JP2018009258A - 単線コード、ゴム・コード複合体及びタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性能を向上し得る単線コード、ゴム・コード複合体及びタイヤ。【解決手段】長手方向と直角な横断面において、中心に位置する中実の本体部15と、本体部15から半径方向外側に突出する複数の突部16とを含んでいる単線コード13であって、複数の突部16は、長手方向において、本体部15の回りを螺旋状にのびている単線コード13。各突部16は、本体部15の円周方向に、一定の間隔で形成されているのが望ましい単線コード13。【選択図】図3
Description
本発明は、耐久性能を向上し得る単線コード、ゴム・コード複合体及びタイヤに関する。
タイヤは、例えば、カーカス、ベルト層、ビード補強層等のタイヤ補強部材で構成されている。図6に示されるように、タイヤ補強部材aは、有機繊維やスチールからなるコードbと、コードbを被覆するトッピングゴムcとを含んで構成されている。従来、このようなコードbとして、複数本の素線dを引き揃えた1つの素線束からなるコアeと、コアeの周囲で螺旋状に巻き付けられた複数本の素線dからなるシースfとを具えたものが採用されている。
しかしながら、このようなコードbは、トッピングゴムcがシースfの素線d間に入り込みにくく、空隙が生じやすいため、素線d、d同士が擦れてフレッティング摩耗を生じさせ、耐久性能が高くないという傾向があった。また、このようなコードbは、タイヤ製造時に、空隙に湿気が侵入しやすく、トッピングゴムcとコードbとの剥離や、素線dがスチール材料の場合では、錆によって耐久性能が低下しやすいという傾向があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、単線コードの断面形状を改善することを基本として、耐久性能を向上しうる単線コード、ゴム・コード複合体及びタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、単線コードであって、長手方向と直角な横断面において、中心に位置する中実の本体部と、前記本体部から半径方向外側に突出する複数の突部とを含み、前記各突部は、前記長手方向において、前記本体部の回りを螺旋状にのびていることを特徴とする。
本発明に係る単線コードは、前記横断面において、前記各突部が、前記本体部の円周方向に、一定の間隔で形成されているのが望ましい。
本発明に係る単線コードは、前記横断面において、前記本体部が、円形状であり、前記各突部の前記本体部からの最大高さは、前記本体部の半径よりも大きいのが望ましい。
本発明に係る単線コードは、前記横断面において、前記突部の少なくとも1つが、半径方向の外端が略半円状であるのが望ましい。
本発明に係る単線コードは、前記横断面において、前記突部の少なくとも1つが、半径方向の外側が少なくとも2つに枝分かれしているのが望ましい。
本発明に係る単線コードは、前記横断面において、前記突部の少なくとも1つが、実質的に一定の幅で半径方向にのびる等幅部を含むのが望ましい。
本発明に係る単線コードは、前記横断面において、前記等幅部が、前記本体部に連通しているのが望ましい。
本発明に係る単線コードは、前記突部が、前記本体部の回りに3〜12個設けられているのが望ましい。
本発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載された少なくとも1本の単線コードと、前記単線コードを被覆するトッピングゴム層とを含むゴム・コード複合体である。
本発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載された単線コードが内部に配されていることを特徴とするタイヤである。
本発明の単線コードは、長手方向と直角な横断面において、中心に位置する中実の本体部と、本体部から半径方向外側に突出する複数の突部とを含んでいる。このような単線コードは、例えば、トッピングゴムを、突部間に容易に浸入させうる。これにより、単線コードは、トッピングゴムで被覆された場合、空隙の生成を抑えるので、剥離や、例えば、単線コードがスチール材料の場合でも、錆の発生を抑制する。このため、耐久性が向上する。また、中実の本体部は、単線コードの剛性を大きく維持しうるので、強度を高く維持する。
各突部は、長手方向において、本体部の回りを螺旋状にのびている。即ち、突部は、長手方向にネジ状に形成されるので、例えば、被覆されるトッピングゴムにねじのような物理的な接着力を与えることができる。これにより、単線コードとトッピングゴムとの接着力が大きく高められる。従って、本発明の単線コードは、耐久性能が大きく向上する。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態の単線コード13(図2に示す)が使用されているタイヤ1のタイヤ子午線断面図である。本実施形態の単線コード13は、例えば、乗用車用、自動ニ輪車用や重荷重用の空気入りタイヤ、及び、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ等に用いられる。図1に示されるように、本実施形態では、単線コード13が、重荷重用空気タイヤに用いられている。なお、単線コード13は、タイヤの使用に限定されるものではなく、種々のゴム材料に使用される。
