JP2018155326A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents
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Abstract
【課題】テンショナから作動油がにじみ漏れる現象が生じにくい油圧式オートテンショナを提供する。【解決手段】シリンダ11に上下に移動可能に挿入されたロッド12と、ロッド12を上方に付勢するリターンスプリング14と、ロッド12に負荷される下向きの力をシリンダ11の内部の作動油で緩衝する油圧ダンパ機構15と、ロッド12の移動に伴って摺接するようにシリンダ11の上端開口の内周に取り付けられた環状のオイルシール16とを備える油圧式オートテンショナ1において、シリンダ11の内部からオイルシール16の摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油を吸収するオイル吸収体34をオイルシール16の上側に設けた。【選択図】図2
Description
この発明は、作動油を用いて減衰力を発生する油圧式オートテンショナに関する。
自動車の補機、たとえばオルタネータやカーエアコンやウォータポンプなどは、その回転軸がエンジンのクランクシャフトに補機ベルトで連結され、その補機ベルトを介して駆動される。この補機ベルトの張力を適正範囲に保つために、一般に、支点軸を中心として揺動可能に設けたプーリアームと、そのプーリアームに回転可能に取り付けたテンションプーリと、そのテンションプーリを補機ベルトに押さえ付ける方向にプーリアームを付勢するオートテンショナとからなる張力調整装置が使用される。
この張力調整装置に組み込まれる油圧式オートテンショナとして、例えば、特許文献1,2に記載のものが知られている。これらの油圧式オートテンショナは、上端が開口し、下端が閉塞したシリンダと、そのシリンダに上下に移動可能に挿入されたロッドと、そのロッドを上方に付勢するリターンスプリングとを有し、補機ベルトの張力が変動すると、その補機ベルトの張力とリターンスプリングの付勢力がつりあう位置までロッドが移動して補機ベルトの張力変動を吸収する。
また、この油圧式オートテンショナは、補機ベルトからロッドに負荷される下向きの力を、シリンダの内部の作動油で緩衝する油圧ダンパ機構を有する。また、油圧ダンパ機構の作動油をシリンダ内に密封するため、シリンダの上端開口の内周には、ロッドの移動に伴って摺接する環状のオイルシールが取り付けられている。
上記の油圧式オートテンショナは、シリンダの上端開口の内周に取り付けたオイルシールで、シリンダ内の作動油を密封している。ところが、長期にわたって油圧式オートテンショナを使用したときに、油圧式オートテンショナから微量の作動油がにじみ漏れ、そのにじみ漏れが継続することで、作動油が補機ベルトや周辺部品に付着する場合があることが判明した。作動油が補機ベルトや周辺部品に付着すると、補機ベルトの滑りや周辺部品の動作不良の原因となる。
そこで、本願の発明者が、油圧式オートテンショナから微量の作動油がにじみ漏れる原因を調査したところ、自動車の補機ベルトの張力変動に応じてロッドが上下に移動するとき、ロッドの移動に伴うオイルシールの摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じ、その掻き出し作用によって作動油が油圧式オートテンショナからにじみ漏れる現象が起きていることを見出した。
特に、近年、車両の低燃費化を図るため、補機ベルトの低フリクション化が求められており、これに伴い、補機ベルトの張力も低く設定される傾向にある。その一方で、補機ベルトで駆動される補機の負荷は、増加する傾向にある。そのため、補機ベルトの振幅が大きくなりやすく、油圧式オートテンショナの伸縮ストロークも大きくなる傾向にあり、オイルシールの摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じやすくなっている。
この発明が解決しようとする課題は、テンショナから作動油がにじみ漏れる現象が生じにくい油圧式オートテンショナを提供することである。
上記課題を解決するため、この発明では、以下の構成の油圧式オートテンショナを提供する。
上端が開口し、下端が閉塞したシリンダと、
前記シリンダに上下に移動可能に挿入されたロッドと、
前記ロッドを上方に付勢するリターンスプリングと、
前記ロッドに負荷される下向きの力を前記シリンダの内部の作動油で緩衝する油圧ダンパ機構と、
