスペンションアーム(支持部)とシート本体部22とが離れているため、車輪12,14からサスペンションアーム(支持部)に加わる振動がシート本体部22に着座している乗員Mに伝わるまでの時間が比較的長くなる。このため、前記サスペンションアーム(支持部)に対して振動が加わってからモータを駆動させるまでの時間に余裕が生じる。また、前輪12側にのみ加速度センサ52を設けているため、前輪12、後輪14の双方に加速度センサ52を設ける場合と比較して経済的である。また、加速度センサ52の出力値が許容値H0(予め決められた値)よりも大きい場合に、シートECU55(駆動手段)がモータ27m,47を駆動させる。このため、シート本体部の大きな揺れを効率的に低減できる。また、モータ27m,47を動作頻度も少なくできる。
[実施形態2]
以下、図5、図6に基づいて、本発明の実施形態2に係る車両用シート20について説明する。本実施形態に係る車両用シート20は、実施形態1で説明した揺れ抑制装置50における凹凸把握手段、即ち、加速度センサ52の代わりにカメラ53を使用したものである。即ち、本実施形態に係る車両用シート20における凹凸把握手段以外の構成は、実施形態1に係る車両用シート20の構成と等しいため同一符号を付して説明を省略する。
以下、図5、図6に基づいて、本発明の実施形態2に係る車両用シート20について説明する。本実施形態に係る車両用シート20は、実施形態1で説明した揺れ抑制装置50における凹凸把握手段、即ち、加速度センサ52の代わりにカメラ53を使用したものである。即ち、本実施形態に係る車両用シート20における凹凸把握手段以外の構成は、実施形態1に係る車両用シート20の構成と等しいため同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る車両用シート20の揺れ抑制装置50では、図5に示すように、乗用車10の前方にある路面の凹凸Tをカメラ53により把握する。カメラ53の画像信号はシートECU55に入力される。シートECU55では、カメラ53の画像信号に基づいて路面の凹凸Tと前輪12までの距離Lを測定し、前輪12が路面の凹凸Tを通過する時間tsを演算する。即ち、乗用車10の速度をVとすると、時間ts=距離L÷速度Vで求めることができる。また、シートECU55は、カメラ53の画像信号から凹凸Tのサイズを求め、図6の左図に示すように、前輪12が路面の凹凸Tを通過する際の振動S1の大きさと方向とを予測する。
ここで、乗用車10の前方にある路面の凹凸Tがカメラ53、及びシートECU55に把握されてから実際の振動S1がシート本体部22に着座している乗員Mに伝わるまでの時間t1(図6参照)は、前記時間ts(=距離L÷速度V)と時間Δtとの和となる。時間Δtは、実施形態1で説明したように、前輪12が路面の凹凸Tを通過する際にサスペンションアームに加わった振動がシート本体部22に着座している乗員Mに伝わるまでの時間である。
次に、シートECU55では、図6の右図に示すように、振動S1の逆位相の振動(逆位相振動R1)を設定し、逆位相振動R1に基づく出力信号でシート移動装置30の昇降モータ47、あるいはチルト用モータ27mを動作させる。これにより、シート本体部22を路面の凹凸に起因する振動と逆方向に移動させることができる。このため、振動に起因するシート本体部22の揺れを低減させることができる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。実施形態1では、シート本体部22の上下方向の揺れを抑制するため、シートECU55によりフロントチルト27のチルト用モータ27m、シートリフタ40の昇降モータ47を駆動させる例を示した。しかし、例えば、振動に前後方向の成分が含まれている場合には、昇降モータ47、チルト用モータ27mに加えてスライドモータを駆動させるようにすることも可能である。また、実施形態1では、前輪12側にのみ加速度センサ52を設ける例を示した。しかし、前輪12側と後輪14側との双方に加速度センサ52を設け、前輪12側の振動に対してはフロントチルト27のチルト用モータ27mを駆動させ、後輪14側の振動に対してはシートリフタ40の昇降モータ47を駆動させるようにすることも可能である。また、凹凸把握手段として加速度センサ52を例示したが、加速度センサ52の代わりに静電型振動センサ、あるいは圧電型振動センサ等を使用することも可能である。また、実施形態2では、凹凸把握手段としてカメラ53を例示したが、カメラ53の代わりに赤外線センサやレーダーを使用することも可能である。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。実施形態1では、シート本体部22の上下方向の揺れを抑制するため、シートECU55によりフロントチルト27のチルト用モータ27m、シートリフタ40の昇降モータ47を駆動させる例を示した。しかし、例えば、振動に前後方向の成分が含まれている場合には、昇降モータ47、チルト用モータ27mに加えてスライドモータを駆動させるようにすることも可能である。また、実施形態1では、前輪12側にのみ加速度センサ52を設ける例を示した。しかし、前輪12側と後輪14側との双方に加速度センサ52を設け、前輪12側の振動に対してはフロントチルト27のチルト用モータ27mを駆動させ、後輪14側の振動に対してはシートリフタ40の昇降モータ47を駆動させるようにすることも可能である。また、凹凸把握手段として加速度センサ52を例示したが、加速度センサ52の代わりに静電型振動センサ、あるいは圧電型振動センサ等を使用することも可能である。また、実施形態2では、凹凸把握手段としてカメラ53を例示したが、カメラ53の代わりに赤外線センサやレーダーを使用することも可能である。
