JP2018039181A - フラップ折込装置及び折込方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。本発明が解決しようとする課題は、フラップを折り込む装置の構造をシンプルにすることである。
図1はフラップ折込装置(製函装置)1の斜視図である。図2は箱材80の斜視図である。
折込補助具50は、直線状に延在する棒状の第一当て部材51、第二当て部材52、第三当て部材53及び第四当て部材54を備える。当て部材51〜54は、支持具等によって設置面から上方に離れた状態に設置されている。
第一当て部材51と第三当て部材53は互いに平行である。当て部材51,53はこられの中心軸線に直交する方向に互いに離間し、第一当て部材51と第三当て部材53との間には第二間隙56が存在する。
第三当て部材53は第四当て部材54と一直線状になるように配置されている。第四当て部材54が第三当て部材53から当て部材53,54の中心軸線方向に離間し、第四当て部材54と第三当て部材53との間には第三間隙57が存在する。当て部材53,54の間隔は当て部材51,52の間隔に等しい。
第二当て部材52と第四当て部材54は互いに平行である。当て部材52,54はこられの中心軸線に直交する方向に互いに離間し、第二当て部材52と第四当て部材54との間に第四間隙58が存在する。当て部材52,54の間隔は当て部材51,53の間隔に等しい。
従って、当て部材51〜54は同一平面上に配置されており、以下ではその平面を基準平面という。
なお、当て部材53,54は当て部材51,52よりも後述のY軸方向に幅広である。
ロボット10は、制御部20によって制御されることによって、エンドエフェクタ18により保持した箱材80(具体的には、箱材80の長さ面83がエンドエフェクタ18に吸着される。)を変位させるとともに、箱材80の姿勢を変更させる。箱材80の変位とは、X軸、Y軸及びZ軸のうち少なくとも一軸方向に箱材80を移動させることであり、箱材80の姿勢の変更とは、X軸、Y軸及びZ軸のうち少なくとも一軸回りに箱材80を回転させることである。箱材80の変位・姿勢変更によって、フラップ85〜87が当て部材51〜54に接触して、折り込まれる。
まず、ロボット10によりエンドエフェクタ18を箱材80に近づけて、エンドエフェクタ18により箱材80の長さ面83を吸着する。この時点では、幅面81、長さ面83及びフラップ85,87,89,91が略面一な状態であり、幅面82、長さ面84及びフラップ86,88,90,92が略面一な状態であり、面81,83が面82,84に重なっている。
次に、図3に示すように、ロボット10により箱材80を折込補助具50の上方に移動させて、幅面81及び内フラップ85を第一当て部材51の上方に位置させるとともに、幅面82及び内フラップ86を第一間隙55の上方に位置させる。その移動の際には、箱材80の姿勢を次のように変更する。つまり、移動後の箱材80の姿勢については、フラップ85〜88を下側にし、フラップ89〜91を上側にし、長さ面83を左方に向け、長さ面84を右方に向け、幅面81を後方に向け、幅面82を前方に向ける。更に、幅面81及び内フラップ85を第一当て部材51の上方において後ろ側に僅かに傾斜させる。
次に、ロボット10により箱材80を下方へ移動させて、第一当て部材51に近づける。これにより、図4に示すように内フラップ85を第一当て部材51に斜めに当接させて、図5に示すように内フラップ85を内側へ折り込む。但し、内フラップ85の折込後でも、内フラップ85は、折り線87a,88aに対して完全に平行になるのではなく、折り線87a,88aに対して僅かに傾斜している。
この際、内フラップ86を第一間隙55に挿入するので、内フラップ86は折られない。また、外フラップ87を第二間隙56に挿入するので、外フラップ87も折られない。外フラップ88を第一当て部材51の右方において下方へ移動させたので、外フラップ88も折られない。