前記ロッドの移動に伴って摺接するように前記シリンダの上端開口の内周に取り付けられた環状のオイルシールと、を備える油圧式オートテンショナにおいて、
前記シリンダの内部から前記オイルシールの摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油を吸収するオイル吸収体を前記オイルシールの上側に設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
上端が開口し、下端が閉塞したシリンダと、
前記シリンダに上下に移動可能に挿入されたロッドと、
前記ロッドを上方に付勢するリターンスプリングと、
前記ロッドに負荷される下向きの力を前記シリンダの内部の作動油で緩衝する油圧ダンパ機構と、
前記ロッドの移動に伴って摺接するように前記シリンダの上端開口の内周に取り付けられた環状のオイルシールと、を備える油圧式オートテンショナにおいて、
前記シリンダの内部から前記オイルシールの摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油を吸収するオイル吸収体を前記オイルシールの上側に設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
このようにすると、ロッドの移動に伴うオイルシールの摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じたときに、シリンダの内部からオイルシールの摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油は、オイルシールの上側のオイル吸収体で吸収される。そのため、長期にわたって油圧式オートテンショナを使用したときにも、油圧式オートテンショナからの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
前記オイル吸収体は、環状の前記オイルシールの上側に配置された環状体を採用すると好ましい。
このようにすると、オイル吸収体が環状なので、環状のオイルシールの摺接部分のいずれの周方向位置からにじみ出た作動油も確実に吸収することができる。そのため、油圧式オートテンショナをいずれの方向に傾けた姿勢で取り付けても、油圧式オートテンショナからの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
前記オイル吸収体は、多数の繊維で構成されたものを採用することができる。
このようにすると、オイル吸収体で吸収可能なオイルの量が多いため、長期にわたり、油圧式オートテンショナからの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
前記繊維として、合成樹脂繊維を用いると好ましい。
このようにすると、作動油による繊維の膨潤や溶解を防止することができる。
前記オイル吸収体は、前記オイルシールの上側に接着剤で固定すると好ましい。
このようにすると、外部から油圧式オートテンショナに加わる振動によってオイル吸収体が脱落するのを効果的に防止することが可能となる。
この発明の油圧式オートテンショナは、ロッドの移動に伴うオイルシールの摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じたときに、シリンダの内部からオイルシールの摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油を、オイルシールの上側のオイル吸収体で吸収する。そのため、長期にわたって油圧式オートテンショナを使用したときにも、油圧式オートテンショナからの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
図1に、この発明の第1実施形態の油圧式オートテンショナ1を組み込んだ張力調整装置を示す。この張力調整装置は、ベルト2に接触するテンションプーリ3と、テンションプーリ3を支持するプーリアーム4と、テンションプーリ3をベルト2に押さえ付ける方向にプーリアーム4を付勢する油圧式オートテンショナ1とを有する。ベルト2は、図示しないクランクシャフトの回転をオルタネータやウォータポンプ等の補機に伝達する補機ベルトである。
油圧式オートテンショナ1の下部連結片5は下部連結軸6を介してエンジンブロック7(図2参照)に回動可能に連結されている。油圧式オートテンショナ1の上部連結片8は上部連結軸9を介してプーリアーム4に回動可能に連結されている。プーリアーム4は、エンジンブロック7に固定された支点軸10を中心に揺動可能に支持されている。
