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JP2018158836A - 商品搬送システム - Google Patents

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JP2018158836A
JP2018158836A JP2017226444A JP2017226444A JP2018158836A JP 2018158836 A JP2018158836 A JP 2018158836A JP 2017226444 A JP2017226444 A JP 2017226444A JP 2017226444 A JP2017226444 A JP 2017226444A JP 2018158836 A JP2018158836 A JP 2018158836A
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剛 國井
Takeshi Kunii
剛 國井
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Go One Co Ltd
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Abstract

【課題】 店員による商品運搬作業を簡素化することができる店舗内の商品搬送システムを提供する。【解決手段】 商品搬送システムは、売り場(17、217)とバッグヤード(19、219)とレジカウンター(15、215)とを含む店舗で使用される。この商品搬送システムは、商品及びその商品に関する識別コードを表示する商品表示装置(20A)と、商品を入れたボックスを一時的に載置する複数のチャンバーを有する出荷棚(50、205)と、複数の商品を入れたボックスを倉庫から出荷棚まで搬送する第1搬送装置(60等)と、を備える。またシステムは、携帯端末と無線接続し、携帯端末で商品表示装置の識別コードを読み取られた後、倉庫から第1搬送装置を使って出荷棚のチャンバーまでボックスを搬送させる搬送制御部(90)を備える。【選択図】 図7

Description

本発明は、店舗に複数の商品を置いた陳列棚及び各種商品を表示する表示画面等を設置して、店舗の店員による商品搬送の負担を減らす店舗内の商品搬送システムに関するものである。
スーパーマーケット又はコンビニエンスストアなどの店舗の店員は、買い物客が商品を購入する際には、POS端末の前でレジ業務をしたり、陳列棚内にバックヤードから商品を取り出してきて商品を並べたりと、多忙を極めている。
このように店員は多忙を極めているため、スーパーマーケット又はコンビニエンスストアなどの店舗において、陳列棚に陳列された商品の量が不足していたり、商品の種類が少なかったりしている。これでは、販売機会損失が発生しているとして、カメラで撮影した陳列棚の映像に基づいて、コンピュータが商品の補充の必要性を判断して、店員に、商品の補充作業を指示する報知を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平5−081552号公報
特許文献1に開示された技術では、陳列棚の商品が少なくなってきた又はなくなったことを店員に指示することができるが、陳列棚に商品を運ぶ作業自体がなくなるわけでもない。また、一般にコンビニエンスストアで扱う商品の種類は、2500種類と言われており、スーパーマーケットで扱う商品の種類は、4000種類以上と言われている。例えば、陳列棚にある物の中には一カ月に1点しか売れないこともある。それらすべての陳列棚にカメラを設けて、商品の補充作業を指示することには無駄が多い。
そこで、本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために、店員による商品運搬作業を簡素化することができる店舗内の商品搬送システムを提供する。
本実施形態の商品搬送システムは、レジカウンターと売り場と該売り場とは異なるバッグヤードとを含む店舗で使用される商品搬送システムである。このシステムは、売り場に配置され、買い物客に商品を表示する表示画面を有する商品表示装置と、バックヤードに配置され、商品を入れたボックスを保管する倉庫と、バッグヤードに配置され、ボックスを一時的に載置する複数のチャンバーを有する出荷棚と、を備える。さらにシステムは、ボックスを倉庫から出荷棚まで搬送する第1搬送装置と、買い物客が商品表示装置を使って商品の購入を決定すると、商品の識別コードを受信し、倉庫から第1搬送装置を使って出荷棚のチャンバーまでボックスを搬送させる搬送制御部と、を備える。第1搬送装置は、クレーン、ベルト又は入出庫ラインを含む。
また、商品表示装置は表示画面に商品に関する識別コードを表示する。搬送制御部は、買い物客が所持する携帯端末と無線接続する通信部を含み、携帯端末で商品表示装置に表示された識別コードを読み取られた後、通信部を介してその識別コードを受信する。
さらにシステムは、店舗の売り場の入り口周辺に配置され、売り場に入る際に買い物客が所持する携帯端末に買い物ファイルを作成させる入室管理装置を備えてもよい。買い物ファイルに識別コードが記録される。
さらにシステムは、レジカウンターに配置され、商品の購入のための決済を行うとともに携帯端末から買い物ファイルを受信するPOS端末を備えてもよい。そして出荷棚は、店員が取るべき商品が入ったチャンバーを知らせる通知部をチャンバー毎に有しており、POS端末が買い物ファイルを受信した際に、通知部は、買い物ファイル内の識別コードに対応するボックスが入っているチャンバーを通知してもよい。
さらにシステムは、店舗の売り場の入り口周辺に配置され、売り場に入る際に買い物客が保持するカードを発行するカード発行装置を備えてもよい。そして商品表示装置の表示画面はタッチパネル式であり且つカードの固有番号を読み取る読取部を有し、表示画面に表示された商品をタッチすると商品に関する識別コードを搬送制御部に送信する。搬送制御部は、識別コードを受信し、且つカードを発行する際に作成された買い物ファイルに識別コードの商品を追加することができる。
さらにシステムにおいて、出荷棚は、店員が取るべき商品が入ったチャンバーを知らせる通知部をチャンバー毎に有する。POS端末が固有番号を読み取った際に、通知部は買い物ファイル内の識別コードに対応するボックスが入っているチャンバーを通知してもよい。さらにシステムにおいて、出荷棚は、店員が取るべき商品の数量を表示する数量表示部、及びボックスをチャンバーから取り出したことを検出する検出器をチャンバー毎に有してもよい。検出器がボックスを取り出したことを検出し、再びチャンバーにボックスが戻ってくると、搬送制御部は、ボックスを倉庫に搬送するようにしてもよい。
本実施形態の商品搬送システムは、売り場に配置され、商品表示装置に表示されない商品を売り場側に陳列する陳列棚と、陳列棚の前理売り場側の反対の裏側に配置され、食料品を搬送する第2搬送装置と、陳列棚の食料品を撮影する撮影部と、を備える。そして搬送制御部は、撮影部で撮影された食料品が所定数以下になった際に、第2搬送装置を使って食料品を陳列棚に陳列させるように構成してもよい。
また別の実施形態の商品搬送システムは、レジカウンターと売り場と該売り場とは異なるバッグヤードとを含む店舗で使用される。システムは、レジカウンターに配置されインターネットを介して注文された商品を表示するPOS端末と、バッグヤードに配置され、商品を入れたボックスを一時的に載置する複数のチャンバーを有する出荷棚と、バックヤードに配置され、複数の商品を入れたボックスを倉庫から出荷棚まで搬送する第1搬送装置と、を備える。さらにシステムは、注文された商品を入れた注文箱を注文者が受け取りに来るまで保管する受取ロッカーと、POS端末で商品が表示された後、倉庫から第1搬送装置を使って出荷棚のチャンバーまでボックスを搬送させるとともに、インターネットを介して注文された商品を注文箱に入れた後、第1搬送装置を使って注文箱を受取ロッカーまで搬送させる搬送制御部と、を備える。
さらにシステムは、商品を入れたレジケースを出荷棚からレジカウンターの隣まで搬送する第3搬送装置を備える。そして搬送制御部は、買い物客がレジカウンターに並んでいる信号を受け取ると、第3搬送装置にレジケースをレジカウンターの隣まで移送するように指示する。また第1搬送装置は、倉庫に複数の種類のボックスを入庫する入庫ラインと、倉庫からボックスを出庫する出庫ラインと、を含む。作業員が出庫ラインから出庫されてきたボックスから商品を取り出し箱詰めするため、出荷棚が配置された領域で、出庫ラインと入庫ラインとがつながってボックスを循環させる。
さらにシステムは、出荷棚が配置された領域に配置され、インターネットを介して注文された商品を表示するモニターと、モニターで商品が表示され、インターネットを介して注文された商品が注文箱に入れられた後、注文箱を、出荷棚が配置された領域から搬送車まで移送する移送ラインと、備える。
本発明の商品搬送システムによれば、店舗内の商品運搬作業を簡素化することができる。
第1実施形態の店舗の概略平面図である。 第1実施形態の商品表示装置20Aの正面図である。 (A)は、正面から見た第1陳列棚30の正面図であり、(B)は、(A)のB−B断面で、第1陳列棚30及び第1搬送ベルト40の概念図ある。 第1出荷棚50の斜視図である。 第1搬送クレーン60の正面図である。 (A)は、受取ロッカー80の外観構成を示す外観構成図である。(B)はそのロッカー制御部89の拡大図である。 第1実施形態の商品搬送システムのブロック図である。 買い物客が店舗100で買い物して退出するまでのフローチャートである。 (A)及び(B)は、携帯端末SPに表示される商品購入画像の例示である。 第1陳列棚30の棚31に商品が入ったボックスBOを入れるまでのフローチャートである。 ネット注文者が店舗100で商品を受け取るまでフローチャートである。 POS端POに表示される例示である。 第2実施形態の店舗の概略平面図である。 商品表示装置20Bの正面図である。 第2実施形態の商品搬送システムのブロック図である。 買い物客が買い物して退出するまでのフローチャートである。 第3実施形態の店舗の概略平面図である。 商品表示装置20Cの正面図である。 買い物客が買い物して退出するまでのフローチャートである。 第4実施形態の商品搬送システムの2階全体を、斜め上方から見た概略図である。 商品搬送システムの2階全体を、上方から見た概略図である。 第1入庫及び第1出庫ライン210、第1自動倉庫220並びに第1クレーン225を上方から見た図である。 第2入庫及び第2出庫ライン230、第2自動倉庫240並びに第2クレーン245を上方から見た図である。 第3入庫及び第3出庫ライン250、第3自動倉庫260及び第3クレーン265、第4自動倉庫280及び第4クレーン285を上方から見た図である。 作業領域AL及び作業領域BLの拡大図である。 売り場及び配送車両基地を、斜め上方から見た状態を示している。 売り場及び配送車両基地を、上方から見た状態を示している。 買い物客が店舗200で買い物して退出するまでのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、建物の大きさ等から商品表示装置、陳列棚、出荷棚、自動倉庫等の数や配置は適宜変更される。
<<第1実施形態>>
<店舗及び商品搬送システムの概略>
図1は、第1実施形態に係る商品搬送システムを備えた店舗100の全体平面構成図である。この商品搬送システムは、コンビニエンスストアもしくはドラッグストアなどの小売チェーン店などの店舗内に配置される。店舗100の面積や平面形状などによって、陳列棚や自動倉庫等のレイアウトは変わる。なお、店舗100の店員は黒塗りで描かれた人で示してあり、店舗100を訪れた買い物客は白塗りで描かれた人である。
店舗100は、商品を陳列する売り場17と、商品が入れられたボックス(段ボール箱)を保管したりするバックヤード19とを有する。そして、レジカウンター15で売り場17とバックヤード19とが区分けされている。また店舗100は、買い物客が入退する外扉11とその内側で売り場17につながる内扉12を有する。内扉12の近傍に、買い物客が携帯する携帯端末、例えばスマートフォン等を使って売り場17への入室又は売り場17から外への退室を管理する入退管理装置ENが配置されている。買い物客がスマートフォン等を持っていない場合には、レジで携帯端末を貸し出しする。なお、外扉11と内扉12との間のスペースに受取ロッカー80、コピー機及びトイレ等が配置されている。