次に、ロボット10により箱材80を前方へ移動させる。これにより、図6に示すように内フラップ86を第二当て部材52に当接して、内フラップ86を内側へ折り込む。箱材80の前方への移動は、図7に示すように内フラップ86の下縁が第二当て部材52の後端よりも前方に位置するまで行う。
次に、図7に示すようにロボット10により箱材80の幅面81を起こし上げるように箱材80の姿勢を立たせつつ(箱材80をY軸回りに回転させつつ)、箱材80を僅かに下降させる。これにより、図8に示すように、幅面81を第一当て部材51に対してほぼ垂直な姿勢にするとともに、折り線87a,88aを当て部材51,52に対してほぼ平行にする。そうすると、図8に示すように内フラップ85,86が折り線87a,88aに対してほぼ平行になるまで、内フラップ85,86を当て部材51,52により内側へ折り込む。
次に、図9に示すようにロボット10により箱材80を当て部材51,52回りに回転させることによって、外フラップ87を当て部材53,54に当接させるまで外フラップ87を振り上げる。
次に、図10に示すようにロボット10により箱材80を長さ面84から長さ面83に向かう方向(より具体的には、長さ面83,84の直交方向)に移動させる。これにより、図10に示すように、当て部材52,54に当接させた外フラップ87を内側へ折り込む。
この際、内フラップ85,86を当て部材51,52に当接させた状態を保つので、内フラップ85,86がその下から当て部材51,52によって支持される。そのため、内フラップ85,86が自重により開くことはない。
次に、図11に示すようにロボット10により箱材80を当て部材51,52回りに回転させることによって、長さ面83を当て部材53,54に近づける。これにより、図10に示すように、当て部材52,54に当接させた外フラップ87を更に内側へ折り込む。
この際、内フラップ85,86を当て部材51,52に当接させた状態を保つので、内フラップ85,86が自重により開くことはない。
図13〜図16に示すように、外フラップ87を当て部材53,54に当接させた状態で、外フラップ88に当て部材51,52の上を右から左へ乗り越えさせて、外フラップ88を間隙56,58に挿入する。具体的には次の通りである。
次に、図17に示すようにロボット10により箱材80を当て部材53,54から当て部材51,52に向かう方向(右方)に移動させる。これにより、外フラップ88を当て部材51,52に当接させて、更に外フラップ88を内側に折り込む。
次に、図18に示すように、ロボット10により長さ面83を当て部材53,54回りに起こし上げるように箱材80の姿勢を立たせて、図19に示すように、箱材の角筒部(面81〜84)を当て部材51〜54上に載せる。これにより、当て部材51,52に当接させた外フラップ88を更に折り込むとともに、当て部材53,54に当接させた外フラップ87を折り込む。この際、外フラップ87,88が基準平面に対して平行になるまで、長さ面83を起こし上げるように箱材80の姿勢を立たせる(図19参照)。
次に、図20に示すように、ロボット10により箱材80を後方へ移動させる。この際、外フラップ87,88を当て部材51,53に載せて当接させた状態で、箱材80を移動させる。粘着テープ100の端部が幅面81の下部に貼着し、その粘着テープ100が箱材80の移動に伴ってテープ供給機から引き出されて、外フラップ87と外フラップ88の境界部に貼着される。そして、繰り出された粘着テープ100はテープカッターによって切断される
次に、図21に示すようにロボット10により箱材80を当て部材51〜54から上方へ移動させた後に、図22に示すようにその箱材80を折込補助具50の脇まで移動させる。そして、エンドエフェクタ18の吸着を解除して、エンドエフェクタ18から箱材80を解放する。
(1) フラップ折込装置1の可動部がロボット10となり、折込補助具50は動かないので、フラップ折込装置1の構造がシンプルなものとなる。折込補助具50も平行な4本の当て部材51〜54からなるシンプルな構造であるので、フラップ折込装置1の構造がシンプルなものとなる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明の実施形態は本発明の趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。以上の実施形態からの変更点について以下に説明する。以下に説明する各変更点を組み合わせて適用してもよい。