図2に示すように、油圧式オートテンショナ1は、シリンダ11と、シリンダ11に上下に移動可能に挿入されたロッド12と、ロッド12の上端に固定されたばね座13と、ばね座13を介してロッド12を上方に付勢するリターンスプリング14と、ロッド12に負荷される下向きの力をシリンダ11の内部の作動油で緩衝する油圧ダンパ機構15と、シリンダ11の上端開口の内周に取り付けられた環状のオイルシール16とを有する。
シリンダ11は、上端が開口し、下端が閉塞した筒状に形成されている。シリンダ11の下端には、下部連結片5が一体に設けられている。下部連結片5には、下部連結軸6を回動可能に支持する軸受17が組み込まれている。シリンダ11の外周には、リターンスプリング14の下端を支持するフランジ部18が一体に設けられている。シリンダ11は、アルミ合金で形成されている。
油圧ダンパ機構15は、シリンダ11内に嵌め込まれた鋼製のスリーブ19と、スリーブ19内に上下に摺動可能に挿入されたプランジャ20と、プランジャ20の下側に形成された圧力室21と、プランジャ20の上側に形成されたリザーバ室22と、圧力室21とリザーバ室22の間を連通する油通路23と、油通路23のリザーバ室22側から圧力室21側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ24と、プランジャ20とスリーブ19の摺動面間に形成されたリーク隙間25とからなる。
圧力室21は、作動油で満たされ、リザーバ室22には、空気と作動油が上下二層に収容されている。油通路23は、プランジャ20の内部を上下に貫通して形成されている。チェックバルブ24は、油通路23の圧力室21側の端部に配置されている。リーク隙間25の大きさは微小であり、プランジャ20の外周の円筒面とスリーブ19の内周の円筒面の半径差で0.015〜0.080mmの範囲に設定されている。プランジャ20は、圧力室21に組み込まれたプランジャスプリング26で上方に付勢されている。プランジャ20はロッド12の下端を支持しており、ロッド12が上下に移動するとき、そのロッド12と一体にプランジャ20が上下に移動するようになっている。
ロッド12のシリンダ11内への挿入部分の外周には、ウェアリング27が取り付けられている。ウェアリング27は、ロッド12の位置がシリンダ11の中心からずれないようにシリンダ11の内周で案内されている。ウェアリング27には、作動油を通過させる貫通孔28が設けられている。
ばね座13は、上部連結片8と、上部連結片8の下端外周に形成されたフランジ部29とを有し、そのフランジ部29でリターンスプリング14の上端を受けている。上部連結片8には、上部連結軸9を回動可能に支持する軸受30が組み込まれている。また、ばね座13には、シリンダ11の外径側に対向するようにフランジ部29から下方に延びる外側円筒部31を有する。リターンスプリング14は、シリンダ11の外径よりも大きい内径をもつ円筒コイルばねであり、シリンダ11の外径側に同軸に配置されている。
図3に示すように、シリンダ11の上端開口の内周には、スリーブ19と嵌合する面よりも大きい内径を有する円筒状のシール嵌合面32が形成され、そのシール嵌合面32にオイルシール16が締め代をもって嵌合している。オイルシール16は、ロッド12の移動に伴ってロッド12の外周に摺接するゴム製のリップと、そのリップを支持する環状の芯金とを有する周知の構成のものである。オイルシール16は、シリンダ11の上端開口の内周に装着した止め輪33で上方への移動が規制されている。
止め輪33の上面には、オイル吸収体34が固定されている。オイル吸収体34は、環状のオイルシール16の上側に配置された環状のシートである。オイル吸収体34は、多数の繊維で構成されている。繊維は、再生繊維(レーヨン、アセテートなど)や天然繊維(綿、絹、麻、羊毛など)を用いることができるが、合成樹脂繊維を用いると好ましい。合成樹脂繊維としては、ナイロンなどのポリアミド樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂が挙げられる。合成樹脂繊維を用いると、作動油による繊維の膨潤や溶解を防止することができ、かつ低コストである。
図4に示すように、オイル吸収体34は、止め輪33の上面に接着剤35で固定されている。オイル吸収体34の内径側端部は、止め輪33の内径側端部よりも内径側に突出している。