図1は、本発明の一実施形態の単線コード13(図2に示す)が使用されているタイヤ1のタイヤ子午線断面図である。本実施形態の単線コード13は、例えば、乗用車用、自動ニ輪車用や重荷重用の空気入りタイヤ、及び、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ等に用いられる。図1に示されるように、本実施形態では、単線コード13が、重荷重用空気タイヤに用いられている。なお、単線コード13は、タイヤの使用に限定されるものではなく、種々のゴム材料に使用される。
本実施形態のタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを少なくとも具えて構成される。本実施形態のタイヤ1は、ビードコア5廻りで略U字状に配されるビード補強層8を、さらに具えている。
カーカス6は、タイヤ周方向に対して、例えば、75〜90度の角度で配列したカーカスコードの配列体をトッピングゴムで被覆した1枚以上、本実施形態では1枚のカーカスプライ6Aから形成されている。カーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間に跨るトロイド状のプライ本体部6aと、その両端に連なりビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されるプライ折返し部6bとを具えている。カーカスコードとしては、スチールが好適であるが、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コードでも良い。
ベルト層7は、タイヤ周方向に対して、例えば、10〜45度の角度で配列したベルトコード(図2に示す)10を有する2枚以上、本実施形態では4枚のベルトプライ7A乃至7Dから形成されている。図2に示されるように、本実施形態では、各ベルトプライ7A乃至7Dは、複数本のベルトコード10の配列体11と、この配列体11を被覆するトッピングゴム12とを含むゴム・コード複合体9として形成されている。ベルトコード10としては、例えば、スチールコードが好適である。
本実施形態では、ベルトコード10に、本発明に係る単線コード13が使用されている。
図3に示されるように、本実施形態の単線コード13は、長手方向と直角な横断面(端面)において、本体部15と、複数の突部16とを含んで構成されている。本体部15は、単線コード13の中心に位置し、中実で形成されている。突部16は、本体部15から半径方向外側に突出している。即ち、本実施形態の単線コード13には、突部16、16間で形成する凹部17がタイヤ周方向に複数形成されている。このような単線コード13は、トッピングゴム12を、凹部17に容易に浸入させうる。これにより、トッピングゴム12で被覆された場合、単線コード13は、空隙の生成を抑えるので、単線コード13とトッピングゴム12との剥離や、例えば、単線コード13がスチール材料の場合でも、錆の発生を抑制する。このため、耐久性能が向上する。また、中実の本体部15は、単線コード13の剛性を大きく維持しうるので、強度を高く維持する。
図4に示されるように、本実施形態の単線コード13は、各突部16が、長手方向において、本体部15の回りを螺旋状にのびている。このように、各突部16は、長手方向にネジ状に形成されるので、トッピングゴム12にねじのような物理的な接着力を与えることができる。これにより、単線コード13とトッピングゴム12との接着力が大きく高められる。従って、本実施形態の単線コード13は、耐久性能を大きく向上する。
1つの突部16が周方向に360度回転するときの単線コード13の長手方向の長さLは、単線コード13の最大径D(図3に示す)の1.0〜4.5倍が望ましい。前記長さLが単線コード13の最大径Dの1.0倍未満の場合、凹部17が小さくなり、凹部17にトッピングゴム12が浸入しづらくなる。前記長さLが単線コード13の最大径Dの4.5倍を超える場合、上記物理的な接着力が小さくなり、単線コード13とトッピングゴム12との接着力を高められないおそれがある。単線コード13の最大径Dは、単線コード13の外接円C1で特定される。
図3に示されるように、本実施形態の本体部15は、円形状で形成されている。このような本体部15は、さらに強度を高く維持しうる。本体部15は、本実施形態では、単線コード13の内接円C2として特定される。本体部15の形状は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、楕円状でも良い。
各突部16は、本体部15の円周方向に、一定の間隔θで形成されている。このような単線コード13は、各凹部17の半径方向のピッチを等しくするので、トッピングゴム12を均等に被覆することができるため、さらに、空隙の発生を抑制し得る。
突部16は、本実施形態では、実質的に一定の幅で半径方向にのびる等幅部19と、半径方向の外端が半円状の端部20とを含んでいる。このような等幅部19は、突部16が螺旋状にのびていることにより、トッピングゴム12に、より効果的に接着力を与える。また、半円状の端部20は、端部20上に被覆されたトッピングゴム12に作用する外力を緩和して、強固な接着を維持させる。端部20は、本実施形態では、等幅部19に連通している。