10・・・乗用車
12・・・前輪(車輪)
14・・・後輪(車輪)
20・・・車両用シート
22・・・シート本体部
27m・・チルト用モータ(モータ)
27・・・フロントチルト
30・・・シート移動装置
40・・・シートリフタ
47・・・昇降モータ(モータ)
52・・・加速度センサ(凹凸把握手段)
53・・・カメラ(凹凸把握手段)
55・・・シートECU(駆動手段)
H0・・・許容値(予め決められた値)
T・・・・凹凸
12・・・前輪(車輪)
14・・・後輪(車輪)
20・・・車両用シート
22・・・シート本体部
27m・・チルト用モータ(モータ)
27・・・フロントチルト
30・・・シート移動装置
40・・・シートリフタ
47・・・昇降モータ(モータ)
52・・・加速度センサ(凹凸把握手段)
53・・・カメラ(凹凸把握手段)
55・・・シートECU(駆動手段)
H0・・・許容値(予め決められた値)
T・・・・凹凸
Claims (7)
- モータの回転力によりシート本体部を車室内で移動させてシートポジションを調整する車両用シートであって、
路面の凹凸を把握する凹凸把握手段と、
前記路面の凹凸を車輪が通過して車両に振動が加わった後、前記シート本体部に着座している乗員に伝わる振動の方向と逆方向に前記シート本体部が移動するように前記モータを駆動させる駆動手段と、
を有する車両用シート。 - 請求項1に記載された車両用シートであって、
前記凹凸把握手段は、前記車輪が前記路面の凹凸を通過する際の前記車輪の動きにより前記凹凸を検出する車両用シート。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用シートであって、
前記凹凸把握手段は、前記車輪の支持部に取付けられている加速度センサである車両用シート。 - 請求項3に記載された車両用シートであって、
前記加速度センサは、前輪側に設けられている車両用シート。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載された車両用シートであって、
前記加速度センサの出力値が予め決められた値よりも大きい場合に、前記駆動手段が前記モータを駆動させる車両用シート。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載された車両用シートであって、
前記モータは、前記シート本体部、又は前記シート本体部の着座面を上下方向に移動させる機構のモータである車両用シート。 - 請求項1に記載された車両用シートであって、
前記凹凸把握手段は、非接触で前記路面の凹凸を把握できるように構成されている車両用シート。
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JP2017067552A JP2018167736A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 車両用シート |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017067552A JP2018167736A (ja) | 2017-03-30 | 2017-03-30 | 車両用シート |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018167736A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021062755A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制振制御装置 |
-
2017
- 2017-03-30 JP JP2017067552A patent/JP2018167736A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021062755A (ja) * | 2019-10-15 | 2021-04-22 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制振制御装置 |
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