売り場17には、Y軸方向の伸びた商品表示装置20Aが売り場17の中央付近にX軸方向に並行に11台配置されており、そのうち10台は商品表示装置20Aの背面と背面とが向き合うように配置されている。また弁当、生鮮食品、おにぎり及び調理パンなどを陳列する第1陳列棚30が、売り場17の壁面に沿ってX軸方向及びY軸方向に配置されている。その第1陳列棚30の裏側つまり壁面側には第1搬送ベルト40が配置されている。また売り場17の窓側には新聞又は雑誌などは置く雑誌置き場13が配置されている。
店舗100の中央のレジカウンター15は、X軸方向に伸びて配置されている。第1実施形態では、そのレジカウンター15に4台のPOS端末POが配置されている。図示されていないがPOS端末POの周辺には、唐揚げもしくはおでんなどのファーストフードを店内で調理する調理器具が設置されていてもよい。
バックヤード19には、Y軸方向に伸びた第1出荷棚50が8台配置されX軸方向に伸びた第1出荷棚50が4台配置されている。Y軸方向に伸びた2台の第1出荷棚50とその間のX軸方向に伸びた1台の第1出荷棚50とで1セットの第1出荷棚になる。例えば、1台の第1出荷棚50に14個のチャンバー51(図4を参照)があると仮定すると、一人の店員の周りに42個のチャンバーがあることになる。また1セットの第1出荷棚が対応するように1台のPOS端末POが配置されている。1台のPOS端末POと1セット(3台)の第1出荷棚50との間に、少なくとも一人の店員が配置される。またY軸方向に伸びた2台の第1出荷棚50とその間のX軸方向に伸びた1台の第1出荷棚50との間には、第2搬送ベルト45が8台配置されている。この第2搬送ベルト45は、Y軸方向に伸びた第1出荷棚50と後述する自動倉庫95とのボックスを中継する場所となる。
Y軸方向に伸びた第1出荷棚50の裏側(店員の反対側)には、ボックスもしくは注文箱を格納もしくは取出する、Y軸方向の伸びる小型の第1搬送クレーン60(60a〜60e)が配置されている。Y軸方向に伸びた8台の第1出荷棚50のうち、3対(6台)の第1出荷棚50の間に配置された第1搬送クレーン60a〜60dは、それぞれX軸方向の第1出荷棚50にボックスを格納でき、もしくは第1出荷棚50からボックスを取り出すことができる。受取ロッカー80に一番近い第1搬送クレーン60eは、第1出荷棚50と受取ロッカー80とにボックスを格納でき、もしくは第1出荷棚50と受取ロッカー80とからボックスを取り出すことができる。また、第1搬送クレーン60は、第2搬送ベルト45にボックスを置いたり、もしくは第2搬送ベルト45からボックスを取り出したりできる。
また店舗100には、X軸方向に伸びた第1出荷棚50に並行に且つ壁に沿って自動倉庫95が配置されている。この自動倉庫95とX軸方向に伸びた第1出荷棚50との間に、X軸方向に移動可能な大型の第1搬送クレーン60fが配置されている。この大型の第1搬送クレーン60fは、自動倉庫95へボックスを格納し、もしくは自動倉庫95からボックスを取り出すことができる。また大型の第1搬送クレーン60fは、X軸方向に伸びた第1出荷棚50へボックスを格納し、もしくは第1出荷棚50からボックスを取り出すことができる。さらにこの大型の第1搬送クレーン60fは、第2搬送ベルト45へボックスを置いたり、もしくは第2搬送ベルト45からボックスを取り出したりできる。
またバックヤード19には、コンピュータ等の情報処理装置からなる搬送制御部90が配置されている。搬送制御部90は、商品表示装置20A、第1陳列棚30、第1搬送ベルト40、第2搬送ベルト45、第1出荷棚50、第1搬送クレーン60、受取ロッカー80並びに自動倉庫95に信号の送受信処理できるように接続されている。商品搬送システムは、搬送制御部90によってこれら装置を制御している。また、店舗内にはBluetooth(登録商標)又はWiFi(登録商標)などの無線通信が用意されており、搬送制御部90はこれら無線通信を介して買い物客が保持する携帯端末とつながる。また搬送制御部90は、入退管理装置EN及びPOS端末POにも接続されている。
<商品表示装置の構成>
図2は、売り場17に配置された商品表示装置20Aを正面方向から見た図である。商品表示装置20Aは、大型の液晶もしくは有機ELディスプレイの表示画面21を有し、必要に応じてタッチパネル式で、表示画面21から入力可能な機能を有していてもよい。
この商品表示装置20Aには、第1出荷棚50もしくは自動倉庫95に格納されており、販売が可能な複数種類の商品の商品画像23(写真、イラストもしくは説明文等)が表示される。商品画像23は、一定時間ごとに写真と説明文とが入れ替わって表示されてもよい。また表示画面21がタッチパネル式の場合には、買い物客が指でタッチするごとに写真と説明文とが入れ替わって表示するようにしてもよい。説明文には、名称、原産地、材料、素材、容量、重量、賞味期限等が含まれる。第1実施形態では、表示画面21に同じ大きさの商品画像23が12個表示されているが、一部の商品画像23を大きく表示させてもよい。また店舗100に配置される商品表示装置20Aの数、又は表示画面21の大きさに応じて、適宜、表示画面21に表示する数を変更してもよい。
表示画面21に表示される商品は、菓子、加工食品、缶詰、酒、雑貨、文具、下着、化粧品等などであり、特に制限はない。各商品画像23の近傍にはその商品を示す識別コード(例えば、QRコード(登録商標)、バーコード等)25が配置されている。買い物客は購入したい商品の識別コード25を買い物客が保持している携帯端末で撮影して、携帯端末で商品を確認しながら注文する。
<陳列棚及び第1搬送ベルトの構成>
図3(A)は、買い物客が商品を取り出す正面から見た第1陳列棚30の正面図であり、図3(B)は、(A)のB−B断面の概念図である。なお、図3に描かれた第1陳列棚30は、図1の売り場17に配置されたY軸方向に伸びる第1陳列棚30であり、その座標が図3に描かれている。
第1陳列棚30は、温調機能を有していなくてもよいが、陳列する商品に応じて冷蔵又は冷蔵に温度を調整できる機能を備えていてもよい。第1陳列棚30は、商品表示装置20Aで扱っていない商品を陳列している。特に買い物客が実際の商品を見て購入したい、ファーストフード、パン、おにぎり、弁当、寿司、飲料等を配置したり、購入頻度が高い商品を配置したりする。第1陳列棚30は、種類別に商品を陳列する複数段の棚31を有し、図3(B)に示されるように、その棚31の裏面側に自動開閉扉37を有している。また、棚31は正面側から裏面側に移動可能なマニュピュレータ33を有している。
図3(A)では、一番下段の棚31に弁当を入れたボックスBOが配置され、中段の棚31にサンドウィッチ等を入れたボックスBOが配置され、上段の棚31におにぎりを入れたボックスBOが配置されている。このボックスBOの下には少なくとも2本のマニュピュレータ33が配置されている。第1実施形態では、棚31の一段に3つのボックスBOが入るので、一段に6本のマニュピュレータ33が配置されている。マニュピュレータ33はX軸方向にボックスBOを移動させ移動させることができる。第1実施形態では、図3(B)に示されるように、第1搬送ベルト40で運ばれてきたボックスBOを、マニュピュレータ33が棚31に移動させる。図3(B)において、中段の棚31のマニュピュレータ33が伸びた状態であり、上段及び下段のマニュピュレータ33が縮んだ状態である。
また第1陳列棚30は、各棚31の上側に商品撮影カメラ35を有している。商品撮影カメラ35は、ボックスBO内を撮影し、ボックスBO内の商品が無くなったかを判断するための画像を搬送制御部90に送信している。また第1陳列棚30の裏側にはボックス検出センサ39が配置されている。ボックス検出センサ39は第1搬送ベルト40で運ばれてきたボックスBOを検出する。そしてマニュピュレータ33がボックスBOを移動させるために適切な位置で第1搬送ベルト40を停止させるために検出信号を搬送制御部90に送信している。またこの検出信号は自動開閉扉37の開閉にも使用される。第1実施形態では、棚31の一段に3つのボックスBOが入るので、一段に3つのボックス検出センサ39が配置されている。
第1実施形態では棚31が3段配置になっているため、第1搬送ベルト40は棚31の高さに合わせて3段配置されている。この第1搬送ベルト40は、具体的には位置決めができるベルトコンベア又はローラコンベアが使用される。図3(B)には描かれていないが、位置決めを正確にするため、送られてくるボックスBOを適切な位置で止める位置決めストッパ41をベルトコンベアの横等に配置してもよい。また第1搬送ベルト40及び位置決めストッパ41は回転制御部49で制御される。この回転制御部49は第2搬送ベルト45も制御する。
<第1出荷棚の構成>
図4は、店員が商品を取り出す第1出荷棚50の斜視図である。この第1出荷棚50には、商品表示装置20Aで買い物客が携帯端末で購入手続した商品を入れたボックスBOが自動倉庫95から運ばれている。なお、図4に描かれた第1出荷棚50は、図1のバックヤード19に配置されたY軸方向に伸びる第1出荷棚50であり、その座標が図4に描かれている。
第1出荷棚50は、ボックスBOが入るチャンバー51を複数備えており、例えば図4では4行4列配置されている。各チャンバー51には、通知部52、数字表示部53及び引き出しセンサ54が配置されているとともに、店員が確認しやすいようにチャンバー51には、「A11」、「A34」などのチャンバー名称がつけられている。通知部52は店員が取るべき商品もしくはその商品が入ったボックスBOが入ったチャンバーを知らせる。通知部52は、例えば、具体的なLEDランプでありLEDランプが点灯したり消灯したりする。また、通知部52は音を発するチャイム等である。通知部52は、買い物客が所有する携帯端末の買い物ファイル(電子ファイル)をPOS端末POが受信すると、携帯端末で読み取られた商品が入ったボックスBOを入れているチャンバー51を通知する。買い物ファイルについては後述する。
また、数字表示部53は、POS端末POを介して買い物客が所有する携帯端末の買い物ファイルをPOS端末POが受信すると、この商品を何個取るかを表示する。数字表示部53は例えば液晶ディスプレイである。画面通知部52が、どのチャンバー51に該当する商品が入ったボックスBOを通知するとともに、数字表示部53がそのボックスBOからどれだけの数を取り出すかを通知する。なお、通知部52と数字表示部53とは、一体で一つの液晶ディスプレイで構成されていても良く、液晶ディスプレイが赤色で点滅するとともに数字を表示すれば両方の機能を発揮できる。
また、引き出しセンサ54は、店員がチャンバー51内からボックスBOを引き出したことを検出する。引き出しセンサ54は、ボックスBOに当接してボックスBOが引き出されたことをスティックが傾いて検出するスティックセンサー等を含む接触センサ、投光部と受光部とを有して光が遮られたことを検出する光センサなどを含む。引き出しセンサ54が、店員がチャンバー51内からボックスBOを引き出し再び戻したことを検出すると、通知部52のLEDランプ等が消灯する。
第1実施形態では、各チャンバー51には前後方向(X軸方向)に扉がなく、後述する第1搬送クレーン60のスライドフォーク68(図6参照)がボックスBOをチャンバー51に入れたり、フォークがボックスBOをチャンバー51から出したりする。その際に、スライドフォーク68がボックスBOを出し入れしやすいように、各チャンバー51の底面には、溝状に凹んだフォークガイド57が形成されている。またスライドフォーク68によって、チャンバー51からボックスBOが入っているか取り出されたかを確認するため、各チャンバー51の天面には、ボックスセンサ59が配置されている。なお、各チャンバー51には前後方向(X軸方向)に扉がなかったが、扉を取り付けても良く、扉の開閉で店員がチャンバー51内からボックスBOを引き出したことを検出するようにしてもよい。なお、第1搬送クレーン60がボックスBOを横から保持する機構で、スライドフォーク68を必要としない場合には、各チャンバー51にはフォークガイド57が形成されている必要ない。
<第1搬送クレーンの構成>