「実質的に一定の幅」とは、等幅部19の幅が最大となる最大幅部(図示省略)の幅と、等幅部19の幅が最小の幅となる最小幅部(図示省略)の幅との差が、最大幅部の幅の10%以下の幅をいう。
等幅部19は、本実施形態では、本体部15に連通している。このような突部16は、上述の物理的な接着効果をより効果的に発揮し得る。本実施形態では、各突部16に1本の等幅部19が形成されている。
等幅部19の幅W1は、単線コード13の最大径Dの5%〜20%が望ましい。等幅部19の幅W1が単線コード13の最大径Dの5%未満の場合、突部16の剛性が小さくなり、強度が小さくなるおそれがある。等幅部19の幅W1が単線コード13の最大径Dの20%を超える場合、突部16の剛性が過度に高められ、螺旋状に形成できないおそれがある。
突部16は、3〜12個であるのが望ましい。突部16が3個未満の場合、物理的な接着力が低下して、単線コード13の耐久性能が小さくなるおそれがある。突部16が12個を超える場合、凹部17のピッチが小さくなり、トッピングゴム12を均一に被覆できないおそれがある。このような観点より、突部16は、6〜10個であるのが、さらに望ましい。
各突部16の本体部15からの最大高さHは、本体部15の半径Rよりも大きいのが望ましい。このような単線コード13は、トッピングゴム12に上述の物理的な接着力を、効果的に与えることができる。
上述の作用を効果的に発揮させるため、単線コード13の最大径Dは、本体部15の半径Rの5倍を超えるのが望ましい。なお、単線コード13の最大径Dが本体部15の半径Rよりも過度に大きくなる場合、単線コード13自体の強度が低下するおそれがある。このため、単線コード13の最大径Dは、本体部15の半径Rの7倍以下が望ましい。
このような単線コード13の最大径Dは、0.3〜3.5mmが望ましい。
単線コード13は、本実施形態では、表面にめっき層(図示省略)が形成されている。めっき層は、単線コード13とトッピングゴム12との接着性を高めるので、耐久性能がさらに向上し得る。このようなめっき層としては、例えば、黄銅めっきや青銅めっきなどが望ましい。
図5には、単線コード13の他の実施形態が示される。図5に示されるように、各突部16は、突部16の半径方向の外側が枝分かれしている。突部16は、本実施形態では、本体部15からのびる主部21と、主部21から枝分かれする副部22、22とで構成されている。このような突部16は、トッピングゴム12との接触面積を大きくして、一層、接着力を向上しうる。
本実施形態の主部21は、実質的に一定の幅W1で半径方向にのびる主等幅部21aと、主等幅部21aに連通しかつ半径方向外側に幅が漸増する漸増部21bとを含んでいる。このような主部21は、突部16の枝分かれによる単線コード13の剛性低下を抑制して、強度を維持しうる。
本実施形態の副部22は、主部21に連通しかつ実質的に一定の幅W2で半径方向にのびる副等幅部22aと、副等幅部22aに連通して半円状で終端する端部22bとで形成されている。
副等幅部22aの幅W2は、主等幅部21aの幅W1の80〜100%が望ましい。副等幅部22aの幅W2が主等幅部21aの幅W1の80%未満の場合、副部22の剛性が低下し、強度低下を抑制できないおそれがある。副等幅部22aの幅W2が主等幅部21aの幅W1の100%を超える場合、凹部17が小さくなり、凹部17にトッピングゴム12を充填することができず、空隙の生成を抑えられないおそれがある。
この実施形態では、全ての突部16が、主部21と副部22とを具えているが、このような態様に限定されるものではなく、例えば、1本の突部16のみが主部21と副部22とを具えている態様でも良い。
なお、単線コード13を含むゴム・コード複合体9は、ベルトプライ7A乃至7Dに適用されるのに限定されるものではなく、例えば、カーカスプライ6A、ビード補強層8のプライなどの他のコードプライに適用されても良い。カーカスプライ6Aに適用される場合、単線コード13は、例えば、有機繊維であっても良い。
このような非円形の単線コード13は、例えば、周知構造の引抜装置を用いた引き抜き工程や、周知構造の押出装置を用いた押し出し工程により成形される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施されうる。
図3に示される単線コード及び図6に示されるコードを同じスチール材料で試作し、そのコード特性(コード引張り強度<N> 、コード曲げ剛性< Nmm^2 >、 )が測定され、図6に示されるコードのテスト結果を100とする指数で表示している。また、これらのコードをベルトコードとして用いた図1に示されるタイヤサイズ11R20の重荷重用空気入りタイヤを試作し、ゴム浸透性、耐フレッティング性能、及び、接着性をテストし比較した。コード引張り強度は、JIS−Z2241(「金属材料引張試験方法」)に基づいて測定した。
<ゴム浸透性>