次に、この油圧式オートテンショナ1の動作例を説明する。
図1に示すベルト2の張力が小さくなると、リターンスプリング14の付勢力によって、ロッド12がスリーブ19から突出する方向にロッド12が移動し、ベルト2の弛みを吸収する。このとき、図2に示す圧力室21の容積が拡大するので、チェックバルブ24が開き、リザーバ室22内の作動油が油通路23を通って圧力室21に流入する。
一方、図1に示すベルト2の張力が大きくなると、そのベルト2の張力によって、ロッド12がスリーブ19内に押し込まれる方向にロッド12が移動し、ベルト2の緊張を吸収する。このとき、図2に示す圧力室21の容積が縮小するので、チェックバルブ24が閉じ、圧力室21内の作動油がリーク隙間25を通って流出し、その作動油の粘性抵抗によってダンパ作用を生じる。
ところで、上記の油圧式オートテンショナ1は、シリンダ11の上端開口の内周に取り付けたオイルシール16で、シリンダ11内の作動油を密封している。ここで、ベルト2の張力変動に応じてロッド12が上下に移動するとき、ロッド12の移動に伴うオイルシール16の摺接部分(オイルシール16とロッド12の接触部分)で作動油の掻き出し作用が生じることがある。特に、近年、車両の低燃費化を図るため、ベルト2の低フリクション化が求められており、これに伴い、ベルト2の張力も低く設定される傾向にある。その一方で、ベルト2で駆動される補機の負荷は、増加する傾向にある。そのため、ベルト2の振幅が大きくなりやすく、油圧式オートテンショナ1の伸縮ストロークも大きくなる傾向にあり、オイルシール16の摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じやすくなっている。そして、長期にわたって油圧式オートテンショナ1を使用したときに、オイルシール16の摺接部分で掻き出された作動油が油圧式オートテンショナ1からにじみ漏れ、そのにじみ漏れが継続することで、作動油がベルト2や周辺部品に付着する可能性がある。作動油がベルト2や周辺部品に付着すると、ベルト2の滑りや周辺部品の動作不良の原因となる。
この問題に対し、この油圧式オートテンショナ1は、ロッド12の移動に伴うオイルシール16の摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じたときに、シリンダ11の内部からオイルシール16の摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油を、オイルシール16の上側のオイル吸収体34で吸収する。そのため、長期にわたって油圧式オートテンショナ1を使用したときにも、油圧式オートテンショナ1からの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
また、この油圧式オートテンショナ1は、環状のオイル吸収体34を採用しているので、環状のオイルシール16の摺接部分のいずれの周方向位置からにじみ出た作動油も確実に吸収することができる。そのため、油圧式オートテンショナ1をいずれの方向に傾けた姿勢で取り付けても、油圧式オートテンショナ1からの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
また、この油圧式オートテンショナ1は、多数の繊維で構成されたものを採用しているので、オイル吸収体34で吸収可能なオイルの量が多い。そのため、長期にわたり、油圧式オートテンショナ1からの作動油のにじみ漏れを防止することができる。
また、この油圧式オートテンショナ1は、オイル吸収体34を接着剤35で固定しているので、外部から油圧式オートテンショナ1に加わる振動によってオイル吸収体34が脱落するのを効果的に防止することが可能となっている。
図5、図6に、この発明の第2実施形態の油圧式オートテンショナ1を示す。第1実施形態に対応する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、油圧ダンパ機構15は、ロッド12の外周に摺接するようにシリンダ11内に固定された鋼製のスリーブ40と、スリーブ40の内側に形成された圧力室21と、スリーブ40とシリンダ11の間に形成されたリザーバ室22と、圧力室21とリザーバ室22の間を連通する油通路23と、油通路23のリザーバ室22側から圧力室21側への作動油の流れのみを許容するチェックバルブ24と、ロッド12とスリーブ40の摺動面間に形成されたリーク隙間25とからなる。リーク隙間25の大きさは微小であり、ロッド12の外周の円筒面とスリーブ40の内周の円筒面の半径差で0.015〜0.080mmの範囲に設定されている。