図5は、図4で示した第1出荷棚50の背後に設置されている小型の第1搬送クレーン60の正面図である。この小型の第1搬送機60は、例えばスタッカークレーンと呼ばれる前後の走行機能、上下の昇降機能をもったクレーンである。
小型の第1搬送クレーン60は、搬送制御部90に接続される昇降制御部69で制御される。小型の第1搬送クレーン60は、1階の床面にガイドレール62を設けており、天井にも1階のガイドレールに平行にガイドレール62を設けている。このガイドレール62に沿って走行台車63がY軸方向に移動可能に案内される。第1搬送クレーン60の走行台車63は、Y軸方向に一対のマスト65を有しており、そのマスト65に昇降自在に装着された昇降台67と、昇降台67から第1出荷棚50の各チャンバー51内にボックスBOを入れるスライドフォーク68とを有している。スライドフォーク68は、前方向(+X軸方向)に移動する際に、チャンバー51内にボックスBOを入れることができ、後方向(−X軸方向)に移動する際に、チャンバー51内からボックスBOを出すことができる。なお、図示されていないが、別の第1出荷棚50が、後方向(−X軸方向)にも配置されている場合には、スライドフォーク68は、さらに後方向(−X軸方向)に移動する際に、チャンバー51内にボックスBOを入れ、前方向(+X軸方向)に移動する際に、チャンバー51内からボックスBOを出す。なお、第1搬送クレーン60は、複数の位置センサ61を有しており、位置センサ61は、走行台車63の位置、昇降台67の高さ位置及びスライドフォーク68の出し入れ位置の検出している。
これにより、第1搬送クレーン60の前後に配置された一対の第1出荷棚50の複数のチャンバー51に対して、ボックスBOを出し入れすることができる。大型の第1搬送クレーン60fは、図1に示したX軸方向に伸びた第1出荷棚50及び自動倉庫95に対してボックスBOを出し入れすることができるとともに、第1搬送ベルト40及び第2搬送ベルト45とに対してボックスBOを出し入れすることができる。
<受取ロッカーの構成>
次に、受取ロッカー80の外観構成について説明する。図6(A)は、受取ロッカー80の外観構成を示す外観構成図である。図6(A)に示すように、受取ロッカー80は、収納部であるロッカーチャンバー81を複数有している。受取ロッカー80は、常温の収納部、冷蔵の収納部又は冷凍の収納部を有していても良い。第1実施形態では、少なくとも摂氏0度より低いときに冷凍と定義し、摂氏0度以上から第1温度より低いときに冷蔵と定義し、第1温度以上から第1温度よりも高い第2温度までを常温と定義する。このロッカーチャンバー81には、宅配業者によって宅配された荷物が入れられるほかに、店舗100またはそのチェーン店のインターネット経由(いわゆるECサイト)で予め注文された商品を入れた注文箱が入れられる。
また、図6(A)に示したロッカー装置では、複数の収納部は全て同一の形状ではなく、小型の収納部と大型の収納部とがある。ここでは2つの大きさ収納部を示したが、3以上の形状の収納部を設けてもよい。
収納部は、それぞれロック付きの第2扉83を正面側(+X軸側)に備え、収納部が区別できるように第2扉83又はその近傍に“R123”などの収納部番号がふされている。各第2扉83には、不図示のロック・アンロック機構を有している。この第2扉83の開放により、商品又は注文箱を受け取りに来た買い物客は収納部のロッカーチャンバー81から商品又は注文箱を取り出すことができる。またロッカーチャンバー81は、第2扉83の反対側に第1扉82を有している。第1扉82は、第1搬送クレーン60のスライドフォーク68がロッカーチャンバー81に入る際に、開放される。またロッカーチャンバー81は商品又は注文箱が入っているか否かを検出する荷物有無センサ88を含んでもよい。また第1出荷棚50と同様に、スライドフォーク68が商品を出し入れしやすいように、各ロッカーチャンバー81の底面には、溝状に凹んだフォークガイド87が形成されている。なお、第1搬送クレーン60がボックスBOを横から保持する機構の場合にはフォークガイド87が形成されている必要ない。
図6(B)に示されるように、ロッカー制御部89は、受取ロッカー80の正面に収納部と一体的に設けている。搬送制御部90に接続されるロッカー制御部89は、数字キーおよび機能キー等により構成される操作キー89a、画面表示するディスプレイ89b及びスピーカ等を有する。ディスプレイ89は、対話式操作入力又は操作キー89aで操作するための操作情報および入力情報等を表示する。このロッカー制御部89は、受取ロッカー80の収納部の第1扉82及び第2扉83を個別に開閉制御する。買い物客はこの操作キー89aを使って第2扉83を開放させたり、また宅配業者は、空いているロッカーチャンバー81に荷物を入れて暗証番号等でロックしたりする。
第1扉82及び第2扉83は、異常発生時、故障時および保守点検時等の特殊な場合を除き、同時に開放されることはない。すなわち第1扉82が開放しているときは必ず第2扉83は閉鎖しており、第2扉83が開放しているときは必ず第1扉82は閉鎖している。第1扉82及び第2扉83が開放していると、スライドフォーク68がロッカーチャンバー81に入って、買い物客の手腕を怪我させてしまう恐れがあるためである。
<商品搬送システムのブロック図>
次に、図7において第1実施形態の商品搬送システムのブロック図を使って配置する。入退管理装置ENは、買い物客が保持する携帯端末SPによって買い物客の入退室の信号を搬送制御部90に伝達する。入退管理装置ENは近距離通信又は無線通信する通信部E1を有しており、入退管理装置ENと携帯端末SPとは、NFC(Near Field Communication)、RFID(Radio Frequency IDentification)、Bluetooth(登録商標)もしくはWiFi(登録商標)で通信する。携帯端末SPは、入退管理装置ENと通信することに基づいて、入場日時が記録された買い物ファイルPFを電子データとして作成する。買い物ファイルPFには買い物客のID、氏名、購入する商品コード、商品名、購入する商品の数量、及び購入時間などが含まれる。
搬送制御部90は商品表示装置20Aに表示する商品画像23(図2参照)などを伝達する。携帯端末SPは、商品表示装置20Aに表示された識別コード25(図2参照)を読み取る(図9参照)。そして携帯端末SPは、識別コード25及び購入する商品の数量を、Bluetooth(登録商標)又はWiFi(登録商標)などの無線通信を介して、搬送制御部90に送信する。
第1陳列棚30は、マニュピュレータ33、商品撮影カメラ35、自動開閉扉37及びボックス検出センサ39を有し、マニュピュレータ33の動き、商品撮影カメラ35の画像、自動開閉扉37の動き及びボックス検出センサ39の信号を搬送制御部90に送信している。また、これらの信号を回転制御部49にも送信される。
第1搬送ベルト40は、位置決めストッパ41及びベルト等を回線制御する回転制御部49を有し、それらの信号が搬送制御部90及び第1陳列棚30に送信される。
第1出荷棚50は通知部52及び数字表示部53を有し、これらは搬送制御部90及びPOS端末POから信号を受信する。また第1出荷棚50は引き出しセンサ54及びボックスセンサ59を有し、これらが検出した信号が搬送制御部90及び第1搬送クレーン60に送信される。小型の第1搬送クレーン60は複数の位置センサ61及び昇降制御部69を有し、それらの信号が第1出荷棚50、受取ロッカー80及び搬送制御部90に送られる。なお大型の第1搬送クレーン60fの信号は自動倉庫95及び搬送制御部90に送られる。
受取ロッカー80は、第1扉82、第2扉83、荷物有無センサ88及びロッカー制御部89を有し、それらの信号が昇降制御部69及び搬送制御部90に送られる。搬送制御部90は、店舗100内のボックスBOの搬送を制御するため、入退管理装置EN等と通信をするとともに、上述したように携帯端末SPと無線通信するため、bluetooth(登録商標)又はWiFi(登録商標)の通信部91を有している。また搬送制御部90は、店舗100内で正常に動作しているかを管理するため、不図示の管理装置にインターネット等の通信回線を通じてつながっていてもよい。
POS端末POは、買い物客が保持する携帯端末SPと近距離通信する近距離通信レシーバNF及び商品に付けられたICタグもしくはバーコード等を読み取るリーダーREを有している。近距離通信レシーバNFは、NFC又はRFIDにより携帯端末SPと通信し、携帯端末SPから買い物ファイルPFを受信する。またPOS端末POは、店舗100を管理するPOSサーバ(販売情報管理装置)SVとインターネット等の通信回線を通じてつながっている。
<買い物のフロ―チャート>
買い物客が、店舗100の売り場17内に入場して、商品表示装置20Aに表示された商品と第1陳列棚30から商品とを購入し、売り場17から退出するまでの流れを説明する。図8は、第1実施形態の店舗100内で買い物のフローチャートを示したものである。図8を使ってフローチャートを説明するが、符合に関しては、図1から図4を参照されたい。
まず、買い物客が内扉12を開けて売り場17に入ると、そこに入退管理装置ENがあるので、買い物客は保持する携帯端末SPをかざしたりカバン等に携帯端末SPを入れたまま入退管理装置ENの近傍を通り過ぎたりする(ステップS11)。近距離通信又はWiFi等により、携帯端末SPに予めインストールされている買い物アプリが起動する。そして、携帯端末SPに入場日時などを含む買い物ファイルPFが作成される(ステップS12)。また、図9(A)に示されるように、携帯端末SPのディスプレイSP1には、「商品表示装置の商品は、識別コードに携帯端末をかざしてください。」との表示A1が表示され、枠A2に携帯端末SPのカメラの画像が表示される。
買い物客は、商品表示装置20Aに表示された商品を見ながら購入したい商品があると、携帯端末SPで、商品表示装置20Aの識別コード25をかざす(ステップS13)。すでに携帯端末SPのカメラが起動しているため識別コード25を撮影し、携帯端末SPは、図9(B)に示されるように、撮影された商品をディスプレイSP1に表示する。枠A3には商品の写真及びその説明文や料金などが表示される。そして、ディスプレイSP1には「ご購入の商品はいくつですか?」とあるので、枠A4に1〜Nの数字を買い物客は入力する(ステップS14)。買い物客は、商品及び数量が合っているなら決定ボタンA5をクリックし、商品及び数量が合っていないなら取消ボタンA6をクリックする。
決定ボタンA5がクリックされると、携帯端末SPの買い物ファイルPFに商品の識別コード及びその数量が記録される。また決定ボタンA5がクリックされると、無線通信で、その識別コードの商品の購入あったことが携帯端末SPから搬送制御部90に送信され、搬送制御部90はその識別コード25を受け取る(ステップS141)。搬送制御部90は第1搬送クレーン60に識別コードのボックスBOを第1出荷棚50に搬送するように指示する(ステップS142)。複数の買い物客が識別コード25を使って商品購入をしているので、すでに第1出荷棚50に該当する識別コードの商品を入れたボックスBOがチャンバー51に入っていることもある。未だ該当する識別コードの商品を入れたボックスBOが第1出荷棚50になければ、自動倉庫95から大型の第1搬送クレーン60fが該当するボックスBOを取り出し、第2搬送ベルト45にボックスBOを置く。さらに小型の第1搬送クレーン60がボックスBOを第1出荷棚50の空いているチャンバー51に入れる(ステップS143)。複数の商品を識別コードで購入する場合は、ステップS13,S14(S141〜S143)の自動倉庫95からチャンバー51までボックスBOが届くまでの時間が約10〜15秒であり、この時点で買い物客は、一般に未だ買い物途中でありPOS端末POまで来ていない。買い物客は、弁当等を買う場合には第1陳列棚30に向かい、第1陳列棚30から弁当等の商品を不図示のカートもしくはカゴに入れたり手で持ったりする(ステップS15)。
自動倉庫95からチャンバー51までボックスBOが届くまでかかる時間が約10〜15秒であり、この時点で買い物客は、一般に未だ買い物途中でありPOS端末POまで来ていない。買い物客は、弁当等を買う場合には第1陳列棚30に向かい、第1陳列棚30から弁当等の商品を不図示のカートもしくはカゴに入れたり手で持ったりする(ステップS15)。