試供タイヤからベルトコードをトッピングゴムが付着した状態で取り出された。次に、図3に示される単線コードでは、トッピングゴムが完全に充墳されている部分の長さを約10cmに亘って測定し、トッピングゴムが充填されている部分の長さの全長さに対する比率が計測された。図6に示されるコードでは、ベルトコードの表面からできる限りゴムを除去した後、コード断面からナイフを入れて、隣り合う2本の素線を除去する。そして、除去された2本の素線と残りの素線の束との間にトッピングゴムが完全に充墳されている部分の長さを約10cmに亘って測定し、トッピングゴムが充填されている部分の長さの全長さに対する比率が計測された。結果は、結果は10本のコードにおける平均値であり、図3に示される単線コードの前記比率を、図6に示されるコードの前記比率を100とする指数で表示している。数値が大きい方が優れている。
試供タイヤからベルトコードをトッピングゴムが付着した状態で取り出された。次に、図3に示される単線コードでは、トッピングゴムが完全に充墳されている部分の長さを約10cmに亘って測定し、トッピングゴムが充填されている部分の長さの全長さに対する比率が計測された。図6に示されるコードでは、ベルトコードの表面からできる限りゴムを除去した後、コード断面からナイフを入れて、隣り合う2本の素線を除去する。そして、除去された2本の素線と残りの素線の束との間にトッピングゴムが完全に充墳されている部分の長さを約10cmに亘って測定し、トッピングゴムが充填されている部分の長さの全長さに対する比率が計測された。結果は、結果は10本のコードにおける平均値であり、図3に示される単線コードの前記比率を、図6に示されるコードの前記比率を100とする指数で表示している。数値が大きい方が優れている。
<耐フレッティング性能>
テストタイヤを下記の条件下にて、周知構造のドラム試験機上を走行させ、フレッティングによる損傷(ベルトコード切れ)が発生するまでの走行時間を測定した。結果は、図6のコードを使用したタイヤの結果を100とする指数で表示している。数値が大きい方が優れている。
リム:8.5×20
内圧:1000kPa
縦荷重:131kN(規格荷重の350%に相当)
速度:60km/h
テストタイヤを下記の条件下にて、周知構造のドラム試験機上を走行させ、フレッティングによる損傷(ベルトコード切れ)が発生するまでの走行時間を測定した。結果は、図6のコードを使用したタイヤの結果を100とする指数で表示している。数値が大きい方が優れている。
リム:8.5×20
内圧:1000kPa
縦荷重:131kN(規格荷重の350%に相当)
速度:60km/h
<接着性>
テストタイヤを耐フレッティング性能テストの条件下にて、上記ドラム試験機上を5時間走行させた後、ベルト層を切り出して、コードとトッピングゴムとの接着状態が、タイヤの各部において、50箇所確認された。結果は、図6のコードを使用したタイヤの剥離箇所との比で表示している。数値が小さい方が優れている。
テストタイヤを耐フレッティング性能テストの条件下にて、上記ドラム試験機上を5時間走行させた後、ベルト層を切り出して、コードとトッピングゴムとの接着状態が、タイヤの各部において、50箇所確認された。結果は、図6のコードを使用したタイヤの剥離箇所との比で表示している。数値が小さい方が優れている。
テストの結果、実施例の単線コードは、比較例のコードに比して、引張強度及び曲げ剛性が実質的に同じであるのに、ゴム浸透性、接着性、耐フレッティング性に優れ、高い耐久性能を有していることが確認できた。また、タイヤ寸法や、カーカス又はベルト層のトッピングゴムの仕様、単線コードの形状を好ましい範囲内で変更してテストしたが、同じ結果であった。
13 単線コード
15 本体部
16 突部
15 本体部
16 突部
Claims (10)
- 単線コードであって、
長手方向と直角な横断面において、中心に位置する中実の本体部と、前記本体部から半径方向外側に突出する複数の突部とを含み、
前記各突部は、前記長手方向において、前記本体部の回りを螺旋状にのびていることを特徴とする単線コード。 - 前記横断面において、前記各突部は、前記本体部の円周方向に、一定の間隔で形成されている請求項1記載の単線コード。
- 前記横断面において、前記本体部は、円形状であり、
前記各突部の前記本体部からの最大高さは、前記本体部の半径よりも大きい請求項1又は2記載の単線コード。 - 前記横断面において、前記突部の少なくとも1つは、半径方向の外端が略半円状である請求項1乃至3のいずれかに記載の単線コード。
- 前記横断面において、前記突部の少なくとも1つは、半径方向の外側が少なくとも2つに枝分かれしている請求項1乃至4のいずれかに記載の単線コード。
- 前記横断面において、前記突部の少なくとも1つは、実質的に一定の幅で半径方向にのびる等幅部を含む請求項1乃至5のいずれかに記載の単線コード。
- 前記横断面において、前記等幅部は、前記本体部に連通している請求項6記載の単線コード。
- 前記突部は、前記本体部の回りに3〜12個設けられている請求項1乃至7のいずれかに記載の単線コード。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載された少なくとも1本の単線コードと、前記単線コードを被覆するトッピングゴム層とを含むゴム・コード複合体。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載された単線コードが内部に配されていることを特徴とするタイヤ。
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