Claims (3)
- 互いに対向する第一側面部及び第二側面部と、互いに対向して、前記第一側面部及び前記第二側面部とともに角筒状に組まれた第三側面部及び第四側面部と、前記第一側面部、前記第二側面部、前記第三側面部及び前記第四側面部にそれぞれと面一となるよう前記第一側面部、前記第二側面部、前記第三側面部及び前記第四側面部それぞれの縁に連接された第一フラップ、第二フラップ、第三フラップ及び第四フラップとを有する箱材をピックアップして、複数軸の自由度で前記箱材を移動させるロボットと、
前記ロボットの脇に配置された第一当て部と、
前記第一当て部と一直線状になるように配置され、前記第一当て部から第一間隙を置いて離間した第二当て部と、
前記第一当て部及び前記第二当て部に対して平行となるように配置され、前記第一当て部から第二間隙を置いて離間した第三当て部と、を備え、
前記第一当て部、前記第二当て部及び前記第三当て部が同一の平面上に配置されているフラップ折込装置。 - 前記第二当て部に対して平行に配置され、前記第三当て部と一直線状になるように配置され、前記第一当て部から第二当て部に離間する方向と同一方向に前記第三当て部から第三間隙を置いて離間した第四当て部を更に備える請求項1に記載のフラップ折込装置。
- 請求項1又は請求項2に記載のフラップ折込装置を用いて前記箱材の前記第一フラップ、前記第二フラップ、前記第三フラップ及び前記第四フラップを折り込む方法であって、
前記ロボットにより前記箱材を前記第一当て部、前記第二当て部及び前記第三当て部から離間させた位置に移動させる移動工程と、
前記移動工程後に、前記ロボットにより前記箱材を前記第一当て部、前記第二当て部及び前記第三当て部に近づけるよう移動させることによって、記第二フラップを前記第一間隙に挿入し、前記第三フラップを前記第二間隙に挿入し、前記第四フラップを前記第一当て部に関して前記第三当て部の反対側に位置させ、前記第一フラップを前記第一当て部に当接させて折り込む第一折込工程と、
前記第一折込工程後に、前記ロボットにより前記箱材を前記第一当て部から前記第二当て部に向かう方向に移動させることによって、前記第二フラップを前記第二当て部に当接させて折り込む第二折込工程と、
前記第二折込工程後に、前記ロボットにより前記第一当て部及び前記第二当て部回りに回転させて、前記第三フラップを前記第三当て部に当接させる当接工程と、
前記当接工程後に、前記ロボットにより前記箱材を前記第四側面部から前記第三側面部に向かう方向に移動させることによって、前記第三フラップを前記第三当て部により折り込む第三折込工程と、
前記第三折込工程後に、前記ロボットにより前記第三側面部を前記第三当て部に近づけるように前記箱材を前記第一当て部及び前記第二当て部回りに回転させることによって、前記第三フラップを前記第三当て部により更に折り込む第四折込工程と、
前記第四折込工程後に、前記ロボットにより前記箱材を移動させることによって、前記第三フラップを前記第三当て部に当接させた状態で前記第四フラップに前記第一当て部及び前記第二当て部を乗り越えさせて、前記第四フラップを前記第二間隙に挿入する乗り越え工程と、
前記乗り越え工程後に、前記ロボットにより前記箱材を前記第三当て部から前記第一当て部に向かう方向に移動させることによって、前記第四フラップを前記第一当て部に当接させて折り込む第五折込工程と、
前記第五折込工程後に、前記ロボットにより前記第三側面部を前記第三当て部回りに回転させるように前記箱材の姿勢の姿勢を変えることによって、前記第一側面部、前記第二側面部、前記第三側面部及び前記第四側面部を前記平面に対して立てるようにして前記第三フラップを前記第二当て部により折り込むとともに、前記第四フラップを前記第一当て部により折り込む第六折込工程と、備える折込方法
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