購入する商品を商品表示装置20Aから携帯端末SPで選んだり及び第1陳列棚30で商品を手に取ったりした後、買い物客は、POS端末POの近距離通信レシーバNFに携帯端末SPをかざす又は近距離通信レシーバNFの上に置く(ステップS16)。近距離通信レシーバNFは、携帯端末SFに記録されている買い物ファイルPFを近距離通信によってPOS端末POに転送する。また買い物ファイルPFは搬送制御部90にも転送される(ステップS17)。この買い物ファイルPFには、図9(B)に示されたように、少なくとも購入商品と数量とが含まれている。すなわち、POS端末POにいる買い物客が購入した購入商品及び数量が搬送制御部90に送られている。
ステップS14を経て、すでに購入商品が入ったボックスBOは第1出荷棚50のいずれかのチャンバー51に搬入されている。店員はどのチャンバー51に購入商品が入っているか一見しただけではわからない。このため、第1出荷棚50の通知部52が点灯し及び数字表示部53が数量を表示する(ステップS144)。図4の第1出荷棚50では、黒丸の通知部52のチャンバー51に購入商品が入っていることを示している。図1で示したように、店員の周囲の3つの第1出荷棚50が配置されているため、50個前後のチャンバー51が用意されている。このため、複数の買い物客が異なる商品を購入していても、搬送制御部90は空いているチャンバー51に識別コード25に対応するボックスBOを搬送できる。
店員は、点灯等している通知部52のチャンバー51からボックスBOを引っ張り出し数字表示部53に指定数量だけ、ボックスBOから商品を取り出す(ステップS18)。店員がボックスBOを引っ張り出すことにより、引き出しセンサ54がボックスBOの引き出しを確認し、店員がボックスBOをチャンバー51に戻すと、通知部52の点灯等及び数字表示部53の数量の表示が消える(ステップS145)。他の買い物客が同じ商品を購入していないのであれば、搬送制御部90は、小型の第1搬送クレーン60a〜60e及び大型の第1搬送クレーン60fにボックスBOを自動倉庫95に戻すように指示する。その後、ボックスBOは自動倉庫の棚に搬入される。
店員は、携帯端末SFで購入した商品をレジ袋に入れるとともに、第1陳列棚30からカート等に入れられた商品の商品コードを店員がPOS端末POのリーダーREで読み取る。POS端末POは、買い物ファイルPFにその商品及び数量のデータを追加する(ステップS19)。店員がすべての購入商品をレジ袋にいれると、POS端末POには購入料金が表示されて、買い物客はすべての購入料金を決済する(ステップS20)。携帯端末SFに電子マネー等での支払い機能があれば、近距離通信レシーバNFを使って支払うことも可能である。またPOS端末POから携帯端末SFに決済された買い物ファイルPFを近距離通信によって転送する。
買い物客は、買い物客は保持する携帯端末SPを入退管理装置ENにかざしたり、カバン等に携帯端末SPを入れたまま入退管理装置ENの近傍を通り過ぎたりする。すると携帯端末SFで起動していたアプリが停止する(ステップS21)。また、買い物ファイルPFに店舗の退出時間が記録されてからアプリが停止してもよい。なお、図8でステップS15及びステップS19が点線になっているのは、買い物客が第1陳列棚30から商品購入せず、商品表示装置20Aでのみ商品を購入する場合には、これらのステップをスキップするからである。
第1実施形態で説明された買い物ファイルPFは、携帯端末SPに記憶され、買い物客がPOS端末POの近距離通信レシーバNFに携帯端末SPをかざして、その買い物ファイルPFがPOS端末PO及び搬送制御部90に転送されていた。携帯端末SPと搬送制御部90とがBluetooth(登録商標)又はWiFi(登録商標)で通信し、買い物客の商品の購入毎に買い物ファイルPFを搬送制御部90に転送してもよい。
<陳列棚への搬送のフロ―チャート>
次に第1陳列棚30の陳列棚31に陳列された商品がなくなった場合の補充に関するフローチャートを説明する。図10は、陳列棚31にボックスを搬送するフローチャートである。
第1陳列棚30の商品撮影カメラ35は、棚31に配置されたボックスBO内の画像を搬送制御部90に送信する(ステップS41)。搬送制御部60は画像処理して、ボックスBO内の商品があるのか無くなったかを判断する(ステップS42)。商品がある場合には、再びステップS41に進み所定期間ごとにボックスBO内の画像を搬送制御部60に送信する。
ボックスBO内の商品が無くなった際には、まず第1陳列棚30の自動開閉扉37が開く(ステップS43)。そしてマニュピュレータ33は、商品が無くなった空ボックスBOを第1搬送ベルト40に移動させる(ステップS44)。ボックス検出センサ39が第1搬送ベルト40の上に空ボックスBOがあることを検出すると、自動開閉扉37が閉まる(ステップS45)。すると第1搬送ベルト40が動き出し空ボックスBOを大型の第1搬送クレーン60fの箇所まで搬送し、大型の第1搬送クレーン60fは空ボックスBOを自動倉庫95へ搬送する(ステップS46)。これで空ボックスBOが第1陳列棚30及び第1搬送ベルト40から取り出される。
次に、自動倉庫95からその商品の入ったボックスBOを大型の第1搬送クレーン60fが第1搬送ベルト40に搬送する(ステップS47)。そして第1搬送ベルト40がストッパ41に当接するまでボックスBOを搬送し、第1搬送ベルト40が停止する(ステップS48)。ボックス検出センサ39がボックスBOを検出すると(ステップS49)、自動開閉扉37が開く(ステップS50)。そしてマニュピュレータ33がボックスBOを第1搬送ベルト40から棚31に搬送する(ステップS51)。そして商品撮影カメラ35は、棚31に配置されたボックスBOの画像を搬送制御部90に送信し、ボックスBOがあることを確認して自動開閉扉37が閉まる(ステップS52)。
なお、空ボックスBOが第1搬送ベルト40から取り去られたら、すぐに商品が詰まったボックスBOを第1搬送ベルト40に載せても良い。例えば、搬送制御部60が、ボックスBO内の商品があるのか無くなったことを判断した後(ステップS42)、搬送制御部90は自動倉庫95からその商品の入ったボックスBOを大型の第1搬送クレーン60fで取り出し図1の一番左側の第2搬送ベルト45に載せる。そして一番左側の小型の第1搬送クレーン60aでボックスBOを保持しておく。そして、空ボックスBOが第1搬送ベルト40から取り去られたら、小型の第1搬送クレーン60aはボックスBOを第1搬送ベルト40に載せて、ステップS48に進めさせてもよい。
<インターネット注文の店舗100でのフロ―チャート>
次に、インターネット等の通信回線を通じて注文者(買い物客)から注文(以下、ネット注文という)を受け付けた後、ECサイト注文の注文者(以下、ネット注文者という)が店舗100でその商品を受け取るまでを説明する。図11はそのフローチャートを説明した図である。なお、このフローチャートは、ネット注文者は小売チェーン店のECサイト又は店舗のECサイトでネット注文し、注文した商品を店舗で受け取るように注文済であることを前提としている。
POS端末POには、サーバSV(図7を参照)からネット注文が入ってくる。そしてPOS端末は、買い物客の決済が終わってしばらくの間入力が無い場合などに、定期的にネット注文状況をPOS端末POの画面に表示する(ステップS61)。店員は、POS端末POに表示されたネット注文状況を見て、買い物客が途絶えた際に、ネット注文の店舗受取の処理をするために不図示のボタン等を押して処理画面に進む(ステップS62)。
例えば図12(A)はPOS端末POに表示されたネット注文処理の画面PO1である。この画面PO1はタッチセンサ付きの画面である。ネット注文処理の画面は、ある時点の注文数を表示する。これは店員にピッキングを開始するように促す表示B1である。例えば「ネット注文で店舗での受け取り注文が13時30分時点で6注文です。ピッキング開始する案件を選択してください。」と表示する。その表示の下側に、ネット注文者の“ID”、“氏名”、商品の“受取時間”及び“備考”を含む注文表B2が表示される。この“備考”の内容は、POS端末POが第1陳列棚30に陳列してある商品等を店員に注意喚起するために表示している。この表B2の左側に、チェックボックスB3が配置されている。図12(A)では、上側の3注文にチェックが入っている。そして画面PO1の最下欄に、ピッキング開始ボタンB4と選択取消ボタンB5とが配置されている。
再び図11のフローチャートに戻り、図12(A)に示される画面PO1を見た店員は、ネット注文の処理案件をチェックボックスB3で選択し、ピッキング開始ボタンB4をクリックする(ステップS63)。すると、搬送制御部90は、POS端末POからネット注文の識別コード25を受け取る(ステップS64)。そして搬送制御部90は、第1搬送クレーン60に識別コード25のボックスBOを、指示があったPOS端末POに近い第1出荷棚50に搬送するように指示する(ステップS65)。その後、第1出荷棚50のチャンバー51に商品が入ったボックスBOが搬入される(ステップS66)。
複数の商品の注文があった場合には、すべての商品のボックスBOが第1出荷棚50に入った際に、搬送制御部90は、POS端末の画面PO1に段ボール箱等の注文箱(不図示)に入れる商品を表示させる(ステップS67)。それと同時に、第1出荷棚50の通知部52が点灯し及び数字表示部53に数量が表示される(ステップS68)。
ステップS67において、POS端末の画面PO1には、例えば図12(B)に示される画面が表示される。図12(B)は、ネット注文の商品を表示するとともに受取ロッカー80に搬送するための指示をする画面である。受取ロッカー80に注文箱を搬送するために、まず画面PO1に、店員に箱詰めを開始するように促す表示B11が表示される。例えば「空いている第1出荷棚のチャンバーに注文箱を入れてください。注文箱を受取ロッカーに搬送します。」の表示である。その表示の下側に、ネット注文者の“ID”及び氏名”の表示B12があり、その下に、ネット注文された、“識別コード25”、“商品名”及び“数量”を含む個別注文表B13が表示される。個別注文票B13には“金額”や合計金額を含んでもよい。上から3行の注文は網掛けが無く、一番下の行の注文は網掛け表示されている。網掛けのない表示は第1出荷棚50に商品があることを示し、網掛け表示は第1陳列棚30に陳列してある商品等であることを示している。このような表示は、店員に商品をピッキングするための注意喚起のためである。この個別注文表B13の下に、注文箱を入れるチャンバー51を指定する表示B14がある。図12(B)では、「A22」と入力されている。店員が空いているチャンバー51のうちの1つを判断し、チャンバー名称を入力している。すでにボックスBOが入っている又は入る予定のチャンバー名称は、入力されないようになっている。チャンバー指定の表示B14の下に、注文箱搬送ボタンB15と前の頁に戻るボタンB16とが配置されている。
再び図11のフローチャートに戻り、図12(B)に示される画面PO1を見た店員は、 店員は第1出荷棚50で通知部52が点灯しているすべてのネット注文商品を注文箱に入れ、さらに第1陳列棚30に陳列してある商品(例えば生鮮食料品)をピッキングして、注文箱に入れる(ステップS69)。そして、チャンバー指定の表示B14に、注文箱をどのチャンバー51に入れたかを指示する(ステップS70)。
次に、搬送制御部90は、第1搬送クレーン60に第1出荷棚50から受取ロッカー80に搬送するように指示する(ステップS71)。図1で示された一番右側の第1搬送クレーン60eによって、注文箱は、受取ロッカー80の空いているロッカーチャンバー81に搬入される(ステップS72)。受取ロッカー80の第1扉82及び第2扉83がロックされた状態で、注文箱は保管される。
その後、ネット注文者が店舗100に来店し、POS端末POで決済する。ネット注文者は、店舗100で現金又は電子マネーで決済してもよいし、ネット注文の際にクレジットカード決済で支払いを済ませておいてもよい。いずれにしても、店員から受取ロッカーのロッカーチャンバー81の名称と、そのロッカーチャンバー81の開封番号を受領する(ステップS73)。
ネット注文者は、注文箱が入っているロッカーチャンバー81の操作キー89aを操作して、開封番号を入力する。そしてネット注文者は、第2扉83のロックを解除して第2扉83を開けて、注文箱を取り出し第2扉83を閉める(ステップS74)。そして、注文箱が取り出されてロッカーチャンバー81にないことを荷物有無センサ88が検出すると、ロッカー制御部89は、第2扉83をロックする(ステップS75)。
上記実施形態では、第1搬送ベルト40がコンベアであったが、スタッカークレーンのような構造であってもよい。またPOS端末と搬送制御部とは別々の装置として説明したが、一体型であってもよい。また受取ロッカーにも第1搬送クレーン60で注文箱等がロッカーチャンバー81に入る構造であったが、店員が直接、注文箱等をロッカーチャンバー81に入れてもよい。また、店舗100がコンビニエンスストアを前提として説明したが、ドラッグストア等にも適用できることは言うまでもない。
<<第2実施形態>>
次に第2実施形態について説明する。第1実施形態と同じ符号は、大きさ等が異なっても同じ機能・作用を行うものである。また、第1実施形態で説明した内容の一部を第2実施形態に組み入れても良いし、その逆に、第2実施形態で説明した内容の一部を第1実施形態に組み入れても良い。
<店舗及び商品搬送システムの概略>
図13は、第2実施形態に係る商品搬送システムを備えた店舗101の全体平面構成図である。第2実施形態の店舗101は、第1実施形態の店舗100の店舗面積と外観形状とは同じである。両者が大きく異なる点は、入退管理装置EN以外にカード発行装置CHが配置されている点、商品表示装置20Aに代えて商品表示装置20Bが配置されている点、第1出荷棚50、第1搬送クレーン60及び自動倉庫95等の配置が異なって点である。さらに両者が大きく異なる点は、第1陳列棚30、第1搬送ベルト40及び第2搬送ベルト45がなくなり、第2陳列棚130及び第3陳列棚132が配置されている点である。
内扉12の近傍に、入退管理装置ENとともにカード発行装置CHが配置されている。第1実施形態では、買い物客がスマートフォン等を持っていない場合には、レジで携帯端末を貸し出しした。第2実施形態では、買い物客が携帯する携帯端末を持っていない場合には、買い物客はカード発行装置CHのボタン等を押して、買い物客毎に異なる固有番号のバーコード等を印刷した印刷カード、又はNFCもしくはRFIDで通信でき且つ固有番号を記憶したICカードを発行する。買い物客は印刷カード又はICカードを保持して商品表示装置20Bで買い物する。
売り場17には、Y軸方向の伸びた商品表示装置20Bが売り場17の中央付近にX軸方向に並行に11台配置されている。またペットボトル等の飲み物を陳列する第2陳列棚130が売り場17の壁面に沿ってY軸方向に、及び弁当、生鮮食品、おにぎり及び調理パンなどを陳列する第3陳列棚132が売り場17の壁面に沿ってX軸方向に配置されている。また第3陳列棚132の裏側つまり壁面側には店員が作業できる通路(空間)がある。
バックヤード19には、Y軸方向に伸びた第1出荷棚50が7台配置されている。その+Y軸側には、第1出荷棚50に並んでY軸方向に伸びた自動倉庫95が配置されている。Y軸方向に伸びた2台の第1出荷棚50で1セットの第1出荷棚になり、1セットの第1出荷棚が対応するように1台のPOS端末POが配置されている。1台のPOS端末POと1セット(2台)の第1出荷棚50との間に、少なくとも一人の店員が配置される。第1出荷棚50と自動倉庫95との間には、ドア付き壁が配置されている。
一対の第1出荷棚50の間には、ボックスもしくは注文箱を格納もしくは取出する、Y軸方向の伸びる小型の第1搬送クレーン60(60b〜60e)が配置されている。第1搬送クレーン60b〜60eは、それぞれの第1出荷棚50にボックスを格納でき、もしくは第1出荷棚50からボックスを取り出すことができる。また店舗101の−X軸側にはY軸方向に伸びた自動倉庫95があり、Y軸方向に伸びた第1搬送クレーン60aが配置されている。また、その+X軸側には、Y軸方向に伸びた第2陳列棚130及びY軸方向に伸びた自動倉庫95が配置される。第1搬送クレーン60a〜60eは、それぞれの自動倉庫95にボックスを格納でき、もしくは自動倉庫95からボックスを取り出すことができる。
第1搬送クレーン60aは、第2陳列棚130へ飲料水等が入ったボックスBOを格納し、もしくは自動倉庫95からボックスを取り出すことができる。第2陳列棚130は受取ロッカー80と似た構造であり、異なる点は、第2扉83が透明であり且つロック機能が無い点、操作キー89a及びディスプレイ89b等を有するロッカー制御部89が無い点である。第3陳列棚132は陳列棚に弁当、生鮮食品、おにぎり及び調理パンなどを載置する。第3陳列棚132は、第1搬送クレーン60aで−Y軸側までボックスBOで運ばれてきた弁当等を、店員が第3陳列棚132の正面側又は裏面側かボックスBOから取り出して陳列する。このため第3陳列棚132は第1搬送クレーン60aでボックスBOを搬送させるように指示する機能しか有していない。
また搬送制御部90は、カード発行装置CH、商品表示装置20B、第1搬送クレーン60、受取ロッカー80、自動倉庫95、及び第2陳列棚130に信号の送受信処理できるように接続されている。商品搬送システムは、搬送制御部90によってこれら装置を制御している。
<商品表示装置の構成>
図14は、売り場17に配置された商品表示装置20Bを正面方向から見た図である。図2で示された商品表示装置20Aと違う点を説明する。
図14において、商品表示装置20Bは、タッチパネル式表示画面21の横のフレームに、キー入力するテンキー27と、固有番号を読み取る読取カメラ28又はNFCもしくはRFIDの通信可能な近距離通信レシーバNF2とが配置されている。カード発行装置CHが固有番号を印刷した印刷カードを発行するのであれば、商品表示装置20Bは読取カメラ28を配置しておけばよい。買い物客は、印刷カードを読取カメラ28の前にかざして固有番号を読み取らせ商品の商品画像23をタッチし、又は商品の商品画像23をタッチしてからカメラ27で固有番号を読み取らせ、商品の数量をテンキー27で入力する。これにより商品が注文されたことを商品表示装置20Bは搬送制御部90に送信する。カード発行装置CHが固有番号を記憶したICカードを発行するのであれば、商品表示装置20Bは近距離通信レシーバNF2を配置しておけばよい。買い物客は、ICカードを近距離通信レシーバNF2の前にかざして固有番号を読み取らせ商品の商品画像23をタッチし、又は商品の商品画像23をタッチしてから近距離通信レシーバNF2で固有番号を読み取らせ、商品の数量をテンキー27で入力する。これにより商品が注文されたことを商品表示装置20Bは搬送制御部90に送信する。買い物客が印刷カード又はICカードを使用する場合は、固有番号に紐づけされた買い物ファイルPFが、POS端末PO又は搬送制御部90に記憶される。
<商品搬送システムのブロック図>
次に、図15において第2実施形態の商品搬送システムのブロック図を使って配置する。
第1実施形態の商品搬送システムのブロック図と異なるところは、カード発行装置CH、第2陳列棚130及び第3陳列棚132がある点、第1陳列棚30、第1搬送ベルト40及び第2搬送ベルト45が無い点である。なお、第2実施形態においても、入退管理装置ENを使い、買い物客が携帯端末SPで買い物ができる。この点は第1実施形態と同じであるため、第2実施形態ではカード発行装置CHを使った機能を特に説明する。
カード発行装置CHは搬送制御部90に接続されており、発行する印刷カード又はICカードに固有番号を搬送制御部90に伝達する。そして搬送制御部90は、固有番号に紐づけされた買い物ファイルPFを作成する。搬送制御部90が固有番号に紐づけされた買い物ファイルPFを作成してから、その固有番号をカード発行装置CHに伝達してもよい。
搬送制御部90は商品表示装置20Bに表示する商品画像23(図14参照)などを伝達する。カメラ27又は近距離通信レシーバNF2で固有番号を読み取り、タッチパネルの表示画面21から注文した商品とテンキー27で入力したその数量が、固有番号とともに、搬送制御部90に送信される。
第2陳列棚130は、第1扉82、第2扉83及び荷物有無センサ88を有し、それらの信号が昇降制御部69及び搬送制御部90に送られる。
第3陳列棚132は、ボックスBOを第1搬送クレーン60aで搬送させるように搬送制御部90に指示するスイッチ等を有する。
POS端末POは、ICカードと近距離通信する近距離通信レシーバNF及び印刷カードを読み取るリーダーREを有している。近距離通信レシーバNFは、ICカードと通信し固有番号を受信し、リーダーREはバーコード等を読んで固有番号を受信する。第2実施形態では、搬送制御部90又はPOS端末POに、固有番号に紐づけされた買い物ファイルPFを記憶する。
<買い物のフロ―チャート>
スマートフォン等の携帯端末を保持しない買い物客が、店舗100の売り場17内に入場して、商品表示装置20Bに表示された商品を購入し、売り場17から退出するまでの流れを説明する。図16は、この店舗内で買い物のフローチャートを示したものである。図16を使ってフローチャートを説明するが、符合に関しては、図13から図15を参照されたい。なお、このフローチャートでは、カード発行装置CHは印刷カードのみ発行する前提で説明する。
買い物客が内扉12を開けて売り場17に入り、そこのカード発行装置CHのボタンなど押すと、バーコード等が印刷された印刷カードがカード発行装置CHから発行される。買い物客はその印刷カードを受け保持する(ステップS81)。
買い物客は、商品表示装置20Bに表示された商品を見ながら購入したい商品があると、商品表示装置20Bの読取カメラ28に印刷カードに印刷されたバーコード等をかざす。そして読取カメラ28は印刷カードの固有番号を読み取る(ステップS82)。次に買い物客は表示画面21の商品画像23をタッチする(ステップS83)。すると表示画面21の商品画像23に「テンキーを使って購入数量を入れてください。」と表示されるので、買い物客はテンキー27で購入する数量を入力し、確認ボタンを押す(ステップS84)。
確認ボタンが押されると、固有番号と紐づけられた買い物ファイルPFがPOS端末PO又は搬送制御部90に作成され、それらのメモリに記憶される。また別の商品の商品画像23をタッチし、数量を入力し確認ボタンを押すと、その買い物ファイルPFが追加される。また搬送制御部90は商品表示装置20Bからその識別コード25を受け取る(ステップS141B)。以下、図8で説明したステップS142からステップS143が実行される。
ステップS84を経た買い物客がカウンタ15まで印刷カードを持ってきて店員に渡し、店員は印刷カードをリーダーREで読み取る(ステップS85)。するとPOS端末PO又は搬送制御部90は、それぞれのメモリに記憶され固有番号に紐づけされた買い物ファイルPFを読み出す(ステップS86)。
店員は、点灯等している通知部52のチャンバー51からボックスBOを引っ張り出し数字表示部53に指定数量だけ、ボックスBOから商品を取り出す(ステップS87)。店員がすべての購入商品をレジ袋にいれると、POS端末POには購入料金が表示されて、買い物客はすべての購入料金を決済する(ステップS88)。
<<第3実施形態>>
次に第3実施形態について説明する。第2実施形態と同じ符号は、大きさ等が異なっても同じ機能・作用を行うものである。同じ符号等の装置の説明は割愛する。また、第1実施形態又は第2実施形態で説明した内容の一部を第3実施形態に組み入れても良いし、その逆に、第3実施形態で説明した内容の一部を第1実施形態又は第2実施形態に組み入れても良い。
<店舗及び商品搬送システムの概略>
図17は、第3実施形態に係る商品搬送システムを備えた店舗102の全体平面構成図である。第3実施形態の店舗102は、第2実施形態の店舗101の店舗面積と外観形状とは同じである。両者が大きく異なる点は、入退管理装置ENしか配置されていない点、商品表示装置20Bに代えて商品表示装置20Cが配置されている点、第1出荷棚50及び自動倉庫95等の配置が異なって点、第1搬送クレーン60に代えて第2搬送クレーン70が配置されている点である。なお、第2搬送クレーン70は第1搬送クレーン60が2階建てに配置されている装置である。
内扉12の近傍に入退管理装置ENが配置されているが、買い物客がスマートフォン等を持っていない場合には、そのまま売り場に進む。
売り場17には、Y軸方向の伸びた商品表示装置20Cが売り場17の中央付近にX軸方向に並行に21台配置されている。またペットボトル等の飲み物を陳列する第2陳列棚130が売り場17の壁面に沿ってY軸方向に、及び弁当、生鮮食品、おにぎり及び調理パンなどを陳列する第3陳列棚132が売り場17の壁面に沿ってX軸方向に配置されている。その第2陳列棚130の裏側つまり壁面側には第2搬送クレーン70aが配置されている。その−X軸側にはY軸方向に伸びた自動倉庫95が配置されている。
バックヤード19には、X軸方向に伸びた第1出荷棚50が3台配置されている。それらの第1出荷棚50の間には自動倉庫95も配置される。さらにその+Y軸側には、X軸方向に伸びた自動倉庫95が配置されている。第1出荷棚50とその+Y軸側の自動倉庫との間には第2搬送クレーン70bが配置されている。X軸方向に伸びた1台の第1出荷棚50に対応するように1台のPOS端末POが配置されている。
第2搬送クレーン70(70a,70b)は、第1搬送クレーン60が2階建てに配置されている。スライドフォーク68を有する昇降台67が2台になることで、搬送量が2倍になっている。第2搬送クレーン70bは、それぞれの第1出荷棚50にボックスを格納でき、もしくは第1出荷棚50からボックスを取り出すことができる。また、第2搬送クレーン70bは、それぞれの自動倉庫95にボックスを格納でき、もしくは自動倉庫95からボックスを取り出すことができる。
<商品表示装置の構成>
図18は、売り場17に配置された商品表示装置20Cを正面方向から見た図である。図2で示された商品表示装置20Aと違う点を説明する。
図18において、商品表示装置20Cは、タッチパネル式表示画面21の横のフレームに、キー入力するテンキー27と、プリンター29とが配置されている。買い物客は、商品の商品画像23をタッチし、商品の数量をテンキー27で入力する。これにより商品が注文されたことを商品表示装置20Cは搬送制御部90に送信するとともに、プリンター29が注文した商品とその数量とを印刷した注文票(紙)を印刷する。買い物客は、その印刷された注文票を保持してPOS端末POに向かう。
<買い物のフロ―チャート>
スマートフォン等の携帯端末を保持しない買い物客が、店舗100の売り場17内に入場して、商品表示装置20Cに表示された商品を購入し、売り場17から退出するまでの流れを説明する。図19は、この店舗内で買い物のフローチャートを示したものである。図19を使ってフローチャートを説明するが、符合に関しては、図17から図18を参照されたい。
図19において、買い物客が内扉12を開けて売り場17に入り、商品表示装置20Cに表示された商品を見ながら購入したい商品があると、商品表示装置20Cの表示画面21の商品画像23をタッチする(ステップS91)。すると表示画面21の商品画像23に「テンキーを使って購入数量を入れてください。」と表示されるので、買い物客はテンキー27で購入する数量を入力し、確認ボタンを押す(ステップS92)。
確認ボタンが押されると、商品表示装置20Cはその商品の識別コード25を出力し、搬送制御部90は商品表示装置20Cからその識別コード25を受け取る(ステップS141C)。以下、図8で説明したステップS142からステップS143が実行される。
ステップS92を経ると、プリンター29は注文した商品とその数量とを印刷した注文票(紙)を印刷する(ステップS93)。さらに別の商品画像23をタッチすると、別の注文票が印刷される。買い物客はカウンタ15まで注文票を持ってきて店員に渡し、店員はすべての注文票をリーダーREで読み取る(ステップS94)。その読み取った信号は搬送制御部90に送信される。
店員は、点灯等している通知部52のチャンバー51からボックスBOを引っ張り出し数字表示部53に指定数量だけ、ボックスBOから商品を取り出す(ステップS94)。店員がすべての購入商品をレジ袋にいれると、POS端末POには購入料金が表示されて、買い物客はすべての購入料金を決済する(ステップS95)。
第2実施形態と比べて、店員はすべての注文票をリーダーREで読み取る必要があり、買い物客はすべての注文票を保持している必要があるが、店舗102ではカード発行装置CHが配置されなくて済む。
<<第4実施形態>>
次に第4実施形態について説明する。第4実施形態は、コンビニエンスストアもしくはドラッグストアなどの小売チェーン店などの小型店舗ではなく、ショッピングセンター又はスーパーマーケット等の大型の店舗200である。第1実施形態から第3実施形態と大きく異なる点は、商品搬送システムが大型化している点、生鮮食料品などを陳列する第4陳列棚134に店員が商品を人手で陳列する点である。さらに大きく異なる点は、売り場とバックヤードとを区分けるレジカウンターの形状でなく、複数に並んだレジカウンター間を買い物客が通り抜けできるレジカウンターの形状である点である。
<商品搬送システムの概要>
第4実施形態における大型店舗200の商品搬送システムの概要を説明する。図20及び図21は、第4実施形態における商品搬送システムの2階全体の概要図である。図20は、商品搬送システムの2階全体を、斜め上方から見た状態を示している。図21は、商品搬送システムの2階全体を、上方から見た状態を示している。
商品搬送システムの一部は、例えば2階に配置される。この商品搬送システムの一部が例えば地下1階にあり、売り場217(図26、図27を参照)が1階にある配置でもよい。なお、商品搬送システムは、後述するすべての自動倉庫又はラインを備える必要はない。
第4実施形態のバックヤード219は、小型段ボール箱(ボックス)が配置される配置棚を有する第1自動倉庫220と、小型段ボール箱より一回り大きな中型段ボール箱(ボックス)が配置される配置棚を有する第2自動倉庫240と、中型段ボール箱より一回り大きな大型段ボール箱(ボックス)が配置される配置棚を有する第3自動倉庫260とを有する。また、第4実施形態の商品搬送システムは、大型段ボール箱より大きな特大段ボールが配置される配置棚を有する第4自動倉庫280を有する。第1自動倉庫220、第2自動倉庫240、第3自動倉庫260及び第4自動倉庫280は、複数の列および段により仕分けられる複数の配置棚を有する。第4実施形態の商品搬送システムは、図7で説明した搬送制御部90で制御される。
図20及び図21では、第1自動倉庫220はバックヤード219にX軸方向に伸びる2行列を有している。また第2自動倉庫240はX軸方向に伸びる4行列を有しており、第3自動倉庫260はX軸方向に伸びる2行列を有しており、第4自動倉庫280はX軸方向に伸びる4行列を有している。第4実施形態では、段ビール箱(ボックス)の大きさで4つの自動倉庫に分けられているが、これは例示であり、2つの自動倉庫に分かれていたり5つの自動倉庫に分かれていたりしても良い。また、自動倉庫は、段ビール箱の大きさではなく、冷凍管理が必要な冷凍用自動倉庫、冷蔵管理が必要な冷蔵用自動倉庫及び常温管理で良い常温用自動倉庫に、3つに分けられていても良い。
第1自動倉庫220には第1クレーン225(図22を参照)が配置され、第2自動倉庫240には第2クレーン245(図23を参照)が配置され、第3自動倉庫260には第3クレーン265(図21を参照)が配置され、第4自動倉庫280には第4クレーン285(図24を参照)が配置される。第1クレーン225、第2クレーン245、第3クレーン265及び第4クレーン285は、商品表示装置20で決定された商品が入った段ボール箱を、各自動倉庫220、240、260及び280の配置棚に配置したり、取り出したりする。
また、第1クレーン225は、第1入庫及び第1出庫ライン210に隣接して配置されている。第2クレーン245は、第2入庫及び第2出庫ライン230に隣接して配置されている。第3クレーン265及び第4クレーン285は、第3入庫及び第3出庫ライン250に隣接して配置されている。
第1入庫及び第1出庫ライン210は、作業者Oがボックスから商品をピッキングする作業領域AL(図21、図25を参照)、作業者Pがボックスから商品をピッキングする作業領域BL(図21、図25を参照)、及び作業者Qがボックスから商品をピッキングする作業領域CL(図21を参照)に伸びている。
また、第2入庫及び第2出庫ライン230は、作業者Oがボックスから商品をピッキングする作業領域AL、作業者Pがピッキングする作業領域BL、及び作業者Qがピッキングする作業領域CLに伸びている。同様に、第3入庫及び第3出庫ライン250は、作業者Oがボックスから商品をピッキングする作業領域AL、作業者Pがピッキングする作業領域BL、及び作業者Qがピッキングする作業領域CLに伸びている。
第1入庫ライン210、第2入庫ライン230及び第3入庫ライン250は、作業者Rが外部から搬入された段ボール箱(ボックス)を各自動倉庫220、240、260及び280に入庫するため、入庫ラインINに伸びている。なお、図20及び図21では、作業領域ALと同様に、各出庫ラインも伸びている。
作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLには、作業者O〜Qの両側にピッキングした商品を売り場217に移送するためのレジケースを入れた、複数のチャンバーを有する第2出荷棚205が配置されている。レジケースは折りたたみ可能なプラスチック製のコンテナが好ましい。またレジケースには追跡できるように識別IDがバーコードやRFICが取り付けられている。作業者O〜Qは、買い物ファイルPFに入れられた商品又は商品表示装置20で注文を受けた商品がすべてレジケースに入れることが完了すると、作業者はそのレジケースを移送ライン270に載置する。この作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLでは、インターネット経由(いわゆるECサイト)で予め注文された商品を入れた注文箱(配送用段ボール箱)が入れられる。また作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLは、第4陳列棚134(図27を参照)に陳列する生鮮食料品を1階の売り場217に移送する際にも使われる。
移送ライン270は、作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLを通過して、業務エレベータ275を介して1階の配送用のバイク又は自動車等の配送車両のある基地218まで伸びている。ECサイトで注文された商品を入れた注文箱は、配送車両で配送される。
さらに移送ライン270は、作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLを通過した後、分岐ライン290につながっている。分岐ライン290は、レジエレベータ295を介して売り場217の1階のレジカウンター215(図26,図27を参照)のある領域まで伸びている。第4実施形態では、レジエレベータ295は、売り場217のレジカウンター215の数に合わせて、5列用意されている。必ずしも必要ではないが、レジエレベータ295でのレジケースの移送の混雑を解消するために、バッファ棚293が用意されていてもよい。
また、入庫ラインINの近傍には、大型エレベータEV及び業務エレベータ276(図21を参照)が配置されている。大型エレベータEV及び業務エレベータ276は、市場又は農場等から届く段ボール等に入った商品を1階から2階へと搬送する。
(第1入庫及び第1出庫ラインの構成)
図22は、図21から第1入庫及び第1出庫ライン210、第1自動倉庫220並びに第1クレーン225を切り出したバックヤード219の平面図である。
第1自動倉庫220はX軸方向に伸びる2行列を有している。その2行列の間に第1クレーン225が移動可能に配置される。第1入庫及び第1出庫ラインは、第1入庫ライン210Fと第1出庫ライン210Rとに分かれており、第1入庫ライン210Fと第1出庫ライン210Rとは、作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLにそれぞれに伸びている。各作業領域において、第1出庫ライン210Rが作業者の手前側(Y軸方向)に配置され、第1入庫ライン210Fが作業者の奥側(Y軸方向)に配置される。第1出庫ライン210Rから出庫されてきた小型段ボール箱は作業領域AL〜CLに届く。作業者O〜Qは、小型段ボール箱に入った複数の商品から必要な数量の商品をピッキングする。その後、小型段ボール箱は、第1出庫ライン210Rからつながっている第1入庫ライン210Fに流れ、食品アイテムを自動倉庫220まで循環させる。
(第2入庫及び第2出庫ラインの構成)
図23は、図21から第2入庫及び第2出庫ライン230、第2自動倉庫240並びに第2クレーン245を切り出したバックヤード219の平面図である。
第2自動倉庫240はX軸方向に伸びる4行列を有している。その2行列の間に第2クレーン245Aが、別の2行列の間に第2クレーン245Bが移動可能に配置される。第2入庫及び第2出庫ラインは、第2入庫ライン230Fと第2出庫ライン230Rとに分かれており、第2入庫ライン230Fと第2出庫ライン230Rとは、作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLにそれぞれに伸びている。各作業領域において、第2出庫ライン230Rが作業者の手前側(Y軸方向)に配置され、第2入庫ライン230Fが作業者の奥側(Y軸方向)に配置される。第2出庫ライン230Rから出庫されてきた中型段ボール箱は作業領域AL〜CLに届く。作業者O〜Qは、中型段ボール箱に入った複数の商品から必要な数量の商品をピッキングする。その後、中型段ボール箱は、第2出庫ライン230Rからつながっている第2入庫ライン230Fに流れ、食品アイテムを第2自動倉庫240まで循環させる。
(第3入庫及び第3出庫ラインの構成)
図23は、図21から第3入庫及び第3出庫ライン250、第3自動倉庫260、第3クレーン265、第4自動倉庫280、並びに第4クレーン285を切り出したバックヤード219の平面図である。
第3自動倉庫260はX軸方向に伸びる2行列を有している。その2行列の間に第3クレーン265Aが移動可能に配置される。第4自動倉庫280はX軸方向に伸びる4行列を有している。その2行列の間に第4クレーン285Aが、別の2行列の間に第4クレーン285Bが移動可能に配置される。第3入庫及び第3出庫ラインは、第3入庫ライン250Fと第3出庫ライン250Rとに分かれており、第3入庫ライン250Fと第3出庫ライン250Rとは、作業領域AL、作業領域BL及び作業領域CLにそれぞれに伸びている。第3出庫ライン250Rから出庫されてきた大型段ボール箱又は特大段ボール箱は作業領域AL〜CLに届く。各作業領域において、第3出庫ライン250Rからつながっている第3入庫ライン250Fへの循環箇所で、作業者O〜Qは、大型段ボール箱又は特大段ボール箱に入った複数の商品から必要な数量の商品をピッキングする。この循環箇所は、作業者の正面側(X軸方向)に配置される。その後、大型段ボール箱又は特大段ボール箱は、第3入庫ライン250Fに流れ、食品アイテムを第3自動倉庫260又は第3自動倉庫280まで循環させる。
(作業領域のライン構成)
図25は、作業領域の拡大図であり、図25(A)がマイナスX軸方向の斜め上方からから見た作業領域AL及びBLであり、図25(B)がプラスX軸方向の斜め上方からから見た作業領域AL及びBLである。
作業者がマイナスX軸方向に向いた状態で、左側に第1入庫及び出庫ライン210が配置され、右側に第2入庫及び出庫ライン230が配置され、正面側に第3入庫及び出庫ライン250が配置されている。第3入庫及び出庫ライン250の幅の長さにもよるが、第3出庫ライン250Rの右上方(プラスZ軸方向)に、第2入庫及び出庫ライン230が配置され、第3入庫ライン250Fの上方(プラスZ軸方向)に、第1入庫及び出庫ライン210が重ねて配置されている。作業者は、正面側を向いた状態で、小型段ボール箱(ボックス)、中型段ボール箱(ボックス)、大型段ボール箱(ボックス)もしくは特大段ボール箱(ボックス)に入っている商品をピッキングすることができる。また、作業者の左右両側に、第2出荷棚205が配置されているため、ピッキングされた商品を第2出荷棚205のチャンバー内のレジケース又は注文箱に入れることも容易である。
なお、第2出荷棚205は、どのレジケースにどの商品を入れるかなどを指示するように、図4で説明した第1出荷棚50のような構成であることが好ましい。つまり通知部52、数字表示部53、ボックスセンサ59等を第2出荷棚205が備えていても良い。またタッチセンサ付きモニター206を配置して、作業者に作業指示を確認できるようにしてもよい。作業者は、モニター206に表示されたインターネットを介して注文された商品を確認し、注文箱に商品を入れることができる。
(売り場及び配送車両基地の構成)
図26及び図27は、第4実施形態における売り場217及び配送車両を配置しておく基地218の全体概要図である。図26は、売り場及び配送車両基地を、斜め上方から見た状態を示している。図27は、売り場217及び配送車両基地218を、上方から見た状態を示している。なお、図26には、売り場217の商品表示装置及び陳列棚が描かれておらず、5列のレジエレベータ295のみが描かれている。配送車両基地218は、例えば1階に配置されてもよいし地下1階に配置されてもよい。
図27に示されるように、店舗200は、買い物客が入退する外扉211とその内側で売り場217につながる内扉212を有する。内扉212の近傍に、売り場17への入退室を管理する入退管理装置ENが2つ配置されている。売り場217には、野菜又は魚肉などの生鮮食料品を陳列する第4陳列棚134、店舗200内で調理された惣菜などを陳列する第5陳列棚136、また弁当、おにぎり又はパン類を陳列する第6陳列棚138が、売り場217の壁などに沿って配置されている。これら第4〜第6陳列棚には、店員が生鮮食料品などを補充している。図示しないが、第1実施形態から第3実施形態で示した第1陳列棚から第3陳列棚が配置され、自動で商品を補充するようにしてもよい。
売り場217には、第1実施形態で説明した商品表示装置20Aが複数配置されている。なお、売り場217に第2実施形態で説明した商品表示装置20B、第3実施形態で説明した商品表示装置20Cが配置されていてもよい。商品表示装置20Aには、お菓子から調味料まで数百種類から数千種類の加工食品が表示さえている。
売り場217には、買い物客が通り抜けできるレジカウンター215が5列配置している。レジカウンター215にはPOS端末POがそれぞれ配置されている。そのレジカウンター215の隣にはレジエレベータ295が配置されている。レジエレベータ296は、商品表示装置20Cで注文を受けた商品を入れたレジケースを搬送してくる。さらに、レジエレベータ295の隣には袋詰めテーブル297が配置されている。レジカウンター215の袋詰めテーブル297の反対側には、買い物客が保持する携帯端末SPと近距離通信する近距離通信レシーバNFが配置されている。第1実施形態において近距離通信レシーバNFは、POS端末POとほぼ同じ位置に配置されていたが、大型の店舗200では買い物客がレジカウンター215に複数人並ぶ可能性を想定し、店員がその買い物客のレジ業務を開示する1,2人前に、その買い物客が携帯端末SPを近距離通信レシーバNFにかざすことを可能にしている。
商品表示装置20Aで注文された商品は、作業領域AL〜CLでレジケースに入れられる。近距離通信レシーバNFでレジカウンター215に並んで買い物の終了の信号を受け取ると、その近距離通信レシーバNFの列のレジエレベ―タ295で、レジケースが移送される。
インターネット等の通信回線を通じて注文を受けた商品は、作業領域AL〜CLで注文箱に入れられて、2階の移送ライン270から業務エレベータ275を介して1階の移送ライン270で移送される。1階の移送ライン270は、配送車両CAの基地218に注文箱を移送する。そこで作業者が各配送車両CAに注文箱を積載する。
<買い物のフロ―チャート>
買い物客が、店舗200の売り場217内に入場して、商品表示装置20Aに表示された商品と第4陳列棚134などから商品とを購入し、売り場217から退出するまでの流れを説明する。図28は、この店舗内で買い物のフローチャートを示したものである。図28を使ってフローチャートを説明するが、符合に関しては、図20から図27を参照されたい。
まず、買い物客が内扉212を開けて売り場217に入ると、買い物客は保持する携帯端末SPをかざしたりカバン等に携帯端末SPを入れたまま入退管理装置ENの近傍を通り過ぎたりする(ステップS211)。近距離通信又はWiFi等により、携帯端末SPに予めインストールされている買い物アプリが起動する。そして、携帯端末SPに入場日時などを含む買い物ファイルPFが作成される(ステップS212)。また、作成された買い物ファイルPFは、近距離通信又はWiFi等により搬送制御部90に送られる。搬送制御部90は、買い物ファイルPFを受信する(ステップS231)。
買い物客は、商品表示装置20Aに表示された商品を見ながら購入したい商品があると、携帯端末SPで、商品表示装置20Aの識別コード25を撮影し、その商品の購入数量を入力する(ステップS213)。そして、購入された商品及びその購入数量が、近距離通信又はWiFi等により搬送制御部90に送られる。搬送制御部90は、購入された商品及びその購入数量を含む買い物ファイルPFを受信する(ステップS232)。搬送制御部90は、既に記憶されている買い物ファイルPFと新たに受信した買い物ファイルPFとを比較し、新たに購入された商品を確認する。
そして、搬送制御部90は、第1クレーン225、第2クレーン245、第3クレーン265及び第4クレーン285に、自動倉庫220,240,260又は280から識別コードに合致する商品が入ったボックスを取り出し、いずれか一つの作業領域AL〜CLに搬送するように指示する(ステップS233)。一旦、ある買い物客の買い物ファイルPFが作業領域ALに搬送されると、その買い物客の商品の購入がすべて終わるまで、すなわち、買い物客がレジカウンター215に行くまで、その買い物客の識別コードに合致する商品が入ったボックスは作業領域ALに搬送される。作業領域AL〜CLでは、識別コードに合致する商品が入ったボックスが届くので、作業者が、その買い物ファイルPF用のレジケースに、商品に付けられたICタグもしくはバーコードをリーダーREで読みながら、ボックスから購入数量分の商品を入れる(ステップS234)。レジケースは第2出荷棚205に入れられている。自動倉庫220,240,260又は280から作業領域AL〜CLまでボックスが届くまでに約20〜30秒かかる。
買い物客は商品表示装置20Aで識別コード25を使って1以上の商品を購入しながら、生鮮食料品などの第4陳列棚134、惣菜などの第5陳列棚136及び弁当などの第6陳列棚138から、生鮮食料品などの商品を不図示のカートもしくはカゴに入れたりする(ステップS214)。買い物客が商品の購入を終えて、図27に描かれた5列のいずれか1つのレジカウンター215に向かう。店舗200の都合又は混雑具合により、2列のレジカウンター215しか開いていない場合や5列のすべてのレジカウンター215が開いている場合がある。買い物客は、ある一列のレジカウンター215に進み、携帯端末SPを近距離通信レシーバNFに携帯端末SPをかざす又は近距離通信レシーバNFの上に置く(ステップS215)。近距離通信レシーバNFは、携帯端末SFに記録されている買い物ファイルPFを近距離通信によってPOS端末POに転送する。またPOS端末POから搬送制御部90へ、特定の買い物ファイルPFを有する買い物客が特定のレジカウンター215に並んでいる情報を転送する。
搬送制御部90は、買い物客がレジカウンター215まで来ている情報に基づいて、買い物ファイルPFに該当するレジケースが第2出荷棚205に入っている、作業領域AL〜CLの作業者に通知する。例えば、第2出荷棚205の通知部や第2出荷棚205の近傍にあるモニター206等を使い、作業者に第2出荷棚205からレジケースを出して移送ライン270に載せるように指示する(ステップS235)。そして、レジケースは、移送ライン270で分岐ライン290まで移送され、5列のレジカウンター215のうちの該当する列のレジエレベータ295に移送される。第2出荷棚205からレジエレベータ295までレジケースが届くまでかかる時間は約15〜25秒である。またレジエレベータ295でレジケースが2階から1階に降りるのにかかる時間は10秒以下である。
この買い物客がPOS端末POの前まで来ると、店員がカートに入れられた生鮮食料品などの商品コードをリーダーREで読み取る(ステップS216)。買い物客が列に並んでいる時間及びレジ業務をしている時間に、レジエレベータ295でレジケースが届けられる。そこで店員は商品表示装置20Aで購入された商品を買い物客に手渡すことができる(ステップS217)。POS端末POには第4陳列棚134〜第6陳列棚138で購入された商品及び商品表示装置20Aで購入された商品の購入料金が表示されて、買い物客はすべての購入料金を決済する(ステップS219)。またPOS端末POから決済された買い物ファイルPFを搬送制御部90に転送する。
その後買い物客は、袋詰めテーブル297で購入した商品を詰め直したりして内扉212に向かう。買い物客は保持する携帯端末SPを入退管理装置ENにかざしたり、カバン等に携帯端末SPを入れたまま入退管理装置ENの近傍を通り過ぎたりする。すると携帯端末SFで起動していたアプリが停止する(ステップS219)。なお、図28でステップS214及びステップS216が点線になっているのは、買い物客が第4陳列棚134から第6陳列棚138から商品を購入せず、商品表示装置20Aでのみ商品を購入する場合は、これらのステップをスキップするからである。買い物客が第4陳列棚134から第6陳列棚138から商品を購入し商品表示装置20Aで商品を購入しない場合には、ステップS213、S217、S232〜S236がスキップされる。ステップS215で、携帯端末SPを近距離通信レシーバNFに携帯端末SPをかざし、その買い物客がPOS端末POに到着すると、POS端末POには“レジケース無し”と表示される。
図示していないが、近距離通信レシーバNFをPOS端末POにも配置していることが好ましい。買い物客が、携帯端末SPを近距離通信レシーバNFに携帯端末SPをかざすことを忘れた場合(ステップS215をスキップした場合)のためである。この場合、レジケースがレジエレベータ295で届けられるまでの時間が必要であるが、店員がカートに入れられた生鮮食料品などの商品コードをリーダーREで読み取っている最中(ステップS216)に、レジケースが届けられる場合もある。
<インターネット注文の店舗200でのフロ―チャート>
第4実施形態のように大型の店舗200における、インターネット等の通信回線を通じてネット注文に関して説明する。図29はそのフローチャートを説明した図である。図11のフローチャートとは異なり、図29のフローチャートは、ネット注文者がECサイトでネット注文し、注文した商品を自宅で受けることを前提としている。またこのネット注文の処理は、作業領域AL〜CLの作業者及び配送車両基地218の作業者によって作業される。なお、第4実施形態では図示していないが、店舗100と同様に、店舗内に受取ロッカーが配置されていれば店舗200でも、図11で説明したと同様な処理は可能である。
サーバSVから受け取ったネット注文に基づいて、搬送制御部90は、買い物客の注文が少ない場合などに、定期的にネット注文状況をモニター206の画面に表示する(ステップS261)。作業者は、モニター206に表示されたネット注文状況を見て、買い物客が途絶えた際に、不図示のピッキング開始ボタンをクリックする(ステップS262)。すると、搬送制御部90は、ネット注文の識別コードに基づいて、第1クレーン225〜第4クレーン285に該当する商品の入ったボックスを、指示があったモニター206の作業領域AL、BL又はCLに搬送するように指示する(ステップS263)。その後、いずれかの作業領域の出庫ライン210、230,250に商品が入ったボックスが搬入される(ステップS264)。
作業者は、複数の商品の注文があった場合には、商品に付けられたICタグもしくはバーコードをリーダーREで読み取りながら、すべての商品を段ボール箱等の注文箱(不図示)に入れる(ステップS265)。すべての商品が注文箱に箱付けされると、搬送制御部90は、モニター206に“ピッキング完了”と“完了ボタン”を表示させる。そして作業者は、“完了ボタン”をクリックし、商品が入った注文箱を移送ライン270に載せる(ステップS266)。すると、注文箱が移送ライン270で配送車両基地218まで送られる(ステップS267)。配送車両基地218の作業者は移送ライン270から配送車両に注文箱を詰め込む。詰め込む際には、タグ等によって自動的に配送車両に積み込まれた終了信号が、搬送制御部90に送られる(ステップS268)。
15、215 … レジカウンター
17、217 … 売り場
19、219 … バックヤード
20(20A、20B、20C) … 商品表示装置
23 … 商品画像、 25 … 識別コード
30 … 第1陳列棚、 31 … 棚、
33 … マニュピュレータ、 35 … 商品撮影カメラ
37 … 自動開閉扉、 39 … ボックス検出センサ
40 … 第1搬送ベルト、 41 … 位置決めストッパ、 49 … 回転制御部
50、205 … 出荷棚(第1出荷棚、第2出荷棚)
51 … チャンバー、52 … 通知部、 53 … 数字表示部
54 … 引き出しセンサ、 57 … フォークガイド、 59 … ボックスセンサ
60 …第1搬送クレーン、 61 … 位置センサ、 69 … 昇降制御部
70 …第2搬送クレーン
80 … 受取ロッカー、 81 … ロッカーチャンバー
82 … 第1扉、 83 … 第2扉
88 … 荷物有無センサ、 89 … ロッカー制御部
90 … 搬送制御部、 91 … 通信部、 95 … 自動倉庫
100、200 … 店舗
130 … 第2陳列棚 132 … 第3陳列棚
134 … 第4陳列棚 136 … 第5陳列棚 138 … 第5陳列棚
206 … モニター
210F … 第1入庫ライン、210R … 第1出庫ライン
220 … 第1自動倉庫、 25 … 第1クレーン
230F … 第2入庫ライン、230R … 第2出庫ライン
240 … 第2自動倉庫、 45A … 第2クレーン
250 … 第3入庫及び第3出庫ライン、 60、280 … 第3自動倉庫
265 … 第3クレーン
270 … 移送ライン、275 … 業務エレベータ
285 … 第4クレーン
290 … 分岐ライン、295 … レジエレベータ
AL、BL、CL … 作業領域
EN … 入退管理装置、E1 … 通信部
NF … 近距離通信レシーバ、SP … 携帯端末、PF … 買い物ファイル
CH … カード発行装置

Claims (13)

  1. レジカウンターと売り場と該売り場とは異なるバッグヤードとを含む店舗で使用される商品搬送システムであって、
    前記売り場に配置され、買い物客に商品を表示する表示画面を有する商品表示装置と、
    前記バックヤードに配置され、前記商品を入れたボックスを保管する倉庫と、
    前記バッグヤードに配置され、前記ボックスを一時的に載置する複数のチャンバーを有する出荷棚と、
    前記ボックスを前記倉庫から前記出荷棚まで搬送する第1搬送装置と、
    買い物客が前記商品表示装置を使って前記商品の購入を決定すると、前記商品の識別コードを受信し、前記倉庫から前記第1搬送装置を使って前記出荷棚の前記チャンバーまで前記ボックスを搬送させる搬送制御部と、
    を備える商品搬送システム。
  2. 前記商品表示装置は前記表示画面に前記商品に関する識別コードを表示し、
    前記搬送制御部は、前記買い物客が所持する携帯端末と無線接続する通信部を含み、前記携帯端末で前記商品表示装置に表示された前記識別コードを読み取られた後、前記通信部を介してその識別コードを受信する、請求項1に記載の店舗内の商品搬送システム。
  3. 前記店舗の売り場の入り口周辺に配置され、前記売り場に入る際に前記買い物客が所持する前記携帯端末に買い物ファイルを作成させる入室管理装置を備え、
    前記買い物ファイルに前記識別コードが記録される請求項2に記載の店舗内の商品搬送システム。
  4. 前記レジカウンターに配置され、前記商品の購入のための決済を行うとともに前記携帯端末から前記買い物ファイルを受信するPOS端末を備え、
    前記出荷棚は、店員が取るべき商品が入った前記チャンバーを知らせる通知部を前記チャンバー毎に有し、
    前記POS端末が前記買い物ファイルを受信した際に、前記通知部は、前記買い物ファイル内の前記識別コードに対応する前記ボックスが入っているチャンバーを通知する請求項3に記載の店舗内の商品搬送システム。
  5. 前記店舗の売り場の入り口周辺に配置され、前記売り場に入る際に前記買い物客が保持するカードを発行するカード発行装置を備え、
    前記商品表示装置の前記表示画面はタッチパネル式であり且つ前記カードの固有番号を読み取る読取部を有し、前記表示画面に表示された前記商品をタッチすると前記商品に関する識別コードを前記搬送制御部に送信し、
    前記搬送制御部は、前記識別コードを受信し、且つ前記カードを発行する際に作成された買い物ファイルに前記識別コードの前記商品を追加する、請求項1に記載の店舗内の商品搬送システム。
  6. 前記出荷棚は、店員が取るべき商品が入った前記チャンバーを知らせる通知部を前記チャンバー毎に有し、
    前記POS端末が前記固有番号を読み取った際に、前記通知部は、前記買い物ファイル内の前記識別コードに対応する前記ボックスが入っているチャンバーを通知する請求項5に記載の店舗内の商品搬送システム。
  7. 前記出荷棚は、店員が取るべき商品の数量を表示する数量表示部、及び前記ボックスを前記チャンバーから取り出したことを検出する検出器を前記チャンバー毎に有する請求項4又は請求項6に記載の店舗内の商品搬送システム。
  8. 前記検出器が前記ボックスを取り出したことを検出し、再び前記チャンバーに前記ボックスが戻ってくると、前記搬送制御部は、前記ボックスを前記倉庫に搬送する請求項7に記載の店舗内の商品搬送システム。
  9. 前記売り場に配置され、前記商品表示装置に表示されない商品を前記売り場側に陳列する陳列棚と、
    前記陳列棚の前理売り場側の反対の裏側に配置され、前記食料品を搬送する第2搬送装置と、
    前記陳列棚の前記食料品を撮影する撮影部と、を備え、
    前記搬送制御部は、前記撮影部で撮影された前記食料品が所定数以下になった際に、前記第2搬送装置を使って前記食料品を前記陳列棚に陳列させる請求項1から請求項8のうちのいずれか一項に記載の店舗内の商品搬送システム。
  10. レジカウンターと売り場と該売り場とは異なるバッグヤードとを含む店舗で使用される商品搬送システムであって、
    前記レジカウンターに配置され、インターネットを介して注文された商品を表示するPOS端末と、
    前記バッグヤードに配置され、前記商品を入れたボックスを一時的に載置する複数のチャンバーを有する出荷棚と、
    前記バックヤードに配置され、複数の商品を入れたボックスを倉庫から前記出荷棚まで搬送する第1搬送装置と、
    注文された前記商品を入れた注文箱を注文者が受け取りに来るまで保管する受取ロッカーと、
    前記POS端末で前記商品が表示された後、前記倉庫から前記第1搬送装置を使って前記出荷棚の前記チャンバーまで前記ボックスを搬送させるとともに、前記インターネットを介して注文された商品を注文箱に入れた後、前記第1搬送装置を使って前記注文箱を前記受取ロッカーまで搬送させる搬送制御部と、
    を備える、店舗内の商品搬送システム。
  11. 前記商品を入れたレジケースを前記出荷棚から前記レジカウンターの隣まで搬送する第3搬送装置を備え、
    前記搬送制御部は、前記買い物客が前記レジカウンターに並んでいる信号を受け取ると、前記第3搬送装置に前記レジケースを前記レジカウンターの隣まで移送するように指示する請求項1に記載の店舗内の商品搬送システム。
  12. 前記第1搬送装置は、前記倉庫に複数の種類の前記ボックスを入庫する入庫ラインと、前記倉庫から前記ボックスを出庫する出庫ラインと、を含み、
    作業員が前記出庫ラインから出庫されてきた前記ボックスから前記商品を取り出し箱詰めするため、前記出荷棚が配置された領域で、前記出庫ラインと前記入庫ラインとがつながって前記ボックスを循環させる請求項1に記載の店舗内の商品搬送システム。
  13. 前記出荷棚が配置された領域に配置され、インターネットを介して注文された商品を表示するモニターと、
    前記モニターで前記商品が表示され、前記インターネットを介して注文された商品が注文箱に入れられた後、前記注文箱を、前記出荷棚が配置された領域から搬送車まで移送する移送ラインと、備える請求項11又は請求項12に記載の店舗内の商品搬送システム。
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