スリーブ40はシリンダ11内に同軸に挿入され、そのスリーブ40の下部外周が、シリンダ11の内底面41に形成されたスリーブ嵌合凹部42に圧入されている。油通路23は、スリーブ嵌合凹部42とスリーブ40の嵌合面間に形成されている。チェックバルブ24は、スリーブ40の下端に圧入されている。
リターンスプリング14は、シリンダ11の内径よりも小さい外径をもつ円筒コイルばねであり、シリンダ11の内径側に同軸に配置されている。リターンスプリング14の下端はシリンダ11の内底面41で支持され、リターンスプリング14の上端はばね座13を上方に押圧している。
ばね座13は、リターンスプリング14の上端を受ける端板43と、端板43から上方に突出するように設けられた上部連結片8と、シリンダ11の内径側に対向するように端板43から下方に延びる内側円筒部44と、シリンダ11の外径側に対向するように端板43から下方に延びる外側円筒部45とを有する。
シリンダ11の上端開口の内周には、オイルシール16が締め代をもって嵌合している。オイルシール16は、ロッド12の移動に伴って内側円筒部44の外周に摺接するゴム製のリップと、そのリップを支持する環状の芯金とを有する周知の構成のものである。
オイルシール16の上面には、環状のオイル吸収体34が固定されている。オイル吸収体34は、多数の繊維で構成されている。繊維は、再生繊維(レーヨン、アセテートなど)や天然繊維(綿、絹、麻、羊毛など)を用いることができるが、合成樹脂繊維を用いると好ましい。オイル吸収体34は、オイルシール16の上面に接着剤35で固定されている。
この油圧式オートテンショナ1も、第1実施形態と同様、ロッド12の移動に伴うオイルシール16の摺接部分で作動油の掻き出し作用が生じたときに、シリンダ11の内部からオイルシール16の摺接部分(オイルシール16と内側円筒部44の接触部分)を通って上方ににじみ出た作動油を、オイルシール16の上側のオイル吸収体34で吸収する。そのため、長期にわたって油圧式オートテンショナ1を使用したときにも、油圧式オートテンショナ1からの作動油のにじみ漏れを防止することができる。その他も作用効果も第1実施形態と同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 油圧式オートテンショナ
11 シリンダ
12 ロッド
14 リターンスプリング
15 油圧ダンパ機構
16 オイルシール
35 接着剤
34 オイル吸収体
11 シリンダ
12 ロッド
14 リターンスプリング
15 油圧ダンパ機構
16 オイルシール
35 接着剤
34 オイル吸収体
Claims (5)
- 上端が開口し、下端が閉塞したシリンダ(11)と、
前記シリンダ(11)に上下に移動可能に挿入されたロッド(12)と、
前記ロッド(12)を上方に付勢するリターンスプリング(14)と、
前記ロッド(12)に負荷される下向きの力を前記シリンダ(11)の内部の作動油で緩衝する油圧ダンパ機構(15)と、
前記ロッド(12)の移動に伴って摺接するように前記シリンダ(11)の上端開口の内周に取り付けられた環状のオイルシール(16)と、を備える油圧式オートテンショナにおいて、
前記シリンダ(11)の内部から前記オイルシール(16)の摺接部分を通って上方ににじみ出た作動油を吸収するオイル吸収体(34)を前記オイルシール(16)の上側に設けたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。 - 前記オイル吸収体(34)は、環状の前記オイルシール(16)の上側に配置された環状体である請求項1に記載の油圧式オートテンショナ。
- 前記オイル吸収体(34)は、多数の繊維で構成されている請求項1または2に記載の油圧式オートテンショナ。
- 前記繊維として、合成樹脂繊維が用いられている請求項3に記載の油圧式オートテンショナ。
- 前記オイル吸収体(34)は、前記オイルシール(16)の上側に接着剤(35)で固定されている請求項1から4のいずれかに記載の油圧式オートテンショナ。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200707 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